JPH05273277A - 表面電荷分布測定装置 - Google Patents

表面電荷分布測定装置

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JPH05273277A
JPH05273277A JP8465691A JP8465691A JPH05273277A JP H05273277 A JPH05273277 A JP H05273277A JP 8465691 A JP8465691 A JP 8465691A JP 8465691 A JP8465691 A JP 8465691A JP H05273277 A JPH05273277 A JP H05273277A
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紳一郎 青島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高空間分解能で表面電荷分布を測定する。 【構成】 被測定表面16に対してカンチレバー14先
端のプローブ18を、原子間力の作用する範囲の外側
で、且つクーロン力が作用する範囲以内に配置し、クー
ロン力によるカンチレバー14のたわみを光検出器等の
たわみ検出手段22により検出し、この検出値に基づ
き、電荷検出手段24によって、表面電化量を測定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、表面電荷分布測定装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の表面電荷分布測定装置の1つとし
ては、振動容量型電位計が、多方面に広く使用されてい
る。
【0003】この振動容量型電位計は、被測定表面の近
くでセンサ電極(プローブ)を振動させて生じる交流信
号によって電荷量を測定するようにしている。
【0004】又、上記のような、振動容量型電位計にお
いて、空間分解能を向上させるために、プローブの先端
を尖らせたものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前者の振動容量型電位
計は、空間分解能がサブミリ程度しかとれないという問
題点がある。更に、プローブの先端を尖らせた後者の場
合であっても、その空間分解能が0.1mm程度であり、
不十分であるという問題点がある。
【0006】この発明は、上記従来の問題点に鑑みてな
されたものであって、1μm 以下の高空間分解能を得る
ことができる表面電荷分布測定装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、ホルダーに
片持ち支持されたカンチレバーと、このカンチレバーの
先端に、被測定表面に向けて取付けられたプローブと、
このプローブに対して前記被測定表面を、両者間のZ軸
方向の距離が原子間力の作用範囲よりも大きく、且つ、
クーロン力の作用範囲にあるように移動し、維持すると
共に、X・Y軸方向に相対移動させるための移動手段
と、前記プローブと前記被測定表面との間のクーロン力
による前記カンチレバーのたわみ量を検出するたわみ検
出手段と、このたわみ検出手段の検出値に基づき、前記
被測定表面の電荷量を検出する電荷検出手段とを有して
なる表面電荷分布測定装置により、上記目的を達成する
ものである。
【0008】前記たわみ検出手段は、前記カンチレバー
を照射する光源と、この光源から出射され、前記カンチ
レバーで反射された反射光を受光し、その強度を検出す
る開口を有する光検出器と、を含んで構成するようにし
てもよい。
【0009】更に、前記たわみ検出手段は、前記カンチ
レバーを照射する光源と、この光源から出射され、前記
カンチレバーで反射された反射光を受光し、その反射点
の位置変化を検出する受光位置検出型光検出器と、を含
んで構成するようにしてもよい。
【0010】又、前記たわみ検出手段は、前記カンチレ
バーのたわみが一定値になるように、前記被測定表面と
プローブ間の距離を制御する制御手段と、この制御手段
の制御信号に基づきたわみ量を検出する信号検出手段
と、を有してなるようにしてもよい。
【0011】更に、この出願の第2発明は、ホルダーに
