JPH05274830A - 電子スチルカメラのヘッド位置制御装置 - Google Patents

電子スチルカメラのヘッド位置制御装置

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JPH05274830A
JPH05274830A JP10067492A JP10067492A JPH05274830A JP H05274830 A JPH05274830 A JP H05274830A JP 10067492 A JP10067492 A JP 10067492A JP 10067492 A JP10067492 A JP 10067492A JP H05274830 A JPH05274830 A JP H05274830A
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JP
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JP10067492A
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English (en)
Inventor
Akihiro Arisaka
明浩 有坂
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オートトラッキングの時間を短縮する。 【構成】 磁気ディスクDの交換時、任意の基準位置B
のサーチ範囲Rに対するエンベロープ検出がなされ、設
定値、新基準位置、対応テーブルが作成される。サーチ
回数が零を越える場合には「平均変位量−1」が初期位
置、サーチ回数が零の場合には目標トラックの「新基準
位置−1」が初期位置とされる。初期位置近傍のエンベ
ロープ検波出力から、位置エラー値が求められ、位置エ
ラー値に応じて、必要な場合には初期位置が再設定され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子スチルカメラのヘッ
ド位置制御装置に関し、特にオートトラッキング制御を
行う際に必要なヘッドの初期位置の設定に関する。
【0002】
【従来の技術】通常電子スチルカメラは、記録媒体とし
て磁気ディスクが用いられている。画像信号あるいは音
声信号は磁気ディスクの各トラック毎に記録され、すな
わち1つのトラックには1つの画面に対応した画像信号
または音声信号が記録される。このような記録信号の再
生時、鮮明な画像あるいは音声を得るため、従来オート
トラッキング制御によって磁気ヘッドの位置決めが行わ
れている。すなわち、再生トラックの幅方向に沿って磁
気ヘッドを移動させつつ再生信号のエンベロープ検波出
力を検出し、このエンベロープ検波出力がピーク値とな
る位置に磁気ヘッドを定めているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のオートトラッキ
ング制御の方式としては、いわゆる山登り制御を用いる
ことが多い。この山登り制御を用いた従来のオートトラ
ッキング制御の問題点は、一般的に時間がかかることで
ある。これは、エンベロープの検出を、所定の制御範囲
における一方の端部から他方の端部に向けて1ステップ
毎に順次移動して行う場合が多いことと、ピーク値を検
出した後に磁気ヘッドを元の位置に戻す操作が必要であ
ることによる。
【0004】本発明は、オートトラッキングの時間短縮
を可能とし得る電子スチルカメラのヘッド位置制御装置
を提供することを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る電子スチ
ルカメラのヘッド位置制御装置は、他のトラックにて検
出されたエンベロープ検波出力に基づいて、再生しよう
とするトラックにて、エンベロープ検波出力が最大にな
ると予測されるヘッドの基準位置を定める手段と、基準
位置の近傍を初期位置とし、該初期位置からエンベロー
プ検波出力のピーク値検出を行う手段とを備えた構成と
している。
【0006】請求項2に係る電子スチルカメラのヘッド
位置制御装置は、トラックにおけるヘッド位置とエンベ
