JPH052446A - 携帯用端末装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 メータの検針、在庫の管理などに使用される
携帯用端末装置において、検査項目が変わった時に携帯
用端末装置を作り直さなければ対応できないという問題
を解決し、異なる作業を処理することができる携帯用端
末装置を提供することを目的とする。 【構成】 検査項目が変わった時、検査項目をパネルシ
ート２２を異なるパネルシート２２に交換し、パネルシ
ート２２を蓋部１２と透明シート２１の間に挿入する。
蓋部２１には縦横のピッチが汎用プリンタの印字ピッチ
と同じマトリクスキー１８が構成されている。そのため
パネルシート２２を汎用プリンタで印字した文字で構成
すると、その文字の下にマトリクスキー１８が存在する
事になる。よって、透明シート２１の上からパネルシー
ト２２を押すことによりパネルスイッチを構成すること
ができるので、検査項目が変わってもパネルシート２２
に検査項目を印字して交換し、ＲＡＭユニット１５を交
換するなど制御手段の一部調整だけで簡単に対応するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電力・水道・ガス等の
検針や、スーパ・工場などにおける在庫管理などに使用
する携帯用端末装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、携帯用端末装置の普及により、各
種機器に適応可能な汎用性のある携帯用端末装置が要望
されている。従来の携帯用端末装置の構成を図６に示
す。図６において、１は箱体であり、この箱体１の前面
には蓋部２が開閉自在に取り付けられている。またこの
箱体１の内部には制御部（図示せず）３が実装され、こ
の制御部３には以下のものが接続されている。すなわ
ち、それらは制御プログラムを記憶するＲＯＭユニット
４及びデータ等を記憶するＲＡＭユニット５と、前記制
御部３で処理された内容を表示する液晶表示パネル６
と、制御部３に指示を与えるキー入力部７である。そし
て、蓋部２の内側には制御部３に接続されたパネルスイ
ッチ８が設けられている。

【０００３】また、９は光通信カプラーであり、外部装
置（図示せず）との通信を行う。そして、１０はＮｉＣ
ｄ電池パックであり、携帯用端末装置全体に電源を供給
するためのものである。なお、パネルスイッチ８の表面
には、たとえば図２（ａ）に示したように工場設備検査
表の一覧が記されており、このパネルスイッチ８のパネ
ル内部にはそれぞれ対応したスイッチ群が構成されてい
る。

【０００４】以上のように構成された携帯用端末装置を
用いて、作業者が工場内の設備が正常に動作しているか
どうかを検査する。すなわち、作業者は警報機Ａの所に
来て警報機Ａの音量を測定する。このとき、パネルスイ
ッチ８の表面即ち、図２（ａ）の（１）の文字の位置を
押すと液晶表示パネル６には図２（ｂ）に示すような画
面が表示される。ここで作業者は、警報機Ａの音量を測
定し、その測定値をキー入力部７を使って携帯用端末装
置に入力する。次に作業者は警報灯Ａまで進み警報灯Ａ
の動作の良否を検査する。このとき、パネルスイッチ８
の表面、すなわち、図２（ａ）に示された（２）の文字
の位置を押すと液晶表示パネル６には図２（ｃ）に示さ
れるような画面が表示される。ここで警報灯Ａが赤色で
点滅するかどうかを確認する。そして、その結果をキー
入力部７を使って携帯用端末装置に入力する。

【０００５】このようにして一連の作業が終ると、携帯
用端末装置に収集されたデータは光通信カプラー９、ま
たはＲＡＭユニット５を介して、集計用パソコン等にア
ップロードされていた。これに類する技術がたとえば特
開平１−２０７８９１号公報に開示されている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の構成では、たとえば工場設備が変更となり、
検査内容が変わった場合、あるいは検査対象が変わった
場合には以下のような問題点を有していた。すなわち、
従来の携帯用端末装置においてはパネルスイッチ８の表
示は変更できなかった。そのため、作業変更の都度携帯
用端末装置それ自体を作り直さなければならなかった。

