JPH0525787Y2 - - Google Patents

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JPH0525787Y2
JPH0525787Y2 JP1987140528U JP14052887U JPH0525787Y2 JP H0525787 Y2 JPH0525787 Y2 JP H0525787Y2 JP 1987140528 U JP1987140528 U JP 1987140528U JP 14052887 U JP14052887 U JP 14052887U JP H0525787 Y2 JPH0525787 Y2 JP H0525787Y2
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conveyor
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work
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、ワークを搬送するコンベアとこの
コンベアに沿つて敷設された支持台上を走行する
ロボツトとを有し、ワークの速度と同一の速度で
ロボツトを追従移動させながら、ワークに対して
作業を行なうようにしたロボツト走行制御装置に
関する。
[従来の技術] 近時、車体の組立て工場等では、従来より敷設
されている人手対応のコンテイニアスコンベア
(以下、単にコンベアと言う)に各種作業用ロボ
ツトを追従させて、コンベア上のワークとロボッ
トとを相対的に停止させた状態でロボツトにプレ
イバツク作業をさせ得るように、ロボツト自体を
支持台の上に走行させるようにした技術が、設備
コストの低減化を図る上ために盛んに研究されて
いる。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、これまで考えられて一部実現し
ている追従移動型ロボツトは、基本的にはロボツ
トを1つのコンベアにしか追従させることができ
なかつた。尚、この明細書において追従とは、ロ
ボツトをワークの所定の部位にまで到達させた後
に、搬送されるワークと同一の速度つまりワーク
に対して相対的に速度差が零の状態として走行さ
せることを言うものとする。
このような追従型のロボツトを用いて、複数の
コンベアにそれぞれロボツトを追従させようとす
ると、コンベア毎に支持台を敷設して、それぞれ
の支持台の上にロボツトを走行自在に設置すると
共に、それぞれのロボツトを走行制御する必要が
あつた。したがつて、設備コストがかさむという
問題点があつた。
また、複数のコンベアに1台のロボツトを追従
させる追従制御装置も本出願人が、特願昭61−
41402号(特開昭62−199384号)として提案して
いるが、一方のコンベア上のワークに対する作業
が完了した後には、他方のコンベア上のワークに
対して作業を行なうために、ロボツトを原点位置
にまで戻すという基本的な追従制御方式となつて
いるので、必ずしも充分効率良く追従動作をさせ
ることができず、無駄な動作があつた。
この考案は、このような問題点を解決するため
になされたものであり、複数のコンベア上のワー
クに共通のロボツトを効率良く追従移動させて、
サイクルタイムを短縮することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] この考案は、上記目的を達成するため、各々ワ
ークを連続的に搬送する複数のコンベアの間に敷
設された支持台に走行自在に設けられたロボツト
と、前記支持台の所定の区間において前記各コン
ベアに沿つて前記ロボツトを前進及び後退走行さ
せる駆動手段と、前記それぞれのコンベア上のワ
ークの位置を検出するワーク位置検出手段と、前
記支持台上における前記ロボツトの位置を検出す
るロボツト位置検出手段と、前記ワーク位置検出
手段と前記ロボツト位置検出手段からの信号に基
づいて前記ワークと前記ロボツトとの相対距離を
演算する相対距離演算手段と、前記ワークと前記
ロボツトとの相対速度を零として追従移動させる
までのロボツトの走行パターンを、前記ロボツト
の作業終了時の停止位置から前進してまずコンベ
ア速度以上まで加速しその後にコンベア速度まで
減速して前記ロボツトをワークの追従目標位置に
到達させる追いかけ走行と、前記ロボツトの作業
終了時の停止位置からまず後退しその後前進して
