JPH05265206A - 光重合性組成物 - Google Patents

光重合性組成物

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JPH05265206A
JPH05265206A JP9170992A JP9170992A JPH05265206A JP H05265206 A JPH05265206 A JP H05265206A JP 9170992 A JP9170992 A JP 9170992A JP 9170992 A JP9170992 A JP 9170992A JP H05265206 A JPH05265206 A JP H05265206A
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JP
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bis
methane
group
tolyl
diethylaminophenyl
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JP9170992A
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Nobumasa Sasa
信正 左々
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高感度で製版印刷版に使用可能な光重合性組
成物を提供する。 【構成】 (1)4級窒素原子又は4級リン原子を有
し、かつPF6 -,AsF6 -,BF4 -,S66 -及び有機
スルホン酸から選ばれる少なくとも1つのカウンターア
ニオンを有するカチオン性ラテックス重合体、(2)オ
キシラン、チイラン、オキセタン及びチエタン環の少な
くとも1つを有する化合物、及び(3)光増感剤、を含
有する光重合性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光重合性組成物に関し、
特に高感度で製版印刷版に使用可能な光重合性組成物に
関する。
【0002】
【発明の背景】製版印刷版に使用可能な光重合性組成物
の高感度化を目的として、オキシラン、オキセタン或い
はチイタン、チエタン環含有化合物と、ジアゾニウム
塩、ヨードニウム塩又はスルホニウム塩からなる光カチ
オン重合組成物が米国特許第3,708,296号、同3,835,002
号、特公昭52-14277号、同52-14278号、特開昭51-56885
号等に開示されているが、これらは、重合開始剤として
ジアゾニウム、ヨードニウム又はスルホニウム塩を使用
しているため、保存安定性が悪いという欠点がある。ま
た、ビニルエーテル含有化合物と有機ハロゲン化合物か
らなる光カチオン重合組成物が米国特許第3,515,552号
明細書に開示されているが、これは、重合性化合物とし
てビニルエーテル化合物を用いているため、低感度で且
つ光硬化性も不十分である。
【0003】これらの欠点を改良するため、特開昭59-1
80543号公報においては、オキシラン、チイラン、オキ
セタンおよびチエタン環の少なくとも1つを含有する化
合物と光増感剤を含有する光重合組成物が開示されてい
るが、未だ感度が不十分であり、露光時間等に長時間を
要するという問題があった。
【0004】従って本発明の目的は、実用上十分に高感
度で製版印刷版に使用可能な光重合性組成物を提供する
ことにある。
【0005】
【発明の構成】本発明者等は、前記課題に鑑みて鋭意研
究の結果、本発明の上記目的は、(1)4級窒素原子又
は4級リン原子を有し、かつPF6 -,AsF6 -,B
4 -,S66 -及び有機スルホン酸から選ばれる少なく
とも1つのカウンターアニオンを有するカチオン性ラテ
ックス重合体、(2)オキシラン、チイラン、オキセタ
ン及びチエタン環の少なくとも1つを有する化合物、及
び(3)光増感剤、を含有する光重合性組成物、を提供
することにより達成されることを見出した。
【0006】以下に本発明を更に詳細に説明する。
【0007】本発明に用いられる、4級窒素または4級
リン原子を有し、かつPF6 -,AsF6 -,BF4 -,S6
6 -および有機スルホン酸の少なくとも1つのカウンタ
ーアニオンを有するカチオン性ラテックス重合体(以下
「本発明のカチオン性ラテックス重合体」と称す)とし
ては、例えば特公平2-47738号公報明細書の第3欄33行
から第13欄及び第14欄の31行に開示されたもので、上記
カウンターアニオンを有するものを挙げることができ
る。
【0008】本発明に用いられる光重合性組成物は、下
記一般式(1)又は(2)で示されるオキシラン環等を
少なくとも1つ有する化合物を含有する。
【0009】
【化1】 (式中、Xは酸素原子又は硫黄原子を表わす。)
【0010】本発明に用いられるオキシラン環含有化合
物は、下記一般式(3)で示される環を含有するモノマ
ー、ダイマー或いはオリゴマー又はポリマーの全てを含
む。
【0011】
【化2】 (式中、R1,R2,R3およびR4は各々アルキル基、ア
リール基、アルコキシ基、アルケニル基又は水素原子を
表わす。)
【0012】即ち、本発明においては、例えばビスフェ
ノールA(4,4′−イソプロピリデンジフェノール)
とエピクロルヒドリンとの反応、又は低分子量フェノー
ル−ホルムアルデヒド樹脂(ノボラック樹脂)とエピク
ロルヒドリンとの反応によって得られる樹脂を、単独で
又は2以上組合せて反応性希釈剤としての該オキシラン
環含有化合物と共に使用することができる。フェニルグ
リシジルエーテル、4−ビニルシクロヘキセンジオキシ
ド、二酸化リモネン、1,2−シクロヘキセンオキシ
ド、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレー
ト、スチレンオキシド、アリルグリシジルエーテル等の
ような希釈剤を粘度調整剤として加えてもよい。
【0013】さらに、これらの化合物の範囲について
