JPH0525983A - 掘管の連結装置 - Google Patents
掘管の連結装置Info
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- JPH0525983A JPH0525983A JP18239791A JP18239791A JPH0525983A JP H0525983 A JPH0525983 A JP H0525983A JP 18239791 A JP18239791 A JP 18239791A JP 18239791 A JP18239791 A JP 18239791A JP H0525983 A JPH0525983 A JP H0525983A
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- pipe
- spline
- digging
- drill pipe
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 単位掘管12、12同士の連結と取り外しを
短時間で行うことができる掘管の連結装置10を提供す
るする。 【構成】 ねじ部材18を掘管12の一端部に所定以上
のトルクで滑動するように設けると共に、スプライン1
6を掘管12の固着した連結部材14の外周部に形成
し、更にスプライン30をねじ部材18に取付けたフラ
ンジ26の外周部に形成する。また、ねじ部材18とね
じ結合する連結部材32を継ぎ足す掘管12の上端部に
固着し、スプライン36を連結部材32の外周部に形成
する。更に、筒体38の内側に前記スプライン16、3
0、36と噛み合う係合部40を形成して、筒体38を
掘管12、12の一端部又は他端部に掘管12、12の
軸線方向に上下動自在に設ける。
短時間で行うことができる掘管の連結装置10を提供す
るする。 【構成】 ねじ部材18を掘管12の一端部に所定以上
のトルクで滑動するように設けると共に、スプライン1
6を掘管12の固着した連結部材14の外周部に形成
し、更にスプライン30をねじ部材18に取付けたフラ
ンジ26の外周部に形成する。また、ねじ部材18とね
じ結合する連結部材32を継ぎ足す掘管12の上端部に
固着し、スプライン36を連結部材32の外周部に形成
する。更に、筒体38の内側に前記スプライン16、3
0、36と噛み合う係合部40を形成して、筒体38を
掘管12、12の一端部又は他端部に掘管12、12の
軸線方向に上下動自在に設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は掘管の連結装置に係り、
特に単位掘管を順次連結して地中を掘進する掘管の連結
装置に関する。
特に単位掘管を順次連結して地中を掘進する掘管の連結
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ボーリング作業等は一定の長さに形成さ
れた単位掘管を順次連結して地中を掘進して行う。そし
て、一般に単位掘管同士の連結は、単位掘管が小口径の
場合と大口径の場合とで異なる。即ち、単位掘管が小口
径の場合は、単位掘管の先端部に雄ねじを形成すると共
にその後端部に雌ねじを形成して、単位掘管同士を雄ね
じと雌ねじとで連結し単位掘管を順次同軸上に連結す
る。また、単位掘管が大口径の場合は、単位掘管の先端
部及び後端部にフランジを形成して、単位掘管同士の先
端部及び後端部のフランジをボルトで連結し単位掘管を
順次同軸上に連結する。或いは、ピン等で受けて連結す
るもの等がある。
れた単位掘管を順次連結して地中を掘進して行う。そし
て、一般に単位掘管同士の連結は、単位掘管が小口径の
場合と大口径の場合とで異なる。即ち、単位掘管が小口
径の場合は、単位掘管の先端部に雄ねじを形成すると共
にその後端部に雌ねじを形成して、単位掘管同士を雄ね
じと雌ねじとで連結し単位掘管を順次同軸上に連結す
る。また、単位掘管が大口径の場合は、単位掘管の先端
部及び後端部にフランジを形成して、単位掘管同士の先
端部及び後端部のフランジをボルトで連結し単位掘管を
順次同軸上に連結する。或いは、ピン等で受けて連結す
るもの等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、雄ねじ
と雌ねじの場合単位掘管同士の連結は短時間で行うこと
ができるが、掘進後の単位掘管同士の取り外しに過大な
トルクを要する。従って単位掘管同士の取り外しに時間
