JPH05272286A - 軸貫入装置 - Google Patents

軸貫入装置

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JPH05272286A
JPH05272286A JP6464392A JP6464392A JPH05272286A JP H05272286 A JPH05272286 A JP H05272286A JP 6464392 A JP6464392 A JP 6464392A JP 6464392 A JP6464392 A JP 6464392A JP H05272286 A JPH05272286 A JP H05272286A
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JP
Japan
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shaft
shafts
penetrating
penetration
accommodating
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Application number
JP6464392A
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English (en)
Inventor
Takeshi Tsujii
剛 辻井
Yoshiharu Nishijima
義治 西嶋
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Earth Drilling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置の重量増大及び大型化を避けながら、多
数本の軸の安定した同時供給及び継足し貫入を実現す
る。 【構成】 複数本の掘削軸16を貫入並び方向に並べた
状態で、軸引抜・貫入装置18により同時に継足し貫入
する装置。軸収納手段14を備え、この軸収納手段14
では、上記掘削軸16を上記貫入並び方向及びこれに略
直交する収納並び方向の双方に並べ、かつ立直させた状
態で収納する。そして、この軸収納手段14全体をその
最前列の軸が貫入手段の貫入位置に合致する供給位置と
退避位置との間で走行させる第1移送手段30と、軸収
納手段14内の各軸を列単位で上記収納並び方向に平行
移動させる第2移送手段50とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地中止水壁施工機械や
地盤改良機械をはじめとする基礎工事機械、ボーリング
装置等において、複数の軸同士を連結しながらこれらを
地中へ貫入するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、上記のような基礎工事機械等に
おいては、長尺の軸が使用されることが多い。例えば、
地中撹拌式の地盤改良装置においては、何十メートルに
も及ぶ撹拌軸が上下方向に設置される。このような長尺
の軸は、そのままでは製造、運搬が極めて困難であるた
め、一般には軸方向に複数に分割され、工事現場で適宜
継ぎ足されながら地中へ貫入される。
【0003】ここで、上記軸同士を連結するための軸継
手としては、図10に示すように、軸200の端部に設
けられたフランジ部201,202同士をボルト203
で連結するフランジ式の継手や、図11,12に示すよ
うに、一方の軸200の端部に形成された異形断面の嵌
入穴205に、他方の軸200の端部に形成された異形
断面の突出部204を嵌入して横方向にピン206を挿
通させるピン式等、種々のものが知られている。
【0004】さらに、軸同士を自動的に連結しながらこ
れらを貫入する装置も種々提案されている。例えば特開
平2−243817号公報には、撹拌軸保持装置部に格
納した撹拌軸を撹拌軸つかみ装置部で把持しながら、掴
み機構部の旋回により上記撹拌軸をガイドフレーム前面
まで移動させて順次継足し定位置へ供給するようにした
ものが示されている。また、特公平3−44198号公