は、末端あるいは側鎖中にオキシラン環を含有するポリ
マー物質を包含するように拡大できる。これらの化合物
の例としては、ポリグリシジルアクリレートまたはメタ
クリレート、あるいはコモノマーの一方としてグリシジ
ルアクリレートまたはメタクリレートを含有するビニル
コポリマーがある。その他の種類のオキシラン環含有ポ
リマーはエポキシ−シロキサン樹脂、エポキシ−ポリウ
レタンおよびエポキシ−ポリエステルである。このよう
なポリマーは通常それらの側端にオキシラン環を有して
いる。エポキシ−シロキサン樹脂とその製法は米国化学
会誌(J.Am.Chem.Soc.)81(1959年)632〜5頁
に、イー・ピー・プリュードマン(E.P.Pluedman
n)およびジィ・ファンガー(G.Fanger)によって具
体的に示されている。
【0014】この文献に記載されているように、エポキ
シ樹脂はまた米国特許第2,935,488号、同3,235,620号、
同3,369,055号、同3,739,653号、同3,398,211号、同3,4
03,199号、同3,563,850号、同3,567,797号、同3,677,99
5号各明細書等に示されているようにして、アミン、カ
ルボン酸、チオール、フェノール、アルコール等との反
応によるような多くの一般的な方法によって改質するこ
とができる。本発明に使用することのできる更に別のエ
ポキシ樹脂の例は「ポリマー・サイエンス・アンド・テ
クノロジィ」(ニューヨーク、インターサイエンス出版
社発行)Vol.6(1967年)209〜271頁に示されている。
【0015】本発明に用いられるオキセタン環含有化合
物は下記一般式(4)で示される環を含有する全ての化
合物である。
【0016】
【化3】 (式中、R5,R6,R7,R8およびR9は各々水素原
子、ハロゲン原子、ハロアルキル基、アリールアルキル
基、アルコキシ基、アリルオキシ基又はアセトキシ基を
表わす。)
【0017】その具体的化合物を挙げれば、例えば3,
3−ビス(クロルメチル)オキセタン、3,3−ビス
(ヨードメチル)オキセタン、3,3−ビス(メトキシ
メチル)オキセタン、3,3−ビス(フェノキシメチ
ル)オキセタン、3−メチル−3−クロルメチルオキセ
タン、3,3−ビス(アセトキシメチル)オキセタン、
3,3−ビス(フルオロメチル)オキセタン、3,3−
ビス(ブロモメチル)オキセタン、3,3−ジメチルオ
キセタン等が使用できる。
【0018】本発明に用いられるチイラン環含有化合物
はチイラン環を含有する化合物であればいずれでもよ
く、例えば、2,3−エピチオプロピルアクリレートま
たはメタクリレートのホモポリマー、あるいはコモノマ
ーの一方として2,3−エピチオプロピルアクリレート
またはメタクリレートを含有するビニルコポリマーが挙
げられる。
【0019】また、本発明に用いられるチエタン環含有
化合物はチエタン環を含有する化合物であればいずれで
もよく、これらの化合物の例としては
【0020】
【化4】 (式中、R10は水素原子又はメチル基を表わし、nは1
〜10の整数を表わす。)で示されるモノマーのホモポリ
マー、あるいはコモノマーの一方として前記モノマーを
含有するビニルコポリマーがある。
【0021】本発明において、特に好ましく用いられる
オキシラン環等を少なくとも1つ有する化合物として
は、ポリグリシジルアクリレートまたはメタクリレー
ト、あるいはコモノマーの一方としてグリシジルアクリ
レートまたはメタクリレートを含有するビニルコポリマ
ーがある。さらに、2,3−エピチオプロピルアクリレ
ートまたはメタクリレートのホモポリマーあるいはコモ
ノマーの一方として2,3−エピチオプロピルアクリレ
ートまたはメタクリレートを含有するビニルコポリマー
も好ましく用いられる。
【0022】オキシラン環等を少なくとも1つ有する化
合物は本発明の重合性組成物中に好ましくは20〜70重量
%含有される。該化合物はこの範囲内であれば単用され
てもよいし、2以上併用されてもよい。
【0023】本発明に用いられる光増感剤としては、例
えばJ.コーサー(J.Kosar)著「ライト・センシシ
ティブ・システムズ」第5章に記載されているようなカ
ルボニル化合物、有機硫黄化合物、過流化物、レドック
ス系化合物、アゾ並びにジアゾ化合物、ハロゲン化合
物、光還元性色素などが挙げられる。更に具体的な化合
物は英国特許第1,459,563号に開示されている。
【0024】即ち光増感剤としては、次のようなものを
使用することができる。例えばベンゾインメチルエーテ
ル、ベンゾインイソプロピルエーテル、α,α−ジメト
キシ−α−フェニルアセトフェノン等のベンゾイン誘導
体;ベンゾフェノン、2,4−ジクロルベンゾフェノ
ン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4,4′−ビス
(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4′−ビス
(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン等のベンゾフェノン
誘導体;2−クロルチオキサントン、2−イソプロピル
チオキサントン等のチオキサントン誘導体;2−クロル
アントラキノン、2−メチルアントラキノン等のアント
ラキノン誘導体;N−メチルアクリドン、N−ブチルア
クリドン等のアクリドン誘導体;α,α−ジエトキシア
セトフェノン;ベンジル;フルオレノン;キサントン;
ウラニル化合物;ハロゲン化合物等である。
【0025】さらに、可視光域に吸収を有する以下のピ
ロロピロール化合物、キナクリドン系化合物、アゾ化合
物を光増感剤として使用することにより、低出力の可視
光レーザーに高感度で感応しうる光重合性組成物が得ら
れる。
【0026】上記光増感剤としては好ましくは、下記一
般式[6]で表わされるピロロピロール化合物、下記一
般式[7]で表わされるキナクリドン系化合物又は下記
一般式[8]あるいは[9]で表わされるアゾ化合物が
挙げられる。
【0027】
