JP2535618Y2 - 掘管の連結装置 - Google Patents

掘管の連結装置

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JP2535618Y2
JP2535618Y2 JP2260493U JP2260493U JP2535618Y2 JP 2535618 Y2 JP2535618 Y2 JP 2535618Y2 JP 2260493 U JP2260493 U JP 2260493U JP 2260493 U JP2260493 U JP 2260493U JP 2535618 Y2 JP2535618 Y2 JP 2535618Y2
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pipe
shaft
excavated
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修久 池田
博行 川崎
修 宮本
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株式会社利根
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は掘管の連結装置に係り、
特に掘管を順次連結して地中を掘進する掘管の連結装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】ボーリング作業等は一定の長さに形成さ
れた掘管を順次連結して地中を掘進して行う。従来、こ
の種の掘管の連結装置として、特開平5−33345号
公報に開示されたものがある。前記掘管の連結装置は、
掘管の一端部に、雄のスプライン又は多角柱が形成され
ると共にその周囲に溝が形成された雄軸を設け、また、
掘管の他端部に雌のスプライン又は多角溝が形成される
と共にその円周に所定間隔で形成された孔部を有する雌
軸を設け、雄軸と雌軸とを嵌合させることにより、掘管
同士を回転力伝達可能に連結する。そして、雌軸の各孔
部に摺動自在に装着された駒形状の連結部材を、雌軸に
設けられた筒体を移動することにより筒体の内側面で押
して雄軸の溝に係合し、掘管同士の軸力を保持する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
5−33345号公報に開示された従来の掘管の連結装
置は、連結部材が駒形に形成されているので、連結部材
と溝との摺動抵抗が大きく、また、この連結部材と溝と
の間にセメントミルク等が付着すると、連結部材が溝に
対して容易に出入りしなくなり、掘管同士を連結できな
くなるという欠点がある。
【0004】本考案はこのような事情に鑑みてなされた
もので、連結部材と溝との摺動抵抗を小さくし、且つ、
連結部材と溝との間にセメントミルク等が付着しても、
連結部材が溝に対して容易に出入りすることができる掘
管の連結装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本考案は、前記目的を達成
する為に、一定長さの単位掘管を順次連結して回転と送
りを与えつつ地中を掘進する掘管の連結装置に於いて、
前記掘管の一端部には、雄のスプラインが形成されると
共に、その周囲に溝が形成された雄軸と、前記掘管の他
端部には、雌のスプラインが形成されると共に、その円
周に所定間隔で孔部が形成された雌軸と、前記雌軸の前
記孔部に装着されて掘管の径方向に摺動可能に保持され
た球状連結部材と、前記雌軸の外周部に設けられると共
に掘管の軸線方向に摺動可能に配設された筒体と、を備
え、前記雄、雌軸のスプラインを噛合わせて掘管同士を
嵌合すると共に、前記筒体を一方向に移動して筒体の内
側面で前記球状連結部材を掘管の中心方向に移動させ、
該球状連結部材の一部を前記雄軸の溝に係合して掘管同
士を連結することを特徴とする。
【0006】
【作用】本考案によれば、先ず、掘管の一端部に形成さ
れた雄軸のスプラインに、連結する側の掘管の他端部に
形成された雌軸のスプラインを嵌合して掘管同士を連結
する。次に、雌軸に設けられた筒体を軸方向に移動する
と、雌軸の孔に装着された球状連結部材が筒体の内側面
で押されて掘管の中心方向に摺動し、球状連結部材の一
部が前記雄軸の周囲に形成された溝に係合する。これに
より、掘管同士の連結が終了する。
【0007】また、掘管同士を取り外す際には、前記筒
体を雌軸の当初の位置まで移動した後、雌軸を雄軸から
引き抜くと、前記球状連結部材の一部が雄軸の溝の傾斜
面に押されて該溝から退避する方向に摺動する。これに
より、掘管同士の連結が解除される。従って、本考案に
よれば、掘管同士の連結部材を球状に形成したので、連
結部材を駒形に形成した従来の掘管の連結装置と比較し
て、連結部材と溝との摺動摩擦抵抗が小さくなり、且
つ、球状連結部材と溝との間にセメントミルク等が付着
しても、球状連結部材が溝に対して容易に出入りするこ
とができる。
