JPH05253057A - 誘導加熱炊飯器の鍋検知装置 - Google Patents

誘導加熱炊飯器の鍋検知装置

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JPH05253057A
JPH05253057A JP5780692A JP5780692A JPH05253057A JP H05253057 A JPH05253057 A JP H05253057A JP 5780692 A JP5780692 A JP 5780692A JP 5780692 A JP5780692 A JP 5780692A JP H05253057 A JPH05253057 A JP H05253057A
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洋一 黒木
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英樹 大森
Hideyuki Kominami
秀之 小南
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電源電圧が歪んでも、確実に鍋の有無の検知
を行う誘導加熱炊飯器の鍋検知装置を提供することを目
的としている。 【構成】 少なくとも交流電源のゼロボルトを検出して
パルスを発生するZVP発生手段10と、整流回路2又
はフィルタ3の出力側に接続されその接続点の電圧のレ
ベルを所望の電圧に変換するレベル変換手段9と、レベ
ル変換手段9の出力が最も低い時の電圧を保持するアン
ダーホールド手段15と、ZVP発生手段10の出力パ
ルスを一定時間だけ遅延する遅延手段14と、遅延手段
14の出力を受けてアンダーホールド手段15の出力電
圧から鍋13の有無を判定する判定手段11を備え、レ
ベル変換手段9の最小出力電圧をアンダーホールド手段
15で保持することにより、電源が歪んでも確実に鍋1
3の有無の検知を行うことができるようにしたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘導加熱を利用した誘
導加熱炊飯器の鍋の有無を検知する鍋検知装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の誘導加熱炊飯器の鍋検知装置の構
成について図13に基づいて説明する。1は交流電源、
2は交流電源1の交流電圧を直流電圧に変換する整流回
路である。整流回路2の直流出力端子には、フィルタ3
が接続されており出力波形を整形している。また4は共
振回路で、加熱コイル5と共振コンデンサ6とから成っ
ている。この共振回路4には、共振電流を生成するため
のスイッチング素子7が接続されている。またスイッチ
ング素子7は、制御手段8によつてオンオフ制御されて
いる。9はフィルタ3の両端の電圧を5V以下の電圧に
レベル変換するレベル変換手段である。10は交流電源
1の0ボルトを検知し、検知パルスを出力するZVP発
生手段である。ZVP発生手段10の出力は、この出力
パルスを数100マイクロ秒程度遅らせる遅延手段14に
接続されている。11はZVP発生手段10の検出パル
スが出力された時のレベル変換手段9の電圧が、一定の
電圧以下になれば鍋有、そうでない時には鍋無しと判定
し、前記制御手段8にその結果を出力する判定手段であ
る。この判定手段11と制御手段8は、マイクロプロセ
ッサ手段12内に構成してあり、判定及び制御はプログ
ラム判定とプログラム制御で構成されている。
【0003】以上のように構成された誘導加熱炊飯器の
鍋検知装置について、以下その動作について図14〜図
16に基づいて説明する。交流電源1の供給するAC10
0Vは、整流回路2とフィルタ3で直流に変換されて、
加熱コイル5に供給される。鍋13の有無検知は、普
通、保温や炊飯する前と炊飯の予約タイマーをセットし
た時に行われる。つまりこれは、保温・炊飯等を指示し
た場合に、使用者がうっかり鍋13をセットし忘れてい
ることを使用者に伝えるためである。又、炊飯・保温等
の動作中においても常に鍋検知が行われている。これは
動作中に、何かの原因で使用者が誘導加熱炊飯器から鍋
を取り去ったりした場合に、誘導加熱炊飯器の回路が壊
