JPH05269948A - 装飾シート用基材フィルム及び装飾用粘着シート - Google Patents

装飾シート用基材フィルム及び装飾用粘着シート

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JPH05269948A
JPH05269948A JP6600992A JP6600992A JPH05269948A JP H05269948 A JPH05269948 A JP H05269948A JP 6600992 A JP6600992 A JP 6600992A JP 6600992 A JP6600992 A JP 6600992A JP H05269948 A JPH05269948 A JP H05269948A
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JP
Japan
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film
acid ester
decorative
sheet
weight
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JP6600992A
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Hideaki Akesato
秀昭 明里
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ゾルキャスト法を用いて表面硬度の高いシート
が得られる装飾シート用基材フィルムと、その基材フィ
ルムを用いた装飾用粘着シートを提供する。 【構成】アクリル酸エステルもしくはメタクリル酸エス
テルを主成分とする共重合体フィルム2と、アクリル酸
エステルもしくはメタクリル酸エステルを主成分とする
共重合体を含有する塩化ビニル系樹脂フィルム1とが積
層された装飾シート用基材フィルム3及び上記の基材フ
ィルム3の塩化ビニル系樹脂フィルム1面に粘着剤層4
が設けられている装飾用粘着シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、装飾シート用基材フィ
ルム及び装飾用粘着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、文字、図形状に切出して基板上に
貼着される装飾用粘着シートの基材フィルムとしては、
塩化ビニル系樹脂、顔料、可塑剤及び安定剤を混合した
オルガノゾルをカレンダ加工、押出成形、流延成形等に
より厚み30〜 100μmのフィルムに形成したものが用い
られている。しかし、カレンダ加工、押出成形で形成さ
れたフィルムは、その成形の特性上成形歪が残り、長期
間の使用によってフィルムに収縮が起こり、屋外用には
適用出来ず、成形歪の少ない流延成形によるフィルムが
屋外用の基材フィルムとして好適なものとされている。
流延成形としては、塩化ビニルペーストレジンに安定
剤、可塑剤、顔料及び実質的に塩化ビニル樹脂を溶解し
ない有機溶剤を加え、混合分散して得られる塩化ビニル
オルガノゾルを紙又はフィルム上に塗布し乾燥硬化させ
るゾルキャスト法によれば、成形歪のないフィルムが得
られるので、屋外用に使用するフィルムを製造する為に
一般に実施されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法では、剪断をかけずにフィルムを硬化させる為、クラ
ック等の欠点のないフィルムを得る為には、一定量以上
の可塑剤を加える必要があり、硬度の高いフィルムを得
るのが難しいという問題があった。ところで、装飾用粘
着シートの用途には、コルゲート板等の凹凸のある表面
に貼る場合と平滑な大面積に貼る場合とがあるが、前者
では柔軟なシートが、後者では硬度の高いシートが望ま
しく、特に、電飾看板等に於いては、表面が汚れた場合
には、布等で清拭されるので、清拭によって傷つき難い
表面硬度の高いシートが求められている。
【0004】本発明は、上記従来の問題点を解消し、凹
凸のある表面にも容易に施工出来、表面硬度の高い装飾
シート用基材フィルムと、その基材フィルムを用いた装
飾用粘着シートを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、アク
リル酸エステルもしくはメタクリル酸エステルを主成分
とする共重合体フィルムと、アクリル酸エステルもしく
はメタクリル酸エステルを主成分とする共重合体を含有
する塩化ビニル系樹脂フィルムとが積層されてなること
をその要旨とするものである。請求項2の発明は、請求
項1の基材フィルムの塩化ビニル系樹脂フィルム面に粘
着剤層が設けられていることをその要旨とするものであ
る。
【0006】本発明に用いられるアクリル酸エステルも
しくはメタクリル酸エステルを主成分とする共重合体と
しては、ガラス転移温度が20℃以上のものが好ましく、
例えば三菱レイヨン社製「ダイヤナールLR−1065、LR−
90、LR−216 、BR−80」等が挙げられる。ガラス転移温
度が20℃未満であると、得られたフィルムの硬度が低下
するからである。本発明に用いられるアクリル酸エステ
