JPH05273057A - 応力計測装置 - Google Patents

応力計測装置

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JPH05273057A
JPH05273057A JP4097154A JP9715492A JPH05273057A JP H05273057 A JPH05273057 A JP H05273057A JP 4097154 A JP4097154 A JP 4097154A JP 9715492 A JP9715492 A JP 9715492A JP H05273057 A JPH05273057 A JP H05273057A
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JP
Japan
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time
pulse
start pulse
clock
measuring
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JP4097154A
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Naomi Sawada
直見 沢田
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Suzuki Motor Corp
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Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】時間的に高速に変化する応力変化を測定するこ
と。 【構成】応力測定装置において、超音波の伝播時間を計
測する時間計測部1が、時間計測の基準となるクロック
パルスを発生するクロック発生回路部2と、外部トリガ
信号の入力によクロックパルスの立ち上がり又は立ち下
がりエッジと同期して且所定時間間隔毎にスタートパル
スを発生するスタートパルス発生回路部3と、スタート
パルスの発生の度毎に未知時間中のクロックパルスのパ
ルス数をカウントするパルスカウント回路部4と、スタ
ートパルスの発生の度毎に未知時間に含まれる端数時間
を計測する端数時間計測回路部5と、パルスカウント回
路部4及び端数時間計測回路部5からの出力に基づきス
タートパルス発生の度毎の未知時間を演算し順次記憶す
るマイクロコンピュータ6とを含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、応力計測装置に係り、
とくに、超音波の伝播時間がボルト等の被計測体に加わ
る応力によって変化する現象(音弾性効果)を応用し
て、被計測体に加わる応力を測定する応力計測装置に関
する。
【0002】
【背景技術】音弾性効果による応力計測では、被計測体
に応力が加わった場合の音速の変化が非常に少ないた
め、高精度に応力を計測しようとすると、音速の計測精
度を上げることが不可欠となる。一般に、音速は、被計
測体の長さlとその中を超音波が伝播する時間Tによっ
て求めるため、音速の計測精度を高めることは、時間計
測精度を高めることに他ならない。
【0003】超音波の伝播時間Tを高精度に計測する方
法としては、一般的には、シングアランド法が用いられ
ている。図8には、このシングアランド法による計測装
置の構成が示されている。ここで、この図8の装置の動
作及び応力計測の原理について説明する。
【0004】まず、トリガ回路51から出たパルサドラ
イブパルス(スタートパルス)によって、パルサ52を
駆動し、送信用超音波トランスデューサ53を駆動する
ための高速・高電圧パルスを発生させると、この高速・
高電圧パルスが送信用超音波トランスデューサ53で超
音波に変換され、この超音波が被計測体54中を伝播
し、受信用超音波トランスデューサ55によって再び電
気信号(受信信号)に変換される。
【0005】次に、この受信信号が広帯域増幅器56で
増幅され、この増幅された受信信号の電圧が比較器57
によって所定の基準電圧(コンパレート電圧)と比較さ
れ、ディジタル信号に変換される。そして、このディジ
タル信号が遅延回路58を経由して再びトリガ回路51
に入力される。以後、同様の動作が繰り返し行なわれ
る。この一連の動作を行なうのに要する時間Tは、超音
波の伝播時間Tu と電気信号が電気回路中を伝播するの