コンベア速度まで加速し前記ロボツトをワークの
追従目標位置に到達させる戻り走行と、前記ロボ
ツトの作業終了時の停止位置から前進してコンベ
ア速度まで加速して前記ロボツトをワークの追従
目標位置に到達させるその場走行とについて記憶
する走行パターンデータの格納手段と、前記相対
距離演算手段により演算された前記相対距離と前
記走行パターンデータとを比較して走行パターン
を判断する判断手段と、前記判断手段の判断され
た走行パターンに基づいて、前記駆動手段に制御
信号を送る制御手段とを有するロボツト走行制御
装置である。
[実施例] 以下、この考案の実施例を図面を参照して説明
する。第1図はこの考案の基本構成図であり、第
2図はこの考案の一実施例に係る設備の斜視図で
ある。
1,2は互いに並列に敷設されたコンベア、つ
まりコンテイニアスコンベアであり、夫々のコン
ベア1,2は、ワーク(図示の例では自動車のボ
デー)3,4を各々所定の搬送速度(両者の搬送
速度は同一、非同一を問わない)で矢示Xの方向
に連続的に搬送する。
これらのコンベア1,2は、夫々図示しないコ
ンベアモータ及び駆動力伝達手段によつて駆動さ
れるようになつており、各コンベアモータの出力
軸には、各コンベアの搬送速度を検出するため
に、第3図に示されるように、パルスジエネレー
タ10,11(出力パルスの周波数が搬送速度に
比例する)が設けられている。
5は支持台であり、コンベア1,2の間に敷設
されており、この支持台5の上に走行台座5aを
介してロボツト6が配置され、コンベア1,2に
沿つてロボツト6は、所定の区間Sだけコンベア
1,2の搬送方向の同一の前進方向X1と、逆方
向の後退方向X2とに移動自在に支持台5の上に
支持されている。
この走行台座5aは、走行モータ13の回転に
より図示しないボールねじ等を介して矢示X1,
X2の方向に走行されるようになつており、その
走行速度及び走行位置は、走行モータ13の出力
軸に取付けられたタコジエネレータ14及びパル
スジエネレータ15によつて検出される。したが
つて、走行モータ13がロボツト6を前進及び後
退走行させる駆動手段となつている。
図示実施例にあつては、ロボツト6は、ワーク
3,4に対して溶接、組立、塗装面の検査等のプ
レイバツク作業を行なうものとする。
8,9はワーク検出器であり、第1図に示され
るように、支持台5の上流側に位置させて、支持
台5とコンベア1,2との間に取付けられてお
り、夫々のワーク3,4の存在を検出すると検出
出力A,Bを第3図に示されるように出力する。
このワーク検出器としては、例えば、反射型の光
電センサを使用することができる。
ロボツト6は図示しないロボツト制御装置から
の制御信号により作動するようになつており、追
従移動しながら、その制御装置内のメモリに格納
されたテーチイングデータに基づいて、ロボツト
のアームが作動して所定の作業がなされる。一
方、ロボツト6を支持する走行台座5aの前進及
び後退移動は、ロボツト走行制御部7からの制御
信号により制御される。つまり、このロボツト走
行制御部7からの信号により、ワーク3,4の所
定の追従目標位置まで走行台座5aを介してロボ
ツト6が移動すると共に、その後相対速度が零の
状態で、ワーク3,4と同一の速度でロボツト6
は追従移動する。
ロボツト走行制御部7の回路構成を詳細に示す
と、第3図の通りであり、同図中、20はCPU
等により構成されるマイクロコンピユータであ
り、公知のように、演算処理部とRAMやROM
等のメモリを有している。
そのメモリには、後に詳述するように、追いか
け走行パターンと、戻り走行パターンと、その場
走行パターンとが記憶されており、ロボツト6が
ワークに対する所定の作業を終了した時における
次のワークとロボツト6との相対距離つまり初期
偏差Δx0の値に基づいて、CPU20により何れか
の走行パターンが判断される。このCPU20か
らは判断した走行パターンに応じて走行位置指令
信号CMを出力する。このようにして、ロボツト
6が追従目標位置へ到達すると、起動指令信号
ST及び選択信号SLを出力してロボツト6に追従
動作を開始させ、更に、図示しないロボツト制御
装置に対しても、ロボツト起動信号等を出力す
る。このように、マイクロコンピユータである
CPU20は、相対距離演算手段、走行パターン
データの格納手段、判断手段、及び制御手段を構
成している。
そして、追従作動が終了すると、リセツト指令
信号REを出力する。また、このCPU20には前