ルもしくはメタクリル酸エステルを主成分とする共重合
体フィルムは、ゾルキャスト法で製造されるのが好まし
い。即ち、アクリル酸エステルもしくはメタクリル酸エ
ステルを主成分とする共重合体、有機溶剤、可塑剤、安
定剤を含有するオルガノゾルを流延成形することにより
得られる。厚みは10〜 100μm程度である。上記有機溶
剤としては、トルエン、キシレン、セルソルブ、メチル
イソブチルケトン、ジイソブチルケトン等の沸点が 110
〜 180℃の有機溶剤又はそれらの混合物が挙げられる。
有機溶剤の含有量は、樹脂分 100重量部に対して 100〜
300重量部とするのが好ましい。上記可塑剤としては、
特に限定されないが、長期間の屋外使用によっても蒸
散、移行の少ない分子量1500〜4000のアジピン酸系ポリ
エステル可塑剤が好適に使用される。可塑剤の含有量
は、得られたフィルムの表面硬度を上げる為、樹脂成分
100重量部に対して15重量部以下とするのが好ましい。
【0007】本発明に用いられるアクリル酸エステルも
しくはメタクリル酸エステルを主成分とする共重合体を
含有する塩化ビニル系樹脂フィルムは、ゾルキャスト法
で製造されるのが好ましい。即ち、塩化ビニル樹脂、可
塑剤、塩化ビニル樹脂を実質的に溶解しない有機溶剤、
該有機溶剤に溶解するアクリル酸エステルもしくはメタ
クリル酸エステルを主成分とする共重合体を含有する塩
化ビニル樹脂オルガノゾルを流延成形することにより得
られる。厚みは10〜 100μm程度である。上記有機溶剤
としては、トルエン、キシレン、セルソルブ、メチルイ
ソブチルケトン、ジイソブチルケトン等の沸点が 110〜
180℃の有機溶剤又はそれらの混合物が挙げられる。有
機溶剤の含有量は、塩化ビニル樹脂 100重量部に対して
100〜 300重量部、共重合体の含有量は、塩化ビニル樹
脂 100重量部に対して10〜50重量部とするのが好まし
い。共重合体の含有量が、10重量部未満では、造膜性が
不充分であり、可塑剤を減少させて得られるフィルムの
硬度を上げた場合、クラックを防止出来ず、50重量部を
超えるとフィルムが脆くなり過ぎて、冬季の貼付作業時
に割れ等の不都合を生ずる。
【0008】本発明に用いられるアクリル酸エステルも
しくはメタクリル酸エステルを主成分とする共重合体フ
ィルムと、アクリル酸エステルもしくはメタクリル酸エ
ステルを主成分とする共重合体を含有する塩化ビニル系
樹脂フィルムとを積層するには、前者を流延成形した上
に、後者を流延成形するのが好ましい。本発明装飾用粘
着シートの粘着剤層に使用される粘着剤は、特に限定さ
れず、通常のゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤が使用さ
れる。本発明装飾用粘着シートの粘着剤層には、シリコ
ーン系もしくは長鎖アルキル基含有化合物等の剥離剤を
塗工した剥離紙が仮着されるのが一般的であり、使用の
際にはこの剥離紙を剥離して使用する。
【0009】
【作用】本発明装飾シート用基材フィルムは、アクリル
酸エステルもしくはメタクリル酸エステルを主成分とす
る共重合体フィルムと、アクリル酸エステルもしくはメ
タクリル酸エステルを主成分とする共重合体を含有する
塩化ビニル系樹脂フィルムとが積層されてなるので、前
者即ち積層体の表面保護層の表面硬度が高く、後者即ち
積層体の装飾層の硬度も高められると共に、両者には同
質の共重合体が含まれているので層間強度も充分であ
る。又、塩化ビニル系樹脂フィルムは粘着剤との接着性
がよく、被着体への接着性がよい。
【0010】又、本発明装飾用粘着シートは、アクリル
酸エステルもしくはメタクリル酸エステルを主成分とす
る共重合体フィルムと、アクリル酸エステルもしくはメ
タクリル酸エステルを主成分とする共重合体を含有する
塩化ビニル系樹脂フィルムとが積層されてなる基材フィ
ルムの塩化ビニル系樹脂フィルム面に粘着剤層が設けら
れているので、貼着後、布等により清拭した際にも、表
面に傷を生ずることがない。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照しながら説
明する。図1は本発明の一例を示す断面図である。 実施例1 メタクリル酸エステルを主成分とする共重合体(三菱レ
イヨン社製「ダイヤナールBR−80」)を炭化水素系溶剤
(シェル化学社製「ソルベッソ#150 」)に溶解した20
%溶液30重量部、Ba/Zn系安定剤(勝田化工社製「BZ・
100J」)2重量部、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤
(チバガイギー社製「チヌビン326 」)0.5重量部、ポ
リエステル系可塑剤(アデカアーガス社製「アデカサイ
ザーPN-446」)10重量部、炭化水素系溶剤(シェル化学
社製「ソルベッソ#150 」) 120重量部を加え、ディゾ
ルバーで攪拌して得られたオルガノゾルを、ポリエチレ
ンテレフタレート製工程紙(帝人社製)上に流延して、
80℃で30秒予熱した後、 150℃で3分間加熱して厚み30
μmの透明な共重合体フィルム2を得た。次に、塩化ビ
ニル樹脂(日本ゼオン社製「ゼオン121 」) 100重量
部、アクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルを主
