JPH05262693A - ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼの阻害剤 - Google Patents
ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼの阻害剤Info
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- JPH05262693A JPH05262693A JP4332955A JP33295592A JPH05262693A JP H05262693 A JPH05262693 A JP H05262693A JP 4332955 A JP4332955 A JP 4332955A JP 33295592 A JP33295592 A JP 33295592A JP H05262693 A JPH05262693 A JP H05262693A
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- C07C69/52—Esters of acyclic unsaturated carboxylic acids having the esterified carboxyl group bound to an acyclic carbon atom
- C07C69/593—Dicarboxylic acid esters having only one carbon-to-carbon double bond
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- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C57/00—Unsaturated compounds having carboxyl groups bound to acyclic carbon atoms
- C07C57/02—Unsaturated compounds having carboxyl groups bound to acyclic carbon atoms with only carbon-to-carbon double bonds as unsaturation
- C07C57/13—Dicarboxylic acids
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ
(FTアーゼ)を阻害し腫瘍遺伝子タンパク質Rasの
ファルネシル化を防止する化合物の提供。 【構成】 式(I): 【化1】 [式中、R1及びR2は各々独立して a)H、 b)C1-5アルキル、 c)i)フェニル及びii)メチル、メトキシ、ハロゲ
ン(Cl,Br,F,I)又はヒドロキシで置換された
フェニルから構成される群の一員で置換されたC1-5ア
ルキルから選択される]又は式(II): 【化2】 [式中、R1及びR2は前記に同じ]を有する化合物、或
いはR1及びR2の少なくとも一方が水素である式(I)
又は(II)の化合物の医薬上許容可能な塩。
(FTアーゼ)を阻害し腫瘍遺伝子タンパク質Rasの
ファルネシル化を防止する化合物の提供。 【構成】 式(I): 【化1】 [式中、R1及びR2は各々独立して a)H、 b)C1-5アルキル、 c)i)フェニル及びii)メチル、メトキシ、ハロゲ
ン(Cl,Br,F,I)又はヒドロキシで置換された
フェニルから構成される群の一員で置換されたC1-5ア
ルキルから選択される]又は式(II): 【化2】 [式中、R1及びR2は前記に同じ]を有する化合物、或
いはR1及びR2の少なくとも一方が水素である式(I)
又は(II)の化合物の医薬上許容可能な塩。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファルネシルタンパク
質トランスフェラーゼの阻害剤に係る。
質トランスフェラーゼの阻害剤に係る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】Ras
遺伝子は結腸直腸癌、外分泌膵癌及び骨髄性白血病を含
む多数のヒト癌で活性化されることが知られている。R
as作用の生物学的及び生化学的研究によると、Ras
は細胞を形質転換させるためには血漿膜中に局在し、G
調節タンパク質(GTP)と結合しなければならないの
で、RasはGTPと同様に機能することが示されてい
る(Gibbs,J.et al., Microbi
ol.Rev.53:171−286 (198
9))。癌細胞中のRasの形態は、正常細胞中のRa
sとタンパク質として区別されるような突然変異を有す
る。
遺伝子は結腸直腸癌、外分泌膵癌及び骨髄性白血病を含
む多数のヒト癌で活性化されることが知られている。R
as作用の生物学的及び生化学的研究によると、Ras
は細胞を形質転換させるためには血漿膜中に局在し、G
調節タンパク質(GTP)と結合しなければならないの
で、RasはGTPと同様に機能することが示されてい
る(Gibbs,J.et al., Microbi
ol.Rev.53:171−286 (198
9))。癌細胞中のRasの形態は、正常細胞中のRa
sとタンパク質として区別されるような突然変異を有す
る。
【0003】少なくとも3個の翻訳後修飾がRas膜局
在に関与し、この3個の修飾はすべてRasのC末端で
行われる。RasC末端は“CAAX”即ち“Cys−
Aaa1−Aaa2−Xaa”ボックスと呼称される配列
モチーフを含む(Aaaは脂肪族アミノ酸であり、Xa
aは任意のアミノ酸である)(Willumsenet
al., Nature 310:583−586
(1984))。このモチーフを有する他のタンパク質
には、Rho、真菌交配因子のようなRas関連GTP
結合タンパク質、核層(nuclear lamin
s)及びトランスデューシンのγサブユニットを含む。
在に関与し、この3個の修飾はすべてRasのC末端で
行われる。RasC末端は“CAAX”即ち“Cys−
Aaa1−Aaa2−Xaa”ボックスと呼称される配列
モチーフを含む(Aaaは脂肪族アミノ酸であり、Xa
aは任意のアミノ酸である)(Willumsenet
al., Nature 310:583−586
(1984))。このモチーフを有する他のタンパク質
には、Rho、真菌交配因子のようなRas関連GTP
結合タンパク質、核層(nuclear lamin
s)及びトランスデューシンのγサブユニットを含む。
【0004】イソプレノイドファルネシルピロリン酸
(FPP)によるRasのファルネシル化はCysでi
n vivoに行われ、チオエーテル結合を形成する
(Hancock et al., Cell 57:
1167(1989); Casey et al.,
Proc.Natl.Acad.Sci.USA 8
6:8323 (1989))。更に、Ha−Ras及
びN−RasはC末端Cysファルネシルアクセプター
の近傍のCys残基上のチオエステルの形成によりパル
ミトイル化される(Gutierrez et a
l., EM BO J.8:1093−1098(19
89); Hancock et al., Cell
57:1167−1177(1989))。Ki−R
asはパルミチン酸アクセプターCysを欠失する。R
asC末端の最後の3個のアミノ酸はタンパク質分解に
より除去され、新しいC末端でメチルエステル化が行わ
れる(Hancock et al.,前出)。真菌交
配因子及び哺乳動物核層は同様の修飾段階を受ける(A
nderegg et al., J.Biol.Ch
em. 263:18236 (1988); Far
nsworth et al., J.Biol.Ch
em. 264:20422(1989))。
(FPP)によるRasのファルネシル化はCysでi
n vivoに行われ、チオエーテル結合を形成する
(Hancock et al., Cell 57:
1167(1989); Casey et al.,
Proc.Natl.Acad.Sci.USA 8
6:8323 (1989))。更に、Ha−Ras及
びN−RasはC末端Cysファルネシルアクセプター
の近傍のCys残基上のチオエステルの形成によりパル
ミトイル化される(Gutierrez et a
l., EM BO J.8:1093−1098(19
89); Hancock et al., Cell
57:1167−1177(1989))。Ki−R
asはパルミチン酸アクセプターCysを欠失する。R
asC末端の最後の3個のアミノ酸はタンパク質分解に
より除去され、新しいC末端でメチルエステル化が行わ
れる(Hancock et al.,前出)。真菌交
配因子及び哺乳動物核層は同様の修飾段階を受ける(A
nderegg et al., J.Biol.Ch
em. 263:18236 (1988); Far
nsworth et al., J.Biol.Ch
em. 264:20422(1989))。
【0005】Rasファルネシル化のin vivo阻
害は、ロバスタチン(Merck& Co., Rah
way,NJ)及びコンパクチン(Hancock e
tal., 前出; Casey et al., 前
出; Schaferet al., Science
245:379(1989))で立証されている。こ
れらの薬剤は、ポリイソプレノイド及びファルネシルピ
ロリン酸前駆物質の産生のための律速酵素であるHMG
−CoAレダクターゼを阻害する。前駆物質としてファ
ルネシルピロリン酸を使用するファルネシルタンパク質
トランスフェラーゼはRasファルネシル化に関与する
ことが示されている(Reisset al., Ce
ll, 62:81−88 (1990); Scha
ber et al., J.Biol.Chem.,
265:14701−14704(1990); S
chafer et al., Sc ience, 2
49: 1133−1139(1990); Mann
e et al., Proc.Natl .Acad.
