JPH0526861U - 合成樹脂製容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 目立つ状態で陳列することができる合成樹脂
製容器を提供する。 【構成】 透明な合成樹脂製の容器本体２と該容器本体
２に着脱可能な合成樹脂製の蓋体３とで容器を構成し、
蓋体３における天面のほぼ中央に薄肉のヒンジ部を介し
て吊下板３３を連設して設けると共に吊下板３３が嵌入
係止する形状の段部をヒンジ部に隣接して設ける。段部
３４の深さを吊下板３３の厚さとほぼ同じとする。店頭
で陳列する時には吊下板３３を起こしこの部分で棒状部
材に吊り下げるようにする。陳列しない時には吊下板３
３を段部３４内に収納できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、商品を店頭にて販売する場合に使用される合成樹脂製容器に関する ものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、スポーツ用品等の小物類を店頭で販売する場合、内容物を保護すると共 に外から見えるようにするため透明な合成樹脂製容器が使用されている。そして 、この合成樹脂製容器に内容物を収納したものが、販売台やショーケースに並べ た状態で陳列されて販売に供されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記したように、従来の合成樹脂製容器は、平面的に並べて陳列するようにな っており、目立つ状態で陳列できないことから、販売促進を図る観点からすると 好ましくないものであった。

【０００４】 本考案は、上記の欠点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは 、目立つ状態で陳列することができる合成樹脂製容器を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案の合成樹脂製容器は、透明な合成樹脂製の 容器本体と該容器本体に着脱可能な合成樹脂製の蓋体とで構成される容器であっ て、前記蓋体における天面のほぼ中央に薄肉の折曲げ部を介して吊下板が連設さ れていると共に前記蓋体の天面には前記折曲げ部に隣接して前記吊下板が嵌入係 止する形状の段部が形成されており、該段部の深さは吊下板の厚さとほぼ同じと されていることを特徴としている。

【０００６】

【作用】 上記構成からなる合成樹脂製容器は、吊下板を立てた状態で棒状部材に吊り下 げられて陳列される。また、陳列されない時には吊下板が折曲げ部で折り曲げら れて隣接する段部内に嵌入固定される。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

【０００８】 図１に示すように、合成樹脂製容器１は、透明な合成樹脂製の容器本体２とこ の容器本体２に着脱可能な合成樹脂製の蓋体３とで構成されている。

【０００９】 容器本体２は、ポリプロピレンをブロー成形して形成されたものであり、図２ 及び図３に示すように、縦長状の本体部分２１とその上側の若干小径の首部分２ ２とに区画されており、首部分２２には４ヶ所に凹部２３と２ヶ所に凸部２４と が設けられている。

【００１０】 蓋体３は、透明或いは着色されたポリエチレンを射出成形して形成されたもの であり、図４、図５及び図６に示すように、その平らな天面３１のほぼ中央に薄 肉の折曲げ部３２を介して吊下板３３が連設されていると共に天面３１には折曲 げ部３２に隣接して吊下板３３が嵌入係止する形状の段部３４が形成されている 。そして、この段部３４の深さは吊下板３３の厚さとほぼ同じになっている。な お、段部３４の両側縁３４ａは、上端の間隔が吊下板３３の幅より若干狭くかつ 下端の間隔が吊下板３３の幅より若干広くなるようにテーパーが付けられており 、これによって吊下板３３は、図５の点線で示す折曲げ部３２で折り曲げられた 後、段部３４内に嵌入して固定されるようになっている。さらに、段部３４の先 端には嵌入固定された吊下板３３を外す場合に指先を入れるための窪み３５が形 成されている。また、蓋体３における外周の両側面には滑り止めの波状部３６が 適宜形成されており、内周には容器本体２の首部２２における凹部２３と係合す るための凸部３７が４ヶ所に設けられている。

【００１１】 合成樹脂製容器１は、上記構成からなる容器本体２に商品を入れ、その首部２ ２に蓋体３を被せ蓋体３の凸部３７を首部２２の凹部２３に係止させることで一 体として販売形態とされる。そして、店頭に陳列する場合には、吊下板３３を起 こした状態で棒状部材に吊り下げるようにする。また、店頭にて吊り下げる前や 消費者が購入した後は、図７に示すように、吊下板３３を折曲げ部３２で折り曲 げ段部３４に嵌入する。この場合、吊下板３３は段部３４の両側縁３４ａのテー パーにより固定され、また、段部３４の深さは吊下板３３の厚さとほぼ同じであ るので、蓋体３の天面３１は平らな状態となる。このように、吊下状態で陳列す る時以外は、吊下板３３を折り畳むことができるので、搬送効率がよくしかも購 入後においても邪魔になることがない。また、折り畳んだ状態で、合成樹脂製容 器１を立てたり寝かしたりして陳列することも勿論可能である。

【００１２】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案は、容器本体と蓋体とからなる合成樹脂製容器に おける蓋体の天面に吊下板を設けると共にこの吊下板が嵌入係止する段部を設け たので、吊下板を起こした状態とし容器を吊り下げて陳列することができる。し たがって、消費者の目の高さに陳列することができ、商品の販売促進を図ること ができる。

【００１３】 また、段部の深さを吊下板の厚さとほぼ同じとしたことにより、陳列状態にな い時には吊下板が邪魔にならないように収納することができるので、持ち運びに 便利で輸送コストも安価となるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る合成樹脂製容器の一実施例を示す
斜視図である。

【図２】図１の合成樹脂製容器における容器本体の正面
図である。

【図３】同じく容器本体の一部を切り欠いて示す側面図
である。

【図４】図１の合成樹脂製容器における蓋体の平面図で
ある。

【図５】同じく側面図である。

【図６】同じく蓋体の半分を破断して示す側面図であ
る。

【図７】吊下板を折り曲げて段部内に収納した状態を示
す蓋体の平面図である。

【符号の説明】

１ 合成樹脂製容器 ２ 容器本体 ３ 蓋体 ３２ 折曲げ部 ３３ 吊下板 ３４ 段部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 透明な合成樹脂製の容器本体と該容器本
   体に着脱可能な合成樹脂製の蓋体とで構成される容器で
   あって、前記蓋体における天面のほぼ中央に薄肉の折曲
   げ部を介して吊下板が連設されていると共に前記蓋体の
   天面には前記折曲げ部に隣接して前記吊下板が嵌入係止
   する形状の段部が形成されており、該段部の深さは吊下
   板の厚さとほぼ同じとされていることを特徴とする合成
   樹脂製容器。