JPH05258694A - 荷電粒子照射装置及び複合ファラディカップ - Google Patents

荷電粒子照射装置及び複合ファラディカップ

Info

Publication number
JPH05258694A
JPH05258694A JP4086256A JP8625692A JPH05258694A JP H05258694 A JPH05258694 A JP H05258694A JP 4086256 A JP4086256 A JP 4086256A JP 8625692 A JP8625692 A JP 8625692A JP H05258694 A JPH05258694 A JP H05258694A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
ion beam
faraday
faraday cup
faraday cups
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4086256A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Tsukamoto
哲生 塚本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Origin Electric Co Ltd
Original Assignee
Origin Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Origin Electric Co Ltd filed Critical Origin Electric Co Ltd
Priority to JP4086256A priority Critical patent/JPH05258694A/ja
Publication of JPH05258694A publication Critical patent/JPH05258694A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Radiation (AREA)
  • Electron Sources, Ion Sources (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】電子顕微鏡装置内の試料の中心位置にイオンビ
ームの中心を合わせ,そのイオンビーム電流の分布状態
を瞬時に検出し得ることを目的としている。 【構成】試料位置の隣に配置された複数のファラディカ
ップを有する試料ホルダを備えた荷電粒子照射装置に導
入されるイオンビームを,前記複数のファラディカップ
に照射してこれらファラディカップが検出したイオンビ
ーム電流の分布を所期の分布値になるようにイオンビー
ム照射装置の制御電源などを制御してイオンビーム分布
状態を確認・検出し,次に前記試料ホルダを動かして前
記試料を前記イオンビーム分布均等位置にセットし,そ
の試料にイオンビームを照射するものである。また,複
数のファラディカップ内の1つの底部に設けられたビー
ム通過小孔をビームが通過する位置に前記試料ホルダを
セットし,この状態でこれらファラディカップにより検
出されたイオンビーム電流の分布がほぼ等しくなるよう
に,各種電源電圧を調整するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は,金属薄膜などの試料に
イオンビームを照射,又はイオンビームと電子ビームの
双方を照射可能な荷電粒子照射装置及びそれに用いる複
合ファラディカップに関する。
【従来の技術】例えば,金属材料,半導体材料などの薄
膜に外部イオン源より各種のガスイオンなどを注入して
その格子欠陥を分析したり,また核融合炉の炉壁材料で
ある試料に,例えばHeイオンを注入して各種分析を行
うためなどにも電子顕微鏡が用いられている。また加速
器部で加速したイオンビームを顕微鏡内部の試料に照射
しながら顕微鏡観察を行うことが可能であり,イオンの
照射により材料の格子挙動の変化などを直接観察できる
ので,材料の基礎定数,材料のマクロな現象を支配する
ミクロな現象を測定する場合にも電子顕微鏡は大変有効
である。この場合,試料全面にほぼ均一にイオンビーム
を照射することが好ましい。斯かる分析などを行うのに
用いられる従来の電子顕微鏡の一例として,特開昭62
─31930号,および特開平1─120744号公報
に開示されている。特開昭62─31930号公報で