Sci USA, 87: 7541−7545 (1
990))。
害は、ロバスタチン(Merck& Co., Rah
way,NJ)及びコンパクチン(Hancock e
tal., 前出; Casey et al., 前
出; Schaferet al., Science
245:379(1989))で立証されている。こ
れらの薬剤は、ポリイソプレノイド及びファルネシルピ
ロリン酸前駆物質の産生のための律速酵素であるHMG
−CoAレダクターゼを阻害する。前駆物質としてファ
ルネシルピロリン酸を使用するファルネシルタンパク質
トランスフェラーゼはRasファルネシル化に関与する
ことが示されている(Reisset al., Ce
ll, 62:81−88 (1990); Scha
ber et al., J.Biol.Chem.,
265:14701−14704(1990); S
chafer et al., Sc ience, 2
49: 1133−1139(1990); Mann
e et al., Proc.Natl .Acad.
Sci USA, 87: 7541−7545 (1
990))。
【0006】ファルネシルタンパク質トランスフェラー
ゼ、従ってRasタンパク質のファルネシル化の阻害
は、Rasが正常細胞を癌細胞に形質転換する能力を妨
害する。本発明の化合物はRasファルネシル化を阻害
し、後述するようにRas機能の主要な負の阻害剤とし
て機能し得る可溶性Rasを生成する。癌細胞中で可溶
性のRasは主要な負の阻害剤になり得るが、正常細胞
中の可溶性Rasは阻害剤にはならない。
ゼ、従ってRasタンパク質のファルネシル化の阻害
は、Rasが正常細胞を癌細胞に形質転換する能力を妨
害する。本発明の化合物はRasファルネシル化を阻害
し、後述するようにRas機能の主要な負の阻害剤とし
て機能し得る可溶性Rasを生成する。癌細胞中で可溶
性のRasは主要な負の阻害剤になり得るが、正常細胞
中の可溶性Rasは阻害剤にはならない。
【0007】Rasのシトソール局在(Cys−Aaa
1−Aaa2−Xaaボックス膜ドメイン不在)及び活性
化(GTPアーゼ活性減損、GTPに結合している)形
態は膜結合Rasの主要な負のRas阻害剤として機能
する(Gibbs et al., Proc.Nat
l.Acad.Sci.USA 86:6630−66
34(1989))。正常GTPアーゼ活性を有するR
asのシトソール局在形態は阻害剤として機能しない。
Gibbs et al.,前出の文献はXe nopu
s卵母細胞及び哺乳動物細胞中でこの効果を示した。
1−Aaa2−Xaaボックス膜ドメイン不在)及び活性
化(GTPアーゼ活性減損、GTPに結合している)形
態は膜結合Rasの主要な負のRas阻害剤として機能
する(Gibbs et al., Proc.Nat
l.Acad.Sci.USA 86:6630−66
34(1989))。正常GTPアーゼ活性を有するR
asのシトソール局在形態は阻害剤として機能しない。
Gibbs et al.,前出の文献はXe nopu
s卵母細胞及び哺乳動物細胞中でこの効果を示した。
【0008】Rasファルネシル化を妨害する本発明の
化合物を投与すると、膜中のRasの量を減少させるの
みならず、Rasのシトソールプールを生成する。活性
化Rasを有する腫瘍細胞においてシトソールプールは
膜結合Ras機能の別のアンタゴニストとして作用す
る。正常Rasを有する正常細胞中ではRasのシトソ
ールプールはアンタゴニストとして作用しない。ファル
ネシル化の完全な阻害の不在下では、他のファルネシル
化タンパク質はその機能を維持することができる。
化合物を投与すると、膜中のRasの量を減少させるの
みならず、Rasのシトソールプールを生成する。活性
化Rasを有する腫瘍細胞においてシトソールプールは
膜結合Ras機能の別のアンタゴニストとして作用す
る。正常Rasを有する正常細胞中ではRasのシトソ
ールプールはアンタゴニストとして作用しない。ファル
ネシル化の完全な阻害の不在下では、他のファルネシル
化タンパク質はその機能を維持することができる。
【0009】ファルネシルタンパク質トランスフェラー
ゼ活性は、化合物配合量を調節することにより低下又は
完全に阻害され得る。化合物配合量を調節することによ
りファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ酵素活性
を低下できることは、酵素を使用する他の代謝プロセス
の妨害のような予想される望ましくない副作用を避ける
ために有用である。
ゼ活性は、化合物配合量を調節することにより低下又は
完全に阻害され得る。化合物配合量を調節することによ
りファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ酵素活性
を低下できることは、酵素を使用する他の代謝プロセス
の妨害のような予想される望ましくない副作用を避ける
ために有用である。
【0010】これらの化合物及びその類似体はファルネ
シルタンパク質トランスフェラーゼの阻害剤である。フ
ァルネシルタンパク質トランスフェラーゼは、Ras
CAAXボックスのCysチオール基をファルネシル基
で共有的に修飾するためにファルネシルピロリン酸を使
用する。HMG−CoAレダクターゼを阻害することに
よりファルネシルピロリン酸生合成を阻害すると、Ra
s膜局在をin vivoで阻止し、Ras機能を阻害
する。ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼの阻
害はより特異的であり、イソプレン生合成の一般的な阻
害剤の場合よりも副作用が少ない。
シルタンパク質トランスフェラーゼの阻害剤である。フ
ァルネシルタンパク質トランスフェラーゼは、Ras
CAAXボックスのCysチオール基をファルネシル基
で共有的に修飾するためにファルネシルピロリン酸を使
用する。HMG−CoAレダクターゼを阻害することに
よりファルネシルピロリン酸生合成を阻害すると、Ra
s膜局在をin vivoで阻止し、Ras機能を阻害
する。ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼの阻
害はより特異的であり、イソプレン生合成の一般的な阻
害剤の場合よりも副作用が少ない。
【0011】CAAX配列を有するテトラペプチドはR
asファルネシル化を阻害することが既に立証されてい
る(Schaber et al., 前出; Rei
sset al.,前出, PNAS, 88:732
−736 (1991))。しかしながら、報告されて
いるファルネシル−トランスフェラーゼの阻害剤は細胞
中で代謝的に不安定又は非活性である。
asファルネシル化を阻害することが既に立証されてい
る(Schaber et al., 前出; Rei
sset al.,前出, PNAS, 88:732
−736 (1991))。しかしながら、報告されて
いるファルネシル−トランスフェラーゼの阻害剤は細胞
中で代謝的に不安定又は非活性である。
【0012】Piptoporous austral
iensisからの新規シトラコン酸無水物誘導体の構
造が分光法及び化学的方法により3−[(7Z)−ヘキ
