JP3099555B2 - 応力計測装置 - Google Patents

応力計測装置

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JP3099555B2
JP3099555B2 JP04285057A JP28505792A JP3099555B2 JP 3099555 B2 JP3099555 B2 JP 3099555B2 JP 04285057 A JP04285057 A JP 04285057A JP 28505792 A JP28505792 A JP 28505792A JP 3099555 B2 JP3099555 B2 JP 3099555B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、応力計測装置に係り、
特に超音波の伝播時間が被計測体に加わる応力によって
変化する現象(音弾性効果)を利用して、被計測体に加
わる応力を測定する応力計測装置に関するものである
が、同じ原理によって測定可能な、液体濃度,流量等の
時間的変化の計測に適用することも可能である。
【0002】被計測体における応力の時間的変化の自動
計測は、すでに各種の目的に対して行われているが、特
にある分野においては、高速で発生する微小な応力の変
化を精度よく測定できる、応力計測装置が要求されてい
る。
【0003】このような応力計測装置は、演算にマイク
ロコンピュータを必要とせず、リアルタイムに高速の計
測を行うことができるとともに、装置が簡単で安価に構
成できるものであることが望まれる。
【0004】
【従来の技術】図9は、従来の、および本発明が適用さ
れる応力計測装置の全体構成を示したものである。図9
において、符号52はパルサであって、スタートパルス
の入力により高速・高電圧パルスを発生する。符号53
は送信用超音波トランスデューサであって、この高速・
高電圧パルスを超音波パルスに変換して、被計測体54
中に送信する。符号55は受信用超音波トランスデュー
サであって、被計測体54中を伝播した超音波パルスを
受信して、電気パルス(受信信号)に変換する。符号5
6は広帯域増幅器であって、この受信信号を増幅する。
符号57は比較器であって、増幅された受信信号をディ
ジタル信号に変換する。符号1は時間計測部であって、
スタートパルスを発生するとともに、比較器57の出力
を受けて、スタートパルスの出力からディジタル信号の
入力までの未知時間Tx を計測する。符号60は表示部
であって、計測結果等の表示を行なう。
【0005】次に、応力計測原理をも含めてこの装置の
全体的動作を説明する。いま、時刻T1 に時間計測部1
からスタートパルスがパルサ52に入力されると、パル
サ52では、超音波トランスデューサ駆動用の高速,高
電圧パルスを発生する。この高速・高電圧パルスが、送
信用超音波トランスデューサ53で圧電効果により電気
音響変換されて超音波パルスが発生する。この超音波パ
ルスが被計測体54の内部を伝播したのち、受信用超音
波トランスデューサ55で再び電気パルス(受信信号)
に変換され、この受信信号が広帯域増幅器56で十分な
レベルまで増幅される。
【0006】この増幅された受信信号の電圧が、比較器
57で基準電圧VC と比較され、ディジタル信号(パル
ス信号)に変換されて、時刻T2 に時間計測部1に入力
される。時間計測部1では、時刻T1 ,T2 によって、
スタートパルスの出力から、ディジタル信号の入力まで
の未知時間Tx を計測する。すなわち未知時間Tx は、
次式の関係で求められる。 Tx =T2 −T1
【0007】ここで、未知時間Tx には、電気回路中を
電気信号が伝播するのに要する時間Te も含まれるの
で、時間計測部1を構成する後述するマイクロコンピュ
ータでは、これを差し引いて、超音波が被計測体54の
中を伝播する時間Tu を求め、表示部60に表示する。 Tu =Tx −Te =T2 −T1 −Te
【0008】さらにマイクロコンピュータは、前回(1
サンプル前)の伝播時間測定結果と、今回の伝播時間測
定結果との差を、所定のプログラムによって演算し、こ
の演算結果に応力変換係数kを乗じることによって応力
値を求めて、表示部において表示する。
【0009】時間計測部1は、超音波パルスを1回送信
するごとに、時間を高精度に計測する回路であり、図1
0に、その具体的回路構成例が示されている。
【0010】時間計測部1において、符号2はクロック
発生回路部であって、時間計測の基準となるクロックパ
ルスを発生する。符号3はスタートパルス発生回路部で
あって、外部トリガ信号の入力により、クロックパルス
の立ち上がり又は立ち下がりエッジと同期して、かつ所
定時間間隔ごとにスタートパルスを発生する。符号4は