ロープ検波出力との関係を求める手段と、ヘッドの所定
ステップ数の移動の前後におけるエンベロープ検波出力
の差が、スレッショルドを越える時は、エンベロープ検
波出力の差に対応するヘッド位置の近傍を初期位置と
し、該初期位置からエンベロープ検波出力のピーク値検
出を行う手段とを備えた構成としている。
【0007】
【実施例】以下図示実施例により本発明を説明する。図
1は本発明の一実施例に係るヘッド位置制御装置を含む
電子スチルカメラの回路を示す。この電子スチルカメラ
は記録媒体として磁気ディスクDを使用している。シス
テム制御回路10は本装置全体の制御を行うマイコンで
あり、このシステム制御回路10の制御により、撮影さ
れた画像あるいは音声が磁気ディスクDに記録され、ま
た磁気ディスクD上の画像信号等が再生される。システ
ム制御回路10の内部には、図示しない各種のメモリが
設けられている。このメモリには、後述するサーチ回数
のカウント値、磁気ヘッドAの移動量としてのステップ
数、平均変位量、位置エラー値、後述する新基準位置、
位置エラー値とステップ変位量の対応テーブル等に関す
るデータが保持される。
【0008】磁気ディスクDはスピンドルモータ11に
よって回転せしめられ、スピンドルモータ11はスピン
ドル制御回路12により駆動制御される。磁気ディスク
Dの近傍には磁気コイルFが設けられている。この磁気
コイルFでは、磁気ディスクDに設けられているPGヨ
ーク部分PGYが検出され、磁気ディスクDの1回転毎
に1個のPGパルスが出力される。スピンドルモータ1
1からは、磁気ディスクDの1回転毎に所定個数のFG
パルスが出力される。
【0009】システム制御回路10はこれらのパルス信
号に基づいてスピンドルモータ11の回転を制御し、磁
気ディスクDを所定の速度及び位相で回転させる。磁気
ディスクDへの画像信号等の記録および再生のため、磁
気ヘッドAが設けられる。磁気ヘッドAはトラッキング
駆動回路13によって磁気ディスクDの所定のトラック
へ位置制御される。トラッキング駆動回路13はシステ
ム制御回路10により制御される。
【0010】システム制御回路10には操作部14と表
示部15が接続される。操作部14は本電子スチルカメ
ラを操作するために設けられ、例えば再生すべき磁気デ
ィスクDのトラックを選択するためのスイッチ等を有す
る。表示部15は例えば液晶パネルを有し、その時処理
されている磁気ディスクDのトラック番号等の表示を行
う。
【0011】画像信号を磁気ディスクDに記録するため
の構成について説明する。撮像部20は固体撮像素子
(CCD)等を有し、システム制御回路10により制御
され、CCD上に画像を結像するとともにこの画像を輝
度信号と色信号に分離して出力する。この輝度信号と色
信号は、それぞれ輝度信号FM変調回路21と色信号F
M変調回路22によりFM変調される。各FM変調回路
21、22は加算器23に接続されており、したがって
FM変調された輝度信号と色信号は加算器23によって
相互に合成され、これにより1つの静止画に対応した画
像信号が生成される。
【0012】加算器23には加算器24が接続されてお
り、この加算器24には加算器23から出力される画像
信号が導かれる。加算器24にはDPSK変調回路25
が接続される。
【0013】DPSK変調回路25は磁気ディスクDの
トラックナンバー、撮影年月日等から成るIDデータの
DPSK信号を生成するものであり、キャリア発生回路
26から出力されるキャリアすなわち搬送波を、システ
ム制御回路10から出力されるIDデータに基づいてD
PSK変調する。キャリア発生回路26はパルス発生回
路27から出力されるパルス信号に基づいてキャリアを
生成する。
【0014】加算器24は記録アンプ28を介してスイ
ッチ29の記録側端子Rに接続される。スイッチ29は
システム制御回路10により切換制御され、画像信号等
を磁気ディスクDに記録する時、記録側位置Rに切り換
えられ、磁気ディスクD上の画像信号等を再生する時、
再生側位置PBに切り換えられる。したがって、記録時
は、加算器24によって重畳された画像信号とDPSK
信号がアンプ28、磁気ヘッドAを介して磁気ディスク
