JPH05265456A - 電子楽器の音色指定装置 - Google Patents

電子楽器の音色指定装置

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JPH05265456A
JPH05265456A JP4337853A JP33785392A JPH05265456A JP H05265456 A JPH05265456 A JP H05265456A JP 4337853 A JP4337853 A JP 4337853A JP 33785392 A JP33785392 A JP 33785392A JP H05265456 A JPH05265456 A JP H05265456A
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JP
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circuit
tone color
output
switch
group
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JP4337853A
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English (en)
Inventor
Shigeru Matsuyama
茂 松山
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少ない数の音色スイッチによって、数多くの
音色を指定することができるようにする。 【構成】 Aグループ音色指定スイッチ群AとBグルー
プ音色指定スイッチ群Bのオンオフ操作状態は、スイッ
チ検出ラッチ回路2によって検出されてラッチされ、優
先回路3により各スイッチ群A、Bの中から夫々ひとつ
のスイッチのオンのみ有効とする。音色指定情報生成回
路8は、いずれかのスイッチ群のみオンのときは、その
オンされたスイッチに対応した音色指定情報を、両スイ
ッチ群が共にオンになるときは、その組合せに対応する
音色指定情報を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は発音させる楽音の音色
を指定するための電子楽器の音色指定装置に関するもの
である。
【0002】
【従来技術と発明が解決しようとする課題】従来の電子
楽器の音色指定装置では、発音させる楽音の音色を指定
するための音色指定スイッチに対して、それぞれ指定可
能な1つの音色が割当てられている。したがって指定し
ようとする音色の数だけの音色指定スイッチを設ける必
要があり、電子楽器の限られたパネルスペースでは音色
指定スイッチの数を充分増やして設けることができず、
指定可能な音色の数を多くすることは困難であるという
問題点があった。また、従来のこの種の音色指定装置に
は、音色ごとに音色番号を設け、その音色番号をテンキ
ーなどで直接入力することによって対応する音色の種類
を指定するものもあった。しかしながら、このような従
来の音色指定装置では、音色を指定するために、何種類
もの音色番号を使用者が記憶しておく必要があったり、
あるいは音色と音色番号の対照表などを備えて参照しな
ければならず、演奏中に迅速に音色の指定を変更するこ
とは難しいという問題点があった。
【0003】
【発明の目的】このような課題を解決するため、この発
明は、1個の音色スイッチ手段にて対応する1つの音色
を指定できるとともに、少ない数の音色スイッチ手段に
よって、数多くの音色を指定することができる電子楽器
の音色指定装置を提供することを目的とする。
【0004】
【発明の要点】この発明は、複数個の音色スイッチ手段
を備え、いずれか1個の音色スイッチ手段が操作され
て、この音色スイッチがオン状態であるときに、他の音
色スイッチ手段が操作されたときは、上記オン状態の音
色スイッチ手段と操作された他の音色スイッチ手段との
組合せに対応する音色を指定し得るようにしたことを要
点とする。
【0005】
【実施例】
<第1実施例>以下この発明の第1実施例について図面
を参照しながら説明する。構成 この第1実施例に係る電子楽器の全体回路構成について
図1に基づいて述べる。図において、クロック生成回路
1は3種類のクロックCK1、CK2およびCK3を生
成する回路である。
【0006】Aグループ音色指定スイッチ群Aは1番か
ら5番までの音色番号が割当てられ、その音色番号に対
応する5種類の音色のいずれか1つを選択的に指定可能
な5個の音色指定スイッチA1〜A5から成る。Bグルー
プ音色指定スイッチ群Bは、1番から5番までの音色番
号が割当てられて、同様にその音色番号に対応する5種
類の音色のいずれか1つを選択的に指定可能な5個の音
色指定スイッチB1〜B5から成る。
【0007】スイッチ検出ラッチ回路2はAグループ音
色指定スイッチ群AおよびBグループ音色指定スイッチ
群Bにおける各スイッチのオン/オフ操作状態を検出し
て、クロックパルスCK1に基づいてラッチする。
【0008】優先回路3は、スイッチ検出ラッチ回路よ
り音色指定スイッチA1〜A5の操作状態を取り込み、複
数の音色スイッチA1〜A5が同時にオン操作されている
ときには、そのうちの1つのスイッチオン状態のみを
「1」とする、つまり、オン状態とする回路である。
【0009】この優先回路3の具体的構成は、図2に示
す通りであり、スイッチ検出ラッチ回路2より、音色ス
イッチA5のオン操作によって検出された検出信号A
5は、そのままこの優先回路3の出力信号A5となるとと
もに、NOT回路N5を介してAND回路AND4〜AN
D回路AND1のそれぞれに加えられている。また同様
に音色スイッチA4のオン操作により検出された検出信
号A4は、AND回路AND4の入力となるとともに、N
OT回路N4を介してAND回路AND3〜AND回路A
ND1のそれぞれの入力となっている。以下音色スイッ
チA3およびA2のオン操作によって検出された各検出信
