JPH05277140A - 人工股関節部材 - Google Patents

人工股関節部材

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JPH05277140A
JPH05277140A JP8083692A JP8083692A JPH05277140A JP H05277140 A JPH05277140 A JP H05277140A JP 8083692 A JP8083692 A JP 8083692A JP 8083692 A JP8083692 A JP 8083692A JP H05277140 A JPH05277140 A JP H05277140A
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JP
Japan
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neck
hip joint
artificial hip
stem
medullary cavity
Prior art date
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Pending
Application number
JP8083692A
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English (en)
Inventor
Juro Fujimori
十郎 藤森
Shinichi Yoshino
槇一 吉野
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DEPIYUU JAPAN KK
Original Assignee
DEPIYUU JAPAN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 人工股関節部材を提供することである。 【構成】 大腿骨の骨幹部における骨髄腔に固定すべき
ステム部材と、頸部における骨髄腔に固定すべき頸部部
材とを有し、前記ステム部材が、骨幹部における骨髄腔
面に整合するように形作られ、前記頸部部材が、頸部に
おける骨髄腔面に整合するように形作られた頸部部材本
体と、前記頸部部材本体の近位端に設けられたロッド
と、前記ロッドの近位端に連結された骨頭球部材とを有
し、前記ステム部材及び前記頸部部材に、これらの部材
を互いに連結するための連結手段が設けられた構成であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的には人工股関節
に関し、特に頸部用部材と骨幹部用部材とを有する人工
股関節部材に関する。
【0002】
【従来の技術】人工股関節部材を大腿骨に挿入、固定す
るに当たっては二通りの方法がある。一つは、大腿骨の
髄腔に骨セメントを充填し、かかる髄腔内に人工股関節
部材を挿入することによって、骨セメントの接着性によ
り人工股関節部材を大腿骨に固定する仕方である。しか
しながら、骨セメントは、次第に脆弱化してしまうばか
りか、その分解生成物の毒の融出により骨を傷めてしま
い、ひいては、骨セメントに対して人工股関節部材が緩
んでしまい、部材の再置換の必要性が生ずるという欠点
を有している。
【0003】従って、近年は、もう一つの方法、すなわ
ち、骨セメントを使用しないセメントレスタイプの人工
股関節部材を使用するのが主流となっている。このタイ
プの人工股関節部材の寸法形状は大腿骨の骨髄腔面に整
合するように形作られており、かかる人工股関節部材
は、髄腔に打ち込まれた際、髄腔面に摩擦係合し、かく
して、大腿骨に固定されるようになっている。また、こ
のタイプの人工股関節部材の表面には、多数の微小突起
物(ビーズ)が形成されていること、すなわち、ポーラ
スコーティングが施されていることが多い。これは、骨
の成長を利用して、かかるビーズ間の空隙に骨を入り込
ませることによって、骨と人工股関節部材との固定力を
高めようとするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図1から明
らかなように、骨幹部3における髄腔はほぼ真っ直ぐに
延びるのに対して、大腿骨1の頸部2における髄腔は、
複雑な湾曲をなして広がっている。このため、固定すべ
き人工股関節部材を大腿骨の解剖学的な形態と整合する
ように形成したとしても、打ち込みの際、かかる部材は
髄腔面のいずれかの箇所に当たってしまうのでそれ以上
の挿入は不可能であり、これを無理やり打ち込めば骨折
を引き起こしてしまう。また、関節リウマチなどの疾患
により関節置換手術が適応となるような症例では、骨粗
鬆化現象が高度で、骨幹部3の髄腔が頸部2の髄腔に比
べ拡大することが多い。この場合にも、骨幹部3の髄腔
を指標として選択した部材を打ち込もうとすると、かか
る部材の近位端が頸部2に対して大きすぎるため頸部に
おいて挿入不可能になることがある。
【0005】それ故、従来の人工股関節部材は、骨幹部
3の髄腔の形態においてだけ整合するように加工し、骨
幹部においてのみ固定するか、或いは、頸部の髄腔の形
態においてだけ整合するように加工し、頸部においての
み固定するかのいずれかであり、その結果、人工股関節
部材と骨髄腔面との接触面は局所に限定されてしまうこ
とになっていた。
