JPH05247678A - プライマー処理素材用洗浄剤組成物 - Google Patents
プライマー処理素材用洗浄剤組成物Info
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- JPH05247678A JPH05247678A JP8477492A JP8477492A JPH05247678A JP H05247678 A JPH05247678 A JP H05247678A JP 8477492 A JP8477492 A JP 8477492A JP 8477492 A JP8477492 A JP 8477492A JP H05247678 A JPH05247678 A JP H05247678A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C11—ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
- C11D—DETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
- C11D3/00—Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
- C11D3/16—Organic compounds
- C11D3/26—Organic compounds containing nitrogen
- C11D3/30—Amines; Substituted amines ; Quaternized amines
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C11—ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
- C11D—DETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
- C11D1/00—Detergent compositions based essentially on surface-active compounds; Use of these compounds as a detergent
- C11D1/88—Ampholytes; Electroneutral compounds
- C11D1/90—Betaines
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- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
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- Organic Chemistry (AREA)
- Detergent Compositions (AREA)
- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 優れた洗浄性を有し、且つプライマーを損傷
しない洗浄剤組成物を得る。 【構成】 ベタイン型界面活性剤とシクロヘキシルアミ
ン系化合物及び/又はフェニルエーテル系化合物を有効
成分とする。
しない洗浄剤組成物を得る。 【構成】 ベタイン型界面活性剤とシクロヘキシルアミ
ン系化合物及び/又はフェニルエーテル系化合物を有効
成分とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プライマー処理が施さ
れた素材に適した洗浄剤として有用な非ハロゲン系洗浄
剤組成物に関する。
れた素材に適した洗浄剤として有用な非ハロゲン系洗浄
剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】トリクロロトリフルオロエタンなどのフ
ロン系溶剤やトリクロロエチレン、1,1,1−トリク
ロロエタン、パークロロエチレンなどの塩素系溶剤は、
不燃性で、化学的にも安定であり、油性下地塗料である
プライマーを塗布した金属表面やプラスチックなどの素
材を侵さず、強い浸透性を保持し、速乾性であるなど多
くの優れた性質を有しているため、これまで化成処理が
不可能な大型鉄鋼材やプラスチック素材の洗浄剤として
幅広い分野で使用されてきた。
ロン系溶剤やトリクロロエチレン、1,1,1−トリク
ロロエタン、パークロロエチレンなどの塩素系溶剤は、
不燃性で、化学的にも安定であり、油性下地塗料である
