JPH05249583A - 写真感光性材料用素材の製造方法とその装置 - Google Patents

写真感光性材料用素材の製造方法とその装置

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JPH05249583A
JPH05249583A JP4051397A JP5139792A JPH05249583A JP H05249583 A JPH05249583 A JP H05249583A JP 4051397 A JP4051397 A JP 4051397A JP 5139792 A JP5139792 A JP 5139792A JP H05249583 A JPH05249583 A JP H05249583A
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JP
Japan
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liquid
reaction
mixer
photosensitive material
photographic photosensitive
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Application number
JP4051397A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Hagiwara
俊幸 萩原
Katsuya Hashimoto
勝也 橋本
Masami Akiyama
正巳 秋山
Makio Tomita
満喜雄 富田
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Konica Minolta Inc
Konica Minolta Chemical Co Ltd
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Konica Minolta Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】反応速度が速い系であっても副生物の発生を極
力抑制する。 【構成】第1の液Aと第2の液Bとを反応させて写真感
光性材料用の素材を得る方法において、第1の液Aと第
2の液Bとを静的混合器1、2、3を用いて連続的に混
合させながら反応させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真感光性材料用素材
(中間体を含む)の製造方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】写真感光性材料用素材の中には、原料相
互を反応させて得るものがある。一般に、アセト酢酸エ
ステル、アセト酢酸アニライド、マロン酸エステル、ジ
メドンなどで代表される活性メチレン化合物があり、農
薬、医薬、染料、顔料のほか、写真感光材料用の中間体
として用いられている。又、これらのハロゲン化合物も
重要である。活性メチレン化合物は、塩素、臭素、塩化
スルフリルまたはN−クロルスクシンイミドなどのハロ
ゲン化試薬により容易にハロゲン化反応を起こさせるこ
とができる。
【0003】しかるに、ハロゲン化スルフリルをハロゲ
ン化反応物として用いる場合、活性メチレン化合物の溶
媒としてはクロロホルム、四塩化炭素、塩化メチレン、
ジククロエタン、トリクロロエタンまたはテトラクロロ
エタンなどのハロゲン系の溶媒が主に用いられる。
【0004】しかし、この種のハロゲン系溶媒は、人体
に対する影響が懸念されており、このために本出願人
は、先に特願平2−416394号として、ハロゲン系でない
溶媒を用いることを提案した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、同提案におけ
る実施例1に記載されているように、活性メチレン化合
物をハロゲン化試薬(塩化スルフリル)で、容器内で両
者をバッチ式で攪拌機により混合攪拌してハロゲン化反
応を行わせる場合には、たとえば2,2−ジクロル化合
物が副生物として生成する。さらに、ハロゲン系溶媒に
代えて、同実施例1に示すように、酢酸エチルを溶媒と
して用いる場合、ハロゲン系溶媒を用いる場合と比較し
て、小スケールでは、同レベルであるものの、大スケー
ルとした場合には、前記の副生物の発生量が多くなり、
結果として目的の活性メチレン化合物のハロゲン化物の
収率の低下を招き、かつ品質の低下も招く。副生物は、
目的物と構造が同じであるため、後工程で分離しにく
い。したがって高品質が絶対条件をもっている写真用素
材としては、副生物のかぎりなき低減化が要求されてい
る。なお、前記のハロゲン化反応は反応速度が、その半
減期として10分以内ときわめて速い。
【0006】したがって、本発明の第1の課題は、反応
速度が速い系であっても副生物の発生を極力抑制するこ
とにある。
【0007】一方、本発明者らは、この種の反応速度が
速い反応に際して、副生物の発生を極力抑制することに
は、スタチックミキサーなどの静的混合器を用いるのが
好適であることを知見した。
【0008】前述のように、この種の反応系では副生物
の発生を避けることが重要であり、反応に与かる各液を
ポンプにより静的混合器に圧送する必要がある。しか
し、ポンプを起動してその静的混合器まで流路内の圧送
送給量が安定するためには、ある時間を要する。圧送送
給量が不安定のまま、各液を静的混合器供給すると、反
応が不安定となり、製品として使用できない反応液とな
り、材料ロスを招き、かつ運転を円滑に行うことができ
ない問題を生じる。さらに、円滑な反応を行わせるため
には、運転の初期のみならず、定常運転時および反応の
末期においても、適切な各液の流量コントロールが必要
となる。
【0009】したがって、本発明の第2の課題は、運転
の初期、ならびに定常運転および末期運転において、反
応を安定して行わせ、材料ロスを減少させることにあ
る。
【0010】他方、静的混合器により連続的に反応混合
させるとき、後に水洗、中和、分離または濃縮などの操
作をバッチ式に行うとすれば、このバッチ後処理工程
が、律速工程となり、全体の処理速度が遅れる難点があ
る。
【0011】したがって、本発明の第3の課題は、全体
の処理速度を高めることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題は、第1
の液と第2の液とを反応させて写真感光性材料用の素材
を得る方法において、前記第1の液と第2の液とを静的
混合器を用いて連続的に混合させながら反応させること
で解決できる。
【0013】また、第1の液の流れの中に第2の液を添
加する、より好適には、静的混合器中で流動化している
第1の液の流れの中に、第2の液を添加することができ
る。さらに、前記第1の液に対して第2の液の反応に必
要な当量以下の量とを静的混合器を用いて連続的に混合
させながら反応させ、その後第2の液の残量を添加した
状態で、容器内で回分式で反応を完了させることができ
る。
【0014】一方、本発明は、第1の液が活性メチレン
化合物であり、第2の液がハロゲン化スルフリルであ
り、前記活性メチレン化合物の溶媒として、エステル
