JPH0526793A - 油ガス分離フイルタ - Google Patents
油ガス分離フイルタInfo
- Publication number
- JPH0526793A JPH0526793A JP3182496A JP18249691A JPH0526793A JP H0526793 A JPH0526793 A JP H0526793A JP 3182496 A JP3182496 A JP 3182496A JP 18249691 A JP18249691 A JP 18249691A JP H0526793 A JPH0526793 A JP H0526793A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- filter
- gas
- fluororesin
- wall
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】JB内油中溶存ガスを効率的に分離することを
可能とする。 【構成】油密構造の注油孔4aを備えたOFケーブル1
の接続箱2の内部に配置され、油中溶存ガスを分離する
油ガス分離フィルタ10が、先端が密閉構造で、所定の
径、肉厚からなるフッ素樹脂製で、かつ接続箱2の内壁
に沿って長手方向にスパイラル状に配置されると共に、
その開放端が注油孔4aから外部に取り出せるようにさ
れたものであることを特徴とする。 【効果】JB内の油中溶存ガスが均等に検出できるよう
になる。
可能とする。 【構成】油密構造の注油孔4aを備えたOFケーブル1
の接続箱2の内部に配置され、油中溶存ガスを分離する
油ガス分離フィルタ10が、先端が密閉構造で、所定の
径、肉厚からなるフッ素樹脂製で、かつ接続箱2の内壁
に沿って長手方向にスパイラル状に配置されると共に、
その開放端が注油孔4aから外部に取り出せるようにさ
れたものであることを特徴とする。 【効果】JB内の油中溶存ガスが均等に検出できるよう
になる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油ガス分離フィルタに
関するものである。
関するものである。
【0002】
【従来の技術】(1)現在、OFケーブルの接続箱(ジ
ョイントボックス(JB)と称する)内絶縁油中に溶存
している主として炭化水素系ガス(他にH2、O2、N2
等)の検出は、線路を停電させ、JBの注油孔を開けて
採油し、一度工場等に持ち帰り最終的にガスクロマトグ
ラフで分析して行なっている。
ョイントボックス(JB)と称する)内絶縁油中に溶存
している主として炭化水素系ガス(他にH2、O2、N2
等)の検出は、線路を停電させ、JBの注油孔を開けて
採油し、一度工場等に持ち帰り最終的にガスクロマトグ
ラフで分析して行なっている。
【0003】従って既設のJBに対しては何ら手を加え
ることなく油中溶存ガスの分析を実施している。
ることなく油中溶存ガスの分析を実施している。
【0004】(2)また、最近になってJBの注油孔に
油中溶存ガスを検出するセンサを取付け、センサ情報を
常時監視する方式も検討され始めている。
油中溶存ガスを検出するセンサを取付け、センサ情報を
常時監視する方式も検討され始めている。
【0005】すなわち図6に示されているようにOFケ
ーブル1のJB2内はケーブル接続部3を中央として右
と左の油室に分かれた形となっている。JB2には油密
構造の注油孔4a(上口)、4b(下口)が設けられて
おり、注油孔4aにはガス検出センサ5が取り付けら
れ、JB2内絶縁油6中の油中溶存ガスを検出し、信号
ケーブル7を通してガスクロマトグラフに送り分析して
いる。なお、同図において8はフランジ、9は鉛工部で
ある。
ーブル1のJB2内はケーブル接続部3を中央として右
と左の油室に分かれた形となっている。JB2には油密
構造の注油孔4a(上口)、4b(下口)が設けられて
おり、注油孔4aにはガス検出センサ5が取り付けら
れ、JB2内絶縁油6中の油中溶存ガスを検出し、信号
ケーブル7を通してガスクロマトグラフに送り分析して
いる。なお、同図において8はフランジ、9は鉛工部で
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術にはそれ
ぞれ次に述べるような問題がある。
ぞれ次に述べるような問題がある。
【0007】(1)は線路を停電させ、採取した油を持
ち帰って分析するというバッチ式であるために、JB内
絶縁油中溶存ガスを常時監視することは対象となるJB
の数量も膨大なものとなり、現実的には不可能である。