【化5】 (式中、A及びBは同一または異るアルキル基、アルア
ルキル基、シクロアルキル基、または炭素環もしくは複
素環式の芳香族基を表わし、R1及びR2はそれぞれ水素
原子または水溶性を付与しない置換基を表わし、Eは硫
黄原子または酸素原子を表わす。)
【0028】
【化6】 (式中、R1は水素原子またはアルキル基を表わし、R2
はアルキル基またはパーハロゲン化アルキル基を表わ
す。)
【0029】
【化7】 (式中、R1はアルキル基を表わし、R2及びR3はそれ
ぞれ水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ
基、シアノ基、カルボキシル基、ヒドロキシ基、アシル
オキシ基、アルキルメルカプト基、又はアルコキシカル
ボニル基を表わす。)
【0030】上記一般式[6]で表わされるピロロピロ
ール化合物としては具体的には特開昭59-24758号公報明
細書に記載の化合物が用いられる。
【0031】本発明に用いられるキナクリドン系化合物
は前記一般式[7]で表わされる。
【0032】前記一般式[7]において、R1は水素原
子またはアルキル基、好ましくは直鎖アルキル基を表わ
し、R2はアルキル基またはパーハロゲン化アルキル
基、好ましくは直鎖アルキル基又はパーハロゲン化直鎖
アルキル基を表わす。
【0033】一般式[9]において、R1及びR2で表わ
されるアルキル基は直鎖もしくは枝分れ鎖、飽和もしく
は不飽和であることができ、好ましくは直鎖で1ないし
18個の炭素原子を有し、例えばメチル基、エチル基、n
−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘ
キシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、ノニル
基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル
基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル
基、ヘプタデシル基、オクタデシル基が挙げられる。
【0034】R2で表わされるパーハロゲン化アルキル
基は直鎖もしくは枝分れ鎖、飽和もしくは不飽和である
ことができ、好ましくは直鎖で1ないし18個の炭素原子
を有し、例えば、トリフルオロメチル基、ペンタクロロ
エチル基、ヘプタブロモ−n−プロピル基、ノナヨード
−n−ブチル基が挙げられる。
【0035】本発明に用いられるアゾ化合物は前記一般
式[8]又は[9]で表わされる。
【0036】前記一般式[8]又は[9]において、R
1で表わされるアルキル基は、直鎖もしくは枝分れ鎖、
飽和もしくは不飽和であることができ、例えばメチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、第二ブチル基、第三ブチル基、第三アミル
基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基が挙げられる。
【0037】R2で表わされるアルキル基は、直鎖もし
くは枝分れ鎖、飽和もしくは不飽和であることができ
る。この様な基の例としては、メチル基、エチル基、n
−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、第二ブ
チル基、第三ブチル基、メチルブチル基、n−ヘプチル
基、ステアリル基、ヒドロキシメチル基、トリフルオロ
メチル基、トリフルオロエチル基、シアノエチル基、メ
トキシカルボニルメチル基、またはアセトキシメチル基
が挙げられる。これらの基は未置換でも、ヒドロキシ
基、ハロゲン原子、アルコキシ基、アシルオキシ基、ア
ルキルメルカプト基、アルコキシカルボニル基もしくは
シアノ基で置換されていてもよい。
【0038】光増感剤は光重合性組成物中に、その固形
分に対し、0.1〜20重量%含有されることが好ましい。
また、上記光重合開始剤は単独で、また2種以上併用し
て用いることができる。
【0039】更に本発明においてはポリハロゲンの増感
剤として作用する従来公知の化合物をすべて用いること
ができるが、例えばアリールアミン、スチリルシアニン
もしくはメロシアニン染料またはロイコ化合物等が有用
である。例えば、アリールアミンとしては、米国特許第
3,042,515号、同3,510,304号及び同3,147,117号各明細
書、特公昭47-8103号及び同44-2002号各公報などに記載
されている化合物等が有用であり、代表的具体例として
は、アニリン、ジフェニルアミン、o−トルイジン、
N,N′−ジフェニルパラフェニレンジアミン、N,
N′−ジフェニルエチレンジアミン、p−ヒドロキシジ
フェニルアミン、p−アミノジフェニルアミン、p,
p′−ジアミノジフェニルメタン、インドール、2−メ
チルインドール、2−フェニルインドール、トリフェニ
ルイミダゾール、ピロール類とアルデヒドの縮合生成
物、インドール類とアルデヒドの縮合生成物、インドー
ルとアルデヒドとピペリジンとの縮合生成物、ピラゾロ
ン類とアルデヒドの縮合生成物及び1,1−ビス(p−
ジメチルアミノフェニル)エチレン、4,4′−ジメチ
ルアミノベンゾフェノン、4,4′−ジメチルアミノチ
オベンゾフェノン、p−ジメチルアミノベンズアルデヒ
ドなどがある。
【0040】次に、スチリル、シアニンまたはメロシア
ニン染料ベースとしては例えば米国特許第3,100,703
号、同3,102,810号、同3,095,303号、同3,102,027号及
び同3,109,736号各明細書などに記載されている化合物
が有用であり、その代表的具体例を示せば次の通りであ
る。
【0041】4−p−ジメチルアミノスチリルキノリ
ン、2−p−ジメチルアミノスチリルキノリン、2−p
−ジメチルアミノスチリルベンゾチアゾール、2−[3
−(1−エチル−2(1H)−キノリリデン)プロペニ
ル]キノリン、2−[2−メチル−3−(3−エチル−
2(3H)−ベンゾチアゾリリデン)プロペニルベンゾ
チアゾール、4−[(1−エチル−2(1H)−キノリ
