JPH05249084A - 円形ワークの自動探傷装置 - Google Patents

円形ワークの自動探傷装置

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JPH05249084A
JPH05249084A JP4081645A JP8164592A JPH05249084A JP H05249084 A JPH05249084 A JP H05249084A JP 4081645 A JP4081645 A JP 4081645A JP 8164592 A JP8164592 A JP 8164592A JP H05249084 A JPH05249084 A JP H05249084A
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JP
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work
circular
flaw detection
holding
circular work
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Application number
JP4081645A
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English (en)
Inventor
Masashi Mizuno
正志 水野
Katsuhiro Kojima
勝洋 小島
Fumitaka Yoshimura
文孝 吉村
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 径の異なる円形ワークに対しても容易に適用
でき、しかも小型かつ安価な円形ワークの自動探傷装置
を提供する。 【構成】 3つの保持ローラ28、30、36により円
形ワーク10が保持されることから、径の異なる円形ワ
ーク10に対して容易に芯出しができ、しかも小型かつ
安価な円形ワークの自動探傷装置が提供される。しか
も、円形ワーク10が自動的に3つの保持ローラ28、
30、36間に供給され且つそれらから排出されるの
で、円形ワーク10の疵を検査するに際して高い検査能
率が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円形ワークを順次保持
して該円形ワークの疵検査を自動的に行うための円形ワ
ークの自動探傷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】円筒状のメタル軸受、ころがり軸受の内
周輪や外周輪などのような環状部品、或いは、円柱状部
品のような円形ワークの表面の疵検査をするに際して
は、外観目視検査や、磁気的に不連続な場所を磁粉など
により明確にする磁気探傷による目視検査が用いられて
いた。しかし、それらの目視による検査では、検査能率
が低く、しかも見逃しのために検査の信頼性が得られな
かった。
【0003】
【発明が解決すべき課題】これに対し、円形ワークの表
面に渦流探傷プローブを接近させて位置させるように円
形ワークを位置決めするワーク位置決め装置を設け、そ
のワーク位置決め装置に対して円形ワークを自動的に入
れ出しするとともに、ワーク位置決め装置により位置決
めされた円形ワークを中心軸まわりに回転させることに
より、円形ワークを自動的に検査することが考えられ
る。しかしながら、ワーク位置決め装置に円形ワークを
自動的に入れ出しする入出装置が複雑となって装置全体
が大型且つ高価となるとともに、それまでと径の異なる
円形ワークを検査するに際しては、切換作業が複雑とな
る欠点があった。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、径の異なる円形
ワークに対しても容易に適用でき、しかも小型かつ安価
な円形ワークの自動探傷装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、円形ワークを順次保
持してその円形ワークの疵検査を自動的に行うための円
形ワークの自動探傷装置であって、(a) 前記円形ワーク
の外周面に係合してその円形ワークを回転可能に保持す
るために、互いに平行な軸まわりに回転可能に設けられ
た3つの保持ローラと、それら3つの保持ローラのうち