は,加速器結合透過型電子顕微鏡の中空円盤状対物レン
ズの中空部を通過したイオンビームのみが試料に照射さ
れる。対物レンズの中空部を囲むように対物レンズ面に
等間隔に設置された3つ以上の電極でこれら電極に照射
されるイオンビーム電流をモニタし,それぞれの電極で
の電流値が等しくなるようにビーム位置を調整するもの
である。この調整終了時においては,イオンビームはそ
のほぼ中心部が,中空部の中央に照射され,その結果イ
オンビームは,試料全面にほぼ均一に照射される。さら
に,それぞれでモニタされた電流値をマイコンなどの計
算機に取り込み,電流値の増減に基づき,偏向器に計算
機からの指令を与えることにより,イオンビームの位置
調整ができる。以上述べたように,従来の荷電粒子照射
装置では,中空部を囲むように対物レンズ壁面に等間隔
に設置された3つ以上の電極で,中空部以外の,つまり
試料に照射されないイオン電流をモニタし,それぞれの
電極でのイオンビーム電流値が等しくなるようにビーム
位置を調整するものであり,試料に照射されるイオンビ
ーム電流を測定することができないと同時に,イオンビ
ームを照射する約2φのターゲット以外の広い部分に照
射することにより電子顕微鏡内部にイオンスパッタや汚
れが生じるため好ましい方法ではなかった。出来れば目
的の試料範囲外にはイオンを照射しないようにすること
が必要である。このような問題点を解決するため,特開
平1ー120744号公報ではイオンビーム照射装置か
ら電子顕微鏡装置の筐体内に導入されたイオンビーム
を,試料を支持する試料ホルダに設けた1個に微小なマ
イクロファラディカップの底部に明けた微小孔を通して
試料に照射して,イオンビーム電流を検出しているの
で,試料に照射されるイオンビーム電流量を正確に検出
できる。また,試料に照射されるイオンビームの分布状
態を検出するのには,単一の微小マイクロファラディカ
ップの位置をいろいろな箇所に動かして行っていた。
【発明が解決しようとする問題点】しかし上記従来例の
試料と同じ大きさのアパーチャをもつファラディカップ
では,試料全体に照射されるイオンビームの総合の値を
一度に検出するには適しているが,試料全体に照射され
るイオンビームの分布状態を短時間で検出するには適し
ていない。また,単一の微小マイクロファラディカップ
のの位置を動かして試料に照射されるイオンビームの分
布状態を検出する場合,その全体的な分布を検出するの
にはかなりの時間を要し,観察中にイオンビームの分布
状態を確認するという点では次にような問題がある。イ
オンビームの照射による試料の状態の変化の途中で,イ
オンビームの分布状態を観測するために試料からイオン
ビームを長時間外すことになり,このことはイオンビー
ムの照射によって試料に生じたバブルの合体や消滅,或
いはイオンビームの照射による温度変化などの状態変化
を変えてしまい,不連続にしてしまう。したがって,本
発明では試料に実際に照射されるイオンビーム電流の分
布状態を短時間で検出し,また電子顕微鏡内の試料の中
心位置にイオンビームの中心を合わせ得ることを目的と
している。
【問題点を解決するための手段】本発明は,試料位置に
載置された試料と該試料のイオンビーム照射面とほぼ等
しい面積の領域に位置するように前記試料位置の隣に配
置された複数のファラディカップとを有する試料ホルダ
を備え,前記試料に照射されるべきイオンビームを前記
複数のファラディカップに照射して,前記試料のイオン
照射面域に相当する面域の微小領域でのイオンビーム電
流の分布を正確に検出できるようにしたものである。ま
た本発明は,複数のファラディカップ内の1つの底部に
設けられたビーム通過小孔をビームが通過する位置に前
記試料ホルダをセットし,この状態でイオンビームを前
記複数の第2のファラディカップに照射して検出を行
い,これらファラディカップが検出したイオンビーム電
流の分布がほぼ等しくなるように,プリズム用電源と分
析マグネット用電源とイオン源マグネット用電源の1つ
以上の電圧を調整してイオンビームの方向を調整すると
共に,上流レンズ電源と下流レンズ電源の一方又は双方
の電圧を調整してイオンビームの拡がりを調整して,前
記試料に均一にイオンビームを照射するものである。
【実施例】図1ないし図3により本発明の実施例につい
て説明する。図1は金属材料からなる試料ホルダ1の一
部分を示し,試料ホルダ1の軸線に沿って設けられた長
手の窓部1Aに,複合ファラディカップ2と試料ホール
ド部材3とがピン又はネジによって隣り合って取り付け
