JPH05270238A - 車高調整装置 - Google Patents

車高調整装置

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JPH05270238A
JPH05270238A JP7114392A JP7114392A JPH05270238A JP H05270238 A JPH05270238 A JP H05270238A JP 7114392 A JP7114392 A JP 7114392A JP 7114392 A JP7114392 A JP 7114392A JP H05270238 A JPH05270238 A JP H05270238A
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JP
Japan
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vehicle height
air
car height
wheel position
wheel
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JP7114392A
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English (en)
Inventor
Shuichi Takema
修一 武馬
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車高調整を的確な順序で行う。 【構成】 マイクロコンピュータ38は、車高センサ3
1a〜31dにより検出された各車高と圧力センサ32
により検出された各空気圧とに基づいて電磁切り換え弁
23a〜23d,24を制御して、各輪位置の車高を順
次目標車高に調整する。この場合、乗員または積載荷物
の増加に対応して車高が下がりかつ空気圧が高いとき、
および乗員または積載荷物の減少に対応して車高が上が
りかつ空気圧が低いとき、調整優先順位を他の場合に比
べて高くする。従って、乗員または積載荷物の増減に起
因した本来的かつ定常的な車高変化を速やかに除去する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各輪と車体との間にそ
れぞれ設けられた複数のエアチャンバ内の収容空気を共
通の給排装置で択一的に給排することによって各輪位置
に対応した車高を順次調整する車高調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置は、例えば特開昭6
1−139505号公報に示されているように、目標車
高に対する各輪位置の車高偏差をそれぞれ検出する車高
偏差検出手段を備え、同検出された各車高偏差に基づい
て給排装置を制御して複数のエアチャンバに対して空気
をそれぞれ給排することにより、各輪位置の車高を目標
車高に設定して、乗員または積載荷物の増減による車高
変化を是正するようにしている。そして、この種の装置
にあっては、通常、車高偏差が大きい順に、エアチャン
バに対して空気の給排を制御するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来の装置にあっては、各輪毎の車高偏差検出手段、エ
アチャンバまたはその周辺装置の異常のために、検出さ
れる車高偏差が大きかったり、車輪が路面上の凸部また
は凹部を通過して一時的に車高偏差が大きくなったりし
た場合でも、検出時点における車高偏差の大小により、
車高調整の順序が決定されてしまい、乗員または積載荷
物の増減による車高変化すなわち本来的かつ定常的な車
高変化の是正が速やかに行われないという問題があっ
た。本発明は上記問題に対処するためになされたもの
で、その目的は、乗員または積載荷物の増減に起因した
本来的かつ定常的な車高変化を速やかに除去するように
した車高調整装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の構成上の特徴は、各輪と車体との間にそれ
ぞれ設けられ収容空気量に応じて各輪位置の車高を変更
可能な複数のエアチャンバと、電気的に制御されて複数
のエアチャンバに対して択一的に空気を給排する給排装
置とを備えた車高調整装置において、目標車高に対する