れないように、すぐに回路の動作を停止するためであ
る。
【0004】この場合、鍋13の有無検知は以下のよう
にして行っている。制御手段8がスイッチング素子7を
オンオフ制御している場合、鍋13がセットされている
時は、共振回路4のインピーダンスが小さくなり、加熱
コイル5に共振電流が流れる。その結果、整流回路2と
フィルタ3の出力電圧は図14の実線のようになる。鍋
13がセットされていない時は、共振回路4のインピー
ダンスが大きくなり、共振電流は小電流で整流回路2と
フィルタ3の出力電圧は交流電源の電圧が0V付近で
は、図14の破線のように変化する。図14から分るよ
うに、AC100Vの鍋2の有無によって出力電圧波形が
大きく異なっている。
【0005】そこで、この部分をレベル変換手段9で変
換すると、レベル変換手段9の出力電圧波形は、図15
に示すように扱い易く、且つ鍋2の有無の検出がし易い
最大DC5Vの電圧に変換される。このレベル変換手段
9の出力が最小になるタイミングは、ZVP発生手段1
0が検知パルスを出力するタイミングより少し遅れた状
態になっている。このレベル変換手段9の出力電圧が、
判定手段11に出力される。
【0006】この時のレベル変換手段9の出力電圧を測
定して、一定のレベル以上であれば鍋無し、そうでなけ
れば鍋有りと判定するわけである。一方、ZVP発生回
路10は、図16に示すように交流電源1の電圧がしき
い値a以下になると、図に示すタイミングで検出パルス
を判定手段11に出力する。
【0007】マイクロプロセッサ手段12の鍋の有無の
判定は、ZVP発生手段10のゼロボルトパルスの有無
を常に監視し、ゼロボルトパルスがマイクロプロセッサ
手段12に入力されると、遅延手段14で一定時間tだ
け遅延させた後、直ちに鍋の有無のチェックを行う。こ
の鍋の有無のチェックは以下のようにして実行してい
る。つまり、ゼロボルトパルスが入力されてから一定時
間経過後毎にレベル変換手段13の出力電圧を15回測定
して、一定の電圧以下(例えば3V以下)が8回以上で
あれば鍋有り、それ以外であれば鍋無しと判定するもの
である。また鍋無しと判定した場合は、動作モードを解
除して待機モードに入る。
【0008】このように従来の構成の誘導加熱炊飯器
は、キー入力に応じて起動し、所定の動作に入る前の状
態である待機モード時、及び炊飯中・保温中・予約中で
あっても、同じ方法で鍋の有無の検知を行っている。な
お動作モードでは常に、鍋の有無を検知し、鍋有りの場
合はそのままの動作を続けながら所定の仕事を続け、ま
た動作モードの間中、鍋有無検知と所定の仕事を繰り返
し行い続ける。動作モード中に鍋無しと判定した場合
は、動作モードを解除し、スイッチング素子11の制御
出力を停止し、所定の仕事を続けるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の構
成では、交流電源波形の歪、電源電圧の変動、ノイズ等
による電源波形の乱れによって、ZVPが発生してから
鍋検知するまでの時間が変化するという事態が生ずる。
このため、ZVPが発生してから一定時間経過後に鍋検
知の判定をしても、前記の鍋検知タイミングずれによ
り、鍋が有るのに鍋がないと判断し誤動作することがあ
る。
【0010】また誘導加熱炊飯器は、保温と炊飯の2つ
の動作モードを有している。保温時には印加パワーは4
00W、炊飯時には1200Wと大きく違っている。こ
の為に整流回路の出力電圧も大きく変わり、どちらか一
方のモードで鍋検知の誤判定が生じ安いという課題を有
している。
【0011】本発明はこのような従来の構成が有してい
る課題を解決しようとするものであって、電源波形が歪
んでも、確実に鍋の有無の判定をすることができる誘導
加熱炊飯器の鍋検知装置を提供することを第一の目的と
している。
【0012】また、電源電圧の変動、電源周波数の変動
の影響を受けない誘導加熱炊飯器の鍋検知装置を提供す
ることを第二の目的・第三の目的としている。
【0013】更に、炊飯と保温等の各モードにおいて、
鍋検知の誤判定を起こしにくい誘導加熱炊飯器の鍋検知
装置を提供することを第四の目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】第一の目的を達成するた
