JPH05254832A - 希土類元素の混合物の水溶液からのセリウムの抽出方法 - Google Patents

希土類元素の混合物の水溶液からのセリウムの抽出方法

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JPH05254832A
JPH05254832A JP4297362A JP29736292A JPH05254832A JP H05254832 A JPH05254832 A JP H05254832A JP 4297362 A JP4297362 A JP 4297362A JP 29736292 A JP29736292 A JP 29736292A JP H05254832 A JPH05254832 A JP H05254832A
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hydroxide
rare earth
alkali metal
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Marc Demets
デメート マルク
Luiz Morino
モリノ ルイーズ
Fernando Lellis
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    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
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    • C22B59/00Obtaining rare earth metals

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水酸化セリウム(IV)沈殿の分離を容易にし、
かつ加速することを可能にし、こうしてセリウムを工業
規模で抽出することを可能にする希土類元素の水溶液か
らのセリウムの選択的抽出方法を提供することにある。 【構成】 アルカリ金属次亜塩素酸塩15を希土類元素の
水溶液13に添加して水酸化セリウム(IV)の形態でセリウ
ムを沈殿させ、得られるスラリー19、25、28、47から、
一方で、水酸化セリウム(IV)沈殿48を単離し、他方で、
溶解形態のその他の元素を含む母液32を単離する3価の
セリウム塩を含む希土類元素の水溶液からのセリウムの
選択的抽出方法であって、水溶液へのアルカリ金属次亜
塩素酸塩の添加中にpHを4.5 より高い値に保つことを特
徴とするセリウムの選択的抽出方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶解したセリウム塩を
含む希土類元素の塩の水溶液からのセリウムの選択的抽
出方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】希土類
元素の鉱石(例えば、モナズ石またはバストネス石)か
らの希土類元素の工業的抽出は、前記の元素の塩の水溶
液の中間体調製を伴い、これからこれらの元素が分別操
作(これはカチオン交換樹脂による処理を含むことがあ
る)により選択的に回収される。水溶液が高含量の3価
のセリウム塩を有する場合、その溶液が分別操作にかけ
られる前にそれを溶液から抽出することが望ましい。こ
の目的のため、3価のセリウムを水酸化セリウム(IV)
(これは濾過により分離されて除かれる)に酸化するこ
とが提案されていた。種々の酸化剤、特に過酸化水素及
び次亜塩素酸ナトリウムが3価のセリウムを酸化するの
に示唆されていた(キヨエ・ウメダ(Kiyoe Umeda) 著、
“均一沈殿及びイオン交換の技術の組み合わせによる個
々の希土類元素の分離" 、M.Sc.dissertation,Polytech
nic School ofthe University of Sao Paulo,1973;L.
A.パバニン(Pavanin) ら著、ACIESP Publ.No.36,1982,2
25〜244 頁、Chemical Abstracts No.98-208981 ;キル
ク−オスマー(Kirk-Othmer) 、Encyclopedia of Chemic
al Technology 、第3編、5巻、1979年、318 〜319
頁)。
【0003】次亜塩素酸ナトリウムを使用する方法で
は、この反応体は通常3〜4.5 のpHの水溶液の形態で適
用される。これらの既知の次亜塩素酸塩法は実験室規模