各輪位置の車高偏差をそれぞれ検出する車高偏差検出手
段と、複数のエアチャンバ内の空気圧をそれぞれ検出す
る圧力センサと、各輪位置毎の検出車高偏差と検出空気
圧とに基づいて各輪位置の車高調整のための優先度をそ
れぞれ演算するとともに同優先度にしたがって車高調整
する各輪位置の順序を指定する調整順序指定手段と、前
記指定された調整順序にしたがい複数のエアチャンバに
対する空気の給排をそれぞれ検出車高偏差に基づいて制
御して前記指定された調整順序で各輪位置の車高を目標
車高に設定する調整制御手段とを設けたことにある。
【0005】
【発明の作用・効果】上記のように構成した本発明にお
いては、各輪位置毎の車高偏差検出手段によって検出さ
れた車高偏差と圧力センサによって検出された各エアチ
ャンバ内の空気圧とに基づいて、調整順序指定手段が各
輪位置の車高調整のための優先度をそれぞれ演算すると
ともに同優先度にしたがって車高調整する各輪位置の順
序を指定し、調整制御手段が前記指定された順序にした
がって各輪位置の車高を目標車高に設定する。
【0006】通常、乗員または積載荷物が増加すると、
乗員または積載荷物が増加した箇所の車高が増加重量に
応じて低くなるとともにエアチャンバ内の空気圧は同重
量に応じて高くなる。また、乗員また積載荷物が減少し
た場合、乗員また積載荷物が減少した箇所の車高が減少
重量に応じて高くなるとともにエアチャンバ内の空気圧
は同重量に応じて低くなる。一方、これに対して、各輪
毎の車高偏差検出手段、エアチャンバまたはその周辺装
置などに異常が発生した場合には、車高偏差が非常に大
きくなったり、前記車高と空気圧との相対関係のバラン
スが崩れたりする。また、車輪が路面上の凸部または凹
部を通過して一時的に同輪位置の車高が変化した場合に
も、前記車高と空気圧との相対関係のバランスが崩れた
りする。
【0007】前述のように、本発明によれば、車高調整
の順序指定には車高偏差と共にエアチャンバ内の空気圧
の増減をも考慮しているので、乗員または積載荷物の増
減が的確に判断されるようになり、乗員または積載荷物
の増減に起因した本来的かつ定常的な車高変化を速やか
に除去することができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
すると、図1は本発明に係る車高調整装置を含むサスペ
ンション装置の全体を概略的に示している。
【0009】このサスペンション装置は、車両の左右前
輪および左右後輪にそれぞれ対応して、各輪と車体との
間に設けられたショックアブソーバ11a〜11d、主
エアチャンバ12a〜12dおよび副エアチャンバ13
a〜13dを有する。ショックアブソーバ11a〜11
dは、アクチュエータ14a〜14dによって制御され
るバルブ開度に応じて車体の上下動に対する減衰力を変
更するものである。主エアチャンバ12a〜12dは
(主エアチャンバ12a〜12dと副エアチャンバ13
a〜13dとが連通している場合には副エアチャンバ1
3a〜13dも)、それらの収容空気量に応じて各輪位
置の車高を変更するものである。副エアチャンバ13a
〜13dは、アクチュエータ14a〜14dによって主
エアチャンバ12a〜12dとの連通を切り換えるバル
ブのオンオフにより、主エアチャンバ12a〜12dと
協働して車体の上下動に対するばね定数を変更するもの
である。なお、これらのショックアブソーバ11a〜1
1d、主エアチャンバ12a〜12d、副エアチャンバ
13a〜13dおよびアクチュエータ14a〜14dは
公知技術(例えば、特開昭61−139505号公報お
よび特開昭62−166103号公報参照)であるの
で、これらの詳しい説明を省略する。
【0010】これらの主エアチャンバ12a〜12dに
は、同チャンバ12a〜12dに空気を給排する給排装
置が接続されている。この給排装置は電動モータ15に
より駆動されるコンプレッサ16を備えており、同コン
プレッサ16はチェック弁17、エアドライヤ18、並
列接続されたチェック弁21およびオリフィス22、並
びに各輪毎に設けた電磁切り換え弁23a〜23dを介
して、主エアチャンバ12a〜12dに接続されてい
る。これらの電磁切り換え弁23a〜23dは通常オフ
状態にあり、通電によりオン状態となってチェック弁2
1およびオリフィス22とエアチャンバ12a〜12d