に要する時間Te との和となる。
【0006】 T=Tu +Te ……………
【0007】従って、この装置は、1/Tの周波数fで
発振することとなる。
【0008】 f=1/T=1/(Tu +Te ) ……………
【0009】この発振周波数fをカウンタ回路59で測
定し、表示部60に表示することにより、超音波の伝播
時間Tu は、次式で求められる。
【0010】 Tu =(1/f)−Te ……………
【0011】また、超音波の音速vu は、次式により求
めることができる。
【0012】 vu =l/Tu ……………
【0013】このようにして得られた被計測体54に応
力が作用しない時の超音波の伝播時間と、応力が作用し
た状態での超音波の伝播時間の差を求め、この差が被計
測体54に作用する応力と比例するのを利用して、応力
の値を算出するのである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述したシングアラン
ド法によって、超音波の伝播速度を高精度に測定しよう
とすると、その分前述したループによる超音波伝播時間
の計測を数多く行なって速度検出誤差を平均化して測定
精度を向上させる必要がある。しかしながら、このよう
にすると、必然的に計測に時間が掛かり、また、計測中
音速に変化があると、それがそのまま計測誤差となって
あらわれるという不都合があり、このため、応力が非常
に速く変化する計測の場合には適用できないという不都
合をも有していた。
【0015】
【発明の目的】本発明は、かかる従来技術の有する不都
合に鑑みてなされたものであり、その目的は、とくに、
時間的に高速に変化する応力変化を測定し得る応力計測
装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の応力計測装置は、スタートパルスの入力に
より超音波トランスデューサ駆動用の高速・高電圧パル
スを発生するパルサと、この高速・高電圧パルスを超音
波に変換する送信用超音波トランスデューサと、当該送
信用超音波トランスデューサで発生し被計測体中を伝播
した超音波を再び電気信号に変換する受信用超音波トラ
ンスデューサと、この電気信号を増幅する広帯域増幅器
と、この増幅された電気信号をディジタル信号に変換す
る比較器と、この比較器からのディジタル信号の入力に
よりスタートパルスの出力からディジタル信号の入力ま
での未知時間を計測する時間計測部とを備え、この時間
計測部が、時間計測の基準となるクロックパルスを発生
するクロック発生回路部と、外部トリガ信号の入力によ
クロックパルスの立ち上がり又は立ち下がりエッジと同
期して且所定時間間隔毎にスタートパルスを発生するス
タートパルス発生回路部と、スタートパルスの発生の度
毎に前記未知時間中のクロックパルスのパルス数をカウ
ントするパルスカウント回路部と、スタートパルスの発
生の度毎に前記未知時間に含まれる端数時間を計測する
端数時間計測回路部と、パルスカウント回路部及び端数
時間計測回路部からの出力に基づき各スタートパルス発
生の度毎の前記未知時間を演算し順次記憶する演算・記
憶手段とを含んでいることを特徴として構成されてい
る。
【0017】
【作用】外部トリガ信号が時間計測部を構成するスター
トパルス発生回路部に入力されると、このスタートパル
ス発生回路部がクロック発生回路部からのクロックパル
スの立ち上がり又は立ち下がりエッジと同期してパルサ
駆動用のスタートパルスを発生する。パルサでは、この
スタートパルスの入力により、超音波トランスデューサ
駆動用の高速・高電圧パルスを発生する。送信用超音波
トランスデューサでは、パルサで発生した高速・高電圧
パルスを超音波に変換する。この超音波が被計測体の中
を伝播後、受信用超音波トランスデューサで再び電気信
号(受信信号)に変換され、この受信信号が広帯域増幅
器で十分なレベルまで増幅され、この増幅された受信信
号の電圧が比較器でコンパレート電圧と比較され、ディ
ジタル信号(パルス信号)に変換され時間計測部に入力
される。この入力により、時間計測部を構成する演算・
記憶手段ではパルスカウント回路部と端数時間計測回路
部との出力に基づきスタートパルスの出力から比較器か
らのディジタル信号の入力までの未知時間を演算し記憶
する。
【0018】ここで、スタートパルス発生回路部では、
外部トリガ信号の入力によクロックパルスの立ち上がり
又は立ち下がりエッジと同期して且所定時間間隔毎にス
タートパルスを発生するので、上記の時間計測は、スタ
