JPH05255112A - アジュバント組成物 - Google Patents
アジュバント組成物Info
- Publication number
- JPH05255112A JPH05255112A JP8936992A JP8936992A JPH05255112A JP H05255112 A JPH05255112 A JP H05255112A JP 8936992 A JP8936992 A JP 8936992A JP 8936992 A JP8936992 A JP 8936992A JP H05255112 A JPH05255112 A JP H05255112A
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- JP
- Japan
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- adjuvant
- composition
- adjuvant composition
- animals
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- Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 鉱物油、環状ジメチルポリシロキサン、エチ
ルアルコール、多価アルコールの脂肪酸エステルを配合
してなるアジュバント組成物。 【効果】 本発明のアジュバント組成物は、高いアジュ
バント活性を有しているだけではなく、アジュバント組
成物を調製し易く、動物等への接種がし易いため、大量
の免疫に適している。
ルアルコール、多価アルコールの脂肪酸エステルを配合
してなるアジュバント組成物。 【効果】 本発明のアジュバント組成物は、高いアジュ
バント活性を有しているだけではなく、アジュバント組
成物を調製し易く、動物等への接種がし易いため、大量
の免疫に適している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、改良されたアジュバン
ト組成物に関する。更に詳しくは、鉱物油、環状ジメチ
ルポリシロキサン、エチルアルコール、多価アルコール
の脂肪酸エステルを配合してなるアジュバント組成物に
関する。
ト組成物に関する。更に詳しくは、鉱物油、環状ジメチ
ルポリシロキサン、エチルアルコール、多価アルコール
の脂肪酸エステルを配合してなるアジュバント組成物に
関する。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】人体又は
動物の感染症予防のため、感染防御抗体を産生せしめる
免疫原物質を接種する手段がある。しかし、そのような
免疫を実施する場合、抗原物質単独では、その抗原に対
する特異的抗体は産生されにくく、なんらかの物質を加
えることで、宿主の免疫応答を増強させ、抗体産生を著
しく促進させる必要がある。そのような効果のある物質
をアジュバント組成物と呼んでいる。又、そのようなア
ジュバント組成物は、免疫原性を持たないか免疫原性が
極めて弱い物質に対し、充分の抗体産生等の免疫応答を
発現させるだけではなく、抗体産生期間を長く保つ、抗
原量と免疫回数を少なくて済ませる等の効果を持ち合わ
せている必要がある。
動物の感染症予防のため、感染防御抗体を産生せしめる
免疫原物質を接種する手段がある。しかし、そのような
免疫を実施する場合、抗原物質単独では、その抗原に対
する特異的抗体は産生されにくく、なんらかの物質を加
えることで、宿主の免疫応答を増強させ、抗体産生を著
しく促進させる必要がある。そのような効果のある物質
をアジュバント組成物と呼んでいる。又、そのようなア
ジュバント組成物は、免疫原性を持たないか免疫原性が
極めて弱い物質に対し、充分の抗体産生等の免疫応答を
発現させるだけではなく、抗体産生期間を長く保つ、抗
原量と免疫回数を少なくて済ませる等の効果を持ち合わ
せている必要がある。
【0003】今までに、アジュバント組成物として、カ
リウムミョウバン、水酸化アルミニウム等の吸着剤、ベ
リリウム、シリカ、ベントナイト等の無機物、アクリル
酸ポリマー等の陰イオンポリマー等が主に用いられてい
る。又、アジュバント組成物に加えられる免疫刺激物質
として、結核菌、コリネバクテリウムパルブム、百日咳
菌、ムラミルジペプチド、サポニン、トレハロースジミ
コール酸等が用いられることが多い。
リウムミョウバン、水酸化アルミニウム等の吸着剤、ベ
リリウム、シリカ、ベントナイト等の無機物、アクリル
酸ポリマー等の陰イオンポリマー等が主に用いられてい
る。又、アジュバント組成物に加えられる免疫刺激物質