述のワーク検出器8,9からのワーク検出出力
A,Bやロボツト制御装置からの作業完了信号
WE等も入力される。
21は走行位置指令器であり、CPU20から
走行指令信号CMが入力された時にはそれをその
まま出力する。走行台座5aを駆動するモータ1
3に設けられたパルスジエネレータ15からの検
出信号は、パルスカウンタ22に送られて、ワー
クの位置が検出される。つまり、このパルスカウ
ンタ22がワーク位置検出手段を構成している。
前記走行位置指令器21は、起動指令信号STが
入力された時には、パルスカウンタ22からの信
号によりロボツト6の現在位置Px0を記憶して、
以後はその値(Px0とする)を走行位置指令信号
として加算器23に出力し続ける。
なお、CPU20が走行位置指令信号CMを出力
している時には、後述するセレクタ25から位置
偏差Δxを出力させないようにする。したがつて、
加算器23は走行位置指令器21から走行位置指
令信号CMが入力している時はそれをそのまま出
力し、走行位置指令信号としてPx0が入力してい
る時は、それにセレクタ25からの位置偏差Δx
を加算して出力する。
パルスカウンタ22は、パルスジエネレータ1
5からのパルスを、走行モータ13の回転方向に
応じてアツプ又はダウンカウントして、支持台5
上の走行台座5aつまりロボツト6の現在位置
PXを検出し、それを走行位置指令器21と減算
器24に出力する。
26は偏差レジスタであり、加算器23からの
位置指令信号CMあるいはPx0+Δxとパルスカウ
ンタ22からの現在位置Pxとの偏差Δx0が減算
器24によつて算出されると、それを書き込んで
出力する。
27はループゲイン器であり、偏差レジスタ2
6からの偏差ΔxをD/A変換すると共に、その
変換値を最適の位置フイードバツクループゲイン
で増幅して、速度指令電圧値Vxを出力する。
28は減算器であり、ループゲイン器27から
の速度指令電圧値VXからタコジエネレータ14
によつて検出される走行台座5aの実速度電圧値
FVxを差し引いた差電圧(Vx−FVx)を出力す
る。
29はサーボアンプであり、減算器28からの
差電圧に応じた駆動電流を走行モータ13に流し
て走行モータ13の回転速度及び回転量を制御す
る。
10,11はそれぞれコンベア1,2の搬送速
度を検出するパルスジエネレータであり、一方の
パルスジエネレータ10はコンベア1の搬送速度
に対応する周波数のパルス信号PAを出力し、他
方のパルスジエネレータ11はコンベア2の搬送
速度に対応する周波数のパルス信号PBを出力す
る。
31,32は上記パルス信号PA,PBをカウン
トするパルスカウンタであり、一方のパルスカウ
ンタ31は、OR回路33を介して入力される
CPU20からのリセツト信号RE及びワーク検出
器8からの検出出力Aの立上り又は立下りの変化
点によつてリセツトされ、パルスジエネレータ1
0からのパルス信号PAをカウントしてコンベア
1に追従するための位置偏差Δx1(ワーク検出器
8による検知位置からのコンベア1によるワーク
3の走行距離に相当する)を作り出す。
他方のパルスカウンタ32は、OR回路34を
介して入力されるCPU20からのリセツト指令
信号RE及びワーク検知器9からの検出出力Bの
立上がり又は立下がりの変化点によつてリセツト
され、パルスジエネレータ11からのパルス信号
PBをカウントしてコンベア2に追従するための
位置偏差Δx2(ワーク検出器9による検出位置か
らのコンベア2によるワーヘク4の走行距離に相
当する)を作り出す。
25はセレクタであり、パルスカウンタ31,
32から出力される位置偏差Δx1とΔx2を入力
し、追従動作中はCPU20からの選択指令SLに
応じて、パルスカウンタ31からの位置偏差Δx1
かパルスカウンタ32からの位置偏差Δx2の一方
を選択して位置偏差ΔxSとして出力する。
したがつて、例えばロボツト6を一方のコンベ
ア1上のワーク3に追従動作させている時には、
CPU20は、選択指令信号SLによつてセレクタ
25にパルスカウンタ31から出力される位置偏
差ΔX1を選択して偏差ΔXとして出力させ、ロボ
ツト6が追従目標位置となつた時に、CPU20
が出力した起動指令信号STによつて走行位置指
令器21がその時のロボツト6の位置Px0を走行
位置指令として出力し続けるため、Px0+Δxが
加算器23から出力される走行位置指令となり、
コンベア1の移動量だけロボツト6を追従走行さ