がかかるという問題がある。また、フランジ接続の場合
フランジを数本のボルトで締めつけて連結するので着脱
に時間がかかるという問題がある。
と雌ねじの場合単位掘管同士の連結は短時間で行うこと
ができるが、掘進後の単位掘管同士の取り外しに過大な
トルクを要する。従って単位掘管同士の取り外しに時間
がかかるという問題がある。また、フランジ接続の場合
フランジを数本のボルトで締めつけて連結するので着脱
に時間がかかるという問題がある。
【0004】更に、複数の並列された掘管を一度に連結
する場合、位置合わせやセンタ出し等に過大な時間がか
かると共に技術的にも困難が伴う。本発明はこのような
事情に鑑みてなされたもので、単位掘管同士の連結と取
り外しを短時間で行うことができると共に複数の並列し
た多軸掘管に於いても容易に連結可能な掘管の連結装置
を提供することを目的とする。
する場合、位置合わせやセンタ出し等に過大な時間がか
かると共に技術的にも困難が伴う。本発明はこのような
事情に鑑みてなされたもので、単位掘管同士の連結と取
り外しを短時間で行うことができると共に複数の並列し
た多軸掘管に於いても容易に連結可能な掘管の連結装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
する為に、一定長さの単位掘管を順次連結して回転と送
りを与えつつ地中を掘進する掘管の連結装置において、
前記掘管の一端部に所定以上の回動トルクで滑動するよ
うに設けられ、第1ねじ部が螺刻された連結部材と、前
記掘管の一端部の外周に形成された第1スプライン部
と、前記連結部材の外周に形成された第2スプライン部
と、前記掘管の他端部に形成され、前記連結部材の第1
ねじ部とねじ結合可能に形成された第2ねじ部と、前記
掘管の他端部の外周に形成された第3スプライン部と、
前記掘管の第1、第2、第3スプライン部に噛み合う係
合部が内側に形成され、掘管の一端部または他端部のス
プライン部に噛み合って掘管の軸線方向に移動可能に設
けられた筒体と、を備え、前記掘管の第1、第2ねじ部
とで掘管同士の連結を行い、前記筒体の係合部と第1、
第2、第3スプライン部を噛み合わせて掘管同士に回動
トルクを伝達することを特徴とする。
する為に、一定長さの単位掘管を順次連結して回転と送
りを与えつつ地中を掘進する掘管の連結装置において、
前記掘管の一端部に所定以上の回動トルクで滑動するよ
うに設けられ、第1ねじ部が螺刻された連結部材と、前
記掘管の一端部の外周に形成された第1スプライン部
と、前記連結部材の外周に形成された第2スプライン部
と、前記掘管の他端部に形成され、前記連結部材の第1
ねじ部とねじ結合可能に形成された第2ねじ部と、前記
掘管の他端部の外周に形成された第3スプライン部と、
前記掘管の第1、第2、第3スプライン部に噛み合う係
合部が内側に形成され、掘管の一端部または他端部のス
プライン部に噛み合って掘管の軸線方向に移動可能に設
けられた筒体と、を備え、前記掘管の第1、第2ねじ部
とで掘管同士の連結を行い、前記筒体の係合部と第1、
第2、第3スプライン部を噛み合わせて掘管同士に回動
トルクを伝達することを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明の第1実施例によれば、連結部材の第1
ねじ部を掘管の一端部に所定以上のトルクで滑動するよ
うに設けると共に、第1スプライン部を掘管の一端部の
外周に形成し、更に第2のスプライン部を連結部材の外
周部に形成した。また、第1ねじ部とねじ結合する第2
ねじ部を掘管の他端部に形成し、第3スプライン部を掘
管の他端部の外周に形成した。更に、筒体の内側に掘管
の第1、第2、第3スプライン部に噛み合う係合部を形
成し、この筒体を掘管の一端部または他端部に掘管の軸
線方向に移動可能に設けた。
ねじ部を掘管の一端部に所定以上のトルクで滑動するよ
うに設けると共に、第1スプライン部を掘管の一端部の
外周に形成し、更に第2のスプライン部を連結部材の外
周部に形成した。また、第1ねじ部とねじ結合する第2
ねじ部を掘管の他端部に形成し、第3スプライン部を掘
管の他端部の外周に形成した。更に、筒体の内側に掘管
の第1、第2、第3スプライン部に噛み合う係合部を形
成し、この筒体を掘管の一端部または他端部に掘管の軸
線方向に移動可能に設けた。
【0007】従って、掘管同士の連結は、掘管の第1、
第2ねじ部とで掘管同士の連結を行い、第1スプライン
部、第2スプライン部と筒体の係合部とを噛み合わせる
