JPH05278555A - エアバッグ用インフレーター - Google Patents
エアバッグ用インフレーターInfo
- Publication number
- JPH05278555A JPH05278555A JP4081865A JP8186592A JPH05278555A JP H05278555 A JPH05278555 A JP H05278555A JP 4081865 A JP4081865 A JP 4081865A JP 8186592 A JP8186592 A JP 8186592A JP H05278555 A JPH05278555 A JP H05278555A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas generating
- generating agent
- canister
- chamber
- ignition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Air Bags (AREA)
- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ガス発生剤室，着火薬室，及び前記２者の間
の隔壁を一体構成としたキャニスターを有するインフレ
ーターを提供すること。更に、構造が簡単で組立が容易
にでき、高い信頼性及び耐振動性をもつキャニスターを
有するインフレーターを提供すること。 【構成】 ガス発生剤室、着火薬室，及び前記２者の間
の隔壁を一体の金属のキャニスターとし、それぞれの室
にガス発生剤，着火薬を収納したキャニスター組立体を
フィルター付き外容器内に配置させたエアバッグ用イン
フレーター。
の隔壁を一体構成としたキャニスターを有するインフレ
ーターを提供すること。更に、構造が簡単で組立が容易
にでき、高い信頼性及び耐振動性をもつキャニスターを
有するインフレーターを提供すること。 【構成】 ガス発生剤室、着火薬室，及び前記２者の間
の隔壁を一体の金属のキャニスターとし、それぞれの室
にガス発生剤，着火薬を収納したキャニスター組立体を
フィルター付き外容器内に配置させたエアバッグ用イン
フレーター。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、エアバッグ用インフレ
ーターに関する。
ーターに関する。
【０００２】
【従来の技術】車両が衝突などの事故に遭遇した際に、
搭乗者を保護するための安全装置としてエアバッグ装置
と呼ばれるものが知られている。このエアバッグ装置
は、事故時車両が急停止ないしは急減速した時、搭乗者
の前方部分に組み込まれたバッグをガス発生剤の燃焼に
より発生したガスで膨張させてエアクッションとなし、
これが搭乗者と車両内部構造物との間に介在して、これ
らの間の二次的衝突を防ぎ、搭乗者を保護するというも
のである。
搭乗者を保護するための安全装置としてエアバッグ装置
と呼ばれるものが知られている。このエアバッグ装置
は、事故時車両が急停止ないしは急減速した時、搭乗者
の前方部分に組み込まれたバッグをガス発生剤の燃焼に
より発生したガスで膨張させてエアクッションとなし、
これが搭乗者と車両内部構造物との間に介在して、これ
らの間の二次的衝突を防ぎ、搭乗者を保護するというも
のである。
【０００３】ＵＳＰ４，３８０，３４６号明細書には、
円筒状外容器のガス発生剤室の中心部に細い着火薬室を
設け、その片端にイグナイターを配置した細長い筒状イ
ンフレーターが記載されており、この構造では中心部に
特別な容器が必要とされる。ＵＳＰ４，４１４，９０２
号明細書には、ガス発生剤をアルミ箔で密封して容器と
する技術が記載されているが、アルミ箔をまるめてシー
ムし別途上下の底板を取り付けるため、構造が複雑な上
製作工程も複雑で量産向きでなく、一方、着火薬を封入
した容器は、ガス発生剤室とは別途製作する必要がある
ため製作工程が増す。
円筒状外容器のガス発生剤室の中心部に細い着火薬室を
設け、その片端にイグナイターを配置した細長い筒状イ
