JPH0525429A - 架橋性ポリエステル系樹脂組成物 - Google Patents

架橋性ポリエステル系樹脂組成物

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JPH0525429A
JPH0525429A JP20384191A JP20384191A JPH0525429A JP H0525429 A JPH0525429 A JP H0525429A JP 20384191 A JP20384191 A JP 20384191A JP 20384191 A JP20384191 A JP 20384191A JP H0525429 A JPH0525429 A JP H0525429A
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JP
Japan
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acid
acrylate
coating film
meth
diisocyanate
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Pending
Application number
JP20384191A
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English (en)
Inventor
Yoshiichi Kodera
宣一 小寺
Shinpei Yamamoto
晋平 山本
Hiroshi Taki
博 多喜
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
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Publication of JPH0525429A publication Critical patent/JPH0525429A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 架橋により高硬度で、かつ高い伸び性を有
する強靭な塗膜を形成するポリエステル系樹脂組成物を
提供する。 【構成】 引張強伸度曲線において降状点を有し
(a)、ゲル分率(b)が50重量%以上、引張弾性率
(c)が1,000〜50,000kg/cm2 、試長
に対する破断伸びの比(d)が0.1〜4.0であり、
(c)と(d)との積が8,000kg/cm2 以上で
ある架橋塗膜を形成することができる架橋性ポリエステ
ル系樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた機械的特性を有
する架橋塗膜を提供するポリエステル系樹脂組成物に関
する。さらには架橋後の塗膜が硬くて、かつ、よく伸び
て強靱性に優れた接着剤、塗料、コーティング剤等に用
いられるポリエステル系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】架橋型樹脂として熱硬化型、湿気硬化
型、放射線硬化型等種々のタイプの樹脂が提供され、か
つ実用に供されてきている。これら架橋の目的は耐溶剤
性、耐水性、耐候性、耐摩耗性等の耐久性を向上させる
ことが重要な目的ではあるが、架橋を充分に行うと塗膜
の伸びがなくなり非常にもろいものとなり、可撓性、耐
久性共に優れた硬い塗膜を得ることが非常に難しい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】架橋をさせるというこ
とは樹脂中の高分子鎖間で新たに共有結合を形成するこ
とであり、高分子鎖間の凝集力を増すことにつながり、
前記の耐久性に関する特性が向上することになる。しか
し、高分子鎖間の凝集力が増すことは逆に高分子鎖の自
由な動きを束縛することを意味し、硬くはなるが高分子
鎖間でのすべりや塗膜の表面エネルギーを減少させるこ
ととなる。そのため塗膜の伸びが少なく非常にもろいも
のとなったり、基材との密着性等が劣ったものとなった
りする。従って、耐久性だけではなく、硬くて良く伸び
る架橋性樹脂の出現を求める声が強い。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、架橋後の
塗膜の機械的特性として、硬くて良く伸びる、すなわ
ち、傷付き等の変形に対する抵抗力が強く、さらに折曲
げや、ねじりのような比較的大きな応力に対しては変形
することによりこれを緩和することが望ましく、言いか
えると、弾性率が高く、降伏強度も高いことが硬さの向
上につながり、破断伸度が大きいことが柔軟性につなが
ると同時に、弾性率と破断伸度との間に特定の関係があ
