JPH05263926A - 油圧駆動回路 - Google Patents

油圧駆動回路

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JPH05263926A
JPH05263926A JP4064799A JP6479992A JPH05263926A JP H05263926 A JPH05263926 A JP H05263926A JP 4064799 A JP4064799 A JP 4064799A JP 6479992 A JP6479992 A JP 6479992A JP H05263926 A JPH05263926 A JP H05263926A
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JP
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vehicle
load pressure
pressure
working machine
traveling
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JP4064799A
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Toru Kobayashi
透 小林
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業機回路圧力に対する油圧モータの出力ト
ルクの特性を路面の滑りやすさや車両の傾きに応じて調
節できる油圧駆動回路を提供する。 【構成】 走行負荷圧力Ptと作業機負荷圧力Pfとの和
による力がばね30aとパイロット制御圧Psによる力
との和を越えたときに開閉弁30を開いて可変容量油圧
ポンプ2の傾転量を低減させ、走行負荷圧力を制限す
る。圧力Psを電磁比例減圧弁31によって増減させ、
作業機負荷圧力に対する油圧モータ12の負荷圧力の特
性線図を平行移動させる。電磁比例減圧弁31のソレノ
イド部31Sに印加する電圧を制御回路40によって調
節する。制御回路40は、路面が滑りにくくなるほどソ
レノイド部31Sへの印加電圧が大きくなるように、か
つ車両が登坂状態にあるときは傾斜角が大きくなるほど
電圧を増加させ、車両が降坂状態にあるときは傾斜角が
大きくなるほど電圧を減少させる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同一の原動機により駆
動される作業機の油圧ポンプと作業機以外に供される可
変容量油圧ポンプとを備え、駆動する作業機の負荷圧力
により可変容量油圧ポンプの押除け容積を調節して可変
容量油圧ポンプで駆動される油圧モータの出力トルクを
制御するようにした油圧駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばホイルローダのように走行用の第
1の油圧回路と、掘削などを行う作業機用の第2の油圧
回路を備えた建設機械では、走行力と掘削力とをどのよ
うに分配するかが重要な問題である。押土作業や牽引作
業を重視して走行力を設定すると、掘削力に対して牽引
力が大きすぎ、土砂に貫入しながらバケットを持ち上げ
る場合にタイヤがスリップしてしまい、複合作業時の牽
引力はかえって小さくなってしまう。そこで従来から各
種の回路が提案されている。図8は、この種の油圧駆動
回路の一例を示すものである。図において、HC1が走
行用油圧回路、HC2が作業機用油圧回路であり、エン
ジン1により走行用の可変容量油圧ポンプ2、チャ−ジ
ポンプ3、および作業機用油圧ポンプ4が回転する。前
後進切換弁6が中立のとき、チャ−ジポンプ3の吐出油
は絞り5の下流から前後進切換弁6,管路7A,7Bを
介して傾転シリンダ8のシリンダ室8a,8bにそれぞ
れ導かれそれぞれのシリンダ室8a,8bは同圧となっ
ている。このため、ピストン8cは中立位置にあって、
可変容量油圧ポンプ2の押除け容積(以下、傾転量とも
呼ぶ)は零に設定されてその吐出量は零である。
【0003】前後進切換レバ−(図示せず)を操作して
前後進切換弁6を(A)側に切換えると、絞り5の上流
圧力がシリンダ室8aに働き、絞り5の下流圧力がシリ
ンダ室8bに働き、ピストン8cは絞り5の前後の差圧
分だけシリンダ室8bを狭める側へ変位する。これによ
り、可変容量油圧ポンプ2の傾転量が設定され、可変容