D上の所定トラックに記録される。
【0015】次に磁気ディスクDに記録された画像信号
を再生するための構成、作用について説明する。まず、
磁気ディスクDに設定されている基準位置B、トラック
T等について図2を参照して説明する。基準位置Bは、
磁気ディスクDの中心から半径方向に所定ピッチで規定
されており、サーチ範囲Rは、基準位置Bの両側の所定
の幅に設定されている。そして、磁気ヘッドAの移動ス
テップの方向は、基準位置Bから矢示L方向が(−)方
向とされ、基準位置Bから矢示R方向が(+)方向とさ
れる。
【0016】磁気ヘッドAは、基準位置Bを中心とする
所定のサーチ範囲Rにおいて1ステップずつ移動せしめ
られる。本実施例においては、磁気ヘッドAが基準位置
Bから±6ステップ移動した位置をサーチ範囲Rの上限
または下限としている。図示の例では、サーチ範囲Rは
トラックTの幅にほぼ一致しているように示されている
が、必要に応じて適宜設定するようにしてもよい。
【0017】サーチ範囲R内の各位置において、エンベ
ロープ検波回路43の出力信号すなわち記録信号のエン
ベロープ値が得られる。このエンベロープ値は通常、図
3に示すようにピーク値Mをとり、このピーク値Mとな
る位置に磁気ヘッドAが位置決めされる。すなわち、各
トラックにおいて、ピーク値Mの位置で再生信号のSN
比が最大になり、そのトラックに関して最も鮮明な画像
あるいは音声が出力される。
【0018】スイッチ29の再生側端子PBはヘッドア
ンプ31に接続され、ヘッドアンプ31は自動利得制御
(AGC)アンプ32に接続される。AGCアンプ32
は高域フィルタ33を介して輝度信号FM復調回路34
に、低域フィルタ35を介して色信号FM復調回路36
に、また帯域フィルタ37を介してDPSK復調回路3
8にそれぞれ接続される。輝度信号FM復調回路34と
色信号FM復調回路36は、それぞれエンコーダ41に
接続される。
【0019】エンコーダ41は、これらのFM復調回路
34、36から入力された輝度信号と色差信号に基づい
てビデオ信号を生成する。一方DPSK復調回路38は
システム制御回路10に接続されており、したがってシ
ステム制御回路10には、DPSK復調回路38を介し
てIDデータが入力される。
【0020】輝度信号FM復調回路34とエンコーダ4
1の間には、同期信号分離回路42が接続される。同期
信号分離回路42は輝度信号から水平同期信号Hsyncお
よび垂直同期信号Hsyncを取り出すものであり、これら
の水平同期信号Hsyncおよび垂直同期信号Hsyncはシス
テム制御回路10に入力され、例えばIDデータの読込
等に使用される。
【0021】ヘッドアンプ31とAGCアンプ32の間
には、エンベロープ検波回路43が接続される。このエ
ンベロープ検波回路43はシステム制御回路10に接続
されている。エンベロープ検波回路43は再生信号をエ
ンベロープ検波する。エンベロープ検波された出力信号
はシステム制御回路10に入力される。後述するように
システム制御回路10は、このエンベロープ検波出力信
号に基づいて磁気ヘッドAのトラックに対する位置決め
を行う。
【0022】次に図4〜図9に示すフローチャートに従
って磁気ヘッドAの位置決め制御を説明する。ステップ
101では、サーチ回数のカウント値が読出され、サー
チ回数についての判断がなされる。すなわち、サーチ回
数が零である場合にはステップ103に進み、サーチ回
数が零を越える場合にはステップ102に進む。
【0023】ステップ103では、磁気ディスクDを交
換する毎に設定される新たな基準位置(以下、新基準位
置と称する)から(−1)ステップ変位した位置(以
下、「新基準位置−1」と称する)が初期位置とされ
る。なお、上記新基準位置の設定の詳細については後述
する。磁気ヘッドAは、目標トラックの 「新基準位置
−1」に位置決めされる。すなわち、このステップ10
3では、まだサーチ動作がなされていないので、平均変
位量が得られていない。したがって、平均変位量に代え
て新基準位置が用いられる。
【0024】ステップ102では、まず、平均変位量が
読出され、この平均変位量から1ステップ分減算されて