せるようにして走行台座5aを制御する。
そして、この追従動作中に、ロボツト6の制御
装置から作業完了信号WEが入力されると、CPU
20はロボツト6を他方のコンベア2上のワーク
4の追従動作に移行させるべく、走行位置指令信
号CMを出力して走行台座5aを制御する。
それによつて、ロボツト6を追従目標位置(コ
ンベア2上のワーク4と一致する位置)へ移動さ
せ、ワーク検出器9がワーク4を検知すると、そ
の検出出力Bによつてパルスカウント32をリセ
ツトすると共に、CPU20が起動指令STを出力
して、走行位置指令器21がその時のロボツト6
の位置Px0を走行位置指令として出力するように
なり、以後は上述の場合と同様にしてロボツト6
をコンベア2の移動量に応じて追従走行させるよ
うに走行台座5aを制御する。
このように、ロボツト6により一方のコンベア
上のワークへの作業が終了した状態から、他方の
コンベア上のワークの追従目標位置まで移動させ
る際における走行パターンを、追いかけ走行と、
戻り走行と、その場走行との3種類のパターンの
うちから所定のパターンが選択される。
追いかけ走行は、ロボツト6の作業が終了した
時の停止位置から前進してまずコンベア速度以上
まで加速し、その後にコンベア速度まで減速して
ロボツト6をワークの追従目標位置まで到達させ
る走行パターンである。戻り走行は、ロボツト6
bの作業終了後の停止位置からまず後退しその後
前進してコンベア速度まで加速してロボツトをワ
ークの追従目標位置に到達させるパターンであ
る。その場走行は、ロボツト6の作業終了時の停
止位置から前進してコンベア速度まで加速してロ
ボツトをワークの追従目標位置に到達させる走行
パターンである。追いかけ走行と戻り走行には、
後述するように、初期偏差Δx0の値に応じて2つ
ずつの走行パターンがある。
第4図は、CPU20内における走行パターン
の判定及び目標位置計算処理のフローチヤートで
ある。
このフローチヤートの説明に先立つて、追いか
け走行と戻り走行のパターンを第5図A,Bに示
し、第4図の判定に用いる各パラメータについて
説明する。
ここで、Δx0及び第5図に示すεC,εt,ε0は、
それぞれ次の値である。なお、図中vcはコンベ
ア速度、vfは走行台座5aつまりロボツト6の速
度である。
Δx0: Δx0は、追従目標位置への加速又は減速スター
ト時の偏差Δxを示す。つまりこの偏差Δx0はス
タート時におけるロボツト6と追従目標のワーク
との間の距離即ち初期偏差であつて、ロボツト6
よりもワーク3がコンベアの上流側に位置してい
れば、負の値となり、下流側に位置していれば、
正の値となる。
εc: εcは、ワーク3が目標位置に到達するまでの走
行距離(第5図A,Bの矩形abcdの面積に相当
する)を示す。
εt: εtは、ロボツト6が追従目標に到達するまでの
ロボツトの走行距離(第5図Aの場合には四辺形
aecdの面積に相当し、第5図Bの場合には、三
角形aefの面積から三角形cdfの面積を差引いた面
積に相当する)を示す。
ε0: ε0は、走行装置が速度零からコンベアの速度と
同一の速度となるまでにおけるロボツトとコンベ
アとの距離の偏差(第5図Aのabf、あるいは同
図Bの三角形fcdの面積に相当する)を示す。
この偏差ε0の値は、ロボツト6の加速度が一定
に設定されているので、これの加速度から予め算
出することでき、ロボツト6の速度が零の時から
一定の加速度で加速されてコンベア1,2の速度
に達するまでに、ロボツト6はコンベアの走行距
離の2分の1の距離だけ前進移動する。この偏差
ε0の値とロボツト6とワーク3との位置関係か
ら、追いかけ走行とするか、戻り走行とするか
が、後述するように判断される。
第5図Aはロボツト6が追いかけ走行のパター
ンで追従目標位置Tまで移動する場合におけるロ
ボツト6の移動距離を示す図である。この場合に
は、第9図Aに示されるように、例えばロボツト
6が符号6Aで示される位置となつており、コン
ベア1上のワーク3が位置3Aとなつていると仮
定すると、スタート時の偏差つまりロボツト6の
位置6Aとワーク3の位置3Aとの距離の差、つ
まり初期偏差は、Δx0で示される。したがつて、
コンベア1が距離εcだけ移動し、ロボツト6がεt
だけ移動すると、両者は追従目標位置Tにおいて
同一の速度となると共に、両者の偏差は零とな
る。
第5図Bはロボツト6が戻り走行のパターンで
追従目標位置Tまで移動する場合におけるロボツ