片持ち支持されたカンチレバーと、このカンチレバーの
先端に、被測定表面に向けて取付けられた金属等の導電
性材質プローブと、このプローブに対して前記被測定表
面を、両者間のZ軸方向の距離が原子間力の作用範囲よ
りも大きく、且つ、クーロン力の作用範囲にあるように
移動し、維持すると共に、X・Y軸方向に相対移動させ
るための移動手段と、前記プローブに変調された電位を
与える電位付与手段と、前記変調周波数を変化させたと
き、前記カンチレバーの振動振幅が最大となる変調周波
数f を決定し、この変調周波数f から被測定表面の電荷
量を検出する電荷検出手段と、を有してなる表面電荷分
布測定装置により、上記目的を達成するものである。
【0012】更に、この出願の第3発明は、ホルダーに
片持ち支持されたカンチレバーと、このカンチレバーの
先端に、被測定表面に向けて取付けられた金属等の導電
性材質プローブと、このプローブに対して前記被測定表
面を、両者間のZ軸方向の距離が原子間力の作用範囲よ
りも大きく、且つ、クーロン力の作用範囲にあるように
移動し、維持すると共に、X・Y軸方向に相対移動させ
るための移動手段と、前記プローブに固定周波数の電位
を与える固定電位付与手段と、前記プローブへの電位付
与時の前記カンチレバーの振動の位相遅れから、被測定
表面の電荷量を検出する電荷検出手段と、を有してなる
表面電荷分布測定装置により、上記目的を達成するもの
である。
【0013】又、この出願の第4発明は、ホルダーに片
持ち支持されたカンチレバーと、このカンチレバーの先
端に、被測定表面に向けて取付けられた金属等の導電性
材質プローブと、このプローブに対して前記被測定表面
を、両者間のZ軸方向の距離が原子間力の作用範囲より
も大きく、且つ、クーロン力の作用範囲にあるように移
動し、維持すると共に、X・Y軸方向に相対移動させる
ための移動手段と、前記プローブに固定周波数の電位を
与える固定電位付与手段と、前記プローブへの電位付与
時の前記カンチレバーの振動の振動中心位置の変化か
ら、被測定表面の電荷量を検出する電荷検出手段と、を
有してなる表面電荷分布測定装置により、上記目的を達
成するものである。
【0014】請求項1乃至7のいずれかにおいて、前記
被測定表面のZ軸方向の凹凸を非接触で測定すると共
に、該測定値を記憶するメモリーを有する変位測定手段
を備え、前記移動手段は、前記変位測定手段の記憶され
た測定値に基づき、表面電荷測定時に、前記プローブと
被測定表面間の距離の基準値を設定するようにしてもよ
い。
【0015】
【作用及び効果】第1発明においては、電子間力の作用
範囲よりも外側に、電荷によるクーロン力が作用するプ
ローブを、カンチレバーに取付けて支持し、クーロン力
によるカンチレバーのたわみから、被測定表面の電荷量
を検出することができる。カンチレバーは、プローブに
作用するクーロン力に対して感度が良く、プローブの大
きさを10μm 程度に小さくできるので、高い精度(1
μm 以下)の高空間分解能で、表面電荷量を測定するこ
とができる。
【0016】請求項2によれば、カンチレバーのたわみ
量を、該カンチレバーで反射されたレーザ光を光検出器
で受光し、その受光強度に基づいてたわみ量を検出し、
これから、表面電荷量を検出しているので、非接触で容
易に且つ高精度で、表面電荷量の検出ができる。
【0017】請求項3によれば、カンチレバーのたわみ
による、レーザ光等の反射点の位置変化を、受光位置検
出型光検出器によって検出することにより、カンチレバ
ーのたわみ量、ひいては表面電荷量を簡単に検出するこ
とができる。
【0018】請求項4によれば、カンチレバーのたわみ
量が一定値になるように、例えばXYZ移動ピエゾステ
ージによって被測定表面とプローブ間の距離を一定に制
御し、そのときの制御信号に基づいてたわみ量、即ち電
荷量を検出することができる。
【0019】請求項5の第2発明によれば、電子間力の
作用範囲外であって、且つクーロン力の作用範囲にある
金属等の導電性材質プローブをカンチレバーで支持し、
且つプローブに変調された電位を与えて振動させ、この
ときの振動振幅が最大となる変調周波数f から、被測定
表面の電荷量を検出している。従って、カンチレバーの
たわみ量を検出することなく、外部の振動等に影響され
