JPH0527814A - プログラマブルコントローラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヒューズやアナログタイマなど従来はＰＣの
外部に装着されることが多かったものを、入出力素子と
ほぼ同一形状のケースに収容して、ソケットを介し、着
脱交換自在となし、外部にこれらが突出せず、しかも使
い勝手の良いＰＣを提供する。 【構成】 ヒューズおよび／またはアナログタイマを入
出力素子５のケース６とほぼ同形状のケースに収容し、
これらのケース１１，３１を介してヒューズ１０および
／またはアナログタイマ３０をソケット部４に着脱・交
換自在としたプログラマブルコントローラ。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、プログラマブルコント
ローラに関し、詳しくは、複数の入出力素子を着脱・交
換自在としたプログラマブルコントローラに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種のプログラマブルコントロ
ーラ（以下でＰＣという）では、そのケース内にＣＰＵ
機能を具えた制御部や電源部を有し、また、外部に入出
力端子台や入出力素子の着脱が自在な素子用ソケットを
具えたものが知られている。また、かかるＰＣでは本体
に接続される入力素子や出力素子の保護のために、従来
は、本体の外部に保護用のヒューズが装着されるように
構成されていた。さらにまた、ＰＣではその機能的要素
となるアナログタイマが一般に設けられるが、これまで
のものはＰＣ本体内に配設されるか、さもなければＰＣ
と同一形状に形成されてＰＣと外部で接続可能なように
構成された多点型のもの、すなわち多点設定が可能なも
のが一般に多く用いられてきた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のＰＣでは、ヒューズを装着する場合にせ
よ、多点型のアナログタイマを設ける場合にせよ、いず
れもＰＣ本体外にこれらを装着することになるため、そ
れだけＰＣの周りに設置空間が要求される。例えばヒュ
ーズを設ける場合では、ＰＣが配置される配電盤などに
その空間が必要となる。また、アナログタイマの場合
も、ＰＣ本体内に設置されるものでは故障時簡単にタイ
マだけを交換する訳にいかず、また、外部に接続される
タイプの多点型のアナログタイマの場合は周囲にスペー
スを取られるのみならず、１点だけが故障してもユニッ
ト全体を取換えるようなことになるか、さもなければそ
の機能を生かさないでＰＣを使用するしかなかった。

【０００４】本発明の目的は、以上に述べたような従来
の問題点に着目し、その解決を図るべく、ヒューズやア
ナログタイマのように交換が要求される電子若しくは電
気的部品であってかつ従来はＰＣの外部に設けられたも
のを他の入出力素子と同様の形態となして、容易に外部
から着脱自在となして機内に収容し、しかも、これらが
外部に突出することのないようにしたプログラマブルコ
ントローラを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、同一形状のケースに収容された複数の
入出力素子を着脱・交換自在とするソケット部を具えた
プログラマブルコントローラにおいて、前記入出力素子
の保護等にかかわるヒューズおよび／または機能的に設
けられるアナログタイマを前記入出力素子のケースとほ
ぼ同形状のケースにそれぞれ収容し、当該ケースを介し
て前記ヒューズおよび／または前記アナログタイマを前
記ソケット部に着脱・交換自在としたことを特徴とす
る。

【０００６】

【作用】本発明によれば、入出力素子のケースとほぼ同
等の形状に形成したケースにヒューズやアナログタイマ
を収容し、これらを入出力素子用のソケット部に着脱・
交換自在としたことにより、従来のようにＰＣ外部にこ
れらを設けて、余計な空間を占めさせたり、殊にアナロ
グタイマを内装した場合、その故障時にＰＣ全体の交換
か若しくはアナログタイマを機能させない使用法しかで
きなかったものが、用途に応じて単数，複数のアナログ
タイマを自在にソケットに着脱若しくは交換して使用す
ることができ、利用者にとって極めて使い勝手の良いＰ
Ｃを提供することができる。