トの移動距離を示す図である。この場合には、例
えば第9図B示されるように、ロボツト6が符号
6Bで示される位置となつており、コンベア1上
のワーク3が位置3Bとなつていると仮定する
と、スタート時の偏差つまりロボツト6の位置6
Bとワーク3の位置3Bとの距離の差、つまり初
期偏差は、Δx0で示される。この位置からコンベ
ア1上のワーク3はコンベア1によつて追従目標
位置Tまで走行する一方、ロボツト6はまず、第
9図Bにおいて点fの位置まで、距離εt1だけ戻
つた後に、偏差ε0分だけコンベア1と同方向に前
進移動する。これにより、結果的に、ロボツト6
はスタート位置6Bから距離εtだけ戻つた位置で
追従目標位置Tとなると共に、この追従目標位置
Tにおいてワークとロボツトは同一速度となり、
両者の偏差も零となる。
追いかけ走行の場合における走行パターンとし
ては、第6図A,Bの2つのパターンがあり、戻
り走行の場合における走行パターンとしては、第
6図D,Eの2つのパターンがある。また、第6
図Cはその場走行のパターンを示す。それぞれの
パターンの判別方式について説明すると以下の通
りである。
第5図Aに示される追いかけ走行の場合、ワー
ク3の走行距離εcは四角形abcdの面積に相当し、
偏差ε0は三角形abfの面積に相当し、ロボツト6
の追従目標位置までの距離εtは四角形aecdの面積
に相当し、ロボツト6の仮想上の走行距離εt1は
三角形aegの面積に相当する。
これを参照して追いかけ走行とその場走行の場
合におけるワーク3とロボツト6との偏差をΔx
とすると、 ΔX=ΔX0+εc−εt =ΔX0+{2εt1(Vc/Vt) −2ε0}−(εt1−ε0) =ΔX0+2εt1(Vc/Vt)−εt1−ε0 =ΔX0+εt1(2Vc/Vt−1)−ε0 追従位置TではΔX0=0となるから、 ΔX0+εt1(2Vc/Vt−1)−ε0=0より、 ΔX0=εt1(1−2Vc/Vt)+ε0となる。
尚、Vcはコンベアの速度を示し、Vtはロボツ
トの最高速度を示す。したがつて、初期偏差つま
り加速又は減速時のワーク3とロボツト6との距
離ΔX0が求まれば、第6図に示された2つの追い
かけ走行とその場走行のパターの何れかが設定さ
れる。
ΔX0>εt1(1−2Vc/Vt)+ε0であれば、第6
図Aに示される追いかけ走行(その1)が設定さ
れるが、図示する場合には、Vt=2Vcに設定さ
れており、ΔX0>ε0の場合に、このパターンが設
定される。そして、 −ε0<ΔX0≦εt1(1−2Vc/Vt)+ε0つまり、−
ε0<ΔX0≦ε0であれば、第6図Bに示されるよう
に、追いかけ走行(その2)が設定される。
更に、ロボツト6の最高速度VtがVcとなるよ
うな場合、第6図Cに示されるように、その場走
行となる。このときには、Vt=Vcであるから、
前述したΔX0=εt1(1−2Vc/Vt)+ε0の式は、
ΔX0=−εt1+ε0となる。このときには、第5図
Aから分かるようにεt1が2ε0となるので、ΔX0
=−ε0となる。この条件のときには、その場走行
が設定される。
第5図Bに示される戻り走行の場合には、ワー
ク3の走行距離εcは四角形abcdの面積に相当し、
偏差ε0は三角形cdfの面積に相当する。ロボツト
6が第5図B及び第9図Bにおいて符号fで示さ
れる位置まで戻る距離をεt1とすると、この距離
は三角形aefの面積に相当し、ロボツト6と目標
位置Tとの間の距離εtは、三角形aefの面積から
三角形cdfの面積を引いた面積に相当する。
これを参照して、戻り走行の場合のワーク3と
ロボツト6との偏差をΔxとすると、 ΔX=ΔX0−εc−εt =ΔX0−{2εt1(Vc/Vt) +2ε0}−(εt1−ε0} =ΔX0−2εt1(Vc/Vt)−2ε0−εt1+ε0 =ΔX0−εt1{(2Vc/Vt)+1}−ε0 追従位置TではΔX0=0となるから、 ΔX0−εt1{(2Vc/Vt)+1}−ε0=0より、 ΔX0=εt1{(2Vc/Vt)+1}+ε0となる。
上述したように、Vt=2Vcに設定すると、こ
の式は、ΔX0=2εt1+ε0となる。したがつて、初
期偏差ΔX0が求まれば、第6図D,Eに示される
2つの戻り走行パターンの何れかが設定される。
初期偏差ΔX0が、 ΔX0<−(2εt1+ε0)となつており、ロボツト
6が目標とするワーク3に対してコンベアの上流
方向にεt1+ε0の距離以上ずれていれば、戻り走
行(その1)のパターンとなる。
一方、−(2εt1+ε0)<ΔX0<−ε0となつていれ