として、結核菌、コリネバクテリウムパルブム、百日咳
菌、ムラミルジペプチド、サポニン、トレハロースジミ
コール酸等が用いられることが多い。
【0004】現在、アジュバント組成物の代表例とし
て、流動パラフィンと界面活性剤(マンニドモノオレー
ト)からなるフロイントの不完全アジュバント、上記の
フロイントの不完全アジュバントに結核死菌体(マイコ
バクテリウムブチリカムやマイコバクテリウムツベルキ
ュロシス)を添加したフロイントの完全アジュバントが
よく使用される。
て、流動パラフィンと界面活性剤(マンニドモノオレー
ト)からなるフロイントの不完全アジュバント、上記の
フロイントの不完全アジュバントに結核死菌体(マイコ
バクテリウムブチリカムやマイコバクテリウムツベルキ
ュロシス)を添加したフロイントの完全アジュバントが
よく使用される。
【0005】しかしながら、上記のアジュバント組成物
のうち、カリウムミョウバン、水酸化アルミニウム等の
吸着剤以外は、いずれも以下のような欠点を有する。例
えば、アジュバント活性が高く、基礎研究の面で優れて
いるフロイントのアジュバントは、最終組成物が調製し
にくく、強固なエマルジョンとなる。そのため、動物等
に接種する際に、手間が掛かり、大量に免疫する際に、
本アジュバントは適さないという欠点があった。又、最
終組成物のエマルジョンの安定性が劣っているため、用
時調製等の欠点もあった。更に、大部分のアジュバント
組成物は、免疫部位に多少とも重篤な潰瘍の形成やその
他の重大な副作用を示すため、人又は動物に常用するこ
とはできない。一方、カリウムミョウバン、水酸化アル
ミニウム等の吸着剤は、免疫部位や宿主に対する副作用
は少ないという特長を持っているが、特定の抗原に対し
てのみ効果があり、全般的に、そのアジュバント活性は
低いものとなっている。
のうち、カリウムミョウバン、水酸化アルミニウム等の
吸着剤以外は、いずれも以下のような欠点を有する。例
えば、アジュバント活性が高く、基礎研究の面で優れて
いるフロイントのアジュバントは、最終組成物が調製し
にくく、強固なエマルジョンとなる。そのため、動物等
に接種する際に、手間が掛かり、大量に免疫する際に、
本アジュバントは適さないという欠点があった。又、最
終組成物のエマルジョンの安定性が劣っているため、用
時調製等の欠点もあった。更に、大部分のアジュバント
組成物は、免疫部位に多少とも重篤な潰瘍の形成やその
他の重大な副作用を示すため、人又は動物に常用するこ
とはできない。一方、カリウムミョウバン、水酸化アル
ミニウム等の吸着剤は、免疫部位や宿主に対する副作用
は少ないという特長を持っているが、特定の抗原に対し
てのみ効果があり、全般的に、そのアジュバント活性は
低いものとなっている。
【0006】本発明の目的は、従来のアジュバント組成
物の有する上記欠点を解消し、アジュバント活性が高
く、調製が容易で且つ接種に適した粘度特性を有するア
ジュバント組成物を提供し、更に、これらアジュバント
組成物を利用した保存安定性のよいワクチンを提供する
ことにある。
物の有する上記欠点を解消し、アジュバント活性が高
く、調製が容易で且つ接種に適した粘度特性を有するア
ジュバント組成物を提供し、更に、これらアジュバント
組成物を利用した保存安定性のよいワクチンを提供する
ことにある。
【0007】本発明者らは、従来のアジュバント組成物
の、上記の欠点を解消すべく鋭意研究した結果、下記ア
ジュバントが、調製し易く、実験動物等に打ち易く、更
に高い抗体価が得られることを発見し、本発明を完成す
るに至った。
の、上記の欠点を解消すべく鋭意研究した結果、下記ア
ジュバントが、調製し易く、実験動物等に打ち易く、更
に高い抗体価が得られることを発見し、本発明を完成す
るに至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、鉱物油、環状
ジメチルポリシロキサン、エチルアルコール、多価アル
コールの脂肪酸エステルを配合してなるアジュバント組
成物である。
ジメチルポリシロキサン、エチルアルコール、多価アル
コールの脂肪酸エステルを配合してなるアジュバント組
成物である。
【0009】本発明に用いられる鉱物油としては、バイ
ヨールF(Bayol F) 、ドラケオール(Dorakeol)、局方流
動パラフィン等が使用される。環状ジメチルポリシロキ
サンとしては、4〜10員環のものが使用される。多価
アルコールの脂肪酸エステルとしては、例えば、マンニ
ドモノオレエート、ソルビタンモノオレエート、ソルビ
タンセスキオレエート、ヘキサグリセリン縮合リシノレ
