JPH05265174A - 光透過部と遮光部とを有するマスク材料 - Google Patents

光透過部と遮光部とを有するマスク材料

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JPH05265174A
JPH05265174A JP7588891A JP7588891A JPH05265174A JP H05265174 A JPH05265174 A JP H05265174A JP 7588891 A JP7588891 A JP 7588891A JP 7588891 A JP7588891 A JP 7588891A JP H05265174 A JPH05265174 A JP H05265174A
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JP
Japan
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light
layer
mask material
mask
matting agent
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Application number
JP7588891A
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English (en)
Inventor
Tomoko Sasatake
朋子 笹竹
Yoshiyuki Hosoi
美幸 細井
Kazuhiro Yoshida
和弘 吉田
Yasuo Tosaka
泰雄 登坂
Masayuki Sasagawa
昌之 笹川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】光透過部と遮光部とを有するマスク材料であっ
て、(1)少なくともいずれかの面の表面粗さが平均粗
さ(Ra)で0.15μm以上である構成、(2)少な
くともいずれかの面の、23℃、50%RHにおけるス
ムースター値が3mmHg以上である構成、(3)粒径
及び/または素材・形状の異なるマット剤を同一面内に
2種類以上含有する構成、(4)光透過部と遮光部を有
する面と、それとは逆の面の両方にマット剤を含有し、
光透過部と遮光部とを有する側に含まれるマット剤と、
それと逆の側に含まれるマット剤の量及びまたは粒径及
び/または素材・形状が異なる構成を各々とる。 【効果】ニュートンリングの発生防止、くっつき防止、
すべり性の向上、及び真空密着時間の短縮を達成するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光透過部と遮光部とを
有するマスク材料に関する。本発明のマスク材料は、例
えば、印刷用フィルム原稿作成の際に用いるマスクとし
て好適に利用できる。
【0002】
【従来技術とその問題点】カラー印刷の製版工程におい
て、製版フィルムを作成するレタッチ工程の中で切抜き
マスクの作成作業が行われている。切抜きマスクには、
ポジフィルム等の印刷原画を色分解撮影して得られたネ
ガフィルムのための絵柄マスク、平網部分用の平網マス
ク、そして文字の着色に使用される文字マスク等に分類
することができる。従来、このレタッチ作業における切
抜き作業は、そのほとんどが手作業によるものであっ
た。以下に印刷原稿から製版用フィルム作成までの一般
的工程を図1に示す。原稿1から版下作成3が行われ、
その原稿1に対する分色指示書2により、各色に関して
色の割合が指定される。次に、この版下と分色指示を基
にマスク版4〜6を作成し、更にそのマスクに対して平
網8、あるいはスキャナによって網分解されたネガ画像
7が貼られる。平網は、分色指示に従ってその網の種類
が決定されるようになっている。マスクは、マスキング
を行う対象によって、絵柄マスク4、平網マスク5、文
字マスク6の複数のマスクが作成される。そしてこれら
のマスクと絵柄、平網、文字ネガフィルムを必要に応じ
て組み合わせて、各色毎に1枚のフィルムの上に多重露
光されて、Y、M、C、Kの各色インキに対応するフィ
ルム各1枚計4枚の集版ポジフィルム原版9が作成され
る。
【0003】このようなマスクとしては、従来、透明な