ば、第6図Eに示される戻り走行(その2)のパ
ターンとなる。
そこで、制御部20のマイクロコンピユータ
は、作業完了信号WEが入力された時の他方のロ
ボツトつまりロボツトの初期偏差Δx0を示すパル
スカウンタ31又は32の値を読込んで、第4図
のフローチヤートに従つて判定を行ない、目標位
置Tの計算処理を行なう。
まず、ステツプでは、追いかけ走行ないし、
その場走行を行なうか、戻り走行を行なうかを判
断する。追いかけ走行ないし、その場走行を行な
うのは、第8図において、コンベア1上のワーク
3が位置3c位置及びこれよりもコンベア1の下
流側に位置している場合である。つまり、ロボツ
ト6に対してコンベア1の走行方向の上流側に偏
差ε0の距離となる位置よりも、この位置を含めて
下流側にワーク3が位置している場合、即ち、
Δx0≧−ε0となつている場合である。マイナスの
符号は、ロボツト6の位置を零として、この位置
よりもコンベア1の上流側にワークが位置してい
る場合を示す。つまり、第8図において、ロボツ
ト6の位置に対して、−ε0の位置よりも下流側に
ワーク3が位置している場合には、追いかけ走行
がなされる。
ステツプからステツプでは初期偏差ΔX0
値と偏差ε0の値に基づいて、第6図A〜同図Cに
示される3つの走行のパターンのうち、何れかが
設定される。第8図において、ロボツト6に対し
て符号3aで示されるように、偏差ε0の距離より
も下流側にワークが位置いている場合、つまり、
初期偏差Δx>ε0の場合には、第6図Aに示され
る追いかけ走行パターン(その1)が設定され
る。
次に、ワーク3がロボツト6に対して、第8図
において、例えば位置3bで示すように、ΔX0
−ε0<Δx0≦ε0の範囲に存在する場合には、初期
偏差Δx0=ε0の場合を含めて、第6図Bに示され
る追いかけ走行パターン(その2)が設定され
る。更に、ワーク3がロボツト6に対して、第8
図において位置3bで示されるように、偏差ε0
距離だけ上流側に位置している場合、つまりΔx0
=−ε0となつている場合には、第6図Cに示され
るように、その場走行のパターン(その3)が設
定される。
それぞれのパターンにおいて、コンベア1の走
行距離εcとロボツト6の走行距離εtは、初期偏差
Δx0とコンベア1の走行距離εcとの合計の距離
が、ロボツト6の走行距離εtと同一の距離となる
という条件と、ロボツト6の速度がコンベア1の
搬送速度と同一の速度となるという条件との2つ
の条件から求められる。
次に、前述したように、Δx0≧−ε0でない場
合、つまりΔx0<−ε0の場合には、戻り走行の制
御がなされる。この戻り走行のパターンとして
は、第6図D,Eに示されるように、初期偏差
Δx0の大小により、パターン(その1)と、パタ
ーン(その2)の何れかのパターンが設定され
る。
ステツプとステツプでは、戻り走行の2つ
のパターンの何れかのパターンが設定される。例
えば、第8図において位置3dのように、 ΔX0<−(2εt1+ε0)であれば、戻り走行(そ
の1)のパターンが設定される。更に、例えば、
第8図において位置3eのように、−(2εt1+ε0
<ΔX0<−ε0であれば、第6図Eされる戻り走行
(その2)と判断して、目標位置Tが計算される。
ところで、このようにしてCPU20により追
従目標位置Tが計算され、走行位置指令信号CM
として出力された後、コンベアに速度の変動がな
ければ追従目標位置到達時にワーク検出器8又は
9が追従しようとするワークを検出して、パルス
カウンタ31又は32をリセツトするため、偏差
Δx=0となるが、実際には第7図に示すように
速度変動があるので、同図の斜線部のような誤差
が生じてしまう。
そこで、追従目標位置到達までの間のコンベア
速度の変動分だけ、ある周期毎に走行位置指令信
号CMの補正を行なうのが望ましい。
[考案の効果] 以上述べてきたように、この考案のロボツト走
行制御装置は、一台のロボツトを複数のコンベア
上のワークの追従目標位置まで走行させた後に追
従移動させることができると共に、一方のコンベ
ア上のワークへの追従動作完了後、他方のコンベ
ア上のワークへの追従動作に移行する時に、追い
かけ走行するか、戻り走行するか、あるいその場
走行の何れとするかを判断して追従目標位置を計
算し、それに基づいて走行位置指令を出力するよ
うにしたので、追従開始位置の頭出しを短時間で
行なうことが可能となり、一方のコンベアから他