号A3、A2も同様にそれぞれそのままAND回路AND
3、AND2の入力となるとともに、NOT回路N3、N2
を介してそれぞれAND回路AND2、AND1およびA
ND1の入力となっている。さらに音色指定スイッチA1
のオン操作によって検出された検出信号A1は、そのま
まAND回路AND1の入力となっている。
【0010】このような構成の優先回路3においては、
例えば音色スイッチA4とA3とがともに同時にオン操作
された場合は、音色スイッチA4からの検出信号A4は、
AND回路AND4の一方の入力となり、他方の入力に
はオン操作されていない音色指定スイッチA5からの検
出信号がNOT回路N5を介して加えられているのでA
ND回路AND4は開き、検出信号A4が出力される。
【0011】一方オン操作されている音色スイッチA3
からの検出信号A3はそのままAND回路AND3の一方
の入力となっているが、オン操作されている音色スイッ
チA4からの検出信号はNOT回路N4を介してAND回
路AND3の他方の入力となっているため、AND回路
AND3は開かないので検出信号A3は出力されない。す
なわちこの優先回路3からは、大きい数の音色番号が割
当てられている音色指定スイッチA1〜A5のオン操作に
対応する検出信号が優先して出力されるものである。
【0012】Bグループ音色指定スイッチ群Bの音色指
定スイッチB1〜B5の操作状態も全く同様にして、優先
回路3によって、大きい数の音色番号が割当てられてい
る音色指定スイッチB1〜B5に対応する検出信号が優
先して出力される。
【0013】図1に戻って、優先回路3からの検出信号
1〜A5および検出信号B1〜B5はそれぞれレジスタ4
のA端子およびB端子に加えられる。このレジスタ4の
出力端子PA、PBはそれぞれ立ち上り検出回路5のP
A、PB端子に接続されている。立ち上り検出回路5の
A、B端子にはそれぞれ優先回路3の検出信号A1
5、検出信号B1〜B5が加えられている。
【0014】立ち上り検出回路の具体的構成は図3に示
す通りであり、優先回路3から優先的に出力された検出
信号A1〜A5のいずれかがA端子に加えられると、それ
ぞれに対応するAND回路ANDP1〜ANDP5の一方の
入力となる。またレジスタ4のPA端子より出力された
検出信号PA1〜PA5のいずれかがそれぞれに対応する
NOT回路NP1〜NP5を介して、それぞれAND回路A
NDP1〜ANDP5の他方の入力となる。AND回路AN
P1〜ANDP5の各出力はOR回路ORPに加えられて
おりその出力CAはCA端子より出力される。同様に立
ち上り検出回路5のB端子に優先的に加えられた検出信
号B1〜B5も、OR回路OR= を介して出力CBとして
CB端子より出力される。
【0015】音色指定情報生成回路8のA端子、B端子
にはそれぞれ優先回路3からの検出信号A1〜A5、B1
〜B5が入力され、CA端子、CB端子には立ち上がり
検出回路5からの出力CA、CBが入力され、さらに
A′端子、B′端子からは音色指定情報A′、B′が出
力される。
【0016】この音色指定情報生成回路8の具体的回路
構成は図4に示す通りであり、図において41はセット
付のD形フリップフロップ(以下フリップフロップをF
Fと称す)、42はリセット付のD形FFである。この
D形FF41のD0端子には音色指定スイッチA1のオン
操作による検出信号が優先回路3より入力され、S端子
にはリセット信号Rが加えられ、Q0端からは音色指定
情報A′1が出力される。
【0017】D形FF42のD1〜D9端子にはそれぞれ
音色指定スイッチA2〜A5、B1〜B5のオン操作による
検出信号が優先回路3より入力され、R端子にはリセッ
ト信号Rが加えられ、Q1〜Q9端子からはそれぞれ音色
指定情報A′2……A′5、B′1……B′5が出力され
る。
【0018】OR回路44には立ち上がり検出回路5か
らの出力CA、CBがともに入力され、その出力CはA
ND回路43の一方の入力となり、他方の入力としてク
ロック生成回路1よりのクロックパルスCK3が加えら
れる。AND回路43の出力はD形FF41とD形FF
42のそれぞれのCK端子にクロックパルスCKとして
加えられる。
【0019】再び図1に戻って、音色指定情報生成回路
8のA′端子、B′端子からの出力A′1……A′5
B′1……B′5は表示回路であるLED回路9に加えら
れるとともに、先頭アドレスROM10に加えられる。
先頭アドレスROM10には各音色、この実施例では3
5種類の音色にそれぞれ対応する先頭アドレスがメモリ
されている。この先頭アドレスは各音色に対応する波形
データを読み出す際のインデックスとして機能する。
【0020】鍵盤11のオン/オフ操作は鍵盤検出回路
12によって検出されその検出出力は、先頭アドレスR
OM10からの先頭アドレス信号とともに波形アドレス
ジェネレータ13に与えられる。波形アドレスジェネレ
ータ13は、音色指定情報A′1……A′5、B′1……
B′5によって指定されて読み出された先頭アドレスに
続くエンドアドレスまでの全ての波形アドレスを発生さ
せる。その波形アドレスは波形メモリ14に加えられ、
読み出された波形データはD/A変換器15にてアナロ
グ信号に変換されて、アンプ16、スピーカ17を経
て、音色指定情報A′1……A′5、B′1……B′5に基
づいて指定された所望の音色の楽音として放音される。
【0021】動作 次にこの第1実施例に係る上記構成の電子楽器の動作に
ついて述べる。まず、初期動作においては、図4におけ
るD形FF41、42にはリセットがかかり、ハイレベ
ルのリセット信号R=「1」が加えられる。D形FF4
1はセットされて出力A′1=「1」となり、D形FF
42はリセットされて出力A′2……A′5=0、B′1
……B′5=0となる。ここで音色指定スイッチA1〜A
5、B1〜B5のいずれもがオンされない場合は、図1に
おける立ち上がり検出回路5において出力CA、CBは
いずれもローレベルの「0」なので、図4のAND回路
43からはクロックパルスCKは出力されず、D形FF
41、42はともに先のセット/リセット状態がそのま
