JPH05264234A - 多線の外径・張力測定装置用データ処理装置 - Google Patents

多線の外径・張力測定装置用データ処理装置

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JPH05264234A
JPH05264234A JP4091452A JP9145292A JPH05264234A JP H05264234 A JPH05264234 A JP H05264234A JP 4091452 A JP4091452 A JP 4091452A JP 9145292 A JP9145292 A JP 9145292A JP H05264234 A JPH05264234 A JP H05264234A
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wire
tension
measuring
outer diameter
measurement
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JP4091452A
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Hidemi Shigetomi
秀実 重豊
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SWCC Corp
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Showa Electric Wire and Cable Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 移送されている複数本の線材の外径や張力を
測定する多線の外径・張力測定装置からの測定データを
線材単位で自動的にかつ正確に集計できるようにする。 【構成】 複数の多線の外径・張力測定装置10、2
0、30を割込み機能を持つインタフェース100を通
じて1台の小型コンピュータ101に接続する。各アク
チュエータ11、21、31の移動により該当銅線を測
定位置へ移動させ、各測定手段12、22、32にてそ
の銅線の外径や張力を測定する。測定終了後測定手段は
割込み信号をコンピュータに送信し、測定データを転送
する。コンピュータは転送された測定データを読取り、
少なくとも銅線単位でデータを集計する等の処理を行な
い、メモリに記憶したり、画面表示したりする。データ
処理後アクチュエータを次の銅線に移動させる。その後
上述した動作を繰り返す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移送されている複数本
の線材の外径、張力、外径及び張力の両方を自動的に測
定することができる多線の外径・張力測定装置(多線の
外径測定装置、張力測定装置、外径及び張力測定装置を
含む総称)に用いて好適なデータ処理装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えばエナメル被覆銅線の外径は極めて
高精度に維持されることが要求され、従ってエナメル被
覆銅線の製造ラインにおいては、エナメルの被覆厚さを
正確に測定し、制御する必要がある。そのためにエナメ
ル被覆後の銅線の外径を移動状態において測定し、その
結果に基づいて即座に心線に対するエナメルの塗布量を
調整している。
【0003】従来、エナメル被覆後の移動中の複数本の
銅線の外径を測定するための外径測定装置としては、携
帯手動式のレーザ外径測定器が用いられている。この測
定器は作業者が手に持って一定時間間隔にて移動中の各
銅線の外径を計測するものであるから、全製品のかつ全
長にわたっての外径測定は到底不可能であり、そのため
に製品の品質保証の点で問題がある。また、測定精度は
作業者の熟練度により差があり、信頼性が低く、この点
でも問題がある。さらに、測定のためのランニングコス
トがかかり、製品の製造コストを増大させる一因ともな
っていた。
【0004】このため、本出願人は先に、平行に移送さ
れている複数本の線材の外径を自動的にかつ信頼性良く
測定することができる多線の外径測定装置を提案した。
この多線の外径測定装置は、各線材を外径測定位置に送
り込み、この測定位置において、例えばレーザスキャナ
を使用して線材の外径を測定するもので、平行に移送さ
れている複数本の線材の全製品の外径を、ほぼ全長にわ
たって自動的にかつ高精度に測定することができ、さら
に製品の製造コストを低減することも可能である。