との各連通を許容する。また、チェック弁17とエアド
ライヤ18との接続点には電磁切り換え弁24が接続さ
れており、同弁24は通常オフ状態にあり、通電により
オン状態となって前記接続点を大気に連通させる。
【0011】次に、前述したアクチュエータ14a〜1
4dおよび電磁切り換え弁23a〜23d,24を制御
する電気制御装置について説明する。この電気制御装置
は、車高センサ31a〜31d、圧力センサ32、車高
スイッチ33、舵角速度センサ34、車速センサ35、
横加速度センサ36および前後加速度センサ37を備え
ている。車高センサ31a〜31dは各輪位置にそれぞ
れ設けられ、同位置の車体の路面からの高さ(以下、車
高という)HFL,HFR,HRL,HRR をそれぞれ検出してそ
れらの検出信号を出力する。圧力センサ32は、チェッ
ク弁21およびオリフィス22と各電磁切り換え弁23
a〜23dとの接続点に接続されて、同接続点の空気圧
Pを検出してその検出信号を出力する。車高スイッチ3
3は運転者により操作されて、車高をハイ/ローまたは
それ以上の段階に切り換えるスイッチである。舵角速度
センサ34は操舵ハンドルの回転速度を検出して、前輪
の舵角速度θV を表す検出信号を出力する。車速センサ
35は車速Vを検出してその検出信号を出力する。前後
加速度センサ36は車体の前後方向の加速度GX を検出
してその検出信号を出力する。横加速度センサ37は車
体の横方向の加速度GY を検出してその検出信号を出力
する。
【0012】これらの各種センサ31a〜31d,3
2,34〜37および車高スイッチ33はマイクロコン
ピュータ38に接続されている。マイクロコンピュータ
38はCPU,ROM,RAMなどからなり、図2,3
に示されたフローチャートに対応したプログラムを実行
して、アクチュエータ14a〜14dおよび電磁切り換
え弁23a〜23d,24を制御する。
【0013】次に、上記のように構成した実施例の動作
を前記フローチャートにしたがって説明する。イグニッ
ションスイッチ(図示しない)を閉成すると、マイクロ
コンピュータ38は図2のステップ50にてプログラム
の実行を開始し、ステップ51〜60からなる循環処理
を繰り返し実行して、各輪位置の車高、同位置の車体の
上下動に対する減衰力および同上下動に対するばね定数
を制御する。
【0014】この循環処理においては、ステップ51に
て各車高センサ31a〜31dによって検出された各車
高HFL,HFR,HRL,HRR を読み込み、ステップ52にて
各車高HFL,HFR,HRL,HRR を下記数1〜3のモード変
換演算の実行によって車体のロール量XR 、ピッチ量X
P およびヒーブ量HP に変換する。
【0015】
【数1】XR=(HFR−HFL)+(HRR−HRL)
【0016】
【数2】XP=(HFL+HFR)−(HRL+HRR)
【0017】
【数3】HP=HFL+HFR+HRL+HRR 次に、ステップ53にて、車体のロール量XR 、ピッチ
量XP およびヒーブ量HP を、下記数4〜7の逆モード
変換演算の実行によって各車高hFL,hFR,hRL,hRR
変換する。
【0018】
【数4】hFL=(−XR+XP+HP)/4
【0019】
【数5】hFR=(XR+XP+HP)/4
【0020】
【数6】hRL=(−XR−XP+HP)/4
【0021】
【数7】hRR=(XR−XP+HP)/4 この場合、前記数4〜7の逆モード変換演算において
は、車体のワープ量を考慮しないようにして、前記逆モ
ード変換した各車高hFL,hFR,hRL,hRR を路面の凹
凸、車輪の路肩乗り上げ、脱輪などによる路面の捩れの
影響を受けない値に設定している。
【0022】前記ステップ53の処理後、ステップ54
にて車高スイッチ33の操作状態に応じて目標車高H*
を設定し、ステップ55にて前記各車高hFL,hFR,
RL,hRRから目標車高H*をそれぞれ減算することによ
って車高偏差ΔHFL(=hFL−H*), ΔHFR(=hFR−H
*),ΔHRL(=hRL−H*),ΔHRR(=hRR−H*) を計算
する。次に、ステップ56にて各車高偏差ΔHFL,ΔH
FR,ΔHRL,ΔHRR と所定の微小値ΔH0 (例えば、約
8mm)とがそれぞれ比較される。このステップ56の判
定処理は、前記ステップ53の逆モード変換においてワ