ま保持される。
【0022】この初期動作状態以降の動作について、図
5に示すタイムチャート図を参照しながら述べる。初期
動作状態、つまり音色指定スイッチA1のみがオンされ
ていて音色指定情報生成回路8からの出力A′1……
A′5、B′1……B′5=10000、00000が保
持されている状態(図示せず)で、いま例えば音色指定
スイッチA2がオンされたとする。このオン操作は図5
(a)における第1発目のクロックパルスCK1より以
前のタイミングでなされたものであり、第1発目のクロ
ックパルスCK1の立ち上がり時にスイッチ検出ラッチ
回路2において、その音色指定スイッチA2のオンに対
応する出力A1……A5、B1……B5=01000、00
000が検出され、それぞれ優先回路3を経てレジスタ
4と立ち上がり検出回路5のA端子、B端子に出力され
る。
【0023】図5(a)の第1発目のクロックパルスC
K2がレジスタ4に加わる以前は、レジスタ4からのP
A出力、PB出力は、先の初期動作の状態の出力PA1
……PA5、PB1……PB5=00000、00000
であるが、第1発目のクロックパルスCK2の立ち上が
り時にレジスタ4からは新しい出力PA1……PA5、P
1……PB5=01000、00000が出力されて立
ち上がり検出回路5のPA端子、PB端子に加わる。
【0024】また、立ち上がり検出回路5では音色指定
スイッチA2のオンに対応して出力CAが「1」とな
り、図4のOR回路44に加わる。すると図5(a)に
示すようにOR回路44からパルスCが出力する。そし
て、クロックパルスCK3が「1」となるとAND回路
43は開き、クロックパルスCKがD形FF41、42
に加わる。するとそのクロックパルスCKの立上がりの
瞬間にD形FF41、42からはそれぞれ新しい出力
A′1および出力A′2……A′5、B′1……B′5、す
なわち01000、00000が音色指定情報として出
力される。
【0025】次のクロックパルスCK2の立上り時に立
ち上がり検出回路5に、レジスタ4から出力PA、PB
すなわち01000、00000が入力されるが、音色
指定スイッチA1〜A5、B1〜B5の操作状態に変化がな
いので、出力CA=「0」、CB=「0」であり、D形
FF41、42にはクロックパルスCKが加えられず、
図5(a)に示すようにA′1……A′5、B′1……
B′5=01000、00000の出力状態が保持され
たままとなる。
【0026】ここで、いまオン操作されている音色指定
スイッチA2を、図5(a)に示すように、第2発目と
第3発目のクロックパルスCK1の間のタイミングでオ
フ操作すると、第3発目のクロックパルスCK1の立ち
上がり時に、スイッチ検出ラッチ回路2の出力A1……
5、B1……B5は00000、00000となる。し
かしながらこのときも立ち上がり検出回路5において
は、立ち下がり(オン→オフの変化)は検出されないの
で出力CA=「0」、CB=「0」であり、クロックパ
ルスCKは出力されず、やはりD形FF41、42の状
態はそのまま保持される。このような動作は、例えばB
グループスイッチ群Bのいずれかの音色指定スイッチを
オン操作した場合も同様である。
【0027】次にAグループ音色指定スイッチ群Aの音
色指定スイッチA1〜A5のうちのいずれか1個、Bグル
ープ音色指定スイッチ群Bの音色指定スイッチB1〜B5
のうちのいずれか1個がともにオンされた場合の動作に
ついて図5(b)を参照しながら述べる。なお、スイッ
チ検出ラッチ回路2によるスキャニング動作は遅いの
で、検出信号が全く同時のタイミングで「0」の状態か
ら「1」の状態になることはまれであると考えられる。
【0028】いま、例えばAグループ音色指定スイッチ
群Aにて音色指定スイッチA3がオンされ、一方のBグ
ループ音色指定スイッチ群Bにて音色指定スイッチB1
がオンされたものとする。前述したようにスイッチ検出
ラッチ回路2は2つのスイッチ状態を同時に検出するこ
とはないと考えられるので、ここでは図5(b)に示す
ように、音色指定スイッチA3のオン状態の方が音色指
定スイッチB1のオン状態よりも先に検出されているも
のとする。すると第1発目のクロックパルスCK1の立
ち上がりの瞬間にスイッチ検出ラッチ回路2にて検出信
号A1……A5、B1……B5=00100、00000が
検出される。またクロックパルスCK2の立ち上がりの
瞬間に、レジスタ4から出力PAとしてPA1……P
5、PB1……PB5がそれまでのリセット状態000
00、00000から00100、00000に換わ
る。一方、立ち上がり検出回路5からの出力CAは
「1」であるため、図4のOR回路44より出力C=
「1」が出力され、したがって第1発目のクロックパル
スCKがD形FF41、42に加わる。するとこのクロ
ックパルスCKの立ち上がりの瞬間に一旦音色指定情報
である出力A′1……A′5、B′1……B′5=0010
0、00000が音色指定情報生成回路8から出力され
る。
【0029】続いて、図5(b)に示すように、第3発
目のクロックパルスCK1の立ち上がり時に音色指定ス
イッチB1のオン状態も遅れてスイッチ検出ラッチ回路
2によって検出され、検出信号A1……A5、B1……B5
=00100、100000が出力される。この時点で
はレジスタ4の出力PA1……PA5、PB1……PB5
先に音色指定スイッチA3がオンされた00100、0
0000の状態である。ここで立ち上がり検出回路5か
らは出力CB=「1」がOR回路44に加えられるので
C=「1」が出力され、ANDゲート43が開く。よっ
てD形FF41、42には図5(b)に示すような第2
発目のクロックパルスCKが加わり、その立ち上がり時
にD形FF41、42はそれぞれ新しい状態をラッチ
し、図5(b)に示すように新しい音色指定情報A′1
……A′5、B′1……B′5=00100、10000
が生成される。
【0030】このように、上述した第1実施例では、音
色指定情報生成回路8を設けることにより、Aグルー
プ、Bグループそれぞれ5個ずつの音色指定スイッチか