と共に、第3スプライン部と筒体の係合部とを噛み合わ
せる。これにより、一方の掘管から他方の掘管に回動ト
ルクを伝達することができる。本発明の第2実施例によ
れば、先ず、第1ねじ部を掘管の一端部に所定以上のト
ルクで滑動するように設け、そして連結部材を第1ねじ
部の外周に弾性体片を介してスプライン結合する。次
に、掘管の他端部に形成された第2ねじ部を前記第1ね
じ部に係合し、掘管の一端部と掘管の他端部とで前記連
結部材を挟んで固定する。次いで、筒体を掘管の軸線方
向に移動し、筒体の係合部を、掘管の一端部の外周に形
成された第1スプライン、連結部材の外周に形成された
第2スプライン、掘管の他端部の外周に形成された第3
スプライン部と噛み合わせて掘管同士に回動トルクを伝
達する。
第2ねじ部とで掘管同士の連結を行い、第1スプライン
部、第2スプライン部と筒体の係合部とを噛み合わせる
と共に、第3スプライン部と筒体の係合部とを噛み合わ
せる。これにより、一方の掘管から他方の掘管に回動ト
ルクを伝達することができる。本発明の第2実施例によ
れば、先ず、第1ねじ部を掘管の一端部に所定以上のト
ルクで滑動するように設け、そして連結部材を第1ねじ
部の外周に弾性体片を介してスプライン結合する。次
に、掘管の他端部に形成された第2ねじ部を前記第1ね
じ部に係合し、掘管の一端部と掘管の他端部とで前記連
結部材を挟んで固定する。次いで、筒体を掘管の軸線方
向に移動し、筒体の係合部を、掘管の一端部の外周に形
成された第1スプライン、連結部材の外周に形成された
第2スプライン、掘管の他端部の外周に形成された第3
スプライン部と噛み合わせて掘管同士に回動トルクを伝
達する。
【0008】この時、即ち筒体の係合部と第2プライン
部との噛み合い時に、第2スプライン部の噛み合い歯が
ズレている場合には、筒体の係合部と第2スプライン部
の噛み合い時に相対向する各噛み合い歯の端部を鋭角状
に形成することにより、筒体を押し込むと第2スプライ
ン部が前記係合部の鋭角状端部の斜面に押され、弾性体
片の弾性変形作用により歯が合致するまで連結部材が回
動する。これにより、第2スプライン部の噛み合い歯の
位置のズレを修正することができる。
部との噛み合い時に、第2スプライン部の噛み合い歯が
ズレている場合には、筒体の係合部と第2スプライン部
の噛み合い時に相対向する各噛み合い歯の端部を鋭角状
に形成することにより、筒体を押し込むと第2スプライ
ン部が前記係合部の鋭角状端部の斜面に押され、弾性体
片の弾性変形作用により歯が合致するまで連結部材が回
動する。これにより、第2スプライン部の噛み合い歯の
位置のズレを修正することができる。
【0009】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係る掘管の連
結装置の好ましい実施例について詳説する。図1には本
発明に係る掘管の連結装置10の第1実施例が示されて
いる。この掘管の連結装置10で連結される上下の掘管
12、12は一定の長さ寸法に形成され、図中上側の掘
管12の下端部には連結部材14が固着されている。連
結部材14は掘管12と同軸上に配設されており、連結
部材14の下端部には凹部15が形成されている。ま
た、連結部材14の下端外周部には、スプライン16が
形成される。前記凹部15には、筒状のねじ部材18の
上端部がゴム環20を介して嵌入される。これにより、
ゴム環20は、ねじ部材18の上端部によって掘管12
の軸線方向に圧縮される。従って、ねじ部材18に伝達
されるトルクは、ゴム環20のフリクションを介して連
結部材14に伝達される。前記ねじ部材18は、前記掘
管12と同軸上に配設されると共に、その内側面に雌ね
じ22が螺刻される。
結装置の好ましい実施例について詳説する。図1には本
発明に係る掘管の連結装置10の第1実施例が示されて
いる。この掘管の連結装置10で連結される上下の掘管
12、12は一定の長さ寸法に形成され、図中上側の掘
管12の下端部には連結部材14が固着されている。連
結部材14は掘管12と同軸上に配設されており、連結
部材14の下端部には凹部15が形成されている。ま
た、連結部材14の下端外周部には、スプライン16が
形成される。前記凹部15には、筒状のねじ部材18の
上端部がゴム環20を介して嵌入される。これにより、
ゴム環20は、ねじ部材18の上端部によって掘管12
の軸線方向に圧縮される。従って、ねじ部材18に伝達
されるトルクは、ゴム環20のフリクションを介して連