報には、アーム先端に設けられた継足しホルダで、収納
位置に収納されている2本の軸を一度に把持した後、こ
れらの軸を上記アームの旋回に伴って上記収納位置から
貫入位置まで同時に水平移動させるようにしたものが示
されている。この装置によれば、2本の軸の移送及び貫
入を一度に行うことができる利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、上記軸の貫入作
業の能率向上を図るため、3本以上の軸を一方向に並べ
た状態で同時に貫入する装置の開発が要望されている。
【0006】ここで、上記各公報に示される装置はいず
れも、アーム等の旋回部材の先端で軸を把持し、上記旋
回部材の旋回によって軸を移送するものであるため、1
本あるいは2本といった少数本の軸の供給は行うことが
できるが、3本以上の多数本の軸を一度に供給するとな
ると、これらの軸の重量に耐え得るまで旋回部材の強度
を高めなければならず、その補強による重量増大は免れ
得ない。また、上記旋回には大きなスペースを要するこ
とになり、装置小型化の大きな妨げとなる。また、多数
本の軸を一度に旋回させると装置がバランスを崩し易
く、機械の安定性を害するおそれがある。
【0007】本発明は、このような事情に鑑み、装置全
体の重量増大及び大型化を抑えながら、複数本の軸を安
定して同時供給し、継足し貫入することができる軸貫入
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、地盤に対して
軸を順に継足しながら貫入するための軸貫入装置におい
て、複数の軸を予め定められた貫入並び方向に並べた状
態で保持し、これらの軸を同時に地中へ貫入する貫入手
段と、複数の軸を上記貫入並び方向及びこれに略直交す
る収納並び方向の双方に並べ、かつ立直させた状態で収
納する軸収納手段と、この軸収納手段全体をこの軸収納
手段において上記貫入手段に最も近い列である最前列に
並べられた軸が上記貫入手段による貫入位置に合致する
供給位置と上記貫入位置から退く退避位置との間で走行
させる第1移送手段と、上記軸収納手段に設けられ、こ
の軸収納手段で収納されている軸を上記収納並び方向で
貫入手段に近づく向きに列単位で平行移動させる第2移
送手段とを備えたものである(請求項1)。
【0009】ここで、「列単位で」とは、「互いに貫入
並び方向に並んだ軸の列を保ったまま」ということを意
味する。
【0010】さらに、上記貫入並び方向に並ぶ軸同士を
連結する連結部材と、上記軸収納手段に設けられ、上記
連結部材を上記第2移送手段と連動して上記収納並び方
向に移動させる第3移送手段とを備えることにより、後
述のようなより優れた効果が得られる(請求項2)。
【0011】
【作用】上記構成によれば、例えば次の要領で複数本の
軸の継足し貫入を行うことができる。
【0012】まず、軸収納手段の各位置に軸を収納し、
かつこの軸収納手段を貫入位置から離れた退避位置まで
退避させておくともに、貫入手段によって複数本の軸を
貫入並び方向に並べた状態で保持し、これらを地盤に対
して同時に所定の深さまで貫入する。
【0013】次に、第1移送手段の作動によって、上記
軸収納手段を上記退避位置から貫入位置まで移動させ
る。これにより、この軸収納手段の最前列に収納されて
いる軸が貫入手段の貫入位置に位置することとなる。こ
の位置で、供給された各軸を貫入手段で保持するととも
に、上記軸収納手段を再び退避位置まで後退させ、各軸
を既貫入の軸に連結する。この状態で上記貫入手段を作
動させることにより、新しい軸の継足し貫入を行うこと
ができる。
【0014】この継足し貫入の間、軸収納手段において
は、第2移送手段の作動によって各列の軸を1列間隔分
だけ収納並び方向に前進させる。これにより、軸収納手
段の最前列には、それまで2列目に収納されていた軸が
補充されることとなる。従って、上記継足し貫入が終了
した後、軸収納手段を再び供給位置まで前進させれば、
この軸収納手段の最前列にある軸を貫入位置に供給する
ことができる。
【0015】さらに、請求項2記載の装置によれば、第
2移送手段及び第3移送手段の双方により、各軸がより