サデセニル]−4−メチルフラン−2,5−ジオンとし
て同定されたことも文献中に報告されている(M.Gi
ll., Phytochemistry,21:17
86−1788 (1982))。
iensisからの新規シトラコン酸無水物誘導体の構
造が分光法及び化学的方法により3−[(7Z)−ヘキ
サデセニル]−4−メチルフラン−2,5−ジオンとし
て同定されたことも文献中に報告されている(M.Gi
ll., Phytochemistry,21:17
86−1788 (1982))。
【0013】従って、本発明の目的はファルネシルタン
パク質トランスフェラーゼ及び腫瘍遺伝子タンパク質R
asのファルネシル化を阻害する化合物を開発すること
である。本発明の別の目的は、本発明の化合物を含有す
る化学療法用組成物及び本発明の化合物の製造方法を開
発することである。
パク質トランスフェラーゼ及び腫瘍遺伝子タンパク質R
asのファルネシル化を阻害する化合物を開発すること
である。本発明の別の目的は、本発明の化合物を含有す
る化学療法用組成物及び本発明の化合物の製造方法を開
発することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、ファルネシル
タンパク質トランスフェラーゼを阻害し、もって腫瘍遺
伝子タンパク質Rasのファルネシル化を防止する化合
物、本発明の化合物を含有する化学療法用組成物並びに
本発明の化合物の製造方法を包含する。
タンパク質トランスフェラーゼを阻害し、もって腫瘍遺
伝子タンパク質Rasのファルネシル化を防止する化合
物、本発明の化合物を含有する化学療法用組成物並びに
本発明の化合物の製造方法を包含する。
【0015】本発明の化合物は式:
【0016】
【化5】
【0017】及び
【0018】
【化6】
【0019】により表される。
【0020】本発明の化合物はファルネシルタンパク質
トランスフェラーゼの阻害及び腫瘍遺伝子タンパク質R
asのファルネシル化の防止に有用である。本発明の第
1の態様によると、化合物は式(I):
トランスフェラーゼの阻害及び腫瘍遺伝子タンパク質R
asのファルネシル化の防止に有用である。本発明の第
1の態様によると、化合物は式(I):
【0021】
【化7】
【0022】[式中、R1及びR2は各々独立して a)H、 b)C1-5アルキル、 c)i)フェニル及びii)メチル、メトキシ、ハロゲ
ン(Cl,Br,F,I)又はヒドロキシで置換された
フェニルから構成される群の一員で置換されたC1-5ア
ルキルから選択される]の化合物、或いはR1及びR2の
少なくとも一方が水素である式(I)の化合物の医薬上
許容可能な塩である。R1、R2がH以外のものであると
き、これらの化合物はファルネシルタンパク質トランス
フェラーゼの阻害剤でなくプロドラッグとして作用し得
る。
ン(Cl,Br,F,I)又はヒドロキシで置換された
フェニルから構成される群の一員で置換されたC1-5ア
ルキルから選択される]の化合物、或いはR1及びR2の
少なくとも一方が水素である式(I)の化合物の医薬上
許容可能な塩である。R1、R2がH以外のものであると
き、これらの化合物はファルネシルタンパク質トランス
フェラーゼの阻害剤でなくプロドラッグとして作用し得
る。
【0023】本発明の第2の態様によると、化合物は式
(II):
(II):
【0024】
【化8】
【0025】[式中、R1及びR2は各々独立して a)H、 b)C1-5アルキル、 c)i)フェニル及びii)メチル、メトキシ、ハロゲ
ン(Cl,Br,F,I)又はヒドロキシで置換された
フェニルから構成される群の一員で置換されたC1-5ア
ルキルから選択される]の化合物、或いはR1及びR2の
少なくとも一方が水素である式(II)の化合物の医薬
上許容可能な塩である。R1、R2がH以外のものである
とき、これらの化合物はファルネシルタンパク質トラン
スフェラーゼの阻害剤でなくプロドラッグとして作用し
得る。
ン(Cl,Br,F,I)又はヒドロキシで置換された
フェニルから構成される群の一員で置換されたC1-5ア
ルキルから選択される]の化合物、或いはR1及びR2の
少なくとも一方が水素である式(II)の化合物の医薬
上許容可能な塩である。R1、R2がH以外のものである
とき、これらの化合物はファルネシルタンパク質トラン
スフェラーゼの阻害剤でなくプロドラッグとして作用し
得る。
【0026】本発明の好適化合物(12)は、式:
【0027】
【化9】
【0028】により表される。
【0029】本発明の好適化合物(10)は、式:
【0030】
【化10】
【0031】により表される。
【0032】酸形態の本発明の化合物の医薬上許容可能
な塩は、本発明の化合物の酸を適量の塩基で処理するよ
うな従来の方法により容易に製造され、このような塩基
は例えばアルカリもしくはアルカリ土類金属水酸化物
(例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リ
チウム、水酸化カルシウム又は水酸化マグネシウム)で
もよいし、又はアミン(例えばジベンジルエチレンジア
ミン、トリメチルアミン、ピペリジン、ピロリジン、ベ
ンジルアミン等)もしくは水酸化第4アンモニウム(例
えば水酸化テトラメチルアンモニウム等)のような有機
塩基でもよい。
な塩は、本発明の化合物の酸を適量の塩基で処理するよ
うな従来の方法により容易に製造され、このような塩基
は例えばアルカリもしくはアルカリ土類金属水酸化物
(例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リ
チウム、水酸化カルシウム又は水酸化マグネシウム)で
もよいし、又はアミン(例えばジベンジルエチレンジア
ミン、トリメチルアミン、ピペリジン、ピロリジン、ベ
ンジルアミン等)もしくは水酸化第4アンモニウム(例
えば水酸化テトラメチルアンモニウム等)のような有機
塩基でもよい。
【0033】本発明の化合物は以下の反応図式:
【0034】
【化11】
【0035】
【化12】
【0036】に従って製造される。
【0037】本発明の化合物の医薬組成物は、ファルネ
シルタンパク質トランスフェラーゼを阻害し、もって腫
瘍遺伝子タンパク質Rasのファルネシル化を防止する
ために使用され得る。これらの化合物は哺乳動物、特に
ヒトの薬剤として有用である。これらの化合物は癌の治
療用として患者に投与することができる。本発明の化合
物で治療可能な癌の種類の例を非限定的に挙げると、結
腸直腸癌、外分泌膵癌及び骨髄性白血病である。
シルタンパク質トランスフェラーゼを阻害し、もって腫
瘍遺伝子タンパク質Rasのファルネシル化を防止する
ために使用され得る。これらの化合物は哺乳動物、特に
ヒトの薬剤として有用である。これらの化合物は癌の治
療用として患者に投与することができる。本発明の化合
物で治療可能な癌の種類の例を非限定的に挙げると、結
腸直腸癌、外分泌膵癌及び骨髄性白血病である。
【0038】本発明の化合物は哺乳動物、好ましくはヒ
トに投与され得、単独で投与してもよいが、好ましくは
標準製薬プラクティスに従って場合によりミョウバンの
ような既知のアジュバントと共に医薬上許容可能なキャ
リヤー又は希釈剤と組み合わせて医薬組成物中で使用し
てもよい。化合物は経口投与してもよいし、静脈内、筋
