JPH05269596A - 溶接ビード表面の平滑化方法及び溶接装置 - Google Patents

溶接ビード表面の平滑化方法及び溶接装置

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JPH05269596A
JPH05269596A JP6779392A JP6779392A JPH05269596A JP H05269596 A JPH05269596 A JP H05269596A JP 6779392 A JP6779392 A JP 6779392A JP 6779392 A JP6779392 A JP 6779392A JP H05269596 A JPH05269596 A JP H05269596A
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JP
Japan
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welding
weld bead
state
smoothing
joining part
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Application number
JP6779392A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Jo
博幸 城
Shinya Suezawa
伸也 末澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶接ビードを垂直探傷法によって超音波探傷
する場合、探触子をビード表面に適正に接当させるべく
溶接ビード表面を平滑化する必要があるが、その平滑化
は従来、グラインダ等を用いた研削等によって行ってい
た。その作業性は非常に悪かった。そこで、その作業性
の改善を図る手段を提供する。 【構成】 被溶接材Sの接合部をアーク溶接によって溶
接ビード表面が盛り上がる余盛状態に溶接した後、溶接
ビードを溶接熱を利用した熱間状態又は温間状態で塑性
変形させてその表面を平滑化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被溶接材の接合部がア
ーク溶接されて余盛状態に形成される溶接ビードの表面
を平滑化する溶接ビード表面の平滑化方法、及び、その
平滑化方法の実施に使用する溶接装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、余盛状態の溶接ビードの超音波
探傷を垂直探傷法によって行う場合、超音波探触子を溶
接ビード表面に適正に接当させるため、その溶接ビード
表面を平滑化する必要がある。即ち、前記超音波探傷を
行うに際して斜角探傷法を採用すると、超音波探触子の
走査及び検出エコーの判定に熟練を要するので、それら
の作業に熟練を要しない垂直探傷法が採用されることが
多いが、その垂直探傷法においては、超音波探触子を溶
接ビード表面に適正に接当させるため、その溶接ビード
表面を平滑化しておく必要がある。なぜなら、余盛状態
の溶接ビードの表面には不規則な凹凸が存在するため、
そのままの溶接ビード表面には超音波探触子を適正に接
当させることができないからである。また、余盛状態の
溶接ビードの表面の外観性が要求される場合にも、その
表面を平滑化することが行われる。このように溶接ビー
ド表面を平滑化する必要がある場合には、従来、溶接ビ
ード表面をグラインダ等を用いて研削し、溶接ビード表
面を平滑化することが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然るに、グラインダ等
を用いて溶接ビード表面を研削し、その溶接ビード表面
を平滑化する作業は、溶接ビード表面を僅かずつしか除
去することができず、非常に面倒な作業となって時間が
かかる上、研削屑が飛散してその回収に手間がかかる
等、作業性の悪いものであった。本発明は、かかる実情
に着目してなされたものであり、前記作業性の悪さを改
善し得る、溶接ビード表面の平滑化方法、及び、その平
滑化方法の実施に使用する溶接装置を提供することを目
的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る溶接ビード
表面の平滑化方法(以下、本発明方法という)は、被溶
接材の接合部を、アーク溶接によって溶接ビードの表面
が盛り上がる余盛状態に溶接した後、前記溶接ビードを
溶接熱を利用した熱間状態又は温間状態で塑性変形させ
てその表面を平滑化することを特徴としている。
【0005】本発明に係る溶接装置(以下、本発明装置
という)は、被溶接材の接合部を溶接ビードの表面が盛
り上がる余盛状態に溶接する自動アーク溶接機に、前記
溶接ビードを溶接直後に溶接熱を利用した熱間状態又は
温間状態で塑性変形させてその表面を平滑化する平滑化
手段を設けてあることを特徴としている。
【0006】尚、前記溶接装置に設けられた平滑化手段
としては、溶接ビードの上方に配置され、その溶接ビー
ドの表面に接当された状態で押圧されるように枢支され
ている回転ローラを採用するとよい。
【0007】
【作用】本発明方法によれば、溶接ビード表面が、変形
抵抗の小さい熱間状態又は温間状態において塑性変形さ
れて平滑化されるので、その平滑化のための塑性変形が
容易に且つ短時間で行われる。また、その平滑化が塑性
変形に基づいて行われるため、従来のような研削屑等の
飛散が発生せず、その研削屑等を回収する作業も不要と
なる。尚、溶接ビードの熱間状態又は温間状態は、溶接
ビード形成時の溶接熱を利用することにより、他の熱源
なしに実現することができるため、溶接ビードを熱間状
態又は温間状態にするためのエネルギーを余分に消費す
ることもない。
【0008】本発明装置によれば、自動アーク溶接機に
よる自動溶接によって溶接ビードが効率的に形成された
直後において、溶接ビードを上述の如く塑性変形させて
その表面を平滑化するのに、前記自動アーク溶接機に前
記平滑化手段が元々設けられているので、前記平滑化手
段を、前記自動アーク溶接機の溶接中の動きに同期させ
て追随させる必要がない。
【0009】尚、前記平滑化手段として前記回転ローラ
が採用される場合には、その回転ローラが溶接ビード表
面に接当された状態で押圧されつつ回転するようにな
り、その回転に基づいて、前記溶接ビードの塑性変形が
円滑に行われるようになる。例えば、溶接ビードを上か
ら押圧部材でプレスして前記溶接ビードの塑性変形を行
う場合よりも、その塑性変形が円滑に行われるようにな
る。
【0010】
【発明の効果】本発明方法によれば、グラインダ等を用
いた研削によって溶接ビード表面を平滑化する従来方法
に比して、前記平滑化のための加工が容易に且つ短時間
で行われ、しかも、研削屑等の回収作業も不要となり、
もって、溶接ビード表面の平滑化の作業性が改善される
ようになる。
【0011】本発明装置によれば、前記平滑化の作業を
行うに際し、前記平滑化手段を前記自動アーク溶接機の
溶接中の動きに同期させて追随させる必要がなく、前記
平滑化の作業性が一層改善されるようになる。
【0012】尚、前記平滑化手段として、前記回転ロー
ラが採用される場合には、前記平滑化のための塑性変形
が上述の如く円滑に行われるため、本発明装置の実用性
が一層高まるようになる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図3において、Sは、被溶接材としての一
対の鋼管であり、その一対の鋼管Sは、両軸芯を一致さ
せた縦列状態に、且つ、両端部を接合部として突き合わ
せた状態に配置される。その接合部には、溶接用開先が
予め形成されており、その接合部に沿って、自動溶接機
Wによる複数層のアーク溶接が自動的に行われることに
より、前記一対の鋼管Sの溶接がビード表面の盛り上が
った余盛状態に行われる。そして、溶接部の品質検査の
ために超音波探傷が行われるが、その超音波探傷として
は、超音波探触子の走査及び検出エコーの判定に熟練を
要しない垂直探傷法が採用される。その垂直探傷法にお
いては、超音波探触子を溶接ビード表面に適正に接当さ
せるためにその溶接ビード表面の平滑化が行われる。
【0014】前記自動溶接機Wの本体1は、前記接合部
の略上方位置を溶接方向(図1中の白抜矢符参照)に沿
って自動走行するように構成されており(鋼管Sが回転
可能な場合には、鋼管Sの方を回転させることによって
一定位置に固定された本体1を相対的に走行させてもよ
い)、その本体1には溶接ヘッド2が取り付けられてい
る。その溶接ヘッド2は、溶極となる電極ワイヤ3を溶
接電流供給状態で前記接合部へ連続的に自動供給すると
共に、その接合部近傍を周辺の空気からガスシールドす
る混合ガス(Arガス:50%、CO2 ガス:50%)
を連続的に自動供給する機能を有している。そして、前
記混合ガスによってガスシールドされた雰囲気下におい
て前記電極ワイヤ3の先端と前記鋼管Sの接合部との間
にアークを発生させ、そのアーク熱によって、前記余盛
状態の溶接が行われるようになっている。尚、図2及び
図3に示すように、前記鋼管Sの接合部の裏側には、銅
板等よりなる裏当て4が装着される。
【0015】前記自動アーク溶接機Wには、前記溶接ビ
ードを溶接直後に溶接熱を利用した熱間状態又は温間状
態で塑性変形させてその表面を平滑化する平滑化手段F
が設けられている。その平滑化手段Fは、溶接ビードの
余盛部の上方に配置され、その余盛部の表面に接当され
た状態で押圧されるように枢支されている回転ローラ5
にて構成されている。その回転ローラ5は、円柱状に形
成された中央部分とその両側の円錐状に拡径する拡径部
分との組み合わせよりなり、その中心軸に沿って設けた
回転軸5aが前記本体1の適宜高さ(具体的には、前記
回転ローラ5が前記余盛部に対して上から所定の押圧力
で接当される高さ)に回転自在に取り付けられ、その回
転ローラ5の中央部分外周面及びその隣接外周面が前記
余盛部に上から上述の如く接当(最終層目において接
当)されて、前記余盛部を、溶接熱を利用した熱間状態
又は温間状態で塑性変形させて平滑化するようになって
いる。
【0016】尚、前記回転ローラ5には溶接ビードから
の熱が伝わるので、その熱による前記回転ローラ5の昇
温を防ぐため、前記回転ローラ5は前記混合ガスの供給
によって適宜冷却されるようになっている。
【0017】次に、別実施例について説明する。本発明
方法は、余盛状態の溶接ビードの表面の外観性が要求さ
れる場合において、その溶接ビード表面を平滑化すると
きにも適用することができる。
【0018】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施している状態を示す縦断面図
【図2】図1中のイ―イ線による断面図
【図3】図1中のロ―ロ線による断面図
【符号の説明】
5 回転ローラ F 平滑化手段 S 被溶接材 W 自動アーク溶接機