られている。複合ファラディカップ2は図2に示すよう
に,外囲器2A,電気絶縁ベース部材2B,複数のマイ
クロファラディカップ2C0 〜2C4 ,絶縁シート部材
2D,金属材料よりなるアパーチャ部材2Eからなる。
外囲器2Aは金属材料からなる直方体状外形をもつもの
で,上部は円形の窓が明けられており,下部は完全に開
いている。そして外囲器2Aの側壁の一部分は電気絶縁
ベース部材2Bの外径とほぼ等しい内径を有し,電気絶
縁ベース部材2Bがその部分に嵌入される。そして外囲
器2Aはその対向する外壁にそれぞれ一対の取付け穴2
aを備え,ピン又はネジによって試料ホルダ1の窓部に
取り付けられる。電気絶縁ベース部材2Bは電気絶縁材
料からなる円板形状のものであり,その中心,およびそ
の中心から等距離で互いにほぼ90°離れた位置にマイ
クロファラディカップ取付け用の貫通穴2B1 を備え
る。各貫通穴2B1 の内径はマイクロファラディカップ
2C0 〜2C4 の外径とほぼ等しく,それら各貫通穴2
1にマイクロファラディカップ2C0 〜2C4 が嵌合
される。マイクロファラディカップ2C0 〜2C4 はス
テンレススチールのような金属材料からなり,試料ホー
ルド部材3に保持される試料のイオン照射面積に比べて
かなり小さな外径を有する。例えば,試料のイオン照射
領域の径が3mmの場合,各マイクロファラディカップ
2C0 〜2C4 の外径は0.8mmで,高さは2.1m
mである。これらの内,電気絶縁ベース部材2Bの中央
の貫通穴2Bに嵌合されるマイクロファラディカップ2
0 はその底部にビームを通過させるための微小孔Ho
を有する。その周囲に配置される4個のマイクロファラ
ディカップ2C1,2C2,2C3,2C4,は同一の構造をし
ており,微小孔Hoに相当する孔は備えていない。これ
ら5個のマイクロファラディカップ2C0 〜2C4 は,
好ましくはそれら上端が電気絶縁ベース部材2Bの上面
と同一レベルにあるよう配置される。上記実施例は電子
顕微鏡内の試料にイオンを照射してその場観察を行う場
合に使用するものであるが,イオン照射装置内において
イオンを試料に均一に照射したい場合のイオン分布状態
の検出に用いるものの場合には,電気絶縁ベース部材2
Bの中央の貫通穴に嵌合されるマイクロファラディカッ
プ2C0 も電子ビームを通過させるための微小孔Hoは
不要である。したがって,5個とも微小孔のない同一構
造のマイクロファラディカップを用いることができる。
絶縁シート部材2Dは,電気絶縁ベース部材2Bの上面
の面域とほぼ等しい大きさの薄い電気絶縁シートであ
り,各マイクロファラディカップ2C0 〜2C4が配置
される位置に相当する箇所にそれらの内径とほぼ等しい
孔2D1 を有する。絶縁シート部材2Dは電気絶縁ベー
ス部材2B上に載置され,その上に配置されるアパーチ
ャ部材2Eとマイクロファラディカップ2C0 〜2C4
間の電気絶縁を行う。アパーチャ部材2Eは金属材料か
らなる薄い円形状の板であり,これも各マイクロファラ
ディカップ2Cが配置される位置にそれぞれ相当する箇
所に絶縁シート部材2Dの穴2D1 よりも若干径の小さ
な穴2E1 を有する。アパーチャ部材2Eは固定電位に
接続される。また,この微小ファラディカップは微小形
状であるが,必要に応じてサプレッサ電極を備える。次
に図3をも用いて本発明の荷電粒子照射装置の一実施例
について説明を行うと,図3において10はイオン源マ
グネット,11はイオン源マグネット用の可変直流電
源,12はイオンビームを収束させる上流レンズ,13
は上流レンズ用の可変直流電源,14は不所望のイオン
を発散させる分析マグネット,15は分析マグネットの
可変直流電源,16は再度イオンビームを収束させるた
めの下流レンズ,17は下流レンズ用の可変直流電源,
18はイオンビームを静電偏向するプリズム装置,19
はプリズム装置用の可変直流電源であり,これらは従来
と同様な構成である。制御・表示機構部20は,前述の
各マイクロファラディカップ2C0 〜2C4が検出した
イオンビームの大きさに応じて可変直流電源11,1
3,15,17,19の1つ以上制御するものである。
これは,中央に位置するマイクロファラディカップ2C
0 を中心にして向かい合う2 組の一対のマイクロファラ
ディカップ2C1 と2C2,2C3 と2C4 により検出さ
れたイオン検出信号の大きさの差がそれぞれほぼゼロに
なるよう,可変直流電源13と17,可変直流電源11
と15と19それぞれのいずれか1つ以上の電圧を制御
