JPH052483U - カラーテレビ受信機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラーテレビ受信機の輝度レベル、カラーレ
ベル等の映像状態と音質とのレベル設定に関し、該受信
機が設置された部屋の外部環境（日当たり等）の影響か
ら、時間帯により該映像状態等の適正レベルが異なる場
合に対処すべく、タイマ予約することにより、レベル設
定をその時間帯に適した映像状態および音質に自動設定
する機能を具備することを目的とする。 【構成】 輝度レベル等の映像状態と、音質レベルと、
時間帯と、を設定入力操作によりそれぞれ指定してそれ
ぞれのレベルをデータとして記憶するメモリ部11と、時
間管理をなすタイマ部12と、該タイマ部の監視と、指定
時間になったときには該メモリ部より該データを読み出
し、輝度信号処理回路と、カラー信号処理回路と、音質
処理回路と、に対して前記指定したレベルにする制御信
号を出力する制御用マイコン13とを設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、輝度レベル、カラーレベル等の映像状態と音質とをタイマ設定する 機能を具備したカラーテレビ受信機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、カラーテレビ受信機における輝度レベル、カラーレベル等の映像状態ま たは音質等の音声状態については必要に応じ、その都度手動操作により調節して いた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

カラーテレビ受信機が設置された部屋の外部環境（例えば、日当たり具合によ る部屋の明るさ、外部騒音等）により、時間帯により前記映像状態等の適正レベ ルが異なり、再設定をした方が良い場合が考えられる。 本考案は、かかる場合に対処すべく、レベル設定を希望する時間帯ごとに自動 的に変更し、その時間帯に適した映像状態および音質にする機能を具備したカラ ーテレビ受信機を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、輝度レベルと、コントラストレベルと、画質レベルと、カラーレベ ルと、色相レベルと、音質レベルと、時間帯と、を設定入力操作によりそれぞれ 指定してそれぞれのレベルをデータとして記憶するメモリ部と、時間管理をなす タイマ部と、該タイマ部の監視と、指定時間になったときには該メモリ部より該 データを読み出し、輝度信号処理回路と、カラー信号処理回路と、音質処理回路 と、に対して前記指定したレベルに設定する制御信号を出力する制御用マイコン とを設けたカラーテレビ受信機を提供するものである。

【０００５】

【作用】 予め、レベル設定を変更したい時間帯ごとに、希望するレベルを記憶させ、タ イマ設定する。以降、制御用マイコンにより指定した時間帯ごとに指定レベルに 設定される。

【０００６】

【実施例】

以下、図面に基づいて本考案によるカラーテレビ受信機を説明する。図１は本 考案によるカラーテレビ受信機の一実施例を示す要部ブロック図である。図にお いて、１はチャンネル選局と中間周波（IF）増幅回路とからなるチューナおよび IF増幅部、２は音質制御回路３および音量制御回路４等が設けられ、音声信号を 処理する音声信号処理回路、５は音声信号処理回路２よりの音声信号出力ライン 、６は輝度信号処理回路７およびカラー信号処理回路８等が設けられ、映像信号 を処理する映像信号処理回路、９は映像信号処理回路６よりの映像信号出力ライ ン、10はタイマ設定をするキー操作部、11はキー操作部10により入力されたタイ マ設定条件を記憶するメモリ部、12は時間管理をなすタイマ部、13はタイマ設定 に基づき、音質制御回路３と、輝度信号処理回路７と、カラー信号処理回路８と 、を制御する制御用マイコンである。

【０００７】 本考案による制御の対象としたものは、輝度、コントラスト、画質、カラー（ 色飽和度）、色相、音質である。これらはいづれもカラーテレビとしての映像状 態および音声状態の良否を決定づける要因であるとともに受信機が設置されてい る部屋の状態でその良否が変動する。そして、この部屋の状態は前述した外部環 境により影響を受ける。尚、音量を対象としない理由は、該外部環境による影響 よりも他の要因で決定付けられる方が多いからである。 次に、本考案による機能を動作させる前提としてのタイマ予約（プリセット） につき説明する。映像状態および音声状態の、各時間帯ごとのあるべき状態は日 常のなかで視聴者が把握している。従って、該プリセットは、時間帯の指定と、 輝度等上記要因それぞれごとに希望のレベルを指定する。この指定はキー操作部 10を操作して、画面および音声を実際に視聴しながら希望のレベルに設定し、こ のレベルをメモリ部11に記憶させる。複数時間帯につきプリセットする場合は上 記を繰り返す。毎日該プリセット状態を繰り返すのであればそのように指定する 。 上記プリセットされた以降は、制御用マイコン13がその指定時間帯になるとメ モリ部11よりデータを読み出して、映像状態および音声状態をそれぞれ指定レベ ルに設定する。輝度、コントラスト、画質の各レベルは輝度信号処理回路７を制 御することにより、カラー、色相の各レベルはカラー信号処理回路８を制御する ことにより、音質は音質制御回路３を制御することにより、それぞれ指定のレベ ルに設定され、且つホールドされる。該ホールド状態を解除するにはメモリ解除 する必要がある。 図２は制御用マイコン13の上記プリセットされた以降の作用を示したフローチ ャートである。タイマ12を監視し、指定時間になったときには（ST１ーYES ）、 上記各回路に制御信号を出力する（ST２）。符号21は音質制御回路３に対する制 御信号ラインを、同22は輝度信号処理回路７に対する制御信号ラインを、同23は カラー信号処理回路８に対する制御信号ラインをそれぞれ表す。

【０００８】

【考案の効果】

以上説明したように本考案によれば、カラーテレビ受信機が設置された部屋の 外部環境（例えば、日当たり具合、外部騒音等）により、１日の時間帯によって 映像状態および音声状態等の適正レベルが異なることから再設定を要する場合に あっても、タイマ設定しておくことによりレベル設定を希望する時間帯ごとに自 動的に変更し、その時間帯に適した映像状態および音質にするので、その都度の 手動による再調節が不用になり、依って、カラーテレビ受信機の機能向上に寄与 する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるカラーテレビ受信機の一実施例を
示す要部ブロック図である。

【図２】制御用マイコン13の作用説明のためのフローチ
ャートである。

【符号の説明】

１ チューナおよびIF増幅部 ２ 音声信号処理回路 ３ 音質制御回路 ５ 音声信号出力ライン ６ 映像信号処理回路 ７ 輝度信号処理回路 ８ カラー信号処理回路 ９ 映像信号出力ライン 10 キー操作部 11 メモリ部 12 タイマ部 13 制御用マイコン

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 輝度レベルと、コントラストレベルと、
   画質レベルと、カラーレベルと、色相レベルと、音質レ
   ベルと、時間帯と、を設定入力操作によりそれぞれ指定
   してそれぞれのレベルをデータとして記憶するメモリ部
   と、時間管理をなすタイマ部と、該タイマ部の監視と、
   指定時間になったときには該メモリ部より該データを読
   み出し、輝度信号処理回路と、カラー信号処理回路と、
   音質処理回路と、に対して前記指定したレベルに設定す
   る制御信号を出力する制御用マイコンとを設けたことを
   特徴とするカラーテレビ受信機。