JPH0524919B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0524919B2
JPH0524919B2 JP27243586A JP27243586A JPH0524919B2 JP H0524919 B2 JPH0524919 B2 JP H0524919B2 JP 27243586 A JP27243586 A JP 27243586A JP 27243586 A JP27243586 A JP 27243586A JP H0524919 B2 JPH0524919 B2 JP H0524919B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
benzyl
derivative
solvent
pyridine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP27243586A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63126882A (ja
Inventor
Sukeo Ishida
Kenshi Ishida
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ZOKI SEIKAGAKU KENKYUSHO KK
Original Assignee
ZOKI SEIKAGAKU KENKYUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ZOKI SEIKAGAKU KENKYUSHO KK filed Critical ZOKI SEIKAGAKU KENKYUSHO KK
Priority to JP27243586A priority Critical patent/JPS63126882A/ja
Publication of JPS63126882A publication Critical patent/JPS63126882A/ja
Publication of JPH0524919B2 publication Critical patent/JPH0524919B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は式 (式中、Xはハロゲン原子を表わす。) であらわされる5−ベンジル−4,5,6,7−
テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジン誘導
体の製法に関するものである。 式で表わされる化合物は、薬剤として許容し
うる無機酸または有機酸との付加塩を有するもの
も含む。 式で表わされる化合物は、人間及び動物の血
小板凝集抑制作用及び血栓防止作用を有すること
が知られており、特公昭52−31357号、特開昭51
−101996号、特開昭61−85391号公報に記載され
て公知である。 式で表わされる化合物の製造に関しては、多
くの文献に記述されているが、該化合物を人体に
有害な試薬を用いず、しかも安価に合成する方法
は開発されていない。特開昭51−101996号におい
てテトラヒドロピリジン部分を最後に閉還し式
で表わされる化合物を合成する方法が記載されて
いるが、反応には人体に有害なホルムアルデヒド
を用いるため好ましい方法ではない。 特公昭52−31357号においては、チエノピリジ
ンを原料とし式で表わされる化合物を合成する
方法、特開昭61−85391号においてはテトラヒド
ロキシチエノピリジンを原料として式で表わさ
れる化合物を合成する方法の記載はあるが、チエ
ノピリジン或はテトラヒドロチエノピリジンを安
価に合成する方法が開発されていないため、これ
らの方法により合成した式で表わされる化合物
は高価になる。 本発明は、式で表わされる化合物を次の方法
で安全に且つ安価に製造するものである。 本発明方法の概略を第1図に示した。図におい
て、1は本発明の工程であつて、化合物(式)
から目的化合物(式)を得る。2は本発明の出
発化合物(式)を生成する工程であつて、化合
物(式)から式の化合物に到る工程を示して
いる。 本発明は次式: (但し式において、Xは式で与えられたた
意味を表わす) であらわされる化合物即ち5−ベンジル−4,
5,6,7−テトラヒドロ−2H−チエノ[3,
2−c]ピリジン−3−オン誘導体を還元し、次
式: (但し式においてXは式で与えられた意味
を表わす) で表わされる5−ベンジル−2,3,4,5,
6,7−ヘキサヒドロ−3−ヒドロキシチエノ
[3,2−c]ピリジン誘導体を生成し、こうし
て得られた式の化合物を脱水反応することによ
り、式で表わされる誘導体を生成することを特
徴とする。 上記式で表わされる誘導体は、遊離の形また