プラスチックフィルム、主にポリエステルフィルムから
成る支持体の片面に、剥離可能な活性光線遮光性のマス
キング皮膜を設けたものが用いられていた。一般的に製
版フィルム原版作成時には、このようなマスクフィルム
は製版プリンターの露光面であるガラス面上に載置さ
れ、その上に平網を貼付したフィルムや各種原稿フィル
ムを重ね、更に印刷製版用フィルムが重ねられて、真空
密着により露光される。
【0004】ところが従来のマスクフィルムは表面に加
工がほとんどなされていないものであったため、プリン
ターのガラス面とマスクフィルム、マスクフィルムと原
稿フィルムまたは透明ベースとの間にニュートンリング
が発生して、最終フィルム原版上の画像に歪みが生じる
ことがあった。
【0005】また、マスクと他の製版用フィルム材料と
のすべり性が悪いことや、くっつきやすいことが問題と
なることもあった。前述のようにフィルム原稿作成時に
は、マスクは、他の材料と位置決めして重ね合わされ
る。この位置決めは、レジスターピンと呼ばれる位置決
め部材の突起に、各材料に設けられた位置決めピン穴を
合わせることで行われるが、マスクと他の材料とのすべ
り性が悪いと、この位置決め作業に時間がかかることが
あった。また位置決めしても、フィルムの一部がたわん
で浮きが生じ、真空密着の際に各材料が傷ついたり、フ
ィルム原版上の画像が歪んだりすることもあった。マス
クと各フィルム材料とのくっつきも作業効率を低下さ
せ、各材料を損傷させる原因となった。上記障害の他
に、真空密着のためのバキューム時間が長くかかること
も不利であった。
【0006】
【発明の目的】本出願の各発明に係るマスク材料は、マ
スク材料を使用する際の上記したような問題点をそれぞ
れ解決せんとするものである。
【0007】
【問題点を解決するための手段及びその作用】請求項1
の発明は、光透過部と遮光部とを有するマスク材料であ
って、少なくともいずれかの面の表面粗さが平均粗さ
(Ra)で0.15μm以上であることを特徴とするマ
スク材料であり、この構成によって、ニュートンリング
の発生防止と、くっつき防止、すべり性の向上、及び真
空密着時間の短縮を達成したものである。
【0008】請求項2の発明は、光透過部と遮光部とを
有するマスク材料であって、少なくともいずれかの面
の、23℃、50%RHにおけるスムースター値が3m
mHg以上であることを特徴とするマスク材料であり、
この構成によって、上記請求項1の発明と同様の効果を
得るようにしたものである。特に真空密着時間の短縮効
果が顕著である。
【0009】請求項3の発明は、光透過部と遮光部とを
有するマスク材料であって、粒径及び/または素材・形
状の異なるマット剤を同一面内に2種類以上含有するこ
とを特徴とするマスク材料であり、この構成によって、
上記請求項1の発明と同様の効果を得られるようにした
ものである。
【0010】請求項4の発明は、光透過部と遮光部とを
有するマスク材料であって、このマスク材料が、光透過
部と遮光部を有する面と、それとは逆の面の両方にマッ
ト剤を含有し、光透過部と遮光部とを有する側に含まれ
るマット剤と、それと逆の側に含まれるマット剤の量及
びまたは粒径及び/または素材・形状が異なることを特
徴とするマスク材料であり、これによって上記請求項1
の発明と同様の効果を得られるようにしたものである。
【0011】請求項3,4の発明において、マット剤の
素材・形状が異なるとは、マット剤の素材が異なるか、
形状が異なるか、あるいは素材も形状も異なることを意
味する。
【0012】本出願の各発明は、上記構成及び作用によ
り、原稿等の損傷がなく、高品質のフィルム原版が得ら
れるという具体的効果をもたらすことができ、また、作
業時間が短縮できるという具体的効果を得ることもでき
る。
【0013】以下本出願の各発明について、更に具体的
に詳述するものとする。
【0014】請求項1〜4の発明に係るマスク材料は、
従来から用いられている透明フィルム上に剥離層とマス
キングポリマー皮膜を塗設したピールタイプのマスキン
グフィルムの構成で具体化できることはもちろん、各種
ハロゲン化銀感光材料により構成することもできる。
【0015】本発明のマスク材料を構成することができ
るハロゲン化銀感光材料としては、コンベンショナルな
