JPH05260710A - かご形回転子の製造方法 - Google Patents

かご形回転子の製造方法

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JPH05260710A
JPH05260710A JP4055960A JP5596092A JPH05260710A JP H05260710 A JPH05260710 A JP H05260710A JP 4055960 A JP4055960 A JP 4055960A JP 5596092 A JP5596092 A JP 5596092A JP H05260710 A JPH05260710 A JP H05260710A
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JP
Japan
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rotor
boss
mixed powder
squirrel
end ring
Prior art date
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Pending
Application number
JP4055960A
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English (en)
Inventor
Sumiichi Shibuya
純市 澁谷
Teruo Washizu
照雄 鷲頭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】回転電機の回転子が外周部周速200メートル
/秒以上の超高速回転に耐えることができること。 【構成】ロートルバー4およびエンドリング5を形成す
る空間部を内部に保って積層鉄心3を覆う外側ケース6
および内側リング7をボス2に仮付けする。次に、ロー
トルバーおよびエンドリング用空間部に外部からアルミ
ナ分散強化銅の混合粉末を充填する。さらに、外側ケー
ス6および内側リング7とボス2との接合面を溶接によ
り密封する。この後、容器内で所定の温度、圧力条件を
維持して混合粉末を焼結し、各部材間を拡散接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば回転電気の一
種である誘導電動機に組込んで使用されるかご形回転子
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】誘導電動機は用途に応じて様々な種類の
ものが実用に供され、その代表的なものにかご形誘導電
動機がある。このかご形誘導電動機で使用される回転子
は、一般に、薄い鉄板を多数重ねて形成される、いわゆ
る積層鉄心として組み上げ、ロートルバーおよびエンド
リングにアルミニウム材を用いるダイキャスト鋳造を経
て製作される。
【0003】このように製作した回転子はアルミニウム
材のエンドリングが回転数の上昇と共に応力が高くな
り、機械的強度の限界を超えたところで材料に破損が生
じる。すなわち、高速回転体であるこの種の回転子はエ
ンドリングが耐えられる強度から回転数の上限が決めら
れており、たとえば回転子の外周部周速200メートル
/秒が一応の目安となる値といわれている(たとえば
「超高速回転機の現状と将来」電気学会東京支部主催講
習会予稿集 昭和62年11月18日)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】アルミニウム材のロー
ドルバーおよびエンドリングからなるかご形誘導電動機
用回転子はある決められた回転数を超えて使用すること
ができない。かご形誘導電動機の用途によっては超高速
回転で用いられるものも多々あり、従来のアルミニウム
材によらない技術の開発が急がれている。たとえば、鋼
材を用いたバーロータと称する回転子が提案されている
が、これも超高速回転のものに供したとき、強度上の問
題を生じる。
【0005】そこで、本発明の目的は回転子の外周部周
速200m/秒以上の超高速回転に余裕をもって耐える
ことができるかご形回転子の製造方法を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によるかご形回転子の製造方法は積層鉄心の積
層方法両端にわたるロートルバーおよびエンドリングを
形成するための空間部を内部に保って積層鉄心全体を覆
う囲い材をボスに仮付けし、次に、ロートルリングおよ
びエンドリング用空間部に外部からアルミナ分散強化銅
の混合粉末を充填すると共に、囲い板と前記ボスとの間
の接合面を真空のもとで溶接により密封し、この後、所
定の温度ならびに圧力条件を保持している容器内で混合
粉末を焼結し、かつ各部材間を拡散接合するようにした
ことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】本発明によるロ−トルバ−およびエンドリング
の機械的強度はアルミナ分散強化銅によって大きく向上
する。このアルミナ分散強化銅の耐力(降伏強さ)を一
般の銅材と比較すれば、少ないもので数倍、特性を大き
く相違させたもので、これをさらに上回る強度を持たせ
ることができる。周速の高まりとともにロ−トルバ−お
よびエンドリングに作用する応力が大きくなっても、外
周部周速200m/秒の2倍程度は耐力の比較からは問
題のない値である。その他の機械的強度の比較において
2倍以上の水準を満足していない場合、材料をさらに改
良して所望とする水準に近つげる。こうして、得られる
かご形回転子は回転数70000〜8000r.p.m にも
耐えることが可能である。
【0008】
【実施例】本発明の一実施例を図1および図2を参照し
て説明する。
【0009】図1において、符号1で示される回転子の