リデン)メチル]キノリン、2−[1−シアノ−5−
(1−エチル−2(2H)−キノリリデン)−1,3−
ペンタジエニル]キノリン、2−[7−(3−エチル−
2(3H)−ベンゾチアゾリリデン)−1,3,5−ヘ
プタトリエニル]ベンゾチアゾール、2−[3−(3−
エチル−2(3H)−ベンゾキサゾリリデン)プロペニ
ル]キノリン、4−[2−メチル−3−(1−エチル−
2(1H)−キノリリデン)プロペニル]キノリン、4
−[1−シアノ−5−(3−メチル−2(3H)−ベン
ゾチアゾリリデン)−1,3−ペンタジエニル]キノリ
ン、4−[(3−エチル−2(3H)−ベンゾチアゾリ
リデン)メチルキノリン、3−エチル−5−[(3−エ
チル−2(3H)−ベンゾオキサゾリデン)エチリデ
ン]ローダニン、1−エチル−3−[(3−エチル−2
(3H)−ベンゾオキサゾリデン)エチリデン]オキシ
インドール、4−[(3−エチル−2(3H)−ベンゾ
オキサゾリデン)−エチリデン]−3−ペンチル−5
(4H)−イソオキサゾール、3−エチル−5−[(1
−メチル−4(1H)−キノリデン)−エチリデン]ロ
ーダニン、5−[(1−メチル−4(1)−キノリデ
ン)−エチレン]−2−メチルメルカプト−4(5)−
チアゾロン−p−トルエンスルフォネート等が挙げられ
る。
【0042】次に、ロイコ化合物としては、例えば米国
特許第3,121,632号、同3,102,029号、同3,615,568号、
同3,342,595号および同3,342,604号各明細書などに記載
されている化合物が有用であり、代表的具体例として、
次のものを挙げることができる。
【0043】[I]ロイコ色素 (a)アミノトリアリールメタン類 ビス(4−アミノ−2−ブチルフェニル)(p−ジメチ
ルアミノフェニル)メタン、ビス(4−アミノ−2−ク
ロロフェニル)(p−アミノフェニル)メタン、ビス
(4−アミノ−3−クロロフェニル)(o−クロロフェ
ニル)メタン、ビス(4−アミノ−3−クロロフェニ
ル)フェニルメタン、ビス(4−アミノ−3,5−ジエ
チルフェニル)(o−クロロフェニル)メタン、ビス
(4−アミノ−3,5−ジエチルフェニル)(o−エト
キシフェニル)メタン、ビス(4−アミノ−3,5−ジ
エチルフェニル)(p−メトキシフェニル)メタン、ビ
ス(4−アミノエチルフェニル)(o−クロロフェニ
ル)メタン、ビス(p−アミノフェニル)(4−アミノ
−m−トリル)メタン、ビス(p−アミノフェニル)
(o−クロロフェニル)メタン、ビス(p−アミノフェ
ニル)(p−クロロフェニル)メタン、ビス(p−アミ
ノフェニル)(2,4−ジクロロフェニル)メタン、ビ
ス(p−アミノフェニル)(2,5−ジクロロフェニ
ル)メタン、ビス(p−アミノフェニル)(2,6−ジ
クロロフェニル)メタン、ビス(p−アミノフェニル)
フェニルメタン−9−メチルアクリジン、ビス(4−ア
ミノ−トリル)(p−クロロフェニル)メタン、ビス
(4−アミノ−o−トリル)(2,4−ジクロロフェニ
ル)メタン、ビス(p−アニリノフェニル)(4−アミ
ノ−m−トリル)メタン、ビス(4−ベンジルアミノ−
2−シアノフェニル)(p−アミノフェニル)メタン、
ビス(p−ベンジルエチルアミノフェニル)(p−クロ
ロフェニル)メタン、ビス(p−ベンジルエチルアミノ
フェニル)(p−ジエチルアミノフェニル)メタン、ビ
ス(p−ベンジルエチルアミノフェニル)(p−ジメチ
ルアミノフェニル)メタン、ビス(4−ベンジルエチル
アミノ−o−トリル)(p−メトキシフェニル)メタ
ン、ビス(p−ベンジルエチルアミノフェニル)−フェ
ニルメタン、ビス(4−ベンジルエチルアミン−o−ト
リル)(o−クロロフェニル)メタン、ビス(4−ベン
ジルエチルアミノ−o−トリル)(p−ジエチルアミノ
フェニル)メタン、ビス(4−ベンジルエチルアミノ−
o−トリル)(4−ジエチルアミノ−o−トリル)メタ
ン、ビス(4−ベンジルエチルアミノ−o−トリル)
(p−ジメチルアミノフェニル)メタン、ビス[2−ク
ロロ−4−(2−ジエチルアミノエチル)エチルアミノ
フェニル](o−クロロフェニル)メタン、ビス[p−
ビス(2−シアノエチル)アミノフェニル]フェニルメ
タン、ビス[p−(2−シアノエチル)エチルアミノ−
o−トリル](p−ジメチルアミノフェニル)メタン、
ビス[p−(2−シアノエチル)メチルアミノフェニ
ル](p−ジエチルアミノフェニル)メタン、ビス(p
−ジブチルアミノフェニル)[p−(2−シアノエチ
ル)メチルアミノフェニル]メタン、ビス(p−ジブチ
ルアミノフェニル)(p−ジエチルアミノフェニル)メ
タン、ビス(4−ジエチルアミノ−2−ブトキシフェニ
ル)(p−ジエチルアミノフェニル)メタン、ビス(4
−ジエチルアミノ−2−クロロフェニル)o−トリルメ
タン、ビス(p−ジエチルアミノフェニル)(p−アミ
ノフェニル)メタン、ビス(p−ジエチルアミノフェニ
ル)(4−アミノ−1−ナフチル)メタン、ビス(p−
ジエチルアミノフェニル)(m−ブトキシフェニル)メ
タン、ビス(p−ジエチルアミノフェニル)(o−クロ
ロフェニル)メタン、(p−ジエチルアミノフェニル)
(p−シアノフェニル)メタン、ビス(p−ジエチルア
ミノフェニル)(o−クロロフェニル)メタン、ビス
(p−ジエチルアミノフェニル)(p−シアノフェニ
ル)メタン、ビス(p−ジエチルアミノフェニル)
(2,4−ジクロロフェニル)メタン、ビス(p−ジエ
チルアミノフェニル)(4−ジエチルアミノ−1−ナフ
チル)メタン、ビス(p−ジエチルアミノフェニル)
(p−ジメチルアミノフェニル)メタン、ビス(p−ジ
エチルアミノフェニル)(4−エチルアミノ−1−ナフ
チル)メタン、ビス(p−ジエチルアミノフェニル)−
2−ナフチルメタン、ビス(p−ジエチルアミノフェニ
ル)(p−ニトロフェニル)メタン、ビス(p−ジエチ
ルアミノフェニル)2−ピリジルメタン、ビス(p−ジ
エチルアミノ−m−トリル)(p−ジエチルアミノフェ
ニル)メタン、ビス(4−ジエチルアミノ−o−トリ
ル)(o−クロロフェニル)メタン、ビス(4−ジエチ