イン酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(4
E.O.)、ショ糖モノステアリン酸エステル等が挙げ
られ、これらの一種又は二種以上の混合物を用いること
が出る。いずれの場合も界面活性剤のHLBは5以下が
好ましい。
ヨールF(Bayol F) 、ドラケオール(Dorakeol)、局方流
動パラフィン等が使用される。環状ジメチルポリシロキ
サンとしては、4〜10員環のものが使用される。多価
アルコールの脂肪酸エステルとしては、例えば、マンニ
ドモノオレエート、ソルビタンモノオレエート、ソルビ
タンセスキオレエート、ヘキサグリセリン縮合リシノレ
イン酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(4
E.O.)、ショ糖モノステアリン酸エステル等が挙げ
られ、これらの一種又は二種以上の混合物を用いること
が出る。いずれの場合も界面活性剤のHLBは5以下が
好ましい。
【0010】本発明のアジュバントに用いられる各成分
の濃度は、最終アジュバント組成物の総量を基準とし
て、鉱物油5〜70重量%(以下wt%と略記する)、
環状ジメチルポリシロキサン5〜70wt%、エチルア
ルコール1〜30wt%、多価アルコールの脂肪酸エス
テル1〜15wt%が好ましい。
の濃度は、最終アジュバント組成物の総量を基準とし
て、鉱物油5〜70重量%(以下wt%と略記する)、
環状ジメチルポリシロキサン5〜70wt%、エチルア
ルコール1〜30wt%、多価アルコールの脂肪酸エス
テル1〜15wt%が好ましい。
【0011】本発明のアジュバント組成物には、上記必
須成分の他にフロイントの完全アジュバント同様、結核
菌体などの微生物死菌体、更には、他の免疫賦活物質を
添加することができる。
須成分の他にフロイントの完全アジュバント同様、結核
菌体などの微生物死菌体、更には、他の免疫賦活物質を
添加することができる。
【0012】本発明のアジュバント組成物をワクチンと
して用いる場合、上記組成に、例えば、ウイルス、細菌
又は寄生虫などの病原体そのもの、あるいは病原体に由
来する免疫原物質を添加すれば良い。更に、本発明のア
ジュバント組成物にタンパク質・ペプチド等を加えて、
免疫することにより、それらの抗原物質に対して特異的
に結合する抗体を産生させることができる。
して用いる場合、上記組成に、例えば、ウイルス、細菌
又は寄生虫などの病原体そのもの、あるいは病原体に由
来する免疫原物質を添加すれば良い。更に、本発明のア
ジュバント組成物にタンパク質・ペプチド等を加えて、
免疫することにより、それらの抗原物質に対して特異的
に結合する抗体を産生させることができる。
【0013】特に、細菌として、虫歯菌であるストレプ
トコッカスミュータンスにおいて、優れた抗体産生能を
有していた。更に、ストレプトコッカスミュータンスの
菌体より抽出したタンパク質(菌体結合型グルコシルト
ランスフェラーゼ)においても優れた効果を示した。
トコッカスミュータンスにおいて、優れた抗体産生能を
有していた。更に、ストレプトコッカスミュータンスの
菌体より抽出したタンパク質(菌体結合型グルコシルト
ランスフェラーゼ)においても優れた効果を示した。
【0014】
【実施例】以下、実施例を挙げ本発明を説明する。尚、
本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0015】実施例1 下記アジュバント組成物を以下のような手順にて、作製
した。 1.流動パラフィン 30.0% 2.デカメチルポリシロキサン 50.0% 3.ソルビタンモノオレエート 10.0% 4.エチルアルコール 9.9% 5.牛結核死菌体 0.1% 1〜5の物質を均一に混合攪拌する。
した。 1.流動パラフィン 30.0% 2.デカメチルポリシロキサン 50.0% 3.ソルビタンモノオレエート 10.0% 4.エチルアルコール 9.9% 5.牛結核死菌体 0.1% 1〜5の物質を均一に混合攪拌する。
【0016】実施例2 実施例1の組成物より、5を除いたアジュバント組成物
を同様の方法にて、作製した。この免疫賦活物質を含ま
ないアジュバント組成物は、特に追加免疫の際に使用さ
れる。
を同様の方法にて、作製した。この免疫賦活物質を含ま
ないアジュバント組成物は、特に追加免疫の際に使用さ
れる。
【0017】試験例1 実施例1及び実施例2のアジュバント組成物を用いて、
ニワトリへの免疫を実施した例を以下に示す。実施例1
及び実施例2のアジュバント組成物0.5mlに、スト
レプトコッカスミュータンスの菌体より抽出したタンパ
ク質(菌体結合型グルコシルトランスフェラーゼ)0.