量油圧ポンプ2は傾転量に応じた流量の圧油を主管路1
1Aに吐出し、可変容量油圧モータ12が正転して車両
が前進する。前後進切換弁6を(B)側に切換えれば、
可変容量油圧ポンプ2の傾転角は逆方向に設定され、主
管路11Bに圧油が吐出され油圧モータ12が逆転す
る。エンジン1の回転数はアクセルペダル(図示せず)
によって調節され、チャージポンプ3の吐出流量がエン
ジン回転数に比例するので、絞り5の前後差圧はエンジ
ン回転数に比例し、したがって、可変容量油圧ポンプ2
の傾転量はエンジン回転数に比例する。
【0004】アクセルペダルを踏み込み前進し、図9に
示すようにバケットBなどの作業機(フロントとも呼
ぶ)を砂利G等に貫入させる。走行負荷は増大するが、
一般に走行用可変容量ポンプ2の単独の最大負荷はエン
ジン出力よりも小さく設定されているので、エンジン1
がストールすることはない。この状態で作業機操作用制
御弁(図示せず)を操作し、バケットBを上昇させ砂利
G等をすくい込むとき、作業機用油圧ポンプ4に負荷が
かかる。走行用および作業機用油圧ポンプ2,4の負荷
の和がエンジン出力を越えるとエンジン回転数が低下す
る。これにより、絞り5の前後差圧が減少して傾転シリ
ンダ8のピストン8cが中立側に動き、走行用可変容量
油圧ポンプ2の傾転量が減少する。このような作用によ
りエンジンストールを防止しつつ走行と作業の負荷の和
に見合った回転数でエンジンが回転を続ける。一方、走
行回路圧力(走行負荷圧力)Ptと作業機回路圧力(作
業機負荷圧力)Pfとが開閉弁19に作用しており、
(Pt+Pf)がばね19aで設定された圧力Prを越え
ると開閉弁19は開放され、管路21A,21Bを介し
て管路7A,7Bを連通する。この結果、傾転シリンダ
8のシリンダ室8a,8bが同圧となり、可変容量油圧
ポンプ2の傾転量は中立、すなわち零に向かって減少し
始める。これにより、走行回路圧力Ptが低下し、管路
11Cの圧力によって開閉弁19を押す力も低下する。
(Pt+Pf)≦Prになると開閉弁19は閉位置に切換
わり、可変容量油圧ポンプ2の傾転量が大きくなって吐
出量が増加し、走行回路圧力が増加する。再び(Pt+
Pf)>Prになると開閉弁19が閉位置に切換わり、可
変容量油圧ポンプ2の吐出量が低下する。このような動
作の繰り返しにより走行回路圧力が所定値に制御され、
その結果、油圧モータ12の出力トルクが制御される。
【0005】このような動作は、(Pt+Pf)とPrと
の大小関係によって決まり、作業機回路圧力と走行回路
圧力との関係は図10に示すようになる。図10におい
て、Ptmaxは走行回路の最高圧力で、クロスオーバーロ
ードリリーフ弁14で設定される。また、走行回路の作
業機負荷圧力が最大値Pfmaxをとったときの走行回路の
圧力Pt1は一般にPtmaxの70%程度に設定される。
なお、図8において、14はクロスオ−バロ−ドリリー
フ弁、16A,16Bはチェック弁であり、管路17
a,17bを介してチャ−ジポンプ3と接続されてい
る。また、18はチャージ系のリリーフ弁である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来回
路では、走行回路圧力と作業機回路圧力との和が予め定
めた一定の値Prを越えると可変容量油圧ポンプの押除
け容積を小さくして走行トルクの低減を図っているの
で、作業機回路圧力に対する走行回路圧力の特性線図は
図10に示すように1通りしかない。すなわち、作業機
の負荷圧力が定まれば走行力の限界値が一律に決定され
る。ところが、現実の作業では、路面の滑りやすさや車
両の傾斜に応じてタイヤスリップが発生する限界走行力
が変化する。例えば登坂時や摩擦係数が高いアスファル
ト舗装上を走行する際には走行力の制限値を越えてもス
リップが発生し難く、逆に降坂時やぬかるみ地等の摩擦
係数が低い路面上を走行する際には、予め設定された走
行力の限界値に達しなくてもスリップが発生するおそれ
がある。
【0007】本発明の目的は、作業機回路圧力に対する
油圧モータの出力トルクの特性を路面の滑りやすさや車
両の傾きに応じて調節できる油圧駆動回路を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】一実施例である図1に対
応づけて本発明を説明すると、本発明は、原動機1によ
って駆動される作業機用に供される油圧ポンプ4および
この作業機以外に供される可変容量油圧ポンプ2と、可