【０００７】本発明はこのような問題点を解決するもの
で、携帯用端末装置自体を作り直さなくても異なる作業
に対応できるようにしたことを目的とするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の携帯用端末装置は、入力用のマトリクスキー
を有し、このマトリクスキーの上面のパネルシートを異
なるパネルシートと交換自在に装着し、この異なるパネ
ルシートに対応した制御を行う制御手段を有する構成と
したものである。

【０００９】

【作用】この構成により、一つの検査作業が終わって次
の異なる検査作業に移行するとき、パネルシートを次の
検査作業用の異なるパネルシートに交換し、この異なる
パネルシートによるマトリクスキー駆動が可能なように
制御手段により制御される。したがって、携帯用端末装
置は各種作業のために作り直す必要は全く無く、一台の
携帯用端末装置で複数の異なる作業に対応できるもので
ある。

【００１０】

【実施例】以下本発明の一実施例を図面を参照しながら
説明する。図１に示すように構成要素として１１は箱体
であり、この箱体１１の天面には蓋部１２が開閉自在に
取り付けられている。またこの箱体１１の内部には制御
手段の一部を構成する制御部（図示せず）１３が実装さ
れ、この制御部１３には以下のものが接続されている。
すなわち、それらは制御プログラムを記憶するＲＯＭユ
ニット１４及びデータ等を記憶するＲＡＭユニット１５
（これら１４及び１５は記憶部の一例として用いた）と
で制御手段を構成している。また制御部１３で処理され
た内容を表示する液晶表示パネル１６（表示部の一例と
して用いた）と、制御部１３に指示を与えるキー入力部
１７である。ここで、ＲＯＭユニット１４およびＲＡＭ
ユニット１５は着脱可能に実装されている。また、蓋部
１２の内側には制御部１３に接続されたマトリクスキー
１８が設けられている。

【００１１】また、１９は外部装置（図示せず）と通信
を行うための光通信カプラーであり、２０は携帯用端末
装置全体に電源を供給するためのＮｉＣｄ電池パックで
ある。

【００１２】そして、蓋部１２内に実装されたマトリク
スキー１８の上面には透明シート２１が開閉自在に取り
付けられており、この透明シート２１とマトリクスキー
１８との間には、パネルシート２２が着脱自在に装着さ
れている。

【００１３】このようにパネルシート２２をマトリクス
キー１８と透明シート２１の間に挿入し、透明シート２
１を閉めてその上からパネルシート２２を押すことによ
り、マトリクスキー１８が押下される。このようにし
て、パネルスイッチが構成されることになる。

【００１４】また、パネルシート２２の表面は図２
（ａ）とか図３（ａ）で示すように汎用プリンタで印字
することができるように設計してある。すなわち、印字
文字間隔とマトリクスキーのキー間隔を合わし、普通紙
によるプリンタ印字によるパネルシート２２でも、透明
シート２１を介して、押圧するので破損することなく実
用化できる。このため、ユーザで自由に検査項目を設計
できるという特徴を有している。具体的には、蓋部１２
内に装着されたマトリクスキー１８は図４で示すように
なっている。すなわち、このマトリクスキー１８は横方
向（ｘ方向）に間隔（以下ピッチという）ｘで１６個、
縦方向（ｙ方向）にピッチｙで３２個のキースイッチが
配設されており、全部で５１２個のキースイッチで構成
されている。

【００１５】そして、マトリクスキー１８のピッチｘと
ピッチｙが、汎用プリンタの印字ピッチと同じ間隔に設
計してある。このことにより、マトリクスキー１８上に
パネルシート２２をのせると、丁度図５に示したように
パネルシート２２に印字した文字の真下にマトリクスキ
ー１８が存在することになる。よってパネルシート２２
上に印字された文字を押すことによって、その印字文字
に対応したマトリクスキー１８が押される。このよう
に、本発明の実施例の携帯用端末装置のパネルスイッチ
は構成されているのである。

【００１６】この、図４に示すマトリクスキー１８使用
時、パネルシート２２には横１６文字、縦３２文字の印
字が可能である。そして、図２（ａ）のように印字され
たパネルシート２２をマトリクスキー１８と透明シート
２１との間に挿入して、パネルスイッチを構成してい
る。

