JPH05279410A - 三次元構造体作成方法及び装置 - Google Patents

三次元構造体作成方法及び装置

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JPH05279410A
JPH05279410A JP4078033A JP7803392A JPH05279410A JP H05279410 A JPH05279410 A JP H05279410A JP 4078033 A JP4078033 A JP 4078033A JP 7803392 A JP7803392 A JP 7803392A JP H05279410 A JPH05279410 A JP H05279410A
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JP
Japan
Prior art keywords
light
dimensional structure
photosensitive resin
irradiation
cell
Prior art date
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Pending
Application number
JP4078033A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumiharu Iwasaki
文晴 岩崎
Toshihiko Sakuhara
寿彦 作原
Masataka Araogi
正隆 新荻
Masayuki Suda
正之 須田
Akihito Andou
晃人 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
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Publication date
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  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大きなアスペクト比を有する三次元構造体を
得る。 【構成】 感光性樹脂3の光重合開始剤として、光照射
の前後において吸収波長の異なる特性を持つ増感剤4を
用いることにより、感光液のより深くまで照射光が侵入
することができるようにした。これにより、感光性樹脂
を用いてより大きなアスペクト比を持つ三次元構造体6
を得る。また、照射光の光源に三次元移動機構7を設け
ることによって、あらゆる角度からの感光液への光照射
を可能にし、複雑な形状の三次元構造体を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、感光性樹脂を用いた
三次元構造体加工技術に関し、鋳型などを用いずに直描
型で三次元の立体構造体を作成する方法及びその加工装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来三次元構造体を作成するためには、
材料を切断したり、切削あるいは研磨のような機械加工
を施したり、各部位ごとに作成した部品を組み立てて希
望の構造体を得ている。また、鋳造や射出成形などのよ
うに鋳型を用いた方法で複雑な形状でも比較的容易に三
次元構造体を得ている。
【0003】また半導体等の分野においては、薄膜を積
層することで各種の微細な構造体を得ている。さらに、
有機化合物の薄膜を用いる方法としては、薄膜状の感光
性樹脂を必要部位のみ硬化させ積み重ねることで三次元
構造体を得ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の機械加
工では微細加工に限界があり、数ミクロンオーダーでの
三次元構造体の作製は不可能であり、また組立工程が必
要である。鋳造や射出成形のような加工方法において
も、その鋳型に加工限界があるため微細加工には不適切
であった。
【0005】無機化合物のスパッタリングなどで数ミク
ロンオーダーの構造体を作製するには莫大な時間がかる
とともに、局部的な加工ができないという課題があっ
た。また従来の感光性樹脂を用いた光加工方法では、光
照射の前後で吸収波長に変化のない光重合開始剤を用い
ているために、数ミクロンの深さに硬化させることが限
界であり、三次元構造体を作成するためにはシンクロト
ロンのような大きな設備を用いたLIGAプロセスのよ
うな、層構造で積み重ねる加工方法が一般的であった。
【0006】そこで、この発明の目的は、従来のこのよ
うな課題を解決するため、従来の機械加工と薄膜加工技
術の領域の中間の加工方法、つまり鋳型などを用いず、
微細加工にも適し、さらに組立工程も不要となる光加工
による直描型の三次元構造体加工方法及び加工装置を得
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は感光性樹脂を用いた三次元構造体作成方
法において、光照射によるエネルギーを感光性樹脂に受
け渡した後にはその増感剤の吸収波長が光照射前の吸収
波長と異なる波長に変化する特徴を持つ増感剤を光重合
開始剤とすることにより、感光性樹脂を光の入射面から
より深い位置まで硬化することを可能にした。
【0008】また、あらゆる形状の三次元構造物の作成
を可能とするために、光源からの光を感光性樹脂と増感
剤とにより構成された感光液に導光するための手段に、
三次元移動機構を設け、微細加工のために顕微鏡などに
よる観察機構も同時に持ち合わせたものである。
【0009】
【作用】上記のように本発明の三次元構造体作成方法に
おいては、光の照射前後で吸収波長が異なる増感剤を光
重合開始剤として感光性樹脂を硬化させるので、従来の
方法と比較して照射光が感光液の中をより深くまで進入
することができ、その結果よりアスペクト比の大きい三
次元構造体を作成することができる。また、光源あるい
は例えば光ファイバーなどのような光源からの光の導光
部に三次元移動機構を設けることにより、あらゆる方向
から光を照射できるので複雑な形状の三次元構造体を光
の走査のみで容易にの作成ができる。
【0010】
【実施例】以下に、この発明の実施例を図に基づいて説
明する。図1において、感光性樹脂3は、光照射により
重合硬化し三次元構造体6を形成するための化合物であ
る。増感剤4は、光照射により感光性樹脂3にエネルギ
ーを受け渡した後にはその吸収波長が変化する性質を持