ンフレーターが記載されており、この構造では中心部に
特別な容器が必要とされる。ＵＳＰ４，４１４，９０２
号明細書には、ガス発生剤をアルミ箔で密封して容器と
する技術が記載されているが、アルミ箔をまるめてシー
ムし別途上下の底板を取り付けるため、構造が複雑な上
製作工程も複雑で量産向きでなく、一方、着火薬を封入
した容器は、ガス発生剤室とは別途製作する必要がある
ため製作工程が増す。
【０００４】特公平３−１２８７４４号公報には、ガス
発生剤と着火薬をいれたそれぞれの金属容器に蓋をして
缶シームする技術が記載されている。一方、特願平１−
２４６３４６号明細書には、ガス発生剤を真空バックす
ることにより防湿効果を持たせる技術が記載されてい
る。
発生剤と着火薬をいれたそれぞれの金属容器に蓋をして
缶シームする技術が記載されている。一方、特願平１−
２４６３４６号明細書には、ガス発生剤を真空バックす
ることにより防湿効果を持たせる技術が記載されてい
る。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ガス発生剤
室，着火薬室，及びそれらの間の隔壁とを一体構成とし
たキャニスターを有するインフレーターを提供すること
を目的とするものである。更に、構造が簡単で組立が容
易にでき、高い信頼性及び耐振動性をもつキャニスター
を有するインフレーターを提供することを目的とするも
のである。
室，着火薬室，及びそれらの間の隔壁とを一体構成とし
たキャニスターを有するインフレーターを提供すること
を目的とするものである。更に、構造が簡単で組立が容
易にでき、高い信頼性及び耐振動性をもつキャニスター
を有するインフレーターを提供することを目的とするも
のである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記した
課題を解決するため鋭意検討した結果、本発明に至っ
た。本発明は、ガス発生剤室，着火薬室及び前記２者の
間の隔壁を一体の金属のキャニスターとし、それぞれの
室にガス発生剤，着火薬を収納したキャニスター組立体
をフィルター付き外容器内に配置させたエアバッグ用イ
ンフレーターである。また、本発明は、アルミニウムま
たはアルミニウム合金の衝撃押し出し加工により成形さ
れたキャニスターを有するエアバッグ用インフレーター
である。さらに、本発明は、キャニスター組立体の少な
くともガス発生剤室壁の外周近傍の一部もしくは全部に
ガス発生剤室壁を燃焼圧力で容易に破壊できるような破
壊補助手段を配置してなるエアバッグ用インフレーター
である。
課題を解決するため鋭意検討した結果、本発明に至っ
た。本発明は、ガス発生剤室，着火薬室及び前記２者の
間の隔壁を一体の金属のキャニスターとし、それぞれの
室にガス発生剤，着火薬を収納したキャニスター組立体
をフィルター付き外容器内に配置させたエアバッグ用イ
ンフレーターである。また、本発明は、アルミニウムま
たはアルミニウム合金の衝撃押し出し加工により成形さ
れたキャニスターを有するエアバッグ用インフレーター
である。さらに、本発明は、キャニスター組立体の少な
くともガス発生剤室壁の外周近傍の一部もしくは全部に
ガス発生剤室壁を燃焼圧力で容易に破壊できるような破
壊補助手段を配置してなるエアバッグ用インフレーター
である。
【０００７】
【実施例】本発明は以下図を参照して詳述する。図３
は、本発明のキャニスター組立体（２１）を内装した筒
状助手席インフレーター（１００）の構造を示す。イン
フレーター（１００）は、インフレーターの外殻をなす
外容器（１）の内側に中心に向かって外フィルター
（４），内筒（５），内フィルター（６），キャニスタ
ー組立体（２１）が配置されている。またキャニスター
組立体（２１）は、後述するようにキャニスター（２
０），着火薬（９），金属蓋（１０），ガス発生剤（１
４），金属外蓋（１５）からなる。
は、本発明のキャニスター組立体（２１）を内装した筒
状助手席インフレーター（１００）の構造を示す。イン
フレーター（１００）は、インフレーターの外殻をなす
外容器（１）の内側に中心に向かって外フィルター