オフセット量(以下、「平均変位量−1」と称する)が
形成される。次いで、前述の新基準位置から「平均変位
量−1」、オフセットした位置が初期位置とされる。磁
気ヘッドAは初期位置に移動せしめられる。
【0025】同一の磁気ディスクD内では、基準位置B
からエンベロープ検波出力のピーク値Mの検出位置まで
のオフセット量は略一定の場合が多いので、基準位置B
に対してオフセットせしめられている位置に磁気ヘッド
Aを移動させることによって、オートトラッキングのた
めに要する時間を短縮でき、処理の高速化を計ることが
可能となる。
【0026】ステップ104では、前述したステップ1
02、103で定められたヘッド位置において、記録信
号の再生が行われ、エンベロープ検波回路43から出力
されるエンベロープ値が「EV基準値」として設定され
る。この「EV基準値」はステップ105において「E
V2」に置き換えられる。
【0027】ステップ106では磁気ヘッドAが(+
1)ステップだけ移動せしめられ、図2において例え
ば、右方向(矢示R方向)にトラック幅の1/12だけ
変位する。ステップ107では、ステップ106にて定
められたヘッド位置において再びエンベロープ値が検出
され、このエンベロープ値はステップ107において
「EV1」に置き換えられる。
【0028】ステップ108では、位置エラー値が、以
下のようにして求められる。 位置エラー値=EV1−EV2 この位置エラー値は、初期位置と、この初期位置から
(+1)ステップ移動した位置で検出されたエンベロー
プ検波出力の差を表しているものである。この後、ステ
ップ115に進む。
【0029】ステップ115では、位置エラー値の絶対
値が、後述するステップ181以下にて求められる設定
値に対して比較される。そして、位置エラー値の絶対値
が設定値を越える場合には、山登り制御の初期位置を変
更するためのステップ116〜123に進み、絶対値が
設定値を越えない場合にはステップ131に進む。
【0030】このステップ115の処理について説明す
る。一般的に、図3に示されるようにエンベロープ検波
出力にピーク値Mが存在し、且つステップ104〜10
7にて検出されたエンベロープ値波出力EV1、EV2
のレベル差が大きいときには、磁気ヘッドAはピーク値
Mの近傍にはないことが予測される。この場合、磁気ヘ
ッドAの位置を改めて、より適切な位置からエンベロー
プ値の検出動作を開始させることが必要であり、したが
って、初期位置の再設定が、ステップ116〜123に
てなされる。
【0031】一方、ピーク値Mが存在し且つステップ1
04〜ステップ107にて検出されたエンベロープ値波
出力EV1、EV2のレベル差が小さいときには、磁気
ヘッドAはピーク値Mの近傍にあることが予測される。
したがって、この場合には、初期位置の再設定が不要と
され、ステップ115からステップ131に進む。
【0032】ステップ116〜123について説明す
る。このステップ116〜123では、ステップ115
の実行によって磁気ヘッドAはピーク値Mの近傍にはな
いことが予測されていることから、磁気ヘッドAの初期
位置の再設定がなされる。
【0033】ステップ116では位置エラー値に対応す
る変位量が求められる。これには、後述するステップ1
81以下にて求められる位置エラー値とステップ変位量
の対応テーブルが用いられる。この対応テーブルには、
位置エラー値に対応するステップ数、すなわち現在の磁
気ヘッドAの位置からエンベロープ値が最大になると予
測される位置までの距離をステップ数で表したデータが
格納されている。ステップ116においては、ステップ
数に、位置エラー値が正の場合には、「+」(方向Rへ
駆動)、負の場合には、「−」(方向Lへ駆動)の符号
を付して、移動方向及び移動量を含むステップ変位量を
求める。ステップ117においては、このステップ変位
量から1ステップ分減算した値が求められ、磁気ヘッド
Aは、この位置(「ステップ変位量−1」)に移動され
る。このステップ116と、次のステップ117の処理
により、磁気ヘッドAがエンベロープ値が最大になると
予測される位置から所定範囲内に位置していない場合
は、常にエンベロープ値が最大になると予想される地点