ち帰って分析するというバッチ式であるために、JB内
絶縁油中溶存ガスを常時監視することは対象となるJB
の数量も膨大なものとなり、現実的には不可能である。
【0008】(2)はJBにしかるべきガス検出センサ
を取付け、油中に溶存するガスを分離し、検出する方式
であるが、センサの取付口近傍の油が対象となってしま
う。更にはJB内の油は導体の温度変化に伴う対流によ
り上下方向の流れはあるもののJBの長手方向の流れは
期待できない。従って図6に示されているように、注油
孔4aに取付けたセンサ5は同図左側に生じたガスを検
出することが難しい。
を取付け、油中に溶存するガスを分離し、検出する方式
であるが、センサの取付口近傍の油が対象となってしま
う。更にはJB内の油は導体の温度変化に伴う対流によ
り上下方向の流れはあるもののJBの長手方向の流れは
期待できない。従って図6に示されているように、注油
孔4aに取付けたセンサ5は同図左側に生じたガスを検
出することが難しい。
【0009】本発明は以上の点に鑑みなされたものであ
り、JB内油中溶存ガスを効率的に分離することを可能
とした油ガス分離フィルタを提供することを目的とする
ものである。
り、JB内油中溶存ガスを効率的に分離することを可能
とした油ガス分離フィルタを提供することを目的とする
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、フィルタ
を、先端が密閉構造で、所定の径、肉厚からなるフッ素
樹脂製で、かつ接続箱の内壁に沿って長手方向にスパイ
ラル状に配置されると共に、その開放端が注油孔から外
部に取出せるようにすることにより、達成される。
を、先端が密閉構造で、所定の径、肉厚からなるフッ素
樹脂製で、かつ接続箱の内壁に沿って長手方向にスパイ
ラル状に配置されると共に、その開放端が注油孔から外
部に取出せるようにすることにより、達成される。
【0011】
【作用】上記手段を設けたので、JB内の油中溶存ガス
が均等に検出できるようになる。
が均等に検出できるようになる。
【0012】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明す
る。
る。
【0013】〔実施例1〕図1から図4には本発明の一
実施例が示されている。なお従来と同じ部品には同じ符
号を付したので説明を省略する。本実施例ではフィルタ
10を、先端が密閉構造で、所定の径、肉厚からなるフ
ッ素樹脂製で、かつ接続箱(JB)2の内壁に沿って長
手方向にスパイラル状に配置されると共に、その開放端
が注油孔4aから外部に取出せるようにした。このよう
にすることにより、JB2内の油中溶存ガスが均等に検
出できるようになり、JB内油中溶存ガスを効率的に分
離することを可能とした油ガス分離フィルタ10を得る
ことができる。
実施例が示されている。なお従来と同じ部品には同じ符
号を付したので説明を省略する。本実施例ではフィルタ
10を、先端が密閉構造で、所定の径、肉厚からなるフ
ッ素樹脂製で、かつ接続箱(JB)2の内壁に沿って長
手方向にスパイラル状に配置されると共に、その開放端
が注油孔4aから外部に取出せるようにした。このよう
にすることにより、JB2内の油中溶存ガスが均等に検
出できるようになり、JB内油中溶存ガスを効率的に分
離することを可能とした油ガス分離フィルタ10を得る
ことができる。
【0014】すなわち図1および図2に示されているよ
うに、JB2の注油孔4aの接栓を開け、挿入金具11
を取付けた所定長のフィルタ(チューブ状フィルタ)1
0を順次注油孔4aの上方より下方に挿入する。フィル
タ10は製造時の巻取り径の調整によりJB内壁に沿う
形で図中右から左方向へとねじを回すように移動する。
同図においてはフィルタ10が約2巻であるが、現実的
にはJB長も1m前後あるため、5〜6巻以上となる。
所定長のフィルタ10をJB内に挿入終了(この時点で
挿入金具11のテーパ部11aと注油孔4aのテーパ部
が接触)後、袋ナット12を締め付ける。作業は以上で
終了する。なお、図2で11bはフィルタ接続部、11
cはセンサ部である。
うに、JB2の注油孔4aの接栓を開け、挿入金具11
を取付けた所定長のフィルタ(チューブ状フィルタ)1
0を順次注油孔4aの上方より下方に挿入する。フィル
タ10は製造時の巻取り径の調整によりJB内壁に沿う
形で図中右から左方向へとねじを回すように移動する。
同図においてはフィルタ10が約2巻であるが、現実的
にはJB長も1m前後あるため、5〜6巻以上となる。
所定長のフィルタ10をJB内に挿入終了(この時点で
挿入金具11のテーパ部11aと注油孔4aのテーパ部