安定した状態で収納並び方向に移送される。
【0016】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。なお、この実施例では、5本の掘削軸16を幅方向
(本発明における貫入並び方向;図3左右方向)に並べ
て同時に地中へ継足し貫入する多軸掘削機について説明
するが、本発明において同時貫入する軸は、複数であれ
ばその本数を問わない。
【0017】図1,2に示すように、この掘削機は地盤
10上を走行する基台12を備え、この基台12上に、
軸収納手段14、軸貫入引抜装置(軸貫入手段)18、
及び軸着脱装置20が設置されている。
【0018】軸収納手段14は、図1,3に示すよう
に、掘削軸16を上記貫入並び方向に5本、前後方向
(本発明における収納並び方向)に5本並べながら立直
状態で収納するものである。この軸収納手段14は、水
平な下部フレーム22を備え、この下部フレーム22上
に支柱24が立設されており、この支柱24の上端に水
平な上部フレーム26が固定されている。
【0019】上記下部フレーム22は上記基台12上に
前後方向(本発明における収納並び方向)に走行可能に
設置されている。詳しくは、上記基台12の上面に前後
方向に延びるガイドレール27が設けられる一方、上記
下部フレーム22の下面には、上記ガイドレール27上
を走行する台車28が取付けられている。
【0020】上記基台12の上面であって上記軸収納手
段14の下方の位置には、図4,5に示すような第1移
送手段30が設置されている。この第1移送手段30
は、上記軸収納手段14全体を上記ガイドレール27に
沿って走行させるものである。
【0021】この第1移送手段30は、移送用シリンダ
31を備え、この移送用シリンダ31は、そのロッド3
1aが前方(図4,5では右方)を向く状態で、基台1
2上に固定されている。上記ロッド31aの先端には、
ブラケット32が固定され、このブラケット32に前後
一対の軸34が固定されており、これら軸34の両端に
左右一対の取付板33が固定されている。そして、これ
ら取付板33と上記ブラケット32との間の領域におい
て、前側の軸34には左右一対の前側スプロケット35
aが、後側の軸34には左右一対の後側スプロケット3
5bがそれぞれ回転可能に取付けられている。また、両
取付板33の外側面にはコロ36が垂直軸回りに回転可
能に取付けられる一方、その両外側には、前後方向に延
びる左右一対のガイドレール38が基台12の上面に固
定されており、これらガイドレール38に沿って上記コ
ロ36が走行することにより、ブラケット32が前後方
向に案内されるようになっている。
【0022】基台12の上面において、上記前側スプロ
ケット35aの前方の位置には、ブラケット40を介し
て前側スプロケット42aが回転可能に支持され、同様
に、後側スプロケット35bの後方の位置には、ブラケ
ット40を介して後側スプロケット42bが回転可能に
設置されている。上記前側スプロケット35aにはチェ
ーン44aが後側から掛けられ、このチェーン44aが
上記前側スプロケット42aに前側から掛けられてお
り、このチェーン44aの下端が基台12側に固定さ
れ、上端が固定具46によって下部フレーム22の下面
に固定されている。同様に、上記後側スプロケット35
bにはチェーン44bが前側から掛けられ、このチェー
ン44bが上記後側スプロケット42bに後側から掛け
られており、このチェーン44bの下端が基台12側に
固定され、上端が固定具46によって下部フレーム22
の下面に固定されている。
【0023】従って、上記移送用シリンダ31が伸長し
てブラケット32が前進することにより、下部フレーム
22を含む軸収納手段14全体が後退し、逆に、上記移
送用シリンダ31が収縮してブラケット32が後退する
ことにより、軸収納手段14全体が前進するようになっ
ている。ここで、移送用シリンダ31のストロークは、
この移送用シリンダ31が最も収縮した状態で、軸収納
手段14の最前列(図1では最も右側の列)に収納され
た掘削軸16が上記軸貫入引抜装置18による貫入位置
に合致する供給位置まで軸収納手段14が前進し、逆
に、移送用シリンダ31が最も伸長した状態で、上記最