は塩として単離してもよい。 式で表わされる5−ベンジル−4,5,6,
7−テトラヒドロ−2H−チエノ[3,2−c]
ピリジン−3−オン誘導体は、次の方法で生成さ
れる。 公知化合物である 式: (但し、Xはハロゲン原子である) で表わされるベンジルアミン誘導体に、公知化合
物である式: CH2=CH・COOR3 (但し、R3は水素原子または低級アルキル基
である。)で表わされるアクリル酸エステルを反
応させ、こうして得られた 式: (但し、R3は水素原子または低級アルキル基、
Xはハロゲン原子である。) で表わされるイミノジプロピオネート誘導体を脱
アルコール縮合により閉環し、こうして得られた 式: (但しR3及びXは式で表わされた意味を有
す。) であらわされるβ−ケトカルボン酸エステル誘導
体をチオ化し、こうして得られた 式: (但しR3及びXは式で表わされた意味を有
す。) であらわされるβ−チオンカルボン酸エステル誘
導体をS−アルキル化し、こうして得られる 式: (但しR2は低級アルキル基、R3及びXは式
で表わされた意味を有す。) であらわされるチオ酢酸エステル誘導体を脱アル
コール縮合によつて閉環し、 式: (但し、R2及びXは式で表わされた意味を
有す。) で表わされるチエノピリジン誘導体を酸またはア
ルカリで加水分解および脱炭酸を行ない、式で
表わされる誘導体を生成する。 式のベンジルアミン誘導体と式のアクリル
酸エステルの反応は、加圧下80℃から150℃の間
の温度で加熱するものである。 式のイミノジプロピオネート誘導体の脱アル
コール縮合による閉環反応は、エーテル系溶媒例
えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
オキサンまたは低級アルカノール例えばメタノー
ル、エタノール、または極性溶媒例えばジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシドの有機溶媒
中でナトリウムアルコキシド、水素化ナトリウ
ム、n−ブチルリチウム等の塩基触媒の存在下、
0℃から120℃までの間の温度で加熱するもので
ある。式のβ−ケトカルボン酸エステル誘導体
のチオ化反応は、極性溶媒たとえばピリジン、ま
たはアセトニル、テトラヒドロフランまたは低級
アルカノール例えばメタノール、エタノール、ブ
タノールの有機溶媒中にて−5℃から90℃の間の
温度で、五硫化燐、または硫化水素ガスと塩酸ガ
スによつて処理するものである。 式のβ−チオンカルボン酸エステルのS−ア
ルキル化は、メタノール、エタノール等の低級ア
ルカノールまたはジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド等の極性溶媒中でナトリウムアル
コキシド、水素化ナトリウム、炭酸カリウム等の
塩基の存在下に、−5℃から80℃の間の温度でハ
ロゲノ酢酸アルキルエステルと処理することによ
つて行なう。式の脱アルコール縮合による閉環
反応は、エーテル系溶媒例えばジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフランまたは低級アルカノール
例えばメタノール、エタノールまたは極性溶媒例
えばジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド中で、ナトリウムアルコキシド、水素化ナトリ
ウム、n−ブチルリチウム等の塩基触媒の存在
下、−5℃から80℃までの間の温度で処理して行
なう。 式X(但しR2は低級アルキル基である)の加水
分解および脱炭酸反応は、酸溶媒、例えば塩酸、
硫酸またはアルカリ溶液、例えば水酸化ナトリウ
ム溶液、炭酸ナトリウム溶液中で50℃から120℃
までの間の温度で加熱処理することによつて行な
う。 上記方法によつて生成された式の化合物の還
元反応は水またはメタノール、エタノール、プロ
パノール等の低級アルカノール、またはエーテ
ル、テトラヒドロフラン等のエーテル系有機溶媒
中で金属水素錯化合物例えば水素化ほう素ナトリ
ウム、水素化アルミニウムリチウムで処理し、反
応は−5℃乃至60℃の間の温度で実施される。 上記式の化合物の脱水反応は、溶媒、例えば
塩酸、硫酸等の無機酸、メタノール、エタノー
ル、プロパノール等の低級アルカノール、キシレ
ン、トルエン、ベンゼン等の芳香族炭化水素中で
加熱処理して行なう。 反応温度は60℃から溶媒の沸点までの温度とす
る。または溶媒を用いず、減圧下で100℃以上の
温度で加熱処理し行なわれる。 又式の化合物の脱水反応は、式の化合物を
還元した後、式の化合物を単離することなく脱
水反応を行なうことが出来る。 次に本発明の実施例を示す。尚式で示される
出発化合物の生成は、実施例8〜10に示した。 実施例 1 5−(2−クロロベンジル)−4,5,6,7−