結部材14に伝達される。前記ねじ部材18は、前記掘
管12と同軸上に配設されると共に、その内側面に雌ね
じ22が螺刻される。
【0010】また、ねじ部材18の下端部には、図示し
ない固定手段によって形成された環状のフランジ26の
外周部には、スプライン30が掘管12の軸線方向に形
成されている。前記フランジ26は連結部材14と同軸
上に配設されると共に、前記スプライン30が連結部材
14のスプライン16と同じ径に形成されている。前記
ねじ部材18の雌ねじ22には、連結部材32の上端部
に螺刻された雄ねじ34が螺合される。この連結部材3
2は図中下側の掘管12の上端部に固着されており、前
記雄ねじ34がねじ部材18の雌ねじ22に螺合するこ
とにより、掘管12が上側の掘管12と同軸上に配設さ
れる。また、連結部材32の外周部には、スプライン3
6が前記フランジ26のスプライン30に隣接した位置
で、且つ掘管12の軸線方向に形成される。このスプラ
イン36は、前記スプライン16、30と同じ径に形成
されている。
ない固定手段によって形成された環状のフランジ26の
外周部には、スプライン30が掘管12の軸線方向に形
成されている。前記フランジ26は連結部材14と同軸
上に配設されると共に、前記スプライン30が連結部材
14のスプライン16と同じ径に形成されている。前記
ねじ部材18の雌ねじ22には、連結部材32の上端部
に螺刻された雄ねじ34が螺合される。この連結部材3
2は図中下側の掘管12の上端部に固着されており、前
記雄ねじ34がねじ部材18の雌ねじ22に螺合するこ
とにより、掘管12が上側の掘管12と同軸上に配設さ
れる。また、連結部材32の外周部には、スプライン3
6が前記フランジ26のスプライン30に隣接した位置
で、且つ掘管12の軸線方向に形成される。このスプラ
イン36は、前記スプライン16、30と同じ径に形成
されている。
【0011】前記連結部材14の外周には筒体38が挿
入され、この筒体38は掘管12の軸線方向に図中矢印
で示すように上下動自在に取付けられる。また、筒体3
8の内周面には係合部40が形成される。この係合部4
0は掘管12の軸線方向に形成されると共に、前記スプ
ライン16、30、36とスプライン係合するように凹
凸形状に形成されている。また、係合部40は、筒体3
8が図中二点鎖線で示す位置にある場合には、スプライ
ン16にのみ係合されている。
入され、この筒体38は掘管12の軸線方向に図中矢印
で示すように上下動自在に取付けられる。また、筒体3
8の内周面には係合部40が形成される。この係合部4
0は掘管12の軸線方向に形成されると共に、前記スプ
ライン16、30、36とスプライン係合するように凹
凸形状に形成されている。また、係合部40は、筒体3
8が図中二点鎖線で示す位置にある場合には、スプライ
ン16にのみ係合されている。
【0012】連結部材14の外周には筒体38のストッ
パ用のシール材42が設けられ、これによって筒体38
と連結部材14とがシール状態に保持される。更に、シ
ール材42は筒体38の係合部40が前述したスプライ
ン30、36に係合した位置で筒体38を保持すること
ができる。前記の如く構成された掘管の連結装置10の
第1実施例の作用について説明する。
パ用のシール材42が設けられ、これによって筒体38
と連結部材14とがシール状態に保持される。更に、シ
ール材42は筒体38の係合部40が前述したスプライ
ン30、36に係合した位置で筒体38を保持すること
ができる。前記の如く構成された掘管の連結装置10の
第1実施例の作用について説明する。
【0013】先ず、図2に示すベースマシン44のパワ
ースイベル46に掘管の連結装置10が設けられた掘管
12を取り付け、先端には掘削刃であるビット48が設
けられて掘管12を継ぎ足して地中を掘削する。この掘
管12にはオーガ50が取り付けられている。次に1本
の掘管12の長さ分掘削したら、新な掘管12を掘管の
連結装置10で連結して継ぎ足す。
ースイベル46に掘管の連結装置10が設けられた掘管
12を取り付け、先端には掘削刃であるビット48が設
けられて掘管12を継ぎ足して地中を掘削する。この掘
管12にはオーガ50が取り付けられている。次に1本
の掘管12の長さ分掘削したら、新な掘管12を掘管の
連結装置10で連結して継ぎ足す。
【0014】即ち、図1に示したように掘削に使用して
いた(図中下側の)掘管12側の雄ねじ34を、継ぎ足
