JPH05268170A - 光ファイバ通話装置 - Google Patents

光ファイバ通話装置

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Publication number
JPH05268170A
JPH05268170A JP4062652A JP6265292A JPH05268170A JP H05268170 A JPH05268170 A JP H05268170A JP 4062652 A JP4062652 A JP 4062652A JP 6265292 A JP6265292 A JP 6265292A JP H05268170 A JPH05268170 A JP H05268170A
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JP
Japan
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optical fiber
pulse
light
signal
optical
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Pending
Application number
JP4062652A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiharu Unami
義春 宇波
Koichi Sakurai
浩一 桜井
Nobuo Kuwaki
伸夫 桑木
Genmei Yumoto
源明 湯本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Suzuki Giken Co Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Suzuki Giken Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd, Nippon Telegraph and Telephone Corp, Suzuki Giken Co Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP4062652A priority Critical patent/JPH05268170A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 端局の自局への戻り光によるノイズを解消
し、信号品質劣化,ダイナミックレンジ低下を防止す
る。 【構成】 端局2,3は、音声信号に応じて各々異なる
周波数f1,f2のキャリアパルスをパルス振幅変調して
そのパルス振幅変調信号により発光素子7の出力光を変
調するパルス振幅変調器5と、光ファイバカプラ10
と、光ファイバカプラ10の出力光パルスに応じた電気
信号を出力する受光素子12,増幅器13と、増幅器1
3の出力信号から周波数f1またはf2の信号を除去する
BEF14,18と、BEF14,18の出力信号から
音声信号を復調するAM復調器15とを有する。中間局
4は、光ファイバ中の光に対し音声信号に応じて変調を
加える外部変調器23と、光ファイバ1の曲げ部1e
らの漏洩光に応じた電気信号を出力する受光素子24,
増幅器25と、増幅器25の出力信号を通過させるLP
F26とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、伝送線路として光フ
ァイバを使用し、かつ、その光ファイバを切断せずに通
話を行う光ファイバ通話装置に関し、特に、光ファイバ
の布設工事や保守点検時などの打ち合わせ手段として利
用される光ファイバ通話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバを伝送線路として使用する場
合、通常、光信号の送受は、光ファイバの端面を切断
し、その端面から光信号の入出力が行われる光ファイバ
端面入射方式・端面受光方式によっており、発光素子の
駆動電流に直接変調を加える直接変調方式を利用してい
る。
【0003】ところが、この方式では、敷設された光フ
ァイバの途中に一方の局を設置するとき、その設置場所