テトラヒドロ−2H−チエノ[3,2−c]ピリ
ジン−3−オン1.0g(3.58ミリモル)をエタノ
ール30mlに溶解し、水素化ほう素ナトリウム0.15
g(3.94ミリモル)を加えた。反応混合物を室温
で1夜攪拌し、次に85℃で加熱した。反応混合物
は冷却後、100mlの氷水に注ぎクロロホルムで抽
出した。クロロホルム層は飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、クロロホルムを
減圧下に留去した。得られた残渣をアルミナカラ
ムクロマトグラフイーにて分離精製し、5−(2
−クロロベンジル)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロチエノ[3,2−c]ピリジン(誘導体1)
0.66gを得た(収率70%)。NMRによつて、最終
生成物が上記化合物であることを確認した。 NMR(CDCI3)δ:2.83(4H,s,N−C 2
2−),3.58(2H,s,N−C 2−),3.79
(2H,s,N−C 2−),6.67,7.02(2H,d,
d,J=5Hz,S−C=C−),7.12−
7.68(4H,m,Ar)。 実施例 2 実施例1に記載した方法により、5−(2−フ
ルオロベンジル)−4,5,6,7−テトラヒド
ロ−2H−チエノ[3,2−c]ピリジン−3−
オンを原料物質とすることによつて、5−(2−
フルオロベンジル)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロチエノ[3,2−c]ピリジン(誘導体2)
を得る。 実施例 3 実施例1の方法によつて、5−(2−ブロモベ
ンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−
チエノ[3,2−c]ピリジン−3−オンを原料
物質とすることによつて、5−(2−ブロモベン
ジル)−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ
[3,2−c]ピリジン(誘導体3)を得る。 実施例 4 5−(2−クロロベンジル)−4,5,6,7−
テトラヒドロ−2H−チエノ[3,2−c]ピリ
ジン−3−オン1.0g(3.58ミリモル)をメタノ
ール20mlに溶解し、氷冷下に水素化ほう素ナトリ
ウム0.15g(3.94ミリモル)を加えた。 反応混合物を室温で1時間攪はんし、減圧下に
メタノールを留去した。得られた残渣に水を20ml
加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を飽
和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、
減圧下に酢酸エチルを留去し、得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフイーにて分離製法
し、中間生成物として5−(2−クロロベンジル)
−2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−3−
ヒドロキシチエノ[3,2−c]ピリジンを定量
的に得た。 IRνneat nax(cm-1):3200−3400NMR(CDCl3)δ:
2.10−3.00(4H,m,N−C 2−C 2−),
3.00−3.65(5H,m,N−C 2−CH=,S−
2−,−O),3.76(2H,s,N−C 2
Ar),4.50−4.95(1H,m,=C−OH),7.00
−7.70(4H,m,Ar). 上記5−(2−クロロベンジル)−2,3,4,
5,6,7−ヘキサヒドロ−3−ヒドロキシチエ
ノ[3,2−c]ピリジン1gを減圧下(10mm
Hg),150℃で3時間加熱した後、シリカゲルク
ロマトグラフイーにて分離精製し、5−(2−ク
ロロベンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロ
チエノ[3,2−c]ピリジン(誘導体1)を
0.69g(収率74%)得た。NMRにより最終生成
物が上記誘導体1であることを確認した。 実施例 5 実施例4の方法において中間生成物として得た
5−(2−クロロベンジル)−2,3,4,5,
6,7−ヘキサヒドロ−3−ヒドロキシチエノ
[3,2−c]ピリジン1gをキシレン8mlに溶
かし、2時間還流した。反応液を濃縮し、残渣を
シリカゲルクロマトグラフイーにて分離精製し、
5−(2−クロロベンジル)−4,5,6,7−テ
トラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジン(誘導
体1)を定量的に得た。NMRにより最終生成物
が上記誘導体1であることを確認した。 実施例 6 実施例4の方法によつて得た中間生成物である