【0005】一方、上述のようなエナメル被覆後の線材
の外径を測定する外径測定装置では、例えば焼付けライ
ンなどにて発生した心線伸びによる心線細り、或は何ら
かの原因で発生した外径異常などは、エナメル被覆後で
は発見し得ないという問題がある。
【0006】本発明者らは、この問題を解決するべく多
くの研究実験を行なった結果、心線細りとか、或は何ら
かの原因で外径異常などが起こった場合には、平行に移
送されている線材の張力が変動することを見出した。こ
のような線材の張力は、携帯手動式の張力ゲージにても
測定可能であるが、この種の張力測定器も上記従来の外
径測定器と同様に、作業者が手に持って一定時間間隔に
て移動中の各線材の張力を計測するものであるため、上
記した問題点を有している。即ち、全製品のかつ全長に
わたっての張力測定は到底不可能であるため、製品の品
質保証に問題があり、また、測定精度は作業者の熟練度
により差があるため、信頼性が低く、さらに、測定のた
めのランニングコストがかかり、製造コストが増大す
る。
【0007】上記点に鑑み、本出願人は先に、平行に移
送されている複数本の線材の張力を自動的にかつ信頼性
良く測定することができる多線の張力測定装置(及び外
径測定手段を付加した張力測定装置)を提案した。この
多線の張力測定装置は、各線材を外径及び張力の2つの
測定位置に同時に送り込み、この測定位置において、例
えばレーザスキャナを使用して線材の外径を、また、例
えばロードセルを使用して線材の張力をそれぞれ測定す
るもので、平行に移送されている複数本の線材の全製品
の張力や外径を、ほぼ全長にわたって自動的にかつ高精
度に測定することができ、その上製品の製造コストを低
減することも可能である。
【0008】次に、本発明の理解を容易にするため、本
出願人の提案した多線の張力測定装置の代表的な2つの
構成例について図3〜図6を参照して説明する。
【0009】図3は多線の張力測定装置の一例を示す正
面図、図4は図3の側面図であり、エナメル被覆銅線の
製造工程において、焼付けラインで焼付けられた後のエ
ナメル被覆銅線の心線細り或は外径異常を検知するため
にその張力を測定する場合を示す。
【0010】図示するように、エナメル塗装され、焼付
けられた複数本の、本例では8本のエナメル被覆銅線1
(1a〜1h)が平行に配列され、所定の速度で水平方
向に移送されている。これら銅線1a〜1hがなす移送
平面Hと直交する方向に、即ち、本例では銅線1a〜1
hの上方及び下方にそれぞれ線材送り込み手段4及び張
力検知手段5とが対向して配置されている。また、該線
材送り込み手段4及び張力検知手段5はそれぞれ上側直
線アクチュエータ2及び下側直線アクチュエータ3によ
って、銅線1a〜1hを横断する方向(図3にて左右矢
印方向)に往復移動可能に担持されている。これら直線
アクチュエータ2、3は固定フレーム7に取付けられて
いる。前記張力検知手段5は、後で詳しく説明するが、
ロードセルのような測定部5aと、該測定部5aに取付
けられた支持台5bに回転自在に取付けられたガイドプ
ーリ5cとを有する。
【0011】さらに詳しく説明すると、上記線材送り込
み手段4は、銅線の移送方向に一致して配列された一対
の溝付ガイドローラ4a、4bを具備しており、該ガイ
ドローラ4a、4bは、支持部材4cに支持脚4dを介
して回転自在に取付けられている。また、該支持部材4
cは、フレーム4eにガイド軸4fを介して上下動自在
に案内保持され、該フレーム4eに取付けられた駆動手
段6にて上下に駆動される。本例では駆動手段6はエア
シリンダとされ、支持部材4cは該エアシリンダ6の作
動部片6aに接続されている。
【0012】また、前記フレーム4eは、上側直線アク
チュエータ2の水平方向に延びる駆動ガイド軸2aに沿
って駆動されるガイドヘッド2bに取付けられている。
従って、駆動ガイド軸2aが駆動されることによってガ
イドヘッド2b、即ち、線材送り込み手段4は、銅線1
a〜1hを横断する方向に移動され、所望の銅線の上に
て停止される。
【0013】一方、上側直線アクチュエータ2と同様
に、駆動ガイド軸3aと、該駆動ガイド軸3aにて駆動
制御されるガイドヘッド3bを備えた構造とされる下側
の直線アクチュエータ3には、上述したように、張力検
知手段5が配置されており、該張力検知手段5は下側直
線アクチュエータ3によって前記線材送り込み手段4と
相対位置が変わらないように同期して同じ方向に同じ距
離だけ移動するように駆動制御される。
【0014】次に、上記構成の多線の張力測定装置の動
作について説明する。