で光ファイバを切断しなければならず、その場所から先
の部分に敷設されている光ファイバを利用できないと
か、あるいは、光ファイバの敷設範囲で設置場所を移動
させることが簡単でないなどの問題がある。
【0004】そこで、最近、光ファイバ中を伝搬してい
る光に外部より変調を加える外部変調方式を利用し、光
ファイバを切断せずに通話を可能とする方式が検討され
ている。その方式としては、光ファイバに歪を加え、偏
波特性の変化を利用するものや、光ファイバに曲げを加
えて損失を発生させ、曲げ径を変化させることにより強
度変調を得るものがある。後者の一例として、特願平3
−20027号や特願平3−143504号のそれぞれ
の願書に添付された明細書および図面に開示された方式
がある。この方式は、光ファイバを切断することなく、
1波長・1心双方向の通話を実現するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の光ファイバ通話装置においては、光ファイバの
端面から光信号を入出力して通話を行う端局に自局の発
光パワーが反射して戻り、自局の受光素子で受光されて
しまうという欠点があった。この戻り光としては、線路
中の光コネクタの反射や光ファイバのレーリ散乱光など
がある。そして、これらの戻り光は、多点からの反射光
であり、干渉や光源スペクトルのゆらぎ等が原因となっ
て、ノイズ成分として受光される。
【0006】この現象により、上述した従来の光ファイ
バ通話装置においては、信号品質の劣化やダイナミック
レンジの低下を招くとともに、光ファイバの任意の中間
位置において光ファイバ中を伝搬している光に外部より
変調を加えて通話を行う中間局の外部変調器およびロー
カルディテクション回路の特性も損なわれてしまうとい
う問題もあった。この発明は、このような背景の下にな
されたもので、中間局の外部変調手段およびローカルデ
ィテクション手段の特性を損なうことなく、端局の自局
への戻り光によるノイズが解消され、信号品質の劣化や
ダイナミックレンジの低下が起こらない光ファイバ通話
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、光ファイバ
の2つの端面のそれぞれから光パルスを入出力して通話
を行う第1および第2の端局と、前記光ファイバの任意
の中間位置において前記光ファイバ中を伝搬している光
パルスに外部より変調を加えて通話を行う少なくとも1
つの中間局とからなる光ファイバ通話装置において、前
記第1および第2の端局はそれぞれ、所定波長の光を出
力する発光手段と、音声信号に応じて所定周波数のキャ
リアパルスをパルス振幅変調してパルス振幅変調信号を
出力し、そのパルス振幅変調信号により前記発光手段の
出力光を直接変調するパルス振幅変調手段と、変調され
て前記発光手段から出力された光パルスを前記光ファイ
バの端面から入射するとともに、前記光ファイバの端面
から前記光ファイバ中を伝搬された光パルスを入射して
出力する光ファイバカプラと、該光ファイバカプラから
出力される光パルスを入射してその光パルスに応じた電
気信号を出力する第1の光−電気変換手段と、該第1の
光−電気変換手段の出力信号から前記所定周波数の信号
を除去する帯域除去フィルタと、該帯域除去フィルタの
出力信号から音声信号を復調する復調手段とを具備する
とともに、前記第1および第2の端局のそれぞれのパル
ス振幅変調手段で用いられる前記キャリアパルスの周波
数を互いに異なる周波数に設定され、前記中間局は、前
記光ファイバ中を伝搬している光パルスに対し音声信号
に応じて外部より光強度変調を加える外部変調手段と、
前記光ファイバの曲げ部からの漏洩光を入射してその光
に応じた電気信号を出力する第2の光−電気変換手段
と、該第2の光−電気変換手段の出力信号のうち音声帯
域以下の周波数の信号を通過させるローパスフィルタと
を具備することを特徴としている。
【0008】
【作用】この発明によれば、第1の端局において、パル
ス振幅変調手段がキャリアパルスを音声信号に応じてパ
ルス振幅変調してパルス振幅変調信号を出力すると、パ
ルス振幅変調信号によって発光手段の出力光が直接変調
される。これにより、発光手段の出力光パルスは、光フ
ァイバカプラを介して光ファイバの一方の端面から光フ