ルアミノ−o−トリル)(p−ジエチルアミノフェニ
ル)メタン、ビス(4−ジエチルアミノ−o−トリル)
(p−ジフェニルアミノフェニル)メタン、ビス(4−
ジエチルアミノ−o−トリル)フェニルメタン、ビス
(4−ジメチルアミノ−2−ブロモフェニル)フェニル
メタン、ビス(p−ジメチルアミノフェニル)(4−ア
ミノ−1−ナフチル)メタン、ビス(p−ジメチルアミ
ノフェニル)(p−ブチルアミノフェニル)メタン、ビ
ス(p−ジメチルアミノフェニル)(p− sec−ブチル
エチルアミノフェニル)メタン、ビス(p−ジメチルア
ミノフェニル)(p−クロロフェニル)メタン、ビス
(p−ジメチルアミノフェニル)(p−ジエチルアミノ
フェニル)メタン、ビス(p−ジメチルアミノフェニ
ル)(4−ジメチルアミノ−1−ナフチル)メタン、ビ
ス(p−ジメチルアミノフェニル)(6−ジメチルアミ
ノ−m−トリル)メタン、ビス(p−ジメチルアミノフ
ェニル)(4−ジメチルアミノ−o−トリル)メタン、
ビス(p−ジメチルアミノフェニル)(4−エチルアミ
ノ−1−ナフチル)メタン、ビス(p−ジメチルアミノ
フェニル)(p−ヘキシルオキシフェニル)メタン、ビ
ス(p−ジメチルアミノフェニル)(p−メトキシフェ
ニル)メタン、ビス(p−ジメチルアミノフェニル)
(5−メチル−2−ピリジル)メタン、ビス(p−ジメ
チルアミノフェニル)2−キノリルメタン、ビス(p−
ジメチルアミノフェニル)o−トリルメタン、ビス(p
−ジメチルアミノフェニル)(1,3,3−トリメチル
−2−インドリニリデンメチル)メタン、ビス(4−ジ
メチルアミノ−o−トリル)(p−アミノフェニル)メ
タン、ビス(4−ジメチルアミノ−o−トリル)(o−
ブロモフェニル)メタン、ビス(4−ジメチルアミノ−
o−トリル)(o−シアノフェニル)メタン、ビス(4
−ジメチルアミノ−o−トリル)(o−フルオロフェニ
ル)メタン、ビス(4−ジメチルアミノ−o−トリル)
1−ナフチルメタン、ビス(4−ジメチルアミノ−o−
トリル)フェニルメタン、ビス(p−エチルアミノフェ
ニル)(o−クロロフェニル)メタン、ビス(4−エチ
ルアミノ−m−トリル)(o−メトキシフェニル)メタ
ン、ビス(4−エチルアミノ−m−トリル)(o−メト
キシフェニル)メタン、ビス(4−エチルアミノ−m−
トリル)(p−ジメチルアミノフェニル)メタン、ビス
(4−エチルアミノ−o−トリル)(p−ヒドロキシフ
ェニル)メタン、ビス[4−エチル(2−ヒドロキシエ
チル)アミノ−m−トリル](p−ジエチルアミノフェ
ニル)メタン、ビス[p−(2−ヒドロキシエチル)ア
ミノフェニル](o−クロロフェニル)メタン、ビス
[p−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノフェニル]
(4−ジエチルアミノ−o−トリル)メタン、ビス[p
−(2−メトキシエチル)アミノフェニル]フェニルメ
タン、ビス(p−メチルアミノフェニル)(p−ヒドロ
キシフェニル)メタン、ビス(p−プロピルアミノフェ
ニル)(m−ブロモフェニル)メタン、トリス(4−ア
ミノ−o−トリル)メタン、トリス(4−アニリノ−o
−トリル)メタン、トリス(p−ベンジルアミノフェニ
ル)メタン、トリス[4−ビス(2−シアノエチル)ア
ミノ−o−トリル]メタン、トリス[p−(2−シアノ
エチル)エチルアミノフェニル]メタン、トリス(p−
ジブチルアミノフェニル)メタン、トリス(p−ジ−t
−ブチルアミノフェニル)メタン、トリス(p−ジメチ
ルアミノフェニル)メタン、トリス(4−ジエチルアミ
ノ−2−クロロフェニル)メタン、トリス(p−ジエチ
ルアミノフェニル)メタン、トリス(4−ジエチルアミ
ノ−o−トリル)メタン、トリス(p−ジヘキシルアミ
ノ−o−トリル)メタン、トリス(4−ジメチルアミノ
−o−トリル)メタン、トリス(p−ヘキシルアミノフ
ェニル)メタン、トリス[p−ビス(2−ヒドロキシエ
チル)アミンフェニル]メタン、トリス(p−メチルア
ミノフェニル)メタン、トリス(p−ジオクタデシルア
ミノフェニル)メタン。
【0044】(b)アミノキサンテン類 3−アミノ−6−ジメチルアミノ−2−メチル−9−
(o−クロロフェニル)キサンテン、3−アミノ−6−
ジメチルアミノ−2−メチル−9−フェニルキサンテ
ン、3−アミノ−6−ジメチルアミノ−2−メチルキサ
ンテン、3,6−ビス(ジエチルアミノ)−9−(o−
クロロフェニル)キサンテン、3,6−ビス(ジエチル
アミノ)−9−ヘキシルキサンテン、3,6−ビス(ジ
エチルアミノ)−9−(o−メトキシカルボニルフェニ
ル)キサンテン、3,6−ビス(ジエチルアミノ)−9
−メチルキサンテン、3,6−ビス(ジエチルアミノ)
−9−フェニルキサンテン、3,6−ビス(ジエチルア
ミノ)−9−o−トリルキサンテン、3,6−ビス(ジ
メチルアミノ)−9−(o−クロロフェニル)キサンテ
ン、3,6−ビス(ジメチルアミノ)−9−エチルキサ
ンテン、3,6−ビス(ジメチルアミノ)−9−(o−
メトキシカルボニルフェニル)キサンテン、3,6−ビ
ス(ジメチルアミノ)−9−メチルキサンテン。
【0045】(c)アミノチオキサンテン類 3,6−ビス(ジエチルアミノ)−9−(o−エトキシ
カルボニルフェニル)チオキサンテン、3,6−ビス
(ジメチルアミノ)−9−(o−メトキシカルボニルフ
ェニル)チオキサンテン、3,6−ビス(ジメチルアミ
ノ)チオキサンテン、3,6−ジアニリノ−9−(o−
エトキシカルボニル)チオキサンテン。
【0046】 (d)アミノ−9,10−ジヒドロアクリジン類 3,6−ビス(ベンジルアミノ)−9,10−ジヒドロ
−9−メチルアクリジン、3,6−ビス(ジエチルアミ
ノ)−9−ヘキシル−9,10−ジヒドロアクリジン、
3,6−ビス(ジエチルアミノ)−9,10−ジヒドロ
−9−メチルアクリジン、3,6−ビス(ジエチルアミ
ノ)−9,10−ジヒドロ−9−フェニルアクリジン、
3,6−ジアミノ−9−ヘキシル−9,10−ジヒドロ
アクリジン、3,6−ジアミノ−9,10−ジヒドロ−