めの本発明の第一の手段は、交流電源を整流し直流に変
換する整流回路と、この整流回路に接続され交流成分を
取り除くフィルタと、このフィルタに接続され、加熱コ
イルと共振コンデンサとからなる共振回路と、この共振
回路に接続され共振電流を生成するためのスイッチング
素子と、このスイッチング素子をオンオフ制御する制御
手段と、前記交流電源に接続されゼロボルトを検出して
パルスを発生するZVP発生手段と、前記整流回路又は
フィルタの出力側に接続されその接続点の電圧のレベル
を所望の電圧に変換するレベル変換手段と、レベル変換
手段の出力が最も低い時の電圧を保持するアンダーホー
ルド手段と、ZVP発生手段の出力パルスを一定時間だ
け遅延する遅延手段と、遅延手段の出力を受けてアンダ
ーホールド手段の出力電圧から鍋の有無を判定する判定
手段を備えた誘導加熱炊飯器の鍋検知装置とするもので
ある。
【0015】第二の目的を達成するための本発明の第二
の手段は、前記本発明の第一の手段の構成に加え、交流
電源電圧のレベルを変換する電源レベル変換手段と、こ
の電源レベル変換手段の最大値を保持するピークホール
ド手段と、このピーク電圧により交流電源電圧を測定す
る電源電圧測定手段とを有する誘導加熱炊飯器の鍋検知
装置とするものである。
【0016】第三の目的を達成するための本発明の第三
の手段は、前記本発明の第一の手段の構成に加え、交流
電源周波数を判定する周波数判定手段を備えた誘導加熱
炊飯器の鍋検知装置とするものである。
【0017】第四の目的を達成するための本発明の第四
の手段は、前記本発明の第一の手段の構成に加え、保温
時と炊飯時でレベル変換手段のレベルを変える切替手段
を有する誘導加熱炊飯器の鍋検知装置とするものであ
る。
【0018】
【作用】本発明の第一の手段は、以下のように作用す
る。スイッチング素子のオンオフ動作によって共振回路
に共振電流が流れたとき、鍋の有無の違いによって整流
回路又はフィルタの出力の最小電圧付近の電圧波形が変
化する。この変化をレベル変換手段で取り出し、レベル
変換手段の出力の最低電圧をアンダーホールド回路で保
持し、ZVPパルスを適切な時間だけ遅延させる遅延手
段が出力した時のアンダーホールド回路の出力電圧を、
判定手段が読み込んで鍋の有無を判断するようにしてい
るものである。この判断は、前記アンダーホールド回路
の出力を予め設定したしきい値と比較し、低ければ鍋有
り、そうでなければ鍋無しとしているものである。
【0019】また、本発明の第二の手段は、本発明の第
一の手段による作用に加えて以下の作用を有している。
すなわち、電源電圧測定手段が測定した電源電圧に応じ
て遅延手段の遅延時間を変化させることにより、電源電
圧が変動しても、ピークホールド手段の出力が最も低い
電圧で鍋検知を行うようにしたものである。
【0020】また、本発明の第三の手段は、本発明の第
一の手段による作用に加えて、以下の作用を有してい
る。すなわち、電源周波数測定手段が測定した電源周波
数に応じて遅延手段の遅延時間を変化させることによ
り、50Hzと60Hzのどちらの電源周波数でも、ピー
クホールド手段の出力が最も低い電圧で鍋検知を行うよ
うにしたものである。
【0021】また、本発明の第四の手段は、レベル変換
手段のレベルを抵抗を切り替えて、炊飯と保温の各モー
ドにおける最適な判断レベルに変換して、鍋有無の誤判
定をしにくくしたものである。
【0022】
【実施例】本発明の第一の手段の実施例の構成を図1に
基づいて説明する。交流電源1から供給された交流電圧
を整流するダイオード等からなる整流回路2と、整流波
形から交流分を取り除くフィルタ3と、フィルタ3に接
続された、加熱コイル5と共振コンデンサ6による共振
回路4と、共振回路4に接続されたスイッチング素子7
と、スイッチング素子7を制御して共振回路6に振動電
流を生ぜしめる制御手段8によってメインの回路が構成
されている。9は整流回路2の出力端子に接続され、そ
の接続点の電圧のレベルを所望の電圧に変換するレベル
変換手段である。10は交流電源1に接続され0Vを検
出して0Vパルスを発生するZVP発生手段である。Z
VP発生手段10の出力は、この出力パルスを数100マ
イクロ秒程度遅らせる遅延手段14に接続されている。