【0015】線材送り込み手段4及び張力検知手段5
は、直線アクチュエータ2及び3によって同期して移動
され、所要の銅線、図示の例では銅線1dに対応した位
置に停止する。この状態で、線材送り込み手段4のエア
シリンダ6が作動されると、一対のガイドローラ4a、
4bは銅線1dの方へと降下し、離隔した2箇所の位置
にて直線状態に張られて移送されている該銅線1dに当
接する。ガイドローラ4a、4bがさらに降下すること
により銅線1dは局部的に下方に押し下げられ、そし
て、ガイドローラ4a、4bにて緊張された銅線1dの
直線部分が張力検知手段5のガイドプーリ5cに当接す
る。さらに、ガイドローラ4a、4bが、所定の距離だ
け降下することにより銅線1dは、図4に仮想線で図示
するように、ガイドプーリ5cへと押付けられ、それに
よってガイドプーリ5cに対する銅線の押圧力が、即ち
銅線の張力が張力検知手段5の測定部5aにて測定され
る。
【0016】銅線1dの張力の計測が終了すると、エア
シリンダ6がリリース動作してガイドローラ4a、4b
を上昇させ、銅線1dより離間した位置へと移動させ
る。次いで、再び、直線アクチュエータ2、3によっ
て、線材送り込み手段4及び張力検知手段5は同期し
て、別の銅線の対応位置にもたらされ、停止される。
【0017】このようにして順次計測された各銅線の張
力の計測結果は、コンピュータ処理して、心線伸び或は
外径異常があった場合には警報を発し、また、所望によ
り、随時にプリントアウトして作業者に知らせる等の処
置が取られる。
【0018】図5及び図6は、上記図3及び図4に示し
た多線の張力測定装置に、さらに外径測定手段を併設
し、銅線の外径をより高精度に制御し得るようにした多
線の張力測定装置の他の例を示すものであり、従って図
3及び図4に示した装置の部材と同じ機能をなす部材に
ついては同一の参照番号を付し、必要のない限りそれら
の説明は省略する。
【0019】図5及び図6に示す張力測定装置も図3及
び図4に示した装置と同様に、銅線1a〜1hの上方に
線材送り込み手段4が配置され、また、その下方に張力
検知手段5及び外径測定手段8が線材送り込み手段4に
対向して配置され、上側直線アクチュエータ2には線材
送り込み手段4が取付けられ、また、下側の直線アクチ
ュエータ3には、取付け台9を介して、上述したのと同
じ構成の張力検知手段5と共に、例えばレーザスキャナ
とされる外径測定手段8が取り付けられている。従っ
て、張力検知手段5及び外径測定手段8は下側直線アク
チュエータ3によって前記線材送り込み手段4と相対位
置が変わらないように同期して同じ方向に同じ距離だけ
移動するように駆動制御される。
【0020】本例では線材送り込み手段4の支持部材4
cに、銅線の移送方向に前記溝付ガイドローラ4a、4
bと整列させて、同じ構成の溝付ガイドローラ4gを支
持脚4dを介して回転自在に取付け、ガイドローラ4
a、4bによって上述したように銅線を張力検知手段5
に押し付け、同時にガイドローラ4b、4cによって銅
線を外径測定手段8に押し付け、銅線の張力と外径を同
時に測定できるように構成したものである。
【0021】即ち、エアシリンダ6が作動されると、整
列した3個のガイドローラ4a、4b、4gが任意の1
本の銅線、例えば銅線1dの方へと移動し、ガイドロー
ラ4a、4bが、先の例にて説明したように、銅線1d
に離隔した2箇所にて当接して、図5に仮想線で図示す
るように、該銅線1dを緊張した状態にて下方へと移動
し、張力検知手段5のガイドプーリ5cへと押付ける。
これによってガイドプーリ5cに対する銅線1dの押圧
力が、即ち、銅線1dの張力が張力検知手段5の測定部
5aにて測定される。
【0022】同時に、ガイドローラ4b、4gが、銅線
1dに離隔した2箇所にて当接し、図5に仮想線で図示
するように、該銅線1dを緊張した状態にて下方へと移
動し、外径測定手段8のレザー発光部8aと受光部8b
とが設けられた測定部へと送り込む。外径測定手段8
は、ガイドローラ4b、4gにて緊張された銅線1dの
直線部分がレーザ発光部8aと受光部8bとの間を横切
って移動されるときに該銅線1dの外径を測定する。
【0023】銅線1dの計測が終了すると、エアシリン
ダ6がリリース動作してガイドローラ4a、4b、4g
を上昇させ、銅線1dより離間した位置へと移動せしめ
る。次いで、再び、直線アクチュエータ2、3によっ
て、線材送り込み手段4並びに張力検知手段5及び外径
測定手段8は同期して、別の銅線の対応位置にもたらさ
れ、停止される。
【0024】このようにして順次計測された各銅線の張