5−(2−クロロベンジル)−2,3,4,5,
6,7−ヘキサヒドロ−3−ヒドロキシチエノ
[3,2−c]ピリジン1gに10%塩酸20mlを加
え、80℃で2時間加熱した後、濃縮した。エタノ
ールにより再結晶を行ない5−(2−クロロベン
ジル)−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ
[3,2−c]ピリジンの塩酸塩(誘導体4)
0.88g(収率83%)を得た。 融点 204−205℃ IRνnujol nax(cm-1):2050−2550 NMR(CDCl3)δ:2.95−4.00(4H,m,N−C
2C 2−),4.00−4.45(2H,m,N−C 2
CH=),4.75(2H,s,N−C 2−Ar),
6.75,7.25(2H,d,d,J=5Hz,S−C
=C−),7.35−8.50(4H,m,Ar) 実施例 7 実施例4の方法によつて得た5−(2−クロロ
ベンジル)−4,5,6,7−テトラヒドロチエ
ノ[3,2−c]ピリジンを少量のイソプロピル
アルコールに溶かし、エタノール、濃塩酸の混合
液を加え、析出した結晶をろ取、乾燥し、5−
(2−クロロベンジル)−4,5,6,7−テトラ
ヒドロチエノ[3,2−c]ピリジンの塩酸塩
(誘導体4)を定量的に得た。融点204〜205℃。
IRおよびNMRにより最終生成物は上記誘導体4
であることを確認した。 実施例 8 (式と式から式の化合物を生成) 2−クロロベンジルアミン7.08g(0.05mole)
とエチルアクリレート20g(0.2mole)を封管中
110℃で48時間加熱した後、10%塩酸で抽出した。
次いで水酸化ナトリウムで水層を中和し、クロロ
ホルムで抽出、クロロホルムを留去し、ジエチル
N−(2−クロロベンンジル)イミノプロピオネ
ート9.05gを得た(収率97%)。 IRνneat nax(cm-1):1737(C=0) NMR(CDCl3)δ:1.20(6H,t,J=7Hz,−
COOCH2−CH3 ),2.25−3.07(8H,m,N−
2−CH2 −COOCH2−CH5),3.70(2H,
s,−C 2N=),4.09(4H,q,J=7Hz,−
COOC 2−CH5),7.00−7.60(4H,m,Ar
H). (式から式の化合物を生成) ジエチルN−(2−クロロベンジル)イミノプ
ロピオネート17.1g(0.05mole)を無水ベンセン
20mlに溶かし、ベンゼンを留去後、無水ジオキサ
ン35mlを加え、更にt−ブトキシカリウム6.3g
(0.055mole)を加え1時間還流した。還流後エ
チールエーテルで抽出、エチールエーテルを留去
し、1−(2クロロベンジル)−4−オキソピペリ
ジン−3−カルボン酸エチルエステル10.9gを得
た(収率74%)。 IRνneat nax(cm-1):1740(COOCH2−CH5),1737(C
=0) NMR(CDCl3)δ:1.23(3H,t,J=7Hz,−
COOCH2−CH3 ),2.20−3.55(7H,m,−C
−CH2 −,−N−C 2−C=),4.09(2H,
q,J=7Hz,−COOC 2−CH5),7.00−7.60
(4H,m,Ar). (式から式の化合物を生成) 1−(2−クロロベンジル)−4−オキソピペリ
ジン−3−カルボン酸エチルエステル1g(3.38
ミリモル)をt−ブタノール20mlに溶解し、氷冷
下に無水硫化水素ガスを飽和させた。次に氷冷下
に無水塩化水素ガスを2時間通じ、さらに室温下
に無水硫化水素ガスを2時間通じた。反応溶液を
減圧下に濃縮し、油状の1−(2−クロロベンジ
ル)−4−チオキソピペリジン−3−カルボン酸
エチルエステルの塩酸塩を1.18g(収率100%)
得た。IRνneat nax(cm-1):2650,1735.NMR(CDCl3
δ:1.30(3H,t,J=8Hz,−CH2−C 3),
2.00−3.60(7H,m,−C 2−×3,=C−),
4.18(2H,q,J=8Hz,C 2−CH3),4.30
(2H,s,−C 2−Ar),7.00−7.70(4H,m,
aromatic). (式から式の化合物を生成) 上記方法によつて得た1−(2−クロロベンジ
ル)−4−チオキソピリジン−3−カルボン酸エ
チルエステル塩酸塩1.0g(2.88ミリモル)と無
水炭酸カリウム0.99g(7.17ミリモル)を無水ジ
メチルホルムアミド30mlに懸濁させ、氷冷下にク
ロル酢酸メチルエステル0.34g(3.13ミリモル)
を滴下した。次に、反応混合物を50℃で4時間攪
拌した。攪拌後、反応混合物を氷水に注ぎ、ジエ
チルエーテルで抽出した。ジエチルエーテル層を
飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。乾燥後、減圧下にジエチルエーテルを留