11は判定手段である。以上は従来の構成と同一であ
る。
【0023】15はアンダーホールド手段で、レベル変
換手段9の出力の最低電圧を保持する。判定手段11
は、前記アンダーホールド手段15の出力と、遅延手段
14によって適切な時間だけ遅延されたZVP発生手段
10の出力パルスを受けて鍋13の有無を判定し、この
結果を制御手段8に出力している。
【0024】本実施例では、この判定手段11と制御手
段8と遅延手段14は、マイクロプロセッサ手段12内
に構成しており、遅延・判定及び制御は、プログラム遅
延とプログラム判定及びプログラム制御で構成してい
る。またレベル変換手段9は、本実施例では整流回路3
の出力点に接続しているが、次段のフィルタ3に接続し
ても差し仕えはないものである。
【0025】以上のように構成された誘導加熱炊飯器の
鍋検知装置の動作を、図2〜図5に基づいて説明する。
交流電源1が供給するAC100Vは、整流回路2とフィ
ルタ3で直流に変換されて加熱コイル5に供給される。
鍋13の有無検知は、次のようにして行われる。まず使
用者によって図示していない炊飯キー等が入力される
と、制御手段8がスイッチング素子7のオンオフ制御を
開始する。鍋13がセットされている時は、共振回路4
のインピーダンスが小さくなり、加熱コイル5には共振
電流が流れる。この共振電流は大きいため、整流回路2
とフィルタ3の出力電圧は、図2の実線で示すように変
化する。鍋13がセットされていない時は、鍋13がセ
ットされているときと比較して共振回路4のインピーダ
ンスが大きくなり、整流回路2とフィルタ3の出力電圧
は図2の破線で示すように変化する。このように、鍋2
の有無によって交流電源1の0Vの時の整流回路2の出
力電圧波形が異なっている。レベル変換手段9は図3に
示しているように、この整流回路2の出力電圧の交流電
源電圧が0V付近の電圧を最大DC5Vの電圧に変換し
ている。つまり回路的に取扱易い電圧に変換しているも
のである。このレベル変換手段9の最低出力電圧をアン
ダーホールド手段15で保持すると図4のような出力波
形となる。この出力を判定手段11に出力する。ここで
xは判定手段11のしきい値を示す。一方、ZVP発生
手段10は図5に示しているように交流電源1の電圧
が、ZVP発生手段10のしきい値y以下の時に検出パ
ルスpを出力している。この検出パルスpを受けると、
マイクロプロセッサ手段12のプログラムで構成した遅
延手段14は、この検知パルスを数100マイクロ秒程
度遅延Tさせて、判定手段11に出力する。判定手段1
1は検出パルスを受けると、この時のアンダーホールド
手段15の出力電圧を測定して、一定のレベル以上であ
れば鍋無し、そうでなければ鍋有りと判定するわけであ
る。
【0026】本実施例ではこのアンダーホールド手段1
5が、レベル変換手段9の最低出力電圧を保持するよう
にしている。このため、電源電圧の波形の歪によって、
ZVP発生手段10の検出パルスの出力タイミングと遅
延手段14の検出パルスの出力タイミングが変わって、
その結果として鍋検知タイミングAが変わったとして
も、鍋の有無の検知を正しく確実に行うことができるも
のである。
【0027】また判定手段11は、遅延手段14の検出
パルスを受けた時のアンダーホールド手段15の出力電
圧を測定して、鍋の有無の判定を実行している。つま
り、遅延手段14が検出パルスを発生する毎に、15回
電圧を測定し、8回以上予め決められたしきい値(例え
ばDC3V)より大きければ鍋が無い、そうでなければ
鍋が有ると判定するものである。これは、ノイズ等によ
る誤動作を防止するためである。制御手段8は、その結
果を受けて、スイッチング素子7の制御を続行したり停
止したりする。
【0028】この場合、アンダーホールド手段15の出
力電圧の大きさにより鍋有無の判定をする判定手段12
は、ADコンバータやコンパレータを用いで構成しても
よい。
【0029】また本実施例では、レベル変換手段9は図
6に示しているような抵抗分割による回路を使用してい
る。もちろん、これ以外の回路をレベル変換手段として
使用しても差し支えはない。また、アンダーホールド手
段15は同図のようにトランジスタとコンデンサ等を使
用して構成したが、ADコンバータ等を使用して構成し