前列の軸16が上記貫入位置から完全に後方へ退く退避
位置まで軸収納手段14が後退するように設定されてい
る。
【0024】上記下部フレーム22の上面には、図6,
7に示すような第2移送手段50が設置されている。こ
の第2移送手段50は、掘削軸16を上記整列状態で下
から支持するとともに、これらの掘削軸16を1列単位
で順次前方(収納並び方向)に送り出すものである。
【0025】具体的に、上記下部フレーム24上の左右
位置には、それぞれ前後一対のスプロケット61,62
が下部フレーム24側に回転可能に支持されており、後
側のスプロケット62は、下部フレーム22上に設置さ
れた移送用モータ63(図1参照)の出力軸にチェーン
65を介して連結されている。前後のスプロケット6
1,62の間にはチェーン64が掛けわたされ、各チェ
ーン64にはテンションローラ66が押し当てられてい
る。そして、これらのチェーン64に、複数の台車54
がブラケット68を介して連結されている。
【0026】これらの台車54のうち、互いに貫入並び
方向に並ぶ台車54同士は、同方向に延びる連結部材5
8を介して相互連結されている。ここで、左右の台車5
4同士の中間にも台車54が配され、さらに、各台車5
4同士の間には軸支持板60が配されている。すなわ
ち、この第2移送手段50においては、左側から順に、
台車54、軸支持板60、台車54、軸支持板60、台
車54の順番でこれらが貫入並び方向に連結部材58で
相互連結されている。また、これら軸支持板60及び各
台車54の上面には、嵌入部56が上向きに突設されて
いる。
【0027】一方、上記下部フレーム22上において、
各台車54の並び位置に対応する位置には、前後方向
(図6,7では左右方向)に延びる3本のガイドレール
53が設置されている。これらのガイドレール53は、
互いに平行な状態で、支持フレーム52上に固定されて
いる。この支持フレーム52は、図3に示すように、左
右の支柱24の間に配され、これらの支柱24に両端が
固定されている。
【0028】各ガイドレール53上には、上記台車54
のうち、所定個数(この実施例では5個)の台車54が
走行可能となっている。そして、このガイドレール53
に乗り上げた台車54の嵌入部56、及びこの台車54
と連結された軸支持板60の嵌入部56に各掘削軸16
の下端部が外嵌されることにより、各台車54上及び軸
支持板60上に掘削軸16が立直状態で支持されるよう
になっている。そして、この支持状態において、前記移
送用モータ63の作動でスプロケット62が図6矢印方
向(同図時計回り方向)に回転駆動されることにより、
各掘削軸16が台車54及び軸支持板60とともに最前
列に向かって収納並び方向に列単位で順次移送されるよ
うになっている。
【0029】ここで、各掘削軸16の上端形状と下端形
状は、互いに雌雄の関係があり、ある一つの掘削軸16
の上端部に他の掘削軸16の下端部を連結することが可
能となっている。ただし、本発明において各掘削軸16
同士の連結構造は特に問わず、例えば前記図10〜12
に示したもの等、種々のものが適用可能である。
【0030】上記掘削軸16において、互いに貫入並び
方向に並ぶ掘削軸16の上部同士は、図8,9にも示す
ような連結部材69を介して互いに連結されている。各
連結部材69は、前後に分断された半割形状をなし、計
5個のリング状の軸受部69aと、軸受部69a同士を
連結する連結板69bとを有している。各軸受部69a
は、各掘削軸16に外嵌された状態で、これら掘削軸1
6を回転可能に支持するすべり軸受とされている。ま
た、各連結部材69の両外側には、板状の耳部69cが
突設されている。
【0031】これに対し、前記上部フレーム26上に
は、第3移送手段70が設置されている。この第3移送
手段70は、上記連結部材69の耳部69cを支持した
状態で、上記第2移送手段50と連動して連結部材69
全体を前後方向(すなわち収納並び方向)に移送するも
のである。
【0032】具体的に、左右両外側の掘削軸16のさら
に外側の位置には、前後一対のスプロケット71,72
が配されている。これらのスプロケット71,72は上