【0008】また、本考案では、雄軸の溝と球状連結部
材の位置合わせが不要なので、スプラインの多歯数のど
の位置でも嵌合可能となる。
【0009】
【実施例】以下添付図面に従って本考案に係る掘管の連
結装置の好ましい実施例について詳説する。図1には本
考案に係る掘管の連結装置10の実施例が示されてい
る。この掘管の連結装置10で連結される上下の掘管1
2、12は一定の長さ寸法に形成され、図中上側の掘管
12の下端部には連結部材である雌軸14が固着されて
いる。雌軸14は、筒状に形成されて掘管12と同軸上
に配設されており、その内周部15には比較的多数の歯
が形成された多条スプライン、例えば図2で示すインボ
リュートスプライン16が形成される。また、このイン
ボリュートスプライン16は図3に示すように、各歯1
6A、16A…の先端部両側に面取りであるテーパ面1
6B、16Bが形成されている。
【0010】前記インボリュートスプライン16は、図
1で示す掘管12の軸線上に形成されると共に、このイ
ンボリュートスプライン16には連結部材である雄軸1
8に形成されたインボリュートスプライン20がパッキ
ン22を介して図2で示すようにスプライン嵌合され
る。これにより、図中上側の掘管12の回転トルクが図
中下側の掘管12に伝達される。
【0011】前記雄軸18は、図中下側の掘管12と同
軸上に固着されて配設されている。また、前記インボリ
ュートスプライン20の各歯の先端部両側も前記インボ
リュートスプライン16と同様に、テーパ面が形成され
ている。尚、前記パッキン22は、掘削時にセメントミ
ルク等の注入液を内径孔17を利用して図5に示すビッ
ト42の先端から噴出しながら掘削する際に、注入液が
連結部に侵入するのを防止する為に設けられている。
【0012】一方、図1で示すように雌軸14の下端外
周部には、インボリュートスプライン24が形成される
と共に、そのインボリュートスプライン24の下部に円
形状の孔26、26…が図4に示すように45°間隔で
開口されている。この孔26は、雄軸18の中心軸18
aに向けてテーパ形状に形成される。また、各孔26、
26…には、球状の連結ブロック28、28…が雌軸1
4の径方向に摺動可能に装着される。
【0013】前記雄軸18の外周部には、環状の溝30
が形成される。この溝30は、雄軸18を雌軸14にス
プライン嵌合した際に前記球状連結ブロック28、2
8、…と対応する位置に形成される。前記雌軸14の外
周には図1に示すように筒体32が挿入され、この筒体
32は掘管12の軸線方向に図中矢印で示すように上下
動自在に取付けられる。また、筒体32の内周面にはイ
ンボリュートスプライン34が形成される。このインボ
リュートスプライン34は掘管12の軸線方向に形成さ
れると共に、雌軸14のインボリュートスプライン24
とスプライン嵌合する。尚、前記インボリュートスプラ
イン24、34は、筒体32が土砂等の抵抗で雌軸14
に対して回転するのを防止して、パッキンが損傷するの
を防止する。
【0014】雌軸14の外周には、筒体32のストッパ
用及び泥水侵入防止用のシール材としてのパッキン3
6、39が設けられ、これにより筒体32と雌軸14と
がシール状態に保持される。また、筒体32の一方の先
端面は、連結状態で雄軸18に設けたパッキン35、3
8に密着されているので、筒体32と雄軸18がシール
状態に保持され外部から泥水が連結部に侵入するの防止
できると共に、パッキン35によって筒体32の上面に
は掘管12に水圧が作用し、筒体32を図1中下方向に
押しつけるので、球状連結ブロック28に伝わる摩擦抵
抗と共に掘削中に於ける筒体32の抜けを防止すること
もできる。更に、パッキン36は、掘管12の着脱時に
筒体32を図中上方向に移動した状態(図6)で筒体3
2を保持する役目を有する。これにより、一方の掘管1
2を吊り上げると、雄軸18の溝30に押されて球状連
結ブロック28の一部が筒体32の内径収納部33に入
り、掘管12、12同士の着脱が可能となる。
【0015】前記の如く構成された掘管の連結装置10
の作用について説明する。先ず、図5に示すベースマシ
ン38のパワースイベル40に掘管の連結装置10が設
けられた掘管12を取り付けると共に、掘管12の先端
には掘削刃であるビット42を設けて、セメントミルク
等の注入液をビット42の先端から噴出しながら地中を
掘削する。この掘管12にはオーガ44が取り付けられ
ている。次に、1本の掘管12の長さ分掘削し、その
後、新な掘管12を掘管の連結装置10で連結して継ぎ
足す。
【0016】その継ぎ足し方法は、図6に示すように掘
削に使用していた(図中下側の)掘管12が掘削孔46
に落下しないように、その雄軸18をホルダ48で挟持
して掘削孔46の上方に位置するように固定する。そし
て、雄軸18のインボリュートスプライン20に、継ぎ
足す(図中上側の)掘管12を差し込み雌軸14のイン
ボリュートスプライン16をスプライン嵌合する。これ
により、図中下側の掘管12は、上側の掘管12に回転