肉内、腹腔内、皮下及び局所投与を含む非経口経路で投
与してもよい。
トに投与され得、単独で投与してもよいが、好ましくは
標準製薬プラクティスに従って場合によりミョウバンの
ような既知のアジュバントと共に医薬上許容可能なキャ
リヤー又は希釈剤と組み合わせて医薬組成物中で使用し
てもよい。化合物は経口投与してもよいし、静脈内、筋
肉内、腹腔内、皮下及び局所投与を含む非経口経路で投
与してもよい。
【0039】本発明の化学療法用化合物を経口使用する
場合、選択された化合物を例えばタブレットもしくはカ
プセルとして投与してもよいし、水溶液もしくは懸濁液
として投与してもよい。経口用タブレットの場合、一般
に使用されるキャリヤーはラクトース及びコーンスター
チであり、ステアリン酸マグネシウムのような潤滑剤が
一般に使用される。カプセル状で経口投与する場合、有
用な希釈剤はラクトース及び乾燥コーンスターチであ
る。経口用に水性懸濁液が必要な場合、有効成分を乳化
及び懸濁剤と組み合わせる。必要に応じて所定の甘味及
び/又は香味剤を添加してもよい。筋肉内、腹腔内、皮
下及び静脈内に投与する場合には、通常は有効成分の無
菌溶液を調製し、溶液のpHを適宜調節及び緩衝すべき
である。静脈内投与する場合には、調製物を等張にする
ように溶質の合計濃度を調節すべきである。
場合、選択された化合物を例えばタブレットもしくはカ
プセルとして投与してもよいし、水溶液もしくは懸濁液
として投与してもよい。経口用タブレットの場合、一般
に使用されるキャリヤーはラクトース及びコーンスター
チであり、ステアリン酸マグネシウムのような潤滑剤が
一般に使用される。カプセル状で経口投与する場合、有
用な希釈剤はラクトース及び乾燥コーンスターチであ
る。経口用に水性懸濁液が必要な場合、有効成分を乳化
及び懸濁剤と組み合わせる。必要に応じて所定の甘味及
び/又は香味剤を添加してもよい。筋肉内、腹腔内、皮
下及び静脈内に投与する場合には、通常は有効成分の無
菌溶液を調製し、溶液のpHを適宜調節及び緩衝すべき
である。静脈内投与する場合には、調製物を等張にする
ように溶質の合計濃度を調節すべきである。
【0040】本発明は更に、治療薬として有効な量の本
発明の化合物を医薬上許容可能なキャリヤー又は希釈剤
の存在下又は不在下で投与する、癌の治療に有用な医薬
組成物にも係る。本発明の適切な組成物は、本発明の化
合物の水溶液と有用なpH値(例えばpH7.4)の医
薬上許容可能なキャリヤー(例えば食塩水)とを含む。
溶液は局所同時注射により患者の筋肉内血液流中に導入
され得る。
発明の化合物を医薬上許容可能なキャリヤー又は希釈剤
の存在下又は不在下で投与する、癌の治療に有用な医薬
組成物にも係る。本発明の適切な組成物は、本発明の化
合物の水溶液と有用なpH値(例えばpH7.4)の医
薬上許容可能なキャリヤー(例えば食塩水)とを含む。
溶液は局所同時注射により患者の筋肉内血液流中に導入
され得る。
【0041】本発明の化合物を人体に投与する場合、1
日の投与量は、一般に個体患者の年齢、体重及び応答並
びに患者の症状の重度に応じて処方医師により決定され
る。
日の投与量は、一般に個体患者の年齢、体重及び応答並
びに患者の症状の重度に応じて処方医師により決定され
る。
【0042】1適用例によると、適量の化合物を癌治療
中の患者に投与する。投与量は1日に哺乳動物体重当た
り約0.1mg/kg〜約20mg/kg、好ましくは
0.5mg/kg〜約10mg/kg/日である。
中の患者に投与する。投与量は1日に哺乳動物体重当た
り約0.1mg/kg〜約20mg/kg、好ましくは
0.5mg/kg〜約10mg/kg/日である。
【0043】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳しく説明
する。使用される特定の材料、種類及び条件は本発明を
詳しく説明することを目的とし、発明の妥当な範囲を制
限するものではない。
する。使用される特定の材料、種類及び条件は本発明を
詳しく説明することを目的とし、発明の妥当な範囲を制
限するものではない。
【0044】実施例1 合成による化合物(10),(11)及び(12)の調
製 ステップ1 : パルミチン酸メチル及びピルビン酸メチ
ルのア ルドール縮合((2)及び(3 )の調製) ジイソプロピルアミン(2.2mL,15mmol)を
THF(10mL)に溶解してなる冷却(−78℃)溶
液にn−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M,6.6
mL,10.5mmol)を加えた。溶液をN2雰囲気
下で−78℃で10分間、次いで0℃で10分間撹拌し
た。LDA溶液を−78℃に冷却後、パルミチン酸メチ
ル(1)(2.7g,10mmol)のTHF(20m
L)溶液を注射器により10分間かけて加え、10分間
撹拌し続けた。反応混合物をゆっくりと0℃まで昇温さ
せ、30分間撹拌した(薄黄色)。反応混合物を−40
℃に再冷却後、ピルビン酸メチル(0.90mL,10
mmol)を注射器で加え、室温までゆっくりと昇温さ
せながら溶液を1時間撹拌した。反応の進行をTLC
(ヘキサン−EtOAc,4:1)上で監視した。2種
の極性生成物が形成された。多少の未反応パルミチン酸
メチルが残存していた。混合物を−78℃において水で
反応停止し、室温まで昇温させ、クエン酸水溶液(10
0mL)で希釈し、酢酸エチル(3×100mL)で抽
出した。EtOAc抽出物を水洗(100mL)し、脱
水(Na2SO4)し、減圧下に蒸発させ、油状物質を得
た。これをヘキサン中に充填したフラッシュシリカゲル
(200cc)カラム上でクロマトグラフィーにかけ
た。カラムをヘキサン中5%EtOAcで溶離させ、第
1のジアステレオマー(2)又は(3)300mg[H
PLC保持時間7.0分、Whatman ODS−
3,C−18(4.6×250mm)、CH3OH−H2
O(92:8)、流量1.5ml/分]、混合物700
mg及び第2のジアステレオマー(3)又は(2)30
0mg(保持時間6.4分)を得た。どちらの化合物も
固体として得た。ジアステレオマー(2)及び(3)の
立体特異性は決定しなかった。
製 ステップ1 : パルミチン酸メチル及びピルビン酸メチ
ルのア ルドール縮合((2)及び(3 )の調製) ジイソプロピルアミン(2.2mL,15mmol)を
THF(10mL)に溶解してなる冷却(−78℃)溶
液にn−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M,6.6
mL,10.5mmol)を加えた。溶液をN2雰囲気
下で−78℃で10分間、次いで0℃で10分間撹拌し
た。LDA溶液を−78℃に冷却後、パルミチン酸メチ
ル(1)(2.7g,10mmol)のTHF(20m
L)溶液を注射器により10分間かけて加え、10分間
撹拌し続けた。反応混合物をゆっくりと0℃まで昇温さ
せ、30分間撹拌した(薄黄色)。反応混合物を−40
℃に再冷却後、ピルビン酸メチル(0.90mL,10
mmol)を注射器で加え、室温までゆっくりと昇温さ
せながら溶液を1時間撹拌した。反応の進行をTLC
(ヘキサン−EtOAc,4:1)上で監視した。2種