ずに電荷量の測定ができる。
【0020】請求項6の第3発明によれば、カンチレバ
ーに固定周波数の電位を与え、その固定振動の位相遅れ
から被測定表面の電荷量を外部の振動等に影響されずに
検出することができる。
【0021】請求項7の第4発明によれば、カンチレバ
ーに固定周波数の電位を与えて振動させ、その振動中心
位置の変化から、被測定表面の電荷量を外部の振動等に
影響されずに検出することができる。
【0022】請求項8によれば、被測定表面のZ軸方向
の凹凸を予め非接触で測定しておくことによって、該測
定値を基準にして、プローブにより被測定表面を走査
し、これによって更に高精度な測定を行うことができ
る。
【0023】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。
【0024】図1に示されるように、第1発明の実施例
に係る表面電荷分布測定装置10は、ホルダー12に片
持ち支持されたカンチレバー14と、このカンチレバー
14の先端に、被測定表面16に向けて取付けられたプ
ローブ18と、このプローブ18に対して前記被測定表
面16を、両者間のZ軸方向(図において上下方向)の
距離が、電子間力の作用範囲よりも大きく、且つ、クー
ロン力の作用範囲にあるように移動し、維持すると共
に、X、Y、Z軸方向に相対移動させるためのピエゾス
テージ20と、前記プローブ18と前記被測定表面16
との間のクーロン力による前記カンチレバー14のたわ
み量を検出するたわみ検出手段22と、このたわみ検出
手段22の検出値に基づき、前記被測定表面16の電荷
量を検出する電荷検出手段24とから構成されている。
【0025】前記たわみ検出手段22の要素部分は、レ
ーザ光をカンチレバー14の、プローブ18の反対側の
面に照射するレーザダイオード26と、このレーザダイ
オード26からのレーザ光の一部を受光して、該レーザ
光の光強度を検出する第1の光検出器28と、前記レー
ザ光の、カンチレバー14先端における反射光を受光し
て、その光強度を検出する第2の光検出器30と、割算
器32A及びアンプ32Bからなり、前記第2の光検出
器の出力Bと第1の光検出28の出力Aの比B/Aを演
算し、且つ演算結果を増幅して出力する検出部32と、
を備えて構成されている。ここで、カンチレバー先端の
上面には、LD光反射用のコーティングが施されている
ことが望ましい。
【0026】図1の符号50は、レーザダイオード26
を駆動するためのレーザダイオード電源、52はレーザ
ダイオード26の出射光を第1の光検出器28方向に分
岐するためのビームスプリッター、53はレーザダイオ
ード26からのレーザ光を集光する集光レンズ、54は
第2の光検出器30の入側に配置された開口をそれぞれ
示し、各々はたわみ検出手段22に含まれる。
【0027】前記電荷検出手段24は、前記検出部32
からの信号が入力するスイッチ回路34と、このスイッ
チ回路34を経て信号が入力する解析部36と、前記ピ
エゾステージ20、スイッチ回路34及び解析部36に
制御信号を出力すると共に、解析部36の解析信号が入
力する制御部38と、解析部36における解析結果の信
号及びピエゾステージ20の位置信号が、制御部38か
ら入力され、XY座標毎の電荷量の信号を出力する信号
処理部40と、この信号処理部40からの信号に基づい
て、電荷量を表示する第1の表示部42とを備えて構成
されている。
【0028】又、前記スイッチ回路34には、被測定表
面16のZ軸方向の情報、即ち、被測定表面16の凹凸
の状況を測定する非接触光変位測定系44からの測定信
号、即ち被測定表面16のZ軸方向の凹凸情報が入力さ
れるようになっている。
【0029】又、前記電荷検出手段24には、スイッチ
回路34、解析部36を経て制御部38に入力した、非
接触光変位測定系44からの信号を、XY座標信号と共
に記憶するメモリ46、及びこのメモリ46の内容を表
示する第2の表示部48とが設けられている。
【0030】ここで、前記非接触光変位測定系44は、
公知であるので詳細な説明は省略するが、例えば光スキ
ッド法による高精度形状計測法を用いるものである。
【0031】次に上記実施例の作用について説明する。
【0032】測定は、ピエゾステージ20がXY方向に
固定された状態で行われ、非接触光変位測定系44によ