ネガ型感光材料やリバーサル感光材料が利用でき、また
直接ポジ感光材料等が利用できる。直接ポジ型感光材料
としては、かぶり核を有し、ソーラリゼーションあるい
はハーシェル効果等を利用してポジ画像を得る直接ポジ
感光材料と、内部潜像型直接ポジ感光材料とが知られて
いるが、そのどちらも使用できる。アンコンベンショナ
ルなタイプの感光材料も、もちろん使用できる。このよ
うなタイプの感光材料としては、銀染料漂白型感光材
料、色素拡散転写型感光材料、熱現像型感光材料などが
挙げられるが、そのいずれも利用できる。
【0016】本発明のマスク材料を構成するために、支
持体上に感光性樹脂層を塗設した材料を用いることもも
ちろん有効である。このような感光性樹脂としては、
オルトキノンジアジド類とノボラック樹脂とを組み合わ
せた感光性樹脂、ジアゾ樹脂と水溶性樹脂あるいはア
ルカリ可溶性樹脂とを組み合わせた感光性樹脂、アジ
ド化合物と、天然ゴム、合成ゴムまたはそれらの硫化ゴ
ムとを組み合わせたゴム−アジド系感光性樹脂、アジ
ド基を分子の中に組み入れた感光性樹脂、桂皮酸系感
光性樹脂、エチレン性不飽和二重結合を有する光重合
系感光性樹脂など各種の感光性樹脂を挙げることができ
る。
【0017】本発明のマスク材料を構成するために、ワ
ックスや樹脂などの溶融現象を用いた溶融型感熱記録材
料を用いることも可能である。この材料は転写型であっ
ても剥離型であってもかまわない。熱昇華性の染料を用
いた昇華型感熱記録材料も有効である。
【0018】また、電子写真方式、インキジェット方式
等、支持体上に遮光性の薄い皮膜を形成することができ
る各種の方法を用いることは本発明のマスク材料を構成
するためになんら妨げられるものではなく、このような
各種の手段をも任意に採用することができる。
【0019】本出願の請求項1の発明を具体化するた
め、マスク材料の平均表面粗さ(Ra)を0.15μm
以上とする手段としては、マット剤を使用する手段があ
るほか、マット化ローラーやシートを押しあてて表面を
粗面化する手段が挙げられる。マット化ローラの使用
は、支持体上にポリマー層を塗設したタイプのマスク材
料や、ハロゲン化銀感光材料を作成する時に行うのが有
効である。支持体表面を粗面化してもよい。
【0020】本出願の請求項2の発明において、スムー
スター値とは、23℃、50%RHの環境下で、空気マ
イクロ方式で測定した、表面平滑度を示す値である。こ
の発明で要求されるスムースター値は、マット剤やマッ
ト化ローラーの利用で達成できる。特に有効な方策は、
粒径3μm以上のマット剤を含有する層を表面に設ける
ことであり、更に好ましくは、粒径3μm以上のマット
剤が4〜80mg/m2 の範囲で含有される層を設ける
ことである。スムースター値の更に好ましい値は10m
mHg以上、特に好ましくは30mmHg以上である。
【0021】請求項2の発明によれば、マスクと製版用
フィルム、マスクとマスクでのすべり性を良好にでき
る。また、マスクと製版用フィルムを重ねて返し作業を
する際に、製版プリンターでの真空密着時間が短縮され
る。また、ニュートンリングの発生が抑えられる。
【0022】本出願の請求項3の発明は、特にバキュー
ム性に有効で、かつ、失透性や、マット剤の沈み込みが
防止できる。特にハロゲン化銀感光材料や感光性樹脂を
用いたマスク材料で、マット剤が沈み込むと、赤感光の
ピンホール(マットピン)となり、最終的に得られるマ
スクに影響が出るが、請求項3の発明によれば、この問
題が効果的に解決できる。
【0023】請求項3の発明は、粒径及び/または素材
・形状の異なるマット剤を同一面内に2種類以上含有す
るものであるが、この場合、2種以上のマット剤の併用
としては、不定形マット剤と定形マット剤の併用や、大
粒径マット剤と、小粒径マット剤の併用が、好ましい態
様として挙げられる。大粒径マット剤と小粒径マット剤
の併用としては、粒径3μm以上のマット剤少なくとも
1種と、粒径3μm未満のマット剤少なくとも1種との
併用が特に有効である。各々4〜80mg/m2 程度含
有させるのが好ましい。また、粒径3μm以上の定形マ
ット剤及び/または不定形マット剤少なくとも1種と、
粒径3μm未満の不定形マット剤少なくとも1種とを用
いることは好ましく、これらを各々4〜80mg/m2
使用するのが好ましい。
