JPH05257427A - 品質等表示ラベルの基布 - Google Patents

品質等表示ラベルの基布

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JPH05257427A
JPH05257427A JP4089649A JP8964992A JPH05257427A JP H05257427 A JPH05257427 A JP H05257427A JP 4089649 A JP4089649 A JP 4089649A JP 8964992 A JP8964992 A JP 8964992A JP H05257427 A JPH05257427 A JP H05257427A
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woven fabric
fabric
synthetic resin
resin film
base fabric
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Mikihiko Tanaka
幹彦 田中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鮮明な印字が可能な品質等表示ラベルの基布
を提供する。 【構成】 この品質等表示ラベルの基布は、織物と、こ
の織物の少なくとも片面に接合された合成樹脂膜とより
なる。織物としては、カレンダー加工された織物を使用
するか、又は通気度の値が20cc/cm2/秒以下の織物を
使用する。通気度は、JIS L 1096に規定された通気度試
験法のフランジール法で測定したものである。 【効果】 カレンダー加工された織物は、その表面の凹
凸が少なく、平滑性に優れている。また、通気度が20cc
/cm2/秒以下の織物も平滑性に優れている。従って、
この平滑な織物表面に合成樹脂膜を接合してなる基布
は、平滑性に優れており、印字した場合に、表面の凹部
による欠損が生じにくく、鮮明な印字が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種衣料の裏側やポケ
ットの内側に縫着される品質等表示ラベルの基布に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】各種衣料に縫着されている品質等表示ラ
ベルは、その衣料の素材,クリーニング適性,サイズ等
を表示するものである。衣料の素材等の品質は、織物製
の基布(一般的にはテープ状基布)上に、各種の印刷手
段で印刷によって記録される。近年、この印刷手段とし
て、サーマルヘッド方式が採用されることが多くなって
いる。サーマルヘッド方式は、熱溶融性インクが含浸さ
れた印字媒体に、所定の箇所が加熱されたサーマルヘッ
ドが押し当てられ、印字媒体の所定箇所の熱溶融性イン
クを溶融させ、そしてこの溶融したインクを織物製の基
布に転写するというものである。
【0003】従って、このサーマルヘッド方式を利用し
て印刷する場合、基布に凹凸があると、凸部にのみイン
クが転写され、凹部にはインクが転写されないというこ
とがあった。即ち、印字に欠損箇所が生じるのである。
特に、品質等表示ラベルの場合には、基布が織物製であ
るため、凹凸が激しく、鮮明な印字が行なえないという
ことがあった。
【0004】このため、織物製の基布の表面に、インク
を吸収しやすい微多孔性合成樹脂膜又は無孔性合成樹脂
膜(以下、両者をまとめて「合成樹脂膜」と言う。)を
設け、この合成樹脂膜によって基布の凹凸を少なくする
ことが、行なわれている。合成樹脂膜を設けることによ
り、印字性能は向上するが、それでも満足できるもので
はなかった。即ち、目視によって印字を読み取る場合に
は、ある程度満足しうるものであるが、光学的にこの印
字を読み取る場合には、しばしば読み取り不能になる場
合があった。これは、近年、品質表示に加えて商品管理
(主に在庫管理,品質管理)用にバーコード印刷が多用
されるようになり、品質等表示ラベルを縫着した衣料に
ついて、直接、光学的にバーコード表示を読み取って、
その商品の選別、仕分け又は入出荷管理をすることが行
なわれているからである。
【0005】織物製の基布の場合には、紙等の材料で構
成された基布に比べて、凹凸が激しく、従って、合成樹
脂膜を設けても、光学的に読み取り可能となる程度の平
滑性が得られにくいのである。このようなことから、合
成樹脂の塗布を複数回繰り返し、合成樹脂膜の厚みを厚