る被測定表面16の凹凸の測定と、電荷量の測定の2段
階に行われる。
【0033】まず、被測定表面16の凹凸の測定につい
て説明する。
【0034】非接触光変位測定系44により、被測定表
面16の凹凸を測定して、その信号をスイッチ回路34
に出力する。
【0035】スイッチ回路34は、制御部38からの信
号により非接触光変位測定系44からの信号(以下信号
1とする)が解析部36に向かうように作動され、又、
解析部36は制御部38からの制御信号によって、信号
1を解析するように動作され、その結果を制御部38へ
出力する。
【0036】その結果、解析部36への凹凸情報は、制
御部38からピエゾステージ20に送られたXY座標信
号と共にメモリ46に記憶される。同時にメモリ46の
記憶内容は、第2の表示部48に表示される。
【0037】次に、たわみ検出手段22による検出値に
基づいて、電荷を測定する過程について説明する。
【0038】カンチレバー14のたわみ量は、被測定表
面16とプローブ18間のクーロン力に比例する。
【0039】レーザダイオード26からのレーザ光のカ
ンチレバー14への入射角度は一定であるので、カンチ
レバー14がたわむことによって、反射光の方向が変化
する。
【0040】反射光は、開口54を介して第2の光検出
器30によって受光され、出力信号Bとなって検出部3
2に入力する。ここで、カンチレバー14のたわみ量が
変化すると開口54を通過する光の量が変化するので、
出力信号Bの強度変化となる。第2の光検出器30の受
光面積が、光ビーム径より小さい場合には、開口54を
省略することができる。
【0041】一方、レーザダイオード26からの出力光
の一部は、ビームスプリッター52によって第1の光検
出器28に導かれ、ここでその光強度が検出され、出力
Aとなって検出部32に入力される。
【0042】検出部32の割算器32Aは、B/Aを演
算し、アンプ32Bを経て、信号をスイッチ回路34に
出力する。B/Aを信号として用いるのは、レーザダイ
オード26自体の光強度変動による影響を除去して、正
確な測定を行うためである。
【0043】スイッチ回路34は、制御部38からの信
号によって検出部32からの信号(以下信号2という)
を解析部36に向かうように切換えられる。
【0044】解析部36は、同時に制御部38からの制
御信号に基づいて、信号2を処理するように動作され、
その結果を制御部38へ出力する。
【0045】このとき、例えば図2に示されるように、
非接触変位測定系44による測定位置とプローブ18の
Y軸方向の間隔がY0 (既知)としたとき、メモリ46
からY0 前の凹凸情報を読出し、これを基準点Z0 とし
て、このZ0 に被測定表面16の所定位置がセットされ
るように、前もって制御部38でピエゾステージ20を
移動しておく。
【0046】次に解析部36を経たB/Aの信号2が一
定となるようにピエゾステージ20をZ軸方向に移動す
る。
【0047】ピエゾステージ20のZ軸方向の移動量
は、被測定表面16の電荷量を反映している。従って、
信号処理部40で、制御部38からのピエゾステージ2
0のZ軸方向移動量信号に基づいて電荷量を計算し、そ
の結果を第1の表示部42で表示する。
【0048】上記のような測定を、ピエゾステージ20
をX方向及びY方向に適宜間隔で移動して、XY平面内
の凹凸と電荷量を順次測定表示すればよい。なおメモリ
ー46は、移動間隔をy とすれば、最大で(Yo /y +
1)点のX、Y、Zの内容を記憶する容量を保有してい
ればよく、電荷の測定を行い、第1の表示部に表示し、
Y軸を y移動した後に、凹凸の計測をし、第2の表示部
に表示した段階で、内容を順次書替えつつ計測を行えば
良い。又、あるいは、メモリー46の容量を大きくとれ
ば、最初にXY平面全体に渡って凹凸を計測し、記憶し
ておいて、電荷の測定を行っても良い。なお、非接触変
位測定系44の測定位置とプローブ18の位置は、Y軸
方向に間隔をもたせた場合について説明したが、これは
X軸方向でも良いし、メモリーとの兼ね合いで、その中
間の軸であっても良いことは明白である。
【0049】なお、図1の実施例においては、カンチレ
バー14のたわみ量が一定値となるようにピエゾステー