系、芳香族炭化水素系、脂肪族炭化水素系、エーテル
系、ケトン系およびニトリル系の各溶媒から選ばれた少
なくとも1種を用いる場合に特に有効である。
【0015】上記第2の課題は、第1の液と第2の液と
を反応させて写真感光性材料用の素材を得る装置におい
て、前記第1の液と第2の液との静的反応混合器と、こ
の反応混合器に前記第1の液と第2の液とを別々に圧送
する圧送手段と、各供給路の途中から分岐して各液の貯
槽に戻るリターン路と、前記各圧送手段の少なくとも起
動時からその圧送手段からの圧送流が安定するまで期
間、前記リターン路を介して対応する貯槽にリターンさ
せる制御手段とを設けたことで解決できる。この場合、
各圧送手段がポンプであることが有効である。さらに、
前記第1の液と第2の液との静的反応混合器と、この反
応混合器に前記第1の液と第2の液とを別々に圧送する
圧送手段と、各供給路の途中から分岐して各液の貯槽に
戻るリターン路と、前記各圧送手段と反応混合器との途
中にそれぞれ設けられた反応混合器への送給量検出器
と、前記各圧送手段の少なくとも起動時からその圧送手
段からの圧送流が安定するまで期間、前記リターン路を
介して対応する貯槽にリターンさせるとともに、各液の
反応混合器への送給開始後において少なくとも一方の液
の送給量を制御する制御手段とを設けることが好まし
い。また、この場合において、前記制御手段は、各液の
反応混合器への送給開始後において各液の送給量を、前
記各送給量検出器からの送給量検出信号に基づいて対応
する圧送手段の送り出し量をコントロールすることで制
御することができる。
【0016】さらに、前記第1の液と第2の液との静的
反応混合器と、この反応混合器に前記第1の液と第2の
液とを別々に圧送する圧送手段と、各供給路の途中から
分岐して各液の貯槽に戻るリターン路と、前記各圧送手
段と反応混合器との途中にそれぞれ設けられた反応混合
器への送給量検出器と、反応混合器の出側に設けた反応
度検出器と、前記各圧送手段の少なくとも起動時からそ
の圧送手段からの圧送流が安定するまで期間、前記リタ
ーン路を介して対応する貯槽にリターンさせるととも
に、各液の反応混合器への送給開始後において少なくと
も一方の液の送給量を制御し、かつ各液の反応混合器へ
の送給開始後において前記反応度検出器からの信号に基
づいて少なくとも一方の液の反応混合器への送給状態を
制御する制御手段を設けることが望ましい。
【0017】前記第3の課題は、第1の液と第2の液と
を反応させて写真感光性材料用の素材を得る装置におい
て、前記第1の液と第2の液との静的反応混合器と、こ
の連続反応混合器からの反応液を受けてこれを連続的に
処理する後処理設備とを備えたことで解決できる。この
場合の後処理設備としては、水洗、中和、分離、濃縮の
設備を挙げることができる。
【0018】
【作用】本発明の第1の具体例に従って、第1の液と第
2の液とを静的混合器を用いると、ともあれ混合形態が
円滑であり、副生物を生成させる前述の反応例のような
場合であっても、確実のその副生物の生成を防止でき
る。
【0019】一方、本発明の第2の具体例では、第1の
液と第2の液との静的反応混合器と、この反応混合器に
前記第1の液と第2の液とを別々に圧送する圧送手段
と、各供給路の途中から分岐して各液の貯槽に戻るリタ
ーン路とを設けて、前記各圧送手段の少なくとも起動時
からその圧送手段からの圧送流が安定するまで期間、前
記リターン路を介して対応する貯槽にリターンさせるの
で、流量が不安定の状態で反応混合器に圧送することを
防止でき、流量が安定した後に反応混合器に供給するの
で、反応混合器において当初から安定した反応をさせる
ことができる。したがって、製品とできない反応液とな
ることがなく、材料ロスがなくなる。また、副生物の発
生を好適に抑制できる。この場合、各圧送手段がポンプ
であるとのにおいて効果が顕著に現れる。
【0020】さらに、前記各圧送手段と反応混合器との
途中に反応混合器への送給量検出器を設けて、前記各圧
送手段の少なくとも起動時からその圧送手段からの圧送
流が安定するまで期間、前記リターン路を介して対応す
る貯槽にリターンさせるとともに、各液の反応混合器へ
の送給開始後において少なくとも一方の液の送給量を制
御すると、反応過程において反応量をコントロールする
ことができる。
【0021】この場合において、前記制御手段は、各液
の反応混合器への送給開始後において各液の送給量を、
前記各送給量検出器からの送給量検出信号に基づいて対
応する圧送手段の送り出し量をコントロールすることで
制御すると、制御が容易である。
【0022】他方、さらに、反応混合器の出側に反応度
検出器を付加して、前記各圧送手段の少なくとも起動時
からその圧送手段からの圧送流が安定するまで期間、前
記リターン路を介して対応する貯槽にリターンさせると
ともに、各液の反応混合器への送給開始後において少な
くとも一方の液の送給量を制御し、かつ各液の反応混合
器への送給開始後において前記反応度検出器からの信号
に基づいて少なくとも一方の液の反応混合器への送給状
態を制御すると、瞬時瞬時の反応率のコントロールの精
度をあげることができるし、また、トータルの反応の末
期または終点のコントロールを行うことができる。
【0023】本発明の第3具体例に従って、第1の液と
第2の液とをスタチックミキサーなどの静的反応混合器
の後段に、反応液を連続的に処理する後処理設備を設け
ると、全体の処理速度として、静的反応混合器の後段に
バッチ式の処理設備を設けて反応液を処理する場合に比
較して、後述の実施例でも示されているように、処理速
度が高まる。
【0024】
【実施例】以下本発明をさらに詳説する。また、本発明
は、発明思想として、静的混合器を用いて連続的に混合
させることを要旨とする第1の具体例と、リターン路を
用いて運転を安定化させることを要旨とする第2の具体
例と、静的混合器の後に後処理設備を設けて一連の操作
を連続的に行うことを要旨とする第3の具体例とを含む
ので、以下に項を分けて説明する。
【0025】〔第1の具体例〕図1は静的混合器とし
て、いわゆるスタチックミキサー(静止型混合器)を用
いた例で、3段のスタチックミキサー1、2、3が直列
に連設されているとともに、最上流にT字管5が設けら
れている。周知のように、スタチックミキサーは、板の
両端を90度捩じった形状のエレメント相互を、90度角度
をずらせて連設したもので、第1の液と第2の液とを流
通させるとき、機械的攪拌などと異なり、自らの液の運
動エネルギーにより混合するもので、フローミキサーの
一種のである。
【0026】かかる装置構成に下で、第1の液Aは図示
しないポンプにより圧送され、T字管5のライン上に沿
って流入される。第2の液Bは、同様に別のポンプによ
り圧送され、T字管5に直交的に流入される。
【0027】たとえば、前述のように、活性メチレン化
合物を塩化スルフリルなどのハロゲン化試薬によりハロ
ゲン化する場合には、活性メチレン化合物を第1液Aと
し、塩化スルフリルを第2液Bとすることができる。
【0028】この第1の液Aと第2の液Bとが、T字管
5内で合流すると、その合流位置から最終スタチックミ
キサー3の出口までが混合ゾーンとなり、混合が図ら
れ、反応性の系の場合反応が生じる。
【0029】図2は、第2実施例を示したもので、T字
管5内に第1スタチックミキサー1を設け、その下流に