が接触)後、袋ナット12を締め付ける。作業は以上で
終了する。なお、図2で11bはフィルタ接続部、11
cはセンサ部である。
【0015】このようにすることにより、フィルタ10
は油中ガスにまんべんなく接触し、分離ガス13をセン
サ5まで導くことができる。また、図3に示されている
ように、加熱されて上下方向に対流する対流油の流れ1
4はフィルタ10に沿って斜め方向に移動して、JB内
の油に長手方向の流れが生じ易くなる。
は油中ガスにまんべんなく接触し、分離ガス13をセン
サ5まで導くことができる。また、図3に示されている
ように、加熱されて上下方向に対流する対流油の流れ1
4はフィルタ10に沿って斜め方向に移動して、JB内
の油に長手方向の流れが生じ易くなる。
【0016】ところでこのフィルタ10の形状は次の通
りである。
りである。
【0017】(1)製造時の巻取り径D1…JBの内径
D2(D2≒φ230)より大きい。D2<D1≒300〜
400mm。
D2(D2≒φ230)より大きい。D2<D1≒300〜
400mm。
【0018】(2)サイズ…外形≒φ7〜8、ケーブル
接続部とJB間のギャップ≒φ11以上(275kV
級)、内径≒φ5〜6、肉厚=1〜2mm。
接続部とJB間のギャップ≒φ11以上(275kV
級)、内径≒φ5〜6、肉厚=1〜2mm。
【0019】(3)先端形状…球状。図4に示されてい
るように、フィルタ先端にPFAでなる球状アダプタ1
5を挿入後、融着部16を持ってフィルタ10と加熱融
着する。JB内に挿入時は図中矢印の方向に挿入する。
るように、フィルタ先端にPFAでなる球状アダプタ1
5を挿入後、融着部16を持ってフィルタ10と加熱融
着する。JB内に挿入時は図中矢印の方向に挿入する。
【0020】このようにすることにより、上述のように
注油孔4aからフィルタ10を挿入して取り付けた後は
光式、電気式ガスセンサあるいはガスクロ等に油ガス分
離材としてのフィルタ10を通してガスを導き出せば、
油中溶存ガスの種類、濃度を検出できる。
注油孔4aからフィルタ10を挿入して取り付けた後は
光式、電気式ガスセンサあるいはガスクロ等に油ガス分
離材としてのフィルタ10を通してガスを導き出せば、
油中溶存ガスの種類、濃度を検出できる。
【0021】このように本実施例によれば、次に述べる
ような効果を奏することができる。
ような効果を奏することができる。
【0022】(1)油ガスを分離するチューブ状フィル
タがJB内に一様な状態で挿入されるため、JB内に油
の流れがなくとも油中に溶存するガスにまんべんなく接
触し、分離ガスをセンサまで導くことができる。
タがJB内に一様な状態で挿入されるため、JB内に油
の流れがなくとも油中に溶存するガスにまんべんなく接
触し、分離ガスをセンサまで導くことができる。
【0023】(2)フィルタはJB内壁に沿う形で内巻
されるため、導体によって加熱されて上下方向に対流す
る油はフィルタに沿って斜めに移動する。従って、JB
内の油に横方向の流れが生じ易くなる。すなわちJB内
の油は小規模ながら撹拌されることになり、油中溶存ガ
スの検出感度を向上する。
されるため、導体によって加熱されて上下方向に対流す
る油はフィルタに沿って斜めに移動する。従って、JB
内の油に横方向の流れが生じ易くなる。すなわちJB内
の油は小規模ながら撹拌されることになり、油中溶存ガ
スの検出感度を向上する。
【0024】〔実施例2〕図5には本発明の他の実施例
が示されている。本実施例ではフィルタ10aを、内面
が円形で、外面に凹凸を設けて形成した。このように内
面を円形に保てば、外面は多角形状にして油との接触面
積を多くするようにしてもよい。これにより前述の場合
よりもフィルタ10aとしての機能が向上するようにな
る。
が示されている。本実施例ではフィルタ10aを、内面
が円形で、外面に凹凸を設けて形成した。このように内
面を円形に保てば、外面は多角形状にして油との接触面
積を多くするようにしてもよい。これにより前述の場合
よりもフィルタ10aとしての機能が向上するようにな
る。
【0025】なお、フィルタの材質の必要条件は耐油、
耐熱性である。従って材質としてはフッ素樹脂系(PT
FE、ETFE、FEP、PFA等)が適している。こ
れらの中でもガスの透過係数の大きいPFAが適材であ
る。
耐熱性である。従って材質としてはフッ素樹脂系(PT
FE、ETFE、FEP、PFA等)が適している。こ
れらの中でもガスの透過係数の大きいPFAが適材であ
る。
【0026】
【発明の効果】上述のように本発明は、フィルタを、先
端が密閉構造で、所定の径、肉厚からなるフッ素樹脂製