【0024】本出願の請求項4の発明は、マスク材料の
両面に含有されるマット剤が各面でその量、粒径、素
材、形状等が異なるものであるが、このようにマスク材
料が両面にマット剤を含み、光透過部と遮光部とを有す
る側に含まれるマット剤と、それとは逆の側に含まれる
マット剤の量及び/または粒径及び/または素材・形状
が異なることによって、特にバキューム性が良くなる。
またこの発明には、表裏判別がしやすいという効果もあ
る。
【0025】本出願の各発明を具体化するに際しては、
各種のマット剤を使用することができる。用いることが
できるマット剤としては、例えばスイス特許第330,
158号明細書に記載のシリカ、仏国特許第1,29
6,995号明細書に記載のガラス粉、英国特許第1,
173,181号明細書に記載のアルカリ土類金属また
はカドミウム、亜鉛などの炭酸塩などの無機物粒子;英
国特許第2,322,037号明細書に記載の澱粉、ベ
ルギー特許第625,451号あるいは英国特許第98
1,198号明細書に記載された澱粉誘導体、特公昭4
4−3643号公報に記載のポリビニルアルコール、ス
イス特許第330,158号明細書に記載されたポリス
チレンあるいはポリメチルメタアクリレート、米国特許
第3,079,257号明細書に記載のポリアクリロニ
トリル、米国特許第3,022,169号明細書に記載
のポリカーボネートのような有機物粒子が挙げられる。
【0026】用いるマット剤の形状は定形のマット剤と
しては球形が好ましいが、他の形、例えば平板状、立方
形であってもよい。マット剤の大きさはマット剤の体積
を球形に換算したときの直径で表される。本明細書にお
いてマット剤の粒径とは、この球形換算した直径のこと
を指すものとする。
【0027】マット剤は最外層に含有されるものであっ
てよく、ここで最外層に含有されるとは、マット剤のう
ち少なくとも1部が最外層に含まれていればよいことを
意味し、マット剤の1部が最外層より下層の層にまで達
していてもよい。
【0028】またマット剤の基本的機能を果たすため、
マット剤の一部は表面に露出していることが望ましい。
また表面に露出しているマット剤は添加したマット剤の
一部でもよく、総てでもよい。
【0029】マット剤の添加方法は、例えば、ピールマ
スクやハロゲン化銀感光材料を用いた場合には、マスキ
ング皮膜(遮光部)形成層を塗布する際にあらかじめ塗
布液中にマット剤を分散させて塗布する方法であっても
よいし、塗布液を塗布した後、乾燥が終了する以前にマ
ット剤を噴霧する等の方法を用いてもよい。また複数種
の異なるマット剤を添加する場合、両方の方法を併用し
てもよい。
【0030】感熱転写材料や、電子写真方式、インキジ
ェット方式を用いてマスク材料を作成する場合、受像層
にマット剤を含有させておくことができる。遮光性のマ
スク画像を形成した後、マット剤を噴霧することも可能
である。
【0031】また、電子写真方式、インキジェット方式
の場合はトナーやインキの中にマット剤となる物質を混
合させて用いることができる。
【0032】
【実施例】次に本発明を実施例により更に詳細に説明す
る。
【0033】但し当然のことではあるが、本発明は以下
に記載する実施例により限定されるものではない。
【0034】実施例1 表1に示す成分組成の均一混合物を遮光性塗布液として
用いた。なお、表1に示した着色剤Aは、Oil Ye
llow101(オリエント化学工業株式会社製)、紫
外線吸収剤は2,2′,4,4′−テトラヒドロキシ−
ベンゾフェノンである。アクリロニトリル−ブタジエン
ラバーは、アクリロニトリル含量33重量%を有するも
の(ニポール1042、日本ゼオン社製)である。塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体は、86%の塩化ビニルと
14%の酢酸ビニルからなるもの(VYHII,ユニオン
・カーバイト社製)である。
【0035】次に、前記塗布液を、支持体としてのポリ
エチレンテレフタレートフィルム(厚さ:100μm)
の表面に塗布乾燥し、厚さ25μmの遮光性剥離層を形
成した。このとき塗布層が完全に乾燥する前に、エンボ
スローラーを用いて表面を押圧した。
【表1】
【0036】実施例2 両面に下引きを施したポリエチレンテレフタレート支持