順次、第2、第3および第4スタチックミキサー2、
3、4を連設したものである。
【0030】この例においては、T字管5内の第1スタ
チックミキサー1の合流個所から合流混合および反応が
生じるが、この合流個所の手前で、第1の液Aは既に激
しく流動化されているので、一層混合性が高まる。
【0031】図3は、第3実施例を示したもので、順次
連設されたT字管5、6、7内に第1スタチックミキサ
ー1、第2スタチックミキサー2、および第3スタチッ
クミキサー3を内装し、最後の直列管内に第4スタチッ
クミキサーを接続し、各T字管5、6、7から第2の液
Bを合流させるようにしたものである。
【0032】この例においては、T字管5、6、7内の
第1、第2および第3スタチックミキサー1、2、3の
合流個所から第2の液Bが添加される。この場合、第2
の液Bの全添加量を、適宜の割合で分割して添加し、第
2および第3の合流個所までにおいて混合がなされた混
合液に対して、第2の液Bを添加することにより、第1
例および第2例のように一気に添加する場合に比較し
て、混合反応を円滑に行うことができる。
【0033】本発明においては、後述の第2および第3
具体例も含めて、基本的に静的混合器であれば、スタチ
ックミキサー型のほか、ノズル混合器、オリフィス混合
器、インジェクター型混合器などを用いることができ
る。
【0034】図4はノズル型混合器8の例を示したもの
で、直管9内にノズルを挿入し、これを介して第2の液
Bを下流方向に吐出させることにより、第1の液Aと混
合させることができる。この例においても、図3に示し
た例と同様に、第2の液を多段添加できる。
【0035】反応する系において、主剤に対して添加剤
を当量分添加して、静的混合器内で反応を完了させるほ
か、第1の液に対して第2の液の反応に必要な当量以下
の量とを、前述の例などにより静的混合器を用いて連続
的に混合させながら反応させ、その後第2の液の残量を
添加した状態で、別の容器内で回分式で反応を完了させ
ることもできる。すなわち、図5に示すように、たとえ
ば第1の例の静的混合器により、第1の液Aに対して、
第2の液Bの反応に必要な当量B以下の量B1 を添加し
て連続的に混合させながら反応させ、これを反応槽10
に投入し、他方、第2の液の残量B2 を貯槽11から反
応槽10に投入し、この反応槽10内で機械的混合機、
たとえば攪拌混合機12により回分式で反応を完了させ
る。この図5に示す例においては、B1 量を当量Bのた
とえば95%、B2 量を当量の5%とすることができ
る。この場合、静的混合器からの液をまず反応槽10内
に供給し、後に貯槽11から液を添加してもよいし、同
時に供給添加してもよく、さらに予め反応槽10内に貯
槽11からの液を供給した後に、静的混合器からの液を
供給してもよい。
【0036】静的混合器のみで反応を完了させる場合に
は、静的混合器内で添加剤が過剰となり、また脈動の大
きいポンプを用いて圧送混合させると、副生物の生成量
が多くなることがあり、この場合には、図5に示す例が
好適である。しかも、静的混合器での混合反応制御また
は管理にさほどの精度が必要なくなり、たとえ別途攪拌
式の反応槽を用意するとしても、設備費を低減できる利
点がある。
【0037】〔第2の具体例〕図6〜図8は第2の具体
例の第1例を示したもので、順次経時的運転状態を示し
ている。
【0038】第1の液Aおよび第2の液Bは、それぞれ
貯槽21、22から圧送手段としてのポンプ23、24
により圧送されて、スタチックミキサーなどからなる静
的混合器からなる反応混合器29に導かれるようになっ
ている。また、その途中には三方弁27、28を介して
分岐し前記貯槽21、22にリターンする第1液リター
ン路32および第2液リターン路33が設けられてい
る。ポンプ23、24と三方弁27、28との間には、
圧力計または流量計25、26が送給量検出器として配
設されている。送給量検出器25、26は、ポンプの回
転数によって、きまった流量が吐出できる定量ポンプで
は、回転数を検出する回転数測定器であってもよいし、
又、たとえば、それに対応するインバータの周波数検出
器であってもよい。反応混合器29で反応を実質的に完
了した反応液は、回収タンク31に仕向け先の要求のあ
るまで、一時貯留される。さらに、その途中には、三方
弁30を介して分岐する第3リターン路34が構成され
ており、第1液リターン路32の途中に配設された三方
弁35に接続されている。
【0039】このように構成された装置においては、次
述のような運転が行われる。すなわち、まず、三方弁2
7、28を操作して、ポンプ23、24を起動させた
後、ポンプ23、24からの吐出流量が安定するまでの
期間は、図6に示すように、リターン路32、33を介
して貯槽21、22にリターンさせる。この場合におい
て、ポンプ23、24運転の安定が完了するまたはした
時点は、予め経験または試運転により設定しておくか、
流量計25、26の変動が無くなった時点とすることが
できる。
【0040】その後、ポンプ23、24からの吐出流量
が安定したならば、図7に示すように、各リターンを停
止して、第1の液Aおよび第2の液Bを反応混合器29
に供給して、そこにおいて両液を混合させて反応を開始
させる。反応した反応液は連続的に回収タンク31に回
収する。
【0041】この場合、反応混合器29に供給する各液
の流量はそれぞれ、図11に示すように、時間〜流量と
の相関で台形の変化をさせることが反応性を高めるまた
は安定させる点が好ましい。この流量の経時変化を行わ
せるためには、反応混合器29に供給を開始してから
も、各液のリターンを続行するものの、リターン量を経
時的に順次少なくして行くと、その分反応混合器29を
通る流量が順次増大する。この図6に示す初期の後、リ
ターンを停止し、各液を定量で反応混合器29に供給し
て、図7に示す定常運転に入る。その後、反応の末期に
なったならば、再びリターンを開始し、順次リターン量
を増大させて行き、逆に反応混合器29に供給する第1
液Aおよび第2液Bの量を順次低減して行き、最後に三
方弁27、28を切り換えて全量を各リターン路32、
33を介してリターンさせる。この場合、第2液Bの反
応混合器29への供給を停止した後に、反応混合器29
に残る反応液を第3リターン路34を介して貯槽21に
リターンさせるか、第3リターン路34の途中から系外
に排出することができる。この例において、定常運転期
間中に全量をリターンさせることなく、リターンを少量
行いながら反応混合を行うこともできる。
【0042】また、この第1例において、前述の制御
は、図示しない制御手段により制御されるようになって
いる。
【0043】上述の第1の運転例P1は、当初は反応混
合器29に各液共に供給しないで、ポンプ23、24の
運転が安定した後に始めて、反応混合器29に供給する
ようにしてあるが、ポンプ23、24として無脈動ポン
プを用いる場合(ただし若干の脈動は避けられず不安定
ではある)や、図11に示す初期段階においてゆっくり
流量を増大させる場合には、ポンプ23、24の起動か
ら直ちにリターンと反応混合器29への供給を開始する
ようにしてもよい(運転例P2)。
【0044】したがって、本発明の請求項8、請求項1
0および請求項12にいう「少なくとも起動時からその
圧送手段からの圧送流が安定するまでの期間」とは、