変容量油圧ポンプ2の吐出油により駆動される車両走行
用の油圧モータ12と、可変容量油圧ポンプ2の押除け
容積を制御する押除け容積制御手段8とを具備する油圧
駆動回路に適用される。そして、油圧モータ12の負荷
圧力と作業機の負荷圧力との和が所定値以上かを検出
し、和が所定値以上のときに、作業機の負荷圧力が大き
いほど可変容量油圧ポンプ2の押除け容積を低減するよ
うに押除け容積制御手段8を駆動する駆動制御手段30
と、この駆動制御手段30が押除け容積制御手段8を駆
動することによって得られる作業機負荷圧力に対する油
圧モータ12の負荷圧力の特性線図(例えば図5のC
1)を平行移動させて油圧モータ12の出力トルクを調
節するトルク調節手段とを具備し、このトルク調節手段
を、走行力を指示する信号と車両の傾きを示す信号とに
基づいて、上記走行力の指示値が大きくなるほど、およ
び車両が上り勾配なほど走行力が大きくなり、走行力の
指示値が小さくなるほど、および車両が下り勾配なほど
走行力が小さくなるように前記特性線図を移動させる構
成とすることにより上述の目的が達成される。
【0009】請求項2の油圧駆動回路では、トルク調節
手段に、前記特性線図の平行移動量を指示する指示部4
2と、この指示部42で指示された特性線図の平行移動
量を車両の傾斜角に基づいて補正する傾斜補正部41,
43とが設けられ、この傾斜補正部41,43は、車両
が登坂状態にあるときには当該車両の傾斜角が大きくな
るほど特性線図を油圧モータ12の負荷圧力が高くなる
側へ大きく移動させ、車両が降坂状態にあるときには当
該車両の傾斜角が大きくなるほど特性線図を油圧モータ
12の負荷圧力が低くなる側へ大きく平行移動させるよ
うに構成されている。
【0010】
【作用】車両走行用の油圧モータ12の負荷圧力と作業
機の負荷圧力の和が所定値以上になると、駆動制御手段
によって可変容量油圧ポンプ2の押除け容積が作業機負
荷圧力に応じて低減される。この駆動制御手段が押除け
容積を低減することで得られる作業機負荷圧力に対する
油圧モータの負荷圧力の特性線図は、トルク調節手段に
よって路面状況や車両の傾斜に応じて平行移動し、これ
により車両の走行力が適切に調節される。すなわち、通
常よりも滑りやすい路面を走行するときには、トルク調
節手段において走行力の指示値が低められることにより
上記特性線図が走行力を低める側へ所望量移動し、逆に
通常よりも滑りにくい路面を走行するときには走行力の
指示値が高められることによって上記特性線図が走行力
を高める側へ所望量移動する。そして、走行力が適切に
調節された状態で車両が登坂状態にさしかかると車両が
上り勾配なほど走行力が高められる。逆に車両が降坂状
態にさしかかったときには車両が下り勾配なほど走行力
が低められる。
【0011】請求項2の油圧駆動回路では、トルク調節
手段の指示部42からの指示によって上記特性線図が所
望量平行移動し、車両の走行力が路面の滑りやすさに応
じて調節される。この状態で、登坂状態、降坂状態にさ
しかかると、指示部42からの指示値が傾斜補正部によ
って補正され、車両の走行力が傾斜角に応じて調節され
る。
【0012】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項および作用の項では、本発明を
分かり易くするために実施例の図を用いたが、これによ
り本発明が実施例に限定されるものではない。
【0013】
【実施例】図1〜図5を参照して本発明の一実施例を説
明する。なお、本実施例に係る油圧駆動回路は図8に示
す従来例の油圧駆動回路を改良したもので、その基本構
成は従来例と共通する。従って、以下では図8と同様の
箇所に同一の符号を付し、その説明を省略する。本実施
例では、管路21Aと21Bとの連通、非連通を切換え
る開閉弁30のパイロット制御ポートに電磁比例減圧弁
31を介して油圧源32が接続され、電磁比例減圧弁3
1によって定められる圧力Psによる力とばね30aの
力との和が、走行用油圧回路HC1の圧力Ptと作業機
用油圧回路HC2の圧力Pfとの和(Pt+Pf)による
力と対抗する。
【0014】電磁比例減圧弁31のソレノイド部31S
は制御回路40と接続され、この制御回路40からソレ
ノイド部31Sに印加される電圧の強度に応じて電磁比
例制御弁31による減圧度が調節される。すなわち制御
回路40からの印加電圧が大きくなるほど電磁比例減圧
弁31による減圧度が小さくなって圧力Psが増大し、
印加電圧が小さくなれば圧力Psが減少する。