ートパルスの発生毎に行なわれ、各計測結果が演算・記
憶手段に順次記憶される。
【0019】
【実施例】以下、本発明一実施例を図1ないし図7に基
づいて説明する。ここで、前述した図8の従来例と同一
の構成部分については同一の符号を付すものとする。
【0020】図1には、本発明の一実施例に係る応力計
測装置の構成が示されている。この実施例は、時間計測
部1からのスタートパルスの入力により超音波トランス
デューサ駆動用の高速・高電圧パルスを発生するパルサ
52と、この高速・高電圧パルスを超音波に変換する送
信用超音波トランスデューサ53と、当該送信用超音波
トランスデューサ53で発生し被計測体54中を伝播し
た超音波を電気信号(受信信号)に変換する受信用超音
波トランスデューサ55と、この受信信号を増幅する広
帯域増幅器56と、この増幅された受信信号をディジタ
ル信号に変換する比較器57と、この比較器57の出力
を受けスタートパルスの出力からディジタル信号の入力
までの未知時間Tx を計測する時間計測部1とを備えて
いる。更に、時間計測部1には、計測結果等の表示を行
なうための表示部60が併設されている。
【0021】次に、応力計測原理をも含めてこの装置の
全体的動作を説明する。
【0022】時刻T1 にて時間計測部1からスタートパ
ルスがパルサ52に入力されると、パルサ52では、超
音波トランスデューサ駆動用の高速・高電圧パルスを発
生する。この高速・高電圧パルスが、送信用超音波トラ
ンスデューサ53で圧電効果により電気音響変換され超
音波が発生する。この超音波が被計測体54の中を伝播
後、受信用超音波トランスデューサ55で再び電気信号
(受信信号)に変換され、この受信信号が広帯域増幅器
56で十分なレベルまで増幅され、この増幅された受信
信号の電圧が比較器57でコンパレート電圧と比較さ
れ、ディジタル信号(パルス信号)に変換され時間計測
部1に入力される。この時刻をT2 とする。この入力に
より、時間計測部1ではスタートパルスの出力からディ
ジタル信号の入力までの未知時間Tx を計測する。
【0023】 Tx =T2 −T1 …………… ここで、Tx には、電気回路中を電気信号が伝播するの
に要する時間Te も含まれるので、時間計測部1を構成
する後述するマイクロピュータでは、これを差し引き、
超音波が被計測体54の中を伝播する時間Tu を求め、
表示部60に表示する。
【0024】 Tu =Tx −Te =T2 −T1 −Te ……………
【0025】時間計測部1は、超音波を1回送信するご
とに、時間を高精度に計測する回路であり、図2に、そ
の具体的構成例が示されている。
【0026】この図2の時間計測部1は、時間計測の基
準となるクロックパルスを発生するクロック発生回路部
2と、外部トリガ信号の入力によクロックパルスの立ち
上がり又は立ち下がりエッジと同期して且所定時間間隔
毎にスタートパルスを発生するスタートパルス発生回路
部3と、スタートパルスの発生の度毎に該スタートパル
スの発生から比較器57からのディジタル信号の入力ま
での未知時間Tx 中のクロックパルスのパルス数をカウ
ントするパルスカウント回路部4と、未知時間Tx に含
まれる端数時間を計測する端数時間計測回路部5と、パ
ルスカウント回路部4と端数時間計測回路部5との出力
を受け未知時間Tx (=T2 −T1 )を算出し記憶する
演算・記憶手段としてのマイクロコンピュータ6とを含
んで構成されている。
【0027】これを更に詳述すると、クロック発生回路
部2は、水晶発振子7と水晶発振回路8とから成り、時
間計測の基準となる周波数精度及び安定性の高い10M
Hz(メガヘルツ)〜50MHz程度のクロックパルス
を発生する。ここで、クロックパルスの周波数を10M
Hz〜50MHz程度としたのは、後述するようにカウ
ンタ回路による時間計測分解能が10MHzで100n
sec(ナノセコンド)となり、これ以下の周波数で
は、さらにカウンタ回路の分解能が悪化し、アナログ回
路(後述する積分回路等)による時間計測の負担が増加
し、安定した時間計測が難しくなり、この一方、周波数
が50MHzを超えると、HCMOS等の汎用ロジック
ICを使用して回路を構成することが困難になるという
理由からである。
【0028】スタートパルス発生回路部3は、外部トリ
ガ入力端子30より入力さた外部トリガ信号を波形整形
して方形波を出力する波形整形回路9と、この波形整形
回路9の出力がそのJ入力端子に接続され,水晶発振回
路8の出力がCK(クロック)入力端子に接続されたJ