ァイバに入射され、光ファイバ中を伝搬された後、光フ
ァイバの他方の端面および第2の端局の光ファイバカプ
ラを介して第1の光−電気変換手段に入射されるので、
第1の光−電気変換手段からその光パルスに応じた電気
信号が出力され、帯域除去フィルタにおいて、自局への
戻り光の周波数成分が除去され、出力される。そして、
復調手段は、帯域除去フィルタの出力信号から音声信号
を復調する。
【0009】また、中間局において、光ファイバの曲げ
部から漏洩された光は、第2の光−電気変換手段におい
て、その光に応じた電気信号に変換された後、ローパス
フィルタを通過して出力される。さらに、中間局におい
て、外部変調手段が光ファイバ中を伝搬している光パル
スに対し音声信号に応じて外部より光強度変調を加える
と、外部変調が加えられた光パルスは、光ファイバ中を
伝搬された後、第1または第2の端局の光ファイバの一
方または他方の端面および光ファイバカプラを介して第
1の光−電気変換手段に入射されるので、第1の光−電
気変換手段からその光パルスに応じた電気信号が出力さ
れ、帯域除去フィルタにおいて、自局への戻り光の周波
数成分が除去され、出力される。そして、復調手段は、
帯域除去フィルタの出力信号から音声信号を復調する。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の一実施例
について説明する。図1〜図3はこの発明の一実施例に
よる光ファイバ通話装置の構成を示すブロック図であ
り、これらの図において、図1は1.3μm用のシング
ルモードの光ファイバ1の端面1aから光パルスを入出
力して通話を行う端局2の構成を示すブロック図、図2
は光ファイバ1の端面1bから光パルスを入出力して通
話を行う端局3の構成を示すブロック図、図3は光ファ
イバ1の任意の中間位置において光ファイバ1中を伝搬
している光パルスに外部より変調を加えて通話を行う中
間局4の構成を示すブロック図である。
【0011】まず、図1に示す端局2の構成について説
明する。図1において、5はパルス振幅変調器であり、
音声周波数より充分に高い周波数f1のキャリアパルス
(図4(a)参照)を、入力端子6から入力される音声
信号(図4(b)参照)に応じてパルス振幅変調(PA
M)してパルス振幅変調信号(図4(c)参照)を出力
する。
【0012】7は1.55μmの波長の光を発光するレ
ーザダイオード等からなる発光素子であり、パルス振幅
変調信号により出力光が直接変調される。8は戻り光を
阻止して発光素子7を保護するための光アイソレータ、
9は光ファイバである。10は光ファイバカプラであ
り、光アイソレータ8から出力され、光ファイバ9中を
伝搬された光パルスを入射して光ファイバ1中に導くと
ともに、光ファイバ1中を伝搬された光パルスを入射し
て光ファイバ11中に導く。
【0013】12はフォトダイオード等からなる受光素
子であり、光ファイバ1中を伝搬された直接変調された
光パルスを入射してその光パルスに応じた電流を出力す
る。13は受光素子12の出力電流を電圧に変換して増
幅する増幅器、14は周波数f1の信号を除去する帯域
除去フィルタ(以下、BEFという)、15はBEF1
4の出力信号から音声信号を復調するAM復調器、16
は音声信号が出力される出力端子である。
【0014】次に、図2に示す端局3の構成について説
明する。図2に示す端局3においては、図1に示す端局
2のパルス振幅変調器5が周波数f1のキャリアパルス
を音声信号に応じてパルス振幅変調してパルス振幅変調
信号を出力するのに対して、そのパルス振幅変調器17
が音声周波数より充分に高い周波数f2のキャリアパル
スを音声信号に応じてパルス振幅変調してパルス振幅変
調信号を出力する点と、端局2のBEF14が周波数f
1の信号を除去するのに対して、そのBEF18が周波
数f2の信号を除去する点とが異なる以外は、その構成
および動作が端局2と同様である。したがって、図2に
おいては、図1の各部に対応する部分に同一の符号を付
け、その説明を省略する。
【0015】次に、図3に示す中間局4の構成について
説明する。この図において、19は入力端子20から入
力される音声信号を入力してスピーカ等からなる電磁式
振動器21を駆動するドライバ、22は電磁式振動器2