体(厚さ100μm)の片側に表2の第1層及び第2層
までを、別の片側に次の第3層及び第4層を塗布して、
ハロゲン化銀感光材料を作成した。使用した乳剤EM−
1は下記に示す方法に従って調製された内部潜像型直接
ポジハロゲン化銀乳剤である。
【0037】(乳剤EM−1の調製)オセインゼラチン
を含む水溶液を40℃に制御しながら、アンモニア及び
硝酸銀を含む水溶液と、臭化カリウム及び塩化ナトリウ
ム(モル比でKBr:NaCl=95:5)を含む水溶
液とを、コントロールダブルジェット法で同時に添加し
て、平均粒径0.28μmの立方体塩臭化銀コア乳剤を
得た。得られたコア乳剤に更に硝酸銀を含む水溶液と、
臭化カリウム及び塩化ナトリウム(モル比でKBr:N
aCl:40:60)を含む水溶液とを、コントロール
ダブルジェット法で同時に添加して、平均粒径0.38
μmとなるまでシェルを形成した。水洗を行い水溶性塩
を除去した後ゼラチンを加え、乳剤EM−1を得た。
【0038】(層構成)次の表2に、支持体に設けた写
真構成層(第1層〜第4層)の成分と、g/m2 で示し
た各成分の塗布付量を示す。ハロゲン化銀乳剤について
は銀換算した値で示す。なお塗布助剤としてSA−1及
びSA−1′を用い、また硬膜剤としてHA−1,HA
−2を用いた。
【表2】 第1層(乳剤層) 赤感性増感色素D−A,D−Bで分光増感された乳剤EM−1 1.6 ゼラチン 6.5 イエローカプラー(YC−1,YC−2等量) 2.5 溶媒(SO−1) 1.5 安定剤(ST−1,ST−2) 第2層(保護膜) ゼラチン 1.0 シリカ(平均粒径4μm) 0.05 第3層(裏面層) ゼラチン 5.0 黒色コロイド銀 0.05 第4層(裏面保護膜) ゼラチン 1.5
【化1】
【化2】
【化3】
【化4】
【0039】(露光)得られた試料−1を、He−Ne
レーザー光源を用いて、レーザー光を走査させることに
より、必要な画像を形成するレーザー露光を行った。
【0040】(処理)露光後の試料を、下記処理工程に
より処理した。 処理工程(処理温度と処理時間) (1)浸漬(発色現像) 37℃ 12秒 (2)かぶり露光 ── 1ルックスで12秒 (3)発色現像 37℃ 2分 (4)漂白定着 35℃ 1分 (5)安定化処理 25〜30℃ 1分30秒 (6)乾燥 75〜80℃ 45秒
【0041】 処理液組成 〈発色現像液〉 ベンジルアルコール 15 ml Ce2 (SO4 ) 3 0.015g エチレングリコール 8 ml 亜硫酸カリウム 2.5g 臭化カリウム 0.6g 塩化ナトリウム 0.2g 炭酸カリウム 25.0g ST−4 0.1g ヒドロキシルアミン硫酸塩 5.0g N,N−ジエチルヒドロキシルアミン 2.0g ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム 2.0g N−エチル−N−(β−メタンスルホンアミドエチル)− 3−メチル−4−アミノアニリン硫酸塩 3.0g 4−アミノ−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)− 3−メチル−4−アミノアニリン硫酸塩 4.0g 水酸化カリウム 2.0g ジエチレングリコール 15 ml 水を加えて全量1リットルとし、pH10.15に調整する。 する。 〈漂白定着液〉 ジエチレントリアミン五酢酸第2鉄アンモニウム 90 g ジエチレントリアミン五酢酸 3 g チオ硫酸アンモニウム (70%溶液) 180 ml 亜硫酸アンモニウム (40%溶液) 27.5ml 3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール 0.15g 炭酸カリウムまたは氷酢酸でpH7.1に調整し水を加えて全量を1リ ットルとする。 〈安定化液〉 オルト−フェニルフェノール 0.3 g 亜硫酸カリウム (50%溶液) 12 ml エチレングリコール 10 g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 2.5g 塩化ビスマス 0.2g 硫酸亜鉛の7水塩 0.7g 水酸化アンモニウム (28%水溶液) 2.0g ポリビニルピロリドン(K−17) 0.2g 水を加えて全量を1リットルとし、水酸化アンモニウムまたは硫酸でp H7.5に調整する。