方のコンベアへの追従移行時に無駄な動きを省
き、サイクルタイムを短縮できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例の基本構成を示す
概略平面図、第2図はコンベア上に搬送されるワ
ークと支持台に走行自在に配置されたロボツトと
を示す斜視図、第3図は第2図に示されたロボツ
ト走行制御部の詳細を示す回路図、第4図は第3
図に示されたCPUが実行する走行パターンの判
定及び目標位置計算処理を示すフローチヤート、
第5図A,Bは追いかけ走行と戻り走行のパター
ン説明図、第6図A〜Eは第4図のステツプ〜
で判定される各走行パターンを例示する線図、
第7図はコンベア速度に変動がある場合の誤差の
説明図、第8図は初期偏差と走行パターンとの関
係を示す平面図、第9図A,Bは追いかけ走行と
戻り走行とにおけるロボツト及びワークとの移動
軌跡を示す説明図である。 1,2……コンベア、3,4……車体(ワー
ク)、5……支持台、5a……走行台座、6……
ロボツト、7……ロボツト走行制御部、8,9…
…ワーク検出器、10,11……コンベア速度検
出器、13……走行モータ(駆動手段)、14…
…タコジエネレータ、15……パルスジエネレー
タ、20……CPU、21……走行位置指令器、
22……パルスカウンタ(ワーク位置検出手段)、
23……加算器、24……減算器、25……セレ
クタ、26……偏差レジスタ、27……ループゲ
イン器、28……減算器、29……サーボアン
プ、33,34……OR回路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 各々ワークを連続的に搬送する複数のコンベア
    の間に敷設された支持台に走行自在に設けられた
    ロボツトと、 前記支持台の所定の区間において前記各コンベ
    アに沿つて前記ロボツトを前進及び後退走行させ
    る駆動手段と、 前記それぞれのコンベア上のワークの位置を検
    出するワーク位置検出手段と、 前記支持台上における前記ロボツトの位置を検
    出するロボツト位置検出手段と、 前記ワーク位置検出手段と前記ロボツト位置検
    出手段からの信号に基づいて前記ワークと前記ロ
    ボツトとの相対距離を演算する相対距離演算手段
    と、 前記ワークと前記ロボツトとの相対速度を零と
    して追従移動させるまでのロボツトの走行パター
    ンを、前記ロボツトの作業終了時の停止位置から
    前進してまずコンベア速度以上まで加速しその後
    にコンベア速度まで減速して前記ロボツトをワー
    クの追従目標位置に到達させる追いかけ走行と、
    前記ロボツトの作業終了時の停止位置からまず後
    退しその後前進してコンベア速度まで加速し前記
    ロボツトをワークの追従目標位置に到達させる戻
    り走行と、前記ロボツトの作業終了時の停止位置
    から前進してコンベア速度まで加速して前記ロボ
    ツトをワークの追従目標位置に到達させるその場
    走行とについて記憶する走行パターンデータの格
    納手段と、 前記相対距離演算手段により演算された前記相
    対距離と前記走行パターンデータとを比較して走
    行パターンを判断する判断手段と、 前記判断手段の判断された走行パターンに基づ
    いて、前記駆動手段に制御信号を送る制御手段と
    を有するロボツト走行制御装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62165204A (ja) * 1986-01-17 1987-07-21 Nissan Motor Co Ltd 追従制御装置
JPS62199384A (ja) * 1986-02-28 1987-09-03 日産自動車株式会社 ロボツトのワ−ク追従装置

Patent Citations (2)

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JPS62165204A (ja) * 1986-01-17 1987-07-21 Nissan Motor Co Ltd 追従制御装置
JPS62199384A (ja) * 1986-02-28 1987-09-03 日産自動車株式会社 ロボツトのワ−ク追従装置

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