JPH05252444A - 放射線画像処理方法 - Google Patents

放射線画像処理方法

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JPH05252444A
JPH05252444A JP4882592A JP4882592A JPH05252444A JP H05252444 A JPH05252444 A JP H05252444A JP 4882592 A JP4882592 A JP 4882592A JP 4882592 A JP4882592 A JP 4882592A JP H05252444 A JPH05252444 A JP H05252444A
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JP
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pixel
radiation
image
pixels
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Withdrawn
Application number
JP4882592A
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English (en)
Inventor
Shiro Takeda
志郎 武田
Takasuke Haraki
貴祐 原木
Fumihiro Namiki
文博 並木
Kenji Ishiwatari
健司 石渡
Hideyuki Hirano
秀幸 平野
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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  • Radiography Using Non-Light Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】放射線画像変換方法に関し、従来と比べ観察・
診断適性の優れた再生画像を得る。 【構成】被写体を透過した画像上の所定の画素を取り巻
く所定領域内の多数の画素データを平均化することによ
り得られたボケマスクデータをSm、所定の画素に対応
する画素データをS、所定の画素に対応する処理済デー
タをQとしたとき、|S−Sm|が大きくなるに従って
強調度|Q−S|が単調増加から単調減少に転じる特性
をもつ空間周波数処理を、所定の画素を順次変えて行
う。または|S−Sm|が所定値を越えない領域におい
て、互いに同一の|S−Sm|における、画素データS
が表わす第1の放射線透過量がボケマスクデータSmが
表わす第2の放射線透過量よりも大きい場合の強調度|
Q−S|が、第1の放射線透過量が第2の放射線透過量
よりも小さい場合の強調度|Q−S|よりも大きな値と
なる特性をもつ空間周波数処理を所定の画素を順次変え
て行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被写体の放射線画像の
周波数処理を行なう放射線画像変換方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、X線画像等の放射線画像が病
気診断用等に多用されている。例えばX線画像を例にと
ると、被写体を透過したX線を蛍光体層(蛍光スクリー
ン)に照射し、これによりX線を可視光に変換し、この
可視光を銀塩フィルムに照射して潜像を形成し、これを
現像することによりX線画像を得、このようにして得ら
れたX線画像が病気診断等に用いられている(以下、
「S/F法」と呼ぶ)。このようにして得られたX線フ
ィルムは枚数が増えてくると保管のために広いスペース
が必要となり、また、同一被写体(例えば患者)の病気
等の時間変化を観察する場合比較のためのX線フィルム
を取り出す手間が大変であるという問題がある。このた
め、近年では上記のように銀塩フィルム上に得られたX
線画像をいわゆるフィルムリーダにより光電的に読み取
って画像信号を得、この画像信号に画像処理を施すこと
により、鮮鋭度、ダイナミックレンジ、粒状性等画質を
定める種々の画像性能や病気診断のための診断性能の改
善が図られた後、高画質,高診断性能の再生画像を得る
システムも用いられてきている。
【0003】図1は、フィルムリーダの構成例を示した
図である。X線画像が記録され現像された後のX線フィ
ルムが、搬送経路1に沿って搬送ローラ2により搬送さ
れる。このX線フィルムは、搬送されながらレーザ走査
系3から射出されたレーザビーム7により図1の紙面に
垂直な方向に繰り返し走査され、これによりこのX線フ
ィルムが2次元的にラスター走査される。このレーザビ
ーム7はX線フィルムに記録されたX線画像の各画素毎
の濃度に応じた減衰を受けてこのX線フィルムを透過
し、受光素子アレイ5で受光され、これによりX線画像
を担持する画像信号が生成される。尚、X線画像が印画
紙に記録されている場合は、この印画紙を照射したレー
ザビーム7の反射光が受光素子4で受光され画像信号に
変換される。
【0004】一方、上記銀塩フィルムを用いるシステム
に代わり、蓄積性蛍光体(輝尽蛍光体)を用いるシステ
ムが利用され始めている。この輝尽蛍光体を用いるシス
テムとは、輝尽蛍光体をシート状もしくはパネル状に形
成した輝尽蛍光体パネル(シートを含む)に被写体を透
過したX線を照射して該輝尽蛍光体パネルにX線画像を
蓄積記録し、その後このX線画像を光電的に読み取って
画像信号を得、該画像信号に画像処理を施した後再生画
像を得るシステムであり、このシステムの基本的な方式
としては、米国特許公報第5,859,527号に記載
されている。ここで輝尽蛍光体とは、X線、α線、β
線、γ線等の放射線が照射されると、その放射線のエネ
ルギーの一部をしばらくの間あるいは長時間内部に蓄積
し、その間に赤外光、可視光、紫外光等の励起光が照射
されると蓄積されたエネルギーを輝尽発光光として放出
する蛍光体をいい、その蛍光体の種類によりエネルギー
を蓄積し易い放射線の種類、輝尽発光光を放出し易い励
起光の波長、放出される輝尽発光光の波長はそれぞれ異
なっている。
【0005】図2は、輝尽蛍光体パネルを用いたシステ
ムの一構成例を示した図である。この図2に示したシス
テムは、撮影機と読取機が別々に構成されている例であ
る。撮影機10では撮影台14の前に立った被写体12
にX線発生部11で発生されたX線13が照射され、こ
の被写体12を透過したX線13が撮影台14に備えら
れた輝尽蛍光体パネル15に照射され、これによりこの
輝尽蛍光体パネル15に被写体12のX線画像が蓄積記
録される。