する。次にこれら図面を用いて操作および動作について
説明を行う。図3に示すように電子顕微鏡装置内の試料
にイオンビームを照射しながらその場観察を行って,例
えば試料の結晶格子等の挙動を観察する場合,先ず図1
に示す試料ホルダ1の位置を調整し,複合マイクロファ
ラディカップ2の中央に位置するマイクロファラディカ
ップ2C0 の微小孔Hoを電子銃(図示せず)からの電
子ビームが通過するように位置合わせする。この位置合
わせは,電子顕微鏡の像観察用蛍光板(図示せず)の中
央に微小孔Hoの影が来るように試料ホルダ1の位置を
調整することにより行われる。次にその位置に試料ホル
ダ1を固定した状態でイオンビームを照射する。制御・
表示機構部20は,マイクロファラディカップ2C0
中心にして向かい合う一対のマイクロファラディカップ
2C1 と2C2,2C3 と2C4 により検出されたイオン
検出信号の大きさの差がそれぞれほぼゼロになるよう,
上流レンズ用と下流レンズ用の可変直流電源13と17
の電圧を調整してイオンビームの拡がりを調整すると共
に,プリズム用と分析マグネット用,或いはイオン源マ
グネット用の可変直流電源19と15と11の1つ以上
の電圧を制御してイオンビームの方向を調整して,イオ
ンビーム電流の分布がほぼ等しくなるイオンビーム分布
均等位置を求める。次にマイクロファラディカップ2C
0 の微小孔Ho中心と試料ホールド部材3の中心,つま
り試料4の中心との間の距離Xだけ,試料ホルダ1を矢
印方向に動かして,前記イオンビーム分布均等位置にセ
ットする。または,低倍率で試料の像観察を行うことに
より,試料の貫通穴(図示せず)の位置を蛍光板の中央
に位置させてもよい。これによって,試料4の中心がマ
イクロファラディカップ2C0 の微小孔Hoの位置に平
行移動したことになり,電子顕微鏡の軸中心にある試料
4の全面にほぼ均一にイオンビームが照射されることに
なる。このようにして非常に短時間でほぼ均一な分布の
イオンビーム電流を試料に照射することができる。ま
た,イオンビーム照射装置内の試料についても前述とほ
ぼ同様な操作を行えばよい。なお,これらを自動的に行
わずに手動で行う場合には,各マイクロファラディカッ
プ2C0 〜2C4 のビーム電流検出値をそれぞれ示す計
器又はデキスプレイを備え,これらの示すビーム電流検
出値を観察しながら上流レンズ用と下流レンズ用の可変
直流電源13と17,プリズム用と分析マグネット用,
或いはイオン源マグネット用の可変直流電源19と15
と11の1つ以上のボリュウムを調整すればよい。ま
た,複合ファラディカップ2と試料ホールド部材3の位
置は互いに入れ代わってもよく,この場合にはイオンビ
ーム分布均等位置を求めた後,試料ホルダを矢印とは逆
の方向に前記距離Xだけ移動させる。実施例では複合フ
ァラディカップ2として,5個のマイクロファラディカ
ップを用いたが,これらの取り付けスペース,或いは必
要なイオンビーム分布状態の検出精度などを考慮して決
めればよいが,2個以上のマイクロファラディカップは
必要である。特にイオンビーム照射装置内で用いる場合
には,中央のマイクロファラディカップを省略すること
もできる。なお,前述の実施例のようなイオンビーム照
射装置と電子顕微鏡との組合わせだけでなく,イオンビ
ーム照射装置とレーザビーム照射装置とをの組合わせた
荷電粒子照射装置の場合も全く同様であり,この場合に
はレーザビームによる微小孔Hoの影を像観察用蛍光板
の中央に位置するように調整を行う。
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば,次の
ような効果を達することができる。 1.荷電粒子照射装置内の試料に実際に照射されるイオ
ンビームに非常に近いイオンビーム電流の分布状態を瞬
時に検出することができる。 2.ほぼ均一な分布のイオンビームを試料に照射するこ
とができる。 3.電子顕微鏡装置内の試料の中心位置にイオンビーム
の中心を合わせ得ることができる。 4.したがって,ほぼ均一な分布のイオンビームを試料
に照射しながらその場観察が行えるので,金属材料や半
導体材料などの各種分析,観察を正確に行うことができ
る。 5.試料の微小領域での分布状態が明らかになるため,
イオンビームを集束させ照射することによって,試料に
おける照射した部分と未照射の部分とが明確化され,こ
れによって,貴重な1つの試料を2以上の部分に分け,
条件を変えて照射実験を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる荷電粒子照射装置に用いられる