ら成る音色指定スイッチ群A、Bの中からいずれか1個
のみをオン操作することによって5+5=10種類の音
色を指定できるとともに、両グループの中からそれぞれ
1個ずつをオン操作することによって5×5=25種類
の音色を指定でき、結局合計10+25=35種類の音
色を、10個の音色指定スイッチを設けて操作するのみ
で選択的に指定することができる。
【0031】<第2実施例>以下この発明の第2実施例
について図面を参照しながら説明する。構成 この第2実施例に係る電子楽器の全体回路構成は、図6
に示す通りであり、図1と同一参照符号を付したものは
同一機能を有するものを示すのでその点の説明は省く。
図6において、図1と異なる点のみを述べると、優先回
路3よりの検出出力A1……A5およびB1……B5はそれ
ぞれOR回路6、7を介して音色指定情報生成回路8の
OA端子、OB端子に加えられるように構成されてい
る。
【0032】この音色指定情報生成回路8の具体的回路
構成は図7に示す通りである。図において図6に示した
OR回路7よりの出力OBはNOT回路501−1に加
えられ、同じく図6に示したOR回路6よりの出力OA
はNOT回路502−1に加えられている。AND回路
501−2よりの出力は、5組のオア回路503i(以
下iは1〜5を示す)の一方の入力端に加えられ、同様
にNOT回路AND回路502−2よりの出力も5組の
オア回路504iの一方の入力端に加えられる。
【0033】セレクタ回路505は入力A′iとA″i
どちらかをセレクトし、セレクトしたその出力αiはN
OT回路503′iを介してオア回路503iの他方の入
力となる。同様にセレクタ回路506は入力BiとB″i
のどちらかをセレクトし、そのセレクトした出力βi
NOT回路504′iを介してオア回路504iの他方の
入力となる。
【0034】オア回路503iの出力は、優先回路3よ
りの検出出力AiとともにAND回路503″iの入力と
なっている。同様にオア回路504iの出力も、優先回
路3よりの検出出力Biとともにアンド回路504″i
入力となっている。
【0035】セット付のD形FF507のD0端子には
検出出力A1に対応するAND回路503″iの出力が加
えられ、リセット付のD形FF508のD1〜D4端子に
はそれぞれ検出出力A2……A5に対応するAND回路5
03″iの出力が加えられる。同様にリセット付のD形
FF509のD5〜D9端子にはそれぞれ検出出力B1
…B5に対応するAND回路504″iの出力が加えられ
る。
【0036】D形FF507のQ0端子からの出力A′1
およびD形FF508のQ1〜Q4端子からの出力A′2
……A′5はセレクタ505の入力A′iとなるととも
に、OR回路514の入力となる。同様にD形FF50
9のQ5〜Q9端子からの出力B′1……B′5は、セレク
タ506の入力B′iとなるとともにOR回路515の
入力となる。
【0037】OR回路514の出力OA′はNOT回路
502−3の入力となるとともに、OR回路510の入
力となる。同様にOR回路515の出力OB′はNOT
回路501の入力となるとともに、OR回路510の他
方の入力となる。また、D形FF507のS端子および
D形FF508、509のR端子には、それぞれリセッ
ト信号Rが加えられる。
【0038】OR回路510の出力はD形FF511の
D端子に加えられ、そのQ端子からの出力はNOT回路
511−2を介してOR回路512−2の入力となる。
AND回路512−1には、図6に示したOR回路6の
出力OAと、立ち上がり検出回路5の出力CBが加えら
れ、このAND回路512−1の出力と立ち上がり検出
回路5の出力CAとはOR回路512−2の入力とな
る。
【0039】OR回路512−2の出力とクロックパル
スCK3とはそれぞれAND回路512−3の双方の入
力となっている。また、NOT回路511−2の出力
は、OR回路513−2にも入力している。AND回路
513−1にはOR回路7の出力OBと、立ち上がり検
出回路5の出力CAが加えられ、AND回路513−1
の出力と、立ち上がり検出回路5の出力CBとはOR回
路513−2の入力となる。
【0040】OR回路513−2の出力とクロックパル
スCK3とはそれぞれAND回路513−3の双方の入
力となっている。AND回路512−3の出力は、クロ
ックパルスCKとしてそれぞれD形FF507、D形F
F508、セット付のD形FF516、およびリセット
付のD形FF517のCK端子に加えられる。同様にA
ND回路513−3の出力は、クロックパルスCKとし
てD形FF509、D形FF518のCK端子に加えら
れる。
【0041】D形FF516のD0端子にはD形FF5
07よりの出力A′1が加えられ、D形FF517のD1
〜D4端子にはD形FF508よりの出力A′2……A′
5がそれぞれ加えられる。D形FF516のQ0端子から
の出力A″1、およびD形FF517のQ1〜Q4端子か
らの出力A″2……A″5は、セレクタ505の入力A″
= となる。
【0042】同様にD形FF518のQ5〜Q9端子から
の出力B″1……B″5は、セレクタ506の入力B″i
となる。またD形FF516のS端子およびD形FF5
17、518のR端子には、それぞれリセット信号Rが
加えられる。
【0043】セレクタ505、506は同一回路構成で
あり具体的回路構成を図8に示す。まず、セレクタ50
5について説明する。NOT回路801には立ち上がり
検出回路5よりの出力CAが加わり、その出力はAND
回路802の一方の入力となる。AND回路802の他
方の入力としては、OR回路6の出力OAおよび立ち上
がり検出回路5の出力CBが加えられ、その出力はNO
T回路803に加えられるとともに、AND回路804
の一方の入力となる。AND回路804の他方の入力と
しては、D形FF回路516、517の出力A″iが加
えられ、AND回路804の出力はOR回路805の一
方の入力となる。
【0044】AND回路806の一方の入力として、D
形FF507、508の出力A′iが加えられ、その他
方の入力としてNOT回路803の出力が加えられ、A