【0042】上記感光材料試料−1の処理により、遮光
部と光透過部とが形成されたマスク材料が得られた。
【0043】実施例3 実施例2と同じ乳剤を用いて、表3に示した成分の写真
構成層を有する感光材料を作成し、実施例2と同様に処
理してマスク材料を得た。
【表3】 第1層(乳剤層) 赤感性増感色素D−1,D−2で分光増感された乳剤EM−1 1.6 ゼラチン 6.5 イエローカプラー(YC−1,YC−2等量) 2.5 溶媒(SO−1) 1.5 安定剤(ST−1,ST−2) 第2層(保護膜) ゼラチン 1.0 第3層(裏面層) ゼラチン 5.0 黒色コロイド銀 0.05 第4層(裏面保護膜) ゼラチン 1.5 ポリメチルメタクリレート粒子 (平均粒径3.0μm) 0.02
【0044】実施例4 実施例2と同じ乳剤を用いて、表4に示した成分の写真
構成層を有する感光材料を作成し、実施例2と同様に処
理してマスク材料を得た。
【表4】 第1層(乳剤層) 赤感性増感色素D−1,D−2で分光増感された乳剤EM−1 1.6 ゼラチン 6.5 イエローカプラー(YC−1,YC−2等量) 2.5 溶媒(SO−1) 1.5 安定剤(ST−1,ST−2) 第2層(保護膜) ゼラチン 1.0 シリカ(平均粒径4.0μm) 0.045 第3層(裏面層) ゼラチン 5.0 黒色コロイド銀 0.05 第4層(裏面保護膜) ゼラチン 1.5 シリカ(平均粒径3.0μm) 0.005
【0045】実施例5 両面にゼラチン下引きを施したポリエチレンテレフタレ
ート支持体(厚さ75μm)の片側に、表5に示す第1
層から7層までを、別の片側に第8層を塗布して、ハロ
ゲン化銀感光材料を作成した。使用した乳剤EM−2は
下記に示す方法に従って調製された、ネガ型ハロゲン化
銀乳剤である。
【0046】(乳剤EM−2の調製)不活性ゼラチンの
存在下、60℃、pAg=7.8の条件で、特開昭59
−45437号公報に記載された方法に準じて、硝酸銀
水溶液及び臭化カリウムと塩化ナトリウムからなるハラ
イド水溶液を混合し、塩化銀20モル%を含有する単分
散塩臭化銀乳剤(EM−2)を作成した。
【0047】(層構成)表5に各写真構成層(第1層〜
第8層)の成分とg/m2 で示した各成分の塗布付量を
示す。但しハロゲン化銀乳剤については銀換算した値で
示す。
【表5】 層 構 成 添加量 第7層(保護層) ゼラチン 0.9 二酸化珪素粉末(平均粒径3μm) 0.03 第6層(イラジエーション防止層) ゼラチン 0.5 DNP 0.2 PVP 0.03 イラジエーション防止染料(AI−2) 0.02 第5層(赤感層) ゼラチン 3.50 増感色素(D−5)で分光増感された 赤感性ハロゲン化銀乳剤 0.65 シアンカプラー(C−1) 1.20 色素画像安定化剤(ST−1) 0.50 高沸点有機溶媒(HB−1) 0.30 DOP 0.85 第4層(中間層) ゼラチン 1.00 DNP 0.40 第3層(緑感層) ゼラチン 3.20 増感色素(D−4)で分光増感された 緑感性ハロゲン化銀乳剤 0.65 マゼンタカプラー(M−1) 0.82 色素画像安定化剤(ST−5) 0.45 色素画像安定化剤(ST−6) 0.20 DOP 0.70 イラジエーション防止染料(AI−1) 0.02 第2層(中間層) ゼラチン 1.00 DIDP 0.15 第1層(青感層) ゼラチン 3.20 増感色素(D−3)で分光増感された 青感性ハロゲン化銀乳剤 0.74 イエローカプラー(YC−2) 2.00 色素画像安定化剤(ST−3) 0.70 色素画像安定化剤(ST−4) 0.45 DNP 0.50 イラジエーション防止染料(AI−3) 0.02 支持体 ポリエチレンテレフタレート支持体 第8層(保護層) ゼラチン 6.00 界面活性剤(SA−2) 0.20 硬膜剤(HA−1) 0.07 シリカ(平均粒径5μm) 0.3 ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒径3μm) 0.5
【0048】尚、乳剤層側の塗布助剤として界面活性剤
(SA−1),(SA−2)及び硬膜剤として(HA−
1),(HA−3)を使用した。
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】