1の対向する位置に設けられ、U字状に曲げられた光フ
ァイバ1の一方の直線部1cを固定する固定板であり、
電磁式振動器21は、音声信号に応じて振動してU字状
に曲げられた光ファイバ1の他方の直線部1dを振動さ
せ、光ファイバ1の曲げ径を可変する。これらのドライ
バ19、電磁式振動器21および固定板22は、光ファ
イバ1の曲げ径による損失変化を利用して光ファイバ1
中を伝搬している光パルスに対し外部より光強度変調を
加える外部変調器23を構成している。
【0016】24は大口径のフォトダイオード等からな
る受光素子であり、U字状に曲げられた光ファイバ1の
曲げ部1eからの漏洩光を入射してその光に応じた電流
を出力する。25は受光素子24の出力電流を電圧に変
換して増幅する増幅器、26は音声帯域以下の周波数の
信号を通過させるローパスフィルタ(以下、LPFとい
う)、27は音声信号が出力される出力端子である。そ
して、受光素子24、増幅器25およびLPF26は、
ローカルディテクション回路28を構成している。
【0017】このような構成において、まず、端局2と
端局3とが通話を行うには、図1に示す端局2におい
て、通話者が図示せぬマイクロフォンに向かって発声す
る。これにより、マイクロフォンから音声に応じた音声
信号(図4(b)参照)が出力され、入力端子6に供給
される。これにより、パルス振幅変調器5が周波数f1
のキャリアパルス(図4(a)参照)を、音声信号に応
じてパルス振幅変調してパルス振幅変調信号(図4
(c)参照)を出力するので、パルス振幅変調信号によ
って発光素子7の出力光が直接変調される。
【0018】次に、発光素子7の出力光は、光アイソレ
ータ8、光ファイバ9および光ファイバカプラ10を介
して端面1aから光ファイバ1に入射され、光ファイバ
1中を伝搬された後、図3に示す中間局4内のU字状に
曲げられた光ファイバ1の曲げ部1eを経て図2に示す
端局3の光ファイバ1の端面1bおよび光ファイバカプ
ラ10を介して光ファイバ11中に導かれる。
【0019】これにより、光ファイバ11中を伝搬され
た光は、受光素子12に入射されるので、受光素子12
からその光に応じた電流が出力される。次に、受光素子
12の出力電流は、増幅器13において、電圧に変換さ
れて増幅され、BEF18において、自局への戻り光の
周波数成分f2が除去され、出力される。そして、AM
復調器15は、BEF18の出力信号から音声信号を復
調して出力端子16から出力する。なお、図2に示す端
局3の入力端子6から入力された音声信号が、端局3に
おいて処理され、光ファイバ1中を伝搬された後、図1
に示す端局2において処理され、出力端子16から出力
される動作は、上述した動作と同様であるので、その説
明を省略する。
【0020】次に、端局2と中間局4とが通話を行う場
合について説明する。まず、端局2から中間局4に通話
するには、図1に示す端局2において、通話者が図示せ
ぬマイクロフォンに向かって発声する。これにより、マ
イクロフォンから音声に応じた音声信号が出力され、入
力端子6に供給される。これにより、パルス振幅変調器
5が周波数f1のキャリアパルスを、音声信号に応じて
パルス振幅変調してパルス振幅変調信号を出力するの
で、パルス振幅変調信号によって発光素子7の出力光が
直接変調される。
【0021】次に、発光素子7の出力光は、光アイソレ
ータ8、光ファイバ9および光ファイバカプラ10を介
して端面1aから光ファイバ1に入射され、光ファイバ
1中を伝搬された後、その一部が図3に示す中間局4に
おいて、U字状に曲げられた光ファイバ1の曲げ部1e
から漏洩される。これにより、U字状に曲げられた光フ
ァイバ1の曲げ部1eから漏洩された光は、受光素子2
4に入射されるので、受光素子25からその光に応じた
電流が出力される。次に、受光素子24の出力電流は、
増幅器25において、電圧に変換されて増幅された後、
LPF26を通過して出力端子27から出力される。
【0022】次に、中間局4から端局2に通話するに
は、図3に示す中間局4において、通話者が図示せぬマ
イクロフォンに向かって発声する。これにより、マイク
ロフォンから音声に応じた音声信号が出力され、入力端
子20に供給される。これにより、ドライバ19が音声
信号を入力して電磁式振動器21を駆動させるので、U