で良好な結果を与えたが、それらは濾過の非常に遅い速
度(これは濾過を受ける反応混合物のゼラチン性質を原
因とし得る)のために工業規模で実用的ではないことが
わかった。更に、これらの既知の方法は化学量論量より
非常に多い多量の次亜塩素酸ナトリウムを必要とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、次亜塩素酸塩
法の場合に水酸化セリウム(VI)沈殿の分離を容易にし、
かつ加速することを可能にし、こうしてこの方法を工業
規模で実施可能にする手段を提供することによりこれら
の欠点を解消する。それ故、本発明はアルカリ金属次亜
塩素酸塩を希土類元素の混合物の水溶液に添加して水酸
化セリウム(IV)の形態でセリウムを沈殿させ、得られる
スラリーから、一方で、水酸化セリウム(IV)沈殿を単離
し、他方で、溶解形態のその他の元素を含む母液を単離
する3価のセリウム塩を含む希土類元素の混合物の水溶
液からのセリウムの選択的抽出方法に関するものであ
り、本発明によれば、水溶液へのアルカリ金属次亜塩素
酸塩の添加中にpHを4.5 より高い値に保つ。
【0005】本発明の方法では、アルカリ金属次亜塩素
酸塩は3価のセリウム塩の全てを水酸化セリウム(IV)
(4価の水酸化セリウム)に変換するのに充分な量で使
用される必要がある。アルカリ金属次亜塩素酸塩は一般
に水溶液の形態で使用される。これは次亜塩素酸ナトリ
ウム水溶液であることが有利である。本発明によれば、
反応混合物のpHは水溶液へのアルカリ金属次亜塩素酸塩
の添加中に4.5 より上に保たれる。pHを4.5 より高い値
に保つことは、アルカリ金属次亜塩素酸塩溶液の流量の
調節により容易に行うことができる。処理温度は反応混
合物の沸騰温度より低いことが必要である。それは室温
であることが有利である。
【0006】本発明の方法では、アルカリ金属次亜塩素
酸塩の添加中にpHを4.5 より上に保つことは一対の利点
を有する。一方で、それはアルカリ金属次亜塩素酸塩の
使用量を減少し、他方で、それは格別の流動性をスラリ
ーに付与し、水酸化セリウム(IV)沈殿の容易かつ迅速な
分離を可能にする。本発明の方法はそれ自体を沈降また
は濾過操作による水酸化セリウム(IV)の容易な迅速かつ
経済的な分離に良好にする。
【0007】本法の特別な実施態様によれば、6〜7、
好ましくは6〜6.5 のpH値を選択することが好ましい。
これらのpH値は沈降及び/または濾過操作による母液か
らの水酸化セリウム(IV)のその後の分離を最適にする。
アルカリ金属次亜塩素酸塩の添加後に、反応混合物のpH
は水酸化セリウム(IV)の沈殿中に低下してほぼ3.5 〜4.
5 の値で安定化する傾向がある。水酸化セリウム(IV)が
沈殿した後、本発明によれば、水酸化セリウム(IV)と共
沈したその他の希土類元素の水酸化物を再度溶解するよ
うに、pHを例えば2.5 〜3.5 に更に低下することが有利
であることがあり得る。pHの低下は次亜塩素酸をスラリ
ーに添加することにより生じることができる。
【0008】母液のセリウム含量は実際にはごくわずか
である。その他の希土類元素が溶解した形態でその中に
存在する。それらを選択的に回収するために、母液は分
別処理にかけられる。溶液の分別処理は希土類元素の抽
出の技術で公知であり、例えば、カチオン交換樹脂によ
る処理を含む。本発明の方法では、一般にスラリーは、
例えば、母液をカチオン交換樹脂で処理する前に活性塩
素を含み、これを除去することが望ましい。この目的の
ために、本発明の方法の特別な実施態様では、スラリー
は不活性ガス中の物理的連行による脱塩素化処理にかけ
られ、次いで充分な量のアルカリ金属(例えば、ナトリ
ウム)次亜塩素酸塩がそれに添加されて、それが含む活
性塩素を除去する。本発明のこの別の形態では、ガスは
水酸化セリウム(IV)及び母液の成分に対し不活性であ
り、しかも母液に不溶性であるガスから選ばれる必要が
ある。それは、例えば、空気、アルゴンまたは窒素であ
ってもよい。空気が好ましい。
【0009】本発明の方法では、希土類元素の塩の水溶
液の源は重要ではない。本発明は、例えば、塩酸による
希土類元素の水酸化物の沈殿の処理を含む既知の方法に
より得られた希土類元素の塩化物の水溶液の処理に特に
有利な用途があり、この沈殿はモナズ鉱石(希土類元素
のリン酸塩鉱石)とアルカリ金属、例えばナトリウム、
の水酸化物の水溶液の反応から得られた。この既知の方
法は特に文献キルク−オスマー(Kirk-Othmer) 、Encycl