の少なくとも1つを回転駆動する回転駆動装置とを備
え、それら3つの保持ローラのうちの少なくとも1つの
保持ローラを、それら3つの保持ローラにより保持され
る円形ローラの略回転中心に向かって付勢するワーク保
持装置と、(b) そのワーク保持装置により保持された円
形ワークの表面に接近した位置に固設された渦流探傷プ
ローブと、(c) 前記ワーク保持装置の3つの保持ローラ
の間に順次送り込み且つそれら3つの保持ローラの間に
保持されていた円形ワークを送り出すワーク供給排出装
置と、(d) 前記ワーク保持装置により保持されている円
形ワークに疵が存在するか否かを、前記渦流探傷プロー
ブからの信号に基づいて判定する判定手段と、(e) その
判定手段による判定結果に基づいて前記ワーク供給排出
装置から排出された円形ワークを自動的に選別する選別
装置とを、含むことにある。
【0006】
【作用】このようにすれば、3つの保持ローラにより円
形ワークを保持するワーク保持装置が設けられる一方、
それら3つの保持ローラのうちの少なくとも1つが回転
駆動装置によって回転駆動されることにより円形ワーク
の表面が渦流探傷プローブにより検査され、判定装置に
よって、円形ワークに疵が存在するか否かが渦流探傷プ
ローブからの信号に基づいて判定される。そして、ワー
ク供給排出装置により、ワーク保持装置の3つの保持ロ
ーラの間に円形ワークが順次送り込まれ且つそれら3つ
の保持ローラの間に保持されていた円形ワークが送り出
されるとともに、選別装置により、判定手段による判定
結果に基づいて前記ワーク保持装置から排出された円形
ワークが自動的に選別される。
【0007】
【発明の効果】したがって、上記のように3つの保持ロ
ーラにより円形ワークが保持されることから、径の異な
る円形ワークに対して容易に芯出しができ、しかも小型
かつ安価な円形ワークの自動探傷装置が提供される。し
かも、円形ワークが自動的に3つの保持ローラ間に供給
され且つそれらから排出されるので、円形ワークの疵を
検査するに際して高い検査能率が得られる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0009】図1は、本発明の一実施例の探傷装置の全
体的構成を概略的に示す斜視図である。図において、こ
ろがり軸受の内周輪または外周輪である多数の円形ワー
ク10は、容器12内において収容されており、その容
器12内の円形ワーク10はリフトコンベア14によっ
て上方へ搬送されるようになっている。リフトコンベア
14は、互いに平行な一対の側壁16と、1個の円形ワ
ーク10のみを引っ掛ける高さを備え且つ水平方向に対
して僅かに傾斜した突起18を有して一対の側壁16に
より挟まれたコンベアベルト20とを備えており、容器
12内の円形ワーク10が側壁16に設けられた切欠を
通してガイドレール22の上端部へ1個ずつ送り込まれ
るようになっている。このガイドレール22は、円形ワ
ーク10を一列の状態でワーク保持装置24に案内する
ために、その下端部が基板26に固定されている。この
基板26は、20乃至40度程度の所定の角度だけ傾斜
した状態でフレーム27に支持されている。
【0010】図2および図3に詳しく示すように、ワー
ク保持装置24は、一対の位置固定の軸芯まわりに回転
可能に基板26に設けられた一対の固定保持ローラ28
および30と、これら固定保持ローラ28および30を
歯車装置32を介して回転駆動する駆動モータ34と、
上記一対の位置固定の軸芯を結ぶ直線の中間点において
直交する直線H上に位置し且つそれら一対の位置固定の
軸芯と平行な軸芯まわりに回転可能な可動保持ローラ3
6と、この可動保持ローラ36をその直線Hに沿って移
動可能に支持するとともに固定保持ローラ28および3
0側へ所定の推力で付勢する押圧シリンダ38とを備え
ている。これにより、3つの保持ローラ28、30、お
よび36に保持された円形ワーク10は、その中心が上
記直線H上に位置するように位置決めされるようになっ
ている。上記可動保持ローラ36は金属製の円柱状であ
っても良いが、好適には、比較的軟質のプラスチック
製、ゴム製、或いは金属製本体の表面にこれらをライニ
ングしたものであり、上記固定保持ローラ28および3
0は、基板26に接近するほど小径となる逆テーパ状に
形成されている。
【0011】ガイドレール22によって一列に供給され
た円形ワーク10は、供給排出シリンダ40により駆動