記上部フレーム26に水平軸回りに回転可能に支持され
ており、両スプロケット71,72の間にはチェーン7
4が掛けわたされている。また、上記上部フレーム26
上には、前後方向に延びる左右一対のガイド部材76が
支柱75を介して固定されており、このガイド部材76
によって上記チェーン74の上辺が下から支持されてい
る。左右両チェーン74には、上記収納並び方向での掘
削軸16の並び間隔と同間隔で支持部材78が固定され
ている。各支持部材78は、上向きに開口する断面コ字
状の形状を有し、これらの支持部材78に上記連結部材
69の耳部69cが上から嵌入されることにより、この
連結部材69をその両端で下から支持できるようになっ
ている。
【0033】上記スプロケット72は、前記第2移送手
段50におけるスプロケット62と同等の形状を有し、
かつ、このスプロケット62に図略の駆動伝達機構を介
して連結されている。これにより、両スプロケット6
2,72が同じ回転速度で同期して回転し、第3移送手
段70が第2移送手段50と連動するようになってい
る。
【0034】軸貫入引抜装置18は、図1,2に示すよ
うな門型フレーム90を備えている。この門型フレーム
90は、基台12上に立設され、上記軸収納手段14及
びこれに支持された掘削軸16よりも大きな高さ寸法を
有している。この門型フレーム90には、昇降ハウジン
グ92が昇降可能に支持されており、この昇降ハウジン
グ92は、図外の引抜ウインチの巻上げにより引き上げ
られ、逆に巻き下げにより自重で引き下げられるように
なっているが、図外の貫入ウインチの巻上げにより積極
的に引き下げられるようにしてもよい。
【0035】この昇降ハウジング92内には、上下方向
に延びる複数本(ここでは5本)の駆動軸94が自軸回
りに回転可能に装着されており、これらの駆動軸94は
貫入並び方向(図2の左右方向)に並んでいる。各駆動
軸94の上端は、減速機95を介して掘削モータ96に
連結されており、各駆動軸94の下端には、掘削軸16
の上端部を把持する状態と開放する状態とに切換えられ
るチャック98が取付けられている。そして、これらの
チャック98で掘削軸16を把持した状態で、上記掘削
モータ96が作動することにより、上記駆動軸94と一
体に各掘削軸16が自軸回りに回転駆動されるようにな
っている。
【0036】軸着脱装置20は、既に地盤10に貫入さ
れた状態にある第1の掘削軸16の上端部と、次に貫入
すべき第2の掘削軸16の下端部とを自動的に連結し、
あるいは切り離すものであり、従来公知のもの等が適用
可能である。ただし、本発明ではこの軸着脱装置20を
必ずしも要せず、軸継手構造によっては手動で軸連結及
び切離しを行うようにしてもよい。
【0037】次に、この掘削機の行う軸貫入動作を説明
する。
【0038】まず、1回目の貫入を行うにあたり、掘削
機は初期状態にセットされる。この初期状態は以下の通
りである。 (a) 移送用シリンダ31が収縮し、軸収納手段14全体
が図1二点鎖線に示す供給位置に前進している。 (b) 軸収納手段14において、各ガイドレール53上に
5個の台車52が支持されるとともに、これら台車52
上及び軸支持板60上に掘削軸16が立直状態で載置さ
れている。 (c) 第3移送手段70の各支持部材78内に各連結部材
69の耳部69cが嵌入されている。 (d) 軸貫入引抜装置18における昇降ハウジング92が
最上位置(図1上側二点鎖線位置)まで上昇している。 このような初期状態から、引抜・貫入ウインチが引下げ
方向に作動することにより、各チャック90が軸収納手
段14最前列の掘削軸16の上端部に到達する位置まで
昇降ハウジング92が下降駆動される。そして、これら
のチャック90で各掘削軸16の把持が行われた後、引
抜・貫入ウインチの作動で上記昇降ハウジング92が再
び最上位置まで引き上げられ、これにより、各連結部材
69の耳部69cが支持部材78から上方に引き抜かれ
る。この引抜後、移送用シリンダ31が伸長することに
より、軸収納手段14全体が図1実線に示す退避位置ま
で後退する。
【0039】次に、掘削モータ96が正回転方向に作動
し、かつ引抜・貫入ウインチが引下げ方向に作動するこ