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被溶接材(S)の接合部を、アーク溶接
    によって溶接ビードの表面が盛り上がる余盛状態に溶接
    した後、前記溶接ビードを溶接熱を利用した熱間状態又
    は温間状態で塑性変形させてその表面を平滑化する溶接
    ビード表面の平滑化方法。
  2. 【請求項2】 被溶接材(S)の接合部を溶接ビードの
    表面が盛り上がる余盛状態に溶接する自動アーク溶接機
    (W)に、前記溶接ビードを溶接直後に溶接熱を利用し
    た熱間状態又は温間状態で塑性変形させてその表面を平
    滑化する平滑化手段(F)を設けてある溶接装置。
  3. 【請求項3】 前記平滑化手段(F)が、溶接ビードの
    上方に配置され、その溶接ビードの表面に接当された状
    態で押圧されるように枢支されている回転ローラ(5)
    である請求項2記載の溶接装置。
JP6779392A 1992-03-26 1992-03-26 溶接ビード表面の平滑化方法及び溶接装置 Pending JPH05269596A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010012516A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Yutaka Giken Co Ltd パイプの製造方法及び同装置
KR101116020B1 (ko) * 2009-09-24 2012-02-13 부경대학교 산학협력단 백비드 성형장치 및 이를 구비하는 용접기

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010012516A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Yutaka Giken Co Ltd パイプの製造方法及び同装置
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