JPH05271100A - 人体の皮膚に適用される冷却剤組成物 - Google Patents

人体の皮膚に適用される冷却剤組成物

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JPH05271100A
JPH05271100A JP4101825A JP10182592A JPH05271100A JP H05271100 A JPH05271100 A JP H05271100A JP 4101825 A JP4101825 A JP 4101825A JP 10182592 A JP10182592 A JP 10182592A JP H05271100 A JPH05271100 A JP H05271100A
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JP
Japan
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skin
composition
cooling
compound
human skin
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JP4101825A
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Katsuhiro Kawase
勝宏 川瀬
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 地球環境を取巻くオゾン層を破壊することな
く、人体の皮膚に適用して火炎の危険性のない安全なエ
アゾ−ル噴霧による冷却組成物を提供する。 【構成】 水素元素と沸素元素のみを含有するフルオロ
カ−ボン化合物及び/又は沸素元素のみを含有するパ−
フルオロアルキル化合物99.5〜75重量%に沸点0〜180
℃の水又は各種有機化合物の0.5 〜25重量%の1種又は
2種以上を混合した人体の皮膚に適用される冷却剤組成
物。 【効果】 不燃性で火炎や火傷を惹起す危険性が全くな
く、かつオゾン破壊係数が0で、人体の皮膚に噴射して
皮膚に白化現象を惹起することなく、凍傷の危険もな
く、人体の皮膚に適合した冷却効果の長く保たれる安全
な冷却組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は人体の皮膚に噴射して皮
膚の患部を冷却せしめ、その冷却効果が長く保持され、
かつ従来の地球環境を取巻くオゾン層を破壊する恐れの
ある塩素を含有する低級フルオロカ−ボン化合物を使用
することなく、しかも火炎に対して安全であり、人体の
皮膚に適用して無害で有効な冷却剤組成物に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来人体に適用されるエアゾル噴霧冷却
剤としては塩素元素を含有するフルオロカ−ボン化合物
例えばCCl22 ,CCl F2 CCl F2 ,CCl3F,
CCl2FCCl F2 ,又はCCl F2 CF3 等を組合わ
せた組成物を密閉容器に充填してエアゾル冷却剤として
市販され使用されていた。しかしながら上記の化合物は
常態では気体であり大気中で紫外線によつて分解するも
のの、分子内に塩素元素を含有することから、大気中で
の分解の際に地球環境を取巻くオゾン層を破壊し、紫外
線直射暴露による人の皮膚ガン多発化の原因となる。し
かも上記化合物はモントリオ−ル議定書に基づくオゾン
破壊係数が0.6 〜1.0 であるため、問題視されるように
なり特定のフロンとして認定され、最近では使用できな
くなった。現在は上記の化合物に代わつて人体の皮膚に
適用される冷却剤としてはLPG(液化石油ガス)又は
DME(ジメチルエ−テル)を主成分とする組成物が使
用されるようになつた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記した現在人体の皮
膚冷却用のエアゾ−ル噴霧剤に使用されているLPGや
DMEは人体の皮膚に対する冷却効果を奏するもののそ
れらの組成物は何れも強燃性の液化ガスであり、人体の
皮膚に使用する際には火傷や火災を惹起す危険を伴う重
大な問題点がある。LPGやDMEの燃焼試験の結果は
その火炎長が、エアゾ−ル噴霧剤として噴霧して使用す
る場合は40〜60cm以上に達し、狭い室内における使用は
極めて危険であり、特に室内の換気に注意を払う必要が
ある。
【0004】本発明は上記に鑑み、地球環境を取巻くオ
ゾン層を破壊することがなく、かつ人体の皮膚に適用し
て、火炎の危険性がなく全く安全なエアゾ−ル噴霧によ
る冷却剤組成物を提供することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は塩素元素を含有