くして、織物製基布の凹凸を完全に隠蔽してしまうよう
な試みもなされている。しかし、合成樹脂の塗布を複数
回繰り返すことは、織物製基布の製造コストが高くなる
という欠点が新たに生じる。また、合成樹脂膜の厚みを
厚くすると、衣料に品質等表示ラベルをミシンで縫着す
る場合に、ミシン針の貫通がスムーズでなくなり、縫着
効率も低下するという欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、使
用する織物製の基布自体の平滑性を向上させることによ
り、合成樹脂の塗布を従来どおりに行なっても、光学的
に読み取り可能な程度の印字ができる、平滑性を基布に
付与しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、カレン
ダー加工された織物、又はJIS L 1096に規定された通気
度試験法のフランジール法で測定した通気度の値が20cc
/cm2/秒以下の織物と、該織物の少なくとも片面に接
合された合成樹脂膜とよりなることを特徴とする品質等
表示ラベルの基布に関するものである。
【0008】本発明で使用する織物の素材としては、従
来公知の各種合成繊維を用いることができる。特に、各
種合成繊維の中でも、ナイロン6やナイロン66等のポリ
アミド系合成繊維が好適に使用しうる。これは、合成樹
脂膜の素材として、ポリアミド系樹脂が使用されること
が多いので、この合成樹脂膜との親和性や密着性の良好
なポリアミド系合成繊維が使用されるのである。ポリア
ミド系合成繊維は、短繊維であっても長繊維であっても
よいが、一般的に長繊維であるのが好ましい。この理由
は、短繊維を使用して得られる織物に比べて、長繊維を
使用して得られる織物の方が平滑性に優れているからで
ある。また、得られる織物の引張強力も高いからであ
る。織物の組織も、従来公知の各種の組織を使用するこ
とができる。例えば、タフタ,ツイル,サテン等が採用
されるが、特に、タフタを使用するのが好ましい。この
理由は、織組織の中でも、タフタが最も平滑性に優れ、
且つ引張強力も高く、更に低目付のものを得られるから
である。
【0009】以上の如き織物は、その織組織に起因し
て、紙や合成樹脂製フィルムに比べると、表面の凹凸が
激しい。従って、この織物にカレンダー加工を施す。カ
レンダー加工は、加熱された一対の平滑ロール間に織物
を導入することによって、織物を厚み方向に加圧して、
表面の凸部を凹部に押し込めるのである。即ち、織物表
面の凸部を形成している構成繊維を、織物表面の凹部に
移動させることによって、織物表面を平滑にするもので
ある。このカレンダー加工の条件としては、平滑ロール
の温度は150〜160℃程度であり、平滑ロール間の線圧は
6〜7kg/cm2程度であるのが、好ましい。
【0010】このような表面が平滑な織物は、物性的に
は、JIS L 1096に規定された通気度試験法のフランジー
ル法で測定した通気度の値が20cc/cm2/秒以下となる
ことが多い。通気度がこのように低いということは、織
物を構成する経糸及び緯糸間の間隙に構成繊維が移動し
ているということである。即ち、一般的に織物の凹部と
なる、経糸及び緯糸相互間の間隙に、織物の凸部を形成
している繊維が移動しているということであり、平滑性
に優れているということである。通気度の値が20cc/cm
2/秒を超えると、織物の経糸及び緯糸相互間の間隙、
即ち凹部が存在し、平滑性が低下するので、好ましくな
い。
【0011】以上のように、表面が平滑化された織物
の、片面又は両面に微多孔性又は無孔性の合成樹脂膜を
接合する。合成樹脂膜の材料としては、従来公知の材料
を使用することができる。特に、ポリアミド系樹脂又は
ポリウレタン系樹脂を使用するのが好ましい。これは、
織物の構成繊維としてポリアミド系繊維を使用する場合
が多いので、織物との親和性及び密着性を良好にするた
めである。微多孔性合成樹脂膜を設ける手段としては、
ポリアミド系樹脂等の合成樹脂と、炭酸カルシウム等の
無機粒子とが均一に混合された溶液中に、織物を浸漬す
る。具体的には、ポリアミド系樹脂を塩化カルシウム/
メタノール系の混合溶媒に溶解させ、更に可塑剤,耐候
剤,酸化防止剤を適宜加えた溶液中に織物を浸漬する。
この浸漬によって、織物の両面に混合溶液が塗布され
る。その後、凝固浴に、混合溶液が塗布された織物を導
入し、合成樹脂を凝固させる。凝固させた後、洗浄浴に
導入して、残存した混合溶媒を洗い落とす。そうする
と、混合溶媒が洗い落とされた箇所に微細な孔が形成さ
れ、微多孔性の合成樹脂膜が形成されるのである。この