【0006】このようにして撮影が行われた後、撮影台
14から輝尽蛍光体パネル15が取り出され、読取機2
0のパネル挿入部21にセットされる。この場合、輝尽
蛍光体パネル15はマガジンあるいはカセッテ内に収納
されていてもよい。このパネル挿入部21にセットされ
た輝尽蛍光体パネル15は、マガジンあるいはカセッテ
に収納されていた場合はそのマガジンあるいはカセッテ
から取り出された後、搬送経路22に沿って搬送され、
読取部23においてこの輝尽蛍光体パネル15に蓄積記
録されたX線画像の読取りが行われ、画像信号が生成さ
れる。この読取部23の構成については後述する。この
読取部23で生成された画像信号は、信号伝達経路24
を経由して画像処理部25に入力され、この画像処理部
25において周波数強調処理等の適切な画像処理が施さ
れ、さらに信号伝達経路26を経由して画像表示部27
に入力され、例えばCRTディスプレイ画面上に被写体
12のX線画像が表示される。尚、画像を表示する画像
表示部27に代えて、もしくはこの画像表示部27とと
もに、図示しないレーザプリンタ等の画像記録装置を備
え、例えば銀塩フィルム上にX線画像を再生記録し、こ
れを現像処理してハードコピーとしてのX線画像を得る
ようにしてもよい。
【0007】また、読取部23で読取りの行われた輝尽
蛍光体パネル15は、搬送経路28に沿って消去部29
に搬送される。この消去部29では、輝尽蛍光体パネル
15に消去光が照射され、これによりこの輝尽蛍光体パ
ネル15に残存しているエネルギー(残像)の消去が行
われる。この残像の消去の行われた輝尽蛍光体パネル1
5は搬送経路30に沿ってパネル取出部31に搬送さ
れ、この読取機20から取り出されて撮影機10にセッ
トされ再使用される。
【0008】図3は、輝尽蛍光体パネルを用いた他のシ
ステム構成例を示した図である。この図において、図2
に示したシステムの各構成要素と対応する構成要素に
は、図2に付した番号と同一の番号を付し、相違点のみ
説明する。この図3に示したシステムには、図2に示し
たシステムにおける撮影機10のうちの撮影台14と読
取機40とが一体的に構成された立位型撮像装置40が
備えられている。輝尽蛍光体パネル15は、撮影部31
に配置されて撮影が行われ、搬送経路22に沿って読取
部23に搬送されて読取りが行われ、搬送経路28に沿
って消去部29に搬送されて消去が行われ、さらに搬送
経路30に沿って再度撮影部31にセットされ、次の撮
影に再使用される。
【0009】図4は、図2、図3にブロックで示す読取
部23の構成例を示した図である。X線画像が蓄積記録
された輝尽蛍光体パネル15は、搬送ローラ100によ
り図3に示す読取部内を矢印Y方向に搬送(副走査)さ
れる。またこの搬送(副走査)の間、レーザ光線101
から射出された励起光としてのレーザビーム102がガ
ルバノメータミラーもしくは回転多面鏡(ポリゴンミラ
ー)等のスキャナ103により繰り返し反射偏向され、
fθレンズ等のビーム形状補正用光学系104を経由
し、さらに反射ミラー105により反射された後輝尽蛍
光体パネル15上に照射され、これにより、輝尽蛍光体
パネル15がレーザビーム102により矢印X方向に繰
り返し走査(主走査)される。この走査の各点からは輝
尽蛍光体パネル15に蓄積記録されたX線画像を担持す
る輝尽発光光が放出される。この輝尽発光光は、光ファ
イバアレイ等の集光体106によって集光され、励起光
をカットするともに輝尽発光光を透過する光学フィルタ
107を経由して光電子増倍管等の光電変換器108に
導かれ、電気信号に変換される。尚、輝尽発光光を、集
光体106を用いずに、例えば前面に輝尽発光光のみを
透過する光学フィルタが貼付されたCCD光センサ等を
用いて直接受光してもよい。
【0010】光電変換器108で得られた電気信号は対
数増幅器109により対数的に増幅された後A/D変換
器110でディジタルの画像信号Sに変換される。この
A/D変換器110は、A/D変換制御部113によっ
てそのサンプリングのタイミングが制御される。このデ
ィジタルの画像信号Sはフレームメモリー111に一旦
記憶された後、あるいはフレームメモリ111を経由せ
ず直接に磁気ディスクあるいは光ディスク等の記憶媒体
112に記憶される。その後この記憶媒体112に記憶
された画像信号が読み出されて図1,図2に示す画像処
理部25に入力される。
【0011】この輝尽蛍光体を用いたシステムは、この
輝尽蛍光体に照射される放射線のエネルギーと励起光の
照射により放出される輝尽発光光の光量とが広いエネル
ギー範囲に亘って比例することが認められており、また
励起光の光量によりこの比率を代えることができ、した
がって、放射線露光量の変動に影響されない放射線画像
を得ることができ、撮影ミスを減少させることができ
る。また人体のX線画像を得るシステムにおいてはX線
撮影における人体の被爆線量を低減化することもでき
る。
【0012】またフィルムリーダを用いるシステム、お
よび輝尽蛍光体を用いるシステムではいずれもディジタ
ルの画像信号が得られるため、保管のためのスペースが
少なくて済み、また検索が容易であるという特色を有
し、さらに画像処理が可能であるという特色を有する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ここで、S/F法を用
いて、例えば人体の胸部を被写体としたX線写真を撮影
すると、通常、高濃度(X線の照射量が多いことを表わ
す)の肺野部の中に低濃度の血管が写し込まれており、
椎体、横隔膜部、および心臓部はさらに低濃度に写り、
胸椎は若干見えるもののほとんど真白(最低濃度)であ
り、このように肺野部以外の領域についてはほとんど情
報の得られない写真となってしまっていた。一方故意に
肺野部以外の領域をコントラストよく写そうとすると今
度は肺野部の濃度が増大し、肺野部自体及び肺野部内の
血管が見にくい画像となってしまうこととなる。これは
人間の目のダイナミックレンジ及び銀塩フィルム等のダ
イナミックレンジが狭いことに起因している。
【0014】しかしながら、疾患はX線写真上に直接に
現われる肺野部だけに存在する訳ではなく、心臓部、肋
骨、横隔膜部の裏側の肺野部、および椎体、心臓、肋
骨、横隔膜そのものにも存在する可能性があり、したが
って1枚の胸部X線写真の全ての領域の診断性能が高め
られた写真を得ることが望ましい。この点、上記フィル
ムリーダや輝尽蛍光体を用いたシステムでは、画像信号
が得られるため、この画像信号に周波数処理等を施すこ
とにより全体の画質や診断性能を高めることができる。
しかし、胸部X線画像を担持する画像信号に後述する従
来の周波数処理を施した後再生された画像を観察する
と、椎体部や心臓部についてはその診断性能の向上が見
られるが、反面肺野部でも血管等が強調されるためこの