力及び外径の計測結果は、コンピュータ処理して、心線
細り或は外径異常が発生したときには警報を発し、ま
た、所望により、随時にプリントアウトして作業者に知
らせる等の処置が取られる。
【0025】なお、図3及び図4に図示した多線の張力
測定装置において、張力検知手段5の代わりに外径測定
手段8を直線アクチュエータ3に取り付ければ、上述し
た多線の外径測定装置が構成できる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した多
線の外径・張力測定装置においては、外径や張力の測定
データはコンピュータ処理して適当なディスプレイにデ
ィジタル表示するとか、異常が発生したときに警報を発
するとか、適当な印字装置によって随時にプリントアウ
トする程度であり、各銅線毎のデータの集計は行なって
いない。従って、各銅線単位の最大値、最小値、平均値
等を求めてきめ細かな、かつより完全なデータ管理を行
なうことはできない。一方、作業者がプリントアウトさ
れたデータを集めて各銅線毎のデータの集計を行なうこ
とは不可能ではないが、これには膨大な労力と時間を必
要とするので実質的に困難である。
【0027】特に、上述したようなエナメル被覆銅線の
製造ラインが複数あり、それぞれのラインに上述したよ
うな多線の外径・張力測定装置が使用される場合には、
作業者が各ライン毎に測定データを集めてまわり、それ
を集計する必要があるので、より一層膨大な時間と労力
を必要とし、測定データの集計は事実上不可能といって
も過言ではない。
【0028】従って、本発明の目的は、移送されている
複数本の線材の外径・張力を測定する多線の外径・張力
測定装置からの測定データを線材単位で自動的にかつ正
確に集計することができる多線の外径・張力測定装置用
データ処理装置を提供することである。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
多線の外径・張力測定装置用データ処理装置によって達
成される。要約すれば、本発明は、移送されている複数
本の線材を1本ずつ、その外径や張力を測定する測定位
置に送り込むための線材送り込み手段と、該線材送り込
み手段を前記複数本の線材を横断する方向に移動させる
直線アクチュエータと、前記測定位置に送り込まれた各
線材の外径や張力を測定する測定手段とを備えた多線の
外径・張力測定装置と、前記測定手段で測定されたデー
タを読取り、処理する小型コンピュータと、該小型コン
ピュータと前記直線アクチュエータ及び測定手段とを相
互接続する割込み機能を有するインタフェースとを具備
し、前記アクチュエータは、前記線材送り込み手段が1
本の線材を前記測定位置に送り込んだときに、前記測定
手段に測定開始信号を送信すると共に前記コンピュータ
に何本目の線材であるかを示す線材識別信号を送信し、
前記測定手段は前記アクチュエータから測定開始信号を
受信したときに測定を開始し、測定が終了したら割込み
信号を前記コンピュータに送信してその測定データを前
記コンピュータに転送し、前記コンピュータは転送され
た測定データを読取り、少なくとも各線材毎に測定デー
タを集計する処理を行なうことを特徴とする多線の外径
・張力測定装置用データ処理装置である。
【0030】本発明の他の態様によれば、複数の前記多
線の外径・張力測定装置が前記1台の小型コンピュータ
によって集中管理され、各多線の外径・張力測定装置か
らの測定データが線材単位で自動的に集計される。
【0031】
【実施例】以下、本発明による多線の外径・張力測定装
置用データ処理装置について添付図面を参照して詳細に
説明する。
【0032】図1は、エナメル被覆銅線の製造ラインが
複数あり、それぞれの製造ラインの焼付け工程後の平行
に移送される複数本の銅線の外径や張力を測定するため
に上記図3及び図4或は図5及び図6に示したような多
線の外径・張力測定装置が各製造ライン毎に使用されて
いる場合に本発明を適用した一実施例の制御系を示す概
略構成図である。
【0033】第1、第2、第3、・・・の複数の製造ラ
インにそれぞれ配置された各多線の外径・張力測定装置
10、20、30、・・・は割込み機能を持つ1対多通
信インタフェース100を通じて1台の小型コンピュー
タ101に接続される。具体的には、各外径・張力測定
装置の上述したような線材送り込み手段が取り付けられ
た直線アクチュエータ11、21、31、・・・を第1
の伝送路100a及びインタフェース100を通じて小
型コンピュータ101と相互接続し、また、各外径・張
力測定装置の上述したような外径測定手段(例えばレー