す(図中上側の)掘管12のねじ部材18の雌ねじ22
に係合する。そして、ねじ係合が完了すると連結部材1
4のゴム環20がねじ部材18との密接面を滑動する。
従って、前記ねじ係合が固く締まりすぎることを防止す
ることができる。また、ねじの係合はパワースイベル4
6の回転力を利用するので、係合が完了しても駆動トル
クよって更に強く締め付けようとするが、連結部材14
とねじ部材18はフリクションで回転が伝達されるよう
になっているので、所定以上のトルクがねじ部材18に
伝達されてもねじ部材18がゴム環20との間でスリッ
プするので、締まり過ぎることがない。このねじ連結に
より連結掘管12、12の軸力が保持される。
いた(図中下側の)掘管12側の雄ねじ34を、継ぎ足
す(図中上側の)掘管12のねじ部材18の雌ねじ22
に係合する。そして、ねじ係合が完了すると連結部材1
4のゴム環20がねじ部材18との密接面を滑動する。
従って、前記ねじ係合が固く締まりすぎることを防止す
ることができる。また、ねじの係合はパワースイベル4
6の回転力を利用するので、係合が完了しても駆動トル
クよって更に強く締め付けようとするが、連結部材14
とねじ部材18はフリクションで回転が伝達されるよう
になっているので、所定以上のトルクがねじ部材18に
伝達されてもねじ部材18がゴム環20との間でスリッ
プするので、締まり過ぎることがない。このねじ連結に
より連結掘管12、12の軸力が保持される。
【0015】一方、前記ねじ係合の完了後、図示しない
フォークで筒体38を図中二点鎖線で示す位置から下方
向に下降させて筒体38の係合部40をスプライン16
からスプライン30、36に順次係合する。この場合、
連結部材14とねじ部材18がフリーに回転できるので
噛合い位置が容易に合う。これにより連結部材14のト
ルクがスプライン16から筒体38の係合部40を介し
てスプライン36に伝達し、更に連結部材32を介して
下側の掘管12に伝達される。このスプライン結合によ
り連結掘管の回転力を保持することができ、掘管12、
12…を連続的に継ぎ足して地中を掘削することができ
る。
フォークで筒体38を図中二点鎖線で示す位置から下方
向に下降させて筒体38の係合部40をスプライン16
からスプライン30、36に順次係合する。この場合、
連結部材14とねじ部材18がフリーに回転できるので
噛合い位置が容易に合う。これにより連結部材14のト
ルクがスプライン16から筒体38の係合部40を介し
てスプライン36に伝達し、更に連結部材32を介して
下側の掘管12に伝達される。このスプライン結合によ
り連結掘管の回転力を保持することができ、掘管12、
12…を連続的に継ぎ足して地中を掘削することができ
る。
【0016】また、本実施例では、ねじ部材18をフラ
ンジ26を介して前記筒体38とスプライン係合させた
ので、掘削中の振動で生じるねじ部材18の緩みを防止
することができる。図3には本発明に係る掘管の連結装
置52の第2実施例が示され、図1に示した第1実施例
と同一若しくは類似の部材については同一の符号を付し
て説明する。
ンジ26を介して前記筒体38とスプライン係合させた
ので、掘削中の振動で生じるねじ部材18の緩みを防止
することができる。図3には本発明に係る掘管の連結装
置52の第2実施例が示され、図1に示した第1実施例
と同一若しくは類似の部材については同一の符号を付し
て説明する。
【0017】連結部材14の下端部に形成された凹部1
5には、筒状のねじ部材54の上端部がゴム環20を介
して嵌入される。これにより、ゴム環20は、ねじ部材
54の上端部によって掘管12の軸線方向に圧縮され
る。従って、ねじ部材54に伝達されるトルクは、ゴム
環20のフリクションを介して連結部材14に伝達され
る。前記ねじ部材54は、前記掘管12と同軸上に配設
されると共に、その内側面に雌ねじ56が螺刻される。
5には、筒状のねじ部材54の上端部がゴム環20を介
して嵌入される。これにより、ゴム環20は、ねじ部材
54の上端部によって掘管12の軸線方向に圧縮され
る。従って、ねじ部材54に伝達されるトルクは、ゴム
環20のフリクションを介して連結部材14に伝達され
る。前記ねじ部材54は、前記掘管12と同軸上に配設
されると共に、その内側面に雌ねじ56が螺刻される。
【0018】また、ねじ部材54の下端部外周には図4
に示すように、スプライン歯58、58…が等間隔で形
成される。各スプライン歯58の両側面には帯状のゴム
片60、60が固着され、このゴム片60、60を介し