強調された部分に目を奪われ、画像処理しなければ良く
見えていた小粒陰影等の病変の診断が困難になるという
問題を招来する結果となってしまっていた。
【0015】この問題を避けるため、画像処理を施す前
の画像と画像処理を施した後の画像を並べて1枚のフィ
ルム上に再生出力する手法が提案されている。この手法
を用いると肺野部は画像処理を施す前の画像、椎体、横
隔膜部、心臓部は画像処理を施した後の画像で診断する
ことが可能であるが、1枚のフイルムに2つの画像を表
示するため、1つの画像の寸法が実際の胸部の大きさに
比べ小さくなり、この点から見ずらくなってしまうとい
う問題があり、一方原寸大の画像を2枚表示すると大き
なフィルムが必要であって価格面で不利となり、また、
2つの画像の両方に目を向けなければならずやはり観
察、診断に不便であるという問題があり、やはり1つの
画像で全領域の診断を可能ならしめることが望まれるこ
ととなる。
【0016】ここで、従来の周波数処理の手法について
説明する。図5は、1枚のX線画像を構成する多数の画
素のうち縦、横にそれぞれn個並ぶn×n個の画素を模
式的に示した図である。X線画像を構成する各画素(こ
こではこれを代表させて画素(i,j)とする)につい
て、その画素(i,j)を含むn×n画素の領域(これ
を「ボケマスク領域」と呼ぶ)を考え、ボケマスク領域
内のn×n画素のそれぞれに対応する画像信号の平均的
な値(これを「ボケマスクデータ」と呼ぶ)をSm、そ
の画素(i,j)に対応する画像処理前の画像信号(こ
れを「画素データ」と呼ぶ)をS、その画素(i,j)
に対応する画像処理後の画像信号(これを「処理済デー
タ」と呼ぶ)をQ、強調係数をKとしたとき、各画素
(i,j)毎に Q=S+K・(S−Sm) …(1) を用いて演算を行う方式が知られている。この(1)式
を用いる方式は、一般の画像処理で行われている上記n
×n個の画素のそれぞれについて異なる強調係数を乗じ
る空間周波数処理と比べ、計算量が少なく、nが大きい
ときであっても実用的な計算量で済むという長所を有す
る。
【0017】ここで空間周波数処理の結果得られる強調
度を|Q−S|と定義する。(1)式に従ってこの強調
度|Q−S|を計算すると、 |Q−S|=K・|S−Sm| …(2) となる。図6は、画素データSの取り得る値を0〜10
23、ボケマスクデータSmを511とした場合の、処
理済データをQ、および強調度|Q−S|を(2)式に
従って求めたグラフである。
【0018】このグラフに見るように本来は画素データ
とボケマスクデータSmとの差が大きければ強調する必
要がないにも拘らず、|S−Sm|が大、即ち画素デー
タSがボケマスクデータSmから離れるに従って強調度
|Q−S|が非常に大きな値となり、その結果強調しす
ぎた画像となってしまうこととなる。これを改善するた
めに、単調増加関数fを導入し、(1)式に代えて Q=S+f(S−Sm) …(3) を採用することが提案されている(特開昭56−104
645号公報参照)。
【0019】この(3)式を用いると(1)式を用いた
場合よりは強調し過ぎるという欠点を若干は補うことが
できる。しかし単調増加関数を用いているため、|S−
Sm|が大きくなるとやはり強調度|Q−S|が大きく
なり、このため強調する必要のない|S−Sm|が大き
い画素についても相変わらず強い強調を行う結果となっ
てしまっている。
【0020】本発明は、上記事情に鑑み、従来と比べ観
察・診断適性の優れた再生画像を得ることのできる放射
線画像処理方法を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1の放射線画像処理方法は、被写体を透過
した放射線により形成された画像を構成する多数の画素
をそれぞれの放射線透過量を表わす多数の画素データに
基づいて、上記画像上の所定の画素を取り巻く所定領域
内の多数の画素にそれぞれ対応する多数の画素データを
平均化することにより得られたボケマスクデータをS
m、該所定の画素に対応する画素データをS、該所定の
画素に対応する処理済データをQとしたとき、 (A)|S−Sm|が大きくなるに従って強調度|Q−
S|が単調増加から単調減少に転じる特性をもつ空間周
波数処理を、上記所定の画素を順次変えて行うことを特
徴とするものである。
【0022】また、本発明の第2の放射線画像処理方法
は、上記(A)に代えて、 (B)少なくとも|S−Sm|が所定値を越えない領域
において、互いに同一の|S−Sm|における、画素デ
ータSが表わす第1の放射線透過量がボケマスクデータ
Smが表わす第2の放射線透過量よりも大きい場合の強
調度|Q−S|が、上記第1の放射線透過量が上記第2
の放射線透過量よりも小さい場合の強調度|Q−S|よ
りも大きな値となる特性をもつ空間周波数処理を、上記
所定の画素を順次変えて行うことを特徴とするものであ
る。
【0023】また、本発明においては、上記第1および
第2の放射線画像処理方法の特徴を兼ねて備えていても
よい。即ち、そのように構成された本発明の第3の放射
線画像処理方法は、 (C)|S−Sm|が大きくなるに従って強調度|Q−
S|が単調増加から単調減少に転じる特性をもつととも
に、互いに同一の|S−Sm|における、画素データS
が表わす第1の放射線透過量がボケマスクデータSmが
表わす第2の放射線透過量よりも大きい場合の強調度|
Q−S|が、上記第1の放射線透過量が上記第2の放射
線透過量よりも小さい場合の強調度|Q−S|よりも大
きな値となる特性をもつ空間周波数処理を、上記所定の
画素を順次変えて行うことを特徴とするものである。
【0024】ここで、上記第1〜第3の放射線画像処理
方法を実現するにあたって、その具体的な演算方法は特
定の演算方法に限られるものではないが、例えば、 (D)P=S/Sm、Pの2次以上の関数をF2
(P)、該関数F2 (P)よりも実質的に次数の低いP
の関数をF1 (P)としたとき、式 Q=S×{F1 (P)/F2 (P)}/{F2 (1)/F1 (1)} …(4) を用いた空間周波数処理を、上記所定の画素を順次変え
て行うことにより実現される。
【0025】さらに具体的には、例えば (E)A,B,Cを定数としたとき、上記関数F1
(P),F2 (P)として、それぞれ F1 (P)=A+B+C F2 (P)=A×P2 +B×P+C …(5) を選択してもよい。ここで定数A,B,CはS>Smで
あるかS>Smであるかに応じて適応的に変更すること
が好ましい。
【0026】また、各所定の画素毎に例えば上記(4)
式又は(5)式を用いて計算することに代え、 (F)画素データSと強調度|Q−S|との関係、もし
くは画素データSと処理済データQとの関係をモニタ画
面上にグラフ表示し、該グラフを変更する操作により該
