JPH05258565A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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Publication number
JPH05258565A
JPH05258565A JP4053753A JP5375392A JPH05258565A JP H05258565 A JPH05258565 A JP H05258565A JP 4053753 A JP4053753 A JP 4053753A JP 5375392 A JP5375392 A JP 5375392A JP H05258565 A JPH05258565 A JP H05258565A
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JP
Japan
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signal
potential
level
circuit
word line
Prior art date
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Application number
JP4053753A
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English (en)
Inventor
Yoshinaga Inoue
好永 井上
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体記憶装置の消費電流を低減することを
目的とする。 【構成】 リフレッシュ動作モード時においては昇圧ワ
ード線駆動信号の昇圧レベルを保持する動作を禁止する
かまたはデータ書込モード時にはデータ書込信号に応答
して昇圧ワード線駆動信号の昇圧レベル保持動作を行な
う。 【効果】 必要なときにのみ昇圧信号の昇圧レベルの保
持動作が行なわれるため、この保持動作に要する消費電
流を低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は半導体記憶装置に関
し、特に、ダイナミック型半導体記憶装置の消費電力を
低減するための構成に関する。より特定的には、この発
明は、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリにお
ける内部昇圧信号の昇圧レベルを保持する回路の構成に
関する。
【0002】
【従来の技術】図13は一般的なダイナミック・ランダ
ム・アクセス・メモリの全体の構成を概略的に示すブロ
ック図である。図13において、ダイナミック・ランダ
ム・アクセス・メモリは、行おび列からなるマトリック
ス状に配列されたダイナミック型メモリセルを有するメ
モリセルアレイ100と、装置外部から与えられるアド
レス信号Aを受けて内部行アドレス信号RAおよび内部
列アドレス信号CAを発生するアドレスバッファ102
と、アドレスバッファ102からの内部行アドレス信号
RAをデコードしてメモリセルアレイ100の対応の行
を選択するロウデコーダ104と、アドレスバッファ1
02からの内部列アドレス信号CAをデコードしてメモ
リセルアレイ100の対応の列を選択するための列選択
信号を発生するコラムデコーダ106と、メモリセルア
レイ100の選択された行に接続されるメモリセルのデ
ータを検知し増幅するセンスアンプおよびコラムデコー
ダ106からの列選択信号に応答してメモリセルアレイ
100の選択された列を入出力回路110へ接続するI
Oゲートを含む。図13においてはセンスアンプとIO
ゲートとを1つのブロック108で示す。アドレスバッ
ファ102は、内部行アドレス信号RAおよび内部列ア
ドレス信号CAを同時に発生してもよく、また時分割的
に発生しても良い。
【0003】ダイナミック・ランダム・アクセス・メモ
リはさらに、このメモリの様々な内部動作を制御するた
めの各種内部制御信号を発生する制御回路112と、デ
ータ書込時には装置外部から与えられる書込データDに
従って内部書込データを生成してIOゲートを介してメ
モリセルアレイ100の選択されたメモリセルへ内部書
込データを伝達するとともにデータ読出時においてはメ
モリセルアレイ100の選択されたメモリセルから読出
されたデータに従って外部読出データQを生成する入出
力回路110を含む。図13においては、制御回路11
2は、外部から与えられるロウアドレスストローブ信号
/RAS、コラムアドレスストローブ信号/CASおよ
びライトイネーブル信号/WEを受けるように示され
る。
【0004】信号/RASはこのメモリの動作サイクル
を決定するとともに、アドレスバッファ102が外部か
らのアドレス信号Aを行アドレス信号として取込みかつ
ラッチして内部行アドレス信号RAを発生するタイミン
グを与える。信号/CASは、アドレスバッファ102
が外部アドレス信号Aを列アドレス信号として取込み内
部列アドレス信号CAを発生するタイミングを与える。
信号/WEは、このメモリがデータ書込動作モードであ
るか否かを示す。
【0005】次に、この図13に示すダイナミック・ラ
ンダム・アクセス・メモリの動作について簡単に説明す
る。
【0006】信号/RASが“L”レベルへ立下るとメ
モリサイクルが始まる。アドレスバッファ102は、信
号/RASの立下りに応答して制御回路112の制御の
下に、与えられた外部アドレス信号Aを取込み内部行ア
ドレス信号RAを発生する。ロウデコーダ104は制御
回路112の制御のもとにこの内部行アドレス信号RA
をデコードし、メモリセルアレイ100の内部行アドレ
ス信号RAに対応する行を選択する。次いで、ブロック
108に含まれるセンスアンプが活性化され、この選択
された行に接続されるメモリセルのデータが検知されか
つ増幅される。
【0007】次に信号/CASが“L”へ立下り、アド
レスバッファ102が制御回路112の制御の下に外部
アドレス信号Aから内部アドレス信号CAを発生する。
コラムデコーダ106は、この内部列アドレス信号CA
をデコードし、メモリセルアレイ100から内部列アド
レス信号CAに対応する列を選択する列選択信号を発生
する。ブロック108に含まれるIOゲートはこの列選
択信号に応答してメモリセルアレイ100の対応の列を
入出力回路110へ接続する。選択された列上には、選
択されたメモリセルのデータが既にセンスアンプにより