プライマーを塗布した金属表面やプラスチックなどの素
材を侵さず、強い浸透性を保持し、速乾性であるなど多
くの優れた性質を有しているため、これまで化成処理が
不可能な大型鉄鋼材やプラスチック素材の洗浄剤として
幅広い分野で使用されてきた。
【0003】ここで、プライマーとは、金属素地と上塗
り塗料との密着性を良くし、同時に防錆力を向上せしめ
るために用いられるものであって、その用途、目的に応
じてオイルプライマー、ジンククロメートプライマー、
ジンクリッチプライマー、ウレタン樹脂プライマー、エ
ポキシ樹脂プライマー、ポリウレタン樹脂プライマー、
アルキド樹脂プライマー、ビニル系プライマーなど、各
種のプライマーが用いられている。
り塗料との密着性を良くし、同時に防錆力を向上せしめ
るために用いられるものであって、その用途、目的に応
じてオイルプライマー、ジンククロメートプライマー、
ジンクリッチプライマー、ウレタン樹脂プライマー、エ
ポキシ樹脂プライマー、ポリウレタン樹脂プライマー、
アルキド樹脂プライマー、ビニル系プライマーなど、各
種のプライマーが用いられている。
【0004】近年、地球環境保全の必要性から、これら
のハロゲン系溶剤は規制されるようになり、現在、フロ
ンや塩素系溶剤に代替する性能を有する洗浄剤として、
例えば脂肪族アルコールのアルキレンオキシド付加物を
溶剤成分として配合してなる洗浄剤組成物が提案されて
いる(特開平3−62895号、特開平3−15219
7号)。しかしながら、これらの洗浄剤を用いてプライ
マー処理の施された被洗浄素材を洗浄した場合には、プ
ライマーが損傷されるという問題点がある。
のハロゲン系溶剤は規制されるようになり、現在、フロ
ンや塩素系溶剤に代替する性能を有する洗浄剤として、
例えば脂肪族アルコールのアルキレンオキシド付加物を
溶剤成分として配合してなる洗浄剤組成物が提案されて
いる(特開平3−62895号、特開平3−15219
7号)。しかしながら、これらの洗浄剤を用いてプライ
マー処理の施された被洗浄素材を洗浄した場合には、プ
ライマーが損傷されるという問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来公知の
フロンや塩素系洗浄剤の有する優れた特性、即ち、化学
的に安定であり、優れた洗浄力を保持すると共に、環境
を破壊する虞がなく、且つ金属素材を洗浄するに際して
素材表面に塗布されたプライマーなどの下地塗料を損傷
しない洗浄剤組成物、即ち、フロンや塩素系洗浄剤に代
替し得る新規有用な非ハロゲン系洗浄剤組成物を提供す
ることを目的とする。
フロンや塩素系洗浄剤の有する優れた特性、即ち、化学
的に安定であり、優れた洗浄力を保持すると共に、環境
を破壊する虞がなく、且つ金属素材を洗浄するに際して
素材表面に塗布されたプライマーなどの下地塗料を損傷
しない洗浄剤組成物、即ち、フロンや塩素系洗浄剤に代
替し得る新規有用な非ハロゲン系洗浄剤組成物を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討の結果、以下の事実を見いだし、
かかる知見に基づいて本発明を完成するに至った。即
ち、 1.特定構造を有するベタイン型両性界面活性剤はプラ
イマーなどの下地塗料を損傷せず、しかも当該界面活性
剤を適用することにより組成物としての水溶性が増して
60%以上の水を含む水溶液が得られ、不燃性となり、
消防法上の危険物対象外の洗浄剤となる。 2.特定構造を有するシクロヘキシルアミン系化合物を
所定量併用することにより、その相乗効果として溶解力
が飛躍的に向上し、且つ溶解洗浄し得る物質が拡大す
る。 3.特定構造を有するフェニルエーテル系化合物を併用
することにより被洗浄物に対する溶解性が向上し、洗浄
能力が飛躍的に向上する。
を解決すべく鋭意検討の結果、以下の事実を見いだし、
かかる知見に基づいて本発明を完成するに至った。即
ち、 1.特定構造を有するベタイン型両性界面活性剤はプラ
イマーなどの下地塗料を損傷せず、しかも当該界面活性
剤を適用することにより組成物としての水溶性が増して
60%以上の水を含む水溶液が得られ、不燃性となり、
消防法上の危険物対象外の洗浄剤となる。 2.特定構造を有するシクロヘキシルアミン系化合物を
所定量併用することにより、その相乗効果として溶解力
が飛躍的に向上し、且つ溶解洗浄し得る物質が拡大す
る。 3.特定構造を有するフェニルエーテル系化合物を併用
することにより被洗浄物に対する溶解性が向上し、洗浄
能力が飛躍的に向上する。
【0007】本発明に係るプライマー処理金属素材用洗