浸漬塗布手段による場合には、織物の両面に微多孔性合
成樹脂膜が接合されることになるが、例えばコーターを
使用する塗布手段の場合には、織物の片面にのみ微多孔
性合成樹脂膜を接合することも可能である。なお、合成
樹脂膜が微多孔性となっているのは、サーマルヘッド方
式で印字した場合、熱溶融性インクを吸収しやすくし、
ヘッドにクッション効果を与え、鮮明な印字を得るため
である。また、無孔性合成樹脂を設ける手段としては、
ポリウレタン系樹脂溶液をコーター等で塗布し、乾燥す
ればよい。
【0012】以上のようにして得られた、品質等表示ラ
ベルの基布は、一般的にサーマルヘッド方式によって印
字しやすいように、テープ形状に裁断される。なお、合
成樹脂膜が接合された織物に、カレンダー加工を施し
て、品質等表示ラベルの基布としてもよい。このカレン
ダー加工によって、合成樹脂膜の表面が平滑化されると
共に、織物と合成樹脂膜とが緊密に接合せしめられるの
である。そして、この基布には、衣料の素材等の品質及
びその他の表示が印字されて、品質等表示ラベルとな
る。この品質等表示ラベルは、衣料の裏側やポケットの
内側に縫着されて、使用されるのである。
【0013】
【作用及び発明の効果】以上説明したように、本発明に
係る品質等表示ラベルの基布は、カレンダー加工された
織物、又はJIS L 1096に規定された通気度試験法のフラ
ンジール法で測定した通気度の値が20cc/cm2/秒以下
の織物を使用して、製造されるものである。即ち、織物
表面が平滑性に優れているので、この表面に更に合成樹
脂膜を接合して基布を得ると、この基布表面の平滑性も
更に向上する。従って、このように凹凸の少ない、平滑
な基布を用いて、サーマルヘッド方式等で衣料の素材等
の品質を印字すると、この印字は欠損が少なく、非常に
鮮明なものになる。依って、バーコード印刷等を施し
て、光学的読み取り手段で印字を読み取っても、誤読や
読み取り不能となることが少ないという効果を奏する。
【0014】また、織物表面が平滑であるため、合成樹
脂膜の厚さを厚くして、得られる基布の表面の平滑化を
図る必要が少なくなる。従って、合成樹脂の使用量や合
成樹脂の塗布回数が少なくてすみ、基布を廉価に製造し
うるという効果も奏する。更には、合成樹脂膜の厚さを
薄くできるため、この基布を使用した品質等表示ラベル
を衣料に縫着する際に、縫着しやすく、縫着効率を向上
しうるという効果をも奏する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カレンダー加工された織物と、該織物の
    少なくとも片面に接合された合成樹脂膜とよりなること
    を特徴とする品質等表示ラベルの基布。
  2. 【請求項2】 JIS L 1096に規定された通気度試験法の
    フランジール法で測定した通気度の値が20cc/cm2/秒
    以下の織物と、該織物の少なくとも片面に接合された合
    成樹脂膜とよりなることを特徴とする品質等表示ラベル
    の基布。
JP08964992A 1992-03-12 1992-03-12 品質等表示ラベルの基布 Ceased JP3321776B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006039013A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Fuji Seal International Inc 缶貼り付け用印刷フィルム
JP2015022312A (ja) * 2013-07-17 2015-02-02 オサン システム カンパニー リミテッド 使い捨てリストバンド{Disposablewristband}

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006039013A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Fuji Seal International Inc 缶貼り付け用印刷フィルム
JP2015022312A (ja) * 2013-07-17 2015-02-02 オサン システム カンパニー リミテッド 使い捨てリストバンド{Disposablewristband}

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RVOP Cancellation by post-grant opposition