関係を変更するように構成することが好ましい。
【0027】また、各所定の画素毎に例えば上記(4)
式又は(5)式を用いて計算することに代え、 (G)取り得る全ての画素データSおよびボケマスクデ
ータSmに対応する処理済画素データQをルックアップ
テーブルに記憶させておき、画素データSおよびボケマ
スクデータSmに対応する処理済データQを上記ルック
アップテーブルから読み出す操作を上記所定の画素を順
次変えて行うように構成することが好ましい。
【0028】さらに、放射線画像全面に一律に上記放射
線画像処理を施すことに代えて、 (H)画像を構成する複数の解剖学的領域にそれぞれ属
する画素もしくは画素データを別弁する第一の工程と、
該複数の解剖学的領域毎に設定された関数形を用いて空
間周波数処理を施す第二の工程とを備えた放射線画像処
理方法とすることが好ましい。
【0029】ここで、上記第1の工程を実現する方法
は、本発明では特定のものに限定されるものではない
が、例えばこの第1の工程を、 (I)画像上の所定の方向に並ぶ多数の画素に対応する
多数の画素データを該所定の方向にスムージング処理す
る工程と、該スムージング処理の行われた画素データを
上記所定の方向に微分処理することにより微分データを
求める工程と、該微分データの極大値及び/又は極小値
に基づいて複数の解剖学的領域の境界の画素を求める工
程とで構成してもよく、あるいは、 (J)画像を構成する多数の画素に対応する多数の画素
データの頻度曲線を求める工程と、該頻度曲線をスムー
ジング処理する工程と、該スムージング処理の行われた
頻度曲線が極小となる点の画素データを求める工程と、
画像上の所定の方向に並ぶ多数の画素データのうち上記
極小となる点の画素データに対応する画素を複数の解剖
学的領域の境界とする工程とで構成してもよく、さらに
は、 (K)画像を構成する多数の画素に対応する多数の画素
データの頻度曲線を求める工程と、該頻度曲線をスムー
ジング処理する工程と、該スムージング処理の行われた
頻度曲線が極小となる点の画素データを求めてこの極小
となる点の画素データを複数の解剖学的領域の境界の画
素データとする工程とで構成してもよい。
【0030】ここで、上記解剖学的領域の一例として
は、例えば (L)被写体として人体の胸部が選択されたときは、複
数の解剖学的領域として、椎体及び横隔膜部、心臓部、
肺野部、および被写体を透過しない放射線により形成さ
れた素通し部が選ばれる。上記の放射線画像処理の対象
となる画素データとしては、例えば (M)銀塩フィルムに形成された画像を光電的に読み取
ることにより得られた画素データ、もしくは輝尽蛍光体
に形成された潜像を読み取ることにより得られた画素デ
ータが用いられる。
【0031】
【作用】本発明の第1の放射線画像処理方法は、(A)
に示すように、|S−Sm|が大きくなるに従って強調
度|Q−S|が単調増加から単調減少に転じる特性をも
つ空間周波数処理を行うものであるため、|S−Sm|
が比較的小さい、強調を行う必要のある画素については
十分強調されるとともに|S−Sm|が大きい、強調を
行う必要のない画素についてはその強調の程度が押えら
れ、したがって必要な強調が行われるとともに強調のし
過ぎが防止され、これにより、従来よりも観察、診断適
性の優れた再生画像を得ることができる。
【0032】また本発明の第2の放射線画像処理方法
は、(B)に示すように、放射線透過量の大きい場合に
より強く強調するものであるため、例えば胸部X線画像
について例を示すと、椎体自身は強調されすぎることが
なくしたがって椎体の濃淡はそのまま残り、かつ椎体の
間隙の部分は強調されることになる。また、肺野部の血
管(放射線透過量は比較的低い)の周囲が強調され、し
たがってこの血管がより見やすい状態となる。このよう
に、放射線透過量の大きい場合により強く強調すること
により、従来と比べ観察、診断適性が優れた再生画像を
得ることができることとなる。
【0033】さらに、本発明の第3の放射線画像処理方
法は、(C)に示すように、上記第1の放射線画像処理
方法の特徴と上記第2の放射線画像処理方法の特徴との
双方を備えたものであるため、双方の効果を奏し、これ
により観察、診断適性の一層優れた再生画像を得ること
ができる。ここで、具体的には、例えば上記(4)式、
あるいはさらに具体的には例えば(5)式を用いて上記
第1〜第3の放射線画像処理方法を実現することができ
るが、この場合に、上記(F)のように画素データSと
強調度|Q−S|との関係、もしくは画素データSと処
理済データQとの関係をグラフ表示し、このグラフを変
更することにより該関係、即ち例えば上記(4)式又は
(5)式の係数を求めるようにすると、その関係を容易
に変更することができる。
【0034】また、上記のようにして求めた関係を
(G)に示すようにルックアップテーブルに記憶させて
おくことにより、各画素データS毎に例えば(4)式あ
るいは(5)式に基づいて演算を実行する手間が省け、
より短時間で処理を完了することができる。また、
(H)に示すように画像を複数の解剖学的領域に区分
し、各解剖学的領域毎に設定された関数形を用いて空間
周波数処理を施した場合は、各解剖学的領域に適した処
理が施され、これにより一層観察、診断適性の優れた再
生画像を得ることができることとなる。この複数の解剖
学的領域に区分する具体的方法としては、例えば前述し
た(I),(J),(K)のいずれか1つもしくはこれ
らの組合せ等を採用することができる。この解剖学的領
域としては、人体の胸部を被写体としたときは、(L)
に示すように、例えば、椎体及び横隔膜部、心臓部、肺
野部、および素通し部が選択される。また上記放射線画
像処理の対象となる画素データとしては、例えば(M)
に示す画素データが選択される。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
7は、画素値幅NMAX=1024,Sm=511,A
=14〜26(図中に記入),B=−60,C=50の
条件で計算した結果を示したグラフである。ここでは前
述した(5)式を用いたが、S>Smの場合、輝度を反
転させて、即ちS≡NMAX−Sと置き換えて計算し、
その結果得られた処理済データQを再度反転させる、即
ちQ≡NMAX−Qと置き換えるという操作を行ってい
る。
【0036】この図7に示す空間周波数処理は、|S−
Sm|が小さい領域では強調度|Q−S|が単調増加と
なり、|S−Sm|が大きい領域では強調度|Q−S|
が単調減少となっている。この図7に示すような空間周
波数処理を行うことにより、画像データSがボケマスク
データSmと近似した値を有し、したがって強調する必
要のある場合は十分な強調処理が行われ、一方画像デー
タSがボケマスデータSmと大きく異なる値を有すると