せず、水素元素と沸素元素のみを含有するフルオロカ−
ボン化合物及び/又は沸素元素のみを含有するパ−フル
オロアルキル化合物(主剤という)99.5〜75重量%に沸
点が0〜180 ℃の水又は各種の有機化合物(添加剤とい
う)の0.5 〜25重量%を1種又は2種以上混合してなる
人体の皮膚に適用して有効な冷却剤組成物に関するもの
である。
【0006】主剤として使用される塩素元素を含有せず
水素元素を含有するフルオロカ−ボン化合物としては例
えばCH2 FCF3 〔HFC−134 a(ダイキン化学工
業株式会社)(商品名)という〕、CH3 CHF2 〔H
FC−152 a(同)(同)という〕がある。これらの化
学的性質は下記の表1に示す通りである。
【0007】
【表1】
【0008】またフルオロアルキル化合物としては が好適に使用される。
【0009】更に添加剤として上記の何れか1種又は2
種以上の化合物99.5〜75重量%に対してエタノ−ル、イ
ソプロパノ−ル、プロパノ−ル、メタノ−ル、n−ヘキ
サン、シクロヘキサン、トルエン又はガソリン等の第一
石油類、酢酸エチル、エ−テル、5沸化プロパノ−ル、
ピネン又はリモネン等のテルペン類など、沸点0〜180
℃の有機化合物又は水等の1種又は2種以上よりなる成
分を主剤99.5〜75重量%に対し、0.5 〜25重量%混合し
て使用される。
【0010】上記の組成物をエアゾ−ル噴霧の冷却剤と
して使用することによつて人体に程よいぬれ特性を与
え、後記の如く主剤として使用される液化ガスの揮発揮
散を遅らせそのため人体の皮膚に程よい冷却効果を持続
せしめ得ることが確認された。フルオロカ−ボン化合物
又はパ−フルオロアルキル化合物に添加する沸点0〜18
0 ℃の添加剤のうち主剤と相溶性のない、例えば水を添
加剤として使用する場合は水の分離を生じないように使
用時振盪して使用する必要がある。
【0011】前記HFC−134 a、HFC−152 a又は
パ−フルオロアルキル化合物をそのままエアゾ−ル噴霧
の冷却剤として使用する場合、これらの化合物は気化作
用が激しく人体の皮膚上で白化現象を起し、皮膚に著し
い凍傷を生じるため主剤の化合物のみでは人体の皮膚に
適した冷却剤として使用することができない。添加剤と
して配合する配合成分が0.5 重量%未満の場合は主成分
の液化ガスの揮発揮散を遅らせる作用が弱く皮膚に白化
現象を生ぜしめる危険があるため使用することができな
い。
【0012】また添加剤が25重量%を超過すると、溶解
性がやゝ悪くなり、また皮膚に対する冷却効果が少なく
なるためエアゾ−ル冷却剤としてのよい結果が得られ
ず、更にアルコ−ル系又は石油系有機化合物の場合は燃
焼性が生じるようになり、本発明の目的を達成すること
ができず、使用することができない。添加剤はアルコ−
ル系物質が好適な結果が得られた。特にエタノ−ル、イ
ソプロパノ−ルを添加剤とする冷却剤組成物は冷却効果
が最も良く、添加量は2重量%程度の配合で皮膚に程良
いぬれ特性を発揮することが認められた。またアルコ−
ル系の含水物についても良い結果が得られた。配合量は
2重量%以下が良く、この場合ぬれの状態、冷却効果の
双方とも良い結果が認められた。その他トルオ−ルやガ
ソリン等の配合組成物は皮膚の脱脂作用が認められ、添
加剤の特有な臭気があるが、香料を添加することによ
り、改善することができる。
【0013】本発明の人体の皮膚に適用される冷却剤組
成物の効果は人間の皮膚に噴射することにより得られる
が噴射の際、本発明組成物が皮膚上で一旦ぬれなければ
効果がなく、皮膚上で程良くぬれ、そのぬれの状態が徐
々に揮発乾燥することにより良い冷却作用を発揮するに
至るのである。急激に揮発乾燥すれば上記に記載したよ
うに皮膚の白化現象を起し、そのため皮膚の凍傷又は皮
膚が赤くはれ上がり、皮膚障害を起すことになるため、
本発明の添加剤を上記の如く適当な割合で添加された冷
却剤組成物が使用される。
【0014】本発明の組成物はぬれとその揮発乾燥とが
非常によいバランスを保ち、皮膚の冷却効果が長く持続
される。本発明の配合成分のほかに1−メント−ルなど
の適量の配合により使用後の清涼感を更に増加せしめる
ことが可能である。また本発明の組成物に添加物として
水素元素を含んだクロロフルオロカ−ボン類、例えばC
HCH2 CF3 ,C3 HCl23 又は1.1.1−トリ
クロルエタンなどの配合によつても良い冷却効果が得ら
れるものの、これら添加物はオゾン層破壊係数は少ない
がやはり塩素を含有するが故に地球環境保全の面から商
品化には適しない。
【0015】
【実施例】次に実施例によつて本発明を説明する。 〔実施例1〕 主成分として 134a、152 a、ヘキサフ
ルオロエタン、オクタフルオロプロパン又はオクタフル
オロシクロブタンの何れか1種類を使用し、(5%含
水)エタノ−ル含有量0〜20重量%の下記表2に示す6
