JPH05261086A - 核磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

核磁気共鳴イメージング装置

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JPH05261086A
JPH05261086A JP4092218A JP9221892A JPH05261086A JP H05261086 A JPH05261086 A JP H05261086A JP 4092218 A JP4092218 A JP 4092218A JP 9221892 A JP9221892 A JP 9221892A JP H05261086 A JPH05261086 A JP H05261086A
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JP
Japan
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filter
magnetic resonance
nuclear magnetic
data
signal
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JP4092218A
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Inventor
Yasumasa Saito
安正 齊藤
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
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Hitachi Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像再構成のために前処理として実行される
NMR信号のディジタルフィルタ処理において、一般的
に使用されるFIR方式のディジタルフィルタでは直線
位相特性を実現できるが、処理時間が増大する処理時間
を増加させず、位相特性を乱さないディジタルフィルタ
を提供する。 【構成】 FIR方式に比べフィルタの次数が小さく、
演算処理時間の増加を防げるIIR方式によるディジタ
ルフィルタを使用する。ただし、位相回転を無くすため
に同一係数でのフィルタ処理を2回実施し、2回目のデ
ータ入力は時系列の順序を1回目と逆にする処理を行
う。 【効果】 本発明によれば、FIR方式に比較して低い
次数で急峻な特性が得られるIIR方式のディジタルフ
ィルタを使用することにより演算時間が短縮され、次々
と収集されるデータの処理が可能となる。又2段構成の
フィルタ処理とし、1回目と2回目でデータの入力順序
を時系列に対して逆にすることにより、単一IIR方式
における位相回転の非直線性という問題も解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、核磁気共鳴イメージン
グ装置(MRI装置)、特に、AD変換部ディジタル信
号処理系のフィルタの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】MRI装置では被検体の特定原子核に共
鳴する高周波パルスを照射して励起し、共鳴した原子核
より放出される高周波信号(これをNMR信号という)
を検出して、これをもとに画像の再構成を行う。上記N
MR信号を検出するアナログ式の高周波受信系56A
は、図4に示したように高周波受信コイル61bでNM
R信号を検出し、このNMR信号を増幅器64、周波数
変換器20及び2系統の直交位相検波器65、オーディ
オ増幅器21、アナログローパスフィルタ22(アナロ
グ低減通過フィルタ)を介してAD変換器66に入力し
てディジタル量に変換し、信号処理系57に送り、画像
の再構成を行う。ここでアナログローパスフィルタ22
はAD変換器66でアナログ信号をディジタル信号にす
るときに発生する折り返しを防ぐためにナイキスト周波
数以上の帯域を制限する役目をしている。
【0003】この方法ではオーディオ(AF)帯域(D
C±Δf)の信号にオーディオ増幅器21、アナログロ
ーパスフィルタ22などに含まれるDCオフセット、電
源ハム(及びその高周波)が混入し、画像上では周波数
方向の中心付近にノイズとなって現れる。また、直交位
相検波器65で使用するローカル周波数(0゜、90
゜)の位相誤差やAF系の振幅誤差があると画像の中心
を点対称の中心とした偽像が現れるという問題がある。
【0004】この問題を解決する方法として図5に示し
たように上記直交位相検波やフィルタ処理をディジタル