きは強調度が弱められ、したがって必要な部分は十分に
強調されるとともに強調しすぎてかえって見にくい画像
となってしまうことが押えられる。この図に示すよう
に、(5)式の係数Aを変化させることによりその強調
の度合いを変化させることができ、放射線画像に応じ
て、もしくは放射線画像中の解剖学的各領域に応じて各
係数が適応的に定められる。
【0037】ここで図7はS−Sm>0の場合とはS−
Sm<0の場合とで同一の周波数処理を行う場合のグラ
フであるが、S−Sm>0の場合に例えばA=14を選
択し、S−Sm<0の場合に例えばA=26を選択する
ことにより、S−Sm>0の場合の強調度をS−Sm<
0の場合の強調度よりも大きくすることができ、またA
の選択によりこの逆も可能となる。
【0038】図8は、別の計算例を示したグラフであ
る。この図8、及び後述する図9〜図11においては、
基本式としては前述した(5)式を用いるとともに以下
に示すような演算を行っている。 (1)キーワードレジスタを反転させる。S≡NMAX
−S NMAXは最大の画素値をあらわし、ここでは、NMA
X=1023である。
【0039】(2)S−Sm>0とS−Sm<0とに場
合分けをして、各場合について定められた係数A,B,
Cを用いて計算する。尚、S−Sm=0の場合は、Q=
Sとなる。ここで、S−Sm>0のとき、演算結果とし
てのQがQ<Sとなった場合はQ=Sと置き換える。ま
たS−Sm<0のとき、演算結果としてのQがQ>Sと
なった場合はQ=Sと置き換える。
【0040】(3)輝度を反転させる。Q≡NMAX−
Q,S≡NMAX−S 図8は、(5)式において、Sm=511,A=14〜
26(S−Sm>0の場合;図中に記載),A=26
(S−Sm<0の場合)、B=−60,C=50(S−
Sm>0,S−Sm<0で共通)を用いて計算を行った
結果を表わしたグラフである。この例に示すような関数
形を用いると、例えば人体の胸部を被写体としたとき、
肺野部の血管の周囲が強調されるとともに血管そのもの
は極く僅かしか強調されず、したがって血管が見易い画
像となる。
【0041】図9は、Sm=511,A=16,B=−
60(S−Sm>0,S−Sm<0で共通)C=64〜
100(S−Sm>0の場合;図中に記載)、C=10
0(S−Sm<0の場合)の条件で計算した結果を示し
たグラフである。このように係数Aを変化させた場合の
みでなく、係数Cを変化させた場合、及びここでの図示
は省略したが係数Bを変化させた場合も、かなり自由に
QとSとの関係を変化させることができ、処理後の画像
を診断する医師の繊細な要求に応じることができる。
【0042】図10は、ボケマスクデータSmが種々に
変化した場合の計算例を示したグラフである。A=16
(S−Sm>0の場合)、A=26(S−Sm<0の場
合)、B=−60(全域)については共通である。グラ
フaは、Sm=767,C=100であり、人体の胸部
X線画像における肺野部についての典型的な処理を表わ
し、グラフbはSm=511,C=72であって心臓部
についての典型的な処理を表わし、グラフCはSm=2
55,C64であって椎体部についての典型的な処理を
表わしている。このように被写体の各解剖学的領域毎に
処理を変えることが好ましい。
【0043】図11は、ボケマスクデータSmが種々に
変化した場合の他の計算例を示したグラフである。ここ
では、B=−60,C=50は全域で共通、AはS−S
m>0側でA=19,17,15と変更されている。こ
のようにAを変化させることにより、図10のようにC
を変化させた場合も同様のグラフを得ることができる。
【0044】ここで、上記各グラフに示したような空間
周波数処理を実際に行うにあたっては、特に高次の処理
式を用いた計算を行う場合計算に時間がかかるため、予
め、画素データSとボケマスクデータSmの組合せと、
処理済データQとの関係を計算し、画像処理装置内のル
ックアップテーブルに記憶しておき、画素データSが画
像処理装置に送られてきたときに、ボケマスクデータS
mだけを計算し、処理済データQについてはルックアッ
プテーブルから画素データS,ボケマスクデータSmに
応じた処理済データQを取り出す方法を採用することが
好ましい。
【0045】また、上記各グラフに示したような画素デ
ータSと、処理済データQ、あるいは|Q−S|との関
係を設定する際、例えば、前述した(5)式の係数A,
B,Cを指定して計算させその結果をモニタに表示し、
その結果が所望とする結果と異なっているときに再度各
係数A,B,Cを指定するという方法を採用して関数形
を決定することとすると、非常に手間がかかり、しか
も、必ずしも所望の関数形を得ることができるとは限ら
ない。そこで、代表的なグラフをモニタに表示し、その
グラフの一部(数点)をカーソルでクリップして好みの
点に移動させた後、スムージング処理によって所望のグ
ラフをグラフィック上で得、その結果を自動的にルック
アップテーブルに記憶させる手法を採用することが好ま
しい。
【0046】以上説明したように、ボケマスクデータS
mよりもX線透過量の大きい画素データS(S−Sm>
0)については強調度|Q−S|を大きくし、X線透過
量の小さい画素データS(S−Sm<0)については強
調度を小さくし、さらに|S−Sm|が小さい領域では
強調度を大きく|S−Sm|が大きい領域では強調度を
小さくすることは本発明における好ましい態様の1つで
あるが、更に、解剖学的領域の種類によって強調度を変
化させることも、本発明における好ましい態様の1つで
ある。肺野部と心臓部あるいは横隔膜を同じ画像処理条
件で処理した場合、例えば、心臓部の裏にある肺の血管
を良く見ようとして強調度の高い処理を施すと、肺野部
の血管は必要以上に強調されてしまう結果ギスギスした
画像となり、微妙な陰影を持つ疾患を診断しにくくな
る。従って、解剖学的領域毎に画像処理条件を変えるこ
とが好ましいが、そのためには領域の境界を正確に求め
る必要がある。
【0047】以下、この解剖学的領域の境界の求め方に
ついて説明する。デジタルX線画像における解剖学的領
域の判別には2通りの方法があると考えられる。1つ
は、全画素データS値の頻度曲線(ヒストグラム)を作
り、そのヒストグラムから解剖学的領域の境界に相当す
る画素データSを判別する方法である。この場合、疾患
をもった身体を撮影して得られた画素データを用いると
その解剖学的領域が正確に求められない場合があるた
め、健康な身体を撮影して得られた画素データに基づい
て解剖学的領域を求める必要がある。また他の1つは、
画像の所定のライン上に並ぶ多数の画素に対応する画素
データSのプロファイル(画素値曲線)から解剖学的領
域を判別する方法である。
【0048】デジタルX線画像は通常縦方向に256〜
1024ラインで構成されており、横方向にも同様の数