て図3に示す環体62がスプライン結合されている。環
体62はナット59等のよってねじ部材54に保持され
ている。従って、環体62は、ねじ部材54とスプライ
ン結合した後であっても、ゴム片60の弾性変形作用を
利用して所定角度回動することができる。
に示すように、スプライン歯58、58…が等間隔で形
成される。各スプライン歯58の両側面には帯状のゴム
片60、60が固着され、このゴム片60、60を介し
て図3に示す環体62がスプライン結合されている。環
体62はナット59等のよってねじ部材54に保持され
ている。従って、環体62は、ねじ部材54とスプライ
ン結合した後であっても、ゴム片60の弾性変形作用を
利用して所定角度回動することができる。
【0019】前記環体62の外周部には、スプライン6
4が掘管12の軸線方向に形成されている。前記環体6
2は連結部材14と同軸上に配設されると共に、前記ス
プライン64が連結部材14のスプライン16と同じ径
に形成されている。前記ねじ部材54の雌ねじ56に
は、連結部材32の上端部に螺刻された雄ねじ34が螺
合されている。
4が掘管12の軸線方向に形成されている。前記環体6
2は連結部材14と同軸上に配設されると共に、前記ス
プライン64が連結部材14のスプライン16と同じ径
に形成されている。前記ねじ部材54の雌ねじ56に
は、連結部材32の上端部に螺刻された雄ねじ34が螺
合されている。
【0020】尚、前記係合部40及びスプライン64は
図5(a)に示すように、噛み合い時に相対向する各噛
み合い歯の端部が鋭角状に形成されている。次に、前記
の如く構成された掘管の連結装置の第2実施例の作用に
ついて説明する。掘管12側の雄ねじ34を、継ぎ足す
(図3中上側の)掘管12のねじ部材54の雌ねじ56
に係合し、ねじ係合が完了すると、環体62が連結部材
14と連結部材32とで挟まれた状態で、連結部材14
のゴム環20がねじ部材54との密接面を滑動する。従
って、前記ねじ係合が固く締まりすぎることを防止する
ことができる。
図5(a)に示すように、噛み合い時に相対向する各噛
み合い歯の端部が鋭角状に形成されている。次に、前記
の如く構成された掘管の連結装置の第2実施例の作用に
ついて説明する。掘管12側の雄ねじ34を、継ぎ足す
(図3中上側の)掘管12のねじ部材54の雌ねじ56
に係合し、ねじ係合が完了すると、環体62が連結部材
14と連結部材32とで挟まれた状態で、連結部材14
のゴム環20がねじ部材54との密接面を滑動する。従
って、前記ねじ係合が固く締まりすぎることを防止する
ことができる。
【0021】一方、前記ねじ係合の完了後、図示しない
フォークで筒体38を図3の中心線から右側の図に示し
た状態から左側の図に示す位置に下降させて筒体38の
係合部40をスプライン16からスプライン64、36
に順次係合する。この場合、連結部材14とねじ部材5
4がフリーに回転できるので噛合い位置を容易に合わせ
ることができるが、筒体38の係合部40とプライン6
4との噛み合い位置がズレる場合がある。
フォークで筒体38を図3の中心線から右側の図に示し
た状態から左側の図に示す位置に下降させて筒体38の
係合部40をスプライン16からスプライン64、36
に順次係合する。この場合、連結部材14とねじ部材5
4がフリーに回転できるので噛合い位置を容易に合わせ
ることができるが、筒体38の係合部40とプライン6
4との噛み合い位置がズレる場合がある。
【0022】このような場合、即ち係合部40とスプラ
イン64との位置関係が図5(a)で示した状態にある
時には、その状態で筒体38を押し込むとスプライン6
4の斜面64aが係合部40の鋭角状端部の斜面40a
に押され(図5(b)中矢印で示す)、図4に示した環
体62がゴム片60、60…の弾性変形作用により歯が
合致するまで回動する(図5(c))。従って、係合部
40とスプライン64との噛み合い位置のズレを容易に
修正できる。
イン64との位置関係が図5(a)で示した状態にある
時には、その状態で筒体38を押し込むとスプライン6
4の斜面64aが係合部40の鋭角状端部の斜面40a
に押され(図5(b)中矢印で示す)、図4に示した環
体62がゴム片60、60…の弾性変形作用により歯が
合致するまで回動する(図5(c))。従って、係合部
40とスプライン64との噛み合い位置のズレを容易に
修正できる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る掘管