領域で行うディジタル方式の高周波受信系56Bがあ
る。これは高周波受信コイル61bで検出したNMR信
号を、周波数変換器20で中間周波数(fIF±Δf)に
変換し、アナログローパスフィルタ22を介してAD変
換器66に入力してディジタル量に変換し、以降はAD
変換部信号処理系を構成する、ディジタル式のバンドパ
スフィルタ(帯域通過フィルタ、以下、BPFと記
す。)23、ディジタル直交位相検波器24、ローパス
フィルタ(以下、LPFと記す。)25で所期のディジ
タル処理を行う。この処理を行ったディジタルデータは
信号処理系57にに送られ、画像の再構成を行う。
【0005】ここで、BPF23は図6(a)に示した
周波数特性(概略)をもち、ディジタル信号に含まれる
DCオフセット、電源ハム(及びその高周波)を除去す
る働きをする。ディジタル直交位相検波器24はそれぞ
れが直交するように周波数がfIFの正弦波(sin)、
余弦波(cos)のデータと乗算を行う。この乗算はデ
ィジタル的に行われるため、位相誤差や振幅誤差は極微
となり、前述した問題は解消される。この処理によって
ディジタル信号は図6(b)に示したように中心周波数
がDCと2fIFの2つの帯域に分かれるのでLPF25
によって周波数2fIFの信号を除去し、さらに所望の帯
域に制限を行う。
【0006】MRI装置において、受信したNMR信号
には周波数だけでなく位相にも画像の位置情報が付加さ
れているため、これらのBPF23、LPF25のディ
ジタルフィルタの処理によって位相情報が乱れた場合に
は、本来の画像を再構成することができなくなるという
問題が生じる。従って、これらのディジタルフィルタは
通常、位相特性が周波数に対して直線とすることができ
る図7(a)に示したようなFIR(Finite Impulse R
esponseの略。有限長インパルス応答方式。非再帰型と
もいう)方式が使用される。図7(a)でz-1は遅延子
26と呼ばれ、サンプルデータを1つだけ遅らせる働き
をする。この回路では遅延子26で遅れたデータとフィ
ルタ係数h(k)が乗算器27で掛け合わされ、加算器
28で加算され出力データとなる。この回路を表す式は
【数1】 であり、h(k)はフィルタ係数、Nは次数でこれらが
ディジタルフィルタの特性を決定する。この回路の周波
数特性を表す伝達関数G(jω)は
【数2】 である。ここで直線位相特性となる条件の1つの例は
【数3】 であり、これは図6(b)に示したように((N+1)
/2)を中心に対称な波形である(N:偶数の時)。こ
の時の位相特性∠G(jω)は
【数4】 となり、周波数に対して直線となる。この直線となるこ
とについては、「ディジタルフィルタの設計」(武部
幹著。東海大学出版会。1986年版。54頁〜59
頁)に詳しい。
【0007】従って、FIR方式によってディジタルフ
ィルタ処理を行うことにより、信号の位相情報を乱すこ
となく不要なノイズを減少させ、良好な画像を得ること
ができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このFIR方式による
ディジタルフィルタでは、前述したように完全直線位相
(群遅延平坦)特性を実現できるほか、非再帰型構成の
ため、常に安定性が保証される等の長所がある。しかし
ながら、急峻な遮断特性を得るには、フィルタの次数を
かなり高くする必要があり演算量が増え、処理速度が低
下する、あるいは高速処理のために高価なハードウェア
が必要となる、という問題がある。
【0009】MRイメージングでは一定の時間間隔でN
MR信号を次々に収集するため、演算量が増えて処理速
度が低下した場合には、次のNMR信号収集の始まりま
でに、処理が終わらなくなってしまうという問題が発生
する。
【0010】ディジタルフィルタの構成方法は前述した
FIR方式の他に図8に示したようなIIR(Infinite
impulse Responseの略。無限長インパルス応答方式。
再帰型とも呼ばれる)方式がある。この回路を表す式は
【数5】 であり、a(k)、b(k)はフィルタの係数、Mは次
数で、IIR方式ではこれらがフィルタの特性を決定す
る。この回路の周波数特性を表す伝達関数H(jω)は
【数6】 である。このIIR方式では、同じ振幅周波数特性を得
るのにFIR方式と比較して、少ない次数で実現できる
という特徴があり、FIR方式の場合に発生する演算量
が増えて処理速度が低下するという問題点を解消するこ
とができる。しかしながら、このIIR方式は図8から
わかるように過去の出力が演算に影響する再帰型構成の
ためFIR方式で可能であった完全直線位相(群遅延平
坦)特性を得ることは不可能である。前述したようにM
Rイメージングにおいては位相が重要な情報であるた