増幅されかつラッチされている。データ読出時において
は(信号/WEが“H”の状態)、入出力回路110は
このブロック108から伝達されたメモリセルデータに
従って外部読出データQを生成して装置外部へ出力す
る。
【0008】データ書込時においては、信号/WEは
“L”にあり(内部書込データを生成するタイミングは
信号/CASと信号/WEの遅いほうの活性状態への移
行タイミングにより決定される)、入出力回路110
は、外部書込データDから内部書込データを生成してブ
ロック108に含まれるIOゲートを介してメモリセル
アレイ100の選択列上へ伝達する。これにより選択さ
れたメモリセルへ内部書込データが書込まれる。
【0009】すなわち、ロウデコーダ104およびコラ
ムデコーダ106により選択された行および列の交点に
位置するメモリセルに対し入出力回路110を介してデ
ータの書込または読出が行なわれる。
【0010】図14は、図1に示すメモリセルアレイ部
の一列に関連する部分の構成を示す図である。図14に
おいては、一対のビット線BL、/BLと2本のワード
線WL0、WL1が代表的に示される。ワード線WL0
とビット線BLの交点の位置に対応してダイナミック型
メモリセルMC0が配置され、ワード線WL1とビット
線/BLとの交点に対応してダイナミック型メモリセル
MC1が配置される。メモリセルMC0およびMC1は
ともに、情報を電荷の形態で格納するためのキャパシタ
2と、対応のワード線上の信号に応答してこのキャパシ
タ2をビット線BL(または/BL)へ接続するnチャ
ネルMOS(絶縁ゲート型電界効果)トランジスタから
なるトランスファーゲート1を含む。メモリセルキャパ
シタ2は、その一方電極がストレージノードSNに接続
され、他方電極は所定のセルプレート電位VCPに接続
される。セルプレート電位VCPは動作電源電位VCC
またはその半分のVCC/2の一定電位に設定される。
ストレージノードSNに情報に応じた電荷が蓄積され
る。
【0011】ビット線対BL、/BLに対してさらにイ
コライズ/プリチャージ指示信号EQに応答してこのビ
ット線BLおよび/BLを所定のプリチャージ電位VB
Lにプリチャージしかつイコライズするプリチャージ/
イコライズ回路PEと、センスアンプ活性化信号Sに応
答してビット線BLとビット線/BLとの電位差を差動
的に増幅するセンスアンプSAと、コラムデコーダ(図
13参照)からの列選択信号に応答してビット線BLお
よび/BLを内部データ伝達線IOおよび/IOへ接続
するIOゲートIGaおよびIGbが設けられる。内部
データ伝達線IOおよび/IOは図13に示す入出力回
路110へ接続される。次にこの図14に示す回路部の
動作をその動作波形図である図15を参照して説明す
る。
【0012】信号/RASが“L”へ立下ると、プリチ
ャージ/イコライズ指示信号EQが“L”に立下る。こ
れによりプリチャージ/イコライズ回路PEが不活性状
態となれ、ビット線BLおよび/BLはプリチャージ電
位VBL(通常VCC/2)のフローティング状態とな
る。次いで、ロウデコーダのデコード動作によりワード
線駆動信号WLが選択されたワード線上へ伝達される。
この結果、選択されたワード線に接続されるメモリセル
のデータが対応のビット線BL(または/BL)へ伝達
され、各ビット線の電位が読出されたメモリセルデータ
に応じて変化する。図15においては、ビット線BLに
“H”のメモリセルデータが読出された状態が示され
る。
【0013】次に、センスアンプ活性化信号Sが“H”
へ立上り、センスアンプSAが活性化され、センスアン
プがこのビット線BLおよび/BL間の電位差を差動的
に増幅する。次いで列選択信号Yがコラムデコーダから
発生され、IOゲートIGaおよびIGbを介してこの
ビット線BLおよび/BLが内部データ伝達線IOおよ
び/IOへ接続される。続いて、データの読出またはデ
ータの書込が行なわれる。
【0014】データの読出時においては入出力回路はこ
の内部データ伝達線IOおよび/IO上の電位差を差動
的に増幅して外部読出データを生成して出力する。デー
タ書込時においては入出力回路110(図13参照)か
らの内部書込データが内部データ伝達線IOおよび/I
O上へ伝達され、ビット線BLおよび/BLの電位が内
部書込データに応じて変化し、変化後のビット線の電位
によりメモリセルへデータが書込まれる。
【0015】メモリセルはストレージノードSNに蓄積
される電荷量QSに応じて情報を記憶する。この電荷量
QSは、 QS=CS・(V(SN)−VCP) で与えられる。ここで、CSはメモリセルキャパシタ2
の容量を示し、V(SN)はストレージノードSNの電
位を示す。
【0016】ストレージノードSNは選択時にトランス
ファーゲート1を介してビット線BL(または/BL)
に接続される。トランスファーゲート1はnチャネルM
OSトランジスタで構成される。したがって、トランス
ファーゲート1は、そのゲート電位VG(ワード線駆動
信号WL)からしきい値電圧Vthを引いた電圧VG−
Vthの電圧をビット線BL(または/BL)からスト
レージノードSNへ伝達する。
【0017】ワード線WLの電位が動作電源電位VCC
レベルにまでしか上昇しない場合、ストレージノードS
Nの電位はビット線BL(または/BL)の電位が動作
電源電位VCCの“H”のときに、VCC−Vthの電
位レベルとなる。そこで、動作電源電位VCCレベルの
“H”のデータをストレージノードSNへ記憶させかつ
高速でデータを読出すために、ワード線WLは動作電源
電位VCCよりもさらに高いVCC+α(ただしαはし
きい値電圧Vth以上の電圧)のレベルにまで昇圧され
る。このワード線昇圧の効果について以下に説明する。
【0018】図16は“L”のデータを記憶するメモリ
セルに“H”のデータを書込む際のワード線、ビット線
BLおよびストレージノードSNの電位変化を示す信号
波形図である。
【0019】まず、ワード線WLが接地電位レベルから
昇圧レベルVCC+αレベルにまで昇圧される。これに
よりトランスファーゲート1が導通状態となり、ストレ
ージノードSNとビット線BLとが接続される。ストレ
ージノードSNは“L”のデータを格納しており、その
蓄積電荷量QSLは−CS・VCPである。一方、ビッ
ト線BLはプリチャージ電位VBLでそれまでフローテ
ィング状態にあり電荷CB・VBLの電荷を保持してい
る。ここでCBはビット線浮遊容量である。トランスフ
ァーゲート1の導通状態に従ってビット線BLとストレ
ージノードSNとの間での電荷の移動が生じ、ビット線