【０００７】

【実施例】以下に、図面に基づいて本発明の実施例を詳
細かつ具体的に説明する。

【０００８】図１は本発明ＰＣの一例を、また、図２は
本発明に適用される入出力素子の一例をそれぞれ示す。
図１において、１はＰＣ本体、２はその外殻ケース、３
は端子台であり、４は端子台３に本例の場合２列に配置
されたそれぞれ素子用のソケットである。なお、ケース
２内にはいずれも不図示の電源部や制御部が配設されて
いると共に制御部に電気的に接続される入出力カードが
設けられていて、端子台３のソケット４の例えばスイッ
チング素子などの入出力素子を差込むことによって、入
出力カードを介してＰＣ本体１内で双方間が電気的に接
続される。

【０００９】一方、入出力素子５は図２に示すようにほ
ぼ方形形状をなす樹脂系材料の素子ケース６に収納され
ていて、その下方にＰＣ１のソケット４を介して電気的
に接続されるプリント板７が延在されている。図３に上
記のような入出力素子５が嵌着されるソケット４を取出
して示す。ソケット４にはその上部両側に素子ケース６
を案内し、係着させるための案内板８が設けられてい
て、案内板８の係止スリット８Ａに入出力素子５のケー
ス側面に設けられた係合突起６Ａを導き入れると共に、
素子６のプリント板７がソケット４の端子スリット９に
差し込まれることによってプリント板７を介し、素子５
とＰＣ１とを電気的に接続することができる。

【００１０】図４は本発明ＰＣ１に適用されるヒューズ
の構成を示す。本発明にかかるヒューズ１０はこの図に
示すように、先に図２で示した入出力素子５とほぼ同一
形状をなすケース１１に収納されている。また、そのプ
リント板１２もケース側面に設けられた係合突起１１Ａ
もそれぞれ入出力素子５のプリント板７および係合突起
６Ａと同一形状をなす。なお、１３はケース１１の頂部
に穿設された窓であり、この窓１３により内部に収納さ
れるヒューズの状態を認識することができると共に、し
ゃ断時のガス放出口として利用することができる。

【００１１】そこで、このようなヒューズ１０の装着に
あたっては、そのケース１１を図１に示したＰＣ１のソ
ケット４に設けた案内板８に沿わせて挿入することによ
り案内板８の有するばね性を利用してケース係合突起１
１Ａを案内板８の係止スリット８Ａに嵌入させ、係止さ
せることができる。ただし、この状態でヒューズ自体は
端子台３の不図示の端子と接続されるが、ＰＣ１本体と
直接、電気的に接続されることはない。

【００１２】ついで、図５に、上記のソケット４を利用
して端子台３を介し入出力素子５とヒューズ１０とを接
続した一例を示す。なお、本例は外部の負荷２１とその
駆動電源２２とに対し、ＰＣ１が使用される例で、さら
にその出力素子５にスイッチング素子ＳＣＲが装着され
るために、出力素子５と電源２２との間にヒューズ１０
を直列に設けて、負荷短絡に対し出力素子５を保護する
ようにしたものである。ここで、３ａ，３ｂおよび６
ａ，６ｂはヒューズ１０および出力素子５をそれぞれ所
定のソケット４に分散して装着するときに上記電源回路
に接続される端子を示す。

【００１３】図６は、本発明の第２実施例にかかわるも
のとして上述のソケット４に装着可能としたアナログタ
イマの一例を示す。すなわち、本例は、ＰＣ１のソケッ
ト４にかかるアナログタイマ３０を着脱自在とすること
により、従来のように故障時にＰＣ１を取換えたり、多
点型の場合は、そのユニット全体を取換える必要があっ
たものを、他の入出力素子と同様に簡単に交換するだけ
で対処することができるようにしたものである。ここ
で、アナログタイマ３０のケース３１において、その高
さおよびソケット４における差し渡し方向の幅について
は図２に示した入出力素子５のそれらと同一であるが、
端子台３の長手方向に対応する幅は入出力素子５の場合
のほぼ２倍に形成されている。

