JPH05278765A - 断熱輸送容器 - Google Patents

断熱輸送容器

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JPH05278765A
JPH05278765A JP4114008A JP11400892A JPH05278765A JP H05278765 A JPH05278765 A JP H05278765A JP 4114008 A JP4114008 A JP 4114008A JP 11400892 A JP11400892 A JP 11400892A JP H05278765 A JPH05278765 A JP H05278765A
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JP
Japan
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film
air
air chamber
membrane
bottom wall
Prior art date
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Pending
Application number
JP4114008A
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English (en)
Inventor
Takaaki Takeshita
任見 武下
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Fushimi Jushi Kk
Original Assignee
Fushimi Jushi Kk
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鮮魚の輸送や保管に使用する断熱輸送容器に
おいて、その底壁および周側壁を中空マット状の断熱壁
で形成して、不使用時における容器を折りたたんだ状態
で保管しあるいは輸送できるようにし、輸送および保管
に要する費用を削減する。併わせて、容器に十分な断熱
作用を付与する。 【構成】 底壁1および周側壁2を内側気室6と外側気
室7で内外二重に形成し、その少なくともいずれか一方
に注気弁12を設け、あるいはガス発生器19を封入す
る。両気室6・7を一群の小区室9で構成し、小区室9
を区分する内膜3と中間膜4の融着線15、および中間
膜4と外膜5の融着線16を内外に重さならないよう交
互に形成して、各融着線15・16の内または外を小区
室9で覆う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鮮魚や生肉などの輸
送や保管に使用される断熱輸送容器、とくに、容器を構
成する断熱室が気体を充填して膨ませた中空マット状に
形成してある容器に関する。
【0002】
【従来の技術】鮮魚用輸送容器の代表例として、発泡ス
チロールを角箱状に成形した水産用魚箱、いわゆるトロ
箱が広く使用されている。これは軽量であること、断熱
性に富むこと、耐水性を有し、積み重ねに耐える機械的
強度を備えていることなどの特長を有する。
【0003】この発明の輸送容器は、気体で膨らませた
中空マット状の断熱壁を壁要素にして形成するが、この
種の中空体を梱包用の緩衝材に利用することは、例えば
特公昭42−26540号公報に公知である。これは2
枚のプラスチックフィルムを融着して、フィルム間に空
気を気泡状に閉じ込めたものであり、シート状態で供給
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】発泡スチロール成形品
からなるトロ箱は、輸送容器としてその機能に不足はな
いが、成形後の出荷輸送や需要地における保管などに多
くのスペースを要する点に不満がある。さらに、発泡壁
は断熱性に富むものの衝撃緩衝作用が十分ではなく、内
容物によっては別途緩衝材を用いる必要がある。この
点、空気を気泡状に閉じ込めた緩衝シートは柔軟な緩衝
作用を発揮できるが、気泡部が疎らであるため十分な熱
絶縁を行えない。
【0005】この発明の目的は、中空マット状の断熱壁
で輸送容器を構成することによって、輸送および保管時
には折りたたんで占有スペースを小さくできる断熱輸送
容器を得ることにある。この発明の他の目的は、中空マ
ット状の壁で輸送容器を構成するについて、十分な断熱
作用を発揮できるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の断熱輸送容器
は、底壁1とこれに連続する周側壁2のそれぞれが、内
膜3と中間膜4と外膜5の三者で内外二重の中空マット
状に形成されていること、内膜3と中間膜4、および中
間膜4と外膜5の間に形成した内側気室6と外側気室7
のそれぞれが、互いに通気自在な一群の小区室9で構成
されていること、小区室9を区分する融着線15・16
が中間膜4において内外に重合しないよう交互に形成さ
れていること、両気室6・7の少なくともいずれか一方
に、気体を両気室6・7に充填するためのガス充填具が
設けてあることを要件とする。具体的には、内側気室6
と外側気室7を互いに連通自在に形成し、ガス充填具を