の極性生成物が形成された。多少の未反応パルミチン酸
メチルが残存していた。混合物を−78℃において水で
反応停止し、室温まで昇温させ、クエン酸水溶液(10
0mL)で希釈し、酢酸エチル(3×100mL)で抽
出した。EtOAc抽出物を水洗(100mL)し、脱
水(Na2SO4)し、減圧下に蒸発させ、油状物質を得
た。これをヘキサン中に充填したフラッシュシリカゲル
(200cc)カラム上でクロマトグラフィーにかけ
た。カラムをヘキサン中5%EtOAcで溶離させ、第
1のジアステレオマー(2)又は(3)300mg[H
PLC保持時間7.0分、Whatman ODS−
3,C−18(4.6×250mm)、CH3OH−H2
O(92:8)、流量1.5ml/分]、混合物700
mg及び第2のジアステレオマー(3)又は(2)30
0mg(保持時間6.4分)を得た。どちらの化合物も
固体として得た。ジアステレオマー(2)及び(3)の
立体特異性は決定しなかった。
【0045】CDCl3中1H NMRスペクトル(2)
又は(3)(保持時間7.0分を有するジアステレオマ
ー): 3.75(3H,s), 3.67(3H,
s),2.76(1H,dd,J=10.5,3.9H
z), 1.68(2H,m), 1.41(3H,
s), 1.25(24H,brm), 0.87(3
H,t,J=6.3Hz)。
又は(3)(保持時間7.0分を有するジアステレオマ
ー): 3.75(3H,s), 3.67(3H,
s),2.76(1H,dd,J=10.5,3.9H
z), 1.68(2H,m), 1.41(3H,
s), 1.25(24H,brm), 0.87(3
H,t,J=6.3Hz)。
【0046】CDCl3中1H NMRスペクトル(3)
又は(2)(保持時間6.4分を有するジアステレオマ
ー): 3.79(3H,s), 3.71(3H,
s),2.75(1H,dd,J=11.7,3.3H
z), 1.83(2H,m), 1.42(3H,
s), 1.23(24H,m), 0.87(3H,
t,J=6.3Hz)。
又は(2)(保持時間6.4分を有するジアステレオマ
ー): 3.79(3H,s), 3.71(3H,
s),2.75(1H,dd,J=11.7,3.3H
z), 1.83(2H,m), 1.42(3H,
s), 1.23(24H,m), 0.87(3H,
t,J=6.3Hz)。
【0047】ステップ2: アルドール産物のβ脱離反
応(化合物(6 )、(7)及び(8)の調製) 上記ステップ1で得られたHPLC保持時間7.0分を
有するジアステレオマー(2)又は(3)160mg
(0.43mmol)のCH2Cl2(1.5mL)及び
ピリジン(10mL)溶液に2,6−ジ−tert−ブ
チル−4−メチルピリジン(200mg,0.97mm
ol)、次いで無水p−トルエンスルホン酸(570m
g,1.74mmol)を加え、溶液をN2雰囲気下に
50℃で一晩加熱した。反応の進行をTLC(ヘキサン
−EtOAc,85:15)上で監視した。トシレート
**は出発時のアルコールよりも低極性であった。DB
U(0.5mL)を加え、反応混合物を130〜140
℃に3時間加熱し、シトラコン酸ジエステル(保持時間
*8.8分、〜50%)、イタコン酸ジエステル類似体
(保持時間*9.4分、40%)及びメサコン酸ジエス
テル類似体(保持時間*9.8分、〜10%)を得た。
応(化合物(6 )、(7)及び(8)の調製) 上記ステップ1で得られたHPLC保持時間7.0分を
有するジアステレオマー(2)又は(3)160mg
(0.43mmol)のCH2Cl2(1.5mL)及び
ピリジン(10mL)溶液に2,6−ジ−tert−ブ
チル−4−メチルピリジン(200mg,0.97mm
ol)、次いで無水p−トルエンスルホン酸(570m
g,1.74mmol)を加え、溶液をN2雰囲気下に
50℃で一晩加熱した。反応の進行をTLC(ヘキサン
−EtOAc,85:15)上で監視した。トシレート
**は出発時のアルコールよりも低極性であった。DB
U(0.5mL)を加え、反応混合物を130〜140
℃に3時間加熱し、シトラコン酸ジエステル(保持時間
*8.8分、〜50%)、イタコン酸ジエステル類似体
(保持時間*9.4分、40%)及びメサコン酸ジエス
テル類似体(保持時間*9.8分、〜10%)を得た。
【0048】同様に、(3)又は(2)(保持時間6.
4分を有するジアステレオマー)(90mg,0.26
mmol)をCH2Cl2(1.5mL)及びピリジン
(1mL)中で、2,6−ジ−tert−ブチル−4−
メチルピリジン(100mg)及び無水p−トルエンス
ルホン酸(270mg)と50℃で反応させた後、DB
Uを加えて20分間加熱し、メサコン酸ジエステル、シ
トラコン酸ジメチルエステル及びイタコン酸ジメチルエ
ステルを得た。
4分を有するジアステレオマー)(90mg,0.26
mmol)をCH2Cl2(1.5mL)及びピリジン
(1mL)中で、2,6−ジ−tert−ブチル−4−
メチルピリジン(100mg)及び無水p−トルエンス
ルホン酸(270mg)と50℃で反応させた後、DB
Uを加えて20分間加熱し、メサコン酸ジエステル、シ
トラコン酸ジメチルエステル及びイタコン酸ジメチルエ
ステルを得た。
【0049】両方の反応混合物を室温まで冷却し、混練
し、EtOAc(200mL)上に注ぎ、4N HCl
水溶液(3×50mL)、水、10%NaHCO3水溶
液(3×50mL)次いで水で順次洗った。酢酸エチル
抽出物を脱水(Na2O4)し、減圧下に蒸発させた。ヘ
キサン中に充填したフラッシュシリカゲルカラム(10
0cc)上で粗生成物をクロマトグラフィーにかけ、ま
ず最初に2%、次いで3%のEtOAcで溶離させ、シ
トラコン酸類似体(6)(80mg)、(7)88mg
及び(8)(25mg)を得た。合計収率81%。
し、EtOAc(200mL)上に注ぎ、4N HCl
水溶液(3×50mL)、水、10%NaHCO3水溶
液(3×50mL)次いで水で順次洗った。酢酸エチル
抽出物を脱水(Na2O4)し、減圧下に蒸発させた。ヘ
キサン中に充填したフラッシュシリカゲルカラム(10
0cc)上で粗生成物をクロマトグラフィーにかけ、ま
ず最初に2%、次いで3%のEtOAcで溶離させ、シ
トラコン酸類似体(6)(80mg)、(7)88mg
及び(8)(25mg)を得た。合計収率81%。
【0050】2〜5%EtOAcのヘキサン溶液を使用
してシリカゲルカラム上でトシレートを精製した。特に
問題なくアルドール産物の混合物を脱離反応に使用し
た。
してシリカゲルカラム上でトシレートを精製した。特に
問題なくアルドール産物の混合物を脱離反応に使用し
た。
【0051】**1H NMRスペクトル(4)又は
(5)CDCl3: 7.76(2H,d,J=8.4
Hz), 7.32(2H,d,J=8.4Hz),
3.83(3H,s), 3.67(3H,s),2.
95(1H,dd,J=11.7,3.0Hz),
2.44(3H,s), 1.81(3H,s),
1.60(2H,m), 1.24(24H,m),
0.88(3H,t,J=6.0Hz)。
(5)CDCl3: 7.76(2H,d,J=8.4
Hz), 7.32(2H,d,J=8.4Hz),
3.83(3H,s), 3.67(3H,s),2.