反応混合器に供給するまでの期間、反応混合器による
反応を開始しその反応が安定して定常運転に入るまでの
期間の両者を含んで言う。
【0045】図9は第2例を示したもので、図6〜図8
に示した第1の例に対して、さらに比率制御器40を付
加するとともに、ポンプとしてその送り出し量をコント
ロールできる、たとえばインバーターポンプを用いた例
である。すなわち、この第2例においても、第1例と同
様の運転を行うことができるが、図11に示す運転過程
において、その都度、流量計25、26からの流量信号
を取り込んで、比率制御器40により対応する各ポンプ
23A、24Aの回転数制御(流量制御)するととも
に、第1の液Aおよび第2の液Bの反応混合器29への
供給量を、各時点で常に所定の比率となるように、流量
計25、26からの流量信号を比較しながら、各ポンプ
23A、24Aに対する回転数制御における流量補正信
号を与える既知濃度液コントローラーを付加したもので
ある。
【0046】この場合、図11に示す流量パターンを予
め比率制御器40内に内蔵させておき、その流量パター
ンをトレースするように動作させるようにするのが望ま
しい。流量コントロールおよび比率制御の具体例は、P
ID操作などの適宜の方式を採用できる。
【0047】図10は第3例を示したもので、図9に示
す例に対して、第1液Aの供給路および第2液の供給路
に、それぞれ温度計41、42を設けるとともに、反応
混合器29の出側に本発明にいう反応度検出器としての
温度計43を設けるとともに、各温度計41、42、4
3からの信号を受けて、第2液Bのポンプ24Aに対し
て運転を指令する反応終点制御器34を設けたものであ
る。
【0048】この第3例において、各液A、Bの温度は
反応性に影響を与えるとともに、反応混合器29から出
た反応液の温度は、反応熱との関係で反応度の指標とな
る。
【0049】一方、反応度を判断するのに際して、温度
測定に代えて電気伝導度などによってもよい。
【0050】このように構成された装置においては、図
9に示す第2例と同様の制御を行うとともに、図11に
示す初期から末期までの期間、少なくとも末期期間にお
いて、各温度計41、42、43により各液の温度を検
出し、反応終点制御器44により、温度計43からの反
応液温度と第1および第2液の温度との比較してこれに
基づいて瞬時反応率を逐次判断し積算し、その総反応率
が所定の反応率となった時点で終点として、反応混合器
29への各液の供給を停止する。
【0051】この場合、反応終点末期のみならず、初期
および定常期においても、常時または間欠的に瞬時反応
率を測定して、リターン量の制御、あるいは反応混合器
29への供給量をコントロールすることができる。
【0052】他方、この第3例は、少なくとも一方の液
の濃度が不明であり、また貯槽にある液量が不明である
場合において有効である。たとえば、第1液Aの濃度が
不明である場合においても、少なくとも他方の濃度既知
の第2液B系統の流量制御を所定の反応率となるように
行う限り、所定の比率をもって反応させることができ、
経時的に品質の安定した反応液を得ることができる。し
かも、たとえ第1液の流量変動が大きいとしても、これ
に追従させて第2液Bの流量をコントロールすること
で、同様に経時的に均一な反応液を得ることができる。
【0053】ところで、第2の具体例の各例において、
主剤、たとえば第1の液A側の圧送手段の圧送流が安定
するまでの間、第1リターン路32とともに、あるいは
第3リターン路34単独で、第1の液Aをリターンさせ
ることができる。次いで、第2の液Bと第1の液Aの流
量が安定したならば、第2の液Bの反応混合器29への
供給を開始できる。この第2の液Bの供給開始後、反応
液が三方弁30に至るタイミングで、三方弁30を切替
え、第3リターン路34を閉じ、回収タンク31への回
収を開始することができる。また、三方弁30の切替え
開始までに第3リターン路34に残る第1の液Aは、貯
槽21に回収できる。
【0054】〔第3の具体例〕この第3の具体例を、図
12〜図14に示した。図12は第3の具体例の第1例
を示したもので、反応混合器29までは、第2の具体例
の第1例と同一である。したがって、詳述をしない。
【0055】第3の具体例においては、図12に示すよ
うに、反応混合器29の後段には、三方弁50およびス
タチックミキサーからなる中和用混合器51が設けられ
おり、この中和用混合器51で中和が図られた処理済液
は前述の回収タンク31に回収される。中和液Cは、そ
の貯槽52からポンプ53により三方弁50を介して中
和用混合器51に供給される。
【0056】中和用混合器51としては、静的混合器を
用いるので好ましく、たとえば図15に示す態様とする
ことができる。すなわち、2段のスタチックミキサー5
1a、51bのみを設け、混合液A/Bと中和液Cとを
T字管51c内で直交的に合流させ、主にスタチックミ
キサー51a、51bで混合を図るものである。
【0057】このように構成された装置においては、前
述の第2の具体例と同様の反応混合運転を行うことがで
きる。
【0058】ところで、前述の反応系の例では、中和す
ることが必要となることが多い。そこで、図12に示す
ように、中和剤Cをその貯槽52からポンプ53によ
り、三方弁50を介して、第1液Aおよび第2液Bの反
応混合器29に供給するとほぼ同時に供給する。これに
より反応混合液29により得られた反応液に対して連続
的に、中和用混合器51において中和されて回収タンク
31に回収できる。
【0059】図13は、さらにたとえばカール式(振動
板塔)などの連続抽出器54を中和用混合器51の次段
に設けたもので、連続抽出器54において、H2 Oを添
加して、不純物を分離洗浄し、洗浄した液を回収タンク
31に回収した例である。
【0060】図14はさらに別の例を示したもので、連
続抽出器54の次段にたとえば薄膜式などの蒸発濃縮装
置55を設けて、濃縮液を回収タンク31に回収する例
である。
【0061】(その他)本発明例において、たとえば、
活性メチレン化合物を塩化スルフリルなどのハロゲン化
試薬によりハロゲン化する場合には、活性メチレン化合
物の溶液を第1液Aとし、塩化スルフリルを第2液Bと
することができる。
【0062】本発明は、反応の半減期が10分以内、特
に5分以内の系に対して好適に適用できる。また、具体
的に前述の出願に係る反応系などのハロゲン化反応のほ
か、アミド化反応、カップリング反応、加水分解反応な
どに適用できる。本発明に係るこの種の反応系におい
て、第1の液およびまたは第2の液として複数の材料で
ある場合も含む。
【0063】上記各例において、各液の量にもよるが、
反応系の添加剤を流す過程において、主剤を途中から添
加するようにしてもよい。また、各例において、合流開
始位置から混合器の出口までの圧力損失ΔPは0.01kg/
cm2 G以上、望ましくは0.1kg/cm2 G以上、特に0.5 k
g/cm2 G以上が好適である。この圧力損失は、管の内
面の粗度にも関係するが、主に静的混合器の混合特性に
依存する。さらに、混合ゾーンの長さとしては、6〜80
00mmが、内径は3〜300mm が好ましい。また、レイノル
ズ数としては、2000以上が好ましい。
【0064】一方、前述のように、本発明は、第1の液
が活性メチレン化合物であり、第2の液がハロゲン化ス