Kフリップ・フロップ(以下「JK−FF」と略述す
る。)10と、このJK−FF10のQ出力と水晶発振
回路8の出力とを一方と他方の入力とする第1のAND
(アンド)ゲート11と、このANDゲート11の出力
を分周して例えば3msec(ミリセコンド)〜100
msec程度の周期の信号に変換するプログラマブル分
周器12と、このプログラマブル分周器12の出力を受
けその度に水晶発振回路8からのクロックパルスの立ち
上がり又は立ち下がりと同期したスタートパルス(パル
サドライブパルス)を発生するスタートパルス発生回路
13と、プログラマブル分周器12の出力を分周する分
周器14とを含んで構成されている。ここで、分周器1
4は、サンプリング数を決める役目を有しており、この
分周期14の出力は、JK−FF10のK入力端子に接
続されている。また、プログラマブル分周器12と分周
器14とは、JK−FF10により、同時にリセットさ
れるように構成されている。更に、JK−FF10のQ
出力は、マイクロコンピュータ6にも接続されている。
【0029】パルスカウント回路部4は、スタートパル
ス発生回路13からのスタートパルスをそのS(セッ
ト)入力とし、前述した比較器57からのディジタル信
号をR(リセット)入力とするリセット・セット・フリ
ップ・フロップ(以下「RS−FF」と略述する。)1
5と、このRS−FF15のQ出力を一方の入力とし,
水晶発振回路8の出力を他方の入力とする第2のAND
ゲート16と、このANDゲート16からの出力信号を
カウントするカウンタ回路17とを含んで構成されてい
る。このカウンタ回路17の出力は、コンピュータ6へ
接続されている。
【0030】端数時間計測回路部5は、前述した比較器
57からのディジタル信号と水晶発振回路8の出力とを
入力し,ディジタル信号の入力から次のクロックパルス
の入力までの端数時間tx (この端数時間が生じる理由
については、後述する。)に相当する幅のパルスを発生
する端数パルス発生回路18と、この端数パルス発生回
路18の出力を積分する積分回路19と、この積分結果
をアナログ−ディジタル(A/D)変換するA/Dコン
バータ20とを含んで構成されている。ここで、積分回
路19は、図6に示すように、定電流電源21と、差動
電流スイッチ22と、コンデンサ23とを含んで構成さ
れている。そして、端数時間tx に相当する幅のパルス
を差動電流スイッチ22に加え、図7に示すように、端
数パルス幅に相当する時間だけコンデンサ23を定電流
電源21で充電し、該コンデンサ23の出力電圧をA/
Dコンバータ20によりA/D変換することによって、
端数時間tx が計測されるようになっている。
【0031】次に、上述のように構成された図2の時間
計測部の動作を、図3のタイミングチャートを参照しつ
つ説明する。
【0032】外部トリガ入力端子30からトリガ用パル
ス信号(図3の(a)参照)が波形整形回路9に入力さ
れると、このトリガ用パルス信号が、当該波形整形回路
9で波形整形され方形波(図3の(b)参照)が出力さ
れ、JK−FF10のJ端子に入力される。これによ
り、JK−FF10のQ出力が水晶発信回路8からのク
ロックパルスの立ち上がりと同期してHi(ハイ)とな
る(図3の(c)参照)。このQ出力がHiとなること
により、ANDゲート11がオン(ON)すると同時
に、このQ出力がマイクロコンピュータ6にも送られ、
外部トリガ信号の入力により計測状態になったことを知
らせる。
【0033】ANDゲート11のONにより、プログラ
マブル分周器12が動作を始め、所定のカウント動作が
終了した時点で、スタートパルス発生回路13にパルス
を送り、このパルスの入力によりスタートパルス発生回
路13では、水晶発振回路8から出力されるクロックパ
ルスの立ち上がりあるいは立ち下がりと同期したスター
トパルス(パルサドライブパルス)を発生する(図3の
(d)参照)。このスタートパルスが、前述したパルサ
52に加えられ、超音波トランスデューサ駆動用信号と
されると同時に、RS−FF15のセット入力となり、
これにより当該RS−FF15のQ出力がHiとなって
ANDゲート16がONとなり、カウンタ回路17で水
晶発振回路8からのクロックパルスのカウントを開始
し、未知時間計測が開始される。ここで、前述の如く、
カウンタ回路17では、水晶発振回路8からのクロック
パルスをカウントすることによって、時間計測を行なう
のでその分解能はクロックパルスの周期で決まることに
なる。
【0034】所定時間後、超音波が受信され、比較器5