5mgを溶かした0.5mlの生理食塩水を加えて、ア
ジュバント組成物を作製した。ニワトリ10羽を1グル
ープとして、1羽あたり1mlの菌体結合型グルコシル
トランスフェラーゼを含む実施例1のアジュバント組成
物を筋肉接種した(Cグループ)。初回免疫の6週後、
実施例2のアジュバント組成物にて同様の筋肉接種を実
施した(追加免疫)。追加免疫の4週後及び6週後の抗
体価をELISA法にて測定した結果を表1に示した。
対照として、市販(ディフコ製)のフロイント完全アジ
ュバント(初回免疫に使用)・フロイント不完全アジュ
バント(追加免疫に使用)を用いたグループ(Bグルー
プ)を実施した。更に、アジュバント組成物を使用しな
い抗原のみを用いたグループ(Aグループ)も設けた。
ニワトリへの免疫を実施した例を以下に示す。実施例1
及び実施例2のアジュバント組成物0.5mlに、スト
レプトコッカスミュータンスの菌体より抽出したタンパ
ク質(菌体結合型グルコシルトランスフェラーゼ)0.
5mgを溶かした0.5mlの生理食塩水を加えて、ア
ジュバント組成物を作製した。ニワトリ10羽を1グル
ープとして、1羽あたり1mlの菌体結合型グルコシル
トランスフェラーゼを含む実施例1のアジュバント組成
物を筋肉接種した(Cグループ)。初回免疫の6週後、
実施例2のアジュバント組成物にて同様の筋肉接種を実
施した(追加免疫)。追加免疫の4週後及び6週後の抗
体価をELISA法にて測定した結果を表1に示した。
対照として、市販(ディフコ製)のフロイント完全アジ
ュバント(初回免疫に使用)・フロイント不完全アジュ
バント(追加免疫に使用)を用いたグループ(Bグルー
プ)を実施した。更に、アジュバント組成物を使用しな
い抗原のみを用いたグループ(Aグループ)も設けた。
【表1】
【0018】表1に示したように、実施例1及び実施例
2の本アジュバント組成物は、市販アジュバント組成物
と同等もしくはそれ以上の抗体価が得られ、アジュバン
ト活性の高いものであることが示された。又、追加免疫
の6週目においても市販のフロイント完全アジュバント
と同等の抗体価が得られ、抗体価の持続性という点でも
劣らない結果が得られた。更に、本アジュバント組成物
は、最終組成物の溶液粘度が市販のフロイント完全アジ
ュバントとフロイント不完全アジュバントの半分程度で
あった。従って、大量のアジュバント組成物の調製が可
能となる。又、均一な安定したものが容易に誰でも作製
できる。更に、このアジュバント組成物は、エマルジョ
ンを作製した後3年間は、安定なエマルジョンを保って
いた。
2の本アジュバント組成物は、市販アジュバント組成物
と同等もしくはそれ以上の抗体価が得られ、アジュバン
ト活性の高いものであることが示された。又、追加免疫
の6週目においても市販のフロイント完全アジュバント
と同等の抗体価が得られ、抗体価の持続性という点でも
劣らない結果が得られた。更に、本アジュバント組成物
は、最終組成物の溶液粘度が市販のフロイント完全アジ
ュバントとフロイント不完全アジュバントの半分程度で
あった。従って、大量のアジュバント組成物の調製が可
能となる。又、均一な安定したものが容易に誰でも作製
できる。更に、このアジュバント組成物は、エマルジョ
ンを作製した後3年間は、安定なエマルジョンを保って
いた。
【0019】それらの特徴を持った本発明のアジュバン
ト組成物は、多数のニワトリへの免疫に際しても、抵抗
がなくニワトリに免疫をすることができた。したがっ
て、大量に免疫する際の作業効率が、フロイントのアジ
ュバントを用いた際の倍以上であった。
ト組成物は、多数のニワトリへの免疫に際しても、抵抗
がなくニワトリに免疫をすることができた。したがっ
て、大量に免疫する際の作業効率が、フロイントのアジ
ュバントを用いた際の倍以上であった。
【0020】尚、本発明のアジュバントをニワトリに免
疫しても、免疫したニワトリの死亡例は、1例もなかっ
た。又、産卵中のニワトリにこのような免疫を実施して
も、産卵への影響はなかった。表1の結果に示したごと
く、本発明のアジュバント組成物は市販のFIAと同等
のアジュバント活性を示した。また、最終組成物の粘度
がFIAの半分程度であるため、調製が容易でかつニワ
トリに注射する際、抵抗がなく作業効率が良いという評
価を得た。尚、本発明のアジュバントを注射しても宿主
への影響はなかった。
疫しても、免疫したニワトリの死亡例は、1例もなかっ
た。又、産卵中のニワトリにこのような免疫を実施して