ND回路806の出力はOR回路805の他方の入力と
なり、OR回路805からはセレクトされた出力αi
出力される。セレクタ506については8図に示すよう
な信号が入出力している。回路構成はセレクタ505と
同一であるのでその説明は省略する。
【0045】動作 続いて上述したような構成のこの第2実施例に係る電子
楽器の動作について図6、図7に基づいて述べる。ま
ず、初期動作においては、図7におけるD形FF50
7、508、509にはリセット信号R=「1」が加わ
り、セット付のD形FF507はセットされて出力A′
1=「1」となり、リセット付のD形FF508、50
9はともにリセットされて出力A′2……A′5
「0」、B′1……B′5=「0」となる。またD形FF
516、517、518にも同様にリセット信号R=
「1」が加わり、セット付のD形FF516はセットさ
れて出力A″1=「1」となり、リセット付のD形FF
517、518はともにリセットされて出力A″2……
A″5=「0」、B″1……B″2=「0」となる。ここ
で音色指定スイッチA1〜A5、B1〜B5のいずれもがオ
ンされない場合は、立ち上がり検出回路5において出力
CA=「0」、CB=「0」なので、AND回路512
−3、513−3は閉じられており、クロックパルスC
Kは出力されない。したがってD形FF507、50
8、509およびD形FF516、517、518はい
ずれも先のセット/リセット状態がそのまま保持され
る。
【0046】この初期動作状態、つまり音色指定スイッ
チA1に対応する音色が指定されている状態、(音色指
定情報生成回路8からの出力A′1……A′5、B′1
…B′5=10000、00000および出力A″1……
A″5、B″1……B″5=10000、00000が保
持されている状態(図示せず))以降の動作について
は、図9に示すタイムチャート図を参照しながら述べ
る。
【0047】いま、例えば音色指定スイッチA2がオン
されたものとする。このオン操作は図9に示す第1発目
のクロックパルスCK1のタイミング以前になされたも
のである。その第1発目のクロックパルスCK1の立ち
上がり時にスイッチ検出ラッチ回路2において、新たな
出力A1……A5、B1……B5=01000、00000
が検出され、それぞれ優先回路3を経てレジスタ4、立
ち上り検出回路5およびOR回路6、7に加えられる。
ここでレジスタ4からは、先の初期状態の出力PA1
…PA5、PB1……PB5=00000、00000が
そのまま出力されているが、第1発目のクロックパルス
CK2の立ち上がり時には、新たに出力01000、0
0000が発生し、立ち上がり検出回路5のPA端子、
PB端子に加わる。
【0048】また、いまは音色指定スイッチB1〜B5
いずれもオンされていないので、OR回路7において出
力OB=「0」であり、AND回路513−1およびA
ND回路513−3は閉じている状態であってD形FF
509にはクロックパルスCKは加わらない。よってD
形FF509からの出力B′1……B′5は00000で
あり、OR回路515よりの出力はOB′=「0」とな
る。よってNOT回路501−1にはOB=「0」、N
OT回路501−3にはOB′=「0」なる入力が加わ
るので、それぞれの出力は「1」となってAND回路5
01−2が開き、この出力「1」がOR回路503i
一方の入力となる。よって検出出力A2が加わっている
AND回路503″i(i=2)が開くことになりD形
FF507、508の入力は01000となる。
【0049】いまは音色指定スイッチA2がオンされて
いるのであるから、OR回路6において出力OAは
「1」であり、立ち上がり検出回路5のCA出力はCA
は「1」であって、AND回路512−3は開いている
状態なのでD形FF507、508にクロックパルスC
Kが加えられる。よって図9に示すように、そのクロッ
クパルスCK(図ではAを付して表わす)の立ち上がり
時に、D形FF507、508よりの出力A′1……
A′5は01000と変更される。
【0050】一方音色指定スイッチB1〜B5はオンされ
ていないので、上述したようにOR回路7の出力OBは
「0」、立ち上がり検出回路5の出力CBは「0」であ
り、OR回路514の出力はOA′=「1」である。し
たがってOR回路510の出力も「1」であり、D形F
F511のQ端子からの出力も「1」となり、NOT回
路511−2を介したOR回路513−2の入力は
「0」となる。よって出力CBは「0」であるのでAN
D回路513−3は閉じた状態であり、D形FF509
にはクロックパルスCKが加わらず、現在のD形FF5
07、508、509の出力A′1〜A′5、B′1
B′5は図9(a)に示すように01000、0000
0となる。
【0051】次にこの状態において音色指定スイッチB
1がオンされた場合の動作を述べる。いま、OR回路5
14の出力OA′は「1」であり、NOT回路AND回
路502の出力は「0」となる。よってOR回路504
iのNOT回路を介さない入力は全て「0」となる。
【0052】ここでセレクタ506の状態をみると、音
色指定スイッチA1〜A5のオン操作に変更がないので、
立ち上がり検出回路5のCA出力は「0」であり、セレ
クタ506から出力βiが出力される。出力βiはNOT
回路504′iを介してOR回路504iの入力となる
が、いまD形FF509の出力B′1……B′5は000
00なので、そのNOT回路504′iの出力は全て
「1」となる。よってD形FF509の入力D5……D9
は、音色指定スイッチB1のオンに基づく検出信号B1
「1」に対応するAND回路504″i(i=1)だけ
が開くことになり、D形FF509の入力D5……D9
10000となる。また、立ち上がり検出回路5のCB
出力はCB=「1」であるから、アンド回路513−3
は開き、図9に示す第2発目のクックパルスCK(図で
はBを付して表わす)がD形FF509のCK端子に加
わる。すると、そのクロックパルスCKの立ち上がりに
おいてD形FF509の出力B′1……B′5は、000