BLの電位が少し低下し、一方、ストレージノードSN
の電位が上昇する。
【0020】次いで、センスアンプが活性化され、ビッ
ト線BLの電位が接地電位のレベルにまで放電され、応
じてストレージノードSNの電位も接地電位にまで立下
る。
【0021】次いで、“H”のデータが書込まれ、ビッ
ト線BLの電位が動作電源電位VCCレベルにまで上昇
する。トランスファーゲート1のゲートに与えられるワ
ード線WLの電位レベルはVCC+αであり、このVC
Cレベルの“H”のデータがストレージノードSNへ伝
達され、ストレージノードSNの電位も動作電源電位V
CCレベルとなる。
【0022】上述のように、ワード線WLの電位レベル
を動作電源電圧よりもさらに高く昇圧することによりス
トレージノードSNに動作電源電位レベルの“H”のデ
ータを格納することができる。
【0023】また、“H”データを読出したときにビッ
ト線BLに表れる電位変化量ΔVHは、 ΔVH=CS・(V(SN)−VBL)/(CB+CS)、 で与えられる。一方、“L”データをビット線BLに読
出したときのビット線BLの電位変化量は、 ΔVL=−CS・VBL/(CB+CS)、 で与えられる。これはビット線BLにおける電荷とメモ
リセルキャパシタ2における蓄積電荷量の電荷保存則を
用いることにより求められる。通常ビット線プリチャー
ジ電位VBLはVCC/2のレベルである。したがっ
て、ストレージノードSNの電位がVCCレベルにあれ
ば、 |ΔVL|=|ΔVH| となり、“H”データ読出時の電圧変化と“L”データ
読出時におけるビット線電圧変化の絶対値を等しくする
ことができ、安定にセンス動作を高速で実行することが
できる。
【0024】図17は、ワード線駆動に関連する部分の
構成を概略的に示す図である。図17において、ワード
線駆動系は、外部から与えられるロウアドレスストロー
ブ信号/RASに応答して内部制御信号RASを発生す
るRASバッファ200と、RASバッファ200から
の内部制御信号RASに応答してワード線駆動信号RX
を発生するRX発生回路202と、このRX発生回路2
02から発生されたワード線駆動信号RXをさらに昇圧
するブースト回路204と、ブースト回路204により
昇圧されたワード線駆動信号の昇圧電位レベルを保持す
るための保持回路206と、保持回路206へクロック
信号φを与える発振回路208を含む。このブースト回
路204で昇圧されたワード線駆動信号はロウデコーダ
104を介して選択されたワード線WL(WL0〜WL
mのいずれか)上へ伝達される。
【0025】ロウデコーダ104は、図17において
は、1本のワード線に関連する部分のみが代表的に示さ
れる。このロウデコーダ104は、所定の組合せの内部
ロウアドレス信号を受けるNAND回路212とNAN
D回路212の出力を反転するインバータ回路214と
からなるデコード回路210と、デコード回路210の
出力に応答してブースト回路204からの昇圧ワード線
駆動信号をワード線WL0へ伝達するワード線ドライブ
回路220を含む。
【0026】ワード線ドライブ回路220は、インバー
タ回路214の出力をデカップリングトランジスタ22
2を介してそのゲートに受けるnチャネルMOSトラン
ジスタ224と、リセット信号に応答してワード線WL
0の電位を接地電位レベルへ放電するnチャネルMOS
トランジスタ226を含む。nチャネルMOSトランジ
スタ224は、そのゲートとソースとの間の容量結合に
よりそのゲート電位ががブースト回路204から伝達さ
れた昇圧ワード線駆動信号の昇圧レベルにまで上昇し、
これによりワード線WL0上へ昇圧されたワード線駆動
信号を伝達する。デカップリングトランジスタ222は
そのゲートに動作電源電位VCCを受けており、トラン
ジスタ224のゲート電位が動作電源電位VCCよりも
さらに昇圧された場合にオフ状態となり、この昇圧電位
レベルがデコード回路210へ悪影響を及ぼさないよう
にするとともに、このトランジスタ224のゲート電位
を保持する。
【0027】動作時においては、デコード回路210に
おいて、所定の組合せの内部行アドレス信号が与えられ
たときNAND回路212が“L”の信号を出力する。
インバータ回路214の出力が“H”となり、トランジ
スタ224が導通する。トランジスタ224はブースト
回路204からの昇圧信号に応答して「セルフブースト
ストラップ機能」によりそのゲート電位を昇圧して、昇
圧されたワード線駆動信号をワード線WL0上へ伝達す
る。
【0028】図18はブースト回路の構成および動作を
示す図である。図18(A)において、ブースト回路2
04は、RX発生回路202から伝達されるワード線駆
動信号RXを所定時間遅延させる遅延回路250と、遅
延回路250からの出力信号RXPに応答してその容量
結合動作により信号RXを昇圧する昇圧容量252を含
む。次に、この図18(A)に示すブースト回路204
の動作をその動作波形図である図18(B)を参照して
説明する。
【0029】RX発生回路202からワード線駆動信号
RXが発生されると、所定時間経過後に遅延回路250
からの出力信号RXPが“H”レベルへ立上がる。これ
により、昇圧容量252の容量結合により、既に“H”
レベルに立上がっていたワード線駆動信号RXのレベル
がさらに上昇し、昇圧ワード線駆動信号が得られる。
【0030】図19は図17に示す保持回路の構成の一
例を示す図である。図19において、保持回路206
は、所定の周期(たとえば100ns)を有するクロッ
ク信号φを受けるインバータ回路260と、インバータ
回路260の出力をその一方電極に受ける結合容量26
2と、結合容量262の他方電極(ノードa)に結合さ
れるダイオード接続されたnチャネルMOSトランジス
タ268と、トランジスタ268の出力(ノードb)を
ゲートに受けるnチャネルMOSトランジスタ264
と、トランジスタ264が伝達する電圧をノードaへ伝
達するnチャネルMOSトランジスタ266を含む。ト
ランジスタ268はノードaからノードbへ電流を流す
ダイオードとして機能する。トランジスタ266はその
ゲートに動作電源電位VCCを受ける。次に動作につい
て説明する。
【0031】クロック信号φは、ワード線が選択状態に
ある期間(ワード線駆動信号RXが発生されている期
間)所定のサイクルで発生される。このクロック信号φ
の発生系208は、内部制御信号RASに応答して活性
化される発信回路が利用されてもよい。基板バイアス発
生用の発振回路が利用されてもよい。クロック信号φが