字状に曲げられた光ファイバ1の直線部1dが振動して
光ファイバ1の曲げ径が可変される。したがって、光フ
ァイバ1中を伝搬している光パルスに対し損失変化によ
る光強度変調が加えられ、パルス振幅変調される。な
お、光ファイバ1中を伝搬している光パルスに対し損失
変化による外部変調を加えた場合の変調波形が、パルス
振幅変調となる原理については公知であるので、その説
明を省略する。
【0023】そして、中間局4において外部変調が加え
られた光パルスは、光ファイバ1中を伝搬された後、図
1に示す端局2の光ファイバ1の端面1aおよび光ファ
イバカプラ10を介して光ファイバ11中に導かれる。
これにより、光ファイバ11中を伝搬された光は、受光
素子12に入射されるので、受光素子12からその光に
応じた電流が出力される。次に、受光素子12の出力電
流は、増幅器13において、電圧に変換されて増幅さ
れ、BEF18において、自局への戻り光の周波数成分
2が除去され、出力される。そして、AM復調器15
は、BEF18の出力信号から音声信号を復調して出力
端子16から出力する。
【0024】以上説明したように、端局2および3にお
いては、光ファイバカプラ10を使用して光パルスの入
出力を光ファイバの端面1aおよび1bから行うので、発
光素子10の出力光に直接変調を加えることができると
ともに、高速応答可能な受光素子12が使用可能であ
り、受信可能な周波数帯域は広く、かなり高い周波数の
光パルスにまで対応することができる。
【0025】また、端局2および3においては、音声周
波数より充分に高く、かつ、それぞれで異なる周波数f
1およびf2のパルスをキャリアパルスとして用いて発光
素子7の出力光をパルス振幅変調し、自局への戻り光の
周波数成分をBEF14および18で除去しているた
め、自局において発生する戻り光によるノイズを防止す
ることができる。なお、端局2および3において、光ア
イソレータ8は必ずしも必要ではないが、上述した一実
施例のように、発光素子7として、レーザダイオード等
の戻り光が自身の特性に悪影響を与えるものを使用する
場合には、必要である。
【0026】いっぽう、中間局4は、曲げ径による損失
変化を利用した外部変調器23と、光ファイバ1の曲げ
部1eから漏洩する光パルスを受光するローカルディテ
クション回路28とによって構成されている。このよう
な構成においては、一般的に、変調・復調ともに帯域が
狭く(2kHz程度)、音声を伝送する場合でも、ベー
スバンド伝送が限界である。というのは、光ファイバ1
の曲げ径変化を利用して外部変調を行うのに電磁式振動
器21を用いるとともに、ローカルディテクション回路
28の受光素子に受光効率を上げるために大口径の受光
素子24を用いているからである。しかしながら、端局
2および3の発光素子7の出力光を変調する変調器とし
て、パルス振幅変調器17を採用したので、中間局4に
おいてLPF26を使用するだけで、端局2および3か
ら送信された音声信号を受信することができる。
【0027】これにより、端局2および3において直接
変調によりパルス振幅変調された光パルスと、中間局4
において外部変調によりパルス振幅変調された光パルス
とが、端局2および3においてはAM復調され、中間局
4においてはベースバンドで受信されるのである。
【0028】ところで、上述した一実施例においては、
発光素子7の出力光の変調方式としてパルス振幅変調方
式を使用しているため、通常の振幅変調方式とは異な
り、受信信号にキャリアパルスのハーモニックが生じ
る。このハーモニックは、通常、2つのキャリアパルス
のそれぞれの周波数f1およびf2の整数倍で生じるため
に、これを除去するには、BEFが有利であり、キャリ
アパルスの周波数f1およびf2は、それぞれのハーモニ
ックをBEFで除去できることを考慮して選択される必
要がある。したがって、上述した一実施例による光ファ
イバ通話装置を実現する上では、キャリアパルスの周波
数f1およびf2の選択とともに、BEFの特性等が装置
の性能や特性に非常に重要な影響を与えることになる。
【0029】さて、上述したように、端局2および3の
受光素子12の受信可能な周波数帯域は広いが、受信さ
れる光パルスの周波数が高くなればなるほど、伝送装置
としてのダイナミックレンジは小さくなるので、キャリ