の連結装置によれば、掘管の第1、第2ねじ部とで掘管
同士の連結を行い、第1スプライン部と筒体の係合部、
連結部材の第2のスプラインと前記係合部及び、第3ス
プライン部と前記係合部とを噛み合わせて一方の掘管と
他方の掘管とを一体的に回動する。
の連結装置によれば、掘管の第1、第2ねじ部とで掘管
同士の連結を行い、第1スプライン部と筒体の係合部、
連結部材の第2のスプラインと前記係合部及び、第3ス
プライン部と前記係合部とを噛み合わせて一方の掘管と
他方の掘管とを一体的に回動する。
【0024】従って、雄ねじと雌ねじの場合と同様に単
位掘管同士の連結を短時間で行うことができる。また回
動トルクの伝達をスプライン部と係合部とで行うので雄
ねじと雌ねじとの締まりすぎを防止でき、単位掘管同士
の連結と取り外しを小さなトルクで行うことができる。
これにより単位掘管同士の連結と取り外しを短時間で行
うことができる。更に、掘管を並列に多軸化した場合に
於いても同様に連結の容易を図ることができる。
位掘管同士の連結を短時間で行うことができる。また回
動トルクの伝達をスプライン部と係合部とで行うので雄
ねじと雌ねじとの締まりすぎを防止でき、単位掘管同士
の連結と取り外しを小さなトルクで行うことができる。
これにより単位掘管同士の連結と取り外しを短時間で行
うことができる。更に、掘管を並列に多軸化した場合に
於いても同様に連結の容易を図ることができる。
【0025】また、単位掘管同士の着脱は単位掘管の回
動と係合部が形成されている筒体の上下移動で行うこと
ができるので、単位掘管同士の着脱の自動化を図ること
も可能である。また、回動トルクの伝達をスプライン部
と係合部とで行うので掘管を正転、逆転のいずれの状態
でも使用することができる。また、筒体の係合部と第2
プライン部との噛み合い時に、第2スプライン部の歯が
ズレている場合には、筒体の係合部と第2スプライン部
の噛み合い時に相対向する各噛み合い歯の端部を鋭角状
に形成することにより、筒体を押し込むと第2スプライ
ン部が前記係合部の鋭角状端部の斜面に押され、弾性体
片の弾性変形作用により歯が合致するまで連結部材が回
動するので、係合部と第2スプライン部との噛み合い位
置のズレを容易に修正することができる。
動と係合部が形成されている筒体の上下移動で行うこと
ができるので、単位掘管同士の着脱の自動化を図ること
も可能である。また、回動トルクの伝達をスプライン部
と係合部とで行うので掘管を正転、逆転のいずれの状態
でも使用することができる。また、筒体の係合部と第2
プライン部との噛み合い時に、第2スプライン部の歯が
ズレている場合には、筒体の係合部と第2スプライン部
の噛み合い時に相対向する各噛み合い歯の端部を鋭角状
に形成することにより、筒体を押し込むと第2スプライ
ン部が前記係合部の鋭角状端部の斜面に押され、弾性体
片の弾性変形作用により歯が合致するまで連結部材が回
動するので、係合部と第2スプライン部との噛み合い位
置のズレを容易に修正することができる。
【図1】本発明に係る掘管の連結装置の第1実施例の断
面図
面図
【図2】本発明に係る掘管の連結装置の第1実施例を使
用して地中を掘削している状態を示しす説明図
用して地中を掘削している状態を示しす説明図
【図3】本発明に係る掘管の連結装置の第2実施例の断
面図
面図
【図4】図3に於けるA−A線上に沿う断面図
【図5】筒体の係合部と環体のスプラインとの噛み合い
状況を示す説明図
状況を示す説明図
10、52…掘管の連結装置
12…掘管
14、32…連結部材
16、30、36、64…スプライン
18、54…ねじ部
20…環ゴム
26…フランジ
38…筒体
40…係合部
60…ゴム片
62…環体
Claims (2)
- 【請求項1】 一定長さの単位掘管を順次連結して回転
と送りを与えつつ地中を掘進する掘管の連結装置におい
て、 前記掘管の一端部に所定以上の回動トルクで滑動するよ
うに設けられ、第1ねじ部が螺刻された連結部材と、 前記掘管の一端部の外周に形成された第1スプライン部
と、 前記連結部材の外周に形成された第2スプライン部と、 前記掘管の他端部に形成され、前記連結部材の第1ねじ
部とねじ結合可能に形成された第2ねじ部と、 前記掘管の他端部の外周に形成された第3スプライン部
と、 前記第1、第2、第3スプライン部に噛み合う係合部が
内側に形成され、掘管の一端部または他端部のスプライ
ン部に噛み合って掘管の軸線方向に移動可能に設けられ