てもよい。なおまた、遅延・判定・制御手段は本実施例
では、マイクロプロセッサ手段12のプログラムを用い
て構成したが、ハードで構成してもよい。
【0030】以上のように、本実施例によれば、電源波
形が歪んでも、確実に、鍋の有無の判定を行うことがで
きる。
【0031】次に、本発明の第二の手段の実施例の構成
について図7に基づいて説明する。前記本発明の第一の
手段の実施例と同一の回路・手段については、同一の番
号を付与し以下の説明を省略する。20は整流回路2の
出力に接続した交流電源電圧のレベルを変換するための
電源レベル変換手段である。また16はこの出力に接続
した電源電圧の最大値を保持するピークホールド手段で
ある。17はこのピークホールド手段16に接続した、
ピーク電圧によって交流電源電圧を測定する電源電圧測
定手段である。遅延手段14は、この交流電源の電圧測
定結果に応じて、遅延時間を変えている。電源電圧測定
手段17は、マイクロプロセッサ手段12が有している
ADコンバータによって実現できるものである。
【0032】以下本実施例の動作について説明する。ア
ンダーホールド回路15の出力電圧は、前記実施例の図
4で説明したように、交流電源電圧が0ボルト付近であ
るレベル変換手段9の出力が最も低い時が最も低くな
り、時間の経過とともに徐々に出力電圧が高くなってく
る。そして再びレベル変換手段9の出力電圧が最低電圧
になると、再び最低出力電圧を示すようになるものであ
る。鍋有り検知の為には、この最低電圧を保持する保持
時間が長い方が良い。しかし鍋13を取り外した場合
に、今度はアンダーホールド回路15の出力電圧が上昇
するのに時間がかかって、鍋無し検知ができなくなるも
のである。このため、鍋の有無を共に確実に検知できる
ように保持時間を決定する必要がある。また、鍋の有無
の検知タイミングはアンダーホールド回路15の出力が
最も低い時に行うのが良い。これは、鍋有無時の出力電
圧差が最も大きく確保できるからである。ZVP発生手
段10が検出パルスを出力してからアンダーホールド回
路15の出力電圧が最低電圧なるまでの時間は、図8に
示しているように交流電源電圧の大きさにより変わり、
交流電源1の電圧が高いほど短くT1、低いほど長くT
2なっている。つまり、交流電源1の電圧によってこの
遅延時間を変えるような構成にすれば、アンダーホール
ド回路15の出力電圧が最も低いところで鍋検知が行え
るわけである。
【0033】本実施例では、交流電源の電圧測定にレベ
ル変換手段とピークホールド回路とADコンバータを使
ったが、ZVP発生手段の検出パルスが出力してから、
電源周波数が50Hzの時には5msec後に、電源周波数
が60Hzの時には4.16msec後に、レベル変換手段の出
力電圧をADコンバータで測定しても良い。
【0034】このように本実施例によれば電源電圧が変
動しても、必ず、アンダーホールド回路15の出力電圧
が低い時に鍋の有無の判定を行うようにしているため、
電源電圧の変動に強い誘導加熱炊飯器の鍋検知装置とす
ることができるものである。
【0035】次に、本発明の第三の手段の実施例の構成
について図9に基づいて説明する。前記本発明の第一の
手段の実施例と同一の回路・手段については、同一の番
号を付与し以下の説明を省略する。本実施例では、ZV
P発生手段10または、遅延手段14の出力パルスの発
生間隔を測定することによって、電源周波数の判定をす
る電源周波数判定手段18を設けている。遅延手段14
は、この電源周波数判定手段18の情報によって遅延時
間を変えている。
【0036】以下本実施例の動作について図10に基づ
いて説明する。ZVP発生手段10の検出パルスの出力
タイミングは、交流電源の50Hz・60Hzの相違によ
って、異なるものである。この結果ZVP発生手段10
が検出パルスを出力してからアンダーホールド回路15
の出力電圧が最低電圧なるまでの時間は、交流電源1の
周波数により異なってくるものである。すなわち、交流
電源の周波数が60Hzの時には短くT3、50Hzの時
には長くT4となる。
【0037】鍋の有無の判定を行うタイミングは、鍋有
無時の出力電圧差が最も大きく確保できるため、アンダ
ーホールド回路15の出力電圧が最低のタイミングで行
うのが最も良い。この為本実施例は交流電源の周波数に