の画素が配列されており、さらに、画素データは深さ2
56〜1024階調であることが多い。各ラインには、
例えば胸部X線画像の場合、解剖学的領域外の、X線が
素通しした素通し部、皮膚,筋肉等の部分、肋骨を含む
肺野部、胸椎を含む縦隔部、心臓,腹部等の情報が入っ
ている。
【0049】図12は、X線画像の一例(a)と、一点
鎖線で示す1ライン上の画素値曲線を表した図(b)で
ある。フィルムリーダーで、あるいはCCDカメラで、
あるいは輝尽蛍光体を用いて得られたX線画像(a)の
1ラインの画素値曲線は、たとえば胸部を撮影した場
合、図12に示すように人体の存在しない素通し部20
1で最も大きな画素値(X線透過率の高い部分の画素が
大きな画素値を持つものとする)を示し、皮膚の部分で
若干小さくなり、さらに肋骨の外郭部で小さくなり、肺
野部202では素通しの部分ほどではないがかなり大き
く、次いで縦隔部で最も小さな値となる。このように非
常に差のある画素値曲線であるから、1ラインの画素値
曲線のどこの部分がどの解剖学的領域に属するかは人間
が見る場合は殆ど一目瞭然である。
【0050】しかし、全てのラインの画素値曲線を目視
で見て各ラインごとに各組織・部位の判別をするのでは
CRTに画像全体を表示して組織の境界を目視認識する
以上に時間かかり過ぎる。したがって、自動的に判別す
る方法としてディジタルX線画像の1ラインの画素値列
の移動平均を用いたスムージング処理後、一次微分を行
い、微分値の極大値、極小値を解剖学的領域同士の境界
とするのが良い。
【0051】これらの自動判別はディジタルX線画像の
取り込み直後に行い、1ライン毎に各組織・部位の画素
領域の境界の画素番号と各組織・部位とを記憶させてお
き、空間周波数処理を行うときにそれらの値を用いて処
理条件の選択をしてもよいし、あるいは、処理を行う直
前に自動判別をしてもよい。図13は、1ラインずつの
画素値列から解剖学的領域の判別を行う場合のフローで
ある。
【0052】最初に輝尽蛍光体を用いた画素読み取りを
行い、メモりに記憶する。次に1ラインずつの画素値列
をメモリから読み出して各ライン毎にスムージング処理
(移動平均)を行う。その結果に対して、一次微分を行
い、極大極小を判定して解剖学的領域の境界を求める。
次に、次のラインに対して上記の操作を行い、この操作
を繰り返しながら全ラインについて境界を記憶する。
【0053】このようにして複数の解剖学的領域に区分
けし、各解剖学的領域毎にそれぞれ適合した空間周波数
処理を行ない、さらにCRT画像を表示するか画像のハ
ードコピーを得るかに応じてそれぞれに適合した階調処
理を行ない、画像表示あるいはその画像のハードコピー
を得る。この場合、空間周波数処理としては、例えば、
椎体及び横隔膜部、心臓部、肺野部の順に強調度が小さ
くなるように設定され、これにより、一層診断性能の適
した画像を得ることができる。
【0054】次に、解剖学的領域を自動判別をする方法
の別の例を以下に示す。椎体及び横隔膜部はX線が透過
し難く、肺野部は透過し易い。心臓部は中間程度であ
り、被写体のない部分、すなわち、素通し部は最も透過
量が多い。X線の透過量の少ない部分の画素値が小さい
値をとり、X線の透過量の多い部分の画素値が大きい値
をとるとすると、その画素値の頻度曲線(ヒストグラ
ム)は普通は図14のようになる。このヒストグラムの
中には4つの山と3つの谷があり、左側からそれぞれ、
椎体及び横隔膜部、心臓部、肺野部及び素通し部に対応
している。
【0055】したがって、谷の部分を認識すれば、ヒス
トグラム上で各解剖学的領域と画素値との対応をとるこ
とができる。例えば、ヒストグラムが極小値となる点を
求めるか、あるいは、一次微分を行ない微分値が負から
正へ変化する箇所での微分値0である点を求め、この点
を谷とするが、図14からわかるように、ディジタルX
線画像のヒストグラムには大きな山谷の他に、微小な凹
凸が無数にあり、このまま判別を行なうと谷部は無数に
現れる。したがって、判別の前に、スムージングをし、
各解剖学的領域に属する画素値群が明瞭に分かれるよう
にする(図15)ことが不可欠である。スムージングの
方法としては例えば移動平均を行なう。
【0056】このようにヒストグラムを用いて各解剖学
的領域を定めることが可能であるが、ヒストグラム上の
画素値のみから各解剖学的領域を定めると、本来の各解
剖学的領域内に画素値が周囲と異なる部分が存在した場
合、その部分が他の解剖学的領域に組み込まれてしまう
場合がある。これを避けるためには、ヒストグラムを用
いて各解剖学的領域の境界の画素値を求めた後、各ライ
ン上でその境界が存在する付近の画素データからその境
界の画素値を有する画素データを求め、その点を、あら
ためてそのライン上における解剖学的領域の境界として
定める処理を行なうことが好ましい。
【0057】図16はこのような処理を行なった場合の
フローを示した図である。図13に示したフローの場合
と同様に、まず輝尽蛍光体を用いた画像読取りを行い、
メモりに記憶する。次にこの目盛りから画像データを読
み出してその画素値の頻度曲線(ヒストグラム)を作成
し、その頻度曲線のスムージング処理を行い、一次微分
を行ってその微分データの正負の判定が行なわれ、これ
により解剖学的組織の境界の画素値が求められる。次に
各ラインごとに境界の存在が予測される近傍をサーチし
てその境界の画素値を有する点が求められ、その点がそ
のライン上における境界とされる。この処理を全ライン
について繰り返し全ラインについての境界の画素が記憶
される。その後は、図13に示したフローの場合と同様
に、各解剖学的領域毎にそれぞれ適合した空間周波数処
理を行い、さらに階調処理を行って画像表示、あるいは
そのハードコピーを得る。
【0058】ここで、各解剖学的領域を求めて各解剖学
的領域毎にそれぞれ適合した空間周波数処理を行うに際
し、予め各解剖学的領域の空間周波数処理に用いる強調
度関数形(例えば前述した(5)式及び図7〜図11参
照)を予め計算しルックアップテーブルの形で記憶して
おき、各画素に対する画素データS,ボケマスクデータ
Smとその画素がどの解剖学的領域に属するかという情
報とに基づいてルックアップテーブルから処理済データ
Qを読み出すように構成することが好ましい。
【0059】図17は、このように構成した場合のフロ
ーを示した図である。ここでは、予め、各解剖学的領域
毎にそれぞれ適合した強調度の関数が定められ計算され
てルックアップテーブルの形で記憶されている。前述し
たように画像の読み取りが行われ、これにより得られた
画素データがメモりに記憶される(図17では省略)。
次にメモりに記憶されたディジタルX線画像が読み出さ
れ、全ラインについての解剖学的組織の境界の画素の判
別が行われる。この判別は前述した方法のいずれを用い