浄剤組成物は、一般式(1)又は一般式(2)で表され
るベタイン型両性界面活性剤(以下「ベタイン型両性界
面活性剤」と総称する。)と一般式(3)で表されるシ
クロヘキシルアミン系化合物及び/又は一般式(4)で
表されるフェニルエーテル系化合物との混合物を有効成
分として含有することを特徴とする。
浄剤組成物は、一般式(1)又は一般式(2)で表され
るベタイン型両性界面活性剤(以下「ベタイン型両性界
面活性剤」と総称する。)と一般式(3)で表されるシ
クロヘキシルアミン系化合物及び/又は一般式(4)で
表されるフェニルエーテル系化合物との混合物を有効成
分として含有することを特徴とする。
【化6】 [式中、R1は、直鎖状若しくは分岐鎖状の炭素数8〜
20のアルキル基又はアルケニル基を表す。]
20のアルキル基又はアルケニル基を表す。]
【化7】 [式中、R2は、直鎖状若しくは分岐鎖状の炭素数8〜
20のアルキル基又はアルケニル基を表す。]
20のアルキル基又はアルケニル基を表す。]
【0008】
【化8】 [式中、X、Yは、同一又は異なって、水素原子又は
【化9】 を表す。但し、X、Yのいずれもが水素原子であること
はない。Aは、炭素数2〜3のアルキレン基を表す。m
は、1〜6の整数を示す。]
はない。Aは、炭素数2〜3のアルキレン基を表す。m
は、1〜6の整数を示す。]
【化10】 [式中、R3は、直鎖状若しくは分岐鎖状の炭素数4〜
20のアルキル基又はアルケニル基を表す。Aは、炭素
数2〜3のアルキレン基を表す。nは、4〜20の整数
を示す。]
20のアルキル基又はアルケニル基を表す。Aは、炭素
数2〜3のアルキレン基を表す。nは、4〜20の整数
を示す。]
【0009】ベタイン型両性界面活性剤は、夫々単独で
又は2種以上を適宜組み合わせて用いられ、中でも生分
解性の良好な直鎖状のアルキル基を有する界面活性剤が
好ましい。アルキル基又はアルケニル基の炭素数は8〜
20である。炭素数が8未満の場合には乳化力が低下し
たり、臭気が増大する傾向が認められて好ましくない。
一方、炭素数が20を越える場合には、水に対する溶解
性が低下し、粘度が上昇して作業性の点で好ましくな
い。又、同じベタイン型界面活性剤であってもイミダゾ
リニウムベタイン型界面活性剤の場合には、本発明に係
るベタイン型界面活性剤と比較してプライマーが損傷さ
れ易い。
又は2種以上を適宜組み合わせて用いられ、中でも生分
解性の良好な直鎖状のアルキル基を有する界面活性剤が
好ましい。アルキル基又はアルケニル基の炭素数は8〜
20である。炭素数が8未満の場合には乳化力が低下し
たり、臭気が増大する傾向が認められて好ましくない。
一方、炭素数が20を越える場合には、水に対する溶解
性が低下し、粘度が上昇して作業性の点で好ましくな
い。又、同じベタイン型界面活性剤であってもイミダゾ
リニウムベタイン型界面活性剤の場合には、本発明に係
るベタイン型界面活性剤と比較してプライマーが損傷さ
れ易い。
【0010】一般式(3)で表されるシクロヘキシルア
ミン系化合物としては、シクロヘキシルアミンのエチレ
ンオキシド(以下「EO」と略記する。)付加物やプロ
ピレンオキシド(以下「PO」と略記する。)付加物及
びそれらの共付加物が例示され、夫々単独で又は2種以
上を組み合わせて用いられる。
ミン系化合物としては、シクロヘキシルアミンのエチレ
ンオキシド(以下「EO」と略記する。)付加物やプロ
ピレンオキシド(以下「PO」と略記する。)付加物及
びそれらの共付加物が例示され、夫々単独で又は2種以
上を組み合わせて用いられる。
【0011】シクロヘキシルアミンにアルキレンオキシ
ドを付加することにより、沸点を上昇せしめ、洗浄剤組
成物としての安全生を向上すると共に、シクロヘキシル
アミン特有の臭気を低減することができ、作業環境上の
改善を図ることができる。この場合、アルキレンオキシ
ドの付加モル数は1〜6モル程度、より好ましくは1〜
3程度である。中でもシクロヘキシルアミンのEOの2
モル付加物(商品名「CHE−20P」、新日本理化
(株)製)を適用した場合には、非常に優れた溶解力を
有する洗浄剤組成物を得ることができ、同時に低起泡性
であるために作業性が改善され、より一層実用的であ
る。
ドを付加することにより、沸点を上昇せしめ、洗浄剤組
成物としての安全生を向上すると共に、シクロヘキシル
アミン特有の臭気を低減することができ、作業環境上の
改善を図ることができる。この場合、アルキレンオキシ
ドの付加モル数は1〜6モル程度、より好ましくは1〜
3程度である。中でもシクロヘキシルアミンのEOの2