る場合、前記欠点を克服した架橋塗膜が得られることを
見出した。すなわち、本発明の架橋性ポリエステル系樹
脂組成物は、支持体上に塗膜を形成することができるポ
リエステル系樹脂組成物において、塗膜を形成後に架橋
させた塗膜は引張強伸度曲線において降伏点を有し
(a)、ゲル分率(b)が50重量%以上であり、引張
弾性率(c)が1,000〜50,000kg/cm2
であり、かつ試長に対する破断伸びの比(d)が0.1
〜4.0であり、前記(c)と(d)との積が8,00
0kg/cm2 以上である塗膜を形成することができる
ことを特徴とする架橋性ポリエステル系樹脂組成物であ
る。
【0005】本発明で言う支持体とは塗膜を支持できる
もの(基材)であり、プラスチック、金属、ガラス等の
成形品や布、フィルム等のシート状物などを挙げること
ができる。本発明における架橋性ポリエステル系樹脂組
成物は、任意の架橋方式をとることができる。例えば、
メラミン樹脂、ポリイソシアネート化合物及びその誘導
体、エポキン樹脂、過酸化物、レドックス系ラジカル開
始剤等を併用することによる熱架橋系、紫外線、電子
線、γ線、レーザー光線等による放射線架橋系、空気中
の水分や酸素による架橋系、酵素等によるバイオ架橋系
等をあげることが出来る。これらの架橋系から任意の方
式を選ぶことが出来るが、本発明の架橋性ポリエステル
系樹脂組成物から得られる架橋膜の厚みが300mμ以
下であることが好ましい。300mμを越えると平滑な
外観が得られにくいだけでなく、乾燥が不充分となり好
ましくない。さらに本発明の架橋膜は、メチルエチルケ
トンのような有機溶剤に浸漬した場合、有機溶剤に溶け
ないゲル分が少なくとも50重量%以上である必要があ
る。さらに望ましくは、70重量%以上である。50重
量%未満では充分な耐久性が得られず好ましくない。
【0006】さらに本発明の樹脂組成物を最も良く特徴
付けるものは、架橋後の塗膜の機械的特性である。特
に、塗膜の弾性率と破断伸度とが重要な意味を持ち、各
々の値が特定の範囲にあることが好ましいだけではな
く、これらの特性の積が特定の範囲内の値をとることが
最も重要である。架橋塗膜の弾性率は、1,000〜5
0,000kg/cm2 の範囲にある必要がある。望ま
しくは、2,000〜40,000kg/cm2 の範囲
である。さらに望ましくは、10,000〜40,00
0kg/cm2 。弾性率が1,000kg/cm2 に達
しない場合は、傷付等を防止するだけの塗膜硬度が得ら
れず好ましくない。50,000kg/cm2 を越える
と、折曲げや成型等の加工作業において必要な広力が大
きく作業性を低下させ好ましくない。
【0007】傷付きを防止するための塗膜の硬さとして
は、降伏強度の影響も無視することが出来ない。降伏強
度としては200kg/cm2 以上であることが好まし
く、さらに好ましくは、300kg/cm2 以上であ
る。降伏値は大きい方が望ましいが、あまり大きくなる
と後の折曲げ加工時に抵抗が大きく好ましくない場合が
ある。目安として15,000kg/cm2 未満であれ
ば大きな支障とはならない。本発明における架橋塗膜の
破断伸度は、試長に対して0.1〜4.0倍である必要
があり、さらに望ましくは0.2〜3倍の範囲である。
破断伸度が0.1倍に満たない場合は塗膜に与えられた
応力に対し、変形する以前に塗膜が破壊する。一方、
4.0倍を越える場合は塗膜の破壊は起こりにくい反
面、変形が均一に起こりにくく、加工部での厚みの不均
一基材との密着部分が剥離したりし好ましくない。
【0008】さらに架橋塗膜の弾性率と破断伸度との積
の値は、硬くて良く伸びる塗膜を実現するうえで非常に
重要な意味を有し、8,000kg/cm2 の範囲にあ
る必要がある。さらに好ましくは10,000kg/c
2 以上である。8,000kg/cm2 に満たない場
合は折曲げ等の加工には耐えるが、硬さの点で不充分で
あり好ましくない。
【0009】本発明の組成物を特徴付けるポリエステル
系樹脂としては、多塩基酸成分とポリオール成分からな
る飽和、不飽和の水産基末端、及び/又は酸末端ポリエ
ステル樹脂、このポリエステル樹脂から導入されるボリ
ウレタン樹脂、ウレタンアクリレート樹脂、ポリエステ
ルアクリレート樹脂、エポキシアクリレート樹脂等を主
成分とするものである。
【0010】多塩基酸成分としては、テレフタル酸、イ
ソフタル酸、オルソフタル酸、1,5−ナフタル酸等の
芳香族ジカルボン酸、p−ヒドロキシエチル安息香酸、
ヒドロキシピバリン酸等のオキシ酸、コハク酸、アジピ
ン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン
酸等の脂肪族ジカルボン酸、フマール酸、マイレン酸、
イタコン酸等の不飽和脂肪族ジカルボル酸、テトラヒド
ロフタル酸、シクロブテンジカルボン酸等の不飽和脂環