よりも1ステップ分、L方向側の位置に磁気ヘッドAが
移動されるので、実際のエンベロープ値が最大となる位
置を検出するために要する時間を短縮できる。
【0034】ステップ118では、この「ステップ変位
量−1」が山登り制御を行うための初期位置とされる。
ステップ119では、前述した「ステップ変位量−1」
のヘッド位置において、記録信号の再生が行われ、エン
ベロープ検波回路43から出力されるエンベロープ値が
「EV基準値」として設定される。この「EV基準値」
はステップ120において「EV2」に置き換えられ
る。
【0035】ステップ121では磁気ヘッドAが(+
1)ステップだけ移動せしめられ、図2において例え
ば、右方向(矢示R方向)にトラック幅の1/12だけ
変位する。ステップ122では、ステップ121にて定
められたヘッド位置において再びエンベロープ値が検出
され、このエンベロープ値はステップ122において
「EV1」に置き換えられる。ステップ123では、前
述のステップ108と同様にして位置エラー値が求めら
れる。この後、ステップ131に進む。
【0036】ステップ131では、位置エラー値の符号
についての判断がなされる。位置エラー値の符号がマイ
ナスであればステップ138に進み、位置エラー値の符
号がプラスであればステップ132に進む。なお、位置
エラー値が零の場合は、ステップ154の再生中断処理
へ進む。
【0037】ステップ132では、磁気ヘッドAがサー
チ範囲Rの上限(図2において右端部)まで移動したか
否かが判定される。この位置決め制御の開始直後では、
まだ磁気ヘッドAは上限まで達していない。したがっ
て、次にステップ133において「EV1」が「EV
2」に置き換えられる。一方、磁気ヘッドAがサーチ範
囲Rの上限に達した場合にはステップ154に進む。
【0038】ステップ134において、磁気ヘッドAが
(+1)ステップだけ移動せしめられる。ステップ13
5では、ステップ134にて定められたヘッド位置にお
いて再びエンベロープ値が検出され、このエンベロープ
値は「EV1」に置き換えられる。ステップ136では
位置エラー値が求められる。そして、ステップ137に
てステップ移動量のカウントがなされる。この後、ステ
ップ131に戻る。
【0039】このように、磁気ヘッドAを1ステップず
つ移動させている間にエンベロープ値が増加し続ける場
合、ステップ131〜137が繰り返し実行される。こ
のサーチの間にエンベロープ値が増加し続け、ピーク値
が存在しなかった場合、ステップ132では磁気ヘッド
Aの位置がサーチ範囲Rの上限に達したと判断され、後
述するステップ154に進む。
【0040】ステップ138では、ステップ移動量のカ
ウント値が0であるか否かについての判断がなされる。
前述のステップ131からステップ138に至るのは、
ステップ131〜137のループを巡回する過程におい
て、位置エラー値の符号がプラスからマイナスに転じた
場合、すなわち、ピーク値Mが検出された場合、あるい
は、ステップ131に至る迄に位置決めされた磁気ヘッ
ドAが既にピーク値Mの近傍上に位置している場合の何
れかである。
【0041】この2つの場合を判別するために、ステッ
プ移動量のカウント値が用いられる。もし、カウント値
が0でない時には、ステップ131〜137のループを
経てステップ138に到ったことが明らかであるため、
ステップ139にて、磁気ヘッドAが(−1)ステップ
移動せしめられ、ピーク値Mの近傍位置に戻される。こ
の後、ステップ161に進む。一方、カウント値が0の
時には、ステップ145に進む。
【0042】ステップ145では、磁気ヘッドAが初期
位置より(−1)ステップだけ移動せしめられる。ステ
ップ146では、初期位置より(−1)ステップだけ移
動せしめられてなる新たなヘッド位置において、記録信
号の再生が行われ、エンベロープ検波回路43から出力
されるエンベロープ値が「EV基準値」として設定され
る。ステップ146にて、「EV基準値」は「EV2」
に置き換えられる。
【0043】ステップ147では、磁気ヘッドAが、新
たな初期位置より(−1)ステップだけ移動した位置に