7からディジタル信号(パルス信号)が出力される(図
3の(e)参照)と、RS−FF15がリセットされ、
Q出力が立ち下がるとともにANDゲート16がOFF
(オフ)となり、カウンタ回路17による時間計測は終
了する。図4には、このANDゲート16部分の動作状
態が示されている。この図によると、RS−FF15の
Q出力である未知時間パルス(図3の(f)参照)と、
水晶発振回路8からのクロックパルスがANDゲート1
6に加えられ、カウンタ回路17によってクロックパル
スがカウントされる。この時、図5に示すように、カウ
ンタ回路17の時間分解能はクロックの周期Δtによっ
て決まり、その前後にt1 ,t2 という端数時間が発生
する。この内、t1 については、スタートパルスとクロ
ックパルスとが同期しているため既知となるが、t2
計測誤差となって残ることになる。従って、時間を高精
度に知る場合には、t2 を知る必要があり、本実施例で
は、この端数時間t2 の計測の役目を端数時間計測回路
部5が担っている。即ち、端数時間計測回路部5では、
この端数時間t2 を計測する代わりに、比較器57から
のパルスの出力時,即ち未知時間パルスの立ち下がりか
ら次のクロック入力までの端数時間tx =Δt−t2
を、前述した如くして計測する。
【0035】このため、時間計測部1の時間計測分解能
は、最終的には、この端数時間計測回路部5の分解能に
よって決まることになる。ここで、この分解能は、アナ
ログ回路部分の高速性と安定性より100〜256程度
(8bitA/Dコンバータを用いた場合に相当)が望
ましい。即ち、クロックパルスの周波数を10MHzと
すると、その周期Δt=100nsecとなり、この1
00nsecをA/Dコンバータの分解能を100とし
て計測すると、最終的な時間計測分解能は1nsecと
なる。
【0036】そして、上述した端数時間計測回路部5の
計測結果は、パルスカウント回路部4の出力と共にマイ
クロコンピュータ6に読み込まれ(図3の(g)参
照)、マイクロコンピュータ6では、これらの計測結果
を用いて未知時間Tx を算出し、これに基づき、超音波
が被計測体54の中を伝播する時間Tu を求め、メモリ
に記憶する。
【0037】このようにして、時間計測部1では、超音
波を1回送信するごとに、未知時間Tx を高精度に計測
するが、本実施例では、プログラマブル分周器12の出
力がスタートパルス発生回路13とサンプリング数を決
める別の分周器14に出力されるので、スタートパルス
発生回路13では、プログラマブル分周器12の出力を
受ける度毎に水晶発振回路8からのクロックパルスの立
ち上がり又は立ち下がりと同期したスタートパルス(パ
ルサドライブパルス)を発生し(図3の(d)参照)、
分周器14で決められた回数だけ上述した時間計測が繰
り返し行なわれた後、分周器14の出力がJK−FF1
0のK端子に入力され、Q出力が立ち下がって計測が終
了する。この時、プログラマブル分周器12及び分周器
14はリセットされている。
【0038】マイクロコンピュータ6では、前述の如く
JK−FF10からのQ出力により計測が開始されたこ
とを知り、時間計測の結果を順次メモリに蓄えていき
(図3の(g)参照)、計測が終了した時点で各時間計
測の結果からそれぞれの応力を算出する演算を行ない、
その結果を表示部60に表示する。これにより、応力の
時間変化が表示されることになる。
【0039】以上説明したように、本実施例によると、
時間計測部1を構成するスタートパルス発生回路部3と
マイクロコンピュータ6の機能により、外部トリガ信号
に同期して時系列的に応力変化が測定でき、しかも時間
計測部1を構成するパルスカウント回路部4と端数時間
計測回路部5との両者の機能により時間計測を高精度に
行なうことができる。従って、時間的に高速に変化する
応力を高精度に測定できるという効果がある。
【0040】なお、上記実施例においては、プログラマ
ブル分周器12の分周比によってスタートパルスの送出
間隔が決められるので、該分周比を変えることによって
サンプリング間隔を変えることもできる。また、上記実
施例の説明では、プログラマブル分周器12のカウント
動作が終了してからスタートパルス発生回路13へパル
スを送っていたので、外部トリガ信号の入力からスター
トパルス(パルサドライブパルス)の発生まで遅れ時間
(図3の符号td 参照)が発生していたが、プログラマ
ブル分周器12のカウント値がゼロのときにスタートパ
ルス発生回路13にパルスを送るようにすれば遅れ時間