（４），内筒（５），内フィルター（６），キャニスタ
ー組立体（２１）が配置されている。またキャニスター
組立体（２１）は、後述するようにキャニスター（２
０），着火薬（９），金属蓋（１０），ガス発生剤（１
４），金属外蓋（１５）からなる。
【０００８】インフレーターの外容器（１）は、円筒状
容器であり、その外周面に多数のガス流出孔（２）が設
けられている。外フィルター（４）は、例えば数種のフ
ィルターを重ねて円筒状にまるめて、形成されている。
内フィルター（６）も外フィルター（４）と同様に、例
えば数種のフィルターを重ねて円筒状にまるめて、形成
されている。
容器であり、その外周面に多数のガス流出孔（２）が設
けられている。外フィルター（４）は、例えば数種のフ
ィルターを重ねて円筒状にまるめて、形成されている。
内フィルター（６）も外フィルター（４）と同様に、例
えば数種のフィルターを重ねて円筒状にまるめて、形成
されている。
【０００９】内筒（５）は、円筒形状の物であり、ガス
を整流するための穴（図示省略）が開けられている。イ
ンフレーターの外容器（１）の一方端には、イグナイタ
ーホルダー（３）が取り付けられている。イグナイター
ホルダー（３）には、イグナイター（７）がはめ込まれ
Ｏリング等によってシールされている。更にキャニスタ
ー組立体（２１）がはめ込まれている。なお、自動車の
振動に耐える様、キャニスター組立体（２１）のガタを
なくすため、外容器（１）の底部にキャニスター組立体
（２１）の底部の缶シーム部を密着もしくは部品などに
よって保持固定させる事が好ましい。
を整流するための穴（図示省略）が開けられている。イ
ンフレーターの外容器（１）の一方端には、イグナイタ
ーホルダー（３）が取り付けられている。イグナイター
ホルダー（３）には、イグナイター（７）がはめ込まれ
Ｏリング等によってシールされている。更にキャニスタ
ー組立体（２１）がはめ込まれている。なお、自動車の
振動に耐える様、キャニスター組立体（２１）のガタを
なくすため、外容器（１）の底部にキャニスター組立体
（２１）の底部の缶シーム部を密着もしくは部品などに
よって保持固定させる事が好ましい。
【００１０】ここで用いているガス発生剤（１４）は、
金属アザイドと適当な酸化剤とを主成分とするガス発生
組成物を円板状または錠剤状の成形物である。着火薬
（９）には、少量の通常使用される着火薬例えば推進
薬，ボロン硝石，マグネシウムテフロン，黒色火薬など
が用いられる。インフレーター作動時には、電気的なエ
ネルギーを脚線（２２）から受けイグナイター（７）の
点火薬が発火し、金属蓋（１０）を破り着火薬（９）に
点火される。その燃焼エネルギーが隔壁（１２）を破
り、ガス発生剤（１４）に点火され、不活性膨張用ガス
（窒素）が発生する。ガスは、ガス発生時の圧力により
キャニスターのガス発生剤室壁（１３）が破れ、ガスは
内フィルター（６）、内筒（５），外フィルター（４）
の順に通過して、残渣を濾過されて、外容器（１）のガ
ス流出孔（２）を通過してインフレーター外部へと流れ
る。そして外部に出たガスは、バッグの中に導入されて
バッグを膨張させる。
金属アザイドと適当な酸化剤とを主成分とするガス発生
組成物を円板状または錠剤状の成形物である。着火薬
（９）には、少量の通常使用される着火薬例えば推進
薬，ボロン硝石，マグネシウムテフロン，黒色火薬など
が用いられる。インフレーター作動時には、電気的なエ
ネルギーを脚線（２２）から受けイグナイター（７）の
点火薬が発火し、金属蓋（１０）を破り着火薬（９）に
点火される。その燃焼エネルギーが隔壁（１２）を破
り、ガス発生剤（１４）に点火され、不活性膨張用ガス
（窒素）が発生する。ガスは、ガス発生時の圧力により
キャニスターのガス発生剤室壁（１３）が破れ、ガスは
内フィルター（６）、内筒（５），外フィルター（４）
の順に通過して、残渣を濾過されて、外容器（１）のガ
ス流出孔（２）を通過してインフレーター外部へと流れ
る。そして外部に出たガスは、バッグの中に導入されて
バッグを膨張させる。
【００１１】図１は本発明のキャニスター（２０）の構