9−メチルアクリジン、3,6−ジアミノ−9,10−
ジヒドロ−9−フェニルアクリジン、3,6−ビス(ジ
メチルアミノ)−9−ヘキシル−9,10−ジヒドロア
クリジン、3,6−ビス(ジメチルアミノ)−9,10
−ジヒドロ−9−メチルアクリジン。
【0047】(e)アミノフェノキサジン類 3,7−ビス(ジエチルアミノ)フェノキサジン−9−
ジメチルアミノ−ベンゾ[α]フェノキサジン。
【0048】(f)アミノフェノチアジン類 3,7−ビス(ベンジルアミノ)フェノチアジン。
【0049】(g)アミノジヒドロフェナジン類 3,7−ビス(ベンジルエチルアミノ)−5,10−ジ
ヒドロ−5−フェニルフェナジン、3,7−ビス(ジエ
チルアミノ)−5−ヘキシル−5,10−ジヒドロフェ
ナジン、3,7−ビス(ジヘキシルアミノ)−5,10
−ジヒドロフェナジン、3,7−ビス(ジメチルアミ
ノ)−5−(p−クロロフェニル)−5,10−ジヒド
ロフェナジン、3,7−ジアミノ−5−(o−クロロフ
ェニル)−5,10−ジヒドロフェナジン、3,7−ジ
アミノ−5,10−ジヒドロフェナジン、3,7−ジア
ミノ−5,10−ジヒドロ−5−メチルフェナジン、
3,7−ジアミノ−5−ヘキシル−5,10−ジヒドロ
フェナジン、3,7−ビス(ジメチルアミノ)−5,1
0−ジヒドロフェナジン、3,7−ビス(ジメチルアミ
ノ)−5,10−ジヒドロ−5−フェニルフェナジン、
3,7−ビス(ジメチルアミノ)−5,10−ジヒドロ
−5−メチルフェナジン。
【0050】(h)アミノフェニルメタン類 1,4−ビス[ビス−p(ジエチルアミノフェニル)メ
チル]ピペラジン、ビス(p−ジエチルアミノフェニ
ル)アニリノメタン、ビス(p−ジエチルアミノフェニ
ル)−1−ベンゾトリアゾリルメタン、ビス(p−ジエ
チルアミノフェニル)−2−ベンゾトリアゾリルメタ
ン、ビス(p−ジエチルアミノフェニル)(p−クロロ
アニリノ)メタン、ビス(p−ジエチルアミノフェニ
ル)(2,4−ジクロロアニリノ)メタン、ビス(p−
ジエチルアミノフェニル)(メチルアミノ)メタン、ビ
ス(p−ジエチルアミノフェニル)(オクタデシルアミ
ノ)メタン、ビス(p−ジメチルアミノフェニル)アミ
ノメタン、ビス(p−ジメチルアミノフェニル)アニリ
ノメタン、1,1−ビス(ジメチルアミノフェニル)エ
タン、1,1−ビス(ジメチルアミノフェニル)ヘプタ
ン、ビス(4−メチルアミノ−m−トリル)アミノエタ
ン。
【0051】(i)ロイコインダミン類 4−アミノ−4′−ジメチルアミノジフェニルアミン、
p−(p−ジメチルアミノアニリン)フェノール。
【0052】(j)アミノヒドロケイ皮酸類(シアノエ
タン類、ロイコメチン類) 4−アミノ−α,β−ジシアノヒドロケイ皮酸、メチル
エステル、4−アミノ−α,β−ジシアノヒドロケイ皮
酸、メチルエステル、4−(p−クロロアニリノ)−
α,β−ジシアノヒドロケイ皮酸メチルエステル、α−
シアノ−4−ジメチルアミノヒドロケイ皮アミド、α−
シアノ−4−ジメチルアミノヒドロケイ皮酸、メチルエ
ステル、α,β−ジシアノ−4−ジエチルアミノヒドロ
ケイ皮酸、メチルエステル、α,β−ジシアノ−4−ジ
メチルアミノヒドロケイ皮酸アミド、α,β−ジシアノ
−4−ジメチルアミノヒドロケイ皮酸、メチルエステ
ル、α,β−ジシアノ−4−ジメチルアミノヒドロケイ
皮酸。
【0053】[II]塩基性NH基を含むロイコ色素のア
シル誘導体 塩基性のNH基を有し、アシル化した際にアミドをつく
る適当な化合物、但し、ジヒドロフェナジン類、フェノ
チアジン類、およびフェノキサジン類を含む。この種類
の代表的な化合物としては次のものを挙げることができ
る。
【0054】10−アセチル−3,7−ビス(ジメチル
アミノ)フェノチアジン、10−(p−クロロベンゾイ
ル)−3,7−ビス(ジエチルアミノ)フェノチアジ
ン、5,10−ジヒドロ−10−(p−ニトロベンゾイ
ル)−5−フェニル−3,7−ビス−(フェニルエチル
アミノ)フェナジン、10−(p−ベンゾイル)−3,
7−ビス(ナフチルメチルアミノ)フェノキサジン。
【0055】その他の化合物としては、トリス−(p−
ジメチルアミノフェニル)−ベンジルチオメタン、1−
トリス(p−ジエチルアミノフェニル)メチル−2−フ
ェニルヒドラジン、トリス(4−ジエチルアミノ−o−
トリル)エトキシカルボニルメタン、ビス(4−ジプロ
ピルアミノ−o−トリル)(o−フルオロフェニル)ブ
トキシカルボニルメタン、ビス[トリス(4−ジエチル
アミノ−o−トリル)メチル]ジサルファイド、α,β
−ジシアノ−4−ジメチルアミノヒドロケイ皮酸、ヘキ
シルエステル、α,β−ジシアノ−4−ヘキシルアミノ
ヒドロケイ皮酸、メチルエステル、α,β−ジシアノ−
4−ヘキシルアミノヒドロケイ皮酸、メチルエステル、
α,β−ジシアノ−4−メチルアミノケイ皮酸、メチル
エステル、p−(2,2−ジシアノエチル)−N,N−
ジメチルアニリン、4−メトキシ−4′−(1,2,2
−トリシアノエチル)アゾベンゼン、4−(1,2,2
−トリシアノエチル)アゾベンゼン、p−(1,2,2
−トリシアノエチル)−N,N−ジメチルアニリン。
【0056】(k)ヒドラジン類 1−(p−ジエチルアミノフェニル)−2−(2−ピリ
ジル)ヒドラジン、1−(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−2−(2−ピリジル)ヒドラジン、1−(3−メ
チル−2−ベンゾチアゾール)−2−(4−ヒドロキシ
ル−1−メフチル)ヒドラジン、1−(2−ナフチル)
−2−フェニルヒドラジン、1−p−ニトロフェニル−
2−フェニルヒドラジン、1−(1,3,3−トリメチ
ル−2−インドリニル)−2−(3−N−フェニルカル
バモイル−4−ヒドロキシ−1−ナフチル)ヒドラジ
ン。
【0057】(l)ロイコインジゴイド色素 (m)アミノ−2,3−ジヒドロアントラキノン類 1,4−ジアニリノ−2,3−ジヒドロアントラキノ
ン、1,4−ビス(エチルアミノ)−2,3−ジヒドロ
アントラキノン。