パルスカウント回路部であって、スタートパルスの発生
ごとに、このスタートパルスの発生から比較器57から
のディジタル信号の入力までの未知時間Tx における、
クロックパルスのパルス数をカウントする。符号5は端
数時間計測回路部であって、未知時間Tx に含まれる端
数時間を計測する。符号6はマイクロコンピュータであ
って、パルスカウント回路部4と端数時間計測回路部5
との出力を受けて、未知時間Tx (=T2 −T1 )を算
出し、記憶する。
【0011】クロック発生回路部2は、水晶発振子7と
水晶発振回路8とからなり、時間計測の基準となる周波
数精度及び安定性の高いクロックパルスを発生する。
【0012】スタートパルス発生回路部3では、波形整
形回路9によって、外部トリガ入力端子21から入力さ
れた外部トリガ信号を、波形整形して方形波として出力
する。JKフリップフロップ(以下「JK−FF」と略
述する。)10は、この波形整形回路9の出力がそのJ
入力端子に接続され、水晶発振回路8の出力がCK(ク
ロック)入力端子に接続されていて、方形波の出力時、
クロックに同期して出力QがHi となる。これによっ
て、AND(アンド)ゲート11を経て、プログラマブ
ル分周器12にクロックが入力される。
【0013】プログラマブル分周器12は、水晶発振回
路8の出力を分周して、例えば3msec(ミリセコン
ド)〜100msec程度の周期の信号に変換する。1
3は、スタートパルス発生回路であって、このプログラ
マブル分周器12の出力を受けたとき、水晶発振回路8
からのクロックパルスの立ち上がり又は立ち下がりに同
期して、スタートパルス(パルサドライブパルス)を発
生する。14は分周器であって、プログラマブル分周器
12の出力を分周して、サンプリング数を定める出力を
発生する。
【0014】分周器14の出力は、JK−FF10のK
入力端子に接続されているので、JK−FF10は分周
器14の出力発生によってクロックに同期してLo とな
り、ANDゲート11を介するプログラマブル分周器1
2への入力を停止する。プログラマブル分周器12と分
周器14とは、JK−FF10の反転により、同時にリ
セットされるように構成されている。更に、JK−FF
10のQ出力は、マイクロコンピュータ6にも接続され
ている。
【0015】パルスカウント回路部4において、スター
トパルス発生回路13からのスタートパルスをS(セッ
ト)入力とし、前述した比較器57からのディジタル信
号をR(リセット)入力とする、リセット・セット・フ
リップフロップ(以下「RS−FF」と略述する。)1
5のQ出力に応じて、スタートパルス発生から、AND
ゲート16を経て、水晶発振回路8の出力をカウンタ回
路17に入力し、カウンタ回路17は、これをカウント
する。比較器57の出力発生時、RS−FF15はリセ
ットし、ANDゲート16を介するクロックの入力が停
止して、カウンタ回路17はカウントを停止する。この
カウンタ回路17の出力は、マイクロコンピュータ6へ
入力される。
【0016】端数時間計測回路部5において、端数パル
ス発生回路18は、前述した比較器57からのディジタ
ル信号と 水晶発振回路8の出力とを入力として、ディ
ジタル信号の入力から次のクロックパルスの入力までの
端数時間tx に相当する幅のパルスを発生する。積分回
路19は、この端数パルス発生回路18の出力を積分す
る。A/Dコンバータ20は、この積分結果をアナログ
−ディジタル(A/D)変換する。A/Dコンバータ2
0の出力は、マイクロコンピュータ6に入力される。
【0017】マイクロコンピュータ6は、JK−FF1
0のQ出力によって、計測が開始されたことを知り、カ
ウンタ回路17の計測結果と、端数時間計測回路部5の
計測結果とを用いて未知時間Tx を算出し、これに基づ
き、超音波が被計測体54の中を伝播する時間Tu を求
め、メモリに記憶する。
【0018】そしてこの時間計測結果に基づいて、前回
の伝播時間測定結果と、今回の伝播時間測定結果との差
から、所定のプログラムに応じて演算を行って、この演
算結果に応力変化係数kを乗じることによって応力値を
求めて、表示部において表示する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の応力
計測装置におていは、被測定体内における超音波パルス
の伝播時間を、クロック単位と端数部分とについて測定
し、この測定結果から、マイクロコンピュータを用いて
演算を行って、超音波パルスの伝播時間の計測を行い、
これによって被測定体における応力を計測するようにし
たいた。そのため、構成が複雑化して高価なものになる
とともに、マイクロコンピュータの演算処理に時間がか
