JPH05255906A - 単軌条運搬装置の軌条敷設工法とそれに用いる工事車 - Google Patents

単軌条運搬装置の軌条敷設工法とそれに用いる工事車

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JPH05255906A
JPH05255906A JP8778492A JP8778492A JPH05255906A JP H05255906 A JPH05255906 A JP H05255906A JP 8778492 A JP8778492 A JP 8778492A JP 8778492 A JP8778492 A JP 8778492A JP H05255906 A JPH05255906 A JP H05255906A
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rails
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Toshiaki Satake
利昭 佐竹
Kazuhiko Inoue
一彦 井上
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Fujii Denko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 主レールの長さ、曲げを現地調査データより
決定して工場加工を施し、敷設時の能率化を計り、又、
レール積載車に工具類を設置して、作業の能率向上を計
る。 【構成】 単軌条運搬装置の軌条主レール4の直線の長
さ,曲線の曲率半径と長さを決め、この主レール4を工
場生産し、前部にレール積載車9、後部に駆動車10を
設けた工事車8に積載し、地形ルートに応じて設計通り
にレールを選定し、順次敷設するプレハブ化工法。レー
ル積載車9先端部にアーム12を突設し、そのアームに
バランサー13を介して電動ハンマー14を吊設し、該
電動ハンマーと、レール積載車後部に設けた発電機11
とを接続した構成である。 【効果】 品質が安定し、レールの再利用を計ることが
でき、急斜面での作業者の疲労軽減,安全性,能率向上
と工期の短縮が計れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願は、単軌条運搬機用レールの
敷設方法と、その工事車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、果樹園等の農業用に用いられ
る単軌条運搬機のレール敷設は、主として5m定尺の角
パイプレールを現場へ運搬して概略のルートに配置し、
支柱を打ち込み該支柱へレールを固定して順次進んで行
き、地形・樹木等により、直線状のレールでは進行が不
可能な場合には、その場でレールに曲げ加工を施し、障
害物を避け、又、地形に添わせる加工を施して工事を行
うものであった。よって敷設現場へ搬入するものは、定
尺直線レール・支柱それにレール接続部品・工具類であ
り、それらを敷設の済んだレールに乗架した台車に積載
し、駆動車により牽引して工事手前のレール上迄運搬し
て待機するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記、敷設作業におい
て、予め概略のルートの決定は行われているにかかわら
ず、その場でレールに曲げ加工を施すことは、決定ルー
トより外れることも多く、予定にない樹木の伐採につな
がったり、運搬機の登坂能力限界である45°を超えた
り、レールと樹木との間隔に余裕が無く、台車が樹木と
接触することも見られた。又、その場に応じてレールを
加工することは、歪みにより内部応力が変化したり、メ
ッキの剥がれによりサビの進行も考えられる。又資材の
不足につながったり、軟弱な地盤に敷設を行う結果とな
ることもあった。又、送電線建設現場への資材運搬・作
業員の輸送に2〜3年を限って仮設的に設ける場合等に
は、固有の地形に合せて、レールの曲げ加工を行えば、
再利用はほぼ不可能といえるものであった。
【0004】又、工事車については、軌条敷設時は、駆
動車が前にあり、台車を牽引して、工事手前のレール上
迄運搬して待機するものであったため、作業者は、後ろ
の台車よりレールを運びセッティングしなければならな
いし、現地での曲げ加工のためのベンダーや支柱打込み
の電動ハンマー,発電機を急斜面の作業位置で保持する
ことは容易ではなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】よって、本願の主レール
4 ,直線レール,曲線レールの曲げ半径と長さを決め、
工場でレールの加工を施し、プレハブ化して、レールの
敷設順の決定、および再利用を可能化とすることと、工
事車は、前部にレール積載車を、後部に駆動車を配し、
レール積載車9 先端部にアーム12を突設し、そのアーム
12先端にバランサー13を介して電動ハンマー14を吊設し
て、作業の能率向上と、急斜面での作業者の疲労軽減と
安全性向上と、工期の短縮を計るものである。
【0006】
【実施例】本願の実施例を詳記すると、主レール4 の
内、直線レールの長さを2m,3m,4m,5mの4種
類とし、曲線レールは半径10mで曲げるのであるが、
側面に曲げたもの,下側(ラック側)に曲げたもの,上
側に曲げたもの3種と、長さを2m,3m,4m,の3
種類として合計9種類の中から地形ルートにあったレー
ルを選定し、敷設していくものである。
【0007】工事車8 は、前部にレール積載車9 を、後
部に駆動車10を配し、レール積載車9 は、下段に主柱1
,支柱体6 その他ジョイント金具やボルト・工具の小
物類のスペースと、後部に発電機11を設け、上段に直
線,曲線レールを積載するスペースとし、レール積載車
9 先端部中央に支柱を設け、該支柱先端に回動自在に軸
支して、アーム12を突設し、そのアーム12にバランサー
13を介して電動ハンマー14を吊設し、その電動ハンマー
14と前記発電機11とをコードを介して接続した構造のも
のである。又、図3は、レール積載車9 の下部台車に設
けた車輪の内、後部車輪20に油圧モーター21を設け、該
油圧モーター21に、後部駆動車10の油圧装置より分岐配
管して車輪20を駆動する駆動部を有しているものである
が、かならずしも必要なものではなく、急斜面の連続す
るルート、カーブの多いルート、又ルートが長くて資材
をたくさん積載する場合に、駆動車10と共にレール積載
車9 を駆動させることにより、スムーズな進行が可能で
ある。
【0008】本願の使用方法は、本出願人が特願平3−
360398号で開示した様に、軌条敷設ルート選定を
コンピューターを用いて行い、その段階でレールの数種
・数量を算出して、工場でレールの加工を行い、全ルー
ト図と照合・数量確認の上出荷されたレールを、現場で
は、レールに付された番号順に敷設を行うのであるが、
まず最初は、工事車が乗軌できるだけの主レールを敷設
する。この場合、平地でもあり、三脚を組んで電動ハン
マーを吊設し作業は容易にできる。次に、工事車8 を主
レール4 に乗軌し、レール積載車にレール,主柱,支柱
体等の小物類を、下段スペースに積載し、上段にレール
を積載し、レールに付された番号順に敷設して行く。
【0009】工事手順としては、先記した様に、レール
積載車9 の下段より支持体6 を取り出し、上段に積載さ
れた、主レールに取付け(仮止め)、それをレール積載
車9前部に降ろし、ジョイント金具により敷設レールと
仮止めする。そしてルート図や、現場地形に合わせて置
き、主柱1 ,補助支柱5 を支柱体6 の支持金具に挿入
し、アームより吊設した電動ハンマーにより打込み、そ
の後、主柱1 ,補助支柱5 の頭部内に内嵌材を入れ、支
持金具の締付ボルトを締付けると共に、その他のボルト
を締付けて固定は終了する。以上の手順を繰り返し行
い、主レールが固定されていく分、工事車も前進させる
ものである。
【0010】前記敷設に際し、等高線図では予測し得な
かった地表の凹凸、又は樹木あるいは索道設備等を回避
しつつ行う。この様な小規模のレール形状変更は、現場
へ持ち込んだベンダーで行い、又、主柱の高さで調節可
能なものである。
【0011】
【発明の効果】本願工法に使用するレールは工場加工す
るため、基本的に現場での曲げ加工が無く、レール裏面
のラックの損傷も無く、曲げによる残留応力も熱処理に
よって除去可能であり、メッキの剥れも無く、何より
も、プレハブ化することによってレールの曲げ率が一定
しレールの再利用が可能となる。又工事車については、
前部にレール積載車を配し、先端部にアームを突設し、
それにバランサーを介して電動ハンマーを吊設している
ので、急斜面での主柱1 ,補助支柱5 打込作業が容易に
行える。又レール積載車は2段になっており、下段には
主柱1 ,補助支柱5 ,支柱体6 やジョイント金具・ボル
ト・工具の小物スペースとし、上段には主レール積載ス
ペースとしているので、下段より取り出した支柱体6 を
主レール積載スペース上で主レール4 に仮止めすること
ができ、足場の悪い所での作業能率向上に効果がある。
又レール積載車9 の車輪を駆動することにより、急斜面
の連続するルート、カーブの多いルート、又ルートが長
くて資材をたくさん積載する場合にスムーズな進行が可
能である。又、前記したことから、レールの移動距離を
できるだけ短くし、又重量のある電動ハンマーやベンダ
ーはバランサーを介してアームに吊設する方法とし、作
業者の疲労軽減,安全性,能率向上と工期の短縮を計る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願工事車の正面図。
【図2】本願工事車のアーム部拡大図。
【図3】本願工事車の側面図。
【図4】本願の軌条敷設斜視図。
【符号の説明】
1 主 柱 2 角パイプ 3 ラック 4 主レール 5 補助支柱 6 支柱体 7 補助レール 8 工事車 9 レール積載車 10 駆動車 11 発電機 12 アーム 13 バランサー 14 電動ハンマー 20 車 輪 21 油圧モーター