とにより、5本の掘削軸16は、互いに貫入並び方向に
並んだ状態で、個別に回転駆動されながら、地中へ同時
に貫入されていく。詳しくは、各チャック98が連結さ
れた駆動軸94が減速機95を介して各掘削モータ96
により回転駆動されることにより、各掘削軸16が自軸
回りに回転駆動されるとともに、上記両ウインチが動作
することにより昇降ハウジング92全体が自重でまたは
強制的に引き下げられ、これにより、5本の掘削軸16
が同時に地盤10内へ貫入されていく。そして、これら
の掘削軸16の大部分が地盤10内に入った状態、すな
わち各掘削軸16の上部のみが地盤10から突出した状
態で、上記掘削モータ96、引抜・貫入ウインチの動作
が止められ、第1列目の掘削軸16の貫入動作が終了す
る。
【0040】この時点で、昇降ハウジング92は最下の
位置(図1下側の二点鎖線位置)にあるが、この状態
で、第1列目の各掘削軸16を把持していた各チャック
98が開状態に切換えられ、これらのチャック98から
各掘削軸16が解放される。そして、引抜ウインチが巻
上げ方向に作動することにより、昇降ハウジング92の
引上げが開始される。
【0041】この昇降ハウジング92の引上げ動作中、
軸収納手段14側では、第1移送手段50による掘削軸
16の送り動作が列単位で行われる。すなわち、移送用
モータ63が作動することにより、後側スプロケット6
2が図6矢印方向に回転し、チェーン64が駆動され
る。この駆動により、チェーン64に連結されている各
台車54がガイドレール53上を走行する。そして、こ
れらの台車54がその並びの1ピッチ分だけ移動した時
点で上記移送用モータ63による駆動が停止される。こ
れにより、前から2列目の掘削軸16が最前列まで移送
されることになる。従って、この状態から再び移送用シ
リンダ31が収縮し、軸収納手段14が供給位置まで前
進することにより、新たに最前列へ繰り出された掘削軸
16がそれぞれ軸貫入引抜装置18の貫入位置に供給さ
れることとなる。
【0042】なお、この第2移送手段50による移送の
間、第3移送手段70は、その支持部材78に各連結部
材69の耳部69aが嵌入された状態で、この連結部材
69を上記第2移送手段50と連動して収納並び方向に
移送する。これにより、各掘削軸16は、その上部でも
支持された安定状態で収納並び方向に移送されることと
なる。
【0043】上記供給後、引抜・貫入ウインチが引下げ
方向に作動することにより、各チャック90が軸収納手
段14最前列の掘削軸16の上端部に到達する位置まで
昇降ハウジング92が下降する。そして、これらのチャ
ック90で各掘削軸16の把持が行われた後、引抜・貫
入ウインチの作動で上記昇降ハウジング92が再び最上
位置まで引き上げられ、これにより、各連結部材69の
耳部69cが支持部材78から上方に引き抜かれる。こ
の引抜後、移送用シリンダ31が伸長することにより、
軸収納手段14全体が図1実線に示す退避位置まで後退
する。
【0044】次に、引抜・貫入ウインチの巻下げ方向の
作動によって、現在チャック98で把持されている第2
列の掘削軸16の下端部が既貫入の第1列の掘削軸16
の上端部に略当接する位置まで、昇降ハウジング92が
下降する。この状態から軸着脱装置20が作動すること
により、第1列目の掘削軸16の上端と第2列目の掘削
軸16の下端との連結が行われる。連結後、引抜・貫入
ウインチが巻下げ方向に作動するとともに、掘削モータ
96が正回転方向に作動することにより、第1列目の掘
削軸16の貫入と同様に継足し貫入が行われる。以下、
このような動作を繰返し行うことにより、掘削軸16を
順次継足しながらの貫入を進めることができる。
【0045】なお、貫入後、各掘削軸16の引抜を行う
場合には、上記と逆の動作を行うようにすればよい。す
なわち、掘削軸16を地盤10から引上げ、軸着脱装置
20で掘削軸16同士の連結を切り離すようにすればよ
い。
【0046】この掘削機によれば、次のような効果を得
ることができる。
【0047】 軸収納手段14全体の走行によって、
掘削軸16の供給を行っているので、掘削軸16を安定
して貫入位置へ送り出すことができる。また、5本同時