ジ20をZ軸方向に移動させ、そのときのZ軸座標の変
化に基づいて、電荷量を測定するようにしたものである
が、本発明はこれに限定されるものでなく、ピエゾステ
ージ20は、非接触光変位測定系44での被測定表面1
6の凹凸情報によってのみZ軸方向に移動させ、且つ、
電荷量は検出部32の出力信号強度に基づいて検出する
ようにしてもよい。
【0050】又、カンチレバー14のたわみ量の検出
は、2つの光検出器の出力B/Aのみによるものでな
く、例えば、図3に示されるように、第2の光検出器3
0の代わりに、PSD、一次元CCD等の受光位置検出
型光検出器56を設け、カンチレバー14のたわみ量
を、レーザ光のカンチレバー14からの反射光の、受光
位置検出型光検出器56への入射位置変化によって検出
するようにしてもよい。
【0051】次に図4に示される第2発明の実施例につ
いて説明する。
【0052】この実施例に係る表面電荷分布測定装置1
1は、図1の実施例に対して、プローブ18の代わり
に、金属等の導電性材質プローブ58を用い、且つ、ホ
ルダー12を経て導電性材質58に、変調された電位を
与える周波数シンセサイザー60と、スイッチ回路34
の代わりの検出部32の出力信号2が入力されるロック
インアンプ62と、を設け、解析部は、非接触光変位測
定系44からの信号1を解析する第1の解析部36A
と、ロックインアンプ62からの信号を解析する第2の
解析部36Bとした点において相違する。
【0053】他の構成については、前記図1の実施例と
同一であるので、同一部分に同一符号を付することによ
り説明を省略するものとする。
【0054】この実施例は、導電性材質プローブ58に
周波数シンセサイザー60から変調された電位を与える
ことによって、カンチレバー14を振動させ、変調周波
数を変化させたとき、該カンチレバー14の振動振幅が
最大となる変調周波数f を求め、この変調周波数f から
被測定表面16の電荷量を検出するものである。
【0055】この実施例においても、まず、前記図1の
実施例の場合と同様に、非接触光変位測定系44によ
り、被測定表面16の凹凸を計測し、しかる後に、電荷
量を計測するものである。
【0056】次に電荷量の計測過程について説明する。
【0057】導電性材質プローブ58に周波数シンセサ
イザー60を経て変調された電位を与えると、カンチレ
バー14が振動する。
【0058】従って、カンチレバー14先端で反射され
たレーザ光は、その反射状態が変化するために、第2の
光検出器30の出力変化を、変化量ΔBとして得ること
ができる。
【0059】ここで、カンチレバー14の曲りと第2の
光検出器30の出力Bとの関係は、図5に示されるよう
になっている。
【0060】図5から、第2の光検出器30の位置によ
って、カンチレバー14の曲りが零のときの状態を、同
図のC1 〜C5 の任意の点にセットできることが分か
る。
【0061】この実施例では、例えば図5の曲線C3 を
得るように、開口54及び第2の光検出器30の位置を
設定する。曲線C3 上では、カンチレバー14の曲りに
対して a点までの範囲では第2の光検出器30の出力B
はほぼ直線状態となる。
【0062】一方、図1の実施例の場合と同様に、非接
触光変位測定系44で測定した被測定表面16の凹凸情
報は、メモリ46に予め記憶されていて、制御部38は
この情報を読出して、被測定表面16の、プローブ18
に対するZ軸方向の距離が一定(始点)となるように制
御信号を出力し、その状態に保持する。このため、前記
始点におけるカンチレバー14の曲りの相違があって
も、カンチレバー14の振動振幅の大きさはΔB/Aに
反映することになる。
【0063】なお、このとき、振動中のカンチレバー1
4の最大曲りがあっても、図5における曲線C3 の略直
線部分、即ちリニアな範囲を超えないように、集光レン
ズ53、開口54の径、レーザダイオード26とプロー
ブ18の距離、プローブ18と第2の光検出器30の距
離等を予め設定しておく。
【0064】上記のように周波数シンセサイザー30に
よって、変調周波数を変化させ、カンチレバー14の振
動振幅が最大となる変調周波数f を、ΔB/Aから求め
る。このとき、ロックインアンプ62には、周波数シン
セサイザー30からの変調周波数f を参照信号として入