応じてこの遅延時間を変えて、アンダーホールド回路の
出力電圧が最も低いところで、鍋の有無の検知を行うよ
うにしている。
【0038】このように本実施例によれば、電源周波数
が変わっても、必ずアンダーホールド回路15の出力電
圧が低い時に、鍋の有無の判定ができるものである。
【0039】次に本発明の第四の手段の実施例の構成に
ついて図11に基づいて説明する。前記本発明の第一の
手段の実施例と同一の回路・手段については、同一の番
号を付与し以下の説明を省略する。本実施例では、レベ
ル変換手段9の変換レベルを炊飯または保温の動作モー
ドに応じて切り替える切替手段19を設けている。
【0040】以下本実施例の動作について説明する。炊
飯時の印加電力は1200W、保温時は400Wと動作
モードによって大きく相違している。その結果、レベル
変換手段の出力も大きく異なる。本実施例では図12に
示す構成として、動作モードが変わってもレベル変換手
段9の出力レベルを同一としているものである。すなわ
ち、レベル変換手段9を構成する抵抗に並列に切替手段
19を構成する抵抗を設けて、炊飯時にはこの抵抗を切
り放し、保温時にはこの抵抗をGNDに接続しているも
のである。このように本実施例では、各モード毎に切替
手段19でレベル変換手段9の変換率を切り替えて、炊
飯時と保温時の鍋有無時のレベル変換手段9の出力レベ
ルを同じ程度にして、鍋有無の判定を確実に判定できる
ようにしたものである。
【0041】もちろん、判定手段11の判定基準を各モ
ード毎に変化させても同じ様な効果がある。
【0042】また以上の各実施例を組み合わせた構成と
すれば、更に確実な誘導加熱炊飯器の鍋検知回路が構成
できることは言うまでもない。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明の第一の手段
によれば、交流電源を整流し直流に変換する整流回路
と、この整流回路に接続され交流成分を取り除くフィル
タと、このフィルタに接続され、加熱コイルと共振コン
デンサとからなる共振回路と、この共振回路に接続され
共振電流を生成するためのスイッチング素子と、このス
イッチング素子をオンオフ制御する制御手段と、前記交
流電源に接続されゼロボルトを検出してパルスを発生す
るZVP発生手段と、前記整流回路又はフィルタの出力
側に接続されその接続点の電圧のレベルを所望の電圧に
変換するレベル変換手段と、レベル変換手段の出力が最
も低い時の電圧を保持するアンダーホールド手段と、Z
VP発生手段の出力パルスを一定時間だけ遅延する遅延
手段と、遅延手段の出力を受けてアンダーホールド手段
の出力電圧から鍋の有無を判定する判定手段とからなる
構成として、電源歪が発生しても確実に、鍋の有無の判
定を行うことができる誘導加熱炊飯器の鍋検知装置とす
ることができるものである。
【0044】また本発明の第二の手段によれば、前記本
発明の第一の手段の構成に加え、交流電源電圧のレベル
を変換する電源レベル変換手段と、この電源レベル変換
手段の最大値を保持するピークホールド手段と、このピ
ーク電圧により交流電源電圧を測定する電源電圧測定手
段とを有する構成として、電源電圧が変動しても、確実
に鍋の有無の判定を行うことができる誘導加熱炊飯器の
鍋検知装置とすることができるものである。
【0045】また本発明の第三の手段によれば、前記本
発明の第一の手段の構成に加え、交流電源周波数を判定
する周波数判定手段を備えた構成として、電源周波数が
変動しても、確実に、鍋の有無の判定を行うことができ
る誘導加熱炊飯器の鍋検知装置とすることができるもの
である。
【0046】また本発明の第四の手段によれば、前記本
発明の第一の手段の構成に加え、保温時と炊飯時でレベ
ル変換手段のレベルを変える切替手段を備えた構成とし
て、炊飯・保温と動作モードが変わっても、鍋検知の誤
判定を起こしにくい誘導加熱炊飯器の鍋検知装置とする
ことができるものである。。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の手段の実施例を示す誘導加熱炊
飯器の鍋検知装置の回路構成図
【図2】同鍋有り時、鍋無し時の整流回路の出力波形図
【図3】同鍋有り時、鍋無し時のレベル変換手段の出力