ープ量を削除したことに伴い各車高hFL,hFR,hRL,h
RR に発生する誤差を考慮したものである。いずれの車
高偏差ΔHFL,ΔHFR,ΔHRL,ΔHRR も微小値ΔH0
り小さければ、同ステップ56にて「NO」と判定し、
ステップ57〜59からなる車高調整ルーチンの処理を
実行しないで、プログラムをステップ60へ進める。
【0023】また、いずれかの車高偏差ΔHFL,ΔHFR,
ΔHRL,ΔHRR が微小値ΔH0 以上であれば、同ステッ
プ56にて「YES」と判定して、ステップ57にて各
エアチャンバ12a〜12d内の空気圧PFL,PFR,
RL,PRR を計算する。この場合、各電磁切り換え弁2
3a〜23dが順次所定時間(例えば、約3秒)ずつ通
電制御され、その間に圧力センサ32により検出された
空気圧Pが所定時間(例えば、約16ミリ秒)毎にサン
プリングされるとともに、同サンプリングされた多数の
空気圧Pの平均値が各エアチャンバ12a〜12d内の
空気圧 PFL,PFR,PRL,PRR としてそれぞれ計算され
る。
【0024】次に、ステップ58にて、各輪位置の各車
高の調整順序を指定するための「調整順序指定ルーチ
ン」を実行する。この「調整順序指定ルーチン」はファ
ジィ理論に基づいて構成されており、マイクロコンピュ
ータ38は図3のステップ70にて同ルーチンの実行を
開始する。
【0025】この開始後、ステップ71にて各車高偏差
ΔHFL,ΔHFR,ΔHRL,ΔHRR に基づいてマイクロコン
ピュータ38のROM内に記憶されている図4のメンバ
ーシップ関数に対応したデータを参照することにより、
各車高偏差ΔHFL,ΔHFR,ΔHRL,ΔHRRが属する領域
(LE,L2,L1,N,H1,H2,HE)をそれぞれ決定するととも
に、それらの領域に属する確率をそれぞれ決定する。こ
の場合、各車高偏差 ΔHFL,ΔHFR,ΔHRL,ΔHRR
「0」から正側へ変化するにしたがって領域はN,H1,H2,
HEの順に変化し、領域HEは通常有り得ないほど正の大き
な車高偏差に対応する。また、各車高偏差ΔHFL,ΔH
FR,ΔHRL,ΔHRR が負側へ変化するにしたがって領域
はN,L1,L2,LEの順に変化し、領域LEは通常有り得ないほ
ど負の大きな車高偏差に対応する。この領域と確率の決
定方法について一例を上げて説明すると、車高偏差ΔH
FL,ΔHFR,ΔHRL,ΔHRR の一つが値X1 であれば、こ
の値X1 を含む全ての領域L1,N が抽出されるととも
に、値X1 を変数とする各領域L1,Nの関数値「0.75」,
「0.25」が各領域L1,Nに属する確率として決定され
る。
【0026】次に、ステップ72にて、各エアチャンバ
12a〜12d内の各空気圧 PFL,PFR,PRL,PRRに基
づいて前記ROM内に記憶されている図5のメンバーシ
ップ関数に対応したデータを参照することにより、各空
気圧PFL,PFR,PRL,PRR が属する領域(PEL,P0,P1,P
2,P3,P4,PEH)がそれぞれ決定されるとともに、それら
の領域に属する確率がそれぞれ決定される。この場合、
各空気圧PFL,PFR,PRL,PRRが「0」から増加するに
したがって領域はPEL,P0,P1,P2,P3,P4,PEH に変化し、
領域PEL は通常有り得ないほど小さな空気圧に対応する
ととに領域PEH は通常有り得ないほど大きな空気圧に対
応する。この決定方法について一例を上げて説明する
と、空気圧PFL,PFR,PRL,PRR の一つが値X2であれ
ば、この値X2を含む全ての領域P3,P4が抽出されるとと
もに、値X2を変数とする各領域P3,P4の関数値「0.7
5」,「0.25」が各領域P3,P4に属する確率として決定さ
れる。
【0027】次に、ステップ73にて、前記ステップ7
1,72の処理により決定した各領域L1,N,P3,P4 に
基づいて前記ROM内に記憶した図6の図表に対応した
データを参照することにより、各輪位置の車高をそれぞ
れ調整する各優先度Sの属する領域R1〜R6を決定すると
ともに、それらの各確率を決定する。なお、これらの領
域R1〜R6は数字が大きくなるにしたがって車高調整の優
先度Sが高くなることを表す。この場合、前記決定され
た領域を例にして説明すると、車高偏差ΔHFL(または
ΔHFR,ΔHRL,ΔHRR)=X1が属する領域としてL1,N