注気弁12で形成する。ガス充填具を、内側気室6と外
側気室7の少なくともいずれか一方に封入されたガス発
生器19で形成する。
【0007】
【作用】内外二重の中空マット状に形成した底壁1およ
び周側壁2は、ガス充填具で空気などを充填し、膨ませ
ることで容器形状を保持するが、空気やガス等を充填す
るまでは小さく折りたたんだ状態で保管しておくことが
できる。内側気室6と外側気室7を、それぞれ一群の小
区室9で構成するのは、容器に機械的強度を付与するた
めである。内側気室6と外側気室7を内外二重に設け、
さらに、内外の小区室9の融着線15・16を内外で重
合しないよう交互に形成するのは、底壁1および周側壁
2の断熱性を向上するためである。とくに、両気室6・
7を区画する内膜3と中間膜4、および中間膜4と外膜
5は、それぞれの膜どうしが密着する融着部において熱
の出入りを生じやすいが、内外の小区室9で内外の融着
線15・16を覆うことにより、融着部を介して熱が出
入りすることを阻止できる。
【0008】ガス充填具として注気弁12を用いる場合
には、注気弁12を介して空気を両気室6・7に吹き込
む。さらに、ガス充填具としてガス発生器19を用いる
場合には、内部に封入されたガス発生器19を外部から
操作して薬液や薬剤を混合し、その化学反応作用によっ
て容器を膨張するためのガスを発生させる。
【0009】
【発明の効果】この発明では、内外二重の中空マット状
の底壁1および周側壁2で容器を形成し、内側気室6と
外側気室7のいずれかに設けたガス充填具によって両気
室6・7に空気や炭酸ガスなどの気体を充填し容器形状
に膨張できるようにしたので、輸送時や保管時には容器
全体を小さく折りたたんでおくことができ、その保管等
に要するスペースを小さなものとして輸送コストおよび
保管コストの減少を実現できる。底壁1および周側壁2
を内外の気室6・7で形成し、さらに各気室6・7にお
ける小区室9で内膜3と中間膜4および中間膜4と外膜
5の融着線15・16を覆うようにしたので、底壁1お
よび周側壁2に十分な断熱機能を付与することができ、
容器全体が軽いこと、発泡スチロール製のトロ箱に比べ
て柔軟な緩衝作用を発揮できることなども併わせて、鮮
魚や生肉の移送や保管に適した断熱輸送容器が得られる
こととなった。
【0010】
【実施例】図1ないし図5はこの発明に係る断熱輸送容
器の実施例を示す。図2において、断熱輸送容器は、長
方形状の底壁1と、その四周辺から立ち上がる周側壁2
とで上面が開口する角箱状に形成してある。図1に示す
ように、底壁1および周側壁2は、それぞれ内膜3と中
間膜4と外膜5を溶着して、内側気室6と外側気室7を
備えた内外二重の中空マット状に形成されている。
【0011】箱形状の容器の機械的強度を得る為に、内
外の両気室6・7の内部を一群の小区室9に区分してい
る。詳しくは、図3に示す展開図において、長辺部と平
行な小区室9の一群を底壁1に設け、各周側壁2に底壁
1の各辺部と直交する一群の小区室9を設けている。底
壁1および周側壁2における小区室9は、底壁1の小区
室9を囲む四角形の通路10を介して互いに連通してあ
る。各周側壁2の小区室9の周囲は、前記通路10と連
通する門形の保形区室11で囲まれている。
【0012】内外の両気室6・7に空気を充填するため
に、周側壁2の開口周縁に注気弁12からなるガス充填
具を設けている。図4および図5に示すように、注気弁
12はプラスチックフィルム製のチューブを偏平にくせ
付けしてシート状に形成したものであり、内膜3と外膜
5の間に挟み込んでその外面のみを溶着固定する。チュ
ーブ内面はシール抜け印刷が施してあるので、内面が溶
着されることはない。従って、図5に示すように注気弁
12にノズル13を差し込んで圧縮空気を吹き込むと容
器を膨らませることができ、ノズル13を抜き取った後
は、チューブが内圧で押し潰されて密着するので内部空
気が注気弁12から漏出することはない。
【0013】注気弁12から空気を充填して内外両気室
6・7を同時に膨らませるために、注気弁12が付設さ
れた周側壁2の内部に外側気室7用の入口14を設けて
いる。詳しくは、図3に示すように中間膜4の開口側周
縁4aを内膜3および外膜5の開口周縁より内側に位置
させ、この開口側周縁4aの左右端の入口14から外側
気室7へ空気が入り込めるようにしている。
【0014】前に述べたように、内外の両気室6・7は
一群の小区室9と通路10および保形区室11で形成す
る。これらは内膜3と中間膜4、および中間膜4と外膜
5をそれぞれ融着して形成するが、各区室9などを区分
する融着線15・16は熱が出入りしやすく、容器の断
熱性を損失いやすい。そこで、内膜3と中間膜5の三者
を溶着するについては、内側気室6の融着線15と外側
気室7の融着線16が内外に重さならないよう、両融着
線15・16を展開状態において交互に位置させるよう
にした。図3において前者融着線15を実線で、後者融
着線16を破線で示している。
【0015】内膜3と中間膜4と外膜5は一個の熱盤に
よって周縁部の溶着と、上記の融着線15・16の溶着
とを一挙に行う。そのために、内膜3と外膜5の内面、
あるいは中間膜4の内外のいずれかにシール抜け印刷を
施しておき、必要部のみに融着線15・16を形成でき