去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフイーにて分離精製し、1−(2−クロロベ
ンジル)−4−メトキシカルボニルメチルチオ−
1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−3−カ
ルボン酸エチルエステル0.88gを得た。 IRνneat nax(cm-1):1740,1700. NMR(CDCl3)δ:1.27(3H,t,J=7Hz,−
O−CH2−C 3),2.55−3.02(4H,m,N−
2−C 2−),4.18(2H,q,J=7Hz,−
O−C 2−CH3),7.00−7.60(4H,m,
aromatic). (式から式の化合物を生成) 上記方法で得た1−(2−クロロベンジル)−4
−メトキシカルボニルメチルチオ−1,2,5,
6−テトラヒドロピリジン−3−カルボン酸エチ
ルエステル1.0g(2.60ミリモル)を無水メタノ
ール15mlに溶解し、28%ナトリウムメチラート
0.6g(3.11ミリモル)を氷冷下に滴下した。滴
下後、反応混合物を60℃で1時間攪拌した。反応
混合物を室温まで冷却し、酢酸0.16g(2.70ミリ
モル)を滴下した。室温で5分間攪拌後、減圧下
にメタノールを留去した。残渣に水を加え、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥後、ジエチル
エーテルを留去し、得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフイーにて分離精製し、5−
(2−クロロベンジル)−4,5,6,7−テトラ
ヒドロ−2H−オキソチエノ[3,2−c]ピリ
ジン−2−カルボン酸メチルエステル0.7g(収
率80%)を得た。 IRνneat nax(cm-1):3200−3600(broad),1660,15
90. NMR(CDCl3)δ:3.52(2H,s,N−C 2
C=),3.87(5H,s,N−C 2−Ar,COO−
3),7.00−7.65(4H,m,aromatic),
9.15(1H,broad,O). (式の化合物の式への変換) 上記方法によつて得た5−(2−クロロベンジ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−3−
オキソチエノ[3,2−c]ピリジン−2−カル
ボン酸エチルエステル1.0g(2.96ミリモル)を
20%塩酸100mlに溶解し、110℃で3時間攪拌し
た。反応液を冷却後、炭酸水素ナトリウムで中和
し、ジエチルエーテルで抽出した。ジエチルエー
テル層飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ム乾燥した。乾燥後、ジエチルエーテルを留去
し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフイーにて分離精製し、5−(2−クロロベン
ジル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−チ
エノ[3,2−c]ピリジン−3−オンを0.42g
(収率51%)得た。 IRνneat nax(cm-1):1670,1605. NMR(CDCl3)δ:2.60−3.00(4H,m,−C 2
−C 2−),3.28(2H,s,S−C 2−C=
O),3.62(2H,s,N−CH2−C=),3.80
(2H,s,N−C 2−Ar),7.00−7.60(4H,
m,aromatic). 実施例 9 実施例8の方法において、原料物質(式)に
1−(2−フルオロベンジン)− −オキソピペリ
ジン−3−カルボン酸エチルエステルを用い、5
−(2−フルオロベンジン)−4,5,6,7−テ
トラヒドロ−2H−チエノ[3,2−c]ピリジ
ン−3−オンを得る。 実施例 10 実施例8の方法において、原料物質(式)に
1−(2−ブロモベンジル)−4−オキソピペリジ
ン−3−カルボン酸エチルエステルを用い、5−
(2−ブロモベンジル)−4,5,6,7−テトラ
ヒドロ−2H−チエノ[3,2−c]ピリジン−
3−オンを得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法の概略図である。 1……本発明工程、2……式の化合物を生成
する工程。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式: であらわされる5−ベンジル−4,5,6,7−
    テトラヒドロ−2H−チエノ[3,2−c]ピリ
    ジン−3−オン誘導体を還元し(但し式におい
    てXはハロゲン原子を表わす) こうして得られた 式: であらわされる5−ベンジル−2,3,4,5,
    6,7−ヘキサヒドロ−3−ヒドロキシチエノ