ルフリルであり、前記活性メチレン化合物の溶媒とし
て、エステル系、芳香族炭化水素系、脂肪族炭化水素
系、エーテル系、ケトン系およびニトリル系の各溶媒か
ら選ばれた少なくとも1種を用いる場合に、その副生物
の生成を防止するのに特に有効に適用される。
【0065】ここに活性メチレン化合物とは、ニトロ
基、カルボニル基、スルホン基、シアノ基、スルフィル
基、イミノ基およびフェニル基等の不飽和官能基と結合
した飽和炭化水素を有する化合物であり、その酸性度
(pKa値)は4から17が好ましい。活性メチレン化
合物のpKa値は、Herbert O.Houseの
MODERN SYNTHETIC REACTION
S Second Edition428ぺージ(広川
書店)、特開昭50−13041,同56−15193
7号等に記載されている。pKa値が4から17の範囲
にある活性メチレン化合物としては、脂肪族ニトロ化合
物(例えば、ジニトロメタン、ニトロエタン、ニトロメ
タン等)、シアノ酢酸化合物(例えば、シアノ酢酸メチ
ル、シアノ酢酸エチル、シアノ酢酸アニライド、シアノ
アセチルクマロン等)、脂肪族ジシアノ化合物(マロノ
ジニトリル等)、β−ジケトン化合物(アセチルアセト
ン、ベンゾイルアセトン、ジメドン等)、β−ケト酢酸
化合物(アセト酢酸メチル、ピバロイル酢酸エチル、ベ
ンゾイル酢酸メチル、アセト酢酸アニリド、ピバロイル
酢酸アニリド、ベンゾイル酢酸アニリド等)、ジカルボ
ン酸化合物(マロン酸ジエチル、マロン酸ジアニリド
等)、複素環化合物(5−ピラゾロン、ピラゾロアゾー
ル等)等が挙げられる。さらに好ましくは、下記一般式
(1)で表されるβ−ケト酢酸化合物および、一般式
(2)または一般式(3)で表されるピラゾロトリアゾ
ール化合物である。
【0066】
【化1】
【0067】式中、R1 はアルキル基、シクロアルキル
基またはアリコール基を表わし、Xは水素原子、ハロゲ
ン原子、アルキル基またはアルコキシ基を表わし、R2
は水素原子または置換基を表し、mは0から4の整数を
表す。mが2以上のときm個のR2 は同じであっても異
なっていてもよい。また、R1 ,R2 またはXが2値〜
4値の連結基となって一般式(1)で表される化合物の
2〜4量体を形成してもよい。
【0068】一般式(1)をさらに詳しく説明すると、
1 は好ましくは炭素原子数1〜30の直鎖又は分岐の
アルキル基、シクロアルキル基またはフェニル基を表
し、更に好ましくは3級アルキル基または4−アルコキ
シフェニル基であり、最も好ましくはt−ブチル基また
は4−メトキシフェニル基である。これら各基は、置換
基を有するものを含み、該置換基としては、ハロゲン原
子、アルキル基、アリール基アルコキシ基、アリールオ
キシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、カルバモイ
ル基、スルファモイル基、アシルアミノ基、スルホンア
ミド基、アルキルオキシカルボニル基、ニトロ基、シア
ノ基、ヒドロキシル基、アミノ基、アルキルアミノ基、
アリールアミノ基等が挙げられる。
【0069】本発明においてXは水素原子、ハロゲン原
子またはアルコキシ基を表すことが好ましく、特に好ま
しくは塩素原子または炭素原子数1〜24のアルコキシ
基である。アルコキシ基は置換基を有するものを含み、
上述のR1 で表される基の置換法として挙げたものが例
示できる。
【0070】R2 で表される置換法としては、例えば、
ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子等)、炭素原子数
1〜20のアルキル基、アリール基、アルコキシ基、ア
リールオキシ基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、
カルバモイル基、スルファモイル基、アシルオキシ基、
アミノ基(例えばエチルアミノ、アニリノ)、アルキル
チオ基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、シアノ
基、アルコキシカルボニル基、アルキルオキシカルボニ
ルアミノ基、イミド基、アルキルスルホニル基、アリー
ルスルホニル基、ヘテロ環基等が挙げられる。
【0071】これらの基はさらに置換基を有するものを
含み、置換基としてはR1 で表される基の置換基と同様
のものが挙げられる。本発明においてR2 はアルシアミ
ノ基、スルホンアミド基アルコキシカルボニル基、スル
ファモイル基またはカルバモイル基である事が好まし
い。一般式(1)で表される化合物は前述の如く2〜4
量体となってもよいが、単量体また2量体が好ましい。
一般式(1)で表されるβ−ケト酢酸化合物は、米国特
許3,384,657号、特開昭56−30127号、
同59−206385号、同63−123047号等に
記載されている方法により容易に合成できる。
【0072】
【化2】
【0073】式中、R3 およびR4 はそれぞれ水素原子
又は置換基を表す。R3 またはR4で表される置換基と
しては特に制限はないが、代表的には、アルキル、アリ
ール、アニリノ、アシルアミノ、スルホンアミド、アル
キルチオ、アリールチオ、アルケニル、シクロアルキル
等の各基が挙げられるが、この他にもハロゲン原子、シ
クロアルケニル、アルキニル、複素環、スルホニル、ス
ルフィニル、ホスホニル、アシル、カルバモイル、スル
ファモイル、シアノ、アルコキシ、アリールオキシ、複
素環オキシ、シロキシ、アシルオキシ、カルバモイルオ
キシ、アミノ、アルキルアミノ、イミド、ウレイド、ス
ルファモイルアミノ、アルコキシカルボニル、アリール
オキシカルボニル、複素環チオの各基、ならびにスピロ
化合物残基、有橋炭化水素化合物残基等が挙げられる。
【0074】R3 またはR4 で表されるアルキル基とし
ては、炭素原子1〜32のものが好ましく、直鎖でも分
岐でもよい。一般式(2)または一般式(3)で表され
る、ピラゾロトリアゾール化合物は、ジャーナル・オブ
・ザ・ケミカル・ソサイアティ(journal of
the Chemikal Society),パー
キン(Perkin)1(1977),2047〜20
52、米国特許3,725,067号、特開昭59−9
9437号、同58−42045号、同59−1625
48号、同59−171956号、同60−33552
号、同60−43659号、同60−172982号、
同60−1907769号、同62−209457号及
び同63−307453号等に記載されており、さらに
それらにそれらを参考にして合成することができる。
【0075】以下に、本発明で用いられる、活性メチレ
ン化合物の具体例を示すが、本発明はこれらにより限定
されない。
【0076】
【化3】
【0077】
【化4】
【0078】
【化5】
【0079】
【化6】
【0080】
【化7】
【0081】本発明に用いられるハロゲン化スルフリル
としては、塩化スルフリル、スルフリルクロロフルオラ
ロイド等が好ましく、特に塩化スルフリルが好ましい。
【0082】本発明に用いられる溶媒はエステル系溶媒
(例えば、酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸ブチル、プロ
ピイオン酸メチル、プロピオン酸エチル等)、芳香族炭
化水素系溶媒(例えば、ジエチルエーテル、ジーiso