アパルスの周波数f1およびf2のそれぞれの周波数が大
幅に異なってしまうと、端局2および3のそれぞれのダ
イナミックレンジに大きな差が生じてしまう。
【0030】もっとも、光ファイバ通話装置のシステム
マージンが大きなダイナミックレンジの差を許容するの
であれば、上述したハーモニックのレベルがシステム構
成上問題にならなくなるように、キャリアパルスの周波
数f1およびf2の周波数差を大きくすれば、BEF14
および18の実現は容易になる。しかしながら、通常
は、ダイナミックレンジを有効に利用できるように、キ
ャリアパルスの周波数f1とf2との差を小さく設定す
る。
【0031】今、仮に、f1<f2と設定する。また、パ
ルス振幅変調器17から出力される光パルスの変調波形
と、受光素子12に入射される光パルスの受光波形とが
ともに理想的なデューティ比50%のパルスであるとす
ると、偶数次のハーモニックは原理的にゼロのはずであ
るので、図5に示すように、たとえば、f2=2f1と設
定して、周波数f1および3f1の信号を除去するような
BEFを使用すればよい。また、たとえば、f2=4f2
と設定して、BEFによって周波数3f1および5f1
信号を除去することも可能である。
【0032】このように、変調波形と受光波形とがとも
に理想的なデューティ比50%のパルスである場合に
は、周波数が高次になればなるほど、周波数f2および
1の2つのキャリアパルスのハーモニックの比が小さ
くなるため、BEFとしては設計しにくくなるが、その
反面、高次のハーモニックほど、レベルが小さくなる。
したがって、このような場合、これら2つの点に、上述
したダイナミックレンジの問題を含めた形のトレードオ
フでキャリアパルスの周波数f1とf2とを選択すること
になる。
【0033】しかしながら、実際には、光パルスの理想
的な変調および受光はあり得ないので、偶数次のハーモ
ニック、今の場合、周波数2f1のハーモニックをゼロ
とすることはできない。したがって、キャリアパルスの
周波数f1およびf2を設定する際に、f2=2f1と設定
することは、周波数2f1のハーモニックのレベルが問
題にならない程度に小さい場合に適用することができ
る。
【0034】いっぽう、周波数2f1のハーモニックの
レベルが問題となるほど大きい場合には、図6に示すよ
うに、キャリアパルスの周波数f2は、周波数f1と2f
1との中間点に設定することが必要となる。この場合
は、f2=3/2f1となる。ただし、周波数f1の信号
レベルに比べて周波数2f1の信号レベルが小さくなる
ため、周波数f2を周波数3/2f1と2f1との間に設
定することにより、BEFの実現を容易にすることが可
能である。また、周波数f2を周波数2f1と5/2f1
との間に設定することも有効である。いずれにしても、
キャリアパルスの周波数f2を高次の周波数に設定する
場合は、上述したトレードオフと同様なトレードオフと
なる。
【0035】また、キャリアパルスの周波数f1とf2
の差は、中間局4のLPF26で除去され得る周波数と
なるように設定する必要がある。というのは、中間局4
においては、周波数f1およびf2のパルス振幅変調の光
パルスが同時に受信されるため、これらの光パルスの周
波数差がうなりとして中間局4の音声信号の受信に悪影
響をもたらすからである。
【0036】ここで、上述した一実施例において、伝送
される信号を帯域2kHzの音声信号とし、パルス幅変
調器5のキャリアパルスの周波数をそれぞれ周波数f1
=100/3kHzおよびf2=50kHzと設定した
場合、端局3および3のそれぞれのBEF14およびB
EF18には、図7に示す特性を有するものを使用す
る。図7において、曲線aはBEF14の特性、曲線b
はBEF18の特性である。また、中間局4のLPF2
6には、カットオフ周波数が3kHzであるものを使用
する。このような構成によれば、端局2および3並びに
複数の中間局4の間で、戻り光のノイズの影響を受ける
ことのない良好な同時通話を実現することができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、中間局の外部変調手段と、第2の光−電気変換手段
およびローパスフィルタからなるローカルディテクショ
ン手段とのそれぞれの特性を損なうことなく、端局の自
