JPH0525895Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、たとえばコンピユータにおけるプリ
ンターへ、折り畳んだ長尺の印刷用の連続用紙
（以下用紙という）を、容易に給紙しうる簡単な
装置に関するものである。

〔従来の技術〕

プリンターにおいて、通常、プリンターの下方
に設けた用紙棚上の用紙を、プリンターの後方を
経て、プリンターに給紙するようになつているの
で、前方からプリンター用紙をセツトすることが
困難である。

そのため、前方からの操作により、下方の用紙
の前端部をプリンターの後方に取り出すようにし
た給紙装置が、たとえば実開昭61−18029号公報、
実開昭61−60734号公報、実開昭61−62049号公
報、特開昭61−240913号公報等に開示されてい
る。

〔考案が解決しようとする問題点〕

これら従来の装置は、構造が複雑で高価にな
り、また故障する恐れも少なくない。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は、プリンターより広い間隔をもつて配
設された、下向き弧状をなす左右１対の湾曲杆の
前端同士を、左右方向を向く係支杆をもつて連結
するとともに、前記各湾曲杆の後端より、前上方
を向く回動杆を連設してなる給紙アームにおける
前記各回動杆の上端を、それぞれ、プリンターの
両側方において、プリンター台の左右各側板に、
左右軸をもつて枢着することにより、係止杆は、
常時は、回動杆等の自重により、プリンターの前
下方に位置し、給紙のために回動杆を回動した際
には、プリンターの後上方へ位置しうるようにし
て上述の問題点の解決を図つたものである。

〔作用〕

本考案の装置は、前方より、常時プリンターの
前下方に位置する給紙アームの係支杆に、下方に
位置する用紙の前端を巻き付けるようにして引掛
けた後、給紙アームを後上方に回動させれば、係
支杆とともに用紙の前端が、プリンターの後上方
に突出するので、容易にプリンターに給紙するこ
とができ、かつ給紙後は、給紙アームを反対方向
に回動させることにより、自重によつて常態に復
帰する。

〔実施例〕

図面は、本考案を適用したプリンター台を示す
もので、１は台箱、２は、台箱１の内面中段に架
設された棚板、３は、棚板２上に載置されたプリ
ンター、４は、前後方向に出し入れ自在として、
プリンター３の前下方に設けた用紙箱、５は、同
じく後下方に設けた印刷済用紙箱、６はジグザグ
状に折りたたまれて、用紙箱４内に重ねられた用
紙である。棚板２の後方には、用紙通過空間７が
形成されている。

プリンター３の前後方向の中間部両側上方にお
いて、台箱１の左右両側板１ａの内面には、それ
ぞれ枢支金具８が止着されている。９は給紙アー
ムで、プリンター３より広い間隔をもつて配設さ
れた下向き弧状をなす１対の湾曲杆９ｂ，９ｂの
前端同士を、左右方向を向く係支杆９ｃをもつて
連結し、かつ各湾曲杆９ｂの後端より、前上方へ
向く回動杆９ａを連設したものである。回動杆９
ａの上端は、概ね湾曲杆９ｂの円弧中心へ位置さ
せるのが望ましい。

給紙アーム９の各回動杆９ａの上端は、枢支金
具８に左右軸をもつて枢着され、回動杆９ａの中
間部は、棚板２の後端上に載り、同じく下端部
は、用紙が通過空間７内に、湾曲杆９ｂは棚板２
の下方に、係支杆９ｃはプリンター３の前端部下
方に位置している。

上記装置において、第２図に示すように、用紙
６の前端を給紙アーム９の係支杆９ｃに巻き付け
るように引掛けた後、第３図に示すように、回動
杆９ａを手に持つて、前方へ回動させれば、係支
杆９ｃとともに用紙６の始端は、通過空間７を通
過して、プリンター３の後上方に突出する。従つ
て、用紙６の前端を係止杆９ｃより外して、容易
にプリンター３に給紙することができる。

ついで、第４図に示すように、用紙６を取り外
した給紙アーム９を、自重により後下方へ回動さ
せれば、給紙アーム９は、係支杆９ｃがプリンタ
ー３の前端部下方へ来た時に自動的に停止し、こ
の際、印刷された用紙６を、印刷済用紙箱５に収
容しうる。

第５図に示すように、給紙アーム９の形状と大
きさを若干変えて、これを、プリンター３の側方
において、台端１の側板１ａに枢支することもで
きる。

なお第５図における各部材には、それぞれ対応
する上記各部材の符号を付してある。

〔考案の効果〕

本考案の装置によれば、簡単な操作により、用
紙を、従来の給紙装置に比して、より上方へ引き
出しうるので、プリンターへの給紙が甚だ容易で
ある。

しかも、本装置を構成する部材は、給紙アーム
とその枢支金具だけであるので、構造が著しく簡
単であり、安価に製作することができるととも
に、故障する恐れがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案を適用したプリンター台の斜
視図、第２図ないし第４図は、本考案装置の動作
を示すためのプリンター台の中央縦断側面略示図
で、第２図は給紙開始時、第３図は給紙中、第４
図は給紙終了後の状態を示す。第５図は、給紙ア
ームの他の例を示す第２図に相当する図である。 １……台紙、１ａ……側板、２……棚板、３…
…プリンター、４……用紙箱、５……印刷済用紙
箱、６……用紙、７……用紙通過空間、８……枢
支金具、９……給紙アーム、９ａ……回動杆、９
ｂ……湾曲杆、９ｃ……係止杆。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. プリンターより広い間隔をもつて配設された、
   下向き弧状をなす左右１対の湾曲杆の前端同士
   を、左右方向を向く係支杆をもつて連結するとと
   もに、前記各湾曲杆の後端より、前上方を向く回
   動杆を連設してなる給紙アームにおける前記各回
   動杆の上端を、それぞれ、プリンターの両側方に
   おいて、プリンター台の左右各側板に、左右軸を
   もつて枢着することにより、係止杆は、常時は、
   回動杆等の自重により、プリンターの前下方に位
   置し、給紙のために回動杆を回動した際には、プ
   リンターの後上方へ位置しうるようにしてなるプ
   リンター台における給紙装置。