で、かつ接続箱の内壁に沿って長手方向にスパイラル状
に配置されると共に、その開放端が注油孔から外部に取
出せるようにしたので、JB内の油中溶存ガスが均等に
検出できるようになり、JB内油中溶存ガスを効率的に
分離することを可能とした油ガス分離フィルタを得るこ
とができる。
端が密閉構造で、所定の径、肉厚からなるフッ素樹脂製
で、かつ接続箱の内壁に沿って長手方向にスパイラル状
に配置されると共に、その開放端が注油孔から外部に取
出せるようにしたので、JB内の油中溶存ガスが均等に
検出できるようになり、JB内油中溶存ガスを効率的に
分離することを可能とした油ガス分離フィルタを得るこ
とができる。
【図1】本発明の油ガス分離フィルタの一実施例による
JBの縦断側面図である。
JBの縦断側面図である。
【図2】同じく一実施例の注油孔部の拡大縦断側面図で
ある。
ある。
【図3】同じく一実施例のJB内絶縁油の流れを示す説
明図である。
明図である。
【図4】同じく一実施例のフィルタの先端形状を示す縦
断側面図である。
断側面図である。
【図5】本発明の油ガス分離フィルタの他の実施例の横
断面図である。
断面図である。
【図6】従来の油ガス分離フィルタによるJBの縦断側
面図である。
面図である。
1 OFケーブル
2 JB(接続箱)
4a、4b 注油孔
10、10a チューブ状フィルタ(フィルタ)
Claims (2)
- 【請求項1】油密構造の注油孔を備えたOFケーブルの
接続箱の内部に配置され、油中溶存ガスを分離する油ガ
ス分離フィルタにおいて、前記フィルタが、先端が密閉
構造で、所定の径、肉厚からなるフッ素樹脂製で、かつ
前記接続箱の内壁に沿って長手方向にスパイラル状に配
置されると共に、その開放端が前記注油孔から外部に取
出せるようにされたものであることを特徴とする油ガス
分離フィルタ。 - 【請求項2】前記フィルタが、その内面が円形状で外面
が凹凸を設けて形成されたものである請求項1記載の油
ガス分離フィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3182496A JP2803397B2 (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | 油ガス分離フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3182496A JP2803397B2 (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | 油ガス分離フィルタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0526793A true JPH0526793A (ja) | 1993-02-02 |
JP2803397B2 JP2803397B2 (ja) | 1998-09-24 |
Family
ID=16119311
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3182496A Expired - Lifetime JP2803397B2 (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | 油ガス分離フィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2803397B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106401582A (zh) * | 2016-11-30 | 2017-02-15 | 吉林大学 | 一种集成仿生一体式半透膜脱气器 |
-
1991
- 1991-07-23 JP JP3182496A patent/JP2803397B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106401582A (zh) * | 2016-11-30 | 2017-02-15 | 吉林大学 | 一种集成仿生一体式半透膜脱气器 |
CN106401582B (zh) * | 2016-11-30 | 2023-05-26 | 吉林大学 | 一种集成仿生一体式半透膜脱气器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2803397B2 (ja) | 1998-09-24 |
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