局への戻り光によるノイズが解消されるという効果があ
る。したがって、信号品質の劣化やダイナミックレンジ
の低下が起こらない。これにより、光ファイバを切断す
ることなく、光ファイバ1心・単一波長による音質の良
好な複数点同時通話が実現可能となるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による光ファイバ通話装置
の端局2の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施例による光ファイバ通話装置
の端局3の構成を示すブロック図である。
【図3】この発明の一実施例による光ファイバ通話装置
の中間局4の構成を示すブロック図である。
【図4】パルス振幅変調を説明するための図である。
【図5】周波数f1およびf2のキャリアパルスのハーモ
ニックを説明するための図である。
【図6】周波数f1およびf2のキャリアパルスのハーモ
ニックを説明するための図である。
【図7】BEF14および18の特性の一例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1,9,11 光ファイバ 1a,1b 端面 1c,1d 直線部 1e 曲げ部 2,3 端局 4 中間局 5,17 パルス振幅変調器 6,20 入力端子 7 発光素子 8 光アイソレータ 10 光ファイバカプラ 12,24 受光素子 13,25 増幅器 14,18 BEF 15 AM復調器 16,27 出力端子 19 ドライバ 21 電磁式振動器 22 固定板 23 外部変調器 26 LPF 28 ローカルディテクション回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桜井 浩一 千葉県佐倉市六崎1440番地 藤倉電線株式 会社佐倉工場内 (72)発明者 桑木 伸夫 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 湯本 源明 東京都江東区牡丹三丁目24番7号 株式会 社スズキ技研内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバの2つの端面のそれぞれから
    光パルスを入出力して通話を行う第1および第2の端局
    と、前記光ファイバの任意の中間位置において前記光フ
    ァイバ中を伝搬している光パルスに外部より変調を加え
    て通話を行う少なくとも1つの中間局とからなる光ファ
    イバ通話装置において、 前記第1および第2の端局はそれぞれ、 所定波長の光を出力する発光手段と、 音声信号に応じて所定周波数のキャリアパルスをパルス
    振幅変調してパルス振幅変調信号を出力し、そのパルス
    振幅変調信号により前記発光手段の出力光を直接変調す
    るパルス振幅変調手段と、 変調されて前記発光手段から出力された光パルスを前記
    光ファイバの端面から入射するとともに、前記光ファイ
    バの端面から前記光ファイバ中を伝搬された光パルスを
    入射して出力する光ファイバカプラと、 該光ファイバカプラから出力される光パルスを入射して
    その光パルスに応じた電気信号を出力する第1の光−電
    気変換手段と、 該第1の光−電気変換手段の出力信号から前記所定周波
    数の信号を除去する帯域除去フィルタと、 該帯域除去フィルタの出力信号から音声信号を復調する
    復調手段とを具備するとともに、前記第1および第2の
    端局のそれぞれのパルス振幅変調手段で用いられる前記
    キャリアパルスの周波数を互いに異なる周波数に設定さ
    れ、 前記中間局は、 前記光ファイバ中を伝搬している光パルスに対し音声信
    号に応じて外部より光強度変調を加える外部変調手段
    と、 前記光ファイバの曲げ部からの漏洩光を入射してその光
    に応じた電気信号を出力する第2の光−電気変換手段
    と、 該第2の光−電気変換手段の出力信号のうち音声帯域以
    下の周波数の信号を通過させるローパスフィルタとを具
    備することを特徴とする光ファイバ通話装置。
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