00から10000に変わる。
【0053】一方D形FF508には上述したようにC
A=「0」であるので、AND回路512−3は閉じて
おり、クロックパルスCKは加わらない。よって現在の
出力A′1……A′5、B′1……B′5は01000、1
0000となる。
【0054】すなわち、音色指定スイッチA2のオン状
態は、Bグループ音色指定スイッチ群Bの状態とは無関
係に保持され、音色指定スイッチB1のオン操作に従っ
て音色指定情報生成回路8からは音色指定情報が順次変
化して出力される。
【0055】さらにこの状態において、音色指定スイッ
チA2をオンすると、OR回路515の出力OB′は
「1」であるから、AND回路501−2は閉じた状態
となり、その出力は「0」であり、これがOR回路50
iの入力となる。立ち上がり検出回路5のCA出力は
「1」であるから、図8に示すようなセレクタ505に
おいて、出力A′iがセレクトされることになる。とこ
ろがA′2=「1」であり、これが検出出力A2に対応す
るNOT回路503′i(i=2)およびOR回路50
i(i=2)の入力となるので、OR回路503i(i
=2)からの出力は「0」となり結局AND回路50
3″i(i=2)は閉じた状態となる。出力A′2以外の
他の出力A′iは全て「0」なので、対応するNOT回
路503iの入力が「0」であり、OR回路503iの出
力は「1」となる。よってD形FF507、508の入
力は全て「0」となる。また、立ち上がり検出回路5の
CA出力は「1」であることにより、AND回路512
−3は開き、図9に示す第3発目のクロックパルスCK
(図ではAを付して表示)がD形FF507、508に
加わり、その出力A′1……A′5は00000と換わる
ことになる。
【0056】なお、このとき音色指定スイッチB1〜B5
の操作に変更はないので、CB=「0」であり、AND
回路513−3は閉じているので、クロックパルスCK
はD形FF509には加わらず出力B′1……B′5の状
態は変わらない。したがって現在の出力A′1……
A′5、B′1……B′5の状態は00000、1000
0となっている。すなわち、再度オンされた音色指定ス
イッチA2の属するAグループ音色指定スイッチ群Aは
全てオフとなり、そのときのBグループ音色指定スイッ
チ群Bの指定状態によって音色指定情報が生成される。
【0057】ここで全ての音色指定スイッチA1〜A5
1〜B5の中で1個のみがオンされた場合の動作をまと
めると次のようになる。Aグループ音色指定スイッチ
群Aのいずかの音色指定スイッチ1個が操作されてオン
状態が指定された状態、つまりD形FF507、508
の出力A′1〜A′5のうちのいずれかが1の状態におい
て、上記Aグループの他の音色指定スイッチA1〜A5
いずれかがオン操作されると、その新しくオン操作され
た音色指定スイッチA1〜A5のオン状態が指定された状
態となり、このときBグループ音色指定スイッチ群Bの
指定状態は変わらない。
【0058】Aグループ音色指定スイッチ群Aのいず
れかのスイッチ1個が操作されてオン状態が指定された
状態において、Bグループ音色指定スイッチ群Bのいず
れかの音色指定スイッチ1個がオン操作されると、Aグ
ループによるオン状態の指定状態は保持されたままで、
Bグループのスイッチのオン操作に伴って、順次そのB
グループのスイッチのオン状態のみが変化していく。
【0059】Aグループ音色指定スイッチ群Aのいず
れか1個が操作されてオン状態が指定された状態におい
て、その同じ音色指定スイッチA1〜A5が再度オン操作
されたときは、Bグループ音色指定スイッチ群Bのいず
れかのスイッチのオン状態が指定されている状態になけ
れば、音色指定スイッチA1〜A5のオン状態の指定状態
はそのままで変化しないが、もしBグループ音色指定ス
イッチ群Bのいずれかのスイッチのオン状態が指定され
ている状態であれば、Aグループの音色指定スイッチA
1〜A5のオン状態の指定状態は解除となる。なお、上記
、、の動作は上記A、B両グループの関係を逆に
しても同様になされる。
【0060】次に上記A、B両グループの中のそれぞれ
1個ずつの音色指定スイッチA1〜A5、B1〜B5がとも
にオンされたときの動作を述べる。いま音色指定スイッ
チA2のみがオンされていてD形FF507、508、
509の出力、すなわち音色指定情報生成回路8の出力
A′1……A′5、B′1……B′5が01000、000
00の状態で、新しく音色指定スイッチA2とB1とがと
もにオンされた場合を考える。
【0061】ここで2個の音色指定スイッチA2とB1
がともにオンされる場合としては、3通りのケースがあ
る。第1のケースとして、音色指定スイッチA2のオン
操作が先に検出されて、続いて音色指定スイッチB1
オン操作が検出オンされた場合の動作は、図10(a)
のタイムチャート図に示される。
【0062】まず立ち上がり検出回路5において出力C
Aは「1」となり、D形FF507、508およびD形
FF516、517にクロックパルスCK(図ではAを
付して表示)が加わり、その立ち上がり時にD形FF5
07、508の出力A′1……A′5は01000とな
り、A形FF516、517の出力A″1……A″5も0
1000となる。
【0063】続いて音色指定スイッチB1のオン状態が
図示した第3発目のクロックパルスCK1により立ち上
がり検出回路5にて検出され、出力CBは「1」とな
り、D形FF509にクロックパルスCK(図ではAB
を付して表示)が加わり、その立ち上がり時にD形FF
509の出力B′1……B′5は10000となる。ここ
までの動作は前述したような1個だけの音色指定スイッ
チがオンされたときの動作と同様である。
【0064】一方、音色指定スイッチB1がオンされた
時点では、図10(a)に示すように出力CAは「0」
と変化しているが、音色指定スイッチA2は未だオン状
態であるのでOR回路6の出力OAは「1」である。す
ると図8に示した構成のセレクタ505ではAND回路
805からは出力A″iが出力されて出力A″iがセレク
トされる。したがってαi=α1……α5=01000と