造を示したものである。キャニスター（２０）は、ガス
発生剤室壁（１３）で囲まれたガス発生剤室（１６），
着火薬室壁（８）で囲まれた着火薬室（１１）及びその
間に設けられた隔壁（１２）で構成される。キャニスタ
ー（２０）は衝撃押し出し加工によって製作することが
好ましい。
造を示したものである。キャニスター（２０）は、ガス
発生剤室壁（１３）で囲まれたガス発生剤室（１６），
着火薬室壁（８）で囲まれた着火薬室（１１）及びその
間に設けられた隔壁（１２）で構成される。キャニスタ
ー（２０）は衝撃押し出し加工によって製作することが
好ましい。
【００１２】またガス発生剤室壁（１３）は、ガス発生
剤（１４）の燃焼時には容易に破れるステンレス鋼，ア
ルミニウム，錫，亜鉛などの金属の板または箔材料を用
いることができるが、特に衝撃押し出し加工が容易なア
ルミニウムまたはアルミニウム合金を用いることが望ま
しい。またガス発生剤室壁（１３）が燃焼時容易に破れ
るためにこの外周近傍の一部もしくは全部に破壊補助手
段（２３）例えば、目の粗い金網，多孔板等を置くこと
が好ましい。キャニスター（２０）を構成する壁のうち
で着火薬室壁（８）はガス発生剤室壁（１３）及び隔壁
（１２）に比べて厚みを厚くすることが望ましい。こう
することによって、インフレーター作動時の着火薬
（９）の燃焼エネルギーを周囲に分散することなく隔壁
（１２）に集中でき、ガス発生剤（１４）を発火させる
ために有効に利用できる。また、キャニスター（２０）
をインフレーター容器に固定するためにネジ切りなどの
加工を行うことが可能である。
剤（１４）の燃焼時には容易に破れるステンレス鋼，ア
ルミニウム，錫，亜鉛などの金属の板または箔材料を用
いることができるが、特に衝撃押し出し加工が容易なア
ルミニウムまたはアルミニウム合金を用いることが望ま
しい。またガス発生剤室壁（１３）が燃焼時容易に破れ
るためにこの外周近傍の一部もしくは全部に破壊補助手
段（２３）例えば、目の粗い金網，多孔板等を置くこと
が好ましい。キャニスター（２０）を構成する壁のうち
で着火薬室壁（８）はガス発生剤室壁（１３）及び隔壁
（１２）に比べて厚みを厚くすることが望ましい。こう
することによって、インフレーター作動時の着火薬
（９）の燃焼エネルギーを周囲に分散することなく隔壁
（１２）に集中でき、ガス発生剤（１４）を発火させる
ために有効に利用できる。また、キャニスター（２０）
をインフレーター容器に固定するためにネジ切りなどの
加工を行うことが可能である。
【００１３】図２はキャニスター組立体（２１）を示し
たものであり、キャニスター（２０）のガス発生剤室
（１６），着火薬室（１１）にそれぞれガス発生剤（１
４），着火薬（９）が収納され、両方の端面の開口部は
金属外蓋（１５），金属蓋（１０）でそれぞれ覆われシ
ールして構成されている。本発明のキャニスター組立体
（２１）は、ガス発生剤（１４）の吸湿を防ぐための環
境シールを主機能とするが、圧力シールの作用をもたせ
ることができる。そのため開口部の金属蓋（１０）のシ
ールには、缶シール，ヒートシール，溶接，半だ付け，
ロウ付け，接着などのシール方法を適用してシールされ
る。ヒートシール用の接着剤としては、アイオノマー系
接着剤，ＰＥＴ系接着剤などを用いることが望ましく、
溶接の方法としては、ＭＩＧ溶接，ＴＩＧ溶接，ＥＢＷ
溶接，アーク溶接などが好ましい。また接着剤として
は、シリコン，エポキシ系接着剤などを用いることが望
ましい。また金属外蓋（１５）は金属蓋（１０）のシー
ル方法に準じて行うことが特に缶シーム法が好ましい。
たものであり、キャニスター（２０）のガス発生剤室
（１６），着火薬室（１１）にそれぞれガス発生剤（１
４），着火薬（９）が収納され、両方の端面の開口部は
金属外蓋（１５），金属蓋（１０）でそれぞれ覆われシ
ールして構成されている。本発明のキャニスター組立体
（２１）は、ガス発生剤（１４）の吸湿を防ぐための環
境シールを主機能とするが、圧力シールの作用をもたせ
ることができる。そのため開口部の金属蓋（１０）のシ
ールには、缶シール，ヒートシール，溶接，半だ付け，