力し、ΔB/Aの信号成分のうち、変調周波数f の近傍
の信号だけをロックインアンプ62で狭帯域増幅して検
出する。従って外部の振動等による雑音に影響されるこ
となく、所望の信号だけをS/N良く検出することが可
能となる。
【0065】この変調周波数f は、カンチレバー14の
固有振動数f0近傍となるが、プローブ18と被測定表面
16間のクーロン力に基づく引力が与えられているとき
は、変調周波数f は高周波数側へずれることになる。
【0066】従って、このずれ量Δf =f −f0により、
クーロン力即ち表面電荷量を知ることができる。
【0067】上記図4の実施例では、変調周波数f とカ
ンチレバー14の固有振動数f0の差から被測定表面16
の電荷量を求めているが、図4の構成のままで、他の方
法で電荷量を求めるようにしてもよい。
【0068】第3の発明について次に記す。例えば、上
記実施例の測定過程におけるΔB/Aが最大となる変調
周波数f を、ロックインアンプ62で固定し、且つこの
ロックインアンプ62で、周波数シンセサイザー60か
らの参照信号に対する、ΔB/Aの検出信号の位相遅れ
を検出し、これに基づいて電荷量を検知するようにして
もよい。
【0069】第4の発明について次に記す。上記図4の
実施例においては、変調周波数f を求めるようにしてい
るが、ΔB/Aの信号2から、ロックインアンプ62を
用いて、カンチレバー14の振動中心位置変化を求め、
この変化から、被測定表面16の電荷量を求めるように
してもよい。なお、この場合には、基準の振動中心が図
5でC3 カーブの時、 a点となるようにし、ロックイン
アンプ62のΔB/A出力信号が最小となるようにZ軸
を移動し、Z軸方向移動量信号に基づいて、振動中心位
置変化量を求め、電荷量を測定すれば良い。又、第2の
光検出器に、受光位置検出型光検出器を用いて、移動中
心位置変化を求めるようにしても良い。この場合にはロ
ックインアンプを用いず、受光位置検出型光検出器の出
力をそのまま用いれば良い。この場合には計測時間が短
くて済む利点がある。
【0070】第2、第3、第4の発明のロックインアン
プ62を用いる場合には、外部ノイズに影響されずに安
定した計測が可能であるという利点がある。
【0071】なお、上記各実施例においては、非接触光
変位測定系44により、被測定表面16の凹凸を予め求
めるようにしているが、被測定表面16にほとんど凹凸
がない場合は、非接触光変位測定系44による凹凸の測
定は不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、第1発明に係る実施例を示すブロック
図である。
【図2】図2は、図1の実施例装置による測定過程を示
す断面図である。
【図3】図3は、第1発明の実施例の変形例の要部を示
す光学配置図である。
【図4】図4は、第2、3、4発明の実施例を示すブロ
ック図である。
【図5】図5は、図4の実施例におけるカンチレバーの
曲りと第2の光検出器の出力との関係を示す線図であ
る。
【符号の説明】
10、11…表面電荷分布測定装置、 12…ホルダー、 14…カンチレバー、 16…被測定表面、 18…プローブ、 20…ピエゾステージ、 22…たわみ検出手段、 24…電荷検出手段、 26…レーザダイオード、 28…第1の光検出器、 30…第2の光検出器、 38…制御部、 44…非接触光変位測定系、 46…メモリー、 56…受光位置検出型光検出器、 58…導電性材質プローブ、 60…周波数シンセサイザー。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホルダーに片持ち支持されたカンチレバー
    と、このカンチレバーの先端に、被測定表面に向けて取
    付けられたプローブと、このプローブに対して前記被測
    定表面を、両者間のZ軸方向の距離が原子間力の作用範
    囲よりも大きく、且つ、クーロン力の作用範囲にあるよ
    うに移動し、維持すると共に、X・Y軸方向に相対移動
    させるための移動手段と、前記プローブと前記被測定表
    面との間のクーロン力による前記カンチレバーのたわみ
    量を検出するたわみ検出手段と、このたわみ検出手段の
    検出値に基づき、前記被測定表面の電荷量を検出する電