波形図
【図4】同鍋有り時、鍋無し時のアンダーホールド回路
の出力波形図
【図5】同ZVP発生手段と遅延手段の検出パルスのタ
イミング関係を示す図
【図6】同レベル変換手段とアンダーホールド手段を示
す回路図
【図7】本発明の第二の手段の実施例を示す誘導加熱炊
飯器の鍋検知装置の回路構成図
【図8】同ZVP発生手段と鍋検知のタイミング関係を
示す図
【図9】本発明の第三の手段の実施例を示す誘導加熱炊
飯器の鍋検知装置の回路構成図
【図10】同ZVP発生手段と鍋検知のタイミングを示
す図
【図11】本発明の第四の手段の実施例を示す誘導加熱
炊飯器の鍋検知装置の回路構成図
【図12】同レベル変換手段とアンダーホールド手段と
切替手段を示す回路図
【図13】従来例を示す誘導加熱炊飯器の鍋検知装置の
回路構成図
【図14】同鍋有り時、鍋無し時の整流回路の出力波形
【図15】同レベル変換手段の出力電圧波形図
【図16】同ZVP発生手段と鍋検知のタイミングを示
す図
【符号の説明】
2 整流回路 3 フィルタ 4 共振回路 5 加熱コイル 6 共振コンデンサ 7 スイッチング素子 8 制御手段 9 レベル変換手段 10 ZVP発生手段 11 判定手段 13 鍋 14 遅延手段 15 アンダーホールド手段 17 電源電圧測定手段 18 電源周波数測定手段 19 切替手段 20 電源レベル変換手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源を整流し直流に変換する整流回
    路と、この整流回路に接続され交流成分を取り除くフィ
    ルタと、このフィルタに接続され、加熱コイルと共振コ
    ンデンサとからなる共振回路と、この共振回路に接続さ
    れ共振電流を生成するためのスイッチング素子と、この
    スイッチング素子をオンオフ制御する制御手段と、前記
    交流電源に接続されゼロボルトを検出してパルスを発生
    するZVP発生手段と、前記整流回路又はフィルタの出
    力側に接続されその接続点の電圧のレベルを所望の電圧
    に変換するレベル変換手段と、レベル変換手段の出力が
    最も低い時の電圧を保持するアンダーホールド手段と、
    ZVP発生手段の出力パルスを一定時間だけ遅延する遅
    延手段と、遅延手段の出力を受けてアンダーホールド手
    段の出力電圧から鍋の有無を判定する判定手段とからな
    る誘導加熱炊飯器の鍋検知装置。
  2. 【請求項2】 交流電源電圧のレベルを変換する電源レ
    ベル変換手段と、この電源レベル変換手段の最大値を保
    持するピークホールド手段と、このピーク電圧により交
    流電源電圧を測定する電源電圧測定手段とを有する請求
    項1記載の誘導加熱炊飯器の鍋検知装置。
  3. 【請求項3】 交流電源周波数を判定する周波数判定手
    段を備えた請求項1記載の誘導加熱炊飯器の鍋検知装
    置。
  4. 【請求項4】 保温時と炊飯時でレベル変換手段のレベ
    ルを変える切替手段を有する請求項1記載の誘導加熱炊
    飯器の鍋検知装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH11137426A (ja) * 1997-11-07 1999-05-25 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd 電気炊飯器
CN106402955A (zh) * 2015-08-03 2017-02-15 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 电磁烹饪装置的锅具判定方法和电磁烹饪装置

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JPS553171A (en) * 1978-06-22 1980-01-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd Induction heating cooking instrument

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