【0015】制御回路40は、図2に示すように車両の
傾斜角θに応じて出力を増減する傾斜角センサ41と、
路面の摩擦係数μに応じて出力を増減する可変抵抗器4
2と、これら傾斜角センサ41および可変抵抗器42の
出力を加算してその和を電磁比例減圧弁31のソレノイ
ド部31Sに出力する加算器43とを有している。傾斜
角センサ41は、車両が水平状態にあるときに出力を零
とし、図3(a)に示すように車両が登坂状態にあると
きには傾斜角θに比例して出力を正方向へ増加させ、反
対に図3(b)に示すように車両が降坂状態にあるとき
には路面傾斜角−θに比例して出力を負方向へ減少させ
る。なお、ここでいう車両の傾斜角θには、路面の傾斜
角のみならず路面に対して車両が傾いている場合の傾き
も含まれる。
【0016】一方、可変抵抗器42は、路面の摩擦係数
μの増加に比例して出力を増加させる。ここで、可変抵
抗器42としては、図4に示すように運転室内に取り付
けられるつまみ式のものが用いられ、そのつまみ42a
が図中最も左方にあるときの出力が零に設定され、この
位置からレバー42aが時計方向へ回動されるほど内部
抵抗が減少して出力が増加する。なお、可変抵抗器42
が取り付けられる運転室操作盤にはレバー42aの可動
範囲を示す弧状のマーク42bが設けられ、さらにマー
ク42bの中間位置には「普通」、左端には「滑りやす
い路面」、右端には「滑りにくい路面」なる表示が付さ
れている。
【0017】次に、以上のように構成された油圧駆動回
路の動作を説明する。アクセルペダル(図示せず)を踏
み込んだまま走行と作業とを複合動作するとき、走行負
荷と作業負荷との和がエンジン出力を越えると、エンジ
ン1の回転数が低減して走行油圧ポンプ2の傾転量が減
少する。この動作は前述の通りである。また、複合動作
時は走行回路圧力Ptと作業機回路圧力Pfがともに発生
し、これら負荷圧力の和が予め定められた所定値を越え
ると開閉弁30が開いて可変容量油圧ポンプ2の傾転量
が低減され、これにより走行負荷圧力が低減されて油圧
モータ12の出力トルクが減少する。この出力トルクの
調節自体も前述した従来例と同様である。ところが、本
実施例では、開閉弁30にパイロット制御圧Psが作用
し、かつこのパイロット制御圧Psが電磁比例減圧弁3
1と制御回路40とによって増減されるので、作業機負
荷圧力に対する走行負荷圧力が一律に定まることなく、
車両傾斜角や路面状況に応じて変化する。以下、この変
化を説明する。
【0018】いま、車両が水平状態でかつ標準的な摩擦
係数を有する路面上で作業が行われる場合、制御回路4
0の可変抵抗器42のレバー42aが中間の「普通」位
置にセットされることによって該可変抵抗器42から基
準値V0が出力される一方、傾斜角センサ41からの出
力は零となる。このため、電磁比例減圧弁31のソレノ
イド部31Sには基準値V0がそのまま印加され、これ
に従って圧力Psが決定される。そして、このときの圧
力Psによる力とばね30aの力との和に、走行負荷圧
力Ptと作業機負荷圧力Pfとのによる力が打ち勝ったと
き開閉弁30が開いて走行負荷圧力Ptが低減される。
このときの作業機負荷圧力に対する走行負荷圧力(油圧
モータ12の負荷圧力)の特性は図5の線図C1のよう
になる。
【0019】ぬかるみなどの摩擦係数が低い路面上で作
業を行う際には、可変抵抗器42のレバー42aを「滑
りやすい路面」の側へ回動させる。これにより、可変抵
抗器42からの出力が先の基準値V0よりも減少して電
磁比例減圧弁31のソレノイド部31Sに印加される電
圧が低減され、これにより開閉弁30に作用する圧力P
sが減少して作業機負荷圧力に対する走行負荷圧力の特
性線図が線図C1から走行負荷圧力を低める側、例えば
線図C2やC3へ平行移動し、走行力の限界値が低めら
れてタイヤのスリップが防がれる。反対にアスファルト
舗装面など摩擦係数が高い路面上で作業を行う際にはレ
バー42aを「滑りにくい路面」の側へ回動させること
により、電磁比例減圧弁31のソレノイド部31aの印
加電圧を増加させて圧力Psを高める。これにより、作
業機負荷圧力に対する走行負荷圧力の特性線図が線図C
1から走行負荷圧力を高める側、例えば線図C4やC5
へ平行移動し、タイヤスリップが生じない範囲で走行力
の限界値が高められてより強い走行力が得られる。
【0020】可変抵抗器42によって走行力が適正値に
調節された状態で、例えば図3(a)に示すように車両
が登坂状態にさしかかった場合には、傾斜角センサ41