かるため、サンプリング間隔が短くなるとマイクロコン
ピュータの処理が追従できなくなり、従って高速処理に
適しないという問題があった。
【0020】本発明は、このような従来技術の課題を解
決しようとするものであって、応力計測装置において、
超音波パルス伝播時間の演算の高速処理を可能とし、こ
れによって応力計測の迅速化を図った応力計測装置を提
供することを、その目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明では、スタートパ
ルスに応じて被計測体に超音波パルスを印加し、このス
タートパルス発生から被計測体からの受信パルス検出ま
での時間を計測する装置において、プログラマブルディ
レーライン36を設けて、スタートパルスを任意の時間
遅延し、ランプ波発生回路39を設けて、この遅延した
スタートパルスによってスタートして経過時間に対応し
て1次関数的に上昇する電圧を発生して、受信パルスの
検出時の電圧値を保持し、サンプルホールド回路42を
設けて、ランプ波発生回路に保持された電圧をサンプリ
ング周期ごとに保持し、減算器43を設けて、保持され
た前回の電圧値から今回の電圧値を減算する。
【0022】このようにして求められた差電圧値から、
被計測体中での超音波パルスの伝播時間の変化を求め、
求められた変化時間に対して、所定の係数を乗算するこ
とによって、被計測体中における応力を求める。
【0023】
【作用】応力計測装置においは、スタートパルスに応じ
て被計測体に超音波パルスを印加し、このスタートパル
ス発生から被計測体からの受信パルス検出までの時間を
計測することによって、被計測体における応力の発生に
基づく超音波伝播速度の変化を検出する。
【0024】被計測体に応力が印加されたとき、この被
計測体中を伝播する超音波の速度が変化することが知ら
れているので、計測された超音波伝播時間の変化から一
定の関係によって、被計測体における応力を求めること
ができる。
【0025】そのために、プログラマブルディレーライ
ン36とランプ波発生回路39とによって、スタートパ
ルス発生からある時間経過後から、受信パルス検出まで
の時間を、直線的に変化する電圧値に変換する。そして
サンプリング周期ごとにこの電圧値を保持することによ
って、1サンプリング周期の時間経過ごとの電圧差を求
め、さらこの電圧値を時間差に変換する。
【0026】このようにして1サンプリング周期経過ご
との超音波伝播時間の変化を求めて、これに予め求めら
れている、応力変換係数kを乗じることによって、被計
測体における応力の変化を時系列的に求めることができ
る。
【0027】この場合、プログラマブルディレーライン
36によって設定される遅延時間を、被計測体および電
気回路を伝播する超音波パルスの遅延時間に近くするこ
とによって、微小な経過時間中の超音波伝播時間の変化
を高精度に計測することができる。
【0028】
【実施例】本発明の応力計測装置は、図9に示された従
来の構成とは、時間計測部1を大幅に改善した点におい
て前述した従来例と著しく相違する。図1は、本発明に
おける時間計測部1の構成を示したものであって、図1
0におけると同じものを同じ番号で示している。また、
図1において、1点鎖線で囲んで示す符号25はサンプ
リング時間コントローラであって、サンプリングのタイ
ミングと時間間隔とを決定する。その他の部分は、超音
波の伝播時間を計測する時間計測回路を構成している。
【0029】サンプリング時間コントローラ25におい
て、符号26はクロックをカウントするカウンタ回路、
符号27はカウンタ回路26のカウント結果をラッチす
るラッチ回路である。また、符号31はラッチ回路27
の出力をアナログ信号に変換するディジタルアナログ
(D/A)コンバータ、符号32は受信波の検出結果を
監視するモニタ、符号33はパルスの先後の検出結果を
監視するモニタ、符号34は、モニタ32の監視結果を
表示する表示灯、符号35はモニタ33の監視結果を表
示する表示灯である。
【0030】符号36はスタートパルスの遅延時間を任
意に設定可能なプログラマブルディレーライン、符号3
7は遅延したスタートパルスと受信パルスとの先後を検
出するパルス先後検出回路、符号38はスタートパルス
に応じて高速,高圧のパルスを発生するパルサ、符号3
9は時間差に応じて変化するランプ波形の信号を発生す
るランプ波発生回路、符号40はランプ波の電圧を保持
する高速サンプルホールド回路である。
【0031】符号41は初期化のためのサンプリングパ
ルスを発生するサンプリングパルス発生回路、符号42
は高速サンプルホールド回路のホールド結果の電圧を保
持するサンプルホールド回路、符号43は、サンプリン
グホールド回路42に保持された前回の計測値と、高速