なる。
【0065】また音色指定スイッチB1がオンされたの
でOR回路7の出力もOB=「1」であり、AND回路
501−2の出力は「0」となり、D形FF507、5
08の入力は00000となる。さらにAND回路51
2−1においてOA=「1」、CB=「1」なので、A
ND回路512−3は開き、D形FF507、508に
は図10(a)に示すようなクロックパルス(図にはA
Bを付して表示)が加わるので、その出力A′1……
A′5は01000から00000に変わる。したがっ
て音色指定情報生成回路8からの出力A′1……A′5
B′1……B′5は01000、00000から新しく0
0000、10000と変更される。
【0066】第2のケースとして、音色指定スイッチB
1が先にオンされて続いて音色指定スイッチA2がオンさ
れた場合の動作は、図10(b)のタイムチャート図に
示される。まず立ち上がり検出回路5において出力CB
は「1」となり、D形FF509、518にクロックパ
ルス(図においてBを付して表示)が加わり、その立ち
上がり時にD形FF509の出力B′1は10000と
なり、D形FF518の出力はB″1は00000とな
る。
【0067】続いて音色指定スイッチA2がオンされる
と、立ち上がり検出回路5において出力CAは「1」と
なり、D形FF507、D形FF508にクロックパル
ス(図においてABを付して表示)が加わり、その立ち
上がり時にD形FF507、508の出力A′1………
…A′5は00000となる。
【0068】この時点では、音色指定スイッチB1〜B5
ではオンからオフへの変化がなくOR回路7の出力OB
は「1」であり、かつ立ち上がり検出回路5においてC
B≠0である。するとセレクタ506ではAND回路8
04が開き、AND回路805からはB″iが出力され
てB″iがセレクトされる。よってβi=βi……β5=0
0000となり、NOT回路504′iを介したOR回
路504iの入力は全て「1」となる。したがって現在
の音色指定スイッチB1のオンに対応する検出信号を入
力とするAND回路504″i(i=1)のみが開き、
D形FF509への入力は10000となる。そしてA
ND回路513−1の入力はCA=「1」、OB=
「1」であるからAND回路513−3が開き、D形F
F509にはクロックパルス(図においてABを付して
表示)が加わり、D形FF509の出力B′1……B′5
は10000となる。したがって音色指定情報生成回路
8からの出力A′1……A′5、B′1……B′5は000
00、10000となる。
【0069】第3のケースとして、音色指定スイッチA
2、B1が同時にオンされて、両者からそれぞれ検出信号
2、B1が同時に検出された場合の動作は、図10
(c)のタイムチャート図に示される。
【0070】立ち上がり検出回路5において出力CA=
「1」、CB=「1」となり、セレクタ505、506
ではそれぞれAND回路806が開いてAND回路80
5からはそれぞれA′i、B′iがセレクトされ、αi
α1……α5=01000、βi=β1……β5=0000
0となる。
【0071】このとき、OA=「1」、OB=「1」で
あるから、AND回路501−2、502−2の出力は
ともに「0」となり、OR回路503i、504iの一方
の入力は全て「0」となる。よってD形FF507、5
08への入力は00000、D形FF509への入力は
10000となる。したがって音色指定情報生成回路8
の出力A′1……A′5、B′1……B′5は00000、
10000となる。
【0072】次にいま最後に述べたように音色指定スイ
ッチA2、B1がオンされている状態で、つまり、出力
A′1……A′5、B′1……B′5=01000、100
00の状態で、その同じ音色指定スイッチA2、B1が再
度オンされた場合の動作は、図11のタイムチャート図
に示されている。このように既にオンされている音色指
定スイッチA1〜A5、B1〜B5を再度オンさせたとき
は、前述したようにD形FF507、508からの出力
A′1……A′5はオール「0」、D形FF509からの
出力B′1……B′5もオール「0」となる。このとき
は、OR回路514、515ノ出力はそれぞれOA′=
「0」、OB′=「0」となるのでOR回路510の出
力も「0」となる。
【0073】そしてD形FF511の、NOT回路51
1−2を経た出力は「1」となり、その出力「1」がO
R回路512−2、513−2に入力されるのでAND
回路512−3、513−3はともに開く。
【0074】したがって図11に示すように第3発目の
クロックパルス(図ではABを付して示す)がD形FF
507、508および509に加わる。このときは、図
11に示すようにCA=「0」、CB=「0」なのでセ
レクト回路505、506はそれぞれ出力A′i=A′1
……A′5、出力B′i=B′1……B′5をセレクトす
る。ここで、前述したように出力A′1……A′5はオー
ル「0」、出力B′1……B′5はオール「0」なので、
OR回路503i、504iのNOT回路503′i、5
04′iを介した入力はオール「1」となる。このと
き、優先回路3からの検出信号A1……A5、B1……B5
が前述した状態、すなわち01000、10000のま
まであると、その検出信号がそのままそれぞれ対応する
D形FF507、508および509の入力となるの
で、その出力、すなわち音色指定情報生成回路8の出力
A′1……A′5、B′1……B′5も01000、100
00となり、結局音色指定スイッチA2、B1をそれぞれ
再度オンする前の状態に戻ったことになる。
【0075】ここで、Aグループ音色指定スイッチ群
A、Bグループ音色指定スイッチ群Bの各スイッチ群の
中からそれぞれ1個ずつの音色指定スイッチをオン操作
したときの動作をまとめると次のようになる。 Aグループ音色指定スイッチ群Aのいずれかの1個の
スイッチが操作されてオン状態が指定された状態におい
て、同じAグループの中の他のスイッチのいずれかと、
Bグループ音色指定スイッチ群Bのいずれかのスイッチ