が決定されているとともに、空気圧PFL(またはPFR,
RL,PRR)=X2が属する領域としてP3,P4が決定され
ているので、優先度Sが属する領域として、領域L1,N
と領域P3,P4の全ての組合せに対応した領域すなわち領
域R5,R1 が決定される。また、前記優先度Sがこれらの
領域R5,R1 に属する確率は、下記のようにしてそれ
ぞれ決定される。
【0028】領域R5は領域L1,P3および領域L1,P4の各
組合せにより決定されたものである。領域L1,P3の組合
せの場合、値X1が領域L1に属する確率は「0.75」であ
り、かつ値X2が領域P3 に属する確率は「0.75」であっ
たので、両確率の小さな方をとって、優先度Sが領域R5
に属する確率は「0.75」に決定される。また、領域L1,
P4の組合せの場合、値X1が領域L1に属する確率は「0.7
5」であり、かつ値X2が領域P4に属する確率は「0.25」
であったので、両確率の小さな方をとって、優先度Sが
領域R5に属する確率は「0.25」に決定される。そして、
これらの確率のうちで最も大きなものが最終的に選択さ
れて、優先度Sが領域R5に属する確率は「0.75」に決定
される。 領域R1は領域N,P3および領域N,P4の各組合せにより決
定されたものであるので、前記と同様な方法により、
優先度Sが領域R1に属する確率は「0.25」、「0.25」に
決定される。そして、優先度Sが領域R1に属する確率は
最終的に「0.25」に決定される。
【0029】なお、優先度Sが領域R1〜R6の一つに属す
る確率の決定においては、値X1 が領域LE,L2,L1,N,H1,
H2,HEに属する確率と、値X2が領域PEL,P0,P1,P2,P3,P
4,PEHに属する確率との大きい方の値を採用してもよ
い。また、優先度Sが領域R1〜R6のうちで複数のものに
属する場合に、各領域に属する確率のうちで最も小さい
値を採用したり、各確率の平均値を採用してもよい。
【0030】次に、同ステップ73にて優先度Sが各領
域R1〜R6に属する確率とマイクロコンピュータ38のR
OM内に記憶されている図7のメンバーシップ関数に対
応したデータとに基づいて、優先度Sが各領域に属する
確率に対応した各領域の面積の論理和を演算するととも
に、前記面積の重心位置(0〜1)を計算して同重心位
置に対応した値を最終的に優先度Sとして決定する。こ
の場合、前述のように、優先度Sが各領域R5,R1に属す
る確率が「0.75」,「0.25」である場合を例にして説明
すると、前記面積の論理和は図7のハッチングで示した
部分となり、このハッチングで示した部分の重心値(0
〜1)が最終的な優先度Sとして計算される。この場
合、優先度Sは各輪毎に計算される。
【0031】なお、前述のように本実施例では、優先度
Sのディファジィ化を重心法を用いて計算したが、この
ディファジィ化を面積法(荷重平均法)を用いて計算す
るようにしてもよい。この場合、領域R5,R1の各重心位
置に対応した値を各領域R5,R1毎のハッチング部分の面
積で重み付けするとともに、それらの総和を計算した
後、同総和を各領域R5,R1毎のハッチング部分の面積の
総和で除算すればよい。
【0032】前記のように、優先度Sが各輪毎に計算さ
れた後、ステップ74にて優先度Sが大きい順に各輪の
車高調整順序を指定し、ステップ75にてこの「調整順
序指定ルーチン」を終了する。ふたたび、図2のプログ
ラムの説明に戻ると、このような「調整順序指定ルーチ
ン」の終了後、ステップ59にて前記指定された順序で
各輪の車高を上下動させて同車高を目標車高H* に設定
する。この場合、前記ステップ51の処理と同様にして
前記指定された車輪に対応した車高センサ31a〜31
dの一つから車高HFL(またはHFR,HRL,HRR)が随時
読み込まれ、同読み込まれた車高HFL(またはHFR,H
RL,HRR)と目標車高H*とが比較されて、同比較結果に
より電磁切り換え弁23a〜23dの一つおよび電磁切
り換え弁24が切り換え制御される。
【0033】前記読み込まれた車高HFL(またはHFR,
RL,HRR)が目標車高H* より大きければ、前記指定
された車輪に対応した電磁切り換え弁23a〜23dの
一つおよび電磁切り換え弁24が通電される。これによ
り、前記電磁切り換え23a〜23dの一つおよび電磁