の出力が車両の傾斜角θに比例して増加し、この出力が
可変抵抗器42の出力に加算され、電磁比例減圧弁31
のソレノイド部31Sに印加される電圧が傾斜角センサ
41の出力相当分だけ増加する。このため登坂時には開
閉弁30に作用する圧力Psが増加する。これにより作
業機負荷圧力に対する走行負荷圧力の特性線図が走行負
荷圧力を高める側に平行移動し、例えば図5の線図C5
の状態から線図C6まで走行負荷圧力が上昇する。この
結果、図3(a)に示すように、斜面沿い下向きの力F
=W・sinθ(W:車両の自重)が走行力を減ずるよ
うに作用しても十分な走行力が確保される。一方、図3
(b)に示すように車両が降坂状態にさしかかった場合
には、車両の傾斜角−θに比例して傾斜角センサ41が
その出力を零から減少させるために、電磁比例減圧弁3
1のソレノイド部31Sに印加される電圧が傾斜角セン
サ41の出力相当分だけ減少して圧力Psが低下する。
このため、作業機負荷圧力に対する走行負荷圧力の特性
線図が走行負荷圧力を低める側に平行移動し、例えば図
5の線図C3から線図C7まで走行負荷圧力が減少す
る。これにより、図3(b)に示すように、斜面沿い下
向きの力F=W・sinθが車両走行力を増す方向へ作
用しても走行力が過度に増加することなくタイヤスリッ
プが確実に防止される。
【0021】なお、本実施例では可変抵抗器42の出力
に傾斜角センサ41の出力を加算することにより、車両
の傾斜に応じた特性線図の移動を実現しているが、本発
明はこれに限るものではなく、例えば傾斜角センサ41
から車両の傾斜角に応じた係数を出力させ、これを可変
抵抗器42の出力に乗算しても良い。また、傾斜角セン
サ41における傾斜角θと出力との関係も一次関数に限
らず、二次以上の関数あるいは三角関数的な関係として
も良い。さらに、可変抵抗器42からの出力の調整は路
面の摩擦係数に応じて精密に行う必要はなく、運転者の
好みに応じて調節して良いこと勿論である。
【0022】また、本実施例では開閉弁30のパイロッ
ト制御圧Psを電磁比例減圧弁31と制御回路40で増
減させることにより作業機負荷圧力に対する走行負荷圧
力の特性線図を平行移動させているが、本発明はこれに
限るものではない。
【0023】図6に示す油圧駆動回路では、管路21A
と21Bとの間に設けられた開閉弁50を、ばね50a
の力と、走行負荷圧力Ptと作業機負荷圧力Pfとの和に
よる力との大小によって切換制御するとともに、走行用
回路HC1から開閉弁50のパイロットポートに向う管
路11Cに電磁比例減圧弁51を配し、そのソレノイド
部51Sに印加される電圧を制御回路52で制御するこ
とによって、開閉弁50のパイロットポートに導かれる
走行負荷圧力Ptを増減させて特性線図を移動させてい
る。すなわち、図6の制御回路52では、路面の摩擦抵
抗が増加して滑りにくくなるほど、あるいは、車両の傾
斜角が増加するほど、ソレノイド部51Sに印加する電
圧を減少させて開閉弁50のパイロットポートに作用す
る走行回路圧力Ptを低下させており、これによりばね
50a側の力を強めたと同等の効果が得られて作業機負
荷圧力に対する走行負荷圧力の特性線図が走行負荷圧力
を高める側へ平行移動する。反対に、ソレノイド部51
Sに印加する電圧を増加させた場合には、開閉弁50の
パイロットポートに作用する走行回路圧力Ptが上昇し
てばね50a側の力を弱めた場合と同様の効果が得られ
る。
【0024】なお、このように作業機負荷圧力Pfと走
行負荷圧力Ptとの和を調節してばね側の力の増減と同
等の効果を得るためには、図7に示すように作業機負荷
圧力が導かれる管路11D側に電磁比例減圧弁51を設
けても良く、さらには管路11C,11Dの双方に設け
ても良い。ただし、このように管路11C、11D側に
電磁比例減圧弁51を設ける際には、制御回路52の入
力と出力との増減関係を図2に示す例とは逆の関係と
し、路面が滑りやすいほど、あるいは降坂状態で傾斜角
が大きくなるほど出力を増加させ、路面が滑りにくいほ
ど、あるいは登坂状態で傾斜角が大きくなるほど出力を
減少させる必要がある。
【0025】以上の実施例において、傾転シリンダ8が
押除け容積制御手段を、開閉弁30、50が駆動制御手
段を、電磁比例減圧弁31および制御回路40、あるい
は電磁比例減圧弁51および制御回路52がトルク調節
手段をそれぞれ構成する。また、可変抵抗器42がトル
ク調節手段の指示部を、傾斜センサ41および加算器4