“H”から“L”へ立下ると、インバータ回路260の
出力が“L”から“H”へ立上がる。それにより、ノー
ドaへ結合容量262の容量結合により電荷が注入さ
れ、その電位が上昇する。ワード線駆動信号RXが既に
“H”にあるときには、ノードaは電位レベルVCC−
Vthのレベルに充電されている。したがって、ノード
aは、結合容量262の電荷注入により、その電位レベ
ルがさらに上昇する。トランジスタ266がオフ状態と
なる。今、このノードaの電位レベルをVaとする。ノ
ードaの電位Vaとワード線駆動信号RXの遠位との差
がトランジスタ268のしきい値電圧Vth以上であれ
ば、トランジスタ268が導通し、ノードaからノード
bへ電流が流れ、ワード線駆動信号RXの電位レベルが
上昇する。
【0032】一方、ワード線駆動信号RXの電位レベル
が所定の電圧レベルVCC+αの電位レベルにある状態
では、ノードaの電位Vaと昇圧ワード線駆動信号RX
の電圧レベルVCC+αとの差がトランジスタ268の
しきい値電圧Vthよりも小さくなり、トランジスタ2
68はオフ状態にあり、トランジスタ268を介した電
荷注入動作は行なわれない。
【0033】次いでクロック信号φが“L”から“H”
へ立上がると、インバータ回路260の出力が“H”か
ら“L”へ立下る。これによりノードaの電位が低下
し、トランジスタ268はオフ状態、トランジスタ26
6がオン状態となる。ノードaはトランジスタ264お
よび266を介して充電され、その電位レベルがVCC
−Vthレベルとなる。
【0034】ワード線駆動信号RXの電位レベルが電源
電圧VCC以上にあれば、ノードaの電圧レベルVaは
常時VCC−Vthレベルに充電されており、このノー
ドaの充電電位が結合容量262からの電荷注入動作に
より上昇する。容量262からの電荷注入によりノード
aの電位がVCC+2・Vthレベルになれば、昇圧ワ
ード線駆動信号RXの電位レベルをVCC+Vthのレ
ベルに保持することができる(ここで昇圧レベルαをト
ランジスタ266、268のしきい値電圧Vthと同じ
と考える。)。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】上述のように保持回路
206を設けることにより、ワード線が長い期間選択状
態となるロングRASサイクル(たとえばページモー
ド、スタティックコラムモード、リフレッシュ時に内部
で発生される内部RAS信号のサイクルなどの場合)に
おいて、ワード線駆動信号RXのリークなどによる電位
低下を補償することができ、安定に昇圧レベルを保持す
ることができる。
【0036】しかしながら、この保持回路はワード線が
選択状態にある間クロック信号φを受けており、ワード
線選択期間中は常時動作している。このため、昇圧され
たワード線駆動信号の電位を維持するために、電力が消
費され低消費電力化に対する1つのネックとなるという
問題があった。
【0037】特に、近年の携帯型パーソナルコンピュー
タ等では電池が電源として利用されており、この電池寿
命を長くするために、できるだけ消費電力を小さくする
ことが望まれており、記憶装置として用いられるダイナ
ミック・ランダム・アクセス・メモリにおいても同様に
低消費電力(電流)化が図られている。既に消費電流
(スタンバイ時)が数十μAレベルのダイナミック・ラ
ンダム・アクセス・メモリが製品化されつつあるもの
の、さらにこの消費電流を低減することが電源電池の寿
命の観点から望まれている。
【0038】それゆえ、この発明の目的は、低消費電力
の半導体記憶装置を提供することである。
【0039】この発明の他の目的は、低消費電流の昇圧
ワード線駆動信号保持回路を備えた半導体記憶装置を提
供することである。
【0040】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る半導体記
憶装置は、動作電源電圧以上の電位レベルに昇圧された
昇圧信号を発生する昇圧信号発生手段と、この昇圧信号
の昇圧電位レベルを保持するための昇圧レベル保持手段
と、予め定められた動作モードを指定する動作モード指
示信号に応答してこの昇圧レベル保持手段の昇圧電位レ
ベル保持動作を禁止する保持動作禁止手段とを備える。
【0041】請求項2記載の半導体記憶装置は、動作電
源電圧以上の電位レベルに昇圧された昇圧信号を発生す
るための昇圧信号発生手段と、データ書込指示信号に応
答して、この昇圧信号の昇圧電位レベルを保持する昇圧
レベル保持手段を備える。
【0042】
【作用】請求項1記載の半導体記憶装置においては、予
め定められた動作モードにおいては昇圧信号の昇圧電位
レベルの保持動作が禁止され、その動作モードにおける
保持動作に必要とされる電力消費をなくすことができ
る。
【0043】請求項2記載の半導体記憶装置においては
データ書込指示信号に従って昇圧レベル保持手段がレベ
ル保持動作を行なっており、データ書込時にのみ昇圧信
号の昇圧電位レベルが所定の電位レベルに保持され、必
要な期間のみ保持手段が動作するため、この昇圧レベル
保持手段の消費電力を低減することができる。
【0044】
【実施例】図1はこの発明の一実施例である半導体記憶
装置の要部の構成を示す図である。図1に示す半導体記
憶装置は、CASビフォーRASリフレッシュ動作モー
ドを備える。CASビフォーRASリフレッシュモード
とは、外部制御信号/RASよりも先に外部制御信号/
CASを“L”へ立下げることによりリフレッシュ指示
が与えられ、半導体記憶装置に内蔵されたリフレッシュ
アドレスカウンタからのアドレスに従ってリフレッシュ
動作が行なわれる動作モードである。この場合、一般
に、内部制御信号CASの発生は禁止され、列選択動作
は行なわれず、行選択動作のみが行なわれる。内部制御
信号RASはまたこの外部制御信号/RASに応答して
内部で発生される。この図1に示す構成は、CASビフ
ォーRASリフレッシュ動作モード時には、昇圧ワード
線駆動信号の昇圧レベル保持動作を禁止する。
【0045】すなわち、図1において、ブースト回路2
04からの昇圧されたワード線駆動信号の電位レベルを
保持するための保持回路302は、CBR検知回路30
0からのCASビフォーRASリフレッシュ動作モード
検出信号/CBRに応答してその保持動作が禁止され
る。CBR検知回路300は、外部から与えられる制御
信号/CASおよび/RASに従って、CASビフォー
RASリフレッシュ動作モードが指示されたか否かを判
別し、CASビフォーRASリフレッシュ動作モードが