されるプッシャー板42によって上記ワーク保持装置2
4に対して供給されると同時に、ワーク保持装置24に
おいて保持されていた円形ワーク10が排出されるよう
になっている。本実施例では、それら供給排出シリンダ
40およびそれに駆動されるプッシャー板42がワーク
供給排出装置として機能している。すなわち、ガイドレ
ール22の下端部は、前記直線Hに対して平行な方向に
円形ワーク10を供給するように配設されており、その
円形ワーク10は基板26に固設されたストッパ部材4
4に当接させられるようになっている。上記プッシャー
板42は、上記直線Hに対して直交する方向の移動が可
能となるようにガイド部材46によって保持されるとと
もに、供給排出シリンダ40のロッドと連結されてい
る。なお、48は、供給排出シリンダ40を支持するた
めのシリンダブラケットである。
【0012】このプッシャー板42は、当接部材50を
その先端に備えており、供給排出シリンダ40のロッド
が引き込まれたときには円形ワーク10と干渉せず、そ
のロッドが突き出されたときには円形ワーク10を固定
保持ローラ28と30との間に位置させる位置となるよ
うに、その長さが形成されている。上記プッシャー板4
2および当接部材50は、円形ワーク10に損傷を与え
ない程度の比較的軟質のナイロン樹脂のような部材から
構成されている。これにより、供給排出シリンダ40の
ロッドが突き出されると、ストッパ部材44のストッパ
面52に当接している円形ワーク10が直線H側へ移動
させられて、ワーク保持装置24において保持されて既
に疵検査が終了している円形ワーク10に当接し、それ
を押し出す。これにより、新たな円形ワーク10が検査
済の円形ワーク10に置き換えられるとともに、検査済
の円形ワーク10は、案内板56に案内されることによ
り選別装置58を経て、良品バケット62または不良品
バケット64へ導かれる。
【0013】上記選別装置58は、図示しないアクチュ
エータによって良品位置と不良品位置とに回動させられ
る選別ブレード60を備えており、その選別ブレード6
0は、図1に示すように、常時不良品位置に位置させら
れている。
【0014】そして、ワーク保持装置24において保持
された円形ワーク10の外周面を検査するための渦流探
傷プローブ70がその外周面に接近した位置となるよう
にブラケット72により保持され、また、円形ワーク1
0の上側の側面を検査するための渦流探傷プローブ74
がその上側の側面に接近した位置となるようにブラケッ
ト76により保持され、また、円形ワーク10の下側の
側面を検査するための渦流探傷プローブ78がその下側
の側面に接近した位置となるように基板26に形成され
た穴80により保持されている。上記渦流探傷プローブ
70、74、78は、よく知られたものであって、たと
えば励磁コイルにより形成された磁界により円形ワーク
10の表面に渦電流を発生させてその渦電流により検知
コイルに誘導電流を発生させ、その誘導電流の大きさに
対応した探傷信号を出力するものである。
【0015】図4は、上記の自動探傷装置の電気的な構
成の要部を説明するブロック線図である。図において、
電子制御装置82は、予め設定された時間周期、或いは
予め設定された信号条件が整うと所定の信号を出力する
ものであって、たとえばシーケンサとして知られるもの
である。その制御装置82には、供給排出シリンダ40
の突き出し状態を検出する位置に設けられた突出検知ス
イッチ84、ワーク保持装置24に円形ワーク10が保
持されたことを検知するワーク検知スイッチ86、不良
品が排出されたことを検知する位置に設けられた不良品
排出検知スイッチ88、渦流探傷回路90からの疵信号
がそれぞれ供給されるとともに、操作釦装置92からの
操作信号が供給される。また、電子制御装置82から
は、供給排出シリンダ40を制御する電磁弁94への突
出駆動信号、選別装置58の選別ブレード60を駆動す
るための選別信号、表示器96への表示信号がそれぞれ
出力される。上記渦流探傷回路90は、各渦流探傷プロ
ーブ70、74、78からの探傷信号を基準信号に対し
て比較して判定するための3つの比較判定回路をそれぞ
れ備えている。
【0016】上記渦流探傷回路90は、渦流探傷プロー
ブ70、74、78から出力された探傷信号の大きさが
予め設定された判断基準範囲を外れると疵が存在してい
ると判定して疵信号を出力する。また、上記操作釦装置