試料ホルダの一例を示す図である。
【図2】本発明にかかる複合ファラディカップの一実施
例を示す図である。
【図3】本発明にかかる荷電粒子照射装置の一実施例を
示す図である。
【符号の説明】
1・・・・試料ホルダ 2・・・・複合ファラディカップ 2A・・・外囲器 2B・・・電気絶縁ベース部材 2C0 〜2C4 ・・・マイクロファラディカップ 2D・・・電気絶縁シート部材 2E・・・アパーチャ部材 3・・・・試料ホールド部材 4・・・・試料 10・・・・イオン源マグネット 11・・・・イオン源マグネット用電源 12・・・・上流レンズ 13・・・・上流レンズ用電源 14・・・・分析マグネット 15・・・・分析マグネット用電源 16・・・・下流レンズ 17・・・・下流レンズ用電源 18・・・・プリズム装置 19・・・・プリズム装置用電源 20・・・・制御・表示機構部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料位置に載置された試料と該試料のイ
    オンビーム照射面とほぼ等しい面積の領域に位置するよ
    うに前記試料位置の隣に配置された複数のファラディカ
    ップとを有する試料ホルダを備え,前記試料に照射され
    るべきイオンビームを前記複数のファラディカップに照
    射して,前記試料のイオン照射面域に相当する面域の微
    小領域でのイオンビーム電流の分布を正確に検出できる
    ようにしたことを特徴とする荷電粒子照射装置。
  2. 【請求項2】 試料位置に載置された試料と該試料のイ
    オンビーム照射面とほぼ等しい面積の領域に位置するよ
    うに前記試料位置の隣に配置された複数のファラディカ
    ップとを有する試料ホルダを荷電粒子照射装置内に備
    え,前記試料に照射されるイオンビームを,先ず前記複
    数のファラディカップに照射してこれらファラディカッ
    プが検出したイオンビーム電流の分布がほぼ等しくなる
    イオンビーム分布均等位置を検出し,次に前記試料ホル
    ダを動かして前記試料を前記イオンビーム分布均等位置
    にセットし,前記試料にイオンビームを照射することを
    特徴とする荷電粒子照射装置。
  3. 【請求項3】 試料位置に載置された試料と,該試料の
    イオンビーム照射面とほぼ等しい面積の領域に位置する
    ように,単一のビーム通過小孔を底部に有する第1のフ
    ァラディカップと該第1のファラディカップを中心に等
    距離に位置する複数の第2のファラディカップとを前記
    試料位置の隣に配置してなる試料ホルダを備えた荷電粒
    子照射装置に導入されるビームが前記第1のファラディ
    カップの前記ビーム通過小孔を通過させて中心位置を決
    め,その中心位置に前記試料ホルダをセットし,この状
    態でイオンビームを前記複数の第2のファラディカップ
    に照射して検出を行い,これらファラディカップが検出
    したイオンビーム電流の分布がほぼ等しくなるように,
    プリズム用電源と分析マグネット用電源とイオン源マグ
    ネット用電源の1つ以上の電圧を調整してイオンビーム
    の方向を調整すると共に,上流レンズ電源と下流レンズ
    電源の一方又は双方の電圧を調整してイオンビームの拡
    がりを調整することを特徴とする荷電粒子照射装置。
  4. 【請求項4】貫通穴と該貫通穴から等距離にある2個以
    上の穴を有する電気絶縁ベース部材と,前記貫通穴に収
    納され,単一のビーム通過小孔を底部に有するファラデ
    ィカップと,前記2個以上の穴にそれぞれ収納された別
    のファラディカップと,前記ファラディカップの上端面
    に載置された電気絶縁シートと,および電気絶縁シート
    の上面に備えられ,前記ファラディカップ各々に対応す
    る箇所にアパーチャを複数備える導電性アパーチャ部材
    と,とからなることを特徴とする複合ファラディカッ
    プ。
  5. 【請求項5】 中心から等距離にある2個以上の穴を有
    する電気絶縁ベース部材と,前記2個以上の穴にそれぞ
    れ収納されファラディカップと,前記ファラディカップ
    の上端面に載置された電気絶縁シートと,および電気絶
    縁シートの上面に備えられ,前記ファラディカップ各々
    に対応する箇所にアパーチャを複数備える導電性アパー
