JPH05252589A - スピーカ - Google Patents
スピーカInfo
- Publication number
- JPH05252589A JPH05252589A JP4549992A JP4549992A JPH05252589A JP H05252589 A JPH05252589 A JP H05252589A JP 4549992 A JP4549992 A JP 4549992A JP 4549992 A JP4549992 A JP 4549992A JP H05252589 A JPH05252589 A JP H05252589A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outer peripheral
- diaphragm
- elastic body
- gel
- visco
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 スピーカ振動板9の外周端を、ポリオレフィ
ンポリオール−イソシアネート硬化物を主成分とするゲ
ル状粘弾性体10を介してフレーム8に全周に亘って装
着して支持することを特徴とするものである。 【効果】 スピーカ振動板9の外周端とフレーム8との
間が、ゲル状粘弾性体の粘性と柔軟性とにより、特別の
エッジ部材/構造を必要とすることなく品質の安定した
良好な周波数特性を得ることができる。
ンポリオール−イソシアネート硬化物を主成分とするゲ
ル状粘弾性体10を介してフレーム8に全周に亘って装
着して支持することを特徴とするものである。 【効果】 スピーカ振動板9の外周端とフレーム8との
間が、ゲル状粘弾性体の粘性と柔軟性とにより、特別の
エッジ部材/構造を必要とすることなく品質の安定した
良好な周波数特性を得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスピーカにおいて、スピ
ーカ振動板のフレームへの支持の改良に関するものであ
る。
ーカ振動板のフレームへの支持の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般にスピーカにおいて、フレームに接
着固定されるスピーカ振動板の外周端は柔軟性が要求さ
れ、この要求を満足するためスピーカ振動板の外周端構
造として多種のものが提案されている。例えば、抄紙に
よるスピーカ振動板では抄き分けにより振動板外周部を
薄く柔らかく抄造したもの、更には振動板胴部と外周端
エッジ部を別部材とし、柔軟性を有するエッジ部を振動
板胴部に接着固定したもの等がある。
着固定されるスピーカ振動板の外周端は柔軟性が要求さ
れ、この要求を満足するためスピーカ振動板の外周端構
造として多種のものが提案されている。例えば、抄紙に
よるスピーカ振動板では抄き分けにより振動板外周部を
薄く柔らかく抄造したもの、更には振動板胴部と外周端
エッジ部を別部材とし、柔軟性を有するエッジ部を振動
板胴部に接着固定したもの等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記抄き分けられたス
ピーカ振動板は、一体の抄紙振動板外周部のみを内周の
部分よりも密度の低い紙として抄き上げるものであり、
その製造工程ははなはだ繁雑であるばかりか、抄き分け
程度が不均一となり、ひいてはスピーカ性能のばらつき
要因の一ともなっていた。
ピーカ振動板は、一体の抄紙振動板外周部のみを内周の
部分よりも密度の低い紙として抄き上げるものであり、
その製造工程ははなはだ繁雑であるばかりか、抄き分け
程度が不均一となり、ひいてはスピーカ性能のばらつき
要因の一ともなっていた。
【0004】また、別部材の振動板胴部とエッジ部を接
着により形成するスピーカ振動板においては製造工程は
さらに繁雑となり、また上記製造工程は機械化が困難で
あることから、スピーカ振動板の製造コストを著しく高
価なものとしていた。
着により形成するスピーカ振動板においては製造工程は
さらに繁雑となり、また上記製造工程は機械化が困難で
あることから、スピーカ振動板の製造コストを著しく高
価なものとしていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によるスピーカ
は、振動板の外周端がゲル状粘弾性体を介してフレーム
に支持されたことを特徴とするものである。
は、振動板の外周端がゲル状粘弾性体を介してフレーム
に支持されたことを特徴とするものである。
【0006】また、上記ゲル状粘弾性体が、ポリオレフ
ィンポリオール−イソシアネート硬化物を主成分とする
ことを特徴とするものである。
ィンポリオール−イソシアネート硬化物を主成分とする
ことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】本発明におけるスピーカは、スピーカ振動板の
外周端がポリオレフィンポリオールとイソシアネートが
反応してなるゲル状粘弾性体を介してフレームに支持さ
れることにより、ゲル状粘弾性体の半永久的な粘性によ
り、スピーカ振動板の外周端が具備すべき振動減衰能
と、振幅に対抗し得る柔軟性とを有するものである。
外周端がポリオレフィンポリオールとイソシアネートが
反応してなるゲル状粘弾性体を介してフレームに支持さ
れることにより、ゲル状粘弾性体の半永久的な粘性によ
り、スピーカ振動板の外周端が具備すべき振動減衰能
と、振幅に対抗し得る柔軟性とを有するものである。
【0008】
【実施例】以下、本発明のスピーカの実施例を図面と共
に説明すると、図1は本スピーカの概略の構成を示す断
面図であり、図2は本スピーカにより得られた音圧周波
数特性図である。
に説明すると、図1は本スピーカの概略の構成を示す断
面図であり、図2は本スピーカにより得られた音圧周波
数特性図である。
【0009】図1において、高音用スピーカは、上面中
央部にセンターポール1が突設された支持プレート2上
にマグネット3と上部プレート4とを順次載置固定し、
またボイスコイル5が捲回されたボビン6をセンターポ
ール1の上部に遊嵌すると共にダンパー7を介してフレ
ーム8に支持し、また上記ボビン6の上部に、直径5c
mのコーン型振動板9の内周端を装着し、該振動板9の
外周端をフレーム8の外周縁にゲル状粘弾性体10を介
し装着して支持するものである。尚、符号11は防塵キ
ャップである。
央部にセンターポール1が突設された支持プレート2上
にマグネット3と上部プレート4とを順次載置固定し、
またボイスコイル5が捲回されたボビン6をセンターポ
ール1の上部に遊嵌すると共にダンパー7を介してフレ
ーム8に支持し、また上記ボビン6の上部に、直径5c
mのコーン型振動板9の内周端を装着し、該振動板9の
外周端をフレーム8の外周縁にゲル状粘弾性体10を介
し装着して支持するものである。尚、符号11は防塵キ