    [3,2−c]ピリジン誘導体を脱水反応し(但
    し式において、Xは前記式で与えられた意味
    を表わす。) 式: であらわされる5−ベンジル−4,5,6,7−
    テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジン誘導
    体を製造する方法(但し式においてXは前記式
    で与えられた意味を表わす。)。 2 5−ベンジル−4,5,6,7−テトラヒド
    ロ−2H−チエノ[3,2−c]ピリジン−3−
    オン誘導体(式)の還元反応は、水または有機
    溶媒中で金属水素錯化合物で処理する特許請求の
    範囲第1項の製法。 3 有機溶媒は、低級アルカノール例えばメタノ
    ール、エタノール、プロパノール、またはエーテ
    ル系有機溶媒例えばエーテル、テトラヒドロフラ
    ンであつて、還元反応は−5℃乃至60℃の温度で
    行なう特許請求の範囲第2項の製法。 4 金属水素錯化合物は、水素化ほう素ナトリウ
    ムまたは水素化アルミニウムリチウムである特許
    請求の範囲第2項の製法。 5 5−ベンジル−2,3,4,5,6,7−ヘ
    キサヒドロ−3−ヒドロキシチエノ[3,2−
    c]ピリジン誘導体(式)の脱水反応は、溶媒
    中で60℃から該溶媒の沸点までの温度で加熱処理
    して行なう特許請求の範囲第1項の製法。 6 溶媒は無機酸例えば塩酸、硫酸、低級アルカ
    ノール例えばメタノール、エタノール、プロパノ
    ール又は芳香族炭化水素例えばキシレン、トルエ
    ン、ベンゼンである特許請求の範囲第5項の製
    法。 7 5−ベンジル−2,3,4,5,6,7−ヘ
    キサヒドロ−3−ヒドロキシチエノ[3,2−
    c]ピリジン誘導体(式)の脱水反応は、溶媒
    を用いず、減圧下で100℃以上の温度で加熱処理
    する特許請求の範囲第1項乃至第4項の何れかに
    規定する製法。 8 脱水反応は、式: で表わされる5−ベンジル−4,5,6,7−テ
    トラヒドロ−2H−チエノ[3,2−c]ピリジ
    ン−3−オン誘導体を、有機溶媒として低級アル
    カノールを用いて還元反応した後、 式: で表わされる5−ベンジル−2,3,4,5,
    6,7−ヘキサヒドロ−3−ヒドロキシチエノ
    [3,2−c]ピリジン誘導体を単離することな
    く60乃至140℃に加熱処理して行なう特許請求の
    範囲第1項乃至第4項の何れかに規定する製法。
JP27243586A 1986-11-14 1986-11-14 5−ベンジル−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ〔3,2−c〕ピリジン誘導体の製法 Granted JPS63126882A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27243586A JPS63126882A (ja) 1986-11-14 1986-11-14 5−ベンジル−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ〔3,2−c〕ピリジン誘導体の製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27243586A JPS63126882A (ja) 1986-11-14 1986-11-14 5−ベンジル−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ〔3,2−c〕ピリジン誘導体の製法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63126882A JPS63126882A (ja) 1988-05-30
JPH0524919B2 true JPH0524919B2 (ja) 1993-04-09

Family

ID=17513871

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27243586A Granted JPS63126882A (ja) 1986-11-14 1986-11-14 5−ベンジル−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ〔3,2−c〕ピリジン誘導体の製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63126882A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63126882A (ja) 1988-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0524919B2 (ja)