てもよい。
【0060】次にこのようにして求められた各解剖学的
領域内の各画素に空間周波数処理が行われるが、この際
には、画素データS,ボケマスクデータSmとその画素
データSが解剖学的領域に属するかという情報とに基づ
いて処理済データQがルックアップテーブルから読み出
され、画素データSと処理済データQの置換が行われ
る。このような置換が各解剖学的領域毎の空間周波数処
理に対応する。その後は、階調処理を行ってCRTへの
画像表示あるいは画像のハードコピーが行われる。
【0061】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の第
1の放射線画像処理方法は、|S−Sm|が大きくなる
に従って強調度|Q−S|が単調増加から単調減少に転
じる特性をもつ空間周波数処理を行うものであるため、
|S−Sm|が比較的小さい、強調を行う必要のある画
素については十分強調されるとともに|S−Sm|が大
きい、強調を行う必要のない画素についてはその強調の
程度が押えられ、したがって必要な強調が行われると共
に強調のし過ぎが防止され、これにより、従来よりも観
察、診断適性の優れた再生画像を得ることができる。
【0062】また本発明の第2の放射線画像処理方法
は、放射線透過量の大きい場合により強く強調するもの
であるため、例えば胸部X線画像について例を示すと、
椎体自身は強調されすぎることがなくしたがって椎体の
濃淡はそのまま残り、かつ椎体の間隙の部分は強調され
ることになる。また、肺野部の細かい血管(放射線透過
量は比較的低い)の周囲が強調され、したがってこの血
管がより見やすい状態となる。このように、放射線透過
量の大きい場合により強く強調することにより、従来と
比べ観察、診断適性が優れた再生画像を得ることができ
ることとなる。
【0063】さらに、本発明の第3の放射線画像処理方
法は、上記第1の放射線画像処理方法の特徴と上記第2
の放射線画像処理方法の特徴との双方を備えたものであ
るため、双方の効果を奏し、これにより、観察、診断適
性の一層優れた再生画像を得ることができる。尚、本発
明を実際に適用するにあたっては、前述した(4)式あ
るいは(5)式を用いてもよく、解剖学的領域毎に異な
る処理を適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルムリーダの構成例を示した図である。
【図2】輝尽蛍光体パネルを用いたシステムの一構成例
を示した図である。
【図3】輝尽蛍光体パネルを用いた他のシステム構成例
を示した図である。
【図4】図2、図3にブロックで示す読取部23の構成
例を示した図である。
【図5】1枚のX線画像を構成する多数の画素のうち
縦、横にそれぞれn個並ぶn×n個の画素を模式的に示
した図である。
【図6】画素データSの取り得る値を0〜1023、ボ
ケマスクデータSmを511とした場合の、処理済デー
タをQ、および強調度|Q−S|を(5)式に従って求
めたグラフである。
【図7】画素値幅NMAX=1024,Sm=511,
A=14〜26(図中に記入),B=−60,C=50
の条件で計算した結果を示したグラフである。
【図8】別の計算例を示したグラフである。
【図9】Sm=511,A=16,B=−60(S−S
m>0,S−Sm<0で共通)C=64〜100(S−
Sm>0の場合;図中に記載)、C=100(S−Sm
<0の場合)の条件で計算した結果を示したグラフであ
る。
【図10】ボケマスクデータSmが種々に変化した場合
の計算例を示したグラフである。
【図11】ボケマスクデータSmが種々に変化した場合
の他の計算例を示したグラフである。
【図12】X線画像の一例(a)と、一点鎖線で示す1
ライン上の画素値曲線を表した図(b)である。
【図13】1ラインずつの画素値列から解剖学的領域の
判別を行なう場合のフローである。
【図14】画素値の頻度曲線(ヒストグラム)の一例を
表した図である。
【図15】図14に示すヒストグラムをスムージング処
理した後のヒストグラムを表した図である。
【図16】ヒストグラムと1ラインずつの画素値列の双
方から解剖学的領域の判別を行う場合のフローである。
【図17】ルックアップテーブルを用いて各解剖学的領
域毎に処理を行う場合のフローである。
【符号の説明】
3 レーザ走査系 5 受光素子アレイ 10 撮影機 12 被写体 15 輝尽蛍光体パネル 20 読取機 23 読取部 25 画像処理部 27 画像表示部 29 消去部 102 レーザビーム 106 集光体 108 光電子増倍管 110 A/D変換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 15/68 310 8420−5L G21K 4/00 L 8805−2G (72)発明者 石渡 健司 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 平野 秀幸 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を透過した放射線により形成され
    た画像を構成する多数の画素それぞれの放射線透過量を
    表わす多数の画素データに基づいて、前記画像上の所定
    の画素を取り巻く所定領域内の多数の画素にそれぞれ対
    応する多数の前記画素データを平均化することにより得
    られたボケマスクデータをSm、該所定の画素に対応す
    る前記画素データをS、該所定の画素に対応する処理済
    データをQとしたとき、|S−Sm|が大きくなるに従
    って強調度|Q−S|が単調増加から単調減少に転じる
    特性をもつ空間周波数処理を、前記所定の画素を順次変
    えて行うことを特徴とする放射線画像処理方法。
  2. 【請求項2】 被写体を透過した放射線により形成され
    た画像を構成する多数の画素それぞれの放射線透過量を
    表わす多数の画素データに基づいて、前記画像上の所定
    の画素を取り巻く所定領域内の多数の画素にそれぞれ対
    応する多数の前記画素データを平均化することにより得
    られたボケマスクデータをSm、該所定の画素に対応す
    る前記画素データをS、該所定の画素に対応する処理済
    データをQとしたとき、少なくとも|S−Sm|が所定
    値を越えない領域において、互いに同一の|S−Sm|
    における、前記画素データSが表わす第1の放射線透過
    量が前記ボケマスクデータSmが表わす第2の放射線透
    過量よりも大きい場合の強調度|Q−S|が、前記第1
    の放射線透過量が前記第2の放射線透過量よりも小さい
    場合の強調度|Q−S|よりも大きな値となる特性をも
    つ空間周波数処理を、前記所定の画素を順次変えて行う