指定された場合には信号/CBRを“L”に立下げる。
【0046】図2は、CBR検知回路300の動作を示
す信号波形図である。図2に示すように、CBR検知回
路300は、外部制御信号/RASが“H”にありかつ
外部制御信号/CASが“L”にあれば、CASビフォ
ーRASリフレッシュ動作モードが指示されたとして信
号/CBRを“L”に立上げる。この信号/CBRはま
たリフレッシュ制御系へ与えられ、リフレッシュ制御系
が活性化されてリフレッシュ動作が実行される。RAS
ビフォーRASリフレッシュ動作モードからの通常の動
作モードへの復帰は信号/RASを“H”へ立上げるこ
とにより実行される。
【0047】なお図1において、RX発生回路202、
ブースト回路204およびロウデコーダ104は先に図
17に示したものと同様の構成を備える。
【0048】図3は、図1に示す保持回路302の具体
的構成を示す図である。この図3に示す保持回路302
では、図19に示す従来の保持回路におけるクロック信
号φを反転するためのインバータ回路260に代えて、
クロック信号φと信号/CBRを受けるNAND回路8
が用いられる。信号/CBRが“H”の場合、NAND
回路8はインバータ回路として機能し、図19に示すレ
ベル保持回路と同様の動作を実行する。
【0049】一方、信号/CBRが“L”の場合、NA
ND回路8の出力は“H”固定であり、ワード線駆動信
号RXが発生された場合においても保持動作は実行され
ない(信号RXは信号/CBRよりも後のタイミングで
発生される)。
【0050】図4は、この発明の一実施例におけるCA
SビフォーRASリフレッシュサイクルにおけるメモリ
セルへの“H”データのリストア動作時の信号波形を示
す図である。図4において、WLは選択ワード線の信号
電位を示し、BLはビット線BLの信号電位を示し、S
Nは、メモリセルのストレージノードの電位を示す。
【0051】図4に示すように、選択ワード線WLの電
位が上昇するに従って、ビット線BLへは、選択された
メモリセルのストレージノードSNに格納されていた電
荷が伝達され、ビット線BLの電位が上昇する(ここ
で、選択メモリセルは“H”のデータを格納している状
態を想定する)。ワード線WLの電位レベルが昇圧レベ
ルVCC+αまで昇圧したときには、ビット線BLの電
位とストレージノードSNの電位がほぼ同一電位レベル
となる。この後、センスアンプが駆動され、ビット線B
Lの電位レベルが電源電位VCCレベルにまで立上げら
れる。これに応じて、ストレージノードSNの電位レベ
ルも電源電位VCCレベルにまで上昇する。
【0052】このビット線BLの電位が電源電位VCC
レベルにまで立上り、その電位レベルが安定化するまで
に必要とされる時間tは短い(通常、数十ns程度)た
め、この間にワード線WLの昇圧電位レベルがリーク等
により低下することはほとんどない。したがって、この
場合、特に保持回路による昇圧電位の保持動作を行なわ
なくても、ストレージノードSNには電源電位VCCレ
ベルの“H”のデータが書込まれる。
【0053】ここで、図4においては、ストレージノー
ドSNの電位レベルはワード線WLの電位立上げ前にそ
のリークにより電位レベルが少し低下している状態が示
される。
【0054】またこのリフレッシュサイクルにおいて、
外部制御信号/RASが長時間(最大10μs)“L”
に設定され、サイクル時間が長くなったとしても、ワー
ド線電位立上りからセンス動作が完了するまでに要する
時間は同じであるため、時間の経過とともにワード線W
Lの電位がその昇圧電位レベルVCC+αよりも少し低
下してきても、既にメモリセルのストレージノードSN
へは電源電位VCCレベルの“H”のデータが既に再書
込みされているため、確実にリフレッシュ動作を実行す
ることができる。
【0055】図5はこの発明の他の実施例である半導体
記憶装置の要部の構成を示す図である。図1に示す半導
体記憶装置においてはCASビフォーRASリフレッシ
ュ動作モード時にワード線駆動信号の昇圧レベルの保持
動作が禁止されている。CASビフォーRASリフレッ
シュ動作モードでは、1行のメモリセルのリフレッシュ
動作が実行されるだけである。リフレッシュモードとし
ては、この他にセルフリフレッシュモード、シリコンフ
ァイルモード、BBU(バッテリーバックアップ)モー
ドなどがある。セルフリフレッシュモードにおいては、
タイミング関係はCASビフォーRASリフレッシュ動
作モードと同様であり、信号/RASが“L”のある
間、内蔵のタイマにより所定時間(通常100μs)間
隔でリフレッシュ要求信号が発生され、内蔵のアドレス
カウンタの出力に従ってリフレッシュ動作が実行され
る。
【0056】シリコンファイルモードにおいては、CA
SビフォーRASリフレッシュ動作モードと同様の制御
信号のタイミング関係でリフレッシュモードに入るが、
リフレッシュ動作のタイミングは外部から与えられる制
御信号/RASにより与えられる。BBUモードにおい
ては、同様のタイミング関係でリフレッシュ動作に入る
が、信号/RASを“H”、信号/CASを“L”に所
定時間以上設定するとBBUモードに入る。BBUモー
ドでは、リフレッシュされるメモリセルの数が、通常動
作時において選択されるメモリセルよりも1/4に低減
される。すなわち、BBUモードにおいては、ブロック
分割されたメモリセルアレイにおいて通常動作時におい
て各ブロックから1行が選択される構成において、リフ
レッシュ動作時には1つのブロックにおいてのみリフレ
ッシュ動作が実行される。これによりリフレッシュ動作
時の消費電流の低減が図られる。BBUモードの終了は
信号/CASを“H”に設定することにより実現され
る。
【0057】この図5に示す構成は、このようにリフレ
ッシュ動作モード時においても昇圧ワード線駆動信号の
昇圧電位レベルの保持動作を禁止するものである。すな
わち、図5に示す半導体記憶装置は、外部制御信号/R
AS、/CASおよび/WEに応答して低消費電力モー
ド(セルフリフレッシュモード、シリコンファイルモー
ド、BBUモード等)を検出する低消費電力モード検出
回路307と、この低消費電力モード検出回路307か
らの低消費電力モード検出信号/SERとクロック信号
φとに応答してブースト回路204から出力される昇圧
ワード線駆動信号の昇圧電位レベル保持動作を行なう保
持回路305とを含む。この保持回路305は低消費電
力モード検出信号/SERが“L”の活性状態となった
ときにはこの昇圧されたワード線駆動信号の昇圧電位レ
ベルの保持動作が禁止される。低消費電力モードでは、