め、このままではIIR方式を採用することはできな
い。
【0011】本発明の目的は、FIR方式ではなく、I
IR方式を採用して、FIR方式の欠点を解消し、併せ
てIIR方式での位相回転の非直線性の欠点も解消して
なる核磁気共鳴イメージング装置を提供するものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、被検体に均一
な静磁場を与える手段と、傾斜磁場を与える手段と、前
記被検体の組織を構成する原子の原子核に核磁気共鳴を
起こさせるために高周波磁場を与える高周波パルス送信
手段と、前記核磁気共鳴による信号を検出する核磁気共
鳴信号検出手段と、該共鳴信号を用いて画像再構成演算
を行う演算手段と、より成る核磁気共鳴イメージング装
置において、前記核磁気共鳴信号検出手段におけるAD
変換部ディジタル信号処理系のディジタルフィルタを、
信号の位相回転が発生しないように、再帰型フィルタを
組合せたディジタルフィルタ手段で構成した(請求項
1)。
【0013】更に本発明では、前記ディジタルフィルタ
手段は、フィルタ処理対象となるデータを入力する第1
の再帰型フィルタと、第1の再帰型フィルタからの出力
データを第1の再帰型フィルタへの入力の時の時系列の
順序と逆にして入力する第2の再帰型フィルタと、より
成る(請求項2)。
【0014】更に本発明は、前記ディジタルフィルタ手
段は、フィルタ処理対象となるデータを時系列の早い順
序で入力する第1の再帰型フィルタと、上記フィルタ処
理対象となるデータを時系列の遅い順序で入力する第2
の再帰型フィルタと、上記第1、第2の再帰型フィルタ
の出力に関して、データの時系列の順序を合わせて加算
する加算器と、より成る(請求項3)。
【0015】
【作用】本発明によれば、FIR方式に比較して低い次
数で急峻な特性が得られるIIR方式のディジタルフィ
ルタを使用する(請求項1〜3)。これによって演算時
間が短縮され、次々と収集されるデータの処理が可能と
なり、FIR方式で問題となった演算時間の増大による
処理速度の低下という問題を解決できる。また2段構成
の(第1、第2の再帰型フィルタ)のIIR方式とし、
1回目と2回目でデータの入力順序を時系列に対して逆
にする(請求項2〜3)。これによって、単一にIIR
方式における位相回転の非直線性という問題も解決され
る。
【0016】
【実施例】先ず、本発明の基本的な考え方を述べる。I
IR方式ではそのまま採用したのでは、位相に関して完
全直線位相特性を得ることは不可能である。そこで(数
5)で表されたIIR方式によって処理されたデータの
位相特性に注目し、このフィルタ処理(処理1とする)
を施した時の位相特性∠H(jω)を
【数7】 と定義する。このφ1(ω)は前述した理由から(数
4)のように周波数に対しての1次曲線ではない。この
処理1を行ったデータに別のある処理2(伝達関数:
H′(jω))を加えるとする。この処理の位相特性∠
H′(jω)が
【数8】 で表され、ここで
【数9】 が成り立つとすると、処理1と処理2による位相特性の
和∠HH′(jω)は
【数10】 となり、位相の回転をなくすことが可能となる。
【0017】従って、IIR方式によるフィルタ処理の
後に、位相の周波数特性が絶対値が同じ値で且つ符号が
反転しているような処理を施すこととした。この条件を
満たすH′(jω)は実際にはH(jω)である。但
し、データの入力の方法を処理1と処理2で次のように
変える。即ち、処理1では入力するデータの順序を時刻
系の順とするのに対し、処理2では時系列の順序を逆に
して入力する。これによってH′(jω)の振幅特性|
H′(jω)|と位相特性∠H′(jω)は
【数11】
【数12】 となり、全体の振幅特性は1回のときの2倍、位相回転
は0になる。
【0018】従って、上記の問題を解決する手段とし
て、演算量の増加を抑えて、処理速度低下を防ぐために
IIR方式でフィルタ処理を行い、且つ、これを2回実
施する。また、2回目のデータ入力は時系列の順序を1
回目と逆にすることとした。
【0019】以下、本発明の実施例を添付図面に基づい
て詳細に説明する。図9は本発明に係る核磁気共鳴イメ
ージング装置の全体構成図を示すブロック図である。こ
の核磁気共鳴イメージング装置は、核磁気共鳴(NM
R)現象を利用して被検体50の断層画像を得るもの
で、静磁場発生磁石51と、中央処理装置(以下、CP
Uという)52と、シーケンサ53と送信系54と、勾
配磁場発生系55と、受信系56と、信号処理系57と
からなる。上記静磁場発生磁石51は、被検体50の周
りにその体軸と直交する方向に強く均一な静磁場を発生
させるもので、上記被検体50の周りのある広がりをも