切り換え弁24がオンし、前記指定された車輪に対応し
た主エアチャンバ12a〜12dの一つが(主エアチャ
ンバ12a〜12dと副エフチャンバ13a〜13dと
が連通している場合には副エアチャンバ13a〜13d
の一つも)大気に連通し、同チャンバ12a〜12d内
の空気が大気中に放出されて、前記指定された車輪位置
に対応した車高が低くなる。そして、前記指定された車
高HFL(またはHFR,HRL,HRR)と目標車高H*とが等
しくなると、前記指定された車輪に対応した電磁切り換
え弁23a〜23dの一つおよび電磁切り換え弁24に
対する前記通電が解除される。これにより、前記電磁切
り換え23a〜23dの一つおよび電磁切り換え弁24
がオフするので、前記指定された車輪位置に対応した車
高が目標車高H* に設定される。
【0034】一方、前記読み込まれた車高HFL(または
FR,HRL,HRR)が目標車高H* より小さければ、前記
指定された車輪に対応した電磁切り換え弁23a〜23
dの一つのみが通電される。これにより、前記電磁切り
換え23a〜23dの一つがオンし、コンプレッサ16
からの圧縮空気が前記指定された車輪に対応した主エア
チャンバ12a〜12dの一つに(主エアチャンバ12
a〜12dと副エフチャンバ13a〜13dとが連通し
ている場合には副エアチャンバ13a〜13dの一つに
も)供給されて、前記指定された車輪位置に対応した車
高が高くなる。そして、前記指定された車高HFL(また
はHFR,HRL,HRR)の一つと目標車高H* とが等しくな
ると、前記指定された車輪に対応した電磁切り換え弁2
3a〜23dの一つに対する前記通電が解除される。こ
れにより、前記電磁切り換え23a〜23dの一つおよ
び電磁切り換え弁24がオフするので、前記指定された
車輪位置に対応した車高が目標車高H* に設定される。
【0035】前記ステップ56,59の処理後、ステッ
プ60にて、各車高センサ31a〜31dからの車高H
FL,HFR,HRL,HRR 、舵角速度センサ34からの舵角速
度θV 、車速センサ35からの車速V、前後加速度セン
サ36からの前後加速度Gおよび横加速度センサ37
からの横加速度G を入力して、これらの各値に応じ
てアクチュエータ14a〜14dを制御することによ
り、ショックアブソーバ11a〜11dの減衰力および
主副エアチャンバ12a〜12d,13a〜13dによ
るばね定数を制御する。ただし、この減衰力およびばね
定数の制御は本発明に直接関係しないので、詳しい説明
を省略する。
【0036】以上の作動説明からも理解できるとおり、
上記実施例によれば、車高調整順序は 車高偏差ΔH
(ΔHFL,ΔHFR,ΔHRL,ΔHRR)と各主エアチャンバ
12a〜12d(および副エアチャンバ13a〜13
d)内の空気圧P(PFL,PFR,PRL,PRR) とに基づく
ファジー推論により決定される。このファジー推論にお
いては、図4〜図7のように、車高偏差ΔHの絶対値|
ΔH|が大きくなるにしたがって、車高調整順序を表す
優先度Sが高くなる。また、車高偏差ΔHが負でありか
つ空気圧Pが高いとき、および車高偏差ΔHが正であり
かつ空気圧Pが低いときには、車高偏差ΔHが正であり
かつ空気圧Pが高いとき、および車高偏差ΔHが負であ
りかつ空気圧Pが低いときに比べて、優先度Sが高くな
る。さらに、車高偏差ΔHの絶対値|ΔH|が非常に大
きかったり、空気圧Pが非常に小さかったり大きかった
りするときに、優先度Sは非常に低くなる。
【0037】そして、前記車高偏差ΔHが負でありかつ
空気圧Pが高いことは乗員または積載荷物が増加したこ
とに対応するとともに、車高偏差ΔHが正でありかつ空
気圧Pが低いことは乗員また積載荷物が減少したことに
対応し、また車高偏差ΔHの絶対値|ΔH|は前記乗員
または積載荷物の増減量に比例する。一方、これに対し
て、車高偏差ΔHが正でありかつ空気圧Pが高いこと、
および車高偏差ΔHが負でありかつ空気圧Pが低いこと
は、車輪が路面上の凸部または凹部を通過して一時的に
同輪位置の車高が変化した場合などに対応する。また、
車高偏差ΔHの絶対値|ΔH|が非常に大きいこと、空
気圧Pが非常に小さいことおよび大きいことは、各輪に
対応したサスペンション装置内に異常が発生した場合な
どに対応する。
【0038】その結果、上記実施例によれば、乗員また