【0058】(n)フェネチルアニリン類 N−(2−シアノエチル)−p−フェネチルアニリン、
N,N−ジエチル−p−フェネチルアニリン、N,N−
ジメチル−p−[2−(1−ナフチル)エチル]アニリ
ン。
【0059】(o)ロイコジヒドロアントラセン 2,7−ビス(ジメチルアミノ)−10−p−ジメチル
アミノフェニル−9,10−ジヒドロ−9,9−ジメチ
ルアントラセン、2,7−ビス(ジメチルアミノ)−
9,10−ジヒドロ−9,9−ジメチルアントラセン、
2,7−ビス(ジメチルアミノ)−10−エチル−9,
10−ジヒドロ−9,9−ジメチルアントラセン。
【0060】その他にもフルオラン色素及びスピロピラ
ン色素も有用である。
【0061】本発明の重合性組成物は公知の添加剤、例
えば熱重合禁止剤や表面平滑剤を含有することができ
る。
【0062】本発明の組成物には更に着色剤、可塑剤等
の添加剤を含有させることができる。着色剤としては、
例えば酸化チタン、カーボンブラック、酸化鉄、フタロ
シアニン系顔料、アゾ系顔料、等の顔料やメチレンブル
ー、クリスタルバイオレット、ローダミンB、フクシ
ン、オーラミン、アゾ系染料、アントラキノン系染料等
の染料があげられる。可塑剤としては、ジメチルフタレ
ート、ジエチルフタレート、ジブチルフタレート、ジイ
ソブチルフタレート、ジヘプチルフタレート、ジオクチ
ルフタレート、オクチルカプリルフタレート、ジシクロ
ヘキシルフタレート、ジトリデシルフタレート、ブチル
ベンジルフタレート、ジイソデシルフタレート、ジアリ
ールフタレート等のフタル酸エステル類;ジメチルグリ
コールフタレート、エチルフタリルエチルグリコレー
ト、メチルフタリルエチルグリコレート、ブチルフタリ
ルブチルグリコレート、トリエチレングリコールジカプ
リル酸エステル等のグリコールエステル類;トリクレジ
ルホスフェート、トリフェニルホスフェート等のリン酸
エステル類;ジイソブチルアジペート、ジオクチルアジ
ペート、ジメチルセバケート、ジブチルセバケート、ジ
ヘキシルアゼレート、ジオクチルアゼレート、ジブチル
マレート等の脂肪族2塩基酸エステル類;クエン酸トリ
エチル、クエン酸トリブチル、グリセリントリアセチル
エステル、ラウリン酸ブチル、4,5−ジエポキシシク
ロヘキサン−1,2−ジカルボン酸、ジ−2−エチルヘ
キシル等があげられる。
【0063】なお、本発明の組成物を適当な支持体に塗
設して得られる感光層の膜厚としては0.1μm〜7μ
m、好ましくは0.5μm〜5μmがよい。
【0064】本発明の組成物を塗設させる支持体として
は、寸度的に安定な板状物が好適に使用できる。かかる
支持体としては、紙、プラスチックス(例えばポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリスチレンなど)がラミネー
トされた紙、アルミニウム、亜鉛、銅などの金属板、二
酢酸セルロース、三酢酸セルロース、プロピオン酸セル
ロース、酪酸セルロース、酢酸・酪酸セルロース、硝酸
セルロース、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネー
ト、ポリビニルアセタールなどのようなプラスチックス
のフィルムなどがある。これらの支持体の中でポリエチ
レンテレフタレート、ポリエチレンがラミネートされた
紙、またはアルミニウム板が好ましい。
【0065】支持体は必要に応じ表面処理される。例え
ばアルミニウム板は砂目立て処理、珪酸ソーダ、弗化ジ
ルコニウム酸カリウム、リン酸塩等の水溶液への浸漬処
理、あるいは陽極酸化処理などの1又は2以上の組合せ
による表面処理がなされていることが好ましい。
【0066】プラスチックの表面を有する支持体の場合
には、化学的処理、放電処理、火焔処理、紫外線処理、
高周波グロー放電処理、活性プラズマ処理などの1又は
2以上の組合せによる表面処理がされていることが好ま
しい。
【0067】更に、支持体はその接着性改良のために、
下塗層を設けられても良い。下塗層として適当な合成樹
脂としては、アクリル酸エステル樹脂、塩化ビニリデン
樹脂、塩化ビニリデン−アクリロニトリル−イタコン酸
共重合樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸
共重合樹脂、アクリル酸アミド又はメタクリル酸アミド
誘導体とアクリル酸又はメタクリル酸のアルキルエステ
ル、脂肪酸ビニルエステル、スチレン又はアクリロニト
リルとの共重合樹脂、フタル酸又はイソフタル酸とグリ
コール類とのコポリエステル樹脂、グリシジルアクリレ
ート又はグリシジルメタクリレートの重合体又は共重合
体などがあり、またゼラチンも下塗層成分として有効で
ある。下塗層を形成するための成分は上記の他にも多数
の合成樹脂が知られており、又、塗布液の調整方法や塗
布方法については、本発明が属する写真材料製造工業界
では周知の技術なので適宜それらを応用することができ
る。一般には上述したごとき合成樹脂を水または有機溶
媒によって溶液またはラテックス状となし、これをギー
サー塗布、ロール塗布、エアーナイフ塗布、スプレー塗
布などの塗布方法によって支持体上に塗布する。
【0068】本発明の組成物を塗設して得られる感光層
の表面の傷つき防止、又は真空密着性改良などのため
に、本発明の組成物を適当な支持体上に塗設して得られ
る感光層上に、現像時に溶解もしくは膨潤するオーバー
コート層を設けることができる。このオーバーコート層
は、機械的にマット化されたもの、あるいはマット剤が
含有される樹脂層であってもよい。マット剤としては二
酸化珪素、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ジルコニウム、
ガラス粒子、アルミナ、でん粉、重合体粒子(たとえば
ポリメチルメタアクリレート、ポリスチレン、フェノー
ル樹脂などの粒子)および米国特許第2,701,245号、同
2,992,101号各明細書に記載されているマット剤が含ま
れる。これらは二種以上併用することもできる。マット
剤を含有するオーバーコート層に使用される樹脂は適宜