サンプリングホールド回路40に保持された今回の計測
値との差をとる減算器である。
【0032】サンプリング時間コントローラ25は、外
部トリガ信号に同期して、周期的に変化する応力を測定
するために、外部トリガからサンプリングまでの時間を
測定して、その結果を時系列的に並べることを目的とし
ている。
【0033】図2は、外部トリガ信号とサンプリングパ
ルスとを示したものであって、外部トリガ信号は、例え
ばエンジンのクランク角一定の点(上死点等)におい
て、エンジン軸に結合されたエンコーダ等によって発生
し、その後、一定間隔でサンプリングが行われる。本発
明の応力計測装置は、上死点に同期させて応力の時間的
変化を計測して、シリンダ内圧を測定する等の目的に使
用されるものである。
【0034】外部トリガ信号は、波形整形回路9におい
て方形波に波形整形されて、カウンタ回路26のリセッ
ト端子に加えられる。水晶発振器8は水晶発振子7によ
って定まる一定周波数のパルスを発生し、プログラマブ
ル分周器12は、これを予め設定された分周比で分周し
て分周クロックを発生する。スタートパルス発生回路1
3は、この分周パルスに応じてスタートパルスを発生
し、パルサ31は、スタートパルスに応じて高速,高圧
の超音波パルスを発生して、超音波センサに印加する。
時間計測部1は、この超音波パルス発生のタイミング
と、広帯域増幅器からの受信パルスのタイミングとによ
り、超音波パルスの伝播時間を計測する。
【0035】カウンタ回路26は、波形整形回路9を経
て外部トリガ信号によってリセットされ、水晶発振器8
の出力によってカウントアップされる。ラッチ回路27
は、スタートパルスに応じて、カウンタ回路26の出力
をラッチし、その出力は、D/Aコンバータを経てアナ
ログ信号に変換されて、時間出力を発生する。時間出力
は、外部トリガ信号からの、経過時間を示している。
【0036】図3は、サンプリングのタイミングチャー
ト(1)を示したものである。外部トリガ信号と送信タ
イミングとは全く非同期なので、最初の送信タイミング
1と外部トリガ信号との時間Δtは、外部トリガ信号
ごとに異なる値となり、次の送信タイミングT2 以後、
一定のサンプリング間隔ΔTでサンプリングが行われ
る。サンプリング間隔ΔTは、プログラマブル分周器1
2の分周比によって定まる。
【0037】時間計測回路部においては、超音波パルス
を送信してから、受信するまでの時間を計測する。ま
ず、広帯域増幅器56の増幅度および比較器57の基準
電圧VC とを調整して、目的とする超音波パルスが安定
して受信できる状態にする。ここで、比較器57には、
一般的には、安定した時間計測動作が可能な、ゼロクロ
スコンパレータ回路が主として用いられる。
【0038】比較器57において、適正に受信信号がコ
ンパレートされると、比較器57から受信タイミングに
対応して、パルスが出力される。モニタ32は、受信信
号を検出するパルス検出器であって、受信パルスを検出
すると、モニタ用表示灯(LED)33を一定時間点灯
することによって、受信信号を検出したことを表示す
る。
【0039】図4は、パルス先後検出回路37の構成を
示したものであって、61はリセットセットフリップフ
ロップ(RS−FF)、62はDタイプフリップフロッ
プ(D−FF)である。また図5は、プログラマブルデ
ィレーライン36と、パルス先後検出回路37の動作を
説明するタイムチャートである。
【0040】プログラマブルディレーライン36とパル
ス先後検出回路37とは、スタートパルス発生回路13
のパルスを基準として動作する。図5に示すように、プ
ログラマブルディレーライン36は、このパルスから、
予め設定されたディレー値td だけ遅延させて、パルス
を発生する。スタートパルス発生回路13のパルスは、
同時にパルサ38を動作させて、超音波パルスを発生さ
せる。
【0041】被測定体からの受信パルスは、広帯域増幅
器56で増幅され、比較器57によってパルスに変換さ
れるが、このパルスは、スタートパルスから、超音波の
伝播時間tu と、電気回路による遅延時間te とに相当
する遅延を伴っている。パルス先後検出回路37は、プ
ログラマブルディレーライン36の出力と、比較器57
の出力との時間的先後を検出する。
【0042】図4において、スタートパルス発生回路1
3からのスタートパルスによって、RS−FF61,D
−FF62をリセットする。プログラマブルディレーラ
イン36からパルス出力があると、RS−FF61がセ
ットされて、そのQ出力がハイレベル「Hi」となる。
また比較器57の出力の立ち上がりによって、RS−F
F61のQ出力をD−FF62にラッチして、Q出力を
発生する。
【0043】いま、プログラマブルディレーライン36
のパルスが先であれば、RS−FF61の出力Hi がラ