リフレッシュ期間長は、内部で外部信号/RASと独立
に発される内部信号RASにより規定される。
【0058】図6は図5に示す保持回路305の具体的
構成を示す図である。この図6に示す保持回路305
は、図3に示す保持回路の構成とは、NAND回路8が
信号/CBRに代えて低消費電力モード検出信号/SE
Rを受けている点が異なっているだけであり、他の構成
は同様である。その動作は図3に示す回路と同じであ
り、その説明は繰返さない。
【0059】リフレッシュ動作モードではメモリセルの
データが再書込みされるだけである。したがって、ワー
ド線電位の立上りからセンス動作完了までの間ワード線
の昇圧レベルが保持されていればよい。この期間内にメ
モリセルへのデータのリフレッシュ(再書込)が完了す
るからである。リフレッシュ時の消費電流が大きく問題
となるのは、たとえば携帯型パーソナルコンピュータの
運搬時等においてデータ保存のみを行なう場合である。
その場合、電池を電源としてダイナミック・ランダム・
アクセス・メモリがリフレッシュ動作を行なうからであ
る。したがって、上述のようにリフレッシュ時において
保持回路の動作を禁止することにより、消費電流を低減
することができ、電池寿命を長くすることができる。
【0060】ダイナミック・ランダム・アクセス・メモ
リの動作モードには、リフレッシュ動作モードのほか
に、外部処理装置がアクセスするデータ読出動作モード
およびデータ書込動作モードが存在する。この通常のア
クセスサイクルにおいては、データの読出およびデータ
の書込が処理内容に応じて実行される。ワード線電位の
昇圧レベルの低下が問題となるのは、データ書込モード
のみである。データの読出は、センスアンプにより増幅
されかつラッチされているデータが読出されるだけであ
るのに対し、データ書込はこのセンス動作完了後、セン
スアンプによりラッチされている信号電位を書込データ
に応じて変更した後メモリセルへ書込む必要があるため
である。次に、この通常のアクセス時においても消費電
流を低減するための構成について説明する。
【0061】図7はこの発明のさらに他の実施例である
半導体記憶装置の要部の構成を示す図である。図7にお
いて、保持回路315は、書込モード検出回路317か
らの内部書込信号Wに従って保持動作を実行する。書込
モード検出回路317は、外部から与えられるライトイ
ネーブル信号/WEに応答して内部書込信号Wを発生す
る。
【0062】ライトイネーブル信号/WEが“L”とな
ったとき、このダイナミック・ランダム・アクセス・メ
モリはデータ書込動作モードとなる。書込モード検出回
路317は、このライトイネーブル信号/WEの立下り
に応答して内部書込信号Wを“H”へ立上げる。外部制
御信号/CASおよび/WEに応答して内部書込信号W
が発生されてもよい。
【0063】図8は、この図7に示す保持回路315の
具体的構成例を示す図である。図8において、保持回路
315は、内部書込信号Wを所定時間遅延させる遅延回
路320と、遅延回路320の出力に応答してノードc
へ電荷注入を行なう結合容量321と、内部書込信号W
に応答してノードcを電位VCC−Vthのレベルへ充
電するnチャネルMOSトランジスタ322と、ノード
cの電位に応じて昇圧ワード線駆動信号RXの電位レベ
ルを修復するダイオード接続されたnチャネルMOSト
ランジスタ323を含む。内部書込信号Wはライトイネ
ーブル信号/WEに応答して発生される。実際にメモリ
セルへデータの書込みが行なわれるのは、信号/CAS
と信号/WEの遅いほうの立下りタイミングにおいてで
あり、この遅いほうのタイミングに従って内部書込パル
ス信号が発生されて図13に示す入出力回路110の入
力回路が活性化され内部書込データを生成して内部デー
タ伝達線IO,/IOへ伝達する。遅延回路320は、
ノードcがトランジスタ322により充電された後にノ
ードcへ電荷を注入する動作を保証するが、内部書込信
号Wの発生と内部書込パルスの発生とのタイミングのず
れを調整する機能を有してもよい。
【0064】図9はこの図7および図8に示す回路の動
作を示す信号波形図である。図9においては、“L”の
データを記憶するメモリセル(ストレージノードSNの
電位が0V)に“H”のデータを書込む際の動作波形が
示される。図7ないし図9を参照して動作について説明
する。
【0065】選択ワード線WLの電位が、ロウデコーダ
の選択動作の結果立上がると、ビット線BLとメモリセ
ルのストレージノードSNとが接続され、両者の間で電
荷が移動する。これにより、ビット線BLの電位がプリ
チャージ電位VBLより少し低下し、一方、ストレージ
ノードSNの電位が上昇する。
【0066】次いで、センスアンプが活性化され、ビッ
ト線BLおよびストレージノードSNの電位が接地電位
にまで低下する。この状態においては、他方ビット線/
BLは、VCCレベルの“H”の電位レベルにある。
【0067】保持回路315はまだ動作していないた
め、時間の経過とともに、選択ワード線WLの昇圧電位
レベルがリーク等により低下する。この状態で、データ
の書込みが行なわれる場合、ライトイネーブル信号/W
Eが立下り、応じて内部書込信号Wが発生される。これ
に応答して、図8のノードcがトランジスタ322によ
りVCC−Vth(Vthはトランジスタ322のしき
い値電圧)の電位レベルに充電される。続いて、遅延回
路320の出力が立上り(図9(d)において破線で示
す)、結合容量321がノードcへ電荷を注入し、ノー
ドcの電位がVCC+β(ただしβ≧α+Vth:Vt
hはトランジスタ323のしきい値電圧)レベルに上昇
する。トランジスタ323が導通し、駆動信号RXの電
位レベルがVCC+αのレベルに上昇する。これによ
り、選択ワード線WLの電位が再び昇圧された後、書込
パルスが発生され、“H”のデータがビット線BLに伝
達され、ビット線BLの電位がVCCレベルの“H”と
なる。選択ワード線WLの電位は保持回路315の機能
により、VCC+αのレベルに修復されているため、ス
トレージノードSNへはVCCレベルの信号が伝達さ
れ、ストレージノードSNの電位がVCCレベルとな
る。
【0068】なお、上述の説明においては、選択ワード
線WLの電位が昇圧電位レベルに復帰した後に内部書込
パルスが発生されるとして説明している。しかしながら
この内部書込パルスの発生タイミングは選択ワード線W
Lの電位修復前に行なわれてもよい。内部書込データは
入力回路により選択ビット線上へ伝達されるが、この内
部書込データはセンスアンプによりラッチされるため、