モル付加物(商品名「CHE−20P」、新日本理化
(株)製)を適用した場合には、非常に優れた溶解力を
有する洗浄剤組成物を得ることができ、同時に低起泡性
であるために作業性が改善され、より一層実用的であ
る。
【0012】一般式(4)で表されるフェニルエーテル
系化合物は、夫々単独で又は2種以上を適宜組み合わせ
て用いられる。アルキル基又はアルキレン基の炭素数は
4〜20、好ましくは8〜18程度である。炭素数が4
未満の場合にはプライマーなどの下地塗料を損傷し易い
ため好ましくない。一方、炭素数が18を越える場合に
は、汚れ成分、例えば防錆油やマシン油などに対する溶
解力が低下して好ましくない。本フェニルエーテル系化
合物の中でも直鎖状のアルキル基を有する化合物は生分
解性に優れ、一方、直鎖状のアルケニル基を有する化合
物を適用した場合には汚れ成分が系内に分散して被洗浄
素材が再汚染されにくいという利点がある。
系化合物は、夫々単独で又は2種以上を適宜組み合わせ
て用いられる。アルキル基又はアルキレン基の炭素数は
4〜20、好ましくは8〜18程度である。炭素数が4
未満の場合にはプライマーなどの下地塗料を損傷し易い
ため好ましくない。一方、炭素数が18を越える場合に
は、汚れ成分、例えば防錆油やマシン油などに対する溶
解力が低下して好ましくない。本フェニルエーテル系化
合物の中でも直鎖状のアルキル基を有する化合物は生分
解性に優れ、一方、直鎖状のアルケニル基を有する化合
物を適用した場合には汚れ成分が系内に分散して被洗浄
素材が再汚染されにくいという利点がある。
【0013】アルキレン基の炭素数は2〜3である。炭
素数が4以上のアルキレン基が付加したフェニルエーテ
ル系化合物の場合には、水に対する溶解性が低下して好
ましくない。
素数が4以上のアルキレン基が付加したフェニルエーテ
ル系化合物の場合には、水に対する溶解性が低下して好
ましくない。
【0014】アルキレン基の付加モル数は4〜20、好
ましくは6〜15程度である。付加モル数が4以下の場
合では水に対する溶解性が低下すると共にプライマーな
どの下地塗料を損傷するので好ましくない。一方、付加
モル数が20を越える場合には、汚れ成分、例えば防錆
油やマシン油などに対する溶解力が低下して好ましくな
い。
ましくは6〜15程度である。付加モル数が4以下の場
合では水に対する溶解性が低下すると共にプライマーな
どの下地塗料を損傷するので好ましくない。一方、付加
モル数が20を越える場合には、汚れ成分、例えば防錆
油やマシン油などに対する溶解力が低下して好ましくな
い。
【0015】上記3成分の配合比率は、所定の効果を奏
する限り特に限定されないが、通常、以下の比率が推奨
される。即ち、シクロヘキシルアミン系化合物の比率
は、ベタイン型両性界面活性剤100重量部に対し1〜
10重量部、好ましくは2〜5重量部程度である。1重
量部より少ない場合には、洗浄性における所定の効果が
得られにくい。一方、10重量部を越える量を併用した
としても効果上の有意差は認められず、逆にプライマー
が損傷される可能性が増大して好ましくない。
する限り特に限定されないが、通常、以下の比率が推奨
される。即ち、シクロヘキシルアミン系化合物の比率
は、ベタイン型両性界面活性剤100重量部に対し1〜
10重量部、好ましくは2〜5重量部程度である。1重
量部より少ない場合には、洗浄性における所定の効果が
得られにくい。一方、10重量部を越える量を併用した
としても効果上の有意差は認められず、逆にプライマー
が損傷される可能性が増大して好ましくない。
【0016】フェニルエーテル系化合物の比率は、ベタ
イン型両性界面活性剤100重量部に対し10〜200
重量部、好ましくは30〜150重量部程度である。1
0重量部より少ない場合には洗浄性における所定の効果
が認められにくく、200重量部を越える量を併用した
場合には洗浄剤組成物の水に対する相溶性が低下し、分
層又は白濁分散状態となって製品の品質の安定性の面か
ら好ましくない。
イン型両性界面活性剤100重量部に対し10〜200
重量部、好ましくは30〜150重量部程度である。1
0重量部より少ない場合には洗浄性における所定の効果
が認められにくく、200重量部を越える量を併用した
場合には洗浄剤組成物の水に対する相溶性が低下し、分
層又は白濁分散状態となって製品の品質の安定性の面か
ら好ましくない。
【0017】本発明に係る洗浄剤組成物は、通常、水溶
液の形態で適用される。その有効成分の濃度は、水10
0重量部に対し、1〜25重量部程度、好ましくは3〜
