JPH05271441A - プリプレグの樹脂含浸性評価方法 - Google Patents
プリプレグの樹脂含浸性評価方法Info
- Publication number
- JPH05271441A JPH05271441A JP13490691A JP13490691A JPH05271441A JP H05271441 A JPH05271441 A JP H05271441A JP 13490691 A JP13490691 A JP 13490691A JP 13490691 A JP13490691 A JP 13490691A JP H05271441 A JPH05271441 A JP H05271441A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- prepreg
- voids
- measured
- impregnated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K1/00—Printed circuits
- H05K1/02—Details
- H05K1/03—Use of materials for the substrate
- H05K1/0313—Organic insulating material
- H05K1/0353—Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement
- H05K1/0366—Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement reinforced, e.g. by fibres, fabrics
Landscapes
- Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 プリプレグの繊維基材に対する樹脂の含浸性
を評価する方法を確立する。 【構成】 プリプレグを、その含浸樹脂の軟化温度に保
持した後、繊維基材の縦横糸ストランドの交差部に生ず
るボイド数を測定して得た数値をまとめて含浸性評価値
とする。
を評価する方法を確立する。 【構成】 プリプレグを、その含浸樹脂の軟化温度に保
持した後、繊維基材の縦横糸ストランドの交差部に生ず
るボイド数を測定して得た数値をまとめて含浸性評価値
とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント配線板に用い
るプリプレグ製造時の樹脂含浸性を評価する方法に関す
る。
るプリプレグ製造時の樹脂含浸性を評価する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】産業機器、電子機器などのプリント配線
板の基板に使用するプリプレグは、繊維基材に熱硬化性
樹脂液を含浸し乾燥して樹脂をBステージ状態として成
る。このプリプレグには繊維組織内に残ったボイドある
いは溶剤の飛散によって生じたボイドが多い。しかし、
このボイドは基板の成形性及び信頼性を大きく左右する
ものであり、ボイドの発生は繊維基材に対する樹脂の含
浸性と非常に関係があるから、プリプレグの樹脂含浸性
を精度高く評価する必要がある。ところが、プリプレグ
の樹脂含浸性についての良い評価方法がない現状にあ
る。すなわち、従来樹脂含浸性に関して目視によってボ
イドを見る方法が行われるが、個人差が非常に大きい。
板の基板に使用するプリプレグは、繊維基材に熱硬化性
樹脂液を含浸し乾燥して樹脂をBステージ状態として成
る。このプリプレグには繊維組織内に残ったボイドある
いは溶剤の飛散によって生じたボイドが多い。しかし、
このボイドは基板の成形性及び信頼性を大きく左右する
ものであり、ボイドの発生は繊維基材に対する樹脂の含
浸性と非常に関係があるから、プリプレグの樹脂含浸性
を精度高く評価する必要がある。ところが、プリプレグ
の樹脂含浸性についての良い評価方法がない現状にあ
る。すなわち、従来樹脂含浸性に関して目視によってボ
イドを見る方法が行われるが、個人差が非常に大きい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、プリプレグの樹脂含浸性を評価するために、発生
したボイドの数を精度高く測定できる方法を検索するに
ある。本発明は、プリプレグの樹脂含浸性を最も良く表
わすと考えられるボイド数を精密に測定して樹脂含浸性
を評価する方法を提供することを目的とする。
点は、プリプレグの樹脂含浸性を評価するために、発生
したボイドの数を精度高く測定できる方法を検索するに
ある。本発明は、プリプレグの樹脂含浸性を最も良く表
わすと考えられるボイド数を精密に測定して樹脂含浸性
を評価する方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、繊維基材に熱硬化性樹脂を含浸し乾燥
して樹脂をBステージ状態としてなるプリプレグ試料を
含浸樹脂の軟化温度に一定時間保った後、基材の縦横糸
ストランドの交差部分のボイド数を多数の交差部分につ
いて測定し、その平均値をまとめてプリプレグの樹脂含
浸性を表わす。基材の組織内に発生しているボイド数を
正確に測定することは容易ではない。本発明において
は、あらかじめプリプレグを任意の大きさに切断し、こ
れを試料として含浸樹脂の軟化温度に設定した熱風乾燥
機に入れて一定時間保持すると、プリプレグ表面の樹脂
割れが消失して透明となる。次に、図1に示す縦糸スト
ランド1及び横糸ストランド2の交差部分の一定面積に
生じたボイド数を測定する。このようにして多数の交差
部分について測定し、そのうちボイドを発生しない交差
部分数を、全測定交差部分数で除して得た数値に100
を乗じて樹脂含浸性の評価値とする。ボイド数を測定す
るには、顕微鏡を用い、かつ透過光によることが好まし
い。また、同一試料については、測定する交差部分数が
多いほど評価精度は高くなる。
めに、本発明は、繊維基材に熱硬化性樹脂を含浸し乾燥
して樹脂をBステージ状態としてなるプリプレグ試料を
含浸樹脂の軟化温度に一定時間保った後、基材の縦横糸