た筒体と、 を備え、前記掘管の第1、第2ねじ部とで掘管同士の連
結を行い、前記筒体の係合部と第1、第2、第3スプラ
イン部を噛み合わせて掘管同士に回動トルクを伝達する
ことを特徴とした掘管の連結装置。 - 【請求項2】 一定長さの単位掘管を順次連結して回転
と送りを与えつつ地中を掘進する掘管の連結装置に於い
て、 前記掘管の一端部に所定以上の回動トルクで滑動するよ
うに設けられた第1ねじ部と、 前記掘管の一端部の外周に形成された第1スプライン部
と、 前記第1ねじ部の外周に形成されたスプライン歯の両側
面に取付けられた弾性体片と、 前記弾性体片を介して第1ねじ部の外周にスプライン結
合された連結部材と、 前記連結部材の外周に形成された第2スプライン部と、 前記掘管の他端部に形成され、前記第1ねじ部とねじ結
合可能に形成された第2ねじ部と、 前記掘管の他端部の外周に形成された第3スプライン部
と、 前記第1、第2、第3スプライン部に噛み合う係合部が
内側に形成され、掘管の一端部または他端部のスプライ
ン部に噛み合って掘管の軸線方向に移動可能に設けられ
た筒体と、 を備え、前記掘管の第1、第2ねじ部とで掘管同士の連
結を行い、前記筒体の係合部と第1、第2、第3スプラ
イン部を噛み合わせて掘管同士に回動トルクを伝達する
ことを特徴とした掘管の連結装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18239791A JPH0525983A (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | 掘管の連結装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18239791A JPH0525983A (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | 掘管の連結装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0525983A true JPH0525983A (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=16117599
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18239791A Pending JPH0525983A (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | 掘管の連結装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0525983A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6270390B1 (en) | 1996-04-11 | 2001-08-07 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Method for making electron gun |
US7460144B2 (en) | 2005-05-31 | 2008-12-02 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Optical scanning device and image forming apparatus |
-
1991
- 1991-07-23 JP JP18239791A patent/JPH0525983A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6270390B1 (en) | 1996-04-11 | 2001-08-07 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Method for making electron gun |
US7460144B2 (en) | 2005-05-31 | 2008-12-02 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Optical scanning device and image forming apparatus |
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