92は、自動探傷モードにおける起動押釦の他、1サイ
クルモード、或いは手動作動モードを選択する選択スイ
ッチなどが設けられている。また、上記表示器96に
は、各部の作動状態或いは作動位置を示す表示ランプ、
疵信号の大きさを示す表示器、異常状態およびその内容
を示す異常表示器などが設けられている。
【0017】次に、以上のように構成された自動探傷装
置の作動を図5のタイムチャートに従って説明する。電
子制御装置82からは予め設定された一定の周期、たと
えば1秒周期で基準起動信号が発生される。この基準起
動信号の立ち上がりに応答して電磁弁94への突出駆動
信号が出力され、供給排出シリンダ40が突き出され
る。これにより、それまでワーク保持装置24により保
持されていた検査済の円形ワーク10が、ストッパ面5
2に当接させられていた新たな円形ワーク10により押
し出されることにより、その新たな円形ワーク10が保
持される。この過程において、ワーク検知スイッチ86
により新たな円形ワーク10が保持されたことが検知さ
れるとともに、突出検知スイッチ84によって供給排出
シリンダ40の突き出し完了が検知される。供給排出シ
リンダ40の突き出しが検知されると、探傷を許可する
までの時間を制御するタイマが起動され、このタイマの
設定時間が満了し且つ円形ワーク10が保持されたこと
が検知されていると、渦流探傷が許可される。上記基準
起動信号の発生時点からその渦流探傷の許可までの時間
は約0.3秒程度である。また、その渦流探傷許可期間
は、円形ワーク10が少なくとも1回転させられるた
め、好適には2回転させられるために設定された0.5
秒程度のものであり、その間において前記渦流探傷回路
90からの疵信号が受け付けられる。渦流探傷許可期間
において疵信号が入力されない場合には、選別信号が出
力されて選別ブレード60が良品位置に所定期間位置さ
せられる。そして、次の基準起動信号の発生により、上
記と同様の作動サイクルが実行される。
【0018】なお、本実施例においては、渦流探傷回路
90から疵信号が出力された場合においては、不良品排
出検知スイッチ88によって不良品の排出が実際に確認
されない限り、次の基準起動信号の発生に拘わらず、次
の検査サイクルが開始されず、電子制御装置82により
自動検査サイクルが自動的に停止させられるようになっ
ている。
【0019】上述のように、本実施例によれば、3つの
保持ローラ28、30、36により円形ワーク10を保
持するワーク保持装置24が設けられる一方、それら3
つの保持ローラ28、30、36のうち固定保持ローラ
28、30が駆動モータ34によって回転駆動されるこ
とにより円形ワーク10の表面が渦流探傷プローブ7
0、74、78により検査され、渦流探傷回路90によ
って、円形ワーク10に疵が存在するか否かが渦流探傷
プローブ70、74、78からの信号に基づいて判定さ
れる。そして、供給排出シリンダ40により、ワーク保
持装置の3つの保持ローラ28、30、36の間に円形
ワーク10が順次送り込まれ且つそれら3つの保持ロー
ラ28、30、36の間に保持されていた円形ワーク1
0が送り出されるとともに、選別装置58により、渦流
探傷回路90による判定結果に基づいてワーク保持装置
24から排出された円形ワーク10が自動的に選別され
る。
【0020】したがって、上記のように3つの保持ロー
ラ28、30、36により円形ワーク10が保持される
ことから、径の異なる円形ワーク10に対して容易に芯
出しができ、しかも小型かつ安価な円形ワークの自動探
傷装置が提供される。しかも、円形ワーク10が自動的
に3つの保持ローラ28、30、36間に供給され且つ
それらから排出されるので、円形ワーク10の疵を検査
するに際して高い検査能率が得られる。なお、図2にお
いては調整ボルト98によって長穴100の範囲でプッ
シャ板42の突出し位置が調節され得、また、調整ボル
ト102によって長穴104の範囲で渦流探傷プローブ
74の位置が調整され得るようになっている。
【0021】また、本実施例によれば、固定保持ローラ
28および30は、基板26に接近するほど小径となる
逆テーパ状に形成されているため、円形ワーク10の浮
き上がりが防止されて、良品であるのに不良品と判定さ
れることが好適に解消される利点がある。
【0022】また、本実施例によれば、選別装置58の
選別ブレード60が常時不良品を排出させる位置に位置
