JPH0525186U - 熱交換器の水室 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱交換器の水室内にバッフルプレートを設
け、冷却水の各チューブへの流速配分を均一化し、異物
の突入を防いだ。 【構成】 熱交換器の水室内にバッフルプレートを設け
た。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は熱交換器の流速配分均一化及び異物対策に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の熱交換器を図２および図３に示す。 １は熱交換器、２はチューブ、３は管板、４は水室、５はパイプ、７はチュー ブインサートである。 熱交換器１の水室４への冷却水中の異物または、過流速によるチューブ２の損 傷を防ぐ対策として水室４の大形化管板３表面の特殊コーテイング、各チューブ ２入口へのチューブインサート７挿入等を行なっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のチューブの損傷対策は、冷却水中の異物の突入、流速の不均一を防止す るものではなく、受身的な対策と言える。又コスト的にも不利なものである。 本考案は、異物の突入を直接防止すると同時に、流速の均一化を計ろうとする ものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は前記従来の課題を解決したもので、熱交換器の水室内に各チューブへ の流速配分を均一化すると同時に異物の突入を防ぐバッフルプレートを設けた熱 交換器の水室である。

【０００５】 即ち、熱交換器の水室に流入した冷却水が直接管板及びチューブに至らぬよう 、バッファプレートを設置する。 そのバッファプレートは用途に応じて容易に取換えが可能な構造とした。

【０００６】

【作用】 熱交換器の水室に異物が流入しても、バッファプレートに当り、そのエネルギ を失い、管板およびチューブにダメージを与えることはない。

【０００７】 又、流速のアンバランス（一般的には中央が大，周囲が小）対策として、ハッ ファプレートの形状に工夫を加えることにより、管板表面部分の流速を均一化し 、極部的な過流速を防ぐ。

【０００８】

【実施例】

図１に本考案の一実施例を示す。 熱交換器の水室４内にバッフルプレート６を挿入し、図に示すように、パイプ ５に接続する。 水室４内に流入する冷却水は、まずバッフルプレート６に当り、流速分布を均 一とし、各チューブ２に至る。

【０００９】 水室４内にバッフルプレート６を設けることにより、異物が流入してもバッフ ルプレート６に当り、そのエネルギを失い、管板３及びチューブ２の損傷を防止 することができる。 又バッフルプレート６の形状を例えば湾曲とすることで、流速を均一化するこ とができる。

【００１０】

【考案の効果】

熱交換器の管板、チューブの損傷は、そのシステム全体に大きな影響を与える が、本考案によりそれらの損傷を防止することができる。又、装置としてもシン プルで、管板を取り外すことなく、着脱が可能であり、従来のものに比べ、コス ト的にも有利である。 更に流速が均一化されることにより、性能的にも所期の性能を発揮することが できる。 等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係る熱交換器断面図であ
る。

【図２】従来の熱交換器の断面図である。

【図３】図２のＡ部詳細図である。

【符号の説明】

１ 熱交換器 ２ チューブ ３ 管板 ４ 水室 ５ パイプ ６ バッフルプレート

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 熱交換器の水室内に各チューブへの流速
   配分を均一化すると同時に、異物の突入を防ぐバッフル
   プレートを設けたことを特徴とする熱交換器の水室。