ストランドの交差部分のボイド数を多数の交差部分につ
いて測定し、その平均値をまとめてプリプレグの樹脂含
浸性を表わす。基材の組織内に発生しているボイド数を
正確に測定することは容易ではない。本発明において
は、あらかじめプリプレグを任意の大きさに切断し、こ
れを試料として含浸樹脂の軟化温度に設定した熱風乾燥
機に入れて一定時間保持すると、プリプレグ表面の樹脂
割れが消失して透明となる。次に、図1に示す縦糸スト
ランド1及び横糸ストランド2の交差部分の一定面積に
生じたボイド数を測定する。このようにして多数の交差
部分について測定し、そのうちボイドを発生しない交差
部分数を、全測定交差部分数で除して得た数値に100
を乗じて樹脂含浸性の評価値とする。ボイド数を測定す
るには、顕微鏡を用い、かつ透過光によることが好まし
い。また、同一試料については、測定する交差部分数が
多いほど評価精度は高くなる。
【0005】
【作用】繊維基材に対する樹脂の含浸性を最も良く表わ
す現象がボイドである。含浸性が良いとボイドの発生は
少なく、悪いとボイドの発生は多い。したがって、ボイ
ドの発生数を精度良く測定することによって含浸性の評
価が可能である。しかし、プリプレグの作成過程で生ず
る樹脂割れがプリプレグを不透明としてボイドの観察を
妨げるから、まずこれを除くことが必須要件である。本
発明によって、プリプレグをその含浸樹脂の軟化温度に
一定時間保持すると樹脂割れが消失してプリプレグが透
明となり、ボイド数を精密に測定できることが明らかと
なった。
す現象がボイドである。含浸性が良いとボイドの発生は
少なく、悪いとボイドの発生は多い。したがって、ボイ
ドの発生数を精度良く測定することによって含浸性の評
価が可能である。しかし、プリプレグの作成過程で生ず
る樹脂割れがプリプレグを不透明としてボイドの観察を
妨げるから、まずこれを除くことが必須要件である。本
発明によって、プリプレグをその含浸樹脂の軟化温度に
一定時間保持すると樹脂割れが消失してプリプレグが透
明となり、ボイド数を精密に測定できることが明らかと
なった。
【0006】
実施例1 厚さ0.1mm、秤量100g/m2のA社製ガラス繊維織布
にエポキシ樹脂、硬化剤、溶剤からなるワニスを用い
て、樹脂分50%のBステージとしたプリプレグAを作
成した。これを200×200mmに切断し、105℃の
熱風乾燥機で5分間加熱して表面の樹脂割れを除いた
後、顕微鏡で透過光を用いて倍率40倍で100個の交
差部を観察した。得た評価値は90であった。
にエポキシ樹脂、硬化剤、溶剤からなるワニスを用い
て、樹脂分50%のBステージとしたプリプレグAを作
成した。これを200×200mmに切断し、105℃の
熱風乾燥機で5分間加熱して表面の樹脂割れを除いた
後、顕微鏡で透過光を用いて倍率40倍で100個の交
差部を観察した。得た評価値は90であった。
【0007】実施例2 厚さ0.1mm、秤量100g/m2のB社製ガラス繊維織布
に実施例1と同様にしてプリプレグBを作成し、表面の
樹脂割れを除いた後、実施例1と同様にして交差部を観
察した。得た評価値は70であった。
に実施例1と同様にしてプリプレグBを作成し、表面の
樹脂割れを除いた後、実施例1と同様にして交差部を観
察した。得た評価値は70であった。
【0008】実施例1及び実施例2で作成したプリプレ
グA及びプリプレグBを従来の目視法で評価した結果、
A及びBの含浸性の差を判別することはできなかった。
グA及びプリプレグBを従来の目視法で評価した結果、
A及びBの含浸性の差を判別することはできなかった。
【0009】
【発明の効果】本発明の方法によると樹脂の種類、硬化
度、繊維基材の諸条件などに関係なく、統一した評価が
可能となり、測定値の個人差もなくなった。実施例1と
実施例2の結果の差は、本発明の方法を適用したガラス
繊維織布の差が現れたものである。本発明の実施例と従
来法とを比較すると、実施例では含浸性が高精度で表わ
されるが、従来法では含浸性の差が現れない。プリプレ
グの樹脂含浸性を高精度で評価できる結果として、プリ
プレグの製造条件を精密に決定し、安定した製造が可能
となった。
度、繊維基材の諸条件などに関係なく、統一した評価が
可能となり、測定値の個人差もなくなった。実施例1と
実施例2の結果の差は、本発明の方法を適用したガラス
繊維織布の差が現れたものである。本発明の実施例と従
来法とを比較すると、実施例では含浸性が高精度で表わ
されるが、従来法では含浸性の差が現れない。プリプレ
グの樹脂含浸性を高精度で評価できる結果として、プリ
プレグの製造条件を精密に決定し、安定した製造が可能
となった。
【図1】繊維基材の縦横ストランド交差部の説明図であ
る。
る。
1 縦糸ストランド 2 横糸ストランド 3 観察すべき交差部分
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年6月13日
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
Claims (1)
- 【請求項1】 繊維基材に熱硬化性樹脂を含浸乾燥して
樹脂をBステージ状態としてなるプリプレグ試料を含浸
樹脂の軟化温度に一定時間保った後、基材の縦横糸スト
ランドの交差部分のボイド数を多数の交差部分について
測定し、その平均値をまとめてプリプレグの樹脂含浸性
とすることを特徴とするプリプレグの樹脂含浸性評価方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13490691A JPH05271441A (ja) | 1991-06-06 | 1991-06-06 | プリプレグの樹脂含浸性評価方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13490691A JPH05271441A (ja) | 1991-06-06 | 1991-06-06 | プリプレグの樹脂含浸性評価方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05271441A true JPH05271441A (ja) | 1993-10-19 |