opedia of Chemical Technology、第3編、5巻、1979
年、318 〜319 頁及び文献“無機化学に関する論文、無
機技術”、第3部、K.ウィンナッカー(Winnacker) 及び
L.キュヒラー(Kuchler) 著、A.ズンデル(Zundel)により
翻訳、publ.Eyrolles 、パリ、1965年、434 〜436頁に
記載されている。
【0010】本発明の方法は、高収率、一般に97〜99重
量%のセリウムの有効な抽出を可能にし、得られたセリ
ウムは95〜99重量%の純度を示す。アルカリ金属次亜塩
素酸塩溶液による処理が4.5 未満のpHで行われる既知の
方法と比較した場合、本発明の方法はアルカリ金属次亜
塩素酸塩の使用量の節約を生じる。更に、それは濾過に
より水酸化セリウム(IV)を分離して除くことを一層容易
にする。
【0011】本発明の特別な特徴及び詳細が、本発明の
方法の二つの特別な実施態様の線図を示す二つの添付図
面の以下の説明により明らかになる。これらの図中、同
じ参照記号は同じ成分を表す。図1中、参照記号1を使
用して希土類元素のリン酸塩鉱石を表した。これはモナ
ゾ鉱石であってもよく、その鉱床が特に米国、インド、
及びブラジルに存在し、これらはセリウムの他に、例え
ば、イットリウム及びランタニド族に属する元素(特
に、ランタン、プラセオジム、ネオジム、サマリウム、
ガドリニウム、イッテルビウム及びジスプロシウム)を
含む。
【0012】粉砕された鉱石1が反応室2中で充分な量
の水酸化ナトリウムの水溶液3で処理されてリン酸塩を
水酸化物に変換する。リン酸ナトリウムの水溶液中の希
土類元素の水酸化物の懸濁液4が反応室2から抜き取ら
れる。その懸濁液4がフィルター5で処理されて、そこ
でリン酸ナトリウムの水溶液6が、水酸化物の形態の希
土類元素を含む沈殿7から分離される。沈殿7は反応室
8に運ばれ、そこでそれは充分の量の塩酸の水溶液9で
処理されて希土類元素を塩化物の形態で溶解する。室8
から回収された液体10はフィルター11で処理されてそれ
から不溶性の物質12(特に、鉱石母岩に由来するトリウ
ム及びシリカ)を除去する。鉱石からの希土類元素の塩
化物の水溶液13がフィルター11から回収される。
【0013】溶液13は反応室14に導入され、次亜塩素酸
ナトリウムの水溶液15が充分な量でそれに添加されて3
価のセリウムを4価のセリウムに酸化する。本発明によ
れば、室14への次亜塩素酸ナトリウムの水溶液15の導入
は、反応混合物のpHを6〜6.5 の間に連続的に保つよう
に調節される。室14への次亜塩素酸ナトリウム溶液の導
入中に、3価のセリウムは4価のセリウムに次第に酸化
される。室14への次亜塩素酸ナトリウム溶液15の導入の
終了の直後に、反応混合物16がエージング室17に運ば
れ、そこから水酸化セリウム(IV)スラリー19が回収され
る。スラリー19は室20に運ばれ、そこでそのpHが次亜塩
素酸水溶液21の添加により4以下の値に低下される。室
20から回収されたスラリー25は実際に鉱石1からの全て
のセリウムを不溶性の水酸化セリウム(IV)の形態で含
み、そして鉱石1からのその他の希土類元素を溶解した
塩化物の形態で含む。それは、底部で空気流27が供給さ
れたカラム26の上部に導入される。カラム26中で、スラ
リー25は、18でカラムを出る上昇空気流に対し向流で移
動する。空気流27の目的はスラリー25中に存在する塩素
を抽出することである。従ってカラム26を出る空気流18
は塩素を含んでいる。それは吸収カラム22中で充分な量
の水酸化ナトリウム水溶液23で処理されて次亜塩素酸ナ
トリウム水溶液24を生成し、これが反応室14に運ばれ
る。脱塩素化された空気が49でカラム22を出る。
【0014】カラム26の最下部で回収されるスラリー28
は、次亜塩素酸ナトリウムによる処理に由来する少量の
活性塩素を依然として含んでいる。この活性塩素を除去
するために、スラリー28は反応室29に導入され、そこで
次亜塩素酸ナトリウム水溶液30がそれに添加される。室
29から回収された脱塩素化されたスラリー47はフィルタ
ー31に運ばれ、そこで水酸化セリウム(IV)の脱塩素化さ
れた沈殿48が脱塩素化された水溶液32から分離される。
フィルター31から回収された水溶液32は、それが含む希
土類元素をそれから選択的に抽出するために、カチオン
交換樹脂33でそれ自体既知の方法で処理される。カチオ
ン交換樹脂33に関するデータ及び溶液32から希土類元素
を抽出する方法に関するデータは米国特許第2,798,789
号及び同第3,228,750 号明細書で入手できる。水酸化セ