このラッチ状態により選択ワード線WLの電位レベルが
昇圧電位レベルに復帰してもストレージノードSNへは
VCCレベルの信号が伝達されるからである。
【0069】上述のように、内部書込信号に従って保持
回路を活性化することにより、データ書込時において確
実にVCCレベルの信号をメモリセルへ記憶させること
が可能となり、一方データ読出動作時においてはこの保
持回路は動作しないため、必要なときのみ保持回路31
5が動作し、そのダイナミック・ランダム・アクセス・
メモリの消費電流を低減することができる。
【0070】また、クロック信号φを発生する発振回路
の動作が禁止される構成が用いられてもよい。
【0071】上述の説明では、昇圧ワード線駆動信号が
述べられているが、昇圧信号としては、たとえばほかに
シェアードセンスアンプ構成の半導体記憶装置における
センスアンプ接続制御信号がある。図10は、シェアー
ドセンスアンプ構成の半導体記憶装置の要部の構成を示
す図である。図10において、メモリセルアレイは2つ
のメモリセルアレイブロックMAおよびMBに分割され
る。図10において、メモリセルアレイブロックMAお
よびMBにおいては一対のビット線対BLA、/BLA
とビット線対BLB、/BLBのみが代表的に示され
る。メモリセルアレイブロックMAのビット線対BL
A、/BLAとメモリセルアレイブロックMBのビット
線対BLB、/BLBとの間にセンスアンプSAが配置
される。センスアンプSAとビット線対BLA、/BL
Aとの間には接続制御信号φAに応答して導通する接続
ゲートGAa,GAbが設けられる。センスアンプSA
とビット線対BLB、/BLBとの間に接続制御信号φ
Bに応答して導通する接続ゲートGBaおよびGBbが
設けられる。接続ゲートGAa、GAb、GBa、GB
bはnチャネルMOSトランジスタで構成される。
【0072】センスアンプSAは、センスアンプ駆動回
路SDからのセンスアンプ駆動信号φSNおよびφSP
に応答してノードLAおよびLBの電位差を差動的に増
幅する。センスアンプ駆動回路SDは、内部信号RAS
に応答して所定のタイミングでセンスアンプ駆動信号φ
SNおよびφSPを発生する。接続制御信号φAおよび
φBは、内部制御信号RASおよびブロック指定信号A
iに従って接続制御信号発生回路CCから発生される。
ブロック指示信号Aiとしてはたとえば行アドレス信号
ビットが用いられる。
【0073】なお図10において、センスアンプSAに
隣接して、ノードLAおよびLBの電位をコラムデコー
ダからの列選択信号に応答して内部データ伝達線IO、
/IOへ接続するIOゲートが設けられているが、図面
の繁雑化をさけるためにその部分は省略している。次に
この図10に示すシェアードセンスアンプ構成の半導体
記憶装置の動作をその動作波形図である図11を参照し
て説明する。
【0074】今、メモリセルアレイブロックMAのメモ
リセルが選択される場合を考える。半導体記憶装置のス
タンバイ状態においては、接続制御信号φAおよびφB
は動作電源電位VCCレベルの“H”レベルにあり、ビ
ット線対BLA、/BLAおよびビット線対BLB、/
BLBはセンスアンプSAのノードLAおよびLBに接
続されており、それぞれ、所定のプリチャージ電位VB
Lにプリチャージされている。
【0075】外部からのロウアドレスストローブ信号/
RASが“L”へ立下るとメモリサイクルが始まる。接
続制御信号発生回路CCは、この外部ロウアドレススト
ローブ信号/RASに応答して発生される内部制御信号
RASに応答してブロック選択信号Ai(たとえば内部
行アドレスRAの最上位ビットRA0)を取込み、選択
メモリセルを含むメモリセルアレイブロックMAに対す
る接続制御信号φAの電位レベルを動作電源電位VCC
以上のレベルVCC+αのレベルにまで昇圧させる。一
方、接続制御信号φBは“L”のレベルに立下げられ
る。これによりメモリセルアレイブロックMBの各ビッ
ト線対はセンスアンプSAから切離される。この状態
で、行選択動作が実行され、メモリセルアレイMAにお
ける行すなわちワード線が選択され、各選択メモリセル
のデータが対応のビット線上に伝達される。図11にお
いては、“H”のデータがビット線BLA、/BLAに
おいて選択された場合の状態が示される。一方、メモリ
セルアレイブロックMBは非選択状態にあり、各ビット
線BLB、/BLBはプリチャージ電位を保持してい
る。
【0076】続いて、センスアンプ駆動信号φSNおよ
びφSPがそれぞれ“L”および“H”へと変化し、セ
ンスアンプSAが活性化され、ノードLAおよびLBに
伝達されていた選択メモリセルのデータが増幅される。
このとき、接続制御信号φAが電源電圧VCC以上のV
CC+αのレベルに昇圧されているため、ノードLAお
よびLBの電源電圧VCCレベルの信号は対応のビット
線BLA(または/BLA)へ伝達され、ビット線BL
Aおよび/BLAの電位レベルはそれぞれ電源電位VC
Cレベルの“H”および接地電位レベルの“L”と選択
されたメモリセルのデータに応じて変化する。
【0077】この後、コラムデコーダからの列選択信号
によりノードLAおよびLBの電位がIOゲート(図示
せず)を介して内部データ伝達線IO,/IO(図示せ
ず)へ伝達されてデータが読出される。データ書込時は
この逆に、ノードLAおよびLBへ書込データが伝達さ
れ、対応のビット線へその書込データが伝達される。
【0078】続いて、外部制御信号/RASが“H”へ
立上がることにより1つのメモリサイクルが完了し、接
続制御信号φAおよびφBはそれぞれ電源電圧VCCレ
ベルに復帰する。
【0079】上述のように、接続制御信号φAおよびφ
Bは対応のメモリセルアレイブロックが選択された場
合、電源電圧VCC以上のレベルに昇圧される。これに
よりセンスアンプSAで増幅された信号が信号損失を伴
うことなく対応のビット線へ伝達される。このような場
合においても、ビット線BLA、/BLA(またはBL
B、/BLB)は接続ゲートGAa、GAb(またはG
Ba、GBb)を介してセンスアンプSAのノードL
A、LBおよび内部データ伝達線IO、/IOへ接続さ
れる。したがって接続制御信号φAまたはφBは1つの
メモリサイクル期間中電源電圧VCC以上の昇圧レベル
に保持する必要がある。このため保持回路がこの昇圧レ
ベルを保持するために必要とされるが、本発明はこのよ
うな保持回路に対しても適用することができる。
【0080】図12はこの発明のさらに他の実施例であ
る半導体記憶装置の要部の構成を示す図であり、図10
