JPH05266809A - 進行波管 - Google Patents

進行波管

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Publication number
JPH05266809A
JPH05266809A JP6440492A JP6440492A JPH05266809A JP H05266809 A JPH05266809 A JP H05266809A JP 6440492 A JP6440492 A JP 6440492A JP 6440492 A JP6440492 A JP 6440492A JP H05266809 A JPH05266809 A JP H05266809A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electron beam
wave tube
cold cathode
slow
microwave
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6440492A
Other languages
English (en)
Inventor
雅明 ▲高▼橋
Masaaki Takahashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP6440492A priority Critical patent/JPH05266809A/ja
Publication of JPH05266809A publication Critical patent/JPH05266809A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】進行波管のヒータ加熱電力を省略し消費電力を
低減することと、遅波回路の全長を短くすることにより
小形軽量な進行波管を得ることを目的とする。 【構成】電界放射型冷陰極6を備え、冷陰極のゲート電
極7にマイクロ波入力13を印加することにより密度変
調された電子ビームを取り出すことができるようにし
た。また、遅波回路はその電子銃側の端部を減衰器8に
より終端し減衰器8より電子銃よりの遅波回路部分を省
略し遅波回路を短くした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は進行波管に関し、特に陰
極と遅波回路部に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の進行波管は、図4に示すようにヒ
ータ19によって加熱された陰極16から電子ビーム1
2を取り出すようになっている。通常、この陰極16に
は電流密度に応じて酸化物陰極または含浸型陰極が使用
される。陽極17は、印加電圧によって電子ビーム12
の加速または遮断を行う。陽極17によって加速された
電子ビーム12は、ヘリックス9に印加された電圧すな
わちヘリックス電圧によって決まる速度でヘリックス9
の中を進行する。このとき電子ビーム12の速度が、ヘ
リックス9上を伝播するマイクロ波の軸方向速度とほぼ
等しくなるようにヘリックス電圧を調整すると、電子ビ
ーム12はマイクロ波と相互作用しながらヘリックス9
の中を進むことになる。電子ビーム12は、マイクロ波
との相互作用によって密度変調を受け、ヘリックス9の
軸方向に沿って電子の集群が徐々に強まって行くと同時
にマイクロ波の増幅が行なわれる。
【0003】ところが、ヘリックス9の中間部には発振
防止用の減衰器8が設けられている。減衰器8は通常ヘ
リックス9を支持固定する誘電体支柱に炭素被膜を形成
することによって構成される。ある程度増幅されたマイ
クロ波は、この減衰器8によって完全に減衰されてしま
う。しかし、密度変調を受けた電子ビーム12は、その
まま減衰器を通過し、減衰器8を出たところでヘリック
ス9上にマイクロ波を誘起する。そして再びマイクロ波
と電子ビーム12との相互作用がはじまり、電子の集群
はさらに進み、マイクロ波もさらに増幅される。所定の
増幅度に達する位置でマイクロ波は出力取出部10から
外部回路へ取り出される。マイクロ波との相互作用が済
んだ電子ビーム12はコレクタ11に捕獲される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来の進行波管で
は、電子ビームを発生させるために陰極をヒータで加熱
する必要がある。ヒータの加熱電力は、陰極から電子ビ
ームを取り出すために必要なだけでマイクロ波の増幅に
直接寄与するものではない。従って、ヒータの加熱電力
は進行波管の消費電力を増加させ、綜合効率向上の一つ
の制限となっている。
【0005】また、進行波管は遅波回路上を伝搬するマ
イクロ波と電子ビームが軸方向に沿って連続的に相互作
用を行うので、所定の増幅度を得るためには軸方向に全
長の大きい電子管になってしまう。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の進行波管は、電
子ビームの放射源として電界放射型冷陰極を有し、しか
も、その冷陰極のゲート電極にマイクロ波の入力電力を
印加するようにしたことを特徴とする。また、本発明の
進行波管は遅波回路のコレクタ側の端部は出力取出し部
に接続される一方、電子銃側の端部が減衰器によって終
端されている。
【0007】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図1は、本発明に用いる電界放射型冷陰極の断面図
である。シリコン基板4の上にモリブデン等の金属また
はシリコンからなる円錐状突起1を形成し、またシリコ
ン基板4の上の酸化シリコン膜3の上にAl等の金属か
らなるゲート電極2を形成する。円錐状突起1の高さは
通常1から1.5ミクロンであり、ゲート電極2の穴径
も1ミクロン程度である。図1に示すように、ゲート電
極2に数百Vの直流電圧を印加すると円錐状突起1の先