族ジカルボン酸、ヘキサヒドロフタル酸、シクロブタン
ジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸が挙げられる。そ
の他、必要により、トリメリット酸、トリメシン酸、ピ
ロメリット酸等のトリ及びテトラカルボン酸を少量共重
合しても良い。
【0011】ボリオール成分としては、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールエス
テル、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、2,2,4−トリメチル−1,3ペンタンジオー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノ
ールAのエチレンオキサイド付加物およびプロピレンオ
キサイド付加物、水素化ピスフェノールAのエチレンオ
キサイドおよびプロピレンオキサイド付加物、ポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテト
ラメチレングリコールなどがある。またトリメチロール
エタン、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタ
エリスリトールなどのトリおよびテトラオールを併用し
てもよい。ポリエステルポリオールとしては他にε−カ
プロラクトン等のラクトン類を開環重合して得られるラ
クトン系ポリエステルポリオール類、ポリ(ヘキサメチ
レンカーボネート)、ポリ(1,4−シクロヘキサンジ
メチレンカーボネート)等のオリゴカーボネート類が挙
げられる。
【0012】ポリエステル樹脂の製造に際して、多塩基
酸成分およびポリオール成分の全量を一度に混合しても
よく、反応の進行に伴って分割して添加してもさしつか
えない。重縮合反応としては通常のエステル交換法又は
マステル化法さらには両法の併用によっても何らさしつ
かえなく、又任意の段階で系を加圧又は減圧にすること
により重合度を上げることができる。
【0013】酸末端ポリエステルを得る場合には、ポリ
エステル樹脂の製造後期で多官能有機カルボン酸無水物
を反応させる方法も使用できる。
【0014】多官能有機カルボン酸無水物とは、脂肪
族、脂環族、芳香族等の2価又は3価以上の環状又は線
状の酸無水物である。脂肪族多官能有機カルボン酸無水
物としてはコハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼラ
イン酸、マレイン酸、ドデカンジオン酸等の酸無水物を
挙げることができる。脂環族多官能有機カルボン酸無水
物としてはヘキサヒドロオルソフタル酸、テトラヒドロ
フタル酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等の酸
無水物を挙げることができる。芳香族多官能有機カルボ
ン酸無水物としてはテレフタル酸、イソフタル酸、オル
ソフタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸等の酸無
水物を挙げることができる。好ましい多官能有機カルボ
ン酸無水物としては、無水トリメリット酸、ポリアゼラ
イン酸無水物、ポリセバチン酸無水物等がある。
【0015】ポリウレタン樹脂は、上記水酸基末端ポリ
エステル樹脂を主成分とするものをイソシアネート化合
物と反応させることにより得られる。
【0016】イソシアネート化合物としては2,4−ト
リレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシア
ネート、p−フェニレンジイソシアネート、ビフェニル
メタンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート、テトラメチレ
ンジイソシアネート、3,3’−ジメトキシ−4,4’
−ビフェニレンジイソシアネート、2,4−ナフタレン
ジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ビ
フェニレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニレン
ジイソシアネート、4,4’−ジイソシアネート−ジフ
ェニルエーテル、1,5−ナフタレンジイソシアネー
ト、p−キシリレンジイソシアネート、m−キシリレン
ジイソシアネート、1,3−ジイソシアネート−トメチ
ルシクロヘキサン、1,4−ジイソシアネート、メチル
シクロヘキサン、4,4’−ジイソシアネートジシンク
ロヘキサン、4,4’−ジイソシアネートジシクロヘキ
シルメタン、イソホロンジイソシアネート等のジイソシ
アネート化合物、全イソシアネート基のうち7モル%以