リウム(IV)沈殿48を酸性にされた水による洗浄にかけ
て、それが汚染されていることのある金属元素を除去す
ることが望ましい。酸性にされた水による洗浄はフィル
ター31で行うことができる。洗浄後に回収された酸性に
された水は、次亜塩素酸溶液9と共に反応室8に循環し
得る。以下の実施例は本発明を説明するのに使用され
る。
【0015】
【実施例】例1(本発明の実施例) この例は図2を参照して記載される。モナズ鉱石を図1
の説明に示されたようにして処理し、1リットル当たり
55.0g の希土類元素(酸化物の形態で表す)を含む前記
の元素の塩化物の水溶液13を回収した。更に、次亜塩素
酸ナトリウムの水溶液15(これは13重量%の活性塩素含
量を有していた)を使用した。両方の溶液を、塩化物溶
液13の場合には12.0リットル/時間、次亜塩素酸塩溶液
15の場合には8.0 リットル/時間の夫々の速度で連続法
で反応室14に導入した。次いで、図1に図示された方法
の段階を続いて行った。方法の終了時に、セリウムに富
む沈殿48と、鉱石からのその他の希土類元素を含む母液
32を回収した。
【0016】沈殿48を2回連続の水洗にかけた。この目
的のために、それを酸性にされた水35[塩酸で酸性にさ
れた水(pH=3)]と共に混合室36に導入し、得られる
分散液37をフィルター38に運んだ。第二の沈殿39及び母
液40を回収した。沈殿39を第二混合室42中で水41で処理
した。得られる分散液43をフィルター44で濾過し、そこ
から沈殿45及び母液46を回収した。出発溶液13の濃度及
び組成、母液32、40及び46の濃度及び組成並びに沈殿4
8、39及び45の組成を表1に示す。その表は酸化物の形
態で表した元素の含量(重量%)を示す。沈殿39及び48
に関して、沈殿の100 %までの残部は主として塩化ナト
リウムからなる。
【0017】
【表1】 濾過31 濾過38 濾過44 元素 溶液13 溶液32 沈殿48 溶液40 沈殿39 溶液46 沈殿45 (酸化物)(濃度:(濃度: (濃度: (濃度: 55.0g/l) 19.0g/l) 6.0g/l) 2.0g/l) 組成% 組成% 組成% 組成% 組成% 組成% 組成% La2O3 22.0 40.0 2.3 36.5 0.5 3.5 0.2 CeO2 47.0 2.0 73 3.0 94 4.0 98 Pr6O11 5.0 10 0.8 10 0.4 10 0.3 Nd2O3 18.0 34 2.9 35 1.4 36 1.2 Sm2O3 3.0 6.0 0.6 6.5 0.4 6.7 0.4 Gd2O3 1.8 3.5 <0.1 3.5 - 3.5 - Y2O3 1.8 3.5 <0.2 3.5 - 3.2 -Dy2O3 0.5 1.0 - 1.0 - 1.1 -
【0018】例2、3及び4は本発明により寄与された
進歩を示すのに使用される。例2は本発明によるもので
あり、一方、例3及び4は本発明によらない参考例であ
る。これらの例に於いて、その操作は図1を参照して上
記されたとおりであり、1リットル当たり46.3g の希土
類元素(酸化物の形態で表す)を含む前記の元素の塩化
物の水溶液13を得た。溶液13の組成を表2に示す。この
表では、元素(酸化物の形態で考えられる)の重量は乾
燥状態の元素の合計重量(酸化物の形態で考えられる)
に対する%で表される。
【0019】
【表2】
【0020】更に、13重量%の活性塩素含量を有する次
亜塩素酸ナトリウム水溶液15を使用した。両方の溶液13
及び15を、溶液13の場合には12.0リットル/時間、溶液
15の場合には8.0 リットル/時間の夫々の速度で反応室
14に導入した。エージング室17を通過した後、反応混合
物19を回収し、濾過し、濾液を分析した。
【0021】例2(本発明の実施例) この例では、室14中の反応混合物のpHを6.8 の一定の値
に保った。反応混合物19を濾過し、濾液を回収し、分析
した。表3は濾液の組成を示す。この表では、溶液の濃
度(g/l) 及びその重量組成(%)は表2の場合と同じ定
義を有する。
【0022】
【表3】
【0023】表2と表3の比較は、高比率のセリウムが
フィルターケーク中に移動したことを示す。例3(参考例) その操作は例2の場合と同様であり、唯一の相違は、室
14中の反応混合物のpHが塩酸を溶液13に導入することに
より3で一定にされたことである。試験の結果(混合物
19の濾過後に得られた濾液の組成)を表4に示す。
【0024】
【表4】
【0025】例4(参考例) 反応室14中のpHの値を、塩酸を溶液13に導入することに