駆動力伝達可能に連結される。この時、インボリュート
スプライン16、20の各歯の先端部両面が図3に示し
たようにテーパ状の面取りが形成されているので、互い
の面取りに沿って雌軸14が雄軸18に誘導挿入され
る。これにより、嵌合部の位置合わせをしなくとも容易
にインボリュートスプライン16をインボリュートスプ
ライン20に挿入嵌合することができる。
【0017】そして、インボリュートスプライン嵌合
後、図示しないフォーク等を筒体32の外形の溝37に
掛け、このフォークで筒体32を図6に示す位置から下
方向に移動する。筒体32を下方向に移動すると、筒体
32の内周テーパ面32aが球状連結ブロック28に当
接し、球状連結ブロック28が内周テーパ面32aに押
されて図中矢印方向、即ち雄軸18の中心軸18a(図
4に示す)方向に移動する。連結ブロック28が移動す
ると、球状連結ブロック28の内周部が図1に示したよ
うに、雄軸18の溝30に係止する。これにより、掘管
12、12同士の軸力が保持されて連結が終了する。
【0018】一方、掘管12、12同士を取り外す際に
は、前記筒体32を図示しないフォーク等で図6中実線
で示した位置まで移動し、その後、雌軸14を雄軸18
から引き抜く。雌軸18を引き抜くと、球状連結ブロッ
ク28が溝30に押されて溝30から退避する。これに
より、掘管12、12同士の連結が解除する。このよう
に、本実施例では、掘管12、12同士を連結する連結
部材28を球状に形成したので、連結部材を駒形に形成
した従来の掘管の連結装置と比較して、球状連結ブロッ
ク28と溝30との摺動摩擦抵抗が低減し、また、球状
連結ブロック28と溝30との間にセメントミルク等が
付着しても、球状連結ブロック28が溝30に対して容
易に出入りすることができる。
【0019】また、本実施例では、溝30と球状連結ブ
ロック28の位置合わせが不要なので、インボリュート
スプライン16、20の多歯数のどの位置でも嵌合可能
となる。これにより、本実施例は、雄軸に多角柱を形成
し雌軸に多角溝を形成して掘管同士を連結する従来の掘
管の連結装置と比較して、掘管の連結位置合わせが不要
となるので、掘管の連結を容易に、且つ短時間で行うこ
とができる。更に、複数の並列した多軸掘管に於いても
同様に連結することができる。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように、本考案に係る掘管
の連結装置によれば、掘管同士を連結する連結部材を球
状に形成したので、連結部材を駒形に形成した従来の掘
管の連結装置と比較して、連結部材と溝との摺動摩擦抵
抗が低減すると共に、球状連結部材と溝との間にセメン
トミルク等が付着しても、球状連結部材が溝に対して容
易に出入りすることができる。
【0021】また、本考案では、雄軸の溝と球状連結部
材の位置合わせが不要なので、スプラインの多歯数のど
の位置でも嵌合可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る掘管の連結装置の実施例の断面図
【図2】図1に於けるA−A線上に沿う断面図
【図3】雌側のインボリュートスプラインの先端テーパ
状面取りの実施例を示す要部斜視図
【図4】図1に於けるB−B線上に沿う断面図
【図5】本考案に係る掘管の連結装置で連結された掘管
を使用して地中を掘削している状態を示す説明図
【図6】本考案に係る掘管の連結装置の着脱時の実施例
を示す断面図
【符号の説明】
10…掘管の連結装置 12…掘管 14…雌軸 16…雌側のインボリュートスプライン 18…雄軸 20…雄側のインボリュートスプライン 26…孔 28…球状連結ブロック 30…溝 32…筒体

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定長さの単位掘管を順次連結して回転
    と送りを与えつつ地中を掘進する掘管の連結装置に於い
    て、 前記掘管の一端部には、雄のスプラインが形成されると
    共に、その周囲に溝が形成された雄軸と、 前記掘管の他端部には、雌のスプラインが形成されると
    共に、その円周に所定間隔で孔部が形成された雌軸と、 前記雌軸の前記孔部に装着されて掘管の径方向に摺動可
    能に保持された球状連結部材と、 前記雌軸の外周部に設けられると共に掘管の軸線方向に
    摺動可能に配設された筒体と、 を備え、前記雄、雌軸のスプラインを噛合わせて掘管同
    士を嵌合すると共に、前記筒体を一方向に移動して筒体
    の内側面で前記球状連結部材を掘管の中心方向に移動さ
    せ、該球状連結部材の一部を前記雄軸の溝に係合して掘
    管同士を連結することを特徴とする掘管の連結装置。
JP2260493U 1993-04-28 1993-04-28 掘管の連結装置 Expired - Lifetime JP2535618Y2 (ja)

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