選択される。具体的に例えばアラビアゴム、ニカワ、ゼ
ラチン、カゼイン、セルローズ類(たとえばビスコー
ス、メチルセルローズ、エチルセルローズ、ヒドロキシ
エチルセルローズ、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ズ、カルボキシメチルセルローズ等)、でん粉類(例え
ば可溶性でん粉、変性でん粉等)、ポリビニルアルコー
ル、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリル酸、ポリア
クリルアミド、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニル
ピロリドン、ポリアミド等がある。これらは二種以上併
用することもできる。
【0069】次に、本発明の組成物の使用法について説
明する。
【0070】本発明の重合性組成物は例えばメチルセル
ソルブ、エチルセルソルブ、ジオキサン、アセトン、メ
チルエチルケトン、シクロヘキサン、γ−ブチロラクト
ン、テトラヒドロフラン、メチレンクロライド、エチレ
ンクロライド、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルム
アミド等の溶媒に溶解して塗布液となし、これを支持体
に塗布し、乾燥して用いるのが一般的である。別の使い
方として透明支持体上に予め着色された染料または顔料
含有マスク層あるいは金属層上に塗布乾燥して用いるこ
ともできる。
【0071】なお、本発明の組成物には、バインダーと
して本発明の重合性化合物および本発明の重合開始剤と
相溶性を有する有機高分子物質等を用いてもよい。
【0072】このように調製された塗布液は、公知のホ
ワイラー塗布、ディップ塗布、ロール塗布、スプレー塗
布、エアーナイフ塗布、ドクターナイフ塗布などの塗布
方法のうちから選択された方法によって、支持体上に塗
布される。
【0073】上記のように作られた感光層を像露光する
光源としては、例えば超高圧水銀灯、タングステンラン
プ、水銀灯、キセノンランプ、CRT光源、レーザー光
源などである。この他にも、一般に用いられる電子線又
はX線源でもよい。
【0074】なお、像様露光後においては、溶媒除去或
いは剥離現像等によって未露光部分を除去することが可
能である。
【0075】本発明の実施態様において、プロセスとし
て、画像露光後適当な加熱手段により、本発明の感光性
組成物を未露光部に熱カブリを生じない程度に加熱処理
することは好ましいことである。
【0076】以下、実施例を挙げて本発明を例証する
が、本発明の実施態様は以下に限定されない。
【0077】
【実施例】
実施例1 ポリ(2,3−エピチオプロピルメタクリレート)10
g、下記本発明のカチオン性ラテックス重合体10gおよび
ヨードホルム1gをテトラヒドロフランに溶解し、表面
を研磨、陽極酸化したアルミニウム板に膜厚1μmにな
るよう塗布乾燥した。
【0078】
【化8】 上記試料にネガのパターンマスクを通して、ケミカルラ
ンプで露光後、ジオキサンで現像すると未露光部が溶出
され画像形成された。次に画像形成に必要なケミカルラ
ンプの最低エネルギー量を露光後直ちに現像したもの
と、100℃で5分間ポストベークした後現像したもので
比較したところ表1の結果を得た。
【0079】比較例1 実施例1で用いた感光液において本発明のカチオン性ラ
テックス重合体を除いた以外は同様にして得られた感光
液を塗布乾燥して比較試料を得た。得られた試料につい
て実施例1と同様に露光・現像し評価した結果を表1に
示す。
【0080】
【表1】
【0081】実施例2 ポリ(2,3−エピチオプロピルメタクリレート)10
g、ヨードホルム3g、下記本発明のカチオン性ラテック
ス重合体10gおよびチオミヘラーズケトン1gをテトラヒ
ドロフラン(THF)に溶解し、実施例1に示した方法
により感光層を作成し、ケミカルランプによる感度を測
定したところ、2.0mJ/cm2の感度が示された。また露
光後、ポストベークを行なった後現像する方法では0.1
mJ/cm2の高感度が達成された。また分光感度の測定
から紫外域から600nmの長波長領域まで感光性を持つこ
とが示された。
【0082】
【化9】
【0083】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
り実用上十分に高感度で製版印刷版に使用可能な光重合
性組成物を提供することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)4級窒素原子又は4級リン原子を
    有し、かつPF6 -,AsF6 -,BF4 -,S66 -及び有
    機スルホン酸から選ばれる少なくとも1つのカウンター
    アニオンを有するカチオン性ラテックス重合体、(2)
    オキシラン、チイラン、オキセタン及びチエタン環の少
    なくとも1つを有する化合物、及び(3)光増感剤、を
    含有する光重合性組成物。
JP9170992A 1992-03-17 1992-03-17 光重合性組成物 Pending JPH05265206A (ja)

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JP9170992A JPH05265206A (ja) 1992-03-17 1992-03-17 光重合性組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004091552A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Konica Minolta Holdings Inc 活性エネルギー線硬化型インクジェットインク及び印刷物
CN106886128A (zh) * 2017-03-28 2017-06-23 深圳市道尔顿电子材料有限公司 一种负性光刻胶

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