−オクタン等),エーテル系溶媒(例えば、ジエチルエ
ーテル、ジーiso−プロピルエーテル、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン等)、ケトン系溶媒(例えば、アセ
トン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン
等)、ニトリル系溶媒(例えば、アセトニトリル、プロ
ピオニトリル等)等が挙げられるが、エステル系溶媒ま
たは芳香族炭化水素系溶媒が好ましい。これらは、2種
以上混合して使用してもよい。本発明に用いられる溶媒
の使用量は、活性メチレン化合物に対して重量で1〜1
00倍であることが好ましく、更に好ましくは2〜20
倍である。
【0083】反応温度については特に制限は無いが、温
度が低すぎると反応が遅くなり、高すぎると分解反応が
進行することから、−20℃から100℃が好ましく、
更に好ましくは−10℃〜70℃である。
【0084】本発明においてハロゲン化スルフリルの使
用量は目的とする生成物により異なるが、例えばモノハ
ロゲン体を得る場合には、原料1モルに対して0.5〜
1.5モル使用されることが好ましく、更に好ましくは
0.8〜1.2モルである。
【0085】また、例えばジハロゲン体を得る場合には
原料1モルに対して1.5モル以上使用されることが好
ましく、更に好ましくは1.8〜2.5モルである。
【0086】〔実施例および比較例〕次に実施例および
比較例を示して本発明に効果を明らかにする。 <実施例1>前記の例示化合物(20)〔5’−(3−ドデ
シルスルホニル−2−メチルプロピオニルアミノ)2’
−メトキシ−4,4−ジメチル−3−オキソペンタンア
ニリド〕49.3kgを酢酸エチル200 リットルに溶解し、24
0 リットルの溶液を得て、これを内温が10〜15℃になる
ように冷却した。一方、塩化スルフリルSO2Cl2を11.7kg
(7.0リットル) 用意した。これらの溶液を図2に示す例
の3段のみのスタチックミキサー(3/4インチ管、1
8エレメント、540 mm)に、酢酸エチル溶液20リット
ル/分、塩化スルフリル0.95リットル/分の流量で、定
量ポンプを用いて、通過させて反応物を得た。このとき
の圧力損失は、1.5 kg/cm2 G、レイノルズ数は2×1
4 であった。この反応物を中性になるまで水洗し、酢
酸エチル層を減圧下で留去し、淡褐色油状の目的物、す
なわち2−クロル−5’−(3−ドデシルスルホニル−
2−メチルプロピオニルアミノ)2’−メトキシ−4,
4−ジメチル−3−オキソペンタンアニリドを52kg得
た。得られたこの目的物を高速液体クロマトグラフィー
により分析を行ったところ、次記の収量となった。 原料 0.4 % 目的物 99.0 % 副生物 0.1 % <実施例1a>前記の例示化合物(20)〔5’−(3−ド
デシルスルホニル−2−メチルプロピオニルアミノ)
2’−メトキシ−4,4−ジメチル−3−オキソペンタ
ンアニリド〕56.7g を酢酸エチル230 ミリリットルに溶
解し、276 ミリリットルの溶液を得て、これを内温が10
〜15℃になるように冷却した。一方、塩化スルフリルSO
2Cl2を13.5g(8.1 ミリリットル) 用意した。これらの溶
液を図2に示す例の3段のみのスタチックミキサー(5m
m 管、18エレメント、150 mm)に、酢酸エチル溶液50
0 ミリリットル/分、塩化スルフリル23.8ミリリットル
/分の流量で、定量ポンプを用いて、通過させて反応物
を得た。このときの圧力損失は、0.01 kg /cm2 G、レ
イノルズ数は2×103 であった。この反応物を中性に
なるまで水洗し、酢酸エチル層を減圧下で留去し、淡褐
色油状の目的物、すなわち2−クロル−5’−(3−ド
デシルスルホニル−2−メチルプロピオニルアミノ)
2’−メトキシ−4,4−ジメチル−3−オキソペンタ
ンアニリドを60g 得た。得られたこの目的物を高速液
体クロマトグラフィーにより分析を行ったところ、次記
の収量となった。 原料 0.5 % 目的物 98.8 % 副生物 0.1 % <実施例1b>前記の例示化合物(20)〔5’−(3−ド
デシルスルホニル−2−メチルプロピオニルアミノ)
2’−メトキシ−4,4−ジメチル−3−オキソペンタ
ンアニリド〕56.7kgをクロロホルム230 ミリリットルに
溶解し、276 ミリリットルの溶液を得て、これを内温が
10〜15℃になるように冷却した。一方、塩化スルフリル
SO2Cl2を13.5g(8.1 ミリリットル) 用意した。これらの
溶液を図2に示す例の3段のみのスタチックミキサー
(5mm 管、18エレメント、150 mm)に、酢酸エチル溶
液500 ミリリットル/分、塩化スルフリル23.8ミリリッ
トル/分の流量で、定量ポンプを用いて、通過させて反
応物を得た。このときの圧力損失は、0.01 kg /cm
2 G、レイノルズ数は2×103 であった。この反応物
を中性になるまで水洗し、酢酸エチル層を減圧下で留去
し、淡褐色油状の目的物、すなわち2−クロル−5’−
(3−ドデシルスルホニル−2−メチルプロピオニルア
ミノ)2’−メトキシ−4,4−ジメチル−3−オキソ
ペンタンアニリドを60g 得た。得られたこの目的物を
高速液体クロマトグラフィーにより分析を行ったとこ
ろ、次記の収量となった。 原料 0.1 % 目的物 98.8 % 副生物 0.8 % <比較例1>前述の例示化合物1の56.7gを酢酸エチル
230 ミリリットルに溶解し、内温を10〜15℃になるよう
に氷冷した後、塩化スルフリルを13.5gを20分間で滴
下した。さらに、30分間同温で攪拌した後、反応液が
中性になるまで水洗し、酢酸エチル層を減圧下で留去
し、淡褐色油状の実施例1と同一の目的物を61.9g得
た。
【0087】得られたこの目的物を、同様に高速液体ク
ロマトグラフィーにより分析を行ったところ、次記の収
量となった。
【0088】 原料 0.8 % 目的物 98.6 % 副生物 0.2 % <比較例2>比較例1において、反応溶媒を酢酸エチル
からクロロホルムに変更した以外は、全く同様にして反
応を行った。この目的物を、同様に高速液体クロマトグ
ラフィーにより分析を行ったところ、次記の収量となっ
た。 原料 0.1 % 目的物 98.2 % 副生物 1.0 % <比較例3>前述の例示化合物1の50kgを酢酸エチル20
0 リットルに溶解し、内温を10〜15℃になるように氷冷
した後、塩化スルフリルを11.7kgを20分間で滴下し
た。さらに、30分間同温で攪拌した後、反応液が中性
になるまで水洗し、酢酸エチル層を減圧下で留去し、淡
褐色油状の実施例1と同一の目的物を51kg得た。得られ
たこの目的物を、同様に高速液体クロマトグラフィーに
より分析を行ったところ、次記の収量となった。 原料 0.1 % 目的物 87.5 % 副生物 7.4 % <実施例2>前述の例示化合物1の50kgを酢酸エチル20
0 リットルに溶解し、240 リットルの溶液を得て、これ
を内温が10〜15℃になるように冷却した。一方、塩化ス
ルフリルSO2Cl2を6.7 リットル用意した。これらの溶液
を図2に示す上流側2段のみのスタチックミキサー(3
/4インチ管、18エレメント)に、安価にマグネット
ギアポンプを用いて、通過させて反応物を得た。この反