るようにしている。
【0016】図3のように展開形状に融着した後、隣接
する周側壁2の短周縁2aどうしを融着して容器を完成
する。この状態で各周側壁2を底壁1の側へ折り込む
と、全体をシート状に薄くできるので、輸送や保管に要
するスペースが少なくて済む。使用に際しては、図5に
示すように注気弁12にノズル13を差し込んで圧縮空
気を注入する。膨んだ状態では、底壁1および周側壁2
のそれぞれが互いに引っ張り合って容器形状を保持す
る。とくに、周側壁2の小区室9は座屈強度を向上する
のに役立ち、その周囲を取り囲む門形の保形区室11
は、各面壁が外膨らみ状にたわみ変形するのを阻止して
いる。なお、注気弁12にストロー状の管を差し込む
と、内部の空気を排出できるので、必要があれば膨らま
せた容器を再びシート状にたたむことができる。
【0017】内膜3と中間膜4と外膜5の三者は、ガス
バリア性に優れ、引裂強度が高く、さらに熱融着が可能
なプラスチックシートで形成するが、単一素材では上記
の要求される仕様を満足することが困難であるので、こ
の実施例ではラミネートシートで各膜3〜5を形成し
た。具体的には、厚みが15〜24μmのポリアミド樹
脂シートを芯材にして、その表裏両面に厚みが60μm
のポリエチレンシートを重さねたラミネートシートで各
膜3〜5を形成した。
【0018】図6はガス充填具としてガス発生器19を
用いた別の実施例を示す。これでは、内側気室6と外側
気室7を連通可能に構成し、外側気室7の周縁内面にガ
ス発生器19を融着する。ガス発生器19は、薬液20
が封入されたチューブ21と、チューブ21の一端に被
せ付けられて薬剤22を収容する通気性を備えた袋23
とを有し、チューブ21に設けられた栓体24を折る
と、その出口25から薬液20が流れ出て薬剤22と反
応し、大量の炭酸ガスを瞬間的に発生させる。薬液20
としては酒石酸の水溶液を適用でき、薬剤22としては
炭酸水素ナトリウムの粉末を適用できる。
【0019】上記以外に、内側気室6と外側気室7をそ
れぞれ独立した気室として形成し、それぞれに注気弁1
2やガス発生器19を付設することができる。注気弁1
2としては、浮袋等に使用される逆止弁付きの弁を使用
することができる。容器の外観形状は角箱以外に有底筒
形状や、五角形以上の多角の箱形状とすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】断熱輸送容器の縦断側面図である。
【図2】断熱輸送容器を膨らせた状態の斜視図である。
【図3】融着線の配置形態を示す断熱輸送容器の展開図
である。
【図4】注気弁の使用状態を示す側面図である。
【図5】図4におけるA−A線断面図である。
【図6】ガス充填具の別実施例を示す断面図である。
【符号の説明】 1 底壁 2 周側壁 3 内膜 4 中間膜 5 外膜 6 内側気室 7 外側気室 9 小区室 12 注気弁 15・16 融着線 19 ガス発生器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底壁1とこれに連続する周側壁2のそれ
    ぞれが、内膜3と中間膜4と外膜5の三者で内外二重の
    中空マット状に形成されており、 内膜3と中間膜4、および中間膜4と外膜5の間に形成
    した内側気室6と外側気室7のそれぞれが、互いに通気
    自在な一群の小区室9で構成されており、 小区室9を区分する融着線15・16が中間膜4におい
    て内外に重合しないよう交互に形成されており、 両気室6・7の少なくともいずれか一方に、気体を両気
    室6・7に充填するためのガス充填具が設けてある断熱
    輸送容器。
  2. 【請求項2】 内側気室6と外側気室7が互いに連通自
    在に形成されており、ガス充填具が注気弁12からなる
    請求項1記載の断熱輸送容器。
  3. 【請求項3】 ガス充填具が、内側気室6と外側気室7
    の少なくともいずれか一方に封入されたガス発生器19
    からなる請求項1記載の断熱輸送容器。
JP4114008A 1992-04-06 1992-04-06 断熱輸送容器 Pending JPH05278765A (ja)

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JP4114008A JPH05278765A (ja) 1992-04-06 1992-04-06 断熱輸送容器

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2820725A1 (fr) 2001-02-13 2002-08-16 Albert Benat Recipient a auto-isolation thermique
JP2004001849A (ja) * 2002-05-31 2004-01-08 Yoshino Kogyosho Co Ltd 断熱容器
JP2005193954A (ja) * 2004-01-08 2005-07-21 Ricoh Co Ltd 事務機器部材及び事務機器用品用の気体バッグ式包材並びに包装方法

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