下の2,4−トリレンジイソシアネートの三量体、ヘキ
サメチレンジイソシアネートの三量体等のトリイソシア
ネート化合物あるいはイソシアネート・エチルアクリレ
ート、イソシアネートエチルメタククレート等の不飽和
イソシアネート化合物があげられる。
【0017】その他、鎖延長剤としてポリエステル樹脂
のポリオール成分として例示した化合物やモノエタノー
ルアミン、N−メチルエタノールアミン等のアミノアル
コール、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、
イソホロンジアミン、ピペラジン、4,4’−ジアミノ
ジフェニルメタン等のジアミン、あるいは水等も使用で
きる。
【0018】ポリウレタンアクリレート樹脂は、上記ポ
リウレタン樹脂の構成成分に加えて1個以上の(メタ)
アクリロイルオキシ基と1個以上の水酸基とを有する化
合物を使用することにより得られるが、本発明中、最も
好ましい結果を与えることができる。
【0019】1個以上の(メタ)アクリロイルオキシ基
と1個以上の水酸基とを有する化合物としては、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、ヘキサメチレン
グリコール等のグリコールのモノ(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、3−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロ
キシ−3−フエノキシプロピル(メタ)アクリレート、
トリメチロールプロパン、グリセリン、トリメチロール
エタン等のトリオール化合物のモノ(メタ)アクリレー
ト及びジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトー
ル、ジペンタエリスリトール等の4価以上のポリオール
のモノ(メタ)アクリレート、ジ(メタ)アクリレー
ト、トリ(メタ)アクリレート、グリセリンモノアリル
エーテル、グリセリンジアリルエーテル等のヒドロキシ
ル基含有アクリル系化合物が挙げられる。
【0020】ポリエステルアクリレート樹脂は、前記の
ポリウレタンアクリレート樹脂と同程度の効果を与える
ものであるが、上記酸末端ポリエステルと上記1個以上
の(メタ)アクリロイルオキシ基と1個以上の水酸基と
を有する化合物との反応あるいは水酸基末端ポリエステ
ルと(メタ)アクリル酸のような1個以上の(メタ)ア
クリロイルオキシ基と1個以上のカルボキシル基を有す
る化合物との反応により得られる。また、エポキシアク
リレート樹脂は、上記酸末端ポリエステルとグリシジル
(メタ)アクリレート等のエポキシ基含有アクリル系化
合物との反応により得られるものが例示できる。これら
のポリエステル系樹脂は、上記製造の任意の段階で反応
性基含有のオルガノポリシロキサンやフッ素化合物を反
応させ耐久性、表面特性等の向上を目的とし、変性され
ることが可能である。
【0021】本発明の組成物において、ポリエステル系
樹脂以外に特徴付けるものとして種々の架橋剤、添加
剤、顔料等がある。架橋剤としては、アミノ樹脂、エポ
キシ化合物、イソシアネート化合物およびアクリレート
化合物の群より選ばれた1種以上の化合物を使用するこ
とができる。アミノ樹脂としては、例えば尿素、メラミ
ン、ベンゾグアナミン等のホルムアルデヒド付加物、さ
らに炭素数が1〜6のアルコールによるアルキル化物を
あげることができる。また必要によりホルマリンの併用
により好ましい効果をあげることもできる。
【0022】エポキシ化合物としてはビスフエノールA
のジグリシジルエーテルおよびそのオリゴマー、水素化
ビスフエノールAのジグリシジルエーテルおよびそのオ
リゴマー、オルソフタル酸ジグリシジルエステル、イソ
フタル酸ジグリシジルエステル、テレフタル酸ジグリシ
ジルエステル、p−オキシ安息香酸グリシジルエステル
エーテル、テトラハイドロフタル酸ジグリシジルエステ
ル、ヘキサハイドロフタル酸ジグリシジルエステル、コ
ハク酸ジグリシジルエステル、アジピン酸ジグリシジル
エステル、セバシン酸ジグリシジルエステル、エチレン
グリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコー
ルジグリシジルエーテル、1,4−プタンジオールジグ
リシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシ
ジルエーテルおよびポリアルキレングリコールジグリシ
ジルエーテル類、トリメリット酸トリグリシジルエステ
ル、トリグリシジルイソシアヌレート、1,4−ジグリ
シジルオキシベンゼン、ジグリシジルジメチルヒダント
イン、ジグリシジルエチレン尿素、ジグリシジルプロピ
レン尿素、グリセロールポリグリシジルエーテル、トリ