95(1H,dd,J=11.7,3.0Hz),
2.44(3H,s), 1.81(3H,s),
1.60(2H,m), 1.24(24H,m),
0.88(3H,t,J=6.0Hz)。
【0052】1H NMRスペクトル(6)CDCl3:
3.75(3H,s), 3.74(3H,s),
2.32(2H,t,J=7.2Hz), 1.94
(3H,brs), 1.43(2H,m), 1.2
4(22H,m), 0.86(3H,t,J=6.6
Hz)。
3.75(3H,s), 3.74(3H,s),
2.32(2H,t,J=7.2Hz), 1.94
(3H,brs), 1.43(2H,m), 1.2
4(22H,m), 0.86(3H,t,J=6.6
Hz)。
【0053】1H NMRスペクトル(8)CDCl3:
3.78(3H,s), 3.77(3H,s),
2.43(2H,t,J=8.5Hz), 1.99
(3H,brs), 1.40(2H,m), 1.2
4(22H,m), 0.87(3H,t,J=6.8
Hz)。
3.78(3H,s), 3.77(3H,s),
2.43(2H,t,J=8.5Hz), 1.99
(3H,brs), 1.40(2H,m), 1.2
4(22H,m), 0.87(3H,t,J=6.8
Hz)。
【0054】1H NMRスペクトル(7)CDCl3:
6.35(1H,s), 5.74(1H,s),
3.76(3H,s), 3.67(3H,s),
3.49(1H,t,J=7.2Hz), 1.86
(1H,m), 1.65(1H,m), 1.24
(24H,m), 0.87(3H,t,J=6.3H
z)。
6.35(1H,s), 5.74(1H,s),
3.76(3H,s), 3.67(3H,s),
3.49(1H,t,J=7.2Hz), 1.86
(1H,m), 1.65(1H,m), 1.24
(24H,m), 0.87(3H,t,J=6.3H
z)。
【0055】*HPLC条件: Whatman OD
S−3(C−18),4.6×250mm,CH3OH
−H2O(92:8),流量1.5ml/分。
S−3(C−18),4.6×250mm,CH3OH
−H2O(92:8),流量1.5ml/分。
【0056】ステップ3: シトラコン酸ジメチルエス
テル類似体の加 水分解(化合物(9)の調製) シトラコン酸ジメチルエステル類似体(6)(40m
g)のTHF(1mL)、メタノール(1mL)、水
(1mL)及び4N NaOH(0.5mL)溶液を還
流下に一晩加熱し、反応の進行をHPLC*上で監視し
た。反応の終了後、溶液を0℃に冷却し、4N HCl
でpH2に酸性化した。生成物をジクロロメタン(2×
25mL)で抽出した。CH2Cl2溶液を水洗し、脱水
し(Na2SO4)、蒸発させ、無色無水生成物(保持時
間*8.9分)を得、この生成物は冷却すると凝固し
た。
テル類似体の加 水分解(化合物(9)の調製) シトラコン酸ジメチルエステル類似体(6)(40m
g)のTHF(1mL)、メタノール(1mL)、水
(1mL)及び4N NaOH(0.5mL)溶液を還
流下に一晩加熱し、反応の進行をHPLC*上で監視し
た。反応の終了後、溶液を0℃に冷却し、4N HCl
でpH2に酸性化した。生成物をジクロロメタン(2×
25mL)で抽出した。CH2Cl2溶液を水洗し、脱水
し(Na2SO4)、蒸発させ、無色無水生成物(保持時
間*8.9分)を得、この生成物は冷却すると凝固し
た。
【0057】*分析HPLC条件: Whatman
C−18,4.6×250mm,CH3CN−H2O(9
0:10)(0.2%TFA含有),流量1.5ml/
分。
C−18,4.6×250mm,CH3CN−H2O(9
0:10)(0.2%TFA含有),流量1.5ml/
分。
【0058】ステップ4: メサコン酸ジメチルエステ
ル類似体(8) の加水分解(化合物(11)及 び(1
2)の調製) 上記条件を使用してメサコン酸類似体(8)を30分間
加水分解し、モノメチルエステル(11)(保持時間*
12.2分)と微量の二酸(12)(保持時間5.8
分)を得た。反応混合物を一晩還流させると、二酸が定
量的に得られた。モノメチルエステルを分取HPLCカ
ラム(Whatman C−18, 22×250m
m,流量10ml/分,CH3CN(65%),H2O
(0.8%TFAを含有する35%)で精製した。LR
1H−13C COSY実験を使用してNMRにより
(11)中のメチルエステル基の位置を確認した。
ル類似体(8) の加水分解(化合物(11)及 び(1
2)の調製) 上記条件を使用してメサコン酸類似体(8)を30分間
加水分解し、モノメチルエステル(11)(保持時間*
12.2分)と微量の二酸(12)(保持時間5.8
分)を得た。反応混合物を一晩還流させると、二酸が定
量的に得られた。モノメチルエステルを分取HPLCカ
ラム(Whatman C−18, 22×250m
m,流量10ml/分,CH3CN(65%),H2O
(0.8%TFAを含有する35%)で精製した。LR
1H−13C COSY実験を使用してNMRにより
(11)中のメチルエステル基の位置を確認した。
【0059】1H NMRスペクトル(11)CDC
l3: 3.81(3H,s), 2.58(2H,
t,J=7.5Hz), 2.00(3H,s),
1.43(2H,m), 1.24(22H,m),
0.88(3H,t,J=6.7Hz)。
l3: 3.81(3H,s), 2.58(2H,
t,J=7.5Hz), 2.00(3H,s),
1.43(2H,m), 1.24(22H,m),
0.88(3H,t,J=6.7Hz)。
【0060】1H NMRスペクトル(12)CDC
l3: 2.58(2H,t,J=7.8Hz),
2.14(3H,m), 1.52(2H,m),
1.26(22H,m), 0.89(3H,t,J=
6.6Hz)。
l3: 2.58(2H,t,J=7.8Hz),
2.14(3H,m), 1.52(2H,m),
1.26(22H,m), 0.89(3H,t,J=
6.6Hz)。
【0061】*分析HPLC条件: Whatman
C−18,4.6×250mm,CH3CN(80
%):H2O(20%)(0.8%TFA含有),流量
1.5ml/分。
C−18,4.6×250mm,CH3CN(80
%):H2O(20%)(0.8%TFA含有),流量
1.5ml/分。
【0062】ステップ5: イタコン酸ジメチルエステ
ル類似体(7) の加水分解(化合物(10)の 調製) シトラコン酸について記載した条件に従ってイタコン酸
ジエステル(7)(50mg)を加水分解した。予想通
り、加水分解の結果、イタコン酸類似体(10)(保持
時間*7.7分、72%、粉末)、無水シトラコン酸類
似体(9)(保持時間*12.9分、〜20%)及びメ
サコン酸類似体(12)(保持時間*5.9分、8%、
粉末)の混合物を得た。合計収率〜80%。これらの酸
を分取HPLCカラム[Whatman C−18,2
2×250mm,CH3CN−H2O(1%TFA含有)
65:35〜75:25で60分間、次いで90:10
のグラジエント溶離,流量10ml/分]で精製した。
ル類似体(7) の加水分解(化合物(10)の 調製) シトラコン酸について記載した条件に従ってイタコン酸
ジエステル(7)(50mg)を加水分解した。予想通
り、加水分解の結果、イタコン酸類似体(10)(保持
時間*7.7分、72%、粉末)、無水シトラコン酸類
似体(9)(保持時間*12.9分、〜20%)及びメ
サコン酸類似体(12)(保持時間*5.9分、8%、
粉末)の混合物を得た。合計収率〜80%。これらの酸
を分取HPLCカラム[Whatman C−18,2
2×250mm,CH3CN−H2O(1%TFA含有)
65:35〜75:25で60分間、次いで90:10
のグラジエント溶離,流量10ml/分]で精製した。
【0063】CDCl3中1H NMRスペクトル(1
0): 6.52(1H,s), 5.82(1H,
s), 3.37(1H,t,J=7Hz), 1.9
3(1H,m), 1.73(1H,m), 1.25
(24H,m), 0.83(3H,t,J=6.6H
z)。
0): 6.52(1H,s), 5.82(1H,
s), 3.37(1H,t,J=7Hz), 1.9
3(1H,m), 1.73(1H,m), 1.25
(24H,m), 0.83(3H,t,J=6.6H
z)。
【0064】*分析HPLC条件: Whatman
C−18,4.6×250mm,CH3CN(80
%):H2O(20%)(0.8%TFA含有),流量
1.5ml/分。
C−18,4.6×250mm,CH3CN(80
%):H2O(20%)(0.8%TFA含有),流量