20重量部程度である。1重量部に満たない場合には被
洗浄物質(汚れ成分)に対する溶解力や洗浄剤組成物の
耐久性が低下し、25重量部を越えると組成物の粘度が
急激に上昇して洗浄が困難となり、次工程の水洗への負
荷が増大するなど、いずれの場合も好ましくない。
液の形態で適用される。その有効成分の濃度は、水10
0重量部に対し、1〜25重量部程度、好ましくは3〜
20重量部程度である。1重量部に満たない場合には被
洗浄物質(汚れ成分)に対する溶解力や洗浄剤組成物の
耐久性が低下し、25重量部を越えると組成物の粘度が
急激に上昇して洗浄が困難となり、次工程の水洗への負
荷が増大するなど、いずれの場合も好ましくない。
【0018】本発明に係る洗浄剤組成物は、必要に応じ
て酸化防止剤、防黴剤、防錆剤など従来公知の各種添加
剤を適宜配合することができる。
て酸化防止剤、防黴剤、防錆剤など従来公知の各種添加
剤を適宜配合することができる。
【0019】更に、本発明に係る洗浄剤成分とエマルシ
ョンタイプのシリコーン系消泡剤を併用することによ
り、大型洗浄方式であるエアレーション方式を適用する
ことができる。このとき、当該消泡剤の添加量は、通
常、有効成分100重量部に対し、0.1〜2重量部程
度、好ましくは0.3〜1重量部程度である。
ョンタイプのシリコーン系消泡剤を併用することによ
り、大型洗浄方式であるエアレーション方式を適用する
ことができる。このとき、当該消泡剤の添加量は、通
常、有効成分100重量部に対し、0.1〜2重量部程
度、好ましくは0.3〜1重量部程度である。
【0020】本発明に係る洗浄剤組成物は、不燃性で低
起泡性の水溶性タイプであり、有効成分が低濃度であっ
ても短時間で充分な洗浄能力を発揮することができ、極
めて経済的である。又、油脂、鉱油、ワックス類、防錆
油剤、切削油などを良く溶解し、同時に下地用塗料のプ
ライマーに対して何等損傷を与えないという画期的な特
徴を有している。従って、本洗浄剤組成物は、プライマ
ー処理の施された金属素材、例えば、工作機械、産業機
械、農機具、精密機械、自動車、鉄道車両、コンテナ、
船舶、橋梁構造物などの部品用の洗浄剤として有用であ
る。
起泡性の水溶性タイプであり、有効成分が低濃度であっ
ても短時間で充分な洗浄能力を発揮することができ、極
めて経済的である。又、油脂、鉱油、ワックス類、防錆
油剤、切削油などを良く溶解し、同時に下地用塗料のプ
ライマーに対して何等損傷を与えないという画期的な特
徴を有している。従って、本洗浄剤組成物は、プライマ
ー処理の施された金属素材、例えば、工作機械、産業機
械、農機具、精密機械、自動車、鉄道車両、コンテナ、
船舶、橋梁構造物などの部品用の洗浄剤として有用であ
る。
【0021】一般に、金属素材などの洗浄システムは、
少なくとも被洗浄素材表面に付着する汚れ成分の洗浄工
程、素材表面上に残存する洗浄剤成分を除去するための
水溶性処理剤によるすすぎ工程、すすぎ処理剤を除去す
るための水洗工程及び被洗浄素材の乾燥工程からなる。
しかしながら、本発明においては、洗浄剤組成物を水溶
性タイプとしたことにより、すすぎ工程を省略すること
が可能となり、洗浄システムの大幅な簡略化を実現する
ことができる。
少なくとも被洗浄素材表面に付着する汚れ成分の洗浄工
程、素材表面上に残存する洗浄剤成分を除去するための
水溶性処理剤によるすすぎ工程、すすぎ処理剤を除去す
るための水洗工程及び被洗浄素材の乾燥工程からなる。
しかしながら、本発明においては、洗浄剤組成物を水溶
性タイプとしたことにより、すすぎ工程を省略すること
が可能となり、洗浄システムの大幅な簡略化を実現する
ことができる。
【0022】以下に、本発明に係る洗浄システムを具体
的に述べる。但し、当該洗浄条件は、本発明所定の効果
が得られる限り、特に限定されるものではない。 (1)洗浄工程 35〜60℃程度、好ましくは40〜50℃程度に調整
された洗浄剤組成物中に被洗浄物を5〜10分間程度浸
漬し、洗浄液を攪拌、揺動、エアレーション又はこれら
の操作を併用して汚れ成分や防錆剤などの金属油剤を洗
浄除去する。一般に洗浄温度を高くしたり、攪拌などを
施すことにより洗浄速度は増加する。 (2)水洗工程 水洗して洗浄剤成分を除去する。 (3)乾燥工程 温風又は熱風を通気して乾燥する。
的に述べる。但し、当該洗浄条件は、本発明所定の効果
が得られる限り、特に限定されるものではない。 (1)洗浄工程 35〜60℃程度、好ましくは40〜50℃程度に調整
された洗浄剤組成物中に被洗浄物を5〜10分間程度浸
漬し、洗浄液を攪拌、揺動、エアレーション又はこれら