の供給を行っても、各部材の強度的負担が少なく、よっ
て補強による重量増大を抑えることができる。さらに、
掘削軸16の移送に要するスペースも僅かで、装置全体
の大型化を招かない。
【0048】 軸収納手段14において、第2移送手
段50により最前列に掘削軸16を供給しておき、常に
この最前列の掘削軸16を貫入位置へ供給するようにし
ているので、軸収納手段14全体の移動ストロークを一
定にすることができる。このため、第1移送手段30と
して移送用シリンダ31等の安価な手段を用いることが
でき、位置決めも容易となる。また、上記最前列の掘削
軸16を供給するために、軸収納手段14が供給位置に
ある状態で、この軸収納手段14が貫入位置から前方に
突出する部分は僅かであり、これも設置スペース削減の
大きな助けとなる。
【0049】 掘削軸16の貫入を行っている間に、
第2移送手段50で掘削軸16の送りを行うことができ
るので、能率が良く、作業時間の短縮を図ることができ
る。
【0050】 すべての掘削軸16を立直状態で収納
しているので、その保管スペースが小さくて済み、ま
た、軸継足し回数を減らすために掘削軸16の軸長を大
きくしても、上記保管スペースの増大は招かない。
【0051】さらに、この実施例装置では、第2移送手
段50で各掘削軸16を下から支持するのに加え、各掘
削軸16を連結部材69で貫入並び方向に連結し、この
連結部材69を第3移送手段70で支持するようにして
いるので、より安定して掘削軸16の送りを行うことが
できる。
【0052】なお、本発明はこのような実施例に限定さ
れるものでなく、例として次のような態様をとることも
可能である。
【0053】(1) 本発明では、収納並び方向の掘削軸の
収納列数を問わず、装置の規模に応じて適宜設定すれば
よい。
【0054】(2) 上記実施例では、同時に貫入される掘
削軸16を完全な一直線上に並べたものを示したが、本
発明では、各掘削軸が必ず一直線上に並んでいなくても
よく、例えば収納並び方向に僅かずつ位置をずらして同
時貫入するようにしてもよい。また、複数の掘削軸16
を曲率半径の大きな円弧状に並べて同時貫入するように
してもよい。この場合には、軸収納手段14の各列にお
いて上記掘削軸16を円弧状に並べるようにすればよ
い。
【0055】(3) 本発明では、第1移送手段及び第2移
送手段(第3移送手段がある場合には第3移送手段も含
めた移送手段)の具体的な構成を問わず、軸を立直状態
で平行移動させることができる種々の搬送手段をこれに
適用することができる。また、軸貫入手段も、従来の掘
削機等で用いられている種々の手段をそのまま適用する
ことが可能である。
【0056】(4) 本発明は、軸を互いに連結させながら
貫入するための装置に広く適用できるものであり、地盤
改良装置、ボーリング装置等、種々の貫入装置に適用可
能である。
【0057】
【発明の効果】以上のように本発明は、軸収納手段にお
いて、複数の軸を上記貫入並び方向及びこれに略直交す
る収納並び方向の双方に並べ、かつ立直させた状態で収
納するとともに、最前列の軸が貫入手段の貫入位置に合
致する供給位置と退避位置との間で軸収納手段全体を走
行させる第1移送手段と、この軸収納手段に収納されて
いる軸を列単位で上記収納並び方向に平行移動させる第
2移送手段とを備えたこものであるので、多数本の軸を
同時に安定して貫入手段の貫入位置へ供給することかで
きる。しかも、上記移送時における各部材の強度的負担
が少ないため、補強による重量増大を抑えることができ
るとともに、軸の移送に要するスペースが小さいため、
装置全体の大型化をも抑えることができる。
【0058】また、上記軸収納手段は、供給位置と退避
位置との2つの位置の間で往復させればよく、その移動
ストロークを一定にすることができるので、第1移送手
段として比較的安価な手段を用いることができ、また位
置決めも容易に行うことができる。さらに、第2移送手
段による軸の送りは、軸の貫入作業中にこれと並行して
行うことができるので、作業能率が良く、作業時間の短
縮を図ることができる。
【0059】また、軸収納手段では、すべての軸を立直
状態で収納しているので、その保管スペースが小さくて