1.5ml/分。
【0065】実施例2 Rasファルネシルトランスフェラーゼのin vit
ro阻害 ウシ大脳からのファルネシルタンパク質トランスフェラ
ーゼ(FTアーゼ)を、DEAE−Sephacel
(Pharmacia, 0〜0.8M NaClグラ
ジエント溶離)、N−オクチルアガロース(Sigm
a, 0〜0.6MNaClグラジエント溶離)及びm
ono Q HPLCカラム(Pharmacia,
0〜0.3M NaClグラジエント)上でクロマトグ
ラフィーにかけた。3.5μM Ras−CVLS、
0.25μM[3H]FPP及び被験化合物をこの部分
的に精製した酵素調製物と共にインキュベートした。以
下に示すFTアーゼ阻害データは、被験化合物がRas
ファルネシル化をin vitroで阻害する能力の測
定結果である。なお、表中のIC50は、記載のアッセイ
条件下で50%のFTアーゼ阻害を与える化合物の濃度
である。
ro阻害 ウシ大脳からのファルネシルタンパク質トランスフェラ
ーゼ(FTアーゼ)を、DEAE−Sephacel
(Pharmacia, 0〜0.8M NaClグラ
ジエント溶離)、N−オクチルアガロース(Sigm
a, 0〜0.6MNaClグラジエント溶離)及びm
ono Q HPLCカラム(Pharmacia,
0〜0.3M NaClグラジエント)上でクロマトグ
ラフィーにかけた。3.5μM Ras−CVLS、
0.25μM[3H]FPP及び被験化合物をこの部分
的に精製した酵素調製物と共にインキュベートした。以
下に示すFTアーゼ阻害データは、被験化合物がRas
ファルネシル化をin vitroで阻害する能力の測
定結果である。なお、表中のIC50は、記載のアッセイ
条件下で50%のFTアーゼ阻害を与える化合物の濃度
である。
【0066】
【表1】
【0067】実施例3 本発明の化合物の経口組成物の一例として、20mgの
化合物(10)、(11)又は(12)を合計量580
〜590mgとするのに十分な微粉砕ラクトースと調合
し、サイズ0の硬質ゼラチンカプセルに充填した。
化合物(10)、(11)又は(12)を合計量580
〜590mgとするのに十分な微粉砕ラクトースと調合
し、サイズ0の硬質ゼラチンカプセルに充填した。
【0068】実施例4 アンモニウム塩の調製 化合物(11)又は(12)の遊離酸の0.1mmol
サンプルを酢酸エチル10mlに溶解させた。得られた
溶液をアンモニアで飽和させ、蒸発させ、アンモニア塩
を得た。
サンプルを酢酸エチル10mlに溶解させた。得られた
溶液をアンモニアで飽和させ、蒸発させ、アンモニア塩
を得た。
【0069】実施例5 カリウム塩の調製 化合物(10)、(11)又は(12)の遊離酸0.1
mmolを6:4メタノール/水10mlに溶解してな
る溶液を、0.1又は0.2mmolの水酸化カリウム
を含有する水性又はメタノール性溶液で処理した。溶媒
を蒸発させ、対応するカリウム塩を得た。0.1〜0.
2mmolの間の水酸化カリウムを加えると、同様に水
酸化カリウムの厳密な添加量に依存する組成を有する一
カリウム塩と二カリウム塩との混合物を得た。同様に、
ナトリウム及びリチウム塩を形成することができる。
mmolを6:4メタノール/水10mlに溶解してな
る溶液を、0.1又は0.2mmolの水酸化カリウム
を含有する水性又はメタノール性溶液で処理した。溶媒
を蒸発させ、対応するカリウム塩を得た。0.1〜0.
2mmolの間の水酸化カリウムを加えると、同様に水
酸化カリウムの厳密な添加量に依存する組成を有する一
カリウム塩と二カリウム塩との混合物を得た。同様に、
ナトリウム及びリチウム塩を形成することができる。
【0070】実施例6 カルシウム塩の調製 化合物(10)の遊離酸0.1mmolを6:4メタノ
ール/水20mlに溶解してなる溶液を、0.1mmo
l水酸化カルシウム水溶液で処理した。溶媒を蒸発さ
せ、対応するカルシウム塩を得た。
ール/水20mlに溶解してなる溶液を、0.1mmo
l水酸化カルシウム水溶液で処理した。溶媒を蒸発さ
せ、対応するカルシウム塩を得た。
【0071】実施例7 エチレンジアミン塩の調製 化合物(10)、(11)又は(12)0.1mmol
を6:4メタノール/水10mlに溶解してなる溶液
を、0.1mmolのエチレンジアミンで処理した。溶
媒を蒸発させ、エチレンジアミン塩を得た。同様の手順
をN,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩の調製にも
適用できる。
を6:4メタノール/水10mlに溶解してなる溶液
を、0.1mmolのエチレンジアミンで処理した。溶
媒を蒸発させ、エチレンジアミン塩を得た。同様の手順
をN,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩の調製にも
適用できる。
【0072】実施例8 トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩の調製 化合物(10)、(11)又は(12)0.1mmol
を6:4メタノール/水10mlに溶解してなる溶液
に、0.1〜0.2mmolのトリス(ヒドロキシメチ
ル)アミノメタンをメタノール10mlに溶解してなる
溶液を加えた。溶媒を蒸発させ、アミンの添加モル比に
より決定される厳密な組成を有する化合物(10)、
(11)又は(12)の対応する塩形態を得た。同様の
手順で、L−オルニチン、L−リシン及びN−メチルグ
ルカミンの塩を調製した。
を6:4メタノール/水10mlに溶解してなる溶液
に、0.1〜0.2mmolのトリス(ヒドロキシメチ
ル)アミノメタンをメタノール10mlに溶解してなる
溶液を加えた。溶媒を蒸発させ、アミンの添加モル比に
より決定される厳密な組成を有する化合物(10)、
(11)又は(12)の対応する塩形態を得た。同様の
手順で、L−オルニチン、L−リシン及びN−メチルグ
ルカミンの塩を調製した。
【0073】実施例9 L−アルギニン塩の調製 化合物(10)、(11)又は(12)の遊離酸0.1
mmolを6:4メタノール/水10mlに溶解してな
る溶液を、0.1〜0.2mmolのL−アルギニン水
溶液で処理した。溶媒を蒸発させ、アミノ酸と使用され
る化合物(10)、(11)又は(12)の遊離酸との
モル比により決定される厳密な組成を有する標記塩を得
た。同様の手順で、L−オルニチン、L−リシン及びN
−メチルグルアカミンの塩を調製した。
mmolを6:4メタノール/水10mlに溶解してな
る溶液を、0.1〜0.2mmolのL−アルギニン水
溶液で処理した。溶媒を蒸発させ、アミノ酸と使用され
る化合物(10)、(11)又は(12)の遊離酸との
モル比により決定される厳密な組成を有する標記塩を得
た。同様の手順で、L−オルニチン、L−リシン及びN
−メチルグルアカミンの塩を調製した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C12N 9/99
Claims (10)
- 【請求項1】 式(I): 【化1】 [式中、R1及びR2は各々独立して a)H、 b)C1-5アルキル、 c)i)フェニル及びii)メチル、メトキシ、ハロゲ
ン(Cl,Br,F,I)又はヒドロキシで置換された
フェニルから構成される群の一員で置換されたC1-5ア
ルキルから選択される]を有するファルネシルタンパク
質トランスフェラーゼを阻害するか、ないしはファルネ
シルタンパク質トランスフェラーゼの阻害剤のためのプ
ロドラッグとして作用する化合物、或いはR1及びR2の
少なくとも一方が水素である式(I)の化合物の医薬上
許容可能な塩。 - 【請求項2】 式(II): 【化2】 [式中、R1及びR2は各々独立して a)H、 b)C1-5アルキル、 c)i)フェニル及びii)メチル、メトキシ、ハロゲ
ン(Cl,Br,F,I)又はヒドロキシで置換された
フェニルから構成される群の一員で置換されたC1-5ア
ルキルから選択される]を有するファルネシルタンパク
質トランスフェラーゼを阻害するか、ないしはファルネ
シルタンパク質トランスフェラーゼの阻害剤のためのプ
ロドラッグとして作用する化合物、或いはR1及びR2の
少なくとも一方が水素である式(II)の化合物の医薬
上許容可能な塩。 - 【請求項3】 式: 【化3】 により表されることを特徴とする請求項1に記載の化合
物。 - 【請求項4】 式: 【化4】 により表されることを特徴とする請求項2に記載の化合
物。 - 【請求項5】 医薬キャリヤーと、該キャリヤー中に分
散された治療薬として有効な量の請求項1に記載の化合
物とを含有する化学療法用組成物。 - 【請求項6】 医薬キャリヤーと、該キャリヤー中に分