の発生をなくすことができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
時間計測部を構成するスタートパルス発生回路部が、外
部トリガ信号の入力によクロックパルスの立ち上がり又
は立ち下がりエッジと同期して且所定時間間隔毎にスタ
ートパルスを発生し、スタートパルスの発生毎の該スタ
ートパルスの出力から比較器からのディジタル信号の入
力までの未知時間の計測結果が演算・記憶手段に順次記
憶されるので、当該演算・記憶手段又は他の演算手段を
用いて各計測結果に対応する応力を演算するような構成
とすれば、外部トリガ信号に同期して時系列的に応力変
化が測定でき、しかも時間計測部を構成するパルスカウ
ント回路部と端数時間計測回路部との両者の機能により
時間計測を高精度に行なうことができ、これがため、時
間的に高速に変化する応力を高精度に測定できるという
従来にない優れた応力計測装置を提供することができ
る。
【0042】なお、本発明では、超音波の送信用と受信
用として別の超音波トランスデューサを用いることとし
たが、本発明は、送受信用超音波トランスデューサを用
いる応力測定装置にも適用できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体構成を示すブロック図
である。
【図2】図1の時間計測部の具体的構成例を示すブロッ
ク図である。
【図3】図2の時間計測部を構成する各部の動作を示す
タイミングチャートである。
【図4】図2の第2のANDゲート部分の動作を説明す
るための図である。
【図5】未知時間内の端数時間の発生を説明するための
図である。
【図6】図2の積分回路の構成例を示すブロック図であ
る。
【図7】端数時間計測の原理を説明するための図であ
る。
【図8】シングアランド法による従来例の構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 時間計測部 2 クロック発生回路部 3 スタートパルス発生回路部 4 パルスカウント回路部 5 端数時間計測回路部 6 演算・記憶手段としてのマイクロコンピュータ 52 パルサ 53 送信用超音波トランスデューサ 54 被計測体 55 受信用超音波トランスデューサ 56 広帯域増幅器 57 比較器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スタートパルスの入力により超音波トラ
    ンスデューサ駆動用の高速・高電圧パルスを発生するパ
    ルサと、この高速・高電圧パルスを超音波に変換する送
    信用超音波トランスデューサと、当該送信用超音波トラ
    ンスデューサで発生し被計測体中を伝播した超音波を再
    び電気信号に変換する受信用超音波トランスデューサ
    と、この電気信号を増幅する広帯域増幅器と、この増幅
    された電気信号をディジタル信号に変換する比較器と、
    この比較器からのディジタル信号の入力により前記スタ
    ートパルスの出力から前記ディジタル信号の入力までの
    未知時間を計測する時間計測部とを備え、この時間計測
    部が、時間計測の基準となるクロックパルスを発生する
    クロック発生回路部と、外部トリガ信号の入力によ前記
    クロックパルスの立ち上がり又は立ち下がりエッジと同
    期して且所定時間間隔毎にスタートパルスを発生するス
    タートパルス発生回路部と、スタートパルスの発生の度
    毎に前記未知時間中のクロックパルスのパルス数をカウ
    ントするパルスカウント回路部と、スタートパルスの発
    生の度毎に前記未知時間に含まれる端数時間を計測する
    端数時間計測回路部と、前記パルスカウント回路部及び
    端数時間計測回路部からの出力に基づきスタートパルス
    発生の度毎の前記未知時間を演算し順次記憶する演算・
    記憶手段とを含んで構成されていることを特徴とした応
    力計測装置。
JP4097154A 1992-03-24 1992-03-24 応力計測装置 Pending JPH05273057A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007517213A (ja) * 2003-12-30 2007-06-28 ネクセンス リミテッド 力、特にトルクを測定するための方法及び装置

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