おけるエンベロープ値が「EV1」に置き換えられる。
ステップ148では、位置エラー値が求められる。ステ
ップ149では、位置エラー値の符号についての判断が
なされる。位置エラー値の符号がマイナスであればステ
ップ153に進み、ステップ153では磁気ヘッドAが
(+1)ステップ移動せしめられてピーク値Mに戻され
た後にステップ161に進む。また、位置エラー値の符
号がプラスであればステップ150に進む。
【0044】ステップ150では、磁気ヘッドAがサー
チ範囲Rの下限(図2において左端部)まで移動したか
否かが判定される。ステップ150が初めて実行された
時、まだ磁気ヘッドAは下限まで達していない。したが
って、次にステップ151において「EV1」が「EV
2」に置き換えられ、ステップ152において磁気ヘッ
ドAが(−1)ステップ移動せしめられた後、ステップ
147へ戻り、上述した動作が繰り返される。
【0045】このように、磁気ヘッドAを(−1)ステ
ップずつ移動させている間にエンベロープ値が増加し続
ける場合、ステップ147〜152が繰り返し実行され
る。この間にエンベロープ値が増加し続けてピーク値が
存在しなかった場合、ステップ150では磁気ヘッドA
の位置がサーチ範囲Rの下限に達したと判断される。こ
の場合、後述するステップ154に進む。
【0046】ステップ154では、エンベロープ値のピ
ーク値が検出されない場合の処理が示されている。この
ステップ154では、再生対象となっているトラックT
の再生動作が中断され、このプログラムは終了する。
【0047】ステップ161〜165では、エンベロー
プ値のピークが検出されて磁気ヘッドAが位置決めされ
た後の処理が行われる。ステップ161では、サーチ回
数のカウントがなされると共に、このカウント値がシス
テム制御回路10内のメモリに保持される。このサーチ
回数は、磁気ディスクDに対してなされたオートトラッ
キングの回数を意味する。
【0048】ステップ162では、現在の変位量が求め
られると共に、この変位量がシステム制御回路10内の
メモリに保持される。この変位量は、新基準位置からエ
ンベロープ値のピーク値Mが検出された位置までの間に
おける磁気ヘッドAの移動ステップ数として求められ
る。新たな平均変位量は、以前に求められた平均変位量
に代えてシステム制御回路10内のメモリ(図示せず)
に保持される。
【0049】ステップ163では、サーチ回数について
の判断がなされる。サーチ回数のカウント値が1、すな
わち、最初になされたサーチ動作である場合にはステッ
プ164に進み、サーチ動作が2回目以後の場合にはス
テップ165に進む。
【0050】ステップ164は、最初のサーチ動作であ
ることから、ステップ162にて求められた現在の変位
量が平均変位量とされ、平均変位量がシステム制御回路
10内のメモリに保持される。このステップ164で求
められた平均変位量は、以後のオートトラッキングに用
いられるものである。これによりこのプログラムは終了
する。
【0051】ステップ165では、再生の対象とされて
いるトラックTに於ける現在の変位量と、以前に求めら
れている平均変位量に基づき、以下の式によって新たな
平均変位量の算出がなされる。 平均変位量=(平均変位量+現在の変位量)/2 これによって以前に求められている平均変位量は、新た
な平均変位量に置換され、新たな平均変位量がシステム
制御回路10内のメモリに保持される。これによりこの
プログラムは終了する。
【0052】ところで、この一実施例では、例えば、フ
ロッピーデイスクのような磁気ディスクDを交換する
時、前述のステップ115に示される設定値、また、ス
テップ116に示される位置エラー値とステップ変位量
の対応テーブルの作成がなされる。以下、ステップ18
1〜189を参照して説明する。
【0053】ステップ181では、任意のトラックにお
ける基準位置Bが選択される。そして、選択された基準
位置Bに対応するトラッキング制御範囲の下限位置、す
なわち基準位置Bから(−6)ステップ分離れた位置に
磁気ヘッドAが移動せしめられる。ステップ182で
は、下限位置のエンベロープ値が求められ、保持され
る。ステップ183では、磁気ヘッドAが(+1)ステ