ッチされ、比較器57の出力が先であれば、RS−FF
61の出力Lo がラッチされるので、これによって、パ
ルスの先後を検出することができる。モニタ33は、パ
ルス先後検出回路37において検出されたパルスの先後
を検出するパルス検出器であって、プログラマブルディ
レーライン36のパルスが先のとき、モニタ用表示灯
(LED)35を点灯することによって、これを表示す
る。
【0044】パルス先後検出回路37によって、パルス
の先後を確認しながら、プログラマブルディレーライン
36の遅延時間設定値を次第に大きくしてゆき、td
u+te になると、パルス先後検出回路37が反転し
て出力がLo となり、モニタ用LED35が消灯するの
で、その時のtd の値から、「tu =td −te 」の関
係によって、tu を知ることができる。
【0045】図6は、ランプ波発生回路39の動作を、
タイムミングチャートによって示したものである。ラン
プ波発生回路39の出力電圧は、プログラマブルディレ
ーライン36の出力から比較器出力tu +te の間、一
次関数的に電圧が上昇し、比較器出力の発生後は、一定
の電圧に保たれる。高速サンプルホールド回路40は、
ランプ波発生回路39の出力電圧を保持することによっ
て、この間の時間(tu +te −td )に比例する電圧
が得られる。ただし、ランプ波発生回路39は、tu
e >td のときのみ動作可能なので、前述の状態によ
って、td の値を調整する必要がある。
【0046】次に、図1の回路における調整の方法につ
いて説明する。音弾性効果による音速変化は、引張応力
のとき音速が低下し、従って伝播時間tu が増大する。
一方、圧縮応力のとき音速が増大し、従って伝播時間t
u が減少する。このため、被計測体に作用する応力が、
引張応力のみであることがわかっている場合には、tu
+te がtd より僅かに大きい状態とする。逆に、圧縮
応力のみであることがわかっている場合には、tu +t
e とtd を、ランプ波が発生可能な、最大値にセットす
る。さらに、引張, 圧縮の両応力が発生する場合には、
これらの中間の値に調整すればよい。このようにするこ
とによって、応力の変化が電圧出力として、高速サンプ
ルホールド回路40の出力に現れることになる。
【0047】以上の調整が終了したとき、被計測体に応
力が加えられていない状態で、初期値の記憶を行う。こ
れには、図1におけるスイッチSW1 をa側として、S
2をオンにすることによって、サンプリングパルス発
生回路41から、サンプリングパルスをサンプルホール
ド回路42に与える。これによって、高速サンプルホー
ルド回路40の出力電圧がサンプルホールド回路42に
記憶され、減算器43の出力はゼロとなって、初期化が
行われる。
【0048】初期化が行われたのちは、被計測体に応力
を加えることによって、応力出力端子に、応力に比例し
た出力電圧が得られるので、この応力出力電圧を、オシ
ロスコープの垂直軸に接続し、時間出力電圧をオシロス
コープの垂直軸に接続することによって、応力変化を可
視的にモニタすることができる。なお、スイッチSW1
をb側に倒したときは、外部トリガ信号の入力ごとに初
期化が行われる。
【0049】図7は、本発明の他の実施例を示したもの
であり、演算部に限定してマイクロコンピュータを使用
した場合を示し、演算結果を蓄積することによって、等
価的に送信タイミングを短縮したのと同等の効果を得ら
れる例を示している。図1におけると同じものを同じ番
号で示し、符号45はアナログディジタル(A/D)コ
ンバータ、符号46はマイクロコンピュータ、符号48
は表示部である。
【0050】図7に示された実施例における各部の動作
は、図1に示された実施例とほぼ同様であるが、マイク
ロコンピュータとのインタフェース部が若干異なってい
る。以下においては、この異なる部分についてのみ説明
する。
【0051】マニュアル操作によって、またはマイクロ
コンピュータのプログラムによって、広帯域増幅器56
の増幅度および比較器57の基準電圧VC の調整を行う
と、受信超音波パルスに対応したパルスが、比較器57
から出力される。このパルスによって、マイクロコンピ
ュータ46に割り込みが発生する。
【0052】マイクロコンピュータ46は、この割り込
みによってパルス先後回路37の出力状態を読み込ん
で、時間td とtu +te の先後を検知し、プログラマ
ブルディレーライン36のディレー値td を次第に大き
くしてゆき、tu +te とtdとが等しくなるときのt
d 値を求める。
【0053】続いて、応力計測範囲がランプ波発生回路
39の有効範囲内になるように、プログラマブルディレ
ーライン36のディレー値td をセットする。次に、被