【0006】しかしながら、このような局所的な接触し
か得られぬ人工股関節部材では、荷重に抗する応力は小
であるから、大腿骨との間に所望の固定力は得られず、
ひいては、部材の緩みを招くに至っていた。また、人工
股関節部材と接触していない骨髄腔面の周辺の骨は、荷
重がかからないため萎縮し、ひいては、骨全体が脆弱化
する恐れさえあった。
【0007】そこで、本発明は、頸部2及び骨幹部3の
骨髄腔面に整合し、且つ、打ち込みの際、大腿骨のいず
れの箇所も傷めることのない人工股関節部材を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、大腿骨の骨幹部における骨髄腔に固定すべ
きステム部材と、頸部における骨髄腔に固定すべき頸部
部材とを有し、前記ステム部材が、骨幹部における骨髄
腔面に整合するように形作られ、前記頸部部材が、頸部
における骨髄腔面に整合するように形作られた頸部部材
本体を有し、前記ステム部材及び前記頸部部材に、これ
らの部材を互いに連結するための連結手段が設けられて
いる人工股関節部材を提供する。
【0009】
【実施例】本発明による人工股関節部材は、頸部部材1
2とステム部材13とを有する。この頸部部材12は、
頸部2における骨髄腔面と接触係合させるべき面がかか
る髄腔面と整合するように形作られた頸部部材本体22
と、頸部部材本体の近位端に設けられたロッド32と、
ロッドの近位端に連結された骨頭球部材42とを有し、
ステム部材13の寸法形状は、骨幹部3における骨髄腔
面に整合するように形作られている。頸部部材12はま
た、その遠位端に、かかる頸部部材をステム部材13に
連結し、固定するための突出部52を有し、ステム部材
13はその近位端に、突出部52に対応する開口部を有
する。
【0010】このように構成された人工股関節部材を大
腿骨に固定するには、その打ち込みを容易にするため
に、先ず、骨幹部3、頸部2の順に、夫々における髄腔
を皮質骨の寸前まで切削する必要がある。骨幹部におけ
る切削に当たっては、リーマー23、23’、23”・
・・を、また、頸部における切削に当たっては、頸部部
材用ラスプ62、62’、62”・・・を用いて行われ
る。
【0011】各リーマーは、ステム部材13に対応する
部分33が、ステム部材の外径よりも僅かに小さく作ら
れており、残部は、部分33を回転させ、これにより骨
幹部の髄腔面を切削することができるような従来のリー
マーと同様な形態を有する。従って、いずれのリーマー
を用いた場合にも、骨幹部の切削中、部分33は勿論の
こと、これ以外の部分が頸部2に接触し、その髄腔面を
無用に切削することはない。各リーマーの部分33の寸
法に関しては、リーマー23におけるよりもリーマー2
3’におけるものが僅かに大きく、リーマー23’にお
けるよりもリーマー23”におけるものが僅かに大きく
作られている。
【0012】他方、頸部部材用ラスプは、頸部部材本体
22に対応する部分において、頸部部材本体の形態と相
似形であり、且つ、これよりも僅かに小さく作られ、ラ
スプ62’はラスプ62よりも僅かに大きく、ラスプ6
2”はラスプ62’よりも僅かに大きく作られている。
これらの頸部部材用ラスプの表面には、従来技術のラス
プと同様なやすり目が付けられている。
【0013】先ず、人工股関節部材を打ち込むべき大腿
骨の髄腔にリーマー23を挿入し、これを回転させて骨
幹部の髄腔面の切削を行う。次いで、リーマー23をリ
ーマー23’、23”・・・・に順次交換しながら、骨
幹部の髄腔を広げ、骨幹部における髄腔を皮質骨の寸前
まで切削する。この最終的な骨幹部の髄腔の径は、ステ
ム部材の径よりも僅かに小さい。
【0014】骨幹部3における髄腔を所望の大きさまで
広げた後は、その後、かかる箇所を更に削り込まないよ
うに、骨幹部の髄腔には、最後に使用したリーマーの部
分33と同じ寸法形状であって、表面が平滑なステム部
材用トライアル43を以下のように挿入することにな
る。このステム部材用トライアルの近位端には、頸部部
材用ラスプとの連結のために、頸部部材用ラスプの遠位
端の突出部52が嵌まるようになった開口部が設けられ
ている。
【0015】次いで、ステム部材用トライアルに頸部部
材用ラスプ22を連結し、これを大腿骨髄腔に挿入する
ことによって、頸部2における髄腔面のみを切削し、引
き続き、ステム部材用トライアルに頸部部材用ラスプ2
2’、22”・・・を順次連結し、前述の骨幹部におけ
るのと同様に、頸部における髄腔を皮質骨の寸前まで切
削する。切削後、最後に使用した頸部部材用ラスプ及び
ステム部材用トライアルを除去する。
【0016】最後に、患者の骨幹部3における骨髄腔面
に整合するように形作られたステム部材13を打ち込
み、次いで、頸部2の髄腔面と整合するように形作られ
た頸部部材本体22を有する頸部部材12を打ち込ん
で、頸部部材12とステム部材13とを、これらに設け
られた突出部52及び開口部を介して連結、固定する。
尚、頸部部材12及びステム部材13の表面には、強固
なビーズからなるポーラスコーティングを施すことが好
ましく、これにより、これらの部材を打ち込んだとき
に、ビーズが皮質骨を僅かに削りながら進み、解剖学的
に最適な人工股関節部材と大腿骨との接触が得られる。
【0017】また、大腿骨と接触するのは骨セメントで
はなく人工股関節部材であるのが好ましいことは前述し