端部に電界が集中し、先端部において電界放射による電
子ビーム5が発生する。1個の円錐状突起から得られる
電流は10μA程度であるため、実用的な陰極では、数
千から数万の円錐状突起をシリコン基板上に配列形成す
ることになる。
【0008】図2は、本発明の第1の実施例の電界放射
型冷陰極を有するヘリックス形進行波管である。冷陰極
6は電界放射型冷陰極により構成されている。冷陰極6
のゲート電極7には、電子ビームを取り出すための直流
ゲート電圧とマイクロ波の入力13を重畳して印加す
る。ヘリックス9の電子銃側の端部は減衰器8により終
端され、コレクタ側の端部は出力取出部10に接続され
ている。ゲート電極7にはマイクロ波入力によって変調
された電圧が印加されることになるため、マイクロ波入
力によって密度変調を受け集群した電子ビームが冷陰極
6から発生する。ヘリックス9の中を通過する電子ビー
ム12は、既に集群が進んでいるので減衰器8を出たと
ころでヘリックス9にマイクロ波を誘起させ誘起したマ
イクロ波と電子ビーム12がヘリックス9の軸方向に沿
って相互作用を行い、増幅されたマイクロ波は出力取出
部10から外部回路へ導かれる。
【0009】図3は、本発明の第2の実施例の結合空胴
形進行波管である。電界放射型冷陰極からなる冷陰極6
を有し、ゲート電極7には図2と同様直流電圧にマイク
ロ波入力13を重畳して印加している。冷陰極6から発
生した電子ビーム12は既にマイクロ波入力によって電
子の集群が進んでおり、結合空胴回路15を通過すると
き外部セバーを構成する減衰器14とつながった空胴を
通過したあと、空胴にマイクロ波を誘起し、誘起された
マイクロ波と電子ビーム12が軸方向に沿って相互作用
を続けながら進み、増幅されたマイクロ波は出力取出部
10から外部回路へ導かれる。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、電界放射
型冷陰極を陰極として採用した結果ヒータの加熱電力が
不要となった。従って、進行波管の消費電力が低減され
総合効率が向上するという効果を有する。また、ゲート
電極にマイクロ波の入力を印加することにより、陰極か
ら直接,密度変調され電子の集群がある程度進んだ電子
ビームを発生させるので、図4の従来例で示したような
減衰器よりも電子銃よりの遅波回路部でマイクロ波と電
子ビームを相互作用させて電子ビームに密度変調をかけ
る必要が無くなった結果、遅波回路部は減衰器とそれよ
りコレクタ側の部分だけ存在すれば十分である。従っ
て、従来に比較して約半分の長さの遅波回路長で所定の
増幅度と出力を得ることが可能であるという効果を有す
る。さらに、電子ビームの取り出しと遮断がゲート電極
に印加する電圧の調節によって実現できるため、従来例
のような陽極が不要となるという効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用する電界放射型冷陰極の断面図で
ある。
【図2】本発明の第1の実施例のヘリックス進行波管の
構造図である。
【図3】本発明の第2の実施例の結合空胴型進行波管の
構造図である。
【図4】従来の進行波管の構造図である。
【符号の説明】
1 円錐状突起 2 ゲート電極 3 酸化シリコン膜 4 シリコン基板 5 電子ビーム 6 冷陰極 7 ゲート電極 8 減衰器 9 ヘリックス 10 出力取出部 11 コレクタ 12 電子ビーム 13 マイクロ波入力 14 減衰器 15 結合空胴回路 16 陰極 17 陽極 18 入力部 19 ヒータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子銃部、遅波回路部、コレクタ部及び
    電子ビーム集束用磁界装置を有する進行波管において、
    電子ビームの放射源として電界放射型冷陰極を備え、か
    つ、その冷陰極のゲート電極にマイクロ波の入力電力を
    印加するようにしたことを特徴とする進行波管。
JP6440492A 1992-03-23 1992-03-23 進行波管 Withdrawn JPH05266809A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6440492A JPH05266809A (ja) 1992-03-23 1992-03-23 進行波管

Applications Claiming Priority (1)

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JP6440492A JPH05266809A (ja) 1992-03-23 1992-03-23 進行波管

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05266809A true JPH05266809A (ja) 1993-10-15

Family

ID=13257345

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6440492A Withdrawn JPH05266809A (ja) 1992-03-23 1992-03-23 進行波管

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JP (1) JPH05266809A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5680011A (en) * 1993-06-08 1997-10-21 Nec Corportion Cold cathode density-modulated type electron gun and microwave tube using the same

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990608