ザスキャナ)や張力測定手段(例えばロードセル)など
の測定手段12、22、32、・・・を第2の伝送路1
00b及びインタフェース100を通じて小型コンピュ
ータ101と相互接続する。上記第1の伝送路100a
は測定開始時に各アクチュエータ11、21、31、・
・・が何本目の銅線の外径・張力を測定するかという銅
線識別信号をコンピュータ101に送るために、かつ、
コンピュータ101が各アクチュエータに移動許可信号
及び移動禁止信号を送るために、主として使用される。
一方、上記第2の伝送路100bは各測定手段12、2
2、32、・・・が測定終了後に割込み信号及び測定デ
ータをコンピュータ101に送るために主として使用さ
れる。
【0034】次に、図2のフローチャートを参照して本
実施例の動作について説明する。
【0035】まず、各製造ラインの多線の外径・張力測
定装置10、20、30、・・・が運転を開始し、アク
チュエータ11、21、31、・・・が移動して線材送
り込み手段を測定すべき銅線の位置(座標)に移動させ
る。勿論、これら測定装置は同時に運転を開始するとは
限らない。次いで、アクチュエータに取り付けられた線
材送り込み手段が作動されて例えば上述したガイドロー
ラが降下し、該当銅線を測定位置へと移動させる。この
時点でアクチュエータは測定開始信号を対応する測定手
段12、22、32、・・・に送信する。同時に、アク
チュエータは第1の伝送路100aを通じてコンピュー
タ101に何本目の銅線を測定するかという銅線識別信
号を送信する。この場合、銅線の数が15本までである
ならば、4本の信号線を使用して4ビットの数に対応さ
せ、1〜15の銅線識別信号とすればよい。測定開始信
号を受信した測定手段はその銅線の外径、張力或は両方
の測定を開始する。
【0036】測定が終了すると、測定手段は、測定デー
タをコンピュータ101に転送するため、第2の伝送路
100bを通じて割込み信号をコンピュータ101に送
信する。コンピュータ101は、割込み信号を受信する
と、割込み信号を発信した測定手段が属する測定装置の
アクチュエータに移動禁止信号を第1の伝送路100a
を通じて伝送し、その間にその測定手段から転送される
測定データを読取り、各銅線単位でデータを集計する等
の処理を行ない、メモリ、ファイルに書込んだり、画面
表示したりする。この際、コンピュータ101は割込み
信号を受信したときにどの製造ラインの測定手段からの
割込みかを識別できる機能を有しているので、上記した
アクチュエータから送られた測定銅線の識別信号とか
ら、どの製造ラインの何番目の銅線の測定データである
かを識別して記憶、表示等することができる。勿論、割
込み信号の到着順に測定データを読取る。
【0037】データ処理が完了すると、コンピュータ1
01は第1の伝送路100aを通じて移動許可信号を上
記割込み信号を発信した測定手段が属する測定装置のア
クチュエータに送る。これによって線材送り込み手段の
ガイドローラが上昇し、次いでアクチュエータが移動し
て線材送り込み手段を次に測定すべき銅線の位置に移動
させ、その後上述した動作を繰り返す。
【0038】このように、本実施例では割込み機能を有
するインタフェースを使用して1台の小型コンピュータ
により割込み信号を発信した測定手段のデータを時分割
的に順次に読取り、処理し、どの製造ラインの何番目の
銅線の測定データであるかを識別して記憶、表示等する
ようにしたので、各製造ラインのそれぞれの銅線のほぼ
全長にわたる測定データが各銅線毎に自動的に、確実に
集計できる。従って、各銅線単位の最大値、最小値、平
均値等を小型コンピュータで短時間で簡単に求めること
ができるから、きめ細かな、かつ、より完全なデータ管
理を行なうことができる。また、1台の小型コンピュー
タで複数の外径・張力測定装置からの測定データを効率
よく、かつ、低コストで集中管理できる。
【0039】なお、上記実施例では、小型コンピュータ
が割込み信号を受信したときに割込み信号を発信した測
定手段が属する測定装置のアクチュエータに移動禁止信
号を伝送し、その測定手段から転送される測定データを
読取り、処理した後、アクチュエータに移動許可信号を
伝送したが、例えばアクチュエータが測定開始信号を発
信した時点から測定が十分に完了できる適度な時間(例
えば5秒)の間、タイマーなどによりアクチュエータの
移動を禁止し、その時間が経過したらアクチュエータの
移動を開始させるように構成すれば、アクチュエータに
対してコンピュータから移動禁止信号及び移動許可信号
を伝送する必要がなくなる。その他必要に応じて制御系