Family
ID=15139296
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13490691A Pending JPH05271441A (ja) | 1991-06-06 | 1991-06-06 | プリプレグの樹脂含浸性評価方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05271441A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012009730A (ja) * | 2010-06-28 | 2012-01-12 | Kyocera Corp | 配線基板及びその実装構造体 |
CN113267514A (zh) * | 2021-06-25 | 2021-08-17 | 国网河南省电力公司电力科学研究院 | 一种玻璃丝纤维绝缘拉杆质量的光学检测方法和装置 |
-
1991
- 1991-06-06 JP JP13490691A patent/JPH05271441A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012009730A (ja) * | 2010-06-28 | 2012-01-12 | Kyocera Corp | 配線基板及びその実装構造体 |
CN113267514A (zh) * | 2021-06-25 | 2021-08-17 | 国网河南省电力公司电力科学研究院 | 一种玻璃丝纤维绝缘拉杆质量的光学检测方法和装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100351656B1 (ko) | 라미네이트와 그의 제조방법 | |
Ishbir et al. | Delamination propagation in a multi-directional woven composite DCB specimen subjected to fatigue loading | |
Lobanov et al. | Effect of increased temperatures on the deformation and strength characteristics of a GFRP based on a fabric of volumetric weave | |
CN115358562A (zh) | 一种印制线路板的质量测试方法、装置及电子设备 | |
JPH05271441A (ja) | プリプレグの樹脂含浸性評価方法 | |
Gilewicz et al. | Change in structural and thermal properties of textile fabric packages containing basalt fibres after fatigue bending loading | |
CN106918488B (zh) | 鲜茧生丝和干茧生丝的快速鉴别方法 | |
JP2006064531A (ja) | プリプレグの検査方法 | |
Henning et al. | Comparison of different bio-based polymers for electronic substrates | |
Krämer et al. | Testing of Prepregs | |
JP2017132651A (ja) | ガラスクロス、プリプレグ、及びプリント配線板 | |
CN105629068B (zh) | 一种测定碳纤维体积电阻率的方法 | |
Rogers et al. | Hollow fibers can accelerate conductive filament formation | |
CN105929142A (zh) | 一种玻纤布开纤度的测试方法 | |
Zecha et al. | Absorption and diffusion of water in printed circuit boards | |
Kostelecká et al. | The Monitoring of Shrinkage of the PVA Cement-plates | |
Shukla et al. | Hollow Fibres in PCB, MCM‐L and PBGA Laminates May Induce Reliability Degradation | |
CN107084098A (zh) | 叶片褶皱缺陷的评判方法 | |
Zhang et al. | Composite Property Testing, Characterization, and Quality Control | |
Hunt et al. | Assessment of moisture content measurement methods for printed circuit boards | |
SU932211A1 (ru) | Способ изготовлени тензорезистора | |
Rogers et al. | Do you know that your laminates may contain hollow fibers | |
Salinas et al. | Determination of Mechano-sorptive Coefficients in Eucalyptus nitens Wood under Isothermal Conditions. | |
Zhou et al. | Flexural fatigue behavior of injection‐molded composites based on poly (phenylene ether ketone) | |
Curà et al. | Weight percent of glass fibres in SMC components determined by means of experimental techniques |