JPH05246Y2 - - Google Patents

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JPH05246Y2
JPH05246Y2 JP1986079539U JP7953986U JPH05246Y2 JP H05246 Y2 JPH05246 Y2 JP H05246Y2 JP 1986079539 U JP1986079539 U JP 1986079539U JP 7953986 U JP7953986 U JP 7953986U JP H05246 Y2 JPH05246 Y2 JP H05246Y2
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JP
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roller
divided
rolled material
pin
force
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JP1986079539U
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JPS62193906U (ja
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  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Rollers For Roller Conveyors For Transfer (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、圧延機の案内装置用ガイドローラに
関する。
(従来の技術) 粗、中間圧延においては、圧延材の断面形状が
大であることから、圧延材を正しく保持誘導案内
するための起立力(抱合力)も大であることが要
求される。そのためには、ローラホルダの板厚を
厚くして要求される起立力を得なければならな
い。板厚を厚くすると、ローラホルダの弾性(ば
ね性)が低下し、剛性の高いローラホルダとなつ
てしまう。ローラホルダの剛性が高いと、ガイド
ローラへの圧延材先端部の噛込み時に、この先端
部の先割れ、先曲り等による衝撃に対して、ロー
ラホルダが撓んで噛込み時の衝撃を緩衝すること
ができないので、ガイドローラに圧痕がついた
り、ベアリングが破損したり、ローラホルダを折
損する等の事故に繋がる。もつとも圧延材の浸入
に伴つてローラホルダが撓まなくともガイドロー
ラがスムーズに回転すれば、上記の問題の発生を
幾分防止できるが、現実にはガイドローラの回転
不良が生じているのが実情であるため上記の問題
は解決できない。この対策として、圧延材先端部
の噛込み時の衝撃を緩和するために、従来、予め
ガイドローラに圧延材の浸入速度と同じ周速度の
自転力を与える装置を備えたものが提案されてい
る。例えば、ローラと一体に形成してある羽根車
に高圧水を噴射して、ローラを回転させるもの
(米国特許第3013453号)や、ガイドローラと一体
回転するローラシヤフトに電動機を直結したもの
(実公昭33−10844号)などがある。
(考案が解決しようとする問題点) 第1の従来例の高圧水を利用するものにあつて
は、粗、中間圧延におけるローラはその単位重量
が大であり、水力によつてローラを回転させるこ
とは実際上難しく、主として仕上圧延等の単位重
量の小さいローラにしか適用することができなか
つた。第2の従来例の電動機を利用するものにあ
つては、ガイドローラの回転不良に起因するロー
ラの損傷事故等は防止できるが狭い圧延ラインで
使用するものであるため、場所的な制約を受けた
り、装置が複雑化したり、高価なものになる。
本考案の目的は、第1に、簡単な構成になつて
圧延材の進入時の衝撃を和らげて、ローラやベア
リングの損傷を防止することにあり、第2に十分
な起立(抱合)力により、圧延材を正しく起立さ
せ、スリツプに起因する事故発生を防止すること
にある。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、ローラホルダに軸支してあるローラ
ピンと、中央部で2分割された対の分割ローラ体
からなるローラと、上記ローラ体の外端部に設け
てあり、上記ローラ体に分割面に向けて弾性押圧
力を付勢しているばね体とを備えているものであ
る。上記ローラ体は、外端部と内端部の両側を軸
受を介して、上記ローラピンに回転自在にかつこ
のローラピンの軸方向に移動可能に支持されてお
り、上記内端部側の軸受は対の分割ローラ体の軸
受を兼用しており、上記分割面は、隙間を置いて
対向しかつ円周部よりも軸芯部を高く形成されて
いる。
(作用) 圧延材がガイドローラの孔型に進入して、ロー
ラの円周部に衝突すると、このときの衝撃力はロ
ーラピンの軸方向に対し直角方向の分力と軸方向
の分力とに分解できるが、直角方向の分力はロー
ラホルダとローラホルダの弾性によつて吸収する
が、軸方向の分力はローラ体を両側に押し付ける
力として働き、ローラ体を軸に沿つて移動させ、
ローラの外端部に取り付けてあるばね体を圧縮変
形させ、衝撃力によるエネルギを吸収する。この
衝撃力が消滅した後はローラ体は元の位置に復
し、ローラとなり、圧延材を正しく起立させて、
これを圧延機のロールへ案内する。
(実施例) 以下本考案の実施例について図面を参照して説
明する。
第1図示のようにローラホルダ1の上下プレー
ト1aと1bとの間には偏心軸であるローラピン
2を垂直に軸支してある。このローラピンの上プ
レート1a内に嵌装してある上端部分は大径円筒
状の偏心部2aとなつており、他の部分はこの偏
心部とは中心線、軸径の異なる平行軸部2bとさ
れており、さらに下端部は下プレート1bの下面
と一致する位置まで延長されている。偏心部2a
のほぼ中央部外周には溝2cを形成してあり、こ
の溝内には上プレート1aの先端部にねじ込んで
ある止めねじ3の先端が位置し、この先端によつ
て偏心部を回り止め可能にしている。2dは給脂
用孔である。
ローラピン2の平行軸部2bには、ローラ4を
円すいころ軸受5,5およびこのローラと接する
側を摩擦係数の小さいスリツプ面としてあるカラ
ー6を介して軸支してある。ローラ4は中央部で
上下に2分割した1対のローラ体4a,4bから
なる。上下両ローラ体は、常時分割面4cに隙間
dを有している。これは、圧延材の振れ等によつ
てローラ体4,4bのいずれか一方にしか抱合さ
れない場合の事故、例えば隙間がない場合にロー
ラ体4aのみ回転してローラ体4bが回転しなか
つた場合に分割面4cにおいてローラ体4aとロ
ーラ体4bが摩擦して焼付きが起ることを防止す