メチロールエタンポリグリシジルエーテル、トリメチロ
ールプロパンポリグリシジルエーテル、ペンタエリスリ
トールポリグリシジルエーテル、グリセロールアルキレ
ンオキサイド付加物のポリグリシジルエーテル等を挙げ
ることができる。
【0023】さらにイソシアネート化合物としては芳香
族、脂肪族、芳香脂肪族のジイソシアネート、3価以上
のポリイソシアネートがあり、低分子化合物、高分子化
合物のいずれでもよい。たとえばテトラメチレンジイソ
シアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トルエ
ンジイソシアネート、ジフエニルメタンジイソシアネー
ト、水素化ジフエニルメタンジイソシアネート、キシリ
レンジイソシアネート、水素化キシリレンジイソシアネ
ート、イソホロンジイソシアネート、イソホロンジイソ
シアネートの3量体などのイソシアネート化合物、ある
いはこれらのイソシアネート化合物の過剰量と、たとえ
ばエチレングリコール、プロピレングリコール、トリメ
チロールプロパン、グリセリン、ソルビトール、エチレ
ンジアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン等の低分子活性水素化合物又
は各種ポリエーテルポリオール類、ポリエステルポリオ
ール類、ポリアミド類等の高分子活性水素化合物などと
を反応させて得られる末端イソシアネート基含有化合物
等が挙げられる。
【0024】イソシアネート化合物としてはブロック化
イソシアネートであってもよい。イソシアネートブロッ
ク化剤としては、たとえばフエノール、チオフエノー
ル、メチルチオフエノール、エチルフエノール、クレゾ
ール、キシレノール、レゾルシノール、ニトロフエノー
ル、クロフエノール等のフエノール類、アセトキシム、
メチルエチルケトオキシム、シクロヘキサノンオキシム
等のオキシム類、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、ブタノール等のアルコール類、エチレンクロルヒド
リン、1,3−ジクロロ−2−プロパノール等のハロゲ
ン置換アルコール類、t−ブタノール、t−ペンタノー
ル、t−ブタンチオール等の第3級アルコール類、ε−
カプロラクタム、δ−バレロラクタム、γ−プチロラク
タム、β−プロピルラクタム等のラクタム類が挙げら
れ、その他にも芳香族アミン類、イミド類、アセチルア
セトン、アセト酢酸エステル、マロン酸エチルエステル
等の活性メチレン化合物、メリカプタン類、イミン類、
尿素類、ジアリール化合物類重亜硫酸ソーダなども挙げ
られる。ブロック化イソシアネートは上記イソシアネー
ト化合物とイソシアネートブロック化剤とを従来公知の
適宜の方法により付加反応させて得られる。
【0025】アクリレート化合物は放射線架橋の際、架
橋密度を調整するために使用されるが、具体的な化合物
としては例えば、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレ
ート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、テ
トラヒドロフルフリール(メタ)アクリレート、フェノ
キシエチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)ア
クリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ブ
トキシエチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニ
ル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)
アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、N,
N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、イソ
ボニル(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性
リン酸(メタ)アクリレート、N−メチルビニルピロリ
ドン、カプロラクトン変性テトラヒドロフルフリル(メ
タ)アクリレート、(メタ)アクリロキシエチルサクシ
ネート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メ
タ)アクリレート等のモノアクリレート化合物、エチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサ
ンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリ
コールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコール
(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコール(メ
タ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチル
グリコールジ(メタ)アクリレート、シジクロペンタニ
ルジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジ(メ
タ)アクリレート、エチレンオキサイド変性リン酸ジ
(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性ビスフ
ェノールAジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、等のジアクリレート化
合物、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、
プロピレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリ
アクリレート等のトリアクリレート化合物、ペンタエリ
スリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロ
ールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、プロピオン
酸変性ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレ
ート等のテトラアクリレート化合物等が挙げられる。
【0026】スチレン、ビニルトルエン、ヒーブチルス
レチン、ジビニルベンゼン等のスチレン系単量体、酢酸
ビニル、プロピオン酸ビニル、イソプロピオン酸ビニル
などのビニルエステル系単量体、ジアリルフタレートな
どのアリル系単量体、アクリロニトリルメタクリロニト
リルなどのビニルニトリル系単量体、ビニルピロリドン
等も使用できる。これらの架橋剤には硬化剤、あるいは
促進剤を併用することもできる。
【0027】光硬化の場合には光開始剤として、アセト
フェノン、ベンゾフェノン、ベンゾインエチルエーテ
ル、ベンジルメチルケタール、ベンジルエチルケター
ル、ベンゾインイソブチルケトン、ヒドロキシジメチル
フェニルケトン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニ
ルケトン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、ミヒラ
ーケトン、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノ
ン、ベンジル、ジエチルチオキサンソン、2−クロロチ
オキサンソン、ベンゾイルエトキシホスフィンオキサイ
ド、1−トリメチルベンゾイルジフェニルホスインオキ
サイド等が使用できる。また必要に応じてn−ブチルア
ミン、ジn−ブチルアミン、トリエチルアミン等の光増
感剤が使用できる。
【0028】添加剤としては、可塑剤、紫外線吸収剤、
酸化防止剤、安定剤、乾燥剤(ドライヤー)、帯電防止
剤、難燃剤、滑剤、分散剤、乳化剤、沈澱防止剤、湿潤
剤、増粘剤、たれ止剤、凍結防止剤、色分れ剤防止剤、
皮張り防止剤、消泡剤、レベリング剤、粘着付与剤、防
錆剤、ブロッキング防止剤、防腐剤、防カビ剤、防藻剤
等が挙げられ、用途に応じて適宜選択して用いられる。
【0029】顔料としては、二酸化チタン、亜鉛華等の
白色顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、タルク等の
体質顔料、γ−Fe2 3 、γ−Fe2 3 とFe3
4 の混晶、CrO2 、コバルトフェライト、コバルト被
着酸化鉄、バリウムフェライト、Fe−Co、Fe−C
o−Ni等の磁性粉、MIO、ジンククロメート、スト
ロンチウムクロメート、トリポリリン酸アルミ等の防錆
顔料、その他カーボンブラック、シリカ、アルミニウ
ム、亜鉛、アルミナ、ガラス、マイカ等の無機顔料が例
示できる。これらは各種表面改質や複合顔料化が施され
ていてもよい。アゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、染
付レーキ顔料等の有機顔料も使用できる。さらには、ガ
ラス繊維、カーボン繊維、金属繊維等のフィラーも使用
できる。
【0030】
【実施例】以下に本発明の実施例についてのべる。実施
例中、単に部とあるのは重量部を示す。 共重合ポリエステルポリオールの製造例 温度計、攪はん機を備えたオートクレープ中にジメチル
テレフタレート228部、ジメチルイソフタレート22
8部、エチレングリコール409部、ネオペンチルグリ