った空間に永久磁石方式又は常伝導方式あるいは超伝導
方式の磁場発生手段が配置されている。上記シーケンサ
53は、CPU52の制御で動作し、被検体50の断層
画像のデータ収集に必要な種々の命令を送信系54及び
勾配磁場発生系55並びに受信系56に送るものであ
る。上記送信系54は、高周波発信器58と変調器59
と高周波増幅器60と送信側の高周波コイル61aとか
らなり、上記高周波発信器58から出力された高周波信
号をシーケンサ53の命令で出力された振幅の値で変調
器59により振幅変調し、この振幅変調された高周波パ
ルスを高周波増幅器60で増幅した後に被検体50に近
接して配置された高周波送信コイル61aに供給するこ
とにより、電磁波が上記被検体50に照射されるように
なっている。
【0020】上記勾配磁場発生系55は、X、Y、Zの
3軸方向に巻かれた傾斜磁場コイル62とそれぞれのコ
イルを駆動する傾斜磁場電源63とからなり、上記シー
ケンサ53からの命令に従ってそれぞれのコイルの傾斜
磁場電源63を駆動することにより、X、Y、Zの3軸
方向の傾斜磁場Gx、Gy、Gzを被検体50に印加す
るようになっている。この傾斜磁場の加え方により、被
検体50に対するスライス面を設定することができる。
上記受信系56は、受信側の高周波コイル61bと増幅
器64と直交位相検波器65とAD変換器66とからな
り、上記送信系の高周波コイル61aから照射された電
磁波による被検体50の応答の電磁波(NMR信号)は
被検体50に近接して配置された高周波受信コイル61
bで検出され、増幅器64及び直交位相検波器65を介
してAD変換器66に入力してディジタル量に変換さ
れ、更にシーケンサ63からの命令によるタイミングで
直交位相検波器65によりサンプリングされた2系統の
収集データとされ、その信号が信号処理系57に送られ
るようになっている。この信号処理系57は、CPU5
2と、磁気ディスク67及び磁気テープ68等の記録装
置と、CRT等のディスプレイ69とからなり上記CP
U52でフーリエ変換、補正係数計算、画像再構成等の
処理を行い、任意断面の信号強度分布あるいは複数の信
号に適当な演算を行って得られた分布を画像化してディ
スプレイ69に表示すようになっている。
【0021】尚、図9において、送信側及び受信側の高
周波コイル61a、61bと傾斜磁場コイル62は、被
検体50の周りの空間に配置された静磁場発生磁石51
の磁場空間内に配置されている。
【0022】図1(a)は本発明のIIR方式の2段構
成によるディジタルフィルタの構成を示した図で、図5
に示したBPF23とLPF25の処理に使用される。
MRイメージングにおけるNMR信号は図3(a)に示
したように一定の時間間隔で有限長(n)のデータが次
々に収集され、ディジタル化されたデータが図1(a)
に示したようにディジタルフィルタに入力される。従っ
て、1つの長さnのデータは次のデータが入力されるま
でに処理を完了させなければならない。さて、このデー
タX(nT)を、1段目のディジタルフィルタにX(0)、
X(1)、X(2)、……、X(n)の順で入力する。D
(nT)は1段目のフィルタ処理を行った出力データでX
(0)、X(1)、……、X(n)に対応するデータはそれ
ぞれ、D(0)、D(1)、D(2)、……、D(n)であ
る。次にこのデータを2段目のフィルタに入力するが、
データを入力する順序を1段目とは逆にしてD(N)、D
(n-1)、……、D(1)、D(0)の順で入力する。2段
目のフィルタ出力はY(nT)はY(N)、Y(n-1)、…
…、Y(1)、Y(0)の順で得られ、これは、入力デー
タX(nT)のX(N)、X(n-1)、……、X(1)、X
(0)に対応する。以上の処理によって、このフィルタ
の振幅周波数特性は1段の振幅周波数特性の2倍、位相
回転は図3(b)に示したように0となる。
【0023】ここでは1段目のフィルタに入力する順序
を時系列の早い順からとし、2段目にはその逆から入力
する方法について述べたが、図1(b)のように、これ
とは逆にデータを1度蓄え、1段目には遅い順から入力
し、2段目にはこの逆の早い順から入力する方法も考え
られる。この場合も1段目と2段目でデータの時系列順
序が逆になっているのでやはり位相の回転は1段目と2
段目で打ち消され位相回転を無くすることができる。
【0024】上述した方法は同一の係数のIIR型ディ
ジタルフィルタを2段構成にした乗算形の構成方法であ
るが、図2に示したような加算形の構成方法も考えられ
る。すなわち、2つの同一のフィルタを用意し、一方の
フィルタにはデータを時系列の早い順序で入力し、他方
のフィルタにはデータを時系列の遅い順序で入力する。
次にこれら2系統の出力データの時系列順序を合わせて