の操作を併用して汚れ成分や防錆剤などの金属油剤を洗
浄除去する。一般に洗浄温度を高くしたり、攪拌などを
施すことにより洗浄速度は増加する。 (2)水洗工程 水洗して洗浄剤成分を除去する。 (3)乾燥工程 温風又は熱風を通気して乾燥する。
【0023】
【実施例】以下に実施例及び比較例を掲げて本発明を詳
しく説明する。洗浄性試験 :所定の混合物を有効成分として含有する1
0重量%水溶液150mlを200mlビーカーに入れ、こ
れを40℃に保持する。この中に防錆油(JIS Z1801適
合品)が付着したオイルプライマー加工鋼板(40×2
0×1mm)を浸漬し、攪拌下に10分間洗浄する。次い
で、常温で5分間水洗した後、105℃で30分間乾燥
する。
しく説明する。洗浄性試験 :所定の混合物を有効成分として含有する1
0重量%水溶液150mlを200mlビーカーに入れ、こ
れを40℃に保持する。この中に防錆油(JIS Z1801適
合品)が付着したオイルプライマー加工鋼板(40×2
0×1mm)を浸漬し、攪拌下に10分間洗浄する。次い
で、常温で5分間水洗した後、105℃で30分間乾燥
する。
【0024】洗浄特性の評価:上記乾燥後のテストピー
スを目視にて観察し、以下の3段階に評価する。 「A」ランク:テストピース表面が外観上清浄で、且つ
プライマー加工部分には損傷が認められない。又、塗膜
の付着性テスト(JIS K 5400-1990)の結果も良好で実
用的である。 「B」ランク:テストピース表面は外観上清浄で、且つ
プライマー加工部分には損傷が認められない。しかしな
がら、塗膜の付着性においては改善の余地が認められ
る。 「C」ランク:テストピース表面は外観上清浄である
が、プライマー加工部分に損傷が認められる。
スを目視にて観察し、以下の3段階に評価する。 「A」ランク:テストピース表面が外観上清浄で、且つ
プライマー加工部分には損傷が認められない。又、塗膜
の付着性テスト(JIS K 5400-1990)の結果も良好で実
用的である。 「B」ランク:テストピース表面は外観上清浄で、且つ
プライマー加工部分には損傷が認められない。しかしな
がら、塗膜の付着性においては改善の余地が認められ
る。 「C」ランク:テストピース表面は外観上清浄である
が、プライマー加工部分に損傷が認められる。
【0025】実施例1 ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 100重量部 シクロヘキシルアミンのEO2モル付加物 3重量部 からなる混合物を有効成分として含有する10重量%水
溶液を用いて洗浄性試験を行った。得られた結果は、
「A」ランクと評価された。
溶液を用いて洗浄性試験を行った。得られた結果は、
「A」ランクと評価された。
【0026】実施例2 ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 100重量部 デシルフェノールのEO9モル付加物 50重量部 からなる混合物を有効成分として含有する10重量%水
溶液を洗浄剤組成物として適用した。得られた結果は、
「A」ランクと評価された。
溶液を洗浄剤組成物として適用した。得られた結果は、
「A」ランクと評価された。
【0027】実施例3 オレイルジメチルアミノ酢酸ベタイン 100重量部 オレイルフェノールのEO9モル付加物 50重量部 からなる混合物を有効成分として含有する10重量%水
溶液を洗浄剤組成物として適用した。得られた結果は、
「A」ランクと評価された。
溶液を洗浄剤組成物として適用した。得られた結果は、
「A」ランクと評価された。
【0028】実施例4 椰子油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン 100重量部 オレイルフェノールのEO9モル付加物 100重量部 からなる混合物を有効成分として含有する10重量%水
溶液を洗浄剤組成物として適用した。得られた結果は、
「A」ランクと評価された。
溶液を洗浄剤組成物として適用した。得られた結果は、
「A」ランクと評価された。
【0029】実施例5 ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 100重量部 シクロヘキシルアミンのEO2モル付加物 3重量部 オレイルフェノールのEO9モル付加物 50重量部 からなる混合物を有効成分として含有する10重量%水
溶液を洗浄剤組成物として適用した。得られた結果は、
「A」ランクと評価された。