済み、また、保管スペースの増大を招くことなく軸の軸
長を大きくしてその継足し回数を削減することが可能で
ある。
【0060】さらに、請求項2記載の装置では、上記貫
入並び方向に並ぶ軸同士を連結部材で連結するととも
に、この連結部材を上記第2移送手段と連動して上記収
納並び方向に移送する第3移送手段を軸収納手段に設け
ているので、軸収納手段における軸の移送をより安定し
た状態で行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における多軸掘削機の側面
図である。
【図2】上記多軸掘削機の正面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】上記多軸掘削機に設けられた第1移送手段の側
面図である。
【図5】上記第1移送手段の平面図である。
【図6】上記多軸掘削機に設けられた第2移送手段の側
面図である。
【図7】上記第2移送手段の平面図である。
【図8】上記多軸掘削機に設けられた第3移送手段の正
面図である。
【図9】上記第3移送手段の平面図である。
【図10】従来の軸継手構造の一例を示す一部断面正面
図である。
【図11】従来の軸継手構造の一例を示す断面正面図で
ある。
【図12】図11のF−F線断面図である。
【符号の説明】
10 地盤 14 軸収納手段 16 掘削軸(軸) 18 軸貫入引抜装置(軸貫入手段) 30 第1移送手段 50 第2移送手段 70 第3移送手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤に対して軸を順に継足しながら貫入
    するための軸貫入装置において、複数の軸を予め定めら
    れた貫入並び方向に並べた状態で保持し、これらの軸を
    同時に地中へ貫入する貫入手段と、複数の軸を上記貫入
    並び方向及びこれに略直交する収納並び方向の双方に並
    べ、かつ立直させた状態で収納する軸収納手段と、この
    軸収納手段全体をこの軸収納手段において上記貫入手段
    に最も近い列である最前列に並べられた軸が上記貫入手
    段による貫入位置に合致する供給位置と上記貫入位置か
    ら退く退避位置との間で走行させる第1移送手段と、上
    記軸収納手段に設けられ、この軸収納手段で収納されて
    いる軸を上記収納並び方向で貫入手段に近づく向きに列
    単位で平行移動させる第2移送手段とを備えたことを特
    徴とする軸貫入装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の軸貫入装置において、上
    記貫入並び方向に並ぶ軸同士を連結する連結部材と、上
    記軸収納手段に設けられ、上記連結部材を上記第2移送
    手段と連動して上記収納並び方向に移動させる第3移送
    手段とを備えたことを特徴とする軸貫入装置。
JP6464392A 1992-03-23 1992-03-23 軸貫入装置 Pending JPH05272286A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3627227A1 (de) * 1985-08-10 1987-02-19 Honda Motor Co Ltd Sauerstoffkonzentrations-detektoranordnung
DE3710154A1 (de) * 1986-03-27 1987-10-22 Honda Motor Co Ltd Verfahren zur abnormalitaetsdetektion fuer einen sauerstoffkonzentrationssensor
DE3714543A1 (de) * 1986-04-30 1987-11-05 Honda Motor Co Ltd Verfahren zum regeln des luft/kraftstoffverhaeltnisses fuer eine brennkraftmaschine

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