つ。この増感剤4からのエネルギーを受け取ることによ
り、感光性樹脂3は重合硬化し三次元構造体となる。こ
の時の光源としては、レーザー1のようなエネルギー密
度の高い光を用いることが有用である。しかし、照射光
2の光は、増感剤の吸収波長と一致しなければならず、
所望のレーザーがない場合には、白色光の光源からレン
ズにより集光し、所望の波長のフィルターを通した光を
照射することも可能である。
【0011】感光性樹脂3は大気中の水分や酸素によっ
て重合を阻害されるため、感光性樹脂3及び増感剤4か
ら構成された感光液はセル5のような密閉容器内に封入
する必要がある。感光液は予め十分に乾燥及び脱気する
必要がある。セル5は、増感剤4の光照射前の吸収波長
の光を吸収しない材質でなければならない。またセル5
の材質の屈折率と感光液の屈折率をできる限り等しくす
ることで、照射光のセル壁による散乱を防ぐことがで
き、形成される三次元構造体6の精度または解像度を向
上することができる。このことは、微細加工などをする
ときには非常に重要になる。セルの照射光2のあたる部
分を、セル容器内へ光を集光するようなレンズ構造にす
ることも有用である。
【0012】図2は本発明の三次元構造物作成装置の実
施例の概略図であるが、レーザ1を三次元移動機構7に
設けることにより、セル5のあらゆる面から光を照射し
て各種の形状の三次元構造物6を作成することができ
る。レーザ1及び三次元移動機構7は、壁面での屈折に
よる影響を避けるためセル5の内部にあるのが最も望ま
しい。
【0013】セル5内への感光液の送入、送出および感
光液の種類の変更は大気との接触を避けるために感光液
送入機構8および感光液送出機構9で行う。また、ガス
吸排気機構10によりセル内から水分や酸素を取り除く
ために、真空ポンプにより排気したり、アルゴンや窒素
といった不活性ガスを導入することができる。さらに、
作成した三次元構造体を観察するために顕微鏡やCCD
カメラのような観察機構を設けることは、ミクロンオー
ダーでの加工をする際には必要不可欠となる。
【0014】以下に三次元構造体の作成例を示す。感光
性樹脂としてのトリメチロールプロパントリアクリレー
ト50重量部と、増感剤としてメチレンブルーとトリフ
ェニルボロンとの錯体0.1重量部を少量のジメチルホ
ルムアミドに溶解し、十分に混合しクォーツセル内で窒
素ガスを十分にバブリングした後にセル内も窒素ガスで
置換し密閉した。
【0015】He−Neガスレーザーを用いて光照射し
たところ、セル壁面に直径約1ミリ、高さ2センチほど
の円柱状の三次元構造物を得ることができた。
【0016】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように感光性
樹脂の光重合開始剤として、光照射の前後において吸収
波長の異なる増感剤を用いたので、アスペクト比の大き
い三次元構造体を光の走査のみで容易に得ることができ
るようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の三次元構造物作成方法の原理を示した
説明図である。
【図2】本発明の三次元構造物作成装置の概略図であ
る。
【符号の説明】
1 レーザー 2 照射光 3 感光性樹脂 4 増感剤 5 セル 6 三次元構造物 7 三次元移動機構 8 感光液送入機構 9 感光液送出機構 10 ガス吸排気機構
フロントページの続き (72)発明者 須田 正之 東京都江東区亀戸6丁目31番1号 セイコ ー電子工業株式会社内 (72)発明者 安藤 晃人 東京都江東区亀戸6丁目31番1号 セイコ ー電子工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光照射の前後において吸収波長が異なる
    増感剤を光重合開始剤とし、光照射により硬化する感光
    性樹脂を用いて、光照射により三次元構造体を作成する
    ことを特徴とする三次元構造体作成方法。
  2. 【請求項2】 光重合開始剤を含み、光照射により重合
    硬化する感光性樹脂を窒素雰囲気下において密閉封入す
    ることができるセルと、光照射のための光源と、光源か
    らの光を前記セルの加工部位に導光するための光学系
    と、セルおよび、または光学系を任意の位置に移動させ
    るための三次元移動機構とよりなる三次元構造体作成装
    置。
JP4078033A 1992-03-31 1992-03-31 三次元構造体作成方法及び装置 Pending JPH05279410A (ja)

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JP4078033A JPH05279410A (ja) 1992-03-31 1992-03-31 三次元構造体作成方法及び装置

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JP4078033A JPH05279410A (ja) 1992-03-31 1992-03-31 三次元構造体作成方法及び装置

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JPH05279410A true JPH05279410A (ja) 1993-10-26

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ID=13650505

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6235966A (ja) * 1984-08-08 1987-02-16 スリーデイー、システムズ、インコーポレーテッド 三次元の物体を作成する方法と装置
JPH0236931A (ja) * 1989-05-01 1990-02-06 Uvp Inc 三次元の物体を作成する方法と装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6235966A (ja) * 1984-08-08 1987-02-16 スリーデイー、システムズ、インコーポレーテッド 三次元の物体を作成する方法と装置
JPH0236931A (ja) * 1989-05-01 1990-02-06 Uvp Inc 三次元の物体を作成する方法と装置

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