ロウ付け，接着などのシール方法を適用してシールされ
る。ヒートシール用の接着剤としては、アイオノマー系
接着剤，ＰＥＴ系接着剤などを用いることが望ましく、
溶接の方法としては、ＭＩＧ溶接，ＴＩＧ溶接，ＥＢＷ
溶接，アーク溶接などが好ましい。また接着剤として
は、シリコン，エポキシ系接着剤などを用いることが望
ましい。また金属外蓋（１５）は金属蓋（１０）のシー
ル方法に準じて行うことが特に缶シーム法が好ましい。
【００１４】金属蓋（１０），隔壁（１２），ガス発生
剤室壁（１３），金属外蓋（１５）は、常時は防湿効果
を持つ環境シールとして作用し、それとともに、金属蓋
（１０）は、イグナイター発火時には、その燃焼エネル
ギーによって破れるように0.０５〜０．５ｍｍ程度の金
属箔状になっていることが好ましく、隔壁（１２）は、
着火薬（９）燃焼時の圧力シールとして作用するように
０．０５〜０．５ｍｍ程度の金属箔状になっていること
が好ましい。また、ガス発生剤室壁（１３），金属外蓋
（１５）は、ガス発生剤（１４）燃焼時には燃焼速度確
保のための圧力シールとして作用するように０．０５〜
０．５ｍｍ程度の金属箔状になっていることが好まし
い。
剤室壁（１３），金属外蓋（１５）は、常時は防湿効果
を持つ環境シールとして作用し、それとともに、金属蓋
（１０）は、イグナイター発火時には、その燃焼エネル
ギーによって破れるように0.０５〜０．５ｍｍ程度の金
属箔状になっていることが好ましく、隔壁（１２）は、
着火薬（９）燃焼時の圧力シールとして作用するように
０．０５〜０．５ｍｍ程度の金属箔状になっていること
が好ましい。また、ガス発生剤室壁（１３），金属外蓋
（１５）は、ガス発生剤（１４）燃焼時には燃焼速度確
保のための圧力シールとして作用するように０．０５〜
０．５ｍｍ程度の金属箔状になっていることが好まし
い。
【００１５】ガス発生剤（１４）をガス発生剤室（１
６）に充填する場合は、容易に装填できてかつ装填後は
ガタつきがないことが望ましい。例えばガス発生剤（１
４）がキャニスター（２０）の径に近い成形体を用いる
場合はガス発生剤室壁（１３）の軸方向にＵ字状の凹部
をつくることによって、凹部の底部を互いに結んででき
る円の半径をガス発生剤成形体の円の半径よりも小さく
して、ガス発生剤（１４）を装填する際にそれを広げな
がら装填する事で凹部のバネ効果により装填後のガタつ
きをなくすことが可能であり、車両に登載した後の振動
によってガス発生剤成形体が割れてしまうことを防ぐこ
とが可能である。この凹部は、キャニスター成形時に同
一工程で製作してしまうことが工程数減少上望ましい
が、特にそれに限らずキャニスター成形後に製作しても
かまわない。
６）に充填する場合は、容易に装填できてかつ装填後は
ガタつきがないことが望ましい。例えばガス発生剤（１
４）がキャニスター（２０）の径に近い成形体を用いる
場合はガス発生剤室壁（１３）の軸方向にＵ字状の凹部
をつくることによって、凹部の底部を互いに結んででき
る円の半径をガス発生剤成形体の円の半径よりも小さく
して、ガス発生剤（１４）を装填する際にそれを広げな
がら装填する事で凹部のバネ効果により装填後のガタつ
きをなくすことが可能であり、車両に登載した後の振動
によってガス発生剤成形体が割れてしまうことを防ぐこ
とが可能である。この凹部は、キャニスター成形時に同
一工程で製作してしまうことが工程数減少上望ましい
が、特にそれに限らずキャニスター成形後に製作しても
かまわない。
【００１６】また組み立てたインフレーター（１００）
は車両に登載された後、長期にわたって車両の振動環境
におかれることになるが、その際にも、キャニスター
（２０）が一部品で作られているために、着火薬室（１
１），ガス発生剤室（１６）相互の位置ズレが発生しに
くく、燃焼性能を一定の範囲に納めることができる。本
発明で用いるキャニスター（２０）は、機械プレスに取
り付けられたダイスの中にブランクを入れ、ポンチで強
圧し、ブランクをダイスとポンチの間から押し出し、練
り歯磨きや絵の具のチューブ状の容器を得る衝撃押しだ