応物を、図5に示すように、残りの塩化スルフリル0.3
リットルをポンプを用いて10分間かけて落とし込んだ。
その後、その反応液を中性になるまで水洗し、酢酸エチ
ル層を減圧下で留去し、淡褐色油状の上記目的物を52
kg得た。得られたこの目的物を高速液体クロマトグラフ
ィーにより分析を行ったところ、次記の結果を得た。 原料 0.4 % 目的物 98.9 % 副生物 0.2 % (考察)上記実施例1、2および比較例1〜3の結果を
めとめると、次記の表1に通りである。
【0089】
【表1】
【0090】この表1に沿って、実施例1、1a、1b
と比較例1、2との目的物の収率を比較すると結果とし
てスケールの大小に関係なく目的物の収率が高いことが
わかった。又、副生成物の低減化も図られていることが
わかった。また、実施例2の態様によっても、実施例1
と同等の結果を得ていることがわかる。
【0091】<実施例3>図6〜図8に示す態様におい
て、前述の運転例P1により運転した。ポンプ23、2
4を起動させて、前記ハロゲン化反応に与かる例示化合
物1の第1液Aを20リットル/分、塩化スルフリルの第
2液Bを0.61リットル/分で循環させ、各流量 が安
定したことを流量計25、26でそれぞれ確認した後、
同時に三方弁27、28を切替え、反応混合器29によ
る反応混合を開始した。30〜100 分後、三方弁27、2
8を同時に切替え、リターンさせながら送液を停止し
た。後に、回収タンク31により回収した反応液を分析
したところ、リターンさせず単に当初から各液を一定量
として反応させた場合に比較して、未反応原料および副
生物が、それぞれ5 〜10%、2 〜3 %減少し、反応収率
および品質が向上したことを知見した。
【0092】<実施例4>図9に示す態様により運転し
た。ポンプ23A、24Aを起動させて、前記ハロゲン
化反応に与かる第1液Aを5リットル/分、第2液Bを
0.15リットル/分で循環 させ、 各流量が安定したこ
とを流量計25、26でそれぞれ確認した後、同時に三
方弁27、28を切替え、反応混合器29による反応混
合を開始した。次いで、各流量が20リットル/分、0.6
リットル/分まで10分間かけて増加させて定常運転に
移行した。この定常運転終了後、逆に同様な割合で流量
を順次低減させて反応を終了させた。回収した反応液を
分析したところ、実施例3とほぼ同様の優れた反応収率
および品質を得ることができた。
【0093】<実施例5>図10に示す態様により運転
した。ポンプ23A、24Aを起動させて、前記ハロゲ
ン化反応に与かる未知の濃度の第1液Aを20リットル/
分、既知濃度の第2液B を0.61リットル/分で循環さ
せ、各流量が安定したことを流量計25、26で それ
ぞれ確認した後、同時に三方弁27、28を切替え、反
応混合器29による反応混合を開始した。次いで、各流
量が20リットル/分、0.6 リットル/分まで15分間かけ
て増加させて定常運転に移行した。この定常運転過程に
おいて、予め設定した総反応率99%となるまで、各温度
信号に基づいて定常反応を続行した。総反応率が99%と
なった時点で、流量の低減を順次行い、三方弁27、2
8を同時に切替えリターンを開始してある時間後送液を
停止した。回収した反応液を分析したところ、第1液の
濃度を予め測定してから各液の流量を計算して運転を行
う場合とほぼ同等の優れた反応収率および品質を得るこ
とができた。
【0094】<実施例6>実施例5の温度計に代えて、
電気伝導度を測定して同様の運転を行った。結果は、実
施例5と実質的に同一であった。
【0095】<実施例7>図12に示す態様において、
前述の運転例P1により運転した。ポンプ23、24を
起動させて、前記ハロゲン化反応に与かる第1液Aを20
リットル/分、第2液を0.61リットル/分で循環させ、
各流量が安定したことを流量計25、26でそれぞれ確
認した後、同時に三方弁27、28を切替え、反応混合
器29による反応混合を開始した。この反応混合器29
は、図2に示すもので、その寸法は3/4インチのエレ
メントを18個使用し、全体の長さが540 mmのものを3
段のみ設けたものである。各液A、Bの反応混合器29
への供給開始と同時に、NaOH水溶液を三方弁50を
介して中和用混合器51に20リットル/分で供給し、
中和および水洗を行い、続いて回収タンク31に回収し
た。この場合の中和用混合器51は、図5に示すよう
に、前記と同一のエレメントを2段設けたものである。
【0096】その結果、反応混合器29のみを設けて、
その反応混合液を直接回収タンク31に回収する場合に
は、その回収タンク31において水洗を行うことが必要
となり、この場合には後述の表2に示すように、後処理
時間が約14時間であったのに対して、同表に示すよう
に、後処理時間が約7時間と半減させることができた。
また、使用する中和剤の量も大幅に減少させることがで
きた。その後は、酢酸エチル層を減圧下で留出させて、
淡褐色油状の目的物を得ることができた。
【0097】<実施例8>図13に示す設備により、中
和処理後に、さらにカール式抽出塔54を用いて、連続
的に水層分離を行い、回収タンク31に回収した。その
後は、酢酸エチル層を減圧下で留出させて、淡褐色油状
の目的物を得ることができた。
【0098】<実施例9>図14に示す設備により、中
和処理後に、さらにカール式抽出塔54を用いて、連続
的に水層分離を行い、続いて薄膜式蒸発濃縮装置55に
より酢酸エチル層を減圧下で留出させて、淡褐色油状の
目的物を得て、これを回収タンク31に回収した。
【0099】(結果)上記実施例7〜9における後処理
時間を、後処理を行わない、すなわち単に反応混合器9
のみを用いた場合と比較した結果を、表2に示した。
【0100】
【表2】
【0101】この結果から、本発明の第3の具体例に従
って、後処理設備を反応混合器に連続化させることによ
り、連続反応混合器の特性が大いに発揮でき、後処理時
間の短縮を図ることができることが判る。
【0102】
【発明の効果】以上の通り、本発明の第1の具体例によ
れば、運転の初期、ならびに定常運転および末期運転に
おいて、反応を安定して行わせることことができるなど
の利点がもたらされる。
【0103】また、第2の具体例によれば、反応速度が
速い系であっても、混合反応を確実に行い、副生物の発
生を極力抑制することができるなどの利点がもたらされ
る。
【0104】さらに、第3の具体例によれば、後処理時
間を短縮させ、または後処理を一切不要とし、全体の処
理をきわめて円滑および迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1具体例の静的混合器の第1の例の
概要図である。
【図2】本発明の静的混合器の第2の例の概要図であ
る。
【図3】本発明の静的混合器の第3の例の概要図であ
る。
【図4】本発明の静的混合器の第4の例の概要図であ
る。
【図5】本発明の静的混合器と回分式反応器との組み合
わせた第4の例の概要図である。
【図6】本発明の第2の具体例に係る装置の第1例の初
期運転状態説明図である。
【図7】本発明の装置の第1例の定常運転状態説明図で
ある。
【図8】本発明の装置の第1例の末期運転状態説明図で
ある。
【図9】本発明の装置の第2例の運転状態説明図であ
る。
【図10】本発明の装置の第3例の運転状態説明図であ
る。