させられているので、勢い余って円形ワーク10がワー
ク保持装置24から飛び出したとしても、未検査の円形
ワーク10が良品バケット62内に混入することが好適
に防止される。
【0023】また、本実施例によれば、渦流探傷回路9
0から疵信号が出力された場合においては、不良品排出
検知スイッチ88によって不良品の排出が実際に確認さ
れない限り次の検査サイクルが開始されないので、良品
バケット62内に収容された円形ワーク10の検査の信
頼性が好適に高められる。
【0024】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、以下の説明において前述の実施例と共通する部分に
は同一の符号を付して説明を省略する。
【0025】図6において、円形ワーク10は、供給シ
ュート110によって1個ずつベルトコンベア112の
一端部上に滑落させられるようになっている。このベル
トコンベア112の中間部には、ワーク保持装置114
と選別装置116とが順次配設されている。ワーク保持
装置114は、前述の実施例と同様の1対の固定保持ロ
ーラ28、30と、可動保持ローラ36とから構成され
ているが、その可動保持ローラ36は可動保持ローラ駆
動装置として機能するローラ駆動シリンダ118によっ
て固定保持ローラ28、30に対して接近した位置と離
隔した位置とに駆動されるようになっている。可動保持
ローラ36が固定保持ローラ28、30に対して接近さ
せられた状態では円形ワーク10が保持され、離隔させ
られた状態ではそれまで保持されていた検査済の円形ワ
ーク10が解放されて下流側へ搬送され、新たな円形ワ
ーク10が保持位置に供給される。上記選別装置112
は、良品である円形ワーク10を良品用シュート120
を経て良品バケットへ落下させる突出ブロック122
と、その突出ブロック122を駆動する選別シリンダ1
24とを備えている。この選別シリンダ124によって
突出ブロック122が突き出されない場合には、円形ワ
ーク10は不良品シュート126を経て図示しない不良
品バケットに落下させられる。なお、渦流探傷プローブ
70、74は、ベルトコンベア112や固定保持ローラ
28、30に支障のない位置に設置される。たとえば、
70および74は前述の実施例と同様の位置に設けら
れ、78は図6には表れていないが、固定支持ローラ2
8、30間に設けられる。
【0026】本実施例によれば、前述の実施例と同様な
効果が得られるのに加えて、選別シリンダ124、これ
を駆動する電磁弁などの作動不良にかかららず、選別シ
リンダ124が常時引込位置、すなわち不良品側位置に
位置させられているので、不良品が良品バケットに混入
することが解消される。
【0027】図7は、3つの渦流探傷プローブ70、7
4、78からそれぞれ供給される探傷信号を1つの比較
判定回路を備えた渦流探傷回路130により判定して疵
信号を出力する例を示している。図において、渦流探傷
プローブ70、74、78からそれぞれ出力される探傷
信号は、切換スイッチ装置132を介して順次渦流探傷
回路130に供給される。すなわち、スイッチ駆動回路
134は、渦流探傷回路130からのタイミング指令に
したがって切換スイッチ装置132を所定の設定時間に
従って順次切り換えることにより、渦流探傷プローブ7
0、74、78からそれぞれ供給される探傷信号を所定
の順序で繰り返し渦流探傷回路130に入力させるので
ある。
【0028】図8は、比較的幅寸法の大きい円形ワーク
10の内周面を同時に検査するための渦流探傷プローブ
の配置例を示している。図において、円形ワーク10の
両側面および外周面を探傷するために前述の実施例と同
様の渦流探傷プローブ136、138、140、142
が設けられているとともに、内周面を検査するための渦
流探傷プローブ144が図示しない駆動装置によって円
形ワーク10の回転軸と平行な方向に移動させられるよ
うになっている。
【0029】図9および図10は、円形ワーク10の一
対の側面、外周面、および内周面のうち、互いに隣接す
る3つの面を、U字状の渦流探傷プローブ150或いは
152を用いて同時に検査する例をそれぞれ示してい
る。
【0030】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
【0031】たとえば、前述の実施例において、固定保
持ローラ28、30は逆テーパ状に形成され、可動保持