し加工を前方、後方ともに行うことにより、ガス発生剤
室（１６），着火薬室（１１），両者の間の隔壁（１
２）を一体の金属容器として単一工程で製作でき、液圧
プレスで押し出す棒材や管材の押し出しに比べ、材料の
加工時間が１／１０秒程度の非常に短い時間で製作する
ことが可能である。また本発明のような成形品を一部品
で製作するため構造が簡単で、部品点数を減少させる事
が可能である。
は車両に登載された後、長期にわたって車両の振動環境
におかれることになるが、その際にも、キャニスター
（２０）が一部品で作られているために、着火薬室（１
１），ガス発生剤室（１６）相互の位置ズレが発生しに
くく、燃焼性能を一定の範囲に納めることができる。本
発明で用いるキャニスター（２０）は、機械プレスに取
り付けられたダイスの中にブランクを入れ、ポンチで強
圧し、ブランクをダイスとポンチの間から押し出し、練
り歯磨きや絵の具のチューブ状の容器を得る衝撃押しだ
し加工を前方、後方ともに行うことにより、ガス発生剤
室（１６），着火薬室（１１），両者の間の隔壁（１
２）を一体の金属容器として単一工程で製作でき、液圧
プレスで押し出す棒材や管材の押し出しに比べ、材料の
加工時間が１／１０秒程度の非常に短い時間で製作する
ことが可能である。また本発明のような成形品を一部品
で製作するため構造が簡単で、部品点数を減少させる事
が可能である。
【００１７】また一回の成形で肉厚を変えた成形が可能
であり、特に着火薬室壁（８）を厚くしてイグナイター
ホルダー（３）にしっかり固定できるため振動に耐える
インフレーターとすることが可能である。更に着火薬
（９）の燃焼エネルギーを分散することなくガス発生剤
（１４）に集中でき、着火信頼性を高めることが可能で
ある。
であり、特に着火薬室壁（８）を厚くしてイグナイター
ホルダー（３）にしっかり固定できるため振動に耐える
インフレーターとすることが可能である。更に着火薬
（９）の燃焼エネルギーを分散することなくガス発生剤
（１４）に集中でき、着火信頼性を高めることが可能で
ある。
【００１８】
【発明の効果】ガス発生剤室、着火薬室及び両者の間の
隔壁を一体のキャニスターとして、一つの部品とするた
め、構造の簡素化，部品点数の減少が可能となる。ま
た、インフレーター製作のための全体工程において、ガ
ス発生剤室，着火薬室，隔壁の組立に関わる工程数を減
少することも可能となる。
隔壁を一体のキャニスターとして、一つの部品とするた
め、構造の簡素化，部品点数の減少が可能となる。ま
た、インフレーター製作のための全体工程において、ガ
ス発生剤室，着火薬室，隔壁の組立に関わる工程数を減
少することも可能となる。
【００１９】ガス発生剤室と着火薬室との間に両者を隔
離するための隔壁部を金属などの接着などにより別途形
成させる必要がないため、ガス発生剤室と着火薬室との
間の隔離のためのシールの確実性が増す。またガス発生
剤室と着火薬室のそれぞれの室の相対的な位置のズレが
なくなり、かつ車両登載中の振動の影響によって発生す
る位置ズレを防止でき燃焼性能のバラツキを減少させる
ことが可能である。
離するための隔壁部を金属などの接着などにより別途形
成させる必要がないため、ガス発生剤室と着火薬室との
間の隔離のためのシールの確実性が増す。またガス発生
剤室と着火薬室のそれぞれの室の相対的な位置のズレが
なくなり、かつ車両登載中の振動の影響によって発生す
る位置ズレを防止でき燃焼性能のバラツキを減少させる
ことが可能である。
【００２０】ガス発生剤室を金属外蓋でシールすること
により簡単に密封でき、また防湿効果を持ち、ガス発生
剤の環境シールとすることが可能である。同様に着火薬
室を金属蓋でシールすることにより簡単に密封でき、ま
た防湿効果を持ち着火薬の環境シールとすることが可能
である。またガス発生剤室壁の一部を軸方向にある範囲
にわたって凹ませることによりガス発生剤をガス発生剤
室へ装填する際、その凹部のバネ効果を利用し装填後の
ガス発生剤のガタツキをなくすことが可能であり、車両
登載後の振動などによってガス発生剤成形体が割れてし
まうことを防ぐことが可能である。