    チャ部材と,とからなることを特徴とする複合ファラデ
    ィカップ。
JP4086256A 1992-03-10 1992-03-10 荷電粒子照射装置及び複合ファラディカップ Withdrawn JPH05258694A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4086256A JPH05258694A (ja) 1992-03-10 1992-03-10 荷電粒子照射装置及び複合ファラディカップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4086256A JPH05258694A (ja) 1992-03-10 1992-03-10 荷電粒子照射装置及び複合ファラディカップ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05258694A true JPH05258694A (ja) 1993-10-08

Family

ID=13881746

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4086256A Withdrawn JPH05258694A (ja) 1992-03-10 1992-03-10 荷電粒子照射装置及び複合ファラディカップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05258694A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1028452B1 (en) Scanning electron microscope
US6303932B1 (en) Method and its apparatus for detecting a secondary electron beam image and a method and its apparatus for processing by using focused charged particle beam
TWI662580B (zh) 帶電粒子束樣本檢查系統及用於其中操作之方法
EP0116083B1 (en) Low voltage field emission electron gun
US6825475B2 (en) Deflection method and system for use in a charged particle beam column
EP1150327A1 (en) Multi beam charged particle device
JPS5917499B2 (ja) 質量分析計
EP0641011A2 (en) An electron beam apparatus
JPH0286036A (ja) イオンマイクロアナライザ
US5591971A (en) Shielding device for improving measurement accuracy and speed in scanning electron microscopy
Kobayashi et al. Microbeam irradiation facilities for radiobiology in Japan and China
JP2000133183A (ja) 荷電粒子線装置
JPS6334844A (ja) 絶縁材料のイオン分析方法および装置
JP2001148232A (ja) 走査形電子顕微鏡
JPH01220352A (ja) 走査電子顕微鏡及びその類似装置
JPH05258694A (ja) 荷電粒子照射装置及び複合ファラディカップ
US20100012837A1 (en) Multiple current charged particle methods
JPH06162975A (ja) 荷電粒子照射装置およびビームセンサ
JP3520165B2 (ja) 電子ビーム装置
KR960000808B1 (ko) 이차 이온 질량분석기
JP2561486B2 (ja) 電子ビーム照射装置
JPS6224545A (ja) 荷電粒子ビーム装置
WO2024100897A1 (ja) 荷電粒子ビーム装置
JP2583419B2 (ja) 電子ビ−ム照射装置
JP2627069B2 (ja) 荷電粒子照射装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990518