溶液を洗浄剤組成物として適用した。得られた結果は、
「A」ランクと評価された。
【0030】比較例1 ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインの10重量%水溶
液を洗浄剤として適用した。得られた結果は、「B」ラ
ンクと評価された。
液を洗浄剤として適用した。得られた結果は、「B」ラ
ンクと評価された。
【0031】比較例2 2−椰子アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロ
キシエチルイミダゾリニウムベタインの10重量%水溶
液を洗浄剤として適用した。得られた結果は、「C」ラ
ンクと評価された。
キシエチルイミダゾリニウムベタインの10重量%水溶
液を洗浄剤として適用した。得られた結果は、「C」ラ
ンクと評価された。
【0032】
【発明の効果】本発明に係る洗浄剤組成物を適用するこ
とにより、プライマーを損傷することなく、被洗浄素材
表面上の汚れ成分を洗浄除去することができる。
とにより、プライマーを損傷することなく、被洗浄素材
表面上の汚れ成分を洗浄除去することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 7:26)
Claims (1)
- 【請求項1】 一般式(1)又は一般式(2)で表され
るベタイン型両性界面活性剤と一般式(3)で表される
シクロヘキシルアミン系化合物及び/又は一般式(4)
で表されるフェニルエーテル系化合物との混合物を有効
成分として含有することを特徴とするプライマー処理素
材用洗浄剤組成物。 【化1】 [式中、R1は、直鎖状若しくは分岐鎖状の炭素数8〜
20のアルキル基又はアルケニル基を表す。] 【化2】 [式中、R2は、直鎖状若しくは分岐鎖状の炭素数8〜
20のアルキル基又はアルケニル基を表す。] 【化3】 [式中、X、Yは、同一又は異なって、水素原子又は 【化4】 を表す。但し、X、Yのいずれもが水素原子であること
はない。Aは、炭素数2〜3のアルキレン基を表す。m
は、1〜6の整数を示す。] 【化5】 [式中、R3は、直鎖状若しくは分岐鎖状の炭素数4〜
20のアルキル基又はアルケニル基を表す。Aは、炭素
数2〜3のアルキレン基を表す。nは、4〜20の整数
を示す。]
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8477492A JPH05247678A (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | プライマー処理素材用洗浄剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8477492A JPH05247678A (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | プライマー処理素材用洗浄剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05247678A true JPH05247678A (ja) | 1993-09-24 |
Family
ID=13840028
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8477492A Pending JPH05247678A (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | プライマー処理素材用洗浄剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05247678A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003119496A (ja) * | 2001-10-12 | 2003-04-23 | Yushiro Chem Ind Co Ltd | 洗浄剤組成物 |
-
1992
- 1992-03-06 JP JP8477492A patent/JPH05247678A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003119496A (ja) * | 2001-10-12 | 2003-04-23 | Yushiro Chem Ind Co Ltd | 洗浄剤組成物 |
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