により簡単に密封でき、また防湿効果を持ち、ガス発生
剤の環境シールとすることが可能である。同様に着火薬
室を金属蓋でシールすることにより簡単に密封でき、ま
た防湿効果を持ち着火薬の環境シールとすることが可能
である。またガス発生剤室壁の一部を軸方向にある範囲
にわたって凹ませることによりガス発生剤をガス発生剤
室へ装填する際、その凹部のバネ効果を利用し装填後の
ガス発生剤のガタツキをなくすことが可能であり、車両
登載後の振動などによってガス発生剤成形体が割れてし
まうことを防ぐことが可能である。
【図１】キャニスター断面図
【図２】キャニスター組立体断面図
【図３】インフレーター断面図
１．外容器 ２．ガス流出孔 ３．イグナイターホルダー ４．外フィルター ５．内筒 ６．内フィルター ７．イグナイター ８．着火薬室壁 ９．着火薬 １０．金属蓋 １１．着火薬室 １２ 隔壁 １３．ガス発生剤室壁 １４．ガス発生剤 １５．金属外蓋 １６．ガス発生剤室 ２０．キャニスター ２１．キャニスター組立体 ２２．脚線 ２３．破壊補助手段 １００．インフレーター
Claims (3)
- 【請求項１】 ガス発生剤室，着火薬室，及び前記２者
の間の隔壁を一体の金属のキャニスターとし、それぞれ
の室にガス発生剤，着火薬を収納してなるキャニスター
組立体をフィルター付き外容器内に配置させたエアバッ
グ用インフレーター - 【請求項２】 キャニスターがアルミニウムまたはアル
ミニウム合金の衝撃押し出し加工により成形されてなる
第１項 - 【請求項３】 キャニスター組立体の少なくともガス発
生剤室壁の外周近傍の一部もしくは全部にガス発生剤室
壁を燃焼圧力で容易に破壊できるような破壊補助手段を
配置してなる第１項及び第２項
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4081865A JPH05278555A (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | エアバッグ用インフレーター |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4081865A JPH05278555A (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | エアバッグ用インフレーター |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05278555A true JPH05278555A (ja) | 1993-10-26 |
Family
ID=13758371
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4081865A Withdrawn JPH05278555A (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | エアバッグ用インフレーター |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05278555A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010254083A (ja) * | 2009-04-23 | 2010-11-11 | Nippon Kayaku Co Ltd | ガス発生器 |
-
1992
- 1992-04-03 JP JP4081865A patent/JPH05278555A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010254083A (ja) * | 2009-04-23 | 2010-11-11 | Nippon Kayaku Co Ltd | ガス発生器 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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