ローラ36は円柱状に形成されていたが、反対に可動保
持ローラ36が逆テーパ状に形成され、固定保持ローラ
28、30が円柱状に形成されてもよいし、全部の保持
ローラ28、30、36が逆テーパ状に形成されてもよ
いのである。
【0032】また、前述の実施例では、3つの保持ロー
ラ28、30、36のうちの1つが可動とされていた
が、2つ或いは3つが可動とされてもよい。このような
場合には、可動とされた保持ローラが円形ワーク10の
中心に向かって付勢されることにより円形ワーク10が
保持される。
【0033】また、前述の実施例では、3つの保持ロー
ラ28、30、36のうち固定保持ローラ28、30が
駆動モータ34によって回転駆動されていたが、その固
定保持ローラ28、30のうちの一方のみ、或いは可動
保持ローラ36のみが回転駆動されてもよいし、3つの
保持ローラ28、30、36が全部回転駆動されてもよ
い。
【0034】また、前述の実施例では、環状の円形ワー
ク10の渦流探傷について説明されていたが、円板状の
円形ワーク10であっても差し支えない。
【0035】また、前述の実施例においては、基板26
の傾斜角度をワークに応じて調整する角度調整装置を設
けてもよい。
【0036】また、前述の図1の実施例では、可動保持
ローラ36は、押圧シリンダ38によって移動可能に維
持されているが、一軸まわりに回動可能に設けられ且つ
スプリングによって付勢されたレバーに設けられて円形
ワーク10を押圧するように構成されてもよい。
【0037】また、前述の図1の実施例において、ワー
ク保持装置24に保持された円形ワーク10の外径およ
び内径に対応する位置の基板26の表面に、円形ワーク
10のバリとの干渉を回避するための環状の溝を設けて
もよい。この場合には、軸方向の打ち抜きにより円形ワ
ーク10が成形される場合において、バリによる円形ワ
ーク10の浮き上がりが好適に解消される。
【0038】なお、上述したのはあくまでも本発明の一
実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の自動探傷装置の全体的構成
を概略的に示す斜視図である。
【図2】図1の実施例の要部であって、ワーク保持装置
付近の構成を拡大して詳細に説明する正面図である。
【図3】図1の実施例の要部であって、ワーク保持装置
付近の構成を拡大して詳細に説明する側面図である。
【図4】図1の実施例の電気的構成の要部を説明するブ
ロック線図である。
【図5】図1の実施例の作動を説明するタイムチャート
である。
【図6】本発明の他の実施例における自動探傷装置の全
体的構成を概略的に示す斜視図である。
【図7】本発明の他の実施例における渦流探傷プローブ
から渦流探傷回路に至る回路を示す図である。
【図8】本発明の他の実施例における渦流探傷プローブ
の配置構成を説明する図である。
【図9】本発明の他の実施例におけるU字状渦流探傷プ
ローブの配置例を説明する図である。
【図10】本発明の他の実施例におけるU字状渦流探傷
プローブの配置例を説明する図である。
【符号の説明】
10 円形ワーク 12 容器(ワーク収容容器) 14 リフトコンベア 22 ガイドレール 24,114 ワーク保持装置 28,30 固定支持ローラ 34 駆動モータ(回転駆動装置) 36 可動支持ローラ 38 押圧シリンダ(付勢装置) 40 供給排出シリンダ、42 プッシャー板 (ワー
ク供給排出装置) 58,116 選別装置 70,74,78,136,138,140,142
渦流探傷プローブ 90,130 渦流探傷回路(判定手段) 110 供給シュート、112 ベルトコンベア(ワー
ク供給排出装置) 118 ローラ駆動シリンダ(可動保持ローラ駆動装
置) 150,152 U字状渦流探傷プローブ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形ワークを順次保持して該円形ワーク
    の疵検査を自動的に行うための円形ワークの自動探傷装
    置であって、 前記円形ワークの外周面に係合して該円形ワークを回転
    可能に保持するために、互いに平行な軸まわりに回転可
    能に設けられた3つの保持ローラと、該3つの保持ロー
    ラのうちの少なくとも1つを回転駆動する回転駆動装置
    とを備え、該3つの保持ローラのうちの少なくとも1つ
    の保持ローラを、該3つの保持ローラにより保持される