コール458部及びテトラブトキシチタネート0.68
部を仕込み、150〜230℃で120分間加熱してエ
ステル交換反応をさせた。ついで、1,4−シクロヘキ
サンジカルボン酸405部を加え、220〜230℃で
さらに1時間反応を行なった。反応系を30分で250
℃まで昇温した後、系の圧力を徐々に減じて45分後に
10mmHgとし、さらに60分間反応を続けた。得ら
れた共重合ポリエステルポリオールAの分子量は220
0、酸価は2当量/tであった。同様の製造方法により
得られた共重合ポリエステルポリオールB、Cを表1に
示した。
【0031】
【表1】
【0032】ウレタンアクリレート系樹脂の製造例 温度系、攪はん機、還流式冷却機を備えた反応容器中
に、共重合ポリエステルポリオールA100部とシクロ
ヘキサノン61部を仕込み、共重合ポリエステルポリオ
ールを溶解させた。さらに、イソホロンジイソシアネー
ト23部とジブチル錫ジラウレート0.03部を加えて
70〜80℃で3時間反応させ、イソシアネート末端プ
レポリマーを得た。反応容器を60℃に冷却し、ペンタ
エリスリトールトリアクリレート15部を加えて、70
〜80℃で3時間反応させた後、ネオペンチルダリコー
ル4部を加えて6時間反応させることにより、固形分濃
度70重量%のウレタンアクリレート系樹脂Dの溶液を
得た。この樹脂の分子量は5000であった。同様の方
法によりウレタンアクリレート系樹脂D〜Hを得た。得
られたウレタンアクリレート系樹脂を表2に示す。
【0033】これらの樹脂組成物の塗膜物性は以下のよ
うにして測定した。即ち、樹脂溶液を乾燥後の厚み50
μmとなるようにアプリケーターコーターを用いて塗布
し、乾燥後、吸収線量5Mradの電子線照射を行い塗
膜を硬化させた。この塗膜を1cm×4cmの短ざく状
に切り、引張り試験器を用いてクロスベット速度100
mm/minで測定した。
【0034】
【表2】
【0035】ポリエステルアクリレート系樹脂の製造例 温度計、攪はん機、水抜き管を備えた反応容器中に、共
重合ポリエステルポリオールA100部とトルエン10
0部を仕込み、共重合ポリエステルポリオールを溶解さ
せた。さらに、アクリル酸10部とp−トルエンスルホ
ン酸0.03部を加えて110〜120℃で生成した水
をトルエンと共に共沸して除きつつ6時間反応させた。
反応生成物から減圧下で過剰のアクリル酸を除き、ポリ
エステルアクリレート系樹脂Iを得た。得られた樹脂の
分子量は2500であった。同様に得られた樹脂I〜K
を表3に示す。
【0036】
【表3】
【0037】塗料の製造例 前記樹脂Dの溶液100部に酸化チタン70部及びソル
ベッソ#150 30部を加えてペイントコンディショ
ナーで白色塗料組成物Dを作製した。同様の配合組成で
白色塗料組成物E〜Kを得た。塗膜物性の測定結果は表
2及び表3に示した。
【0038】実施例1 比較例1 ポリエステルプライマーを3μの厚みで塗布し、熱硬化
(メラミン硬化)した厚さ0.6mmの電気亜鉛メッキ
鋼板上に第4表に示した白色塗料組成物D〜Kを乾燥後
の厚みが15μmになるようにバーコーターを選択し、
塗布した。熱風乾燥器で140℃で2分間乾燥した後、
加速電圧165KV、電流5mA、吸収線量5Mrad
の電子線照射を行ない塗膜を硬化させプレコートメタル
を得た。
【0039】性能評価は以下の方法により実施した。 (a)鉛筆硬度 三菱鉛筆ユニを用いて試験し、キズがつく最低の硬さの
1ランク下の硬さで表した。 (b)加工性 太佑機材(株)製塗料皮膜屈曲試験機を用い、プレコー
トメタルを180°折り曲げる。この時、塗面に亀裂ま
たは剥離が生じない最小の心棒の直径で表示した。 このようにして得られた性能評価結果を表4に示した。
【0040】
【表4】
【0041】
【発明の結果】本発明の架橋性ポリエステル系樹脂組成
物により得られる架橋塗膜は、支持体に対してよく密着
し、高硬度でかつ高い伸び性を有する強靱な塗膜を提供
することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 支持体上に塗膜を形成することができる
    ポリエステル系樹脂組成物において、塗膜を形成後に架
    橋させた塗膜は、引張強伸度曲線において降伏点を示し
    (a)、ゲル分率(b)が50重量%以上であり、引張
    弾性率(c)が1,000〜50,000kg/cm2
    であり、かつ試長に対する破断伸びの比(d)が0.1
    〜4.0であり、前記(c)と(d)との積が8,00
    0kg/cm2 以上である塗膜を形成することができる
    ことを特徴とする架橋性ポリエステル系樹脂組成物。
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