ャップである。
【0010】上記振動板9をフレーム8に装着して支持
する構成を詳細に説明すると、該振動板9の外周端とフ
レーム8の外周縁との間に全周に亘って径方向において
約1mmの空隙を設け、この空隙に溶液粘度5000c
psに調整したポリオレフィンポリオールとイソシアネ
ートの混合溶液を注入した後、60℃雰囲気下で1時間
の加熱処理を行ない、注入溶液をゲル状弾性体10とす
るものである。
する構成を詳細に説明すると、該振動板9の外周端とフ
レーム8の外周縁との間に全周に亘って径方向において
約1mmの空隙を設け、この空隙に溶液粘度5000c
psに調整したポリオレフィンポリオールとイソシアネ
ートの混合溶液を注入した後、60℃雰囲気下で1時間
の加熱処理を行ない、注入溶液をゲル状弾性体10とす
るものである。
【0011】上記ポリオレフィンポリオール−イソシア
ネート状弾性体は、未硬化時においては粘度5000c
psの溶液としての物性を示し、空隙部への注入が容易
に行なえる。一方、60℃で1時間の加熱処理により完
結する硬化反応後においては、化学的に安定であり以後
経時による変化はなく、ゲル状粘弾性体の物性を有す
る。
ネート状弾性体は、未硬化時においては粘度5000c
psの溶液としての物性を示し、空隙部への注入が容易
に行なえる。一方、60℃で1時間の加熱処理により完
結する硬化反応後においては、化学的に安定であり以後
経時による変化はなく、ゲル状粘弾性体の物性を有す
る。
【0012】上記振動板9の外周端は直接フレーム8に
固定されず、ゲル状粘弾性体10を介して該フレーム8
に装着して支持され、振動板9上に伝播した振動はゲル
状粘弾性体層により吸収され、不要振動として残留する
ことはない。また、振動板9の振幅運動に対しても柔軟
性を有するゲル状粘弾性体層を介在するため、その運動
を妨げることはない。
固定されず、ゲル状粘弾性体10を介して該フレーム8
に装着して支持され、振動板9上に伝播した振動はゲル
状粘弾性体層により吸収され、不要振動として残留する
ことはない。また、振動板9の振幅運動に対しても柔軟
性を有するゲル状粘弾性体層を介在するため、その運動
を妨げることはない。
【0013】上記構成の高音用スピーカによる音圧周波
数特性を図2に示す。
数特性を図2に示す。
【0014】
【発明の効果】本発明によるスピーカは叙上のような構
成であるから、スピーカ振動板の外周端とフレームとの
間がゲル状粘弾性体の粘性と柔軟性とにより、特別のエ
ッジ部材/構造を必要とすることなく品質の安定した良
好な周波数特性を得ることができる。
成であるから、スピーカ振動板の外周端とフレームとの
間がゲル状粘弾性体の粘性と柔軟性とにより、特別のエ
ッジ部材/構造を必要とすることなく品質の安定した良
好な周波数特性を得ることができる。
【図1】本発明のスピーカの断面図である。
【図2】本発明のスピーカにより得られた音声周波数特
性図である。
性図である。
1 ポールピース 2 支持プレート 3 マグネット 4 上部プレート 5 ボイスコイル 6 ボビン 7 ダンパー 8 フレーム 9 振動板 10 ゲル状粘弾性体
Claims (2)
- 【請求項1】 振動板の外周端がゲル状粘弾性体を介し
てフレームに支持されたことを特徴とするスピーカ。 - 【請求項2】 上記ゲル状粘弾性体がポリオレフィンポ
リオール−イソシアネート硬化物を主成分とすることを
特徴とする、請求項1に記載のスピーカ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4549992A JPH05252589A (ja) | 1992-03-03 | 1992-03-03 | スピーカ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4549992A JPH05252589A (ja) | 1992-03-03 | 1992-03-03 | スピーカ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05252589A true JPH05252589A (ja) | 1993-09-28 |
Family
ID=12721099
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4549992A Pending JPH05252589A (ja) | 1992-03-03 | 1992-03-03 | スピーカ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05252589A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998025438A1 (en) * | 1996-12-05 | 1998-06-11 | Raychem Limited | Acoustic isolation of vibration transducer |
JP2004080198A (ja) * | 2002-08-13 | 2004-03-11 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 電気音響変換器 |
WO2019077925A1 (ja) * | 2017-10-19 | 2019-04-25 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | スピーカ、および、振動板ユニット |
-
1992
- 1992-03-03 JP JP4549992A patent/JPH05252589A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998025438A1 (en) * | 1996-12-05 | 1998-06-11 | Raychem Limited | Acoustic isolation of vibration transducer |
JP2004080198A (ja) * | 2002-08-13 | 2004-03-11 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 電気音響変換器 |
WO2019077925A1 (ja) * | 2017-10-19 | 2019-04-25 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | スピーカ、および、振動板ユニット |
CN111034224A (zh) * | 2017-10-19 | 2020-04-17 | 松下知识产权经营株式会社 | 扬声器和振动板单元 |
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