【００１４】３１Ａはケース３１の側面に設けた係合突
起、３２はタイマ３０のケース３１から下方に延在され
たプリント板であり、本例のアナログタイマ３０の場合
は、係合突起３１Ａおよびプリント板３２がいずれも２
列配設されていて、アナログタイマ３０を端子台３のソ
ケット４（図１参照）に装着する場合は相隣接する２つ
のソケット４に跨がって設けられ、それぞれのソケット
４を介して内部回路に電気的に接続される。

【００１５】すなわち、２つの隣接するソケット４の係
止スリット８Ａ（図３参照）にケース３１側面の２つの
係合突起３１Ａがそれぞれ係着されると共に、２枚のプ
リント板３２（３２Ａ，３２Ｂ）が隣接するソケット４
の端子スリット９に差し込まれる。さらに図６におい
て、３３および３４はケース３１の上面に配設されたそ
れぞれ時限設定スイッチおよびレンジ設定スイッチであ
り、これらのスイッチを手操作で回動させることにより
タイマの対応する諸元を設定することができる。

【００１６】このようなアナログタイマ３０を端子台３
のソケット４に装着した状態では、あらかじめ、各ソケ
ット４ごとに、図５に示したようにアドレス番号〜２〜
７〜が付されているので、その番号に基づいて装着され
たアナログタイマ３０の起動入力側アドレスに信号を出
力することによってタイマ３０が起動される。かくし
て、２つのスイッチ３３および３４によって設定された
時間が計時され、タイムアップとなると、今度は起動入
力側でない方のソケットアドレスを介してそのタイムア
ップ信号が出力される。

【００１７】

【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、入出力素子の保護等にかかわるヒューズおよび／ま
たは機能的に設けられるアナログタイマを前記入出力素
子のケースとほぼ同形状のケースにそれぞれ収容し、当
該ケースを介して前記ヒューズおよび／または前記アナ
ログタイマを前記ソケット部に着脱・交換自在としたの
で、ＰＣの外部に突出させることなく、ヒューズやアナ
ログタイマなどの電気部品や電子部品を外部から着脱，
交換自在とすることが可能となり、さらにその点数や種
類についても要求に応じて自由に選択することが可能で
あって、利用者の要求に幅広く対応することのできる使
い勝手の良いプログラマブルコントローラを提供するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の構成の概要を示す斜視図である。

【図２】本発明にかかる入出力素子の外観を示す斜視図
である。

【図３】本発明にかかるＰＣソケット部の構成を示す斜
視図である。

【図４】本発明にかかるヒューズのケース外観を示す斜
視図である。

【図５】本発明によるヒューズおよび入出力素子装着時
の回路の構成例を示す図である。

【図６】本発明にかかるアナログタイマのケース外観を
示す斜視図である。

【符号の説明】

１ プログラマブルコントローラ（ＰＣ） ２，６，１１，３１ ケース ３ 端子台 ３ａ，３ｂ，６ａ，６ｂ 端子 ４ ソケット ５ 入出力素子 ６Ａ，１１Ａ，３１Ａ 係合突起 ７，１２，３２，３２Ａ，３２Ｂ プリント板 ８ 案内板 ８Ａ 係止スリット ９ 端子スリット １０ ヒューズ ２１ 負荷 ２２ 駆動用電源 ３３，３４ （タイマ）設定スイッチ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 同一形状のケースに収容された複数の入
   出力素子を着脱・交換自在とするソケット部を具えたプ
   ログラマブルコントローラにおいて、前記入出力素子の
   保護等にかかわるヒューズおよび／または機能的に設け
   られるアナログタイマを前記入出力素子のケースとほぼ
   同形状のケースにそれぞれ収容し、当該ケースを介して
   前記ヒューズおよび／または前記アナログタイマを前記
   ソケット部に着脱・交換自在としたことを特徴とするプ
   ログラマブルコントローラ。