成分とする共重合体(三菱レイヨン社製「ダイヤナール
BR−80」)を炭化水素系溶剤(シェル化学社製「ソルベ
ッソ#150 」)に溶解した20%溶液30重量部、Ba/Zn系
安定剤(勝田化工社製「BZ・100J」)2重量部、ベンゾ
トリアゾール系紫外線吸収剤(チバガイギー社製「チヌ
ビン326 」) 0.5重量部、ポリエステル系可塑剤(アデ
カアーガス社製「アデカサイザーPN-446」)10重量部、
炭化水素系溶剤(シェル化学社製「ソルベッソ#150
」) 120重量部、赤色顔料(大日精化工業社製「VT-CF
3170 」、尚、顔料トナー中50重量%は可塑剤であ
る。)15重量部を加え、ディゾルバーで攪拌して得られ
たオルガノゾルを、前記共重合体フィルム2上に塗工
し、80℃で30秒予熱した後、 150℃で3分間加熱して、
透明共重合体フィルム2に厚み20μmの着色塩化ビニル
系樹脂フィルム1が積層された厚み50μmの装飾シート
用基材フィルム3を得た。得られた装飾シート用基材フ
ィルム3について、クラックの有無による造膜性及び鉛
筆硬度による表面硬度の測定を行った。
【0012】実施例2 実施例1で得られた装飾シート用基材フィルム3の塩化
ビニル系樹脂フィルム1面にアクリル系粘着剤(綜研化
学社製「SKダイン1717」)を厚み5μmとなるように
塗工して、粘着剤層4を形成した。
【0013】比較例1 塩化ビニル樹脂(日本ゼオン社製「ゼオン121 」) 100
重量部、Ba/Zn系安定剤(勝田化工社製「BZ・100J」)
2重量部、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤(チバガ
イギー社製「チヌビン326 」) 0.5重量部、ポリエステ
ル系可塑剤(アデカアーガス社製「アデカサイザーPN-4
46」)10重量部、炭化水素系溶剤(シェル化学社製「ソ
ルベッソ#150 」) 120重量部、赤色顔料(大日精化工
業社製「VT-CF3170 」、尚、顔料トナー中50重量%は可
塑剤である。)15重量部を加え、ディゾルバーで攪拌し
て得られたオルガノゾルを、ポリエチレンテレフタレー
ト製工程紙(帝人社製)上に流延して、80℃で30秒予熱
した後、 150℃で3分間加熱して、厚み50μmのキャス
トフィルムを得、造膜性及び表面硬度の測定を行った。
【0014】比較例2 ポリエステル系可塑剤を20重量部用いたこと以外は、比
較例1の通りにして、厚み50μmのキャストフィルムを
得、造膜性及び表面硬度の測定を行った。
【0015】上記実施例及び比較例の測定結果を表1に
纏めて記載する。
【表1】 鉛筆硬度F以上であれば、布等の清拭による傷の発生は
見られなかった。上記の通り、実施例によるものは、比
較例1、2と異なり、造膜性及び表面硬度の双方を同時
に充足することが出来た。
【0016】
【発明の効果】本発明の装飾シート用基材フィルム及び
装飾用粘着シートは、叙上の通り構成されているので、
ゾルキャスト法により、表面硬度が高い硬質の装飾用粘
着シートが得られ、表面が布等で清拭された場合にも、
傷がつき難い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装飾シート用基材フィルムの一例を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 塩化ビニル系樹脂フィルム 2 共重合体フィルム 3 基材フィルム 4 粘着剤層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリル酸エステルもしくはメタクリル
    酸エステルを主成分とする共重合体フィルムと、アクリ
    ル酸エステルもしくはメタクリル酸エステルを主成分と
    する共重合体を含有する塩化ビニル系樹脂フィルムとが
    積層されてなることを特徴とする装飾シート用基材フィ
    ルム。
  2. 【請求項2】 請求項1の基材フィルムの塩化ビニル系
    樹脂フィルム面に粘着剤層が設けられている装飾用粘着
    シート。
JP6600992A 1992-03-24 1992-03-24 装飾シート用基材フィルム及び装飾用粘着シート Pending JPH05269948A (ja)

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JP (1) JPH05269948A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007291214A (ja) * 2006-04-24 2007-11-08 Agatsuma:Kk 玩具用シール
CN107075830A (zh) * 2014-10-22 2017-08-18 信越化学工业株式会社 防水片材和防水施工方法

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JP2007291214A (ja) * 2006-04-24 2007-11-08 Agatsuma:Kk 玩具用シール
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