【図11】各液の流量の変化グラフ例である。
【図12】本発明の装置の第1例の設備例の説明図であ
る。
【図13】本発明の装置の第2例の設備例の説明図であ
る。
【図14】本発明の装置の第3例の設備例の説明図であ
る。
【図15】本発明に係る中和用混合器の例の概略断面図
である。
【符号の説明】
1、2、3、4…スタチックミキサー、5、6、7…T
字管、8…ノズル型混合器、10…反応槽、12…攪拌
機、21、22…貯槽、23、24…ポンプ、23A、
24A…インバーターポンプ、25、26…流量計、2
7、28…三方弁、29…反応混合器、30…三方弁、
31…回収タンク、32、33、34…リターン路、4
0…比率制御器、41、42…温度計、43…温度計
(反応度検出器)、44…既知濃度液コントローラー、
51…中和用混合器、54…連続抽出器、55…蒸発濃
縮装置、A…第1の液、B…第2の液、C…中和液。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋山 正巳 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 富田 満喜雄 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の液と第2の液とを反応させて写真感
    光性材料用の素材を得る方法において、 前記第1の液と第2の液とを静的混合器を用いて連続的
    に混合させながら反応させることを特徴とする写真感光
    性材料用素材の製造方法。
  2. 【請求項2】第1の液の流れの中に第2の液を添加する
    請求項1記載の写真感光性材料用素材の製造方法。
  3. 【請求項3】静的混合器中で流動化している第1の液の
    流れの中に、第2の液を添加する請求項1記載の写真感
    光性材料用素材の製造方法。
  4. 【請求項4】静的混合器における合流開始位置からその
    混合器の出口までの圧力損失が0.01kg/cm2 G以上であ
    る請求項1記載の写真感光性材料用素材の製造方法。
  5. 【請求項5】静的混合器内の流れの状態がレイノルズ数
    で2000以上である請求項1記載の写真感光性材料用素材
    の製造方法。
  6. 【請求項6】第1の液が活性メチレン化合物であり、第
    2の液がハロゲン化スルフリルであり、前記活性メチレ
    ン化合物の溶媒として、エステル系、芳香族炭化水素
    系、脂肪族炭化水素系、エーテル系、ケトン系およびニ
    トリル系の各溶媒から選ばれた少なくとも1種を用いる
    請求項1記載の写真感光性材料用素材の製造方法。
  7. 【請求項7】第1の液と第2の液とを反応させて写真感
    光性材料用の素材を得る方法において、 前記第1の液に対して第2の液の反応に必要な当量以下
    の量とを静的混合器を用いて連続的に混合させながら反
    応させ、その後第2の液の残量を添加した状態で、容器
    内で回分式で反応を完了させることを特徴とする写真感
    光性材料用素材の製造方法。
  8. 【請求項8】第1の液と第2の液とを反応させて写真感
    光性材料用の素材を得る装置において、 前記第1の液と第2の液との静的反応混合器と、この静
    的反応混合器に前記第1の液と第2の液とを別々に圧送
    する圧送手段と、各供給路の途中から分岐して各液の貯
    槽に戻るリターン路と、前記各圧送手段の少なくとも起
    動時からその圧送手段からの圧送流が安定するまで期
    間、前記リターン路を介して対応する貯槽にリターンさ
    せる制御手段とを設けたことを特徴とする写真感光性材
    料用素材の製造装置。
  9. 【請求項9】前記各圧送手段がポンプである請求項5記
    載の写真感光性材料用素材の製造装置。
  10. 【請求項10】第1の液と第2の液とを反応させて写真
    感光性材料用の素材を得る装置において、 前記第1の液と第2の液との静的反応混合器と、この反
    応混合器に前記第1の液と第2の液とを別々に圧送する
    圧送手段と、各供給路の途中から分岐して各液の貯槽に
    戻るリターン路と、前記各圧送手段と反応混合器との途
    中にそれぞれ設けられた反応混合器への送給量検出器
    と、前記各圧送手段の少なくとも起動時からその圧送手
    段からの圧送流が安定するまで期間、前記リターン路を
    介して対応する貯槽にリターンさせるとともに、各液の
    反応混合器への送給開始後において少なくとも一方の液
    の送給量を制御する制御手段とを設けたことを特徴とす
    る写真感光性材料用素材の製造装置。
  11. 【請求項11】前記制御手段は、各液の反応混合器への
    送給開始後において各液の送給量を、前記各送給量検出
    器からの送給量検出信号に基づいて対応する圧送手段の
    送り出し量をコントロールすることで制御する請求項7
    記載の写真感光性材料用素材の製造装置。
  12. 【請求項12】第1の液と第2の液とを反応させて写真
    感光性材料用の素材を得る装置において、 前記第1の液と第2の液との静的反応混合器と、この反
    応混合器に前記第1の液と第2の液とを別々に圧送する
    圧送手段と、各供給路の途中から分岐して各液の貯槽に
    戻るリターン路と、前記各圧送手段と反応混合器との途
    中にそれぞれ設けられた反応混合器への送給量検出器
    と、反応混合器の出側に設けた反応度検出器と、前記各
    圧送手段の少なくとも起動時からその圧送手段からの圧
    送流が安定するまで期間、前記リターン路を介して対応
    する貯槽にリターンさせるとともに、各液の反応混合器
    への送給開始後において少なくとも一方の液の送給量を
    制御し、かつ各液の反応混合器への送給開始後において
    前記反応度検出器からの信号に基づいて少なくとも一方
    の液の反応混合器への送給状態を制御する制御手段を設
    けたことを特徴とする写真感光性材料用素材の製造装
    置。
  13. 【請求項13】第1の液と第2の液とを反応させて写真
    感光性材料用の素材を得る装置において、 前記第1の液と第2の液との静的反応混合器と、この連
    続反応混合器からの反応液を受けてこれを連続的に処理
    する後処理設備とを備えたことを特徴とする写真感光性
    材料用素材の製造装置。
  14. 【請求項14】前記後処理設備は、水洗、中和、分離、
    濃縮の設備である請求項10記載の写真感光性材料用素
    材の製造装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011034120A1 (ja) * 2009-09-18 2011-03-24 栗田工業株式会社 流体混合装置及び方法
JP2012071304A (ja) * 2000-07-31 2012-04-12 Celerity Inc プロセス材料を混合する方法及び装置
JP2021065938A (ja) * 2019-10-17 2021-04-30 Ckd株式会社 希釈液補充装置、及び、希釈液補充方法

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