種類の添加剤を添加した本発明の冷却剤組成物の燃焼性
(火炎長)、ぬれ特性、冷却効果を測定した。結果を表
2に示した。
【0016】
【表2】 表2の結果よりエタノ−ル含有量が20重量%以下の場合
がよい。また主剤のみの場合は何れの場合も皮膚の白化
現象を起し、使用することができない。
【0017】〔実施例2〕 主剤としてHFC−134 a
を使用し、添加剤として50%含水アルコ−ルを使用し、
7水準の試験を実施した。その結果を表3に示した。
【0018】
【表3】 50%含水アルコ−ルを使用する場合、HFC−134 aに
対して5%以上は溶解せず、使用に際しては振盪して均
一なエマルジヨンとして使用する必要がある。また20重
量%以上を使用すると冷却効果がやや悪くなる。添加剤
の添加量は1〜10重量%、特に1〜2重量%の場合がよ
い。
【0019】〔実施例3〕 主剤としてHFC−134 a
を使用し添加剤として25%含水アルコ−ルを使用して実
施例2の場合と同様に実施した。その結果を表4に示し
た。
【0020】
【表4】 実施例2の場合と全く同様な結果が得られた。
【0021】〔実施例4〕 主剤としてHFC−134 a
を使用し添加剤として10%含水アルコ−ルを使用した以
外は実施例2と同様に実施した。その結果を表5に示し
た。
【0022】
【表5】 10%含水アルコ−ルを添加剤に使用しても実施例2と同
様な結果が得られた。更に添加剤としてイソプロパノ−
ル、ノルマルプロパノ−ルを使用した場合も表2〜表5
と同様な結果が得られた。
【0023】〔比較例1〕 主剤としてHFC−134 a
を使用し、添加剤としてDMEを使用した場合を表6に
示した。
【0024】
【表6】 添加剤としてDMEを使用した場合HFC−134 aとの
溶解性がよく、DME20%以上の場合は火炎長が25cm以
上である。DME10%以下のDME単独使用の場合より
も良好な結果を示すが、この場合も冷却効果が大きく皮
膚に白化現象を呈し、人体の皮膚に適用される冷却剤組
成物としては不適当である。
【発明の効果】本発明の効果を纏めると下記の通りであ
る。本発明の冷却剤組成物は燃焼試験の結果火炎長は0
cmであり、現在市販されているLPGやDMEを主成分
とした冷却剤に比較して不燃性であり、火炎や火傷を惹
起す危険性は全くない。更にCl 元素を含有しないため
オゾン破壊係数0であり、地球環境保全の意味から使用
して差支えなく冷却剤として有効である。また組成物を
人体の皮膚に噴射して使用することにより皮膚上で白化
現象を起すことなく、凍傷の危険も勿論なく、人体の皮
膚に適合した冷却が得られ、しかもその冷却効果が長く
保たれ、人体の皮膚に噴霧して安全な冷却組成物であ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩素元素を含有せず水素元素と沸素元素
    のみを含有するフルオロカ−ボン化合物又は/及び沸素
    元素のみを含有するパ−フルオロアルキル化合物(主剤
    という)の99.5〜75重量%に沸点0〜180 ℃の水又は各
    種有機化合物(添加剤という)の0.5 〜25重量%を1種
    又は2種以上混合してなることを特徴とする人体の皮膚
    に適用される冷却剤組成物。
  2. 【請求項2】 フルオロカ−ボン化合物がCH2 FCF
    3 ,CH3 CHF2であり、パ−フルオロアルキル化合
    物が下記構造式を有する化合物である請求項1記載の人
    体の皮膚に適用される冷却剤組成物。
JP4101825A 1992-03-26 1992-03-26 人体の皮膚に適用される冷却剤組成物 Pending JPH05271100A (ja)

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ID=14310891

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2782639A1 (fr) * 1998-09-02 2000-03-03 Dehon Sa Produit refrigerant pour la peau
WO2004063307A1 (en) * 2003-01-16 2004-07-29 Protocol Resource Management Inc. Refrigerant composition
US9480633B2 (en) 2011-04-28 2016-11-01 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Temperature management composition

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