製作はボス2とに組み合わされた積層鉄心3にロートル
バー4およびエンドリング5を形成するためにそこに空
間部を保つことから始まる。予め用意された外側ケース
6と内側リング7とをボス2に溶接で仮付けし、双方の
間の開口を通してアルミナ分散強化銅の混合粉末を空間
部分に充填する。すべての粉末の充填を終えたならば、
開口を側板8で塞ぎ、これも溶接で外側ケース6と内側
リング7とに仮付けしておく。
【0010】次に、仮付けされた外側ケース6、内側リ
ング7および側板8を真空のもとで溶接し、真空封じを
施す。この要領はボス2と外側ケース6との接合面9、
外側ボス2と内側リング7との接合面10、内側リング
7との側板8との接合面11および外側ケース6と側板
8との接合面12を完全に密封することを主眼とするも
ので、本実施例は電子ビーム溶接を用いて実施してい
る。次に、ロートルバー4およびエンドリング5のため
に充填されたアルミナ分散強化銅の混合粉末を所定の温
度で焼結する。
【0011】この焼結処理においては図2に示される拡
散接合装置13が使用される。前工程までに組み立てら
れた回転子1を拡散接合装置13の圧力容器14内に運
び込んでその中央部に置き、次の操作によって処理を進
める。すなわち、初めに、排気装置15を稼動させて圧
力容器14内の圧力を1×10-3Torr程度に下げる。こ
の監視用として圧力計20aが備えられる。
【0012】次に、給気装置16を運転して圧力容器1
4内へ、たとえばアルゴンガスなどの不活性ガスを送り
込む。これは圧力上昇を圧力計20b、20cにより監
視しながら、80 kgf/cm2 程度に達するまで供給を続
ける。
【0013】この初期圧力が確立されたところで、次
に、ヒータ17を働かせて圧力容器14内の温度を上昇
せしめ、引き続き器内圧力を高めて行く。このとき、ヒ
ータ17の熱は圧力容器14内の各方向に伝わるが、リ
フレクタ18に向かった熱が反射され、これが輻射熱板
19に達する。そして、輻射伝熱板19から放射される
熱によって圧力容器14内は均一な温度分布になる。圧
力容器14内に充満する不活性ガスはこの熱を受けて温
度が上昇し、圧力も最終的に後記目標値まで上昇を遂げ
る。この監視には熱電対21と圧力計20cが使用され
る。
【0014】このようにして目標とする温度および圧力
が得られたら、この条件を一定時間保持しつつ、回転子
1内のロートルバー4およびエンドリング5の焼結と各
部材間の拡散接合とを同時に果たす。部材間の接合には
積層鉄心3とロートルバー4およびエンドリング5との
間の接合、ロートルバー4とエンドリング5との間の接
合が含まれる。
【0015】本実施例における焼結ならびに拡散接合条
件は温度800〜950℃、圧力1000〜1500 k
gf/cm2 および保持時間1〜3時間である。この後、拡
散接合装置13の操作はヒータ17からの熱の供給を停
止し、不活性ガスの温度を下げる。
【0016】この後、不活性ガスを圧力容器内から抽出
した圧力容器14内の圧力を大気圧に戻し、処理を終え
た回転子1を外へ運び出す。最後に、回転子1として不
要な外側ケース6、内側リング7、側板8を取り除く
と、図3に示される所望のかご形回転子が得られる。
【0017】このかご形回転子はロートルバーおよびエ
ンドリングがアルミナ分散強化銅から構成されるので、
機械的強度が格段に優れ、従来と形状がほぼ同一である
と仮定して外周部周速200m/秒は全く問題のない値
であり、回転数70000〜80000r.p.m 相当する
強さのものも製作することができる。なお、本発明は回
転子のスロットが閉スロットに限らず、開スロットにも
適用可能である。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明は
ロートルバーおよびエンドリングを形成するための空間
部を内部に保って積層鉄心全体を覆う囲い材をボスに仮
り付けし、ロートルバーおよびエンドリング用空間部に
外部からアルミナ分散強化銅の混合粉末を充填すると共
に、囲い材とボスとの接合面を溶接により密封し、所定
の温度ならびに圧力条件を保持している容器内で混合粉
末を焼結し、かつ各部材間を拡散接合するようにしたの
で、機械的強度において従来のものと比べ、格段に優れ
たロートルバーおよびエンドリングを得ることができ、
超高速回転に供される回転電機の信頼性を大きく向上さ
せるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による製造方法の前工程を説明するため
の図。
【図2】本発明による製造方法の後工程を説明するため
の図。
【図3】本発明方法により得られたかご形回転子の断面
図。
【符号の説明】
1…回転子、2…ボス、3…積層鉄心、4…ロートルバ
ー、5…エンドリング、6…外側ケース、7…内側リン
グ、8…側板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層鉄心の積層方向両端にわたるロート
    ルバーおよびエンドリングを形成するための空間部を内
    部に保って該積層鉄心全体を覆う囲い材をボスに仮付け
    し、次に、前記ロートルリングおよびエンドリング用空
    間部に外部からアルミナ分散強化銅の混合粉末を充填す
    ると共に、前記囲い材と前記ボスとの接合面を真空のも
    とで溶接により密封し、この後、所定の温度ならびに圧
    力条件を保持している容器内で前記混合粉末を焼結し、
    かつ各部材間を拡散接合するようにしたことを特徴とす
    るかご形回転子の製造方法。
JP4055960A 1992-03-16 1992-03-16 かご形回転子の製造方法 Pending JPH05260710A (ja)

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