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単軌条運搬装置の軌条敷設において、予
    めの現地調査によって決定されたルートに合致するよう
    設計し、工場加工された所定数の直線主レール4 、曲線
    主レール4 、およびその支柱類1 ,6 等を、電動ハンマ
    ー14等、軌条敷設工具類を装備したレール積載車に積載
    し、該積載車の後部には駆動車を連結して工事車8 と
    し、工事車8 に積載されたレール4 を直前位置に設置固
    定して、順次工事車8 に移動させ、軌条を敷設すること
    を特徴とする単軌条運搬装置の軌条敷設工法。
  2. 【請求項2】 工事車8 は、前部にレール積載車9 を、
    後部に駆動車10を連結して配し、レール積載車9 は、下
    段に主柱1 ,支柱体6 のスペースと、その後部に発電機
    11を設置し、上段には主レール4 を積載するスペースと
    し、先端部にはアーム12を突設し、そのアーム12にバラ
    ンサー13を介して電動ハンマー14を吊設し、該電動ハン
    マー14と発電機11を接続したことを特徴とする請求項1
    に記載の単軌条運搬装置の軌条敷設工法に用いる工事
    車。
  3. 【請求項3】 工事車8 のレール積載車9 の下部台車に
    設けた車輪の内、後部車輪20に油圧モーター21を設け、
    該油圧モーター21に、後部駆動車10の油圧装置より分岐
    配管して駆動することを特徴とする請求項2に記載の単
    軌条運搬装置の軌条敷設工法に用いる工事車。
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