    該円形ローラの略回転中心に向かって付勢するワーク保
    持装置と、 該ワーク保持装置により保持された円形ワークの表面に
    接近した位置に固設された渦流探傷プローブと、 前記ワーク保持装置の3つの保持ローラの間に順次送り
    込み且つ該3つの保持ローラの間に保持されていた円形
    ワークを送り出すワーク供給排出装置と、 前記ワーク保持装置により保持されている円形ワークに
    疵が存在するか否かを、前記渦流探傷プローブからの信
    号に基づいて判定する判定手段と、 該判定手段による判定結果に基づいて前記ワーク供給排
    出装置から排出された円形ワークを自動的に選別する選
    別装置とを、含むことを特徴とする円形ワークの自動探
    傷装置。
  2. 【請求項2】 前記ワーク保持装置は、位置固定の軸心
    まわりに回転可能な2つの固定保持ローラと、該2つの
    保持ローラに対して相対移動可能に設けられた1つの可
    動保持ローラと、該可動保持ローラを前記円形ワークの
    回転中心に向かって所定の推力で付勢する付勢装置とを
    有するものである請求項1に記載の円形ワークの自動探
    傷装置。
  3. 【請求項3】 前記ワーク供給排出装置は、前記円形ワ
    ークを多数収容するワーク収容容器と、該ワーク収容容
    器内から円形ワークを搬送するコンベアと、該コンベア
    により搬送された前記円形ワークを一列に整列した状態
    で案内するワーク案内装置と、該ワーク案内装置により
    案内された円形ワークを1個ずつ前記3つの保持ローラ
    間へ押し込むと同時に該3つの保持ローラ間において保
    持されていた円形ワークを強制的に排出させるプッシャ
    装置とを有するものである請求項2に記載の円形ワーク
    の自動探傷装置。
  4. 【請求項4】前記円形ワークの自動探傷装置は、傾斜し
    た平面を有する傾斜基板を備えており、前記円形ワーク
    を該傾斜基板の上において前記ワーク保持装置により保
    持させるものである請求項1に記載の円形ワークの自動
    探傷装置。
  5. 【請求項5】 前記ワーク保持装置の2つの固定保持ロ
    ーラは逆テーパを有するものである請求項1に記載の円
    形ワークの自動探傷装置。
  6. 【請求項6】 前記ワーク保持装置は、位置固定の軸心
    まわりに回転可能な2つの固定保持ローラと、該2つの
    保持ローラに対して相対移動可能に設けられた1つの可
    動保持ローラと、該可動保持ローラを前記円形ワークの
    回転中心に接近した位置と離隔した位置とに位置させる
    可動保持ローラ駆動装置とを有するものである請求項1
    に記載の円形ワークの自動探傷装置。
  7. 【請求項7】 前記ワーク供給排出装置は、前記円形ワ
    ークを順次送り出すシュータと、該シュータから送り出
    される円形ワークを前記3つの保持ローラ間へ搬送する
    と同時に該3つの保持ローラ間において保持されていた
    円形ワークを送出するコンベアとを有するものである請
    求項6に記載の円形ワークの自動探傷装置。
  8. 【請求項8】 前記円形ワークは、内周面、外周面、お
    よび一対の側面を有する環状ワークであり、前記渦流探
    傷プローブは、該内周面、外周面、および一対の側面に
    おいてそれぞれ接近した位置に複数個設けられているも
    のである請求項1に記載の円形ワークの自動探傷装置。
  9. 【請求項9】 前記複数個の渦流探傷プローブの出力信
    号は、順次切り換えられるスイッチ装置を介して共通の
    探傷回路に供給されるものである請求項8に記載の円形
    ワークの自動探傷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004264305A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 General Electric Co <Ge> 内部渦電流探傷検査
CN115090568A (zh) * 2022-07-13 2022-09-23 余姚市圆成钢球有限公司 一种钢球涡流探伤仪自动筛分机构

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