たが、頸部部材12の打ち込みの際には、複雑で、しか
も個体差がある湾曲面によって構成された頸部2を必要
以上に削ってしまうおそれがあるため、頸部部材12
を、頸部2と相似形ではあるが、その寸法形状を、頸部
2の骨髄腔面に誤っても接触しない大きさに形作っても
良い。この場合には、ステム部材13を打ち込んだ後、
骨セメントを頸部髄腔に充填し、比較的小さめに作った
前述の頸部部材を打ち込んでステム部材13に連結、固
定させることになる。
【0018】更に、頸部部材12とステム部材13とを
連結させるための手段は、本実施例では、夫々に形成さ
れた突出部と、開口部とを用いて説明したが、本発明で
はかかる連結手段に限定されず、二つの部材を連結する
ための従来からあるいかなる連結手段をも含む。
【0019】
【発明の効果】以上説明したような本発明の人工股関節
部材は、一体型のものでは不可能な大腿骨のほぼ全域に
亘る接触を可能にする。従って、大腿骨と人工股関節の
長期的な固定力を確保することができ、人工股関節の緩
みによる頻繁な再置換を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術の人工股関節部材と大腿骨を断面で示
す概略断面図である。
【図2】本発明による人工股関節部材の頸部部材とステ
ム部材とが大腿骨内で連結された状態を示す概略断面図
である。
【図3】本発明による人工股関節部材を分離状態で示す
概略図である。
【図4】骨幹部における髄腔面をリーマーによって切削
する様子を示す概略断面図である。
【図5】頸部における髄腔面を頸部部材用ラスプにって
切削する様子を示す概略断面図である。
【符号の説明】
2 頸部 3 骨幹部 12 頸部部材 13 ステム部材 23 リーマー 32 ロッド 42 骨頭球部材 43 ステム部材用トライアル 52 突出部 62 頸部部材用ラスプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大腿骨の骨幹部における骨髄腔に固定す
    べきステム部材と、頸部における骨髄腔に固定すべき頸
    部部材とを有し、 前記ステム部材が、骨幹部における骨髄腔面に整合する
    ように形作られ、 前記頸部部材が、頸部における骨髄腔面に整合するよう
    に形作られた頸部部材本体と、前記頸部部材本体の近位
    端に設けられたロッドと、前記ロッドの近位端に連結さ
    れた骨頭球部材とを有し、 前記ステム部材及び前記頸部部材に、これらの部材を互
    いに連結するための連結手段が設けられていることを特
    徴とする人工股関節部材。
  2. 【請求項2】 前記頸部部材が、前記頸部部材を頸部に
    打ち込む際に、頸部における骨髄腔面に接触せずに理想
    的な骨セメントの厚さを確保するように形作られ、頸部
    と前記頸部部材とによって構成される髄腔空間に骨セメ
    ントが充填されるようになった、請求項1に記載の人工
    股関節部材。
JP8083692A 1992-04-02 1992-04-02 人工股関節部材 Pending JPH05277140A (ja)

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JP8083692A JPH05277140A (ja) 1992-04-02 1992-04-02 人工股関節部材

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JP8083692A JPH05277140A (ja) 1992-04-02 1992-04-02 人工股関節部材

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JP8083692A Pending JPH05277140A (ja) 1992-04-02 1992-04-02 人工股関節部材

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JP (1) JPH05277140A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008161312A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Satoru Motokawa 人工関節及び人工骨頭用ステムの固定方法と人工関節及び人工骨頭用ステム
JP2010504785A (ja) * 2006-09-26 2010-02-18 スミス アンド ネフュー ピーエルシー 医療用インプラント
JP2011136004A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Japan Medical Materials Corp 人工関節用コンポーネント

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JP2008161312A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Satoru Motokawa 人工関節及び人工骨頭用ステムの固定方法と人工関節及び人工骨頭用ステム
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