加算を行うものである。この方法でも、一方の位相回転
が他方のそれと符号が反転して且つ絶対値が等しいた
め、結局フィルタ出力データの位相回転は0となる。
【0025】又、ここでは静磁場発生磁石は永久磁石方
式の場合を例にとって説明したが、ここで述べた受信し
たNMR信号のディジタルデータのフィルタ処理は常伝
導、超伝導方式などのどのようなMRI装置にも適用可
能である。又、対象フィルタを受信系56のAD変換部
信号処理系のディジタルフィルタとしたが信号処理系5
7で使用するフィルタにも適用できる。
【0026】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、フィルタの
次数を低減し演算処理時間を抑えるために、ディジタル
フィルタの構成方法としてIIR方式の2段構成方法を
使用する。但し、この方法では、2段目のデータは時系
列の順序を逆にして入力する。これによって信号の位相
回転は常に零となり、MRイメージングで重要な信号の
位相情報を乱すことなく、高速にデータのフィルタ処理
が行えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のIIR2段構成によるディジタルフィ
ルタの実施例図である。
【図2】本発明のIIR2段構成によるディジタルフィ
ルタの他の実施例図である。
【図3】本発明のNMR信号収集及び位相ベクトルを示
す図である。
【図4】従来のアナログ方式の信号受信系を示す図であ
る。
【図5】従来のディジタル方式の信号受信系を示す図で
ある。
【図6】バンドパスフィルタ及びローパスフィルタの特
性図である。
【図7】FIR方式の構成及び特性を示す図である。
【図8】IIR方式の構成を示す図である。
【図9】本発明のMRI装置の実施例図である。
【符号の説明】
1 IIR方式のディジタルフィルタ 23 バンドパスフィルタ(BPF) 24 ディジタル直交位相検波器 25 ローパスフィルタ(LPF) 26 遅延子 27 乗算器 28 加算器 56 高周波受信系
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9118−2J G01N 24/02 K

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に均一な静磁場を与える手段と、
    傾斜磁場を与える手段と、前記被検体の組織を構成する
    原子の原子核に核磁気共鳴を起こさせるために高周波磁
    場を与える高周波パルス送信手段と、前記核磁気共鳴に
    よる信号を検出する核磁気共鳴信号検出手段と、該共鳴
    信号を用いて画像再構成演算を行う演算手段と、より成
    る核磁気共鳴イメージング装置において、前記核磁気共
    鳴信号検出手段におけるAD変換部ディジタル信号処理
    系のディジタルフィルタを、信号の位相回転が発生しな
    いように、再帰型フィルタを組合せたディジタルフィル
    タ手段で構成したことを特徴とする核磁気共鳴イメージ
    ング装置。
  2. 【請求項2】 前記ディジタルフィルタ手段は、フィル
    タ処理対象となるデータを入力する第1の再帰型フィル
    タと、第1の再帰型フィルタからの出力データを第1の
    再帰型フィルタへの入力の時の時系列の順序と逆にして
    入力する第2の再帰型フィルタと、より成る請求項1の
    核磁気共鳴イメージング装置。
  3. 【請求項3】 前記ディジタルフィルタ手段は、フィル
    タ処理対象となるデータを時系列の早い順序で入力する
    第1の再帰型フィルタと、上記フィルタ処理対象となる
    データを時系列の遅い順序で入力する第2の再帰型フィ
    ルタと、上記第1、第2の再帰型フィルタの出力に関し
    て、データの時系列の順序を合わせて加算する加算器
    と、より成る請求項1の核磁気共鳴イメージング装置。
JP4092218A 1992-03-18 1992-03-18 核磁気共鳴イメージング装置 Pending JPH05261086A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08506755A (ja) * 1993-10-06 1996-07-23 ピ,ダニエル 薬剤を目に適用するカートリッジ
JP2001078987A (ja) * 1999-05-21 2001-03-27 General Electric Co <Ge> 核磁気共鳴装置における振動性b0挙動のフィルタ処理法

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