るためである。この分割面は円周部を低くし、軸
芯部を高くして、面間へのスケール等の侵入防止
を図つている。
各軸受5,5の外側にはスラストメタル7,7
をローラピン2に嵌装してあり、軸受の一部とス
ラストメタルの外周にオイルシール8,8を嵌装
してある。各スラストメタル7,7の外側にはば
ね体である皿ばね9,9の外径部が接し、内径部
が皿ばねの外側に位置し、ローラピン2に嵌装し
てあるスラストワツシヤ10,10に接し、この
スラストワツシヤは上プレート1aおよび下プレ
ート1bに固定してあるスラストリング11,1
1と接している。皿ばね9,9はその弾性力によ
つてスラストメタル7,7を介してローラ4に分
割面4cに向けて常時押圧力を付勢している。
なお、ばね体は皿ばねに限られず、つる巻きば
ねや板ばねであつてもよい。ばね体として皿ばね
を用いれば構成が簡単となる。
ローラピン2の下プレート1bに嵌入してある
部分にはキー溝2eを形成してあり、この部分の
周囲にエキセンピース12をキー13によつて回
り止めしてあり、このキーをねじ14によつて固
定してある。ローラピン2の上端にはねじ歯車1
5をローラピンと一体に回動可能に固定してあ
り、この歯車はセンターピニオン(図示せず。)
と噛合しており、外部が回動することによりロー
ラピンの芯間距離の調整を可能にしている。
16は給脂用ニツプルである。
次に本考案の作用および使用法について説明す
る。
圧延ラインに本考案のガイドローラを備えた案
内装置をセツトし、予めねじ歯車15を回動させ
て、ローラピン2の偏心量によりローラ4の芯間
距離を調整しておく。圧延作業開始により、第2
図に示すようにローラ4,4間に圧延材Wが進入
するが、圧延材の先端に先割れや先曲りなどがあ
ると、進入の際、圧延材がローラ4の表面に衝突
して、ローラに衝撃力Fが作用するが、この衝撃
力は、ローラピン2の上下方向への分力FYが作
用し、分力FYによつて上ローラ体4aは上方に、
下ローラ体4bは下方に摺動してローラ体は互い
に離れ、皿ばね9,9を圧縮する。この圧縮力に
より皿ばね9,9は弾性変形して、衝撃エネルギ
を吸収して、ローラ4の表面や軸受5などの損傷
を防止している。
衝撃作用の消滅後は皿ばね9,9の復元力E,
Eにより、分割ローラ体4a,4bは所定の位置
に戻つて合体して、ローラ4となり、ゼロ抱合の
状態で圧延材Wを起立させ、スリツプを生じさせ
ない状態で圧延ローラに案内する。
(考案の効果) 本考案によれば、ローラを2分割して摺動可能
とし、両外端部にばね体を設けたことにより、圧
延材先端部噛込み時や尻抜け時の衝突による衝撃
を和らげ、これによりローラの表面や軸受の損傷
を防止することができる。ローラの芯間の距離を
ゼロ抱合にセツトすることができるため、ローラ
と圧延材との間のスリツプを防止し、圧延材への
スリツプ疵の発生や、摩擦熱によるローラのヒー
トクラツクの発生を防止することができる。分割
面を隙間を置いて対向させているので、一方のロ
ーラ体が回転しない場合に、分割面においてロー
ラ体の焼き付を防止できる。また分割面をローラ
の外周部よりも軸芯部側を高く傾斜させているの
で、面間へのスケール等の侵入を確実に防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は縦断面図、第2図は圧延材の噛込み時
にローラに作用する力についての説明図である。 1……ローラホルダ、2……ローラピン、4…
…ローラ、4a,4b……分割ローラ体、4c…
…分割面、5……軸受、6……軸受(カラー)、
9……ばね体(皿ばね)、d……間隙。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ローラホルダに軸支してあるローラピンと、中
    央部で2分割された対の分割ローラ体からなるロ
    ーラと、 上記ローラ体の外端部に設けてあり、上記ロー
    ラ体に分割面に向けて弾性押圧力を付勢している
    ばね体と を備えており、上記ローラ体は、外端部と内端部
    の両側を軸受を介して、上記ローラピンに回転自
    在にかつこのローラピンの軸方向に移動可能に支
    持されており、 上記内端部側の軸受は対の分割ローラ体の軸受
    を兼用しており、 上記分割面は、隙間を置いて対向しかつ円周部
    よりも軸芯部を高く形成されている ことを特徴とする案内装置用ガイドローラ。
JP1986079539U 1986-05-28 1986-05-28 Expired - Lifetime JPH05246Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986079539U JPH05246Y2 (ja) 1986-05-28 1986-05-28

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986079539U JPH05246Y2 (ja) 1986-05-28 1986-05-28

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62193906U JPS62193906U (ja) 1987-12-09
JPH05246Y2 true JPH05246Y2 (ja) 1993-01-06

Family

ID=30929493

Family Applications (1)

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JP1986079539U Expired - Lifetime JPH05246Y2 (ja) 1986-05-28 1986-05-28

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4313715Y1 (ja) * 1965-09-11 1968-06-11
JPS6023042U (ja) * 1983-07-22 1985-02-16 テルモ株式会社 ダブルル−メンカテーテル

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4313715Y1 (ja) * 1965-09-11 1968-06-11
JPS6023042U (ja) * 1983-07-22 1985-02-16 テルモ株式会社 ダブルル−メンカテーテル

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JPS62193906U (ja) 1987-12-09

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