も、産卵への影響はなかった。表1の結果に示したごと
く、本発明のアジュバント組成物は市販のFIAと同等
のアジュバント活性を示した。また、最終組成物の粘度
がFIAの半分程度であるため、調製が容易でかつニワ
トリに注射する際、抵抗がなく作業効率が良いという評
価を得た。尚、本発明のアジュバントを注射しても宿主
への影響はなかった。
【0021】実施例3 下記アジュバント組成物を以下のような手順にて、作製
した。 1.流動パラフィン 20.0% 2.オクタメチルポリシロキサン 50.0% 3.ヘキサグリセリン縮合型リシノレイン酸エステル 10.0% 4.エチルアルコール 9.9% 5.牛結核死菌体 0.1% 1〜5の物質を均一に混合攪拌する。
した。 1.流動パラフィン 20.0% 2.オクタメチルポリシロキサン 50.0% 3.ヘキサグリセリン縮合型リシノレイン酸エステル 10.0% 4.エチルアルコール 9.9% 5.牛結核死菌体 0.1% 1〜5の物質を均一に混合攪拌する。
【0022】実施例4 実施例3の組成物より、5を除いたアジュバント組成物
を同様の方法にて、作製した。この免疫賦活物質を含ま
ないアジュバント組成物は、特に追加免疫の際に使用さ
れる。
を同様の方法にて、作製した。この免疫賦活物質を含ま
ないアジュバント組成物は、特に追加免疫の際に使用さ
れる。
【0023】試験例2 実施例3及び実施例4のアジュバント組成物を用いて、
試験例1と同様の実験を試みた。その結果、試験例1と
同様に市販のアジュバントと比較して、同等もしくはそ
れ以上の高い抗体価が得られ、優れたアジュバント組成
物であることが示された。
試験例1と同様の実験を試みた。その結果、試験例1と
同様に市販のアジュバントと比較して、同等もしくはそ
れ以上の高い抗体価が得られ、優れたアジュバント組成
物であることが示された。
【0024】実施例5 下記アジュバント組成物を以下のような手順にて、作製
した。 1.流動パラフィン 60.0% 2.デカメチルポリシロキサン 25.0% 3.セスキオレイン酸ソルビタン 6.0% 4.ショ糖ジステアリン酸エステル 6.0% 5.エチルアルコール 2.9% 6.牛結核死菌体 0.1% 1〜6の物質を均一に混合攪拌する。
した。 1.流動パラフィン 60.0% 2.デカメチルポリシロキサン 25.0% 3.セスキオレイン酸ソルビタン 6.0% 4.ショ糖ジステアリン酸エステル 6.0% 5.エチルアルコール 2.9% 6.牛結核死菌体 0.1% 1〜6の物質を均一に混合攪拌する。
【0025】実施例6 実施例5の組成物より、6を除いたアジュバント組成物
を同様の方法にて、作製した。この免疫賦活物質を含ま
ないアジュバント組成物は、特に追加免疫の際に使用さ
れる。
を同様の方法にて、作製した。この免疫賦活物質を含ま
ないアジュバント組成物は、特に追加免疫の際に使用さ
れる。
【0026】試験例3 実施例5及び実施例6のアジュバント組成物を用いて、
試験例1と同様の実験を試みた。その結果、試験例1と
同様に市販のアジュバントと比較して、同等もしくはそ
れ以上の高い抗体価が得られ、優れたアジュバント組成
物であることが示された。
試験例1と同様の実験を試みた。その結果、試験例1と
同様に市販のアジュバントと比較して、同等もしくはそ
れ以上の高い抗体価が得られ、優れたアジュバント組成
物であることが示された。
【0027】
【発明の効果】以上記載したごとく本発明のアジュバン
ト組成物は、高いアジュバント活性を有しているだけで
はなく、アジュバント組成物を調製し易く、動物等への
接種がし易いため、大量の免疫に適している。又、ワク
チンとして利用した場合、粘度特性等の物性変化が少な
く、更に、アジュバント効果も損なわれず、長期保存に
適したワクチンが得られる。
ト組成物は、高いアジュバント活性を有しているだけで
はなく、アジュバント組成物を調製し易く、動物等への
接種がし易いため、大量の免疫に適している。又、ワク
チンとして利用した場合、粘度特性等の物性変化が少な
く、更に、アジュバント効果も損なわれず、長期保存に
適したワクチンが得られる。
Claims (1)
- 【請求項1】 鉱物油、環状ジメチルポリシロキサン、
エチルアルコール、多価アルコールの脂肪酸エステルを