は積載荷物の増減などによる場合の車高調整が優先され
るので、乗員または積載荷物の増減に起因した本来的か
つ定常的な車高変化を速やかに除去することができる。
【0039】なお、上記実施例においては、車高スイッ
チ33の選択操作により基準車高を変更可能としたが、
車高スイッチ33を廃して基準車高H* を常に一定に保
つようにすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示すサスペンション装置
の全体概略図である。
【図2】 図1のマイクロコンピュータにて実行される
プログラムのフローチャートである。
【図3】 図2の調整順序指定ルーチンの詳細フローチ
ャートである。
【図4】 車高偏差に関するメンバシップ関数を示すグ
ラフである。
【図5】 空気圧に関するメンバシップ関数を示すグラ
フである。
【図6】 車高偏差と空気圧との関係を示す図表であ
る。
【図7】 車高調整順序の優先度に関するメンバシップ
関数を示すグラフである。
【符号の説明】
11a〜11d…ショックアブソーバ、12a〜12d
…主エアチャンバ、13a〜13d…副エアチャンバ、
14a〜14d…アクチュエータ、15…電動モータ、
16…コンプレッサ、23a〜23d,24…電磁切り
換え弁、31a〜31d…車高センサ、32…圧力セン
サ、33…車高スイッチ、38…マイクロコンピュー
タ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各輪と車体との間にそれぞれ設けられ収
    容空気量に応じて各輪位置の車高を変更可能な複数のエ
    アチャンバと、電気的に制御されて前記複数のエアチャ
    ンバに対して択一的に空気を給排する給排装置とを備え
    た車高調整装置において、 目標車高に対する各輪位置の車高偏差をそれぞれ検出す
    る車高偏差検出手段と、 前記複数のエアチャンバ内の空気圧をそれぞれ検出する
    圧力センサと、 各輪位置毎の前記検出車高偏差と前記検出空気圧とに基
    づいて各輪位置の車高調整のための優先度をそれぞれ演
    算するとともに同優先度にしたがって車高調整する各輪
    位置の順序を指定する調整順序指定手段と、 前記指定された調整順序にしたがい前記複数のエアチャ
    ンバに対する空気の給排をそれぞれ前記検出車高偏差に
    基づいて制御して前記指定された調整順序で各輪位置の
    車高を目標車高に設定する調整制御手段とを設けたこと
    を特徴とする車高調整装置。
JP7114392A 1992-03-27 1992-03-27 車高調整装置 Pending JPH05270238A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1321320A3 (de) * 2001-12-21 2004-11-03 KNORR-BREMSE SYSTEME FÜR NUTZFAHRZEUGE GmbH Luftfederungsanlage und Vorrichtung zum Sensieren von Drücken
WO2005073001A1 (de) * 2004-01-30 2005-08-11 Curtiss-Wright Antriebstechnik Gmbh Hydropneumatische federungsvorrichtung und verfahren zum ansteuern derselben
JP2007045218A (ja) * 2005-08-08 2007-02-22 Toyota Motor Corp サスペンション装置
JP2007106251A (ja) * 2005-10-13 2007-04-26 Toyota Motor Corp 車高調整装置
EP2052889B1 (de) 2007-10-26 2016-06-15 Strömsholmen AB Hydropneumatische Feder-Dämpfungsvorrichtung und Verfahren zum Betreiben einer Hydropneumatischen Feder-Dämpfungsvorrichtung

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