散された治療薬として有効な量の請求項2に記載の化合
物とを含有する化学療法用組成物。 - 【請求項7】 患者におけるRasタンパク質のファル
ネシル化を阻害するのに有用な請求項1に記載の化合物
の投与に適した薬剤調製のための、請求項1に記載の化
合物の治療上有効量の使用。 - 【請求項8】 患者におけるRasタンパク質のファル
ネシル化を阻害するのに有用な請求項2に記載の化合物
の投与に適した薬剤調製のための、請求項2に記載の化
合物の治療上有効量の使用。 - 【請求項9】 患者における癌の治療に有用な請求項1
に記載の化合物の投与に適した薬剤調製のための、請求
項1に記載の化合物の治療上有効量の使用。 - 【請求項10】 患者における癌の治療に有用な請求項
2に記載の化合物の投与に適した薬剤調製のための、請
求項2に記載の化合物の治療上有効量の使用。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US809199 | 1991-12-16 | ||
US07/809,199 US5260479A (en) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | Inhibitors of farnesyl protein transferase |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05262693A true JPH05262693A (ja) | 1993-10-12 |
JPH075509B2 JPH075509B2 (ja) | 1995-01-25 |
Family
ID=25200770
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4332955A Expired - Lifetime JPH075509B2 (ja) | 1991-12-16 | 1992-12-14 | ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼの阻害剤 |
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---|---|
US (1) | US5260479A (ja) |
EP (1) | EP0547672A3 (ja) |
JP (1) | JPH075509B2 (ja) |
CA (1) | CA2085282A1 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008115183A (ja) * | 2005-09-22 | 2008-05-22 | Meiji Seika Kaisha Ltd | メタロ−β−ラクタマーゼ阻害剤 |
US9260375B2 (en) | 2005-09-22 | 2016-02-16 | Meiji Seika Kaisha, Ltd. | Metallo-β-lactamase inhibitors |
JP2021529752A (ja) * | 2018-06-29 | 2021-11-04 | エルゴン ファーマシューティカルズ エルエルシー | イタコン酸誘導体の組成物及び使用方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5298655A (en) * | 1991-09-27 | 1994-03-29 | Merck & Co., Inc. | Farnesyl pyrophosphate analogs |
GB9315494D0 (en) * | 1993-07-27 | 1993-09-08 | Springer Caroline | Improvements relating to prodrugs |
US5783593A (en) * | 1993-11-04 | 1998-07-21 | Abbott Laboratories | Inhibitors of squalene synthetase and protein farnesyltransferase |
US5631401A (en) * | 1994-02-09 | 1997-05-20 | Abbott Laboratories | Inhibitors of protein farnesyltransferase and squalene synthase |
CA2185441A1 (en) * | 1994-03-15 | 1995-09-21 | Michael D. Lewis | Isoprenyl transferase inhibitors |
US5436263A (en) * | 1994-03-22 | 1995-07-25 | Merck & Co., Inc. | Inhibitors of farnesyl-protein transferase |
US5420334A (en) * | 1994-04-04 | 1995-05-30 | Merck & Co., Inc. | Inhibitors of farnesyl-protein transferase |
US5510371A (en) * | 1994-06-06 | 1996-04-23 | Merck & Co., Inc. | Inhibitors of farnesyl-protein transferase |
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US5663193A (en) * | 1995-07-25 | 1997-09-02 | Merck & Co., Inc. | Inhibitors of farnesyl-protein transferase |
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US5043268A (en) * | 1990-05-04 | 1991-08-27 | The Trustees Of Princeton University | Substrates and inhibitors for prenyl cysteine methyltransferase enzymes |
US5185248A (en) * | 1990-05-08 | 1993-02-09 | E. R. Squibb & Sons, Inc. | Farnesyl-protein transferase assay for identifying compounds that block neoplastic transformation |
-
1991
- 1991-12-16 US US07/809,199 patent/US5260479A/en not_active Expired - Fee Related
-
1992
- 1992-12-08 EP EP19920203809 patent/EP0547672A3/en not_active Withdrawn
- 1992-12-14 CA CA002085282A patent/CA2085282A1/en not_active Abandoned
- 1992-12-14 JP JP4332955A patent/JPH075509B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008115183A (ja) * | 2005-09-22 | 2008-05-22 | Meiji Seika Kaisha Ltd | メタロ−β−ラクタマーゼ阻害剤 |
US9260375B2 (en) | 2005-09-22 | 2016-02-16 | Meiji Seika Kaisha, Ltd. | Metallo-β-lactamase inhibitors |
JP2021529752A (ja) * | 2018-06-29 | 2021-11-04 | エルゴン ファーマシューティカルズ エルエルシー | イタコン酸誘導体の組成物及び使用方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
EP0547672A3 (en) | 1993-08-25 |
CA2085282A1 (en) | 1993-06-17 |
US5260479A (en) | 1993-11-09 |
JPH075509B2 (ja) | 1995-01-25 |
EP0547672A2 (en) | 1993-06-23 |
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