配合してなるアジュバント組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8936992A JPH05255112A (ja) | 1992-03-14 | 1992-03-14 | アジュバント組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8936992A JPH05255112A (ja) | 1992-03-14 | 1992-03-14 | アジュバント組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05255112A true JPH05255112A (ja) | 1993-10-05 |
Family
ID=13968784
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8936992A Pending JPH05255112A (ja) | 1992-03-14 | 1992-03-14 | アジュバント組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05255112A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1994020071A1 (fr) * | 1993-03-08 | 1994-09-15 | Rhone Merieux | Emulsions vaccinales fluides eau-dans-l'huile contenant une huile metabolisable |
WO2007015441A1 (ja) * | 2005-08-01 | 2007-02-08 | Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. | 経皮または経粘膜投与のためのアジュバントおよび製剤 |
US9993549B2 (en) | 2013-10-31 | 2018-06-12 | Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. | Adjuvant composition, adjuvant preparation containing same, and kit |
-
1992
- 1992-03-14 JP JP8936992A patent/JPH05255112A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1994020071A1 (fr) * | 1993-03-08 | 1994-09-15 | Rhone Merieux | Emulsions vaccinales fluides eau-dans-l'huile contenant une huile metabolisable |
US6235282B1 (en) * | 1993-03-08 | 2001-05-22 | Rhone Merieux | Vaccinal fluid water-in-oil emulsions containing a metabolizable oil |
WO2007015441A1 (ja) * | 2005-08-01 | 2007-02-08 | Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. | 経皮または経粘膜投与のためのアジュバントおよび製剤 |
JP5006196B2 (ja) * | 2005-08-01 | 2012-08-22 | 久光製薬株式会社 | 経皮または経粘膜投与のためのアジュバントおよび製剤 |
US8858962B2 (en) | 2005-08-01 | 2014-10-14 | Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. | Adjuvant or pharmaceutical preparation for transdermal or transmucosal administration |
US9993549B2 (en) | 2013-10-31 | 2018-06-12 | Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. | Adjuvant composition, adjuvant preparation containing same, and kit |
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