に示す接続制御信号発生回路CCの構成を示す図であ
る。図12において、接続制御信号発生回路は、ブロッ
ク指定信号Aiおよび内部制御信号RASに応答して接
続制御信号φA0およびφB0を発生する接続制御回路
501と、接続制御信号φA0とブロック指定信号Ai
に応答して接続制御信号φA0を動作電源電圧VCC以
上のレベルに昇圧する昇圧回路502aと、ブロック選
択信号Aiと接続制御信号φB0に応答してこの接続制
御信号φB0を昇圧する昇圧回路502bと、昇圧回路
502aからの昇圧接続制御信号φAの昇圧レベルを保
持するための保持回路503aと、昇圧回路502bか
らの昇圧接続制御信号φBの昇圧レベルを保持する保持
回路503bを含む。
【0081】接続制御回路501は、内部信号RASが
“L”の場合、スタンバイ状態にあり、接続制御信号φ
A0およびφB0を動作電源電圧VCCレベルの“H”
に維持する。接続制御回路501はまた、内部制御信号
RASが“H”に立上がると、ブロック選択指定信号A
iに応答して、接続制御信号φA0およびφB0の一方
を“L”に低下させる。昇圧回路502aおよび502
bは、ブロック指定信号Aiに従って、電源電圧VCC
レベルの接続制御信号φA0またはφB0を昇圧する。
昇圧回路502a、502bはこのブロック指定信号A
iに代えて内部制御信号RASの遅延信号に従って昇圧
動作を行なうように構成されてもよい。昇圧回路502
aおよび502bの構成は図18に示すものと同様であ
り、図18に示す構成の遅延回路250または容量25
2に対し信号Aiまたは信号RASが与えられる。
【0082】保持回路503aおよび503bは制御信
号Φに応答して保持動作を実行する。この保持回路50
3aおよび503bは先に図3、図5、および図8を参
照して説明したものと同様の構成を備える。発振回路を
含んでもよい。制御信号Φは先に説明したCASビフォ
ーRASリフレッシュ検出信号/CBR、低消費電流モ
ード検出信号/SERまたは内部書込信号Wであっても
よい。リフレッシュ動作時においてはデータの再書込は
接続ゲートGAa、GAbまたはGBa、GBbを介し
て行なわれるからである。
【0083】なお、上記実施例においては、半導体記憶
装置としてダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ
を例示している。しかしながら、これは仮想SRAM
(スタティック・ランダム・アクセス・メモリ)または
疑似SRAMであってもよい。リフレッシュを必要とす
るダイナミック型メモリセルを有していればよい。
【0084】また昇圧信号としてはさらにこのワード線
駆動信号、シェアードセンスアンプの接続制御信号のほ
かに、1つのサイクルにわたってその電位レベルが昇圧
される信号であればよい。
【0085】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、特定の動作モード時においては昇圧信号の昇圧レ
ベルを保持する動作を禁止しているため、この特定の動
作モード時における消費電流を大幅に低減することがで
きる。
【0086】請求項2記載の半導体記憶装置においては
データ書込時においてのみ昇圧信号の保持動作を行なう
ようにしているため、低消費電流でかつ確実にメモリセ
ルへ電源電圧レベルの信号を書込むことのできる信頼性
の高い半導体記憶装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である半導体記憶装置の要
部の構成を示す図である。
【図2】図1に示すCBR検知回路の動作を示す信号波
形図である。
【図3】図1に示す保持回路の構成を示す図である。
【図4】この発明の一実施例である半導体記憶装置の動
作を示す信号波形図である。
【図5】この発明の他の実施例である半導体記憶装置の
要部の構成を示す図である。
【図6】図5に示す保持回路の構成を示す図である。
【図7】この発明のさらに他の実施例である半導体記憶
装置の要部の構成を示す図である。
【図8】図7に示す保持回路の構成を示す図である。
【図9】図7に示す半導体記憶装置の動作を示す信号波
形図である。
【図10】この発明のさらに他の実施例である半導体記
憶装置の要部の構成を示す図である。
【図11】図10に示す半導体記憶装置の動作を示す信
号波形図である。
【図12】図10に示す接続制御信号発生回路の構成を
概略的に示すブロック図である。
【図13】一般的なダイナミック・ランダム・アクセス
・メモリの全体の構成を概略的に示す図である。
【図14】図13に示す半導体記憶装置のメモリセルア
レイ部の構成を示す図である。
【図15】図13および図14に示す半導体記憶装置の
動作を示す信号波形図である。
【図16】従来のワード線昇圧方式の半導体記憶装置の
メモリセルへのデータ書込時の動作波形図である。
【図17】従来の半導体記憶装置のワード線駆動信号発
生系の構成を概略的に示す図である。
【図18】図17に示すRX発生回路の構成および動作
波形を示す図である。
【図19】図17に示す保持回路の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
104 ロウデコーダ 202 RX発生回路 204 ブースト回路 300 CBR検知回路 302 保持回路 305 保持回路 307 低消費電力モード検出回路 315 保持回路 317 書込モード検出回路 501 接続制御回路 502a 昇圧回路 502b 昇圧回路 503a 保持回路 503b 保持回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動作電源電圧以上の電位レベルに昇圧さ
    れた昇圧信号を発生する昇圧信号発生手段、 前記昇圧信号の昇圧電位レベルを保持するための昇圧レ
    ベル保持手段、および予め定められた動作モードを指示
    する動作モード指示信号に応答して、前記昇圧レベル保
    持手段の保持動作を禁止する保持動作禁止手段を備え
    る、半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 動作電源電圧以上の電位レベルに昇圧さ
    れた昇圧信号を発生するための昇圧信号発生手段、およ
    びデータ書込指示信号に応答して、前記昇圧信号の昇圧
    電位レベルを保持する昇圧レベル保持手段を備える、半
    導体記憶装置。
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