【化10】
【0049】上記のようにして得られた試料について以
下の処理を施した。
【0050】(露光)得られた試料をハロゲンランプか
らコダックラッテンフィルターNo.47Bを通したスリ
ット光で走査露光した。
【0051】(処理)露光後の試料を下記処理工程によ
り処理した。 処理工程 (1)発色現像 2分 38℃ (2)漂白定着 90秒 33℃ (3)安定化 1分30秒 33℃ (4)乾燥 1分 70℃
【0052】 処理液組成 〈発色現像液〉 N−エチル−N−β−メタンスルホンアミドエチル−3−メチル− 4−アミノアニリン・硫酸塩 4.5 g ヒドロキシルアミン・硫酸塩 2.0 g 炭酸カリウム 25.0 g 塩化ナトリウム 0.1 g 臭化ナトリウム 0.2 g 無水亜硫酸ナトリウム 2.0 g ベンジルアルコール 10.0ml 水を加えて1リットルとし、水酸化ナトリウムを用いてpH=10.15に 調整。 〈漂白定着液〉 エチレンジアミン四酢酸鉄(III)ナトリウム塩 60.0 g チオ硫酸アンモニウム 100.0 g 重亜硫酸ナトリウム 20.0 g 水を加えて1リットルとし、硫酸を用いてpH=7.0に調整。 〈安定化液〉 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 1.0 g エチレングリコール 1.0 g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 2.0 g エチレンジアミン四酢酸 1.0 g 水酸化アンモニウム(20%水溶液) 3.0 g 亜硫酸アンモニウム 3.0 g 蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベンジスルホン酸誘導体)1.5g 水を加えて1リットルとし、硫酸または水酸化カリウムでpH=7.0に調 整。
【0053】実施例6 表6の組成の液を、背面に耐熱処理を施したポリエステ
ルベース(厚さ6μm)上に塗布し、剥離層を形成し
た。剥離層の乾燥膜厚は、0.5μmであった。
【表6】 組成(重量%) カルナウバワックス水分散物(30%) 95 アドコートAD−37P295 (エチレン酢ビ樹脂エマルジョン:東洋モートン製)(40%) 5
【0054】また、表7の組成の液をボールミルで分散
し、顔料分散物(A)を得た。
【表7】 組成(重量%) アクリル樹脂 5 ピグメントイエロー1705(山陽色素製) 20 水 75
【0055】顔料分散物(A)57重量%に対し、プラ
スコートZ−446(25%)(水溶性ポリエステル樹
脂:互応化学製)29重量%、ハリエスターDS−70
E(ロジンエステル:播磨化成製)(50%)14重量
%を加え、攪拌した後、剥離層上にバーコーターで塗布
した。得られインク層の乾燥膜厚は2.0μmであっ
た。
【0056】一方、受像シートとして下記の構成のシー
トを作成した。即ち、バイロナール1330(東洋紡
製)10重量%、水84.7重量%、サポニン0.3重
量%にシリカ(平均粒径3.5μm)を5重量%加えて
分散した液を、バーコーターにて、ポリエチレンテレフ
タレートフィルム(厚さ75μm)上に塗布した。乾燥
膜厚は3.0μmであった。シリカ粒子は1平方メート
ル当たり約30mg含まれた。以下のようにして作成さ
れたインクリボンと受像シートを、GMS社製溶融熱転
写型ラインプリンター(Color Seript 1
00)にセットし、コンピューター上で作成したマスク
パターンに応じた出力をして、製版用マスクを得た。
【0057】比較例1 実施例1と同様にして塗布したシートにエンボスローラ
等での押圧を施さずに、そのまま乾燥した。
【0058】比較例2 実施例2と同様にして、表8の組成のハロゲン化銀感光
材料を得た。
【表8】 第1層(乳剤層) 赤感性増感色素D−1,D−2で分光増感された乳剤EM−1 1.6 ゼラチン 6.5 イエローカプラー(YC−1,YC−2等量) 2.5 溶媒(SO−1) 1.5 安定剤(ST−1,ST−2) 第2層(保護膜) ゼラチン 1.0 シリカ(平均粒径2.5μm) 0.05 第3層(裏面層) ゼラチン 5.0 黒色コロイド銀 0.05 第4層(裏面保護膜) ゼラチン 1.5 シリカ(平均粒径2.5μm) 0.05