ップ移動せしめられてエンベロープ値が検出される。
【0054】ステップ184では、磁気ヘッドAがサー
チ範囲Rの上限まで移動したか否かが判定される。まだ
移動していない場合にはステップ182に戻り、移動し
た場合にはステップ185に進む。これによって、選択
された基準位置Bに対応するトラックTのトラッキング
制御範囲内の全ステップにおけるエンベロープ値が求め
られる。これらのエンベロープ値は、システム制御回路
10内のメモリに保持される。
【0055】ステップ185では、検出されたエンベロ
ープ値の内の最大値と最小値が求められる。このエンベ
ロープ値の最大値及び最小値がシステム制御回路10内
のメモリに保持される。ステップ186では、基準位置
Bと、エンベロープ値の最大値の検出された位置と間の
ステップ移動量が求められ、このステップ移動量に基づ
いて新たな基準位置が求められる。例えば、エンベロー
プの最大値が下限位置(−6ステップ位置)から方向R
側に5ステップ分移動した位置であったとすると、新た
な基準位置は、基準位置Bよりも1ステップ分減算した
位置(−1ステップ位置)とされる。この新たな基準位
置は従来の基準位置Bに代えて保持され、前述のステッ
プ102、103にて利用される。
【0056】ステップ187では、閾値が求められる。
この閾値は、前述のステップ185にて求められたエン
ベロープ値の内の最大値と最小値の差の7割の値が用い
られる。 閾値=(最大値−最小値)×0.7 そして、ステップ188では、閾値が設定値に置き換え
られ、前述のステップ115にて利用される。
【0057】ステップ189では、位置エラー値とステ
ップ変位量の対応テーブルの作成がなされる。この対応
テーブルは、ステップ186にて求めた新基準位置を中
心とし、この中心からの距離に対応したステップ数と位
置エラー値の関係を示すものである。図3に示すよう
に、一般的にエンベロープ値の変化は、エンベロープ値
が最大となる地点を境にほぼ対称であり、またいずれの
トラックもその傾向が類似している場合が多い。この性
質を利用して、エンベロープ値が最大となる位置を、新
基準位置を中心(ステップ数0)として、各ステップ間
の位置エラー値、及び位置エラー値に対応するステップ
数が求められ、対応テーブルが作成される。前述のステ
ップ116においては、このステップ数に対して、変移
させる方向を加味し、位置エラー値が正のときは
「+」、負のときは「−」が付されて、駆動方向を含ん
だステップ変位量が求められる。この関係は、例えば、
中心部分ではステップ変位量が少なく、中心から離れる
にしたがって、ステップ変位量が多くなる傾向をもつも
のである。このステップ189の終了した後、次の処理
ステップに進む。
【0058】以上のようにこの一実施例によれば、磁気
ディスクDの交換時、任意の基準位置Bのサーチ範囲R
において、エンベロープ検波出力がステップ毎に求めら
れ、エンベロープ検波出力の最大値及び最小値が求めら
れ、設定値が形成される。また、基準位置Bと最大値の
検出位置との間のステップ変位量だけ、基準位置Bに対
してオフセットしている位置が新基準位置とされる。そ
して、位置エラー値とステップ変位量との対応テーブル
が作成される。
【0059】そして、サーチ回数のカウント値が読出さ
れ、サーチ回数が零を越える場合には、目標トラックの
新基準位置に対し「平均変位量−1」だけオフセットさ
れている位置が初期位置とされ、サーチ回数が零である
場合には、目標トラックの「新基準位置−1」が初期位
置とされる。
【0060】初期位置及びこの初期位置から(+1)ス
テップ移動した位置のエンベロープ検波出力が求めら
れ、位置エラー値が求められる。そして、位置エラー値
が設定値を越える場合には、前述の対応テーブルに基づ
き初期位置が再設定される。そして、新基準位置のそれ
ぞれにおいて、エンベロープ検波出力のピーク値の検出
がなされ、現在の変位量に基づいて形成される新たな平
均変位量、或いは、現在の変位量及び以前に求められて
いる平均変位量に基づいて形成される新たな平均変位量
が保持される。
【0061】これによって、オートトラッキングに要す