3がトルク調節手段の傾斜補正部を構成する。なお、本
駆動回路はホイルローダなどの建設機械に限定されず広
く産業用車両にも適用できる。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、油圧モータの負荷圧力
と作業機の負荷圧力との和が所定値以上のときには作業
機の負荷圧力が大きいほど可変容量油圧ポンプの押除け
容積が低減され、このときの作業機負荷圧力に対する油
圧モータの負荷圧力の特性線図が走行力の指令値に応じ
て平行移動して油圧モータの出力トルクが適切に調節さ
れ、さらには調節された出力トルクが車両の傾斜に応じ
て補正されるので、車両の走行状態に合わせて常に適切
な走行力を得ることができるという優れた効果が発揮さ
れる。また、請求項2の油圧駆動回路によれば、トルク
調節手段の指示部から指示された平行移動量が、車両の
傾斜の程度に応じて傾斜補正部で補正されるので、車両
の傾斜状態が変化しても走行力が常に適切な値に維持さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す油圧回路図。
【図2】図1の制御回路の構成を示す図。
【図3】車両が登坂状態(a)または降坂状態(b)で
作業が行われる状態を示す図。
【図4】図2の可変抵抗器42の詳細を示す図。
【図5】図1の油圧駆動回路における作業機負荷圧力に
対する走行負荷圧力の特性を示す図。
【図6】図1の変形例を示す図。
【図7】図6の変形例を示す図。
【図8】従来例の油圧回路図。
【図9】フロントを用いた作業の一例を示す図。
【図10】図8の油圧駆動回路における作業機負荷圧力
に対する走行負荷圧力の特性を示す図。
【符号の説明】
1 エンジン(原動機) 2 可変容量油圧ポンプ 4 作業機用油圧ポンプ 8 傾転シリンダ 12 油圧モータ 30,50 開閉弁 31,51 電磁比例減圧弁 40,52 制御回路 41 関数発生器 42 関数発生器 43 加算器 HC1 走行用油圧回路 HC2 作業機用油圧回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機によって駆動される作業機用に供
    される油圧ポンプおよびこの作業機以外に供される可変
    容量油圧ポンプと、 前記可変容量油圧ポンプの吐出油により駆動される車両
    走行用の油圧モータと、 前記可変容量油圧ポンプの押除け容積を制御する押除け
    容積制御手段とを具備する油圧駆動回路において、 前記油圧モータの負荷圧力と作業機の負荷圧力との和が
    所定値以上かを検出し、前記和が所定値以上のときに、
    前記作業機の負荷圧力が大きいほど前記可変容量油圧ポ
    ンプの押除け容積を低減するように前記押除け容積制御
    手段を駆動する駆動制御手段と、 この駆動制御手段が前記押除け容積制御手段を駆動する
    ことによって得られる前記作業機負荷圧力に対する前記
    油圧モータの負荷圧力の特性線図を平行移動させて前記
    油圧モータの出力トルクを調節するトルク調節手段とを
    具備し、 前記トルク調節手段は、走行力を指示する信号と車両の
    傾きを示す信号とに基づいて、前記走行力の指示値が大
    きくなるほど、および前記車両が上り勾配なほど走行力
    が大きくなり、前記走行力の指示値が小さくなるほど、
    および前記車両が下り勾配なほど前記走行力が小さくな
    るように前記特性線図を移動させる構成とされているこ
    とを特徴とする油圧駆動回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の油圧駆動回路において、 前記トルク調節手段には、前記特性線図の平行移動量を
    指示する指示部と、この指示部で指示された前記特性線
    図の平行移動量を車両の傾斜角に基づいて補正する傾斜
    補正部とが設けられ、 この傾斜補正部は、前記車両が登坂状態にあるときには
    当該車両の傾斜角が大きくなるほど前記特性線図を前記
    油圧モータの負荷圧力が高くなる側へ大きく移動させ、
    車両が降坂状態にあるときには当該車両の傾斜角が大き
    くなるほど前記特性線図を前記油圧モータの負荷圧力が
    低くなる側へ大きく平行移動させるように構成されてい
    ることを特徴とする油圧駆動回路。
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