1個がオン操作されると、Aグループでは新しくオン操
作したスイッチに対応し、Bグループでもそのオン操作
したスイッチに対応した音色指定情報が生成される。
【0076】Aグループ音色指定スイッチ群Aのいず
れか1個のスイッチが操作されてオン状態が指定された
状態において、その同じスイッチを再度オン操作して、
一方のBグループ音色指定スイッチ群Bのいずれかのス
イッチをオン操作した場合は、Aグループのスイッチの
オン状態の指定状態は解除となり、Bグループのオン操
作したスイッチに対応した音色指定情報が生成される。
【0077】Aグループ音色指定スイッチ群Aのいず
れかのスイッチが操作されてオン状態が指定された状態
であり、Bグループ音色指定スイッチ群Bのいずれかの
スイッチも同様に指定された状態において、同じスイッ
チをともに再度オン操作しても状態は変わらず、音色指
定情報も変化しない。 なお、上記、、の動作は、上記A、B両グループ
の関係を逆にしても同様である。
【0078】このように、上述した第2実施例では、第
1実施例同様に10個の音色指定スイッチで35種類の
音色を指定できるだけでなく、A、B両グループの音色
指定スイッチ群A、Bのうち先に一方のグループの音色
指定スイッチ1個をオン操作した後、時間をずらせて他
方のグループの音色指定スイッチをオン/オフ操作して
も、先に設定された一方のグループのスイッチのオンの
状態の指定状態は保持されたままである。したがってそ
の一方のグループの保持されているスイッチのオン操作
によって指定されている音色、例えばピアノIの音色を
基準にして、他方のグループのスイッチを順次切換えて
オン操作することによって、例えばピアノII、III、IV
のように音色を関連付けて頻繁に変更する際に、変更操
作が容易で使用者の感覚にマッチした音色の変更指定が
行えることになる。
【0079】<変形例>上述した第1、第2実施例は、
鍵盤11を備える電子鍵盤楽器について述べたが、この
発明は、電子弦楽器、電子管楽器など複数個の音色指定
スイッチ手段を有する電子楽器に広く適用できるもので
ある。また、上記実施例では、鍵盤11、アンプ16、
スピーカ17などを全て電子楽器本体と一体的に構成す
るものとしたが、こらは本体とは別個に設けMIDI通
信その他の手段で本体と接続するようにしてもよい。
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、複数個の音色スイッチ
手段を設け、いずれか1個の音色スイッチ手段のみが操
作されてオン状態が指定された場合は、その指定に対応
する1つの音色を指定し得るとともに、1個の音色スイ
ッチ手段が操作されてオン状態が指定されている状態
で、他の音色スイッチ手段が操作された場合は、一方の
音色スイッチ手段の指定状態を維持したままで、上記他
の音色スイッチ手段の操作状態との組合せに対応して音
色を指定し得るようにした。したがって、少ない数の音
色スイッチ手段によって、多くの種類の音色を指定する
ことができて、限られたスペースのパネル面しか有さな
い電子楽器においても有効であり、操作の簡単な電子楽
器における音色指定操作が得られる。また一個の音色ス
イッチ手段の操作状態をそのまま保持したままで、その
保持された状態によって指定されている音色を基準とし
て他の音色スイッチ手段を、使用者の感覚にマッチした
簡単な切換操作を行うだけで、順次音色の指定を変化さ
せていくことが可能な電子楽器における音色指定装置が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る電子楽器の全体回
路構成図。
【図2】図1における優先回路の具体的内容を示す優先
回路構成図。
【図3】図1における立ち上がり検出回路の具体的内容
を示す立ち上がり検出回路構成図。
【図4】図1における音色指定情報生成回路8の具体的
内容を示す音色指定情報生成回路構成図。
【図5】図1の電子楽器の動作を説明するための音色指
定スイッチオン操作時のタイムチャート。
【図6】この発明の第2実施例に係る電子楽器の全体回
路構成図。
【図7】図6における音色指定情報生成回路8の具体的
内容を示す音色指定情報生成回路構成図。
【図8】図7におけるセレクタ505、506の具体的
内容を示すセレクタ回路構成図。
【図9】図6の電子楽器の動作を説明するための、一方
のグループの音色指定スイッチ群のみの音色指定スイッ
チがオン操作されたときのタイムチャート。
【図10】両方のグループの音色指定スイッチ群におけ
る音色指定スイッチがともにオン操作されたときのタイ
ムチャート。
【図11】両方のグループの音色指定スイッチ群におい
て同じ音色指定スイッチが再度オン操作されたときのタ
イムチャート。
【符号の説明】
1 クロック生成回路 2 スイッチ検出ラッチ回路 3 優先回路 4 レジスタ 5 立ち上がり検出回路 6、7 OR回路 8 音色指定情報生成回路 10 先頭アドレスROM 11 鍵盤 13 波形アドレスジェネレータ 14 波形メモリ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】音色を指定する複数個の音色スイッチ手段
    と、 この複数個の音色スイッチ手段のいずれかひとつがオン
    状態であると指定されているときは、この指定された音
    色スイッチ手段に対応する音色を選択的に指定するとと
    もに、上記音色スイッチ手段のひとつがオン状態である
    と指定されている状態で、他の音色スイッチ手段のいず
    れかひとつがオン状態に指定されたときは、上記オン状
    態にあるふたつの音色スイッチ手段の組合せに対応する
    音色を指定するための音色指定情報を生成する音色指定
    情報生成手段と、 を備えたことを特徴とする電子楽器の音色指定装置。
JP4337853A 1992-11-26 1992-11-26 電子楽器の音色指定装置 Pending JPH05265456A (ja)

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