    荷検出手段と、を有してなる表面電荷分布測定装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記たわみ検出手段
    は、前記カンチレバーを照射する光源と、この光源から
    出射され、前記カンチレバーで反射された反射光を受光
    し、その強度を検出する開口を有する光検出器と、を含
    んで構成されたことを特徴とする表面電荷分布測定装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記たわみ検出手段
    は、前記カンチレバーを照射する光源と、この光源から
    出射され、前記カンチレバーで反射された反射光を受光
    し、その反射点の位置変化を検出する受光位置検出型光
    検出器と、を含んで構成されたことを特徴とする表面電
    荷分布測定装置。
  4. 【請求項4】請求項1において、前記たわみ検出手段
    は、前記カンチレバーのたわみが一定値になるように、
    前記被測定表面とプローブ間の距離を制御する制御手段
    と、この制御手段の制御信号に基づきたわみ量を検出す
    る信号検出手段と、を有してなることを特徴とする表面
    電荷分布測定装置。
  5. 【請求項5】ホルダーに片持ち支持されたカンチレバー
    と、このカンチレバーの先端に、被測定表面に向けて取
    付けられた導電性材質プローブと、このプローブに対し
    て前記被測定表面を、両者間のZ軸方向の距離が原子間
    力の作用範囲よりも大きく、且つ、クーロン力の作用範
    囲にあるように移動し、維持すると共に、X・Y軸方向
    に相対移動させるための移動手段と、前記プローブに変
    調された電位を与える電位付与手段と、前記変調周波数
    を変化させたとき、前記カンチレバーの振動振幅が最大
    となる変調周波数f を決定し、この変調周波数f から被
    測定表面の電荷量を検出する電荷検出手段と、を有して
    なる表面電荷分布測定装置。
  6. 【請求項6】ホルダーに片持ち支持されたカンチレバー
    と、このカンチレバーの先端に、被測定表面に向けて取
    付けられた導電性材質プローブと、このプローブに対し
    て前記被測定表面を、両者間のZ軸方向の距離が原子間
    力の作用範囲よりも大きく、且つ、クーロン力の作用範
    囲にあるように移動し、維持すると共に、X・Y軸方向
    に相対移動させるための移動手段と、前記プローブに固
    定周波数の電位を与える固定電位付与手段と、前記プロ
    ーブへの電位付与時の前記カンチレバーの振動の位相遅
    れから、被測定表面の電荷量を検出する電荷検出手段
    と、を有してなる表面電荷分布測定装置。
  7. 【請求項7】ホルダーに片持ち支持されたカンチレバー
    と、このカンチレバーの先端に、被測定表面に向けて取
    付けられた導電性材質プローブと、このプローブに対し
    て前記被測定表面を、両者間のZ軸方向の距離が原子間
    力の作用範囲よりも大きく、且つ、クーロン力の作用範
    囲にあるように移動し、維持すると共に、X・Y軸方向
    に相対移動させるための移動手段と、前記プローブに固
    定周波数の電位を与える固定電位付与手段と、前記プロ
    ーブへの電位付与時の前記カンチレバーの振動の振動中
    心位置の変化から、被測定表面の電荷量を検出する電荷
    検出手段と、を有してなる表面電荷分布測定装置。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7のいずれかにおいて、前記
    被測定表面のZ軸方向の凹凸を非接触で測定すると共
    に、該測定値を記憶するメモリーを有する変位測定手段
    を備え、前記移動手段は、前記変位測定手段の記憶され
    た測定値に基づき、表面電荷測定時に、前記プローブと
    被測定表面間の距離の基準値を設定するようにされたこ
    とを特徴とする表面電荷分布測定装置。
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