より4.5 で一定にして例3の試験を繰り返した。試験の
結果を表5に示す。
【0026】
【表5】
【0027】表4及び表5の結果と表2の結果の比較
は、例3及び4では、全てのセリウムが実際に溶解して
残っていたことを示す。例2、3及び4の結果を表6に
照合する。
【0028】
【表6】
【0029】例2、3及び4から、他の全ての点が等し
い場合、反応室14中のpHの値は水酸化セリウム(IV)の沈
殿にかなりの効果を有していたことがわかる。4.5 より
高いpH(例2)では、かなり大きい比率の水酸化セリウ
ム(IV)が沈殿した。一方、4.5 以下のpH(例3及び4)
では、ごくわずかの比率の水酸化セリウム(IV)が沈殿し
た。これから、4.5 以下のpH(例3及び4)では、水酸
化セリウム(IV)の沈殿は多量の次亜塩素酸ナトリウムを
必要としたことが結論される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の特別な実施態様の線図を示す。
【図2】本発明の方法の特別な実施態様の線図を示す。
【符号の説明】
1─鉱石 2、8、14、29─反応室 3、23、29─水酸化ナトリウムの水溶液 4─懸濁液 5、11、31、38、44─フィルター 6─リン酸ナトリウムの水溶液 7、39、45、48─沈殿 12─不溶性の物質 13─希土類元素の塩化物の水溶液 15、24、30─次亜塩素酸ナトリウムの水溶液 16─反応混合物 17─エージング室 19─水酸化セリウム(IV)スラリー 21─次亜塩素酸水溶液 25、28、47─スラリー 26─カラム 18、27─空気流 32、40、46─母液 33─カチオン交換樹脂 35─酸性にされた水 36、42─混合室 37、43─分散液 48─水酸化セリウム(IV)の脱塩素化された沈殿
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フェルナンド レリース ブラジル サン パウロ サント アンド レ ヴィラ エルクロール ルア 2−19

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ金属次亜塩素酸塩15を希土類元
    素の水溶液13に添加して水酸化セリウム(IV)の形態でセ
    リウムを沈殿させ、得られるスラリー19、25、28、47か
    ら、一方で、水酸化セリウム(IV)沈殿48を単離し、他方
    で、溶解形態のその他の元素を含む母液32を単離する3
    価のセリウム塩を含む希土類元素の水溶液からのセリウ
    ムの選択的抽出方法であって、 水溶液へのアルカリ金属次亜塩素酸塩の添加中にpHを4.
    5 より高い値に保つことを特徴とするセリウムの選択的
    抽出方法。
  2. 【請求項2】 pHを6〜7の値に保つことを特徴とする
    請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 水酸化セリウムを沈殿させた後に、スラ
    リー19のpHを2.5 〜3.5 の値に調節することを特徴とす
    る請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 スラリー25を不活性ガス27による連行に
    より脱塩素化し、次いで充分な量のアルカリ金属次亜硫
    酸塩30をそれに添加してそれが含む活性塩素を除去する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の
    方法。
  5. 【請求項5】 水溶液13中のセリウム塩が塩化セリウム
    であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に
    記載の方法。
  6. 【請求項6】 アルカリ金属がナトリウムであることを
    特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 水溶液13が、希土類元素1のリン酸塩鉱
    石とアルカリ金属水酸化物3の反応から得られる前記の
    元素の水酸化物の沈殿7を塩酸9で処理することにより
    得られた希土類元素の塩化物の水溶液であることを特徴
    とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
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