【0059】実施例7(各例で得られた試料の評価) 以上のようにして得られた各試料について次のように表
面の中心線平均粗さ(Ra)、ニュートンリングの出か
た、及び表裏判別性を評価した。
【0060】即ち、以上のように作成した各試料につい
て、表面の中心線平均粗さ(Ra)は西独Perthe
n社製のPerthometer S5P型を用いて、
測定した。
【0061】また、各試料を、明室プリンターP−60
5FS(大日本スクリーン社製)の原稿ガラス台上に、
画像形成面を上にして置き、その上に下記の方法であら
かじめ準備した原稿と製版フィルムCRHE−100E
(コニカ(株)製)を重ねて配置し、バキューム時間1
2秒で露光し、現像処理したCRHE上に生じたニュー
トンリングの出かたを、目視で評価した。尚、原稿は大
全紙サイズ(610×508mm)で光源側から貼りこ
みベース3枚と10%のスクリーンチント(膜面は光源
側)を重ねて作成した。
【0062】表裏判別性は目視で評価した。
【0063】いずれも評価は5段階評価とし5が最良
で、2以下は実用上問題がある。
【0064】以上の結果を表9に示す。但し表9で、
(表)とは試料の画像形成面を指し、裏とはそれと逆の
側の面を指す。
【表9】その1
【表9】その2
【0065】尚実施例−5の試料については、バキュー
ム時間を1/2に削減してもニュートンリングの発生は
なかった。
【0066】表9から理解されるように、本出願の各発
明に係る実施例による試料は、ニュートンリングの発生
が小さく、また表裏判別性も良好であることがわかる。
【0067】
【発明の効果】本出願の各発明は、ニュートンリングの
発生が抑えられるなど、従来の問題点を解決したもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 印刷原稿から製版用フィルム作成までの一般
的工程図である。
フロントページの続き (72)発明者 登坂 泰雄 神奈川県小田原市堀之内28番地 コニカ株 式会社内 (72)発明者 笹川 昌之 神奈川県小田原市堀之内28番地 コニカ株 式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光透過部と遮光部とを有するマスク材料で
    あって、少なくともいずれかの面の表面粗さが平均粗さ
    (Ra)で0.15μm以上であることを特徴とするマ
    スク材料。
  2. 【請求項2】光透過部と遮光部とを有するマスク材料で
    あって、少なくともいずれかの面の、23℃、50%R
    Hにおけるスムースター値が3mmHg以上であること
    を特徴とするマスク材料。
  3. 【請求項3】光透過部と遮光部とを有するマスク材料で
    あって、粒径及び/または素材・形状の異なるマット剤
    を同一面内に2種類以上含有することを特徴とするマス
    ク材料。
  4. 【請求項4】光透過部と遮光部とを有するマスク材料で
    あって、このマスク材料が、光透過部と遮光部を有する
    面と、それとは逆の面の両方にマット剤を含有し、光透
    過部と遮光部とを有する側に含まれるマット剤と、それ
    と逆の側に含まれるマット剤の量及びまたは粒径及び/
    または素材・形状が異なることを特徴とするマスク材
    料。
JP7588891A 1991-03-15 1991-03-15 光透過部と遮光部とを有するマスク材料 Pending JPH05265174A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005221842A (ja) * 2004-02-06 2005-08-18 Lintec Corp マスクフィルム用部材、それを用いたマスクフィルムの製造方法及び感光性樹脂印刷版の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005221842A (ja) * 2004-02-06 2005-08-18 Lintec Corp マスクフィルム用部材、それを用いたマスクフィルムの製造方法及び感光性樹脂印刷版の製造方法

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