    ことを特徴とする放射線画像処理方法。
  3. 【請求項3】 被写体を透過した放射線により形成され
    た画像を構成する多数の画素それぞれの放射線透過量を
    表わす多数の画素データに基づいて、前記画像上の所定
    の画素を取り巻く所定領域内の多数の画素にそれぞれ対
    応する多数の前記画素データを平均化することにより得
    られたボケマスクデータをSm、該所定の画素に対応す
    る前記画素データをS、該所定の画素に対応する処理済
    データをQとしたとき、|S−Sm|が大きくなるに従
    って強調度|Q−S|が単調増加から単調減少に転じる
    特性をもつとともに、互いに同一の|S−Sm|におけ
    る、前記画素データSが表わす第1の放射線透過量が前
    記ボケマスクデータSmが表わす第2の放射線透過量よ
    りも大きい場合の強調度|Q−S|が、前記第1の放射
    線透過量が前記第2の放射線透過量よりも小さい場合の
    強調度|Q−S|よりも大きな値となる特性をもつ空間
    周波数処理を、前記所定の画素を順次変えて行うことを
    特徴とする放射線画像処理方法。
  4. 【請求項4】 被写体を透過した放射線により形成され
    た画像を構成する多数の画素それぞれの放射線透過量を
    表わす多数の画素データに基づいて、前記画像上の所定
    の画素を取り巻く所定領域内の多数の画素にそれぞれ対
    応する多数の前記画素データを平均化することにより得
    られたボケマスクデータをSm、該所定の画素に対応す
    る前記画素データをS、該所定の画素に対応する処理済
    データをQ、P=S/Sm、Pの2次以上の関数をF2
    (P)、該関数F2 (P)よりも実質的に次数の低いP
    の関数をF1 (P)としたとき、式 Q=S×{F1 (P)/F2 (P)}/{F2 (1)/F1 (1)} を用いた空間周波数処理を、前記所定の画素を順次変え
    て行うことを特徴とする放射線画像処理方法。
  5. 【請求項5】 A,B,Cを定数としたとき、前記関数
    1 (P),F2 (P)が、それぞれ F1 (P)=A+B+C F2 (P)=A×P2 +B×P+C であることを特徴とする請求項4記載の放射線画像処理
    方法。
  6. 【請求項6】 前記画素データSと前記強調度|Q−S
    |との関係、もしくは前記画素データSと前記処理済デ
    ータQとの関係をモニタ画面上にグラフ表示し、該グラ
    フを変更する操作により該関係を変更することを特徴と
    する請求項1から5のうちいずれか1項記載の放射線画
    像処理方法。
  7. 【請求項7】 取り得る全ての画素データSおよびボケ
    マスクデータSmに対応する処理済画素データQをルッ
    クアップテーブルに記憶させておき、前記所定の画素に
    対応する画素データSおよびボケマスクデータSmに対
    応する処理済データQを前記ルックアップテーブルから
    読み出す操作を前記所定の画素を順次変えて行うことを
    特徴とする請求項1から6のうちいずれか1項記載の放
    射線画像処理方法。
  8. 【請求項8】 前記画像を構成する複数の解剖学的領域
    にそれぞれ属する画素もしくは画素データを別弁する第
    一の工程と、該複数の解剖学的領域毎に設定された関数
    形を用いて前記空間周波数処理を施す第二の工程とを備
    えたことを特徴とする請求項1から7のうちいずれか1
    項記載の放射線画像処理方法。
  9. 【請求項9】 前記第一の工程が、前記画像上の所定の
    方向に並ぶ多数の画素に対応する多数の画素データを該
    所定の方向にスムージング処理する工程と、該スムージ
    ング処理の行われた前記画素データを前記所定の方向に
    微分処理することにより微分データを求める工程と、該
    微分データの極大値及び/又は極小値に基づいて前記複
    数の解剖学的領域の境界の画素を求める工程とからなる
    ことを特徴とする請求項8記載の放射線画像処理方法。
  10. 【請求項10】 前記第一の工程が、前記画像を構成す
    る多数の画素に対応する多数の画素データの頻度曲線を
    求める工程と、該頻度曲線をスムージング処理する工程
    と、該スムージング処理の行われた前記頻度曲線が極小
    となる点の画素データを求める工程と、前記画像上の所
    定の方向に並ぶ多数の画素データのうち前記極小となる
    点の画素データに対応する画素を前記複数の解剖学的領
    域の境界とする工程とからなることを特徴とする請求項
    8記載の放射線画像処理方法。
  11. 【請求項11】 前記第一の工程が、前記画像を構成す
    る多数の画素に対応する多数の画素データの頻度曲線を
    求める工程と、該頻度曲線をスムージング処理する工程
    と、該スムージング処理の行われた前記頻度曲線が極小
    となる点の画素データを求めてこの極小となる点の画素
    データを前記複数の解剖学的領域の境界の画素データと
    する工程とからなることを特徴とする請求項8記載の放
    射線画像処理方法。
  12. 【請求項12】 前記被検体が人体の胸部であり、前記
    複数の解剖学的領域が、椎体及び横隔膜部、心臓部、肺
    野部、および前記被写体を透過しない放射線により形成
    された素通し部であることを特徴とする請求項8記載の
    放射線画像処理方法。
  13. 【請求項13】 前記画素データが、銀塩フィルムに形
    成された画像を光電的に読み取ることにより得られた画
    素データ、もしくは輝尽蛍光体に形成された潜像を読み
    取ることにより得られた画素データであることを特徴と
    する請求項1から12のうちいずれか1項記載の放射線
    画像処理方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009205699A (ja) * 2009-06-15 2009-09-10 Seiko Epson Corp 画像評価方法、画像評価プログラムを記録した媒体および画像評価装置
JP2010165379A (ja) * 2010-04-26 2010-07-29 Seiko Epson Corp 画像評価方法、画像評価プログラムを記録した媒体および画像評価装置
JP2017056039A (ja) * 2015-09-17 2017-03-23 株式会社島津製作所 画像処理装置、プログラムおよび放射線撮影装置

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