の構成を変更してもよい。
【0040】また、上記実施例では、複数のエナメル被
覆銅線の製造ラインにそれぞれ配置された複数の多線の
外径・張力測定装置からの測定データを1台の小型コン
ピュータで集中管理するようにしたが、本発明は1台の
多線の外径・張力測定装置からの測定データを処理する
場合にも適用でき、上記と同様な作用効果が得られるこ
とは言うまでもない。勿論、本発明はエナメル被覆銅線
の製造ラインに使用される多線の外径・張力測定装置か
らの測定データの処理だけに限定されるものではなく、
ほぼ平行状態で移送される複数本の線材の外径や張力を
測定する種々の構成の多線の外径・張力測定装置に本発
明は適用できるものである。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明による多線
の外径・張力測定装置用データ処理装置によれば、多数
の線材の外径や張力を、各線材のほぼ全長にわたって自
動的にかつ高信頼性をもって計測でき、その上、各線材
毎に測定データを自動的に、正確に集計することができ
る。また、各線材単位の最大値、最小値、平均値等が容
易に求まるから、きめ細かなかつより完全なデータ管理
を行なうことができる。さらに、1台の小型コンピュー
タで複数の外径・張力測定装置からの測定データを効率
よくかつ低コストで集中管理できる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による多線の外径・張力測定装置用デー
タ処理装置の一実施例の制御系を示す構成図である。
【図2】図1の制御系の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図3】本発明が適用できる多線の張力測定装置の一例
を示す正面図である。
【図4】図3の多線の張力測定装置の側面図である。
【図5】本発明が適用できる多線の張力測定装置の他の
例を示す側面図である。
【図6】図5の多線の張力測定装置をVI−VI線で切
断した断面図である。
【符号の説明】
1a〜1h 線 材 2、3 直線アクチュエータ 4 線材送り込み手段 4a、4b、4g ガイドローラ 5 張力検知手段 6 駆動手段(エアシリンダ) 8 外径測定手段 10、20、30 多線の張力測定装置 11、21、31 直線アクチュエータ 12、22、32 測定手段 100 割込み機能を有する1対多通信イ
ンタフェース 101 小型コンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01B 13/16 E 7244−5G

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移送されている複数本の線材を1本ず
    つ、その外径や張力を測定する測定位置に送り込むため
    の線材送り込み手段と、該線材送り込み手段を前記複数
    本の線材を横断する方向に移動させる直線アクチュエー
    タと、前記測定位置に送り込まれた各線材の外径や張力
    を測定する測定手段とを備えた多線の外径・張力測定装
    置と、 前記測定手段で測定されたデータを読取り、処理する小
    型コンピュータと、 該小型コンピュータと前記直線アクチュエータ及び測定
    手段とを相互接続する割込み機能を有するインタフェー
    スとを具備し、 前記アクチュエータは、前記線材送り込み手段が1本の
    線材を前記測定位置に送り込んだときに、前記測定手段
    に測定開始信号を送信すると共に前記コンピュータに何
    本目の線材であるかを示す線材識別信号を送信し、前記
    測定手段は前記アクチュエータから測定開始信号を受信
    したときに測定を開始し、測定が終了したら割込み信号
    を前記コンピュータに送信してその測定データを前記コ
    ンピュータに転送し、前記コンピュータは転送された測
    定データを読取り、少なくとも各線材毎に測定データを
    集計する処理を行なうことを特徴とする多線の外径・張
    力測定装置用データ処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100663869B1 (ko) * 2004-07-24 2007-01-04 주식회사 아이비기술 하우징핀 와이어 검사 장치 및 그 방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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