計測体が無応力状態のときの、A/Dコンバータ45の
出力値を初期値V0 として読み込み、メモリに記憶させ
る。
【0054】この状態までで、初期化の処理が終了する
ので、以後は、比較器57からの割り込みごとに、A/
Dコンバータ45の出力値VA を読み込んで、VA −V
0 を計算し、さらにラッチ回路27から時間情報tA
読み込み、これらtA,A をペアとしてメモリに記憶し
て、表示部47において、横軸を時間とし、縦軸を応力
としてグラフ化して表示させる。また、波形整形回路9
からの割り込み処理によって、外部トリガの入力を知る
ことができる。
【0055】図8は、サンプリングのタイミングチャー
ト(2)を示したものであって、第1回,第2回,第3
回,…のサンプリング時の送信タイミングを示してい
る。本発明の場合、外部トリガ信号と送信タイミングと
は非同期なので、図8に示されるように、外部トリガ信
号ごとに、超音波送信タイミングとのずれ、Δt1,Δt
2 ,Δt3 ,…は不定である。
【0056】そこで、外部トリガ信号に対して、同期し
て変化する応力に対しては、複数回の外部トリガ信号に
よるサンプル出力を、時間順に並べてメモリに蓄積し
て、これを表示することによって、等価的に超音波の送
信タイミングΔTを短縮したのと、同様な効果を得るこ
とも可能である。
【0057】なお、図7に示された実施例において、サ
ンプリング時間コントローラの部分のみを、図10に示
された従来例の回路と同様のスタートパルス発生回路部
としても、同様の測定を行うことができる。ただしこの
場合は、図8に示されたような、等価的に超音波の送信
タイミングΔTを短縮する効果は得られない。
【0058】一般に、応力の変化に伴う被計測体内の超
音波パルスの伝播時間の変化は小さいが、本発明では、
プログラマブルディレーラインを使用して、ある設定値
からの経過時間を測定するようにしたので、応力の変化
に基づく微小な伝播時間の変化を高精度に計測すること
ができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、応
力計測装置において、ハードウエアによって時間計測の
演算を行うようにしたので、従来の場合とて比べて、よ
り高速に演算処理を行うことができ、従って高速処理に
適した応力計測装置を実現することができる。また演算
処理にマイクロコンピュータを使用する場合には、応力
測定結果を時系列的に蓄積して表示することよって、超
音波パルスの送信タイミングを短縮したのと同様の効果
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図である。
【図2】外部トリガ信号とサンプリングパルスとを示す
図である。
【図3】サンプリングのタイミングチャート(1)を示
す図である。
【図4】パルス先後検出回路の構成を示す図である。
【図5】プログラマブルディレーラインと、パルス先後
検出回路の動作を説明する図である。
【図6】ランプ波発生回路の動作を、タイムミングチャ
ートによって示す図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す図である。
【図8】サンプリングのタイミングチャート(2)を示
す図である。
【図9】従来の、および本発明が適用される応力計測装
置の全体構成を示す図である。
【図10】時間計測部の具体的構成例を示す図である。
【符号の説明】
36 プログラマブルディレーライン 39 ランプ波発生回路 42 サンプルホールド回路 43 減算器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スタートパルスに応じて被計測体に超音
    波パルスを印加し、該スタートパルス発生から該被計測
    体からの受信パルス検出までの時間を計測する装置にお
    いて、 該スタートパルスを任意の時間遅延するプログラマブル
    ディレーライン(36)と、該遅延したスタートパルス
    によってスタートして経過時間に対応して1次関数的に
    上昇する電圧を発生し、前記受信パルスの検出時の電圧
    値を保持するランプ波発生回路(39)と、該ランプ波
    発生回路に保持された電圧をサンプリング周期ごとに保
    持するサンプルホールド回路(42)と、該保持された
    前回の電圧値から今回の電圧値を減算する減算器(4
    3)とを設け、 該求められた差電圧値から得られた被計測体中での超音
    波パルスの伝播時間の変化に対して所定の係数を乗じて
    被計測体中における応力を求めることを特徴とする応力
    計測装置。
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