EP0284076B1 (en) Process for preparing (+)-1,2-dihydro-3H-pyrrolo[1,2-a]pyrrole-1-carboxylic acid and related compounds
AU2001284594B2 (en) Process for preparing a substituted imidazopyridine compound
JP3219946B2 (ja) 新規製造中間体及びピリジン誘導体の製造方法
JP3810858B2 (ja) 4−トリフルオロメチルニコチン酸の製造方法
KR870000823B1 (ko) 5,6,7,7a-테트라하이드로-4H-티에노(3,2-c)-피리딘-2-온 유도체의 제조방법
HU214086B (en) Process for producing 3-isoxazolecarboxylic acid and intermediates thereof
JP2769058B2 (ja) シクロプロパン誘導体の製法
AU724353B2 (en) Process for preparation of 4H-4-oxo-quinolizine-3-carboxylic acid derivatives
JP6256469B2 (ja) スピロ[2.5]オクタン−5,7−ジオンの調製プロセス
CA1337695C (en) Process for the production of 4,5,6,7-tetrahydrothieno-¬3,2-c|-pyridines
AU2002340487A1 (en) Process for the preparation of 4-(8-chloro-5,6-dihydro-11H-benzo(5,6)-cyclohepta-(1,2b)-pyridin-11-ylidene)-1-piperidinecarboxylic acid ethyl ester (loratadine)
WO2003040140A1 (en) Process for the preparation of 4-(8-chloro-5,6-dihydro-11h-benzo(5,6)-cyclohepta-(1,2b)-pyridin-11-ylidene)-1-piperidinecarboxyli c acid ethyl ester (loratadine)
Attanasi et al. Study of the reaction between conjugated azoalkenes and α-unsubstituted-or α-substituted-β-dicarboxylate derivatives: an improved preparation of unknown polyfunctionalized 1-amino-1 H-pyrrol-2 (3 H)-ones
Shiotani et al. Furopyridines. IX. Syntheses and properties of 3‐ethoxy derivatives of furo [2, 3‐b]‐, furo [3, 2‐b]‐, furo [2, 3‐c]‐and furo [3, 2‐c] pyridine
JP3037024B2 (ja) 5−アシル−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジン−2−カルボン酸誘導体及びその製造方法
JP3869531B2 (ja) ビフェニル誘導体の製造法
CA2584349A1 (en) Process for the preparation of 2-methylspiro(1,3-oxathiolane-5,3') quiniclidine
JPH03271290A (ja) 5H―[1]ベンゾピラノ[2,3―b]ピリジン誘導体の製造方法
JPS63126883A (ja) 5−ベンジル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2H−チエノ〔3,2−c〕ピリジン−3−オン誘導体およびこれの製法
JPH0667942B2 (ja) テトラヒドロ3環式化合物
JP3272170B2 (ja) ピリジン誘導体の製造法
JPH06157459A (ja) ピリジルケトアルコールの製造法
JP2001158774A (ja) 6−トリフルオロメチルニコチン酸類の製造方法
WO1995011907A1 (en) Process for the preparation of rufloxacin and salts thereof