る時間を短縮でき、処理の高速化を実現できる。
【0062】この一実施例では、あるトラックに対して
始めてオートトラッキングがなされる場合には、ステッ
プ165に示されるような演算によって平均変位量を求
めているが、これに限定されるものではなく、例えば、
最初にサーチしたトラックの変位量を用いてもよい。あ
るいは、所定回数の変位量の平均値を用いるようにして
もよい。
【0063】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、オートト
ラッキングに要する時間を短縮でき、処理の高速化を実
現できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るヘッド位置検出装置を
有する電子スチルカメラを示すブロック図である。
【図2】磁気ディスクの基準位置に対するサーチ範囲を
示す図である。
【図3】ヘッド位置に対するエンベロープ値の変化の一
例を示す図である。
【図4】エンベロープのピーク値に基づく磁気ヘッドの
位置決めを説明するためのフローチャートである。
【図5】位置エラー値に基づいて、初期位置の再設定を
説明するためのフローチャートである。
【図6】エンベロープのピーク値に基づく磁気ヘッドの
位置決めを説明するためのフローチャートである。
【図7】エンベロープのピーク値に基づく磁気ヘッドの
位置決めを説明するためのフローチャートである。
【図8】エンベロープ値のピーク値が検出された時にな
される平均変位量の算出処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【図9】磁気ディスクの交換時になされる処理を説明す
るためのフローチャートである。
【符号の説明】
A 磁気ヘッド D 磁気ディスク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体のトラックに記録された信号を
    再生するため、前記トラックにおけるヘッドの再生位置
    を定める電子スチルカメラのヘッド位置制御装置であっ
    て、 他のトラックにて検出されたエンベロープ検波出力に基
    づき、再生しようとするトラックにてエンベロープ検波
    出力が最大になると予測されるヘッドの基準位置を定め
    る手段と、 上記基準位置の近傍を初期位置とし、該初期位置からエ
    ンベロープ検波出力のピーク値検出を行う手段とを備え
    たことを特徴とする電子スチルカメラのヘッド位置制御
    装置。
  2. 【請求項2】 記録媒体のトラックに記録された信号を
    再生するため、トラックにおけるヘッドの再生位置を定
    める電子スチルカメラのヘッド位置制御装置であって、 トラックにおけるヘッド位置とエンベロープ検波出力と
    の関係を求める手段と、 上記ヘッドの所定ステップ数の移動の前後におけるエン
    ベロープ検波出力の差が、スレッショルドを越える時
    は、上記エンベロープ検波出力の差に対応するヘッド位
    置の近傍を初期位置とし、該初期位置からエンベロープ
    検波出力のピーク値検出を行う手段とを備えたことを特
    徴とする電子スチルカメラのヘッド位置制御装置。
JP10067492A 1992-03-26 1992-03-26 電子スチルカメラのヘッド位置制御装置 Pending JPH05274830A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001073787A1 (fr) * 2000-03-31 2001-10-04 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Lecteur de disque magnetique
JP2009179726A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Tkx:Kk 研削・研磨用炭化珪素粉末の製造方法及び研削・研磨用炭化珪素粉末並びに研削・研磨用スラリー

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