【００１７】以下、本発明の実施例の携帯用端末装置の
説明する。この携帯用端末装置は、従来例で説明したよ
うに、工場内の設備が正常に動作しているかどうかを作
業者が検査するときに使用する。すなわち、作業者は警
報機Ａの所に来て警報機Ａの音量を測定する。そして、
パネルシート２２の表面、すなわち図２（ａ）で示す
（１）の文字の位置を押すと液晶表示パネル１６には図
２（ｂ）に示すような画面が表示される。ここで作業者
は、警報機Ａの音量を測定し、その測定値をキー入力部
１７を使って携帯用端末装置に入力する。次に作業者は
警報灯Ａまで進み警報灯Ａの動作の良否を検査する。こ
のとき、パネルシート２２の表面、すなわち図２（ａ）
に示された（２）の文字の位置を押すと液晶表示パネル
１６には図２（ｃ）に示すような画面が表示される。こ
こで警報灯Ａが赤色で点滅するか否かを確認して、その
結果をキー入力部１７を使って入力する。

【００１８】また、次の作業として、出荷台数管理作業
に使用する場合には、図３（ａ）に示すように印字され
たパネルシート２２をマトリクスキー１８と透明シート
２１との間に挿入してパネルスイッチを構成すれば良
い。この場合は、作業者が工場の倉庫で透明シート２１
の上からパネルシート２２の表面、すなわち図３（ａ）
の「１．出荷台数」の１．の位置を押すことにより液晶
表示パネル１６に図３（ｂ）のように表示される。そこ
で、出荷台数をキー入力部１７を使って入力する。ま
た、図３（ａ）の「２．出荷履歴」の２．の位置を押す
ことにより図３（ｃ）に示すような表示がなされ、出荷
履歴の確認をすることができる。

【００１９】このようにして一連の作業が終ったとき、
本発明の携帯用端末装置に収集されたデータは、光通信
カプラー１９とかＲＡＭユニット１５を介して、集計用
パソコン等にアップロードされる。

【００２０】ここで、検査作業を変更するに当たり、マ
トリクスキー１８に対応する液晶表示パネル１６の画
面、すなわち図２（ｂ）や図２（ｃ）で示す画面を、図
３（ｂ）や図３（ｃ）に示す画面に変更するには、パネ
ルシート２２を交換することと、光通信カプラー１９を
介して交換したパネルシートに適合するプログラムを本
発明の携帯用端末装置にダウンロードするか、あるいは
ＲＡＭユニット１５を交換する必要がある。または、必
要とするＲＡＭユニットなどの制御手段を内蔵しても良
いことは言うまでもない。

【００２１】なお、本実施例ではマトリクスキー１８の
ピッチｘ、ピッチｙはたとえばそれぞれ４．２mm，４．
５mmとしており、これは、富士通（株）製ワープロ「オ
アシス」（登録商標）の印字ピッチに対応している。よ
って、富士通（株）製ワープロ「オアシス」で検査項目
を作成し、これをパネルシート２２に印字することによ
り、この印字された文字は、蓋部１２上に構成されたマ
トリクスキー１８に１対１で対応することになる。

【００２２】

【発明の効果】以上の説明より明らかなように本発明の
携帯用端末装置は、入力用のマトリクスキーを設け、こ
のマトリクスキーの上面にパネルシートを交換自在に装
着し、そのパネルシートに対応した制御手段を有した構
成とすることにより、一つの検査作業が終わって次の異
なる検査作業に移行するとき、このパネルシートを次の
検査作業用のパネルシートに簡単に交換することができ
る。よって、携帯用端末装置は次の作業のために作り直
す必要は全く無く、一台の携帯用端末装置で複数の異な
る作業に対応できるという効果がある。

【００２３】また、透明シートをパネルシートの前に設
けることによりマトリクスキーの間隔にプリンタの印字
間隔と等しくすることにより、このプリンターで普通紙
を用いて印字したパネルシートを作成し、破損すること
なく実用化できるので、ユーザで自由に作業項目が設定
でき、作業変更にも容易に対応することができるという
効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における携帯用端末装置の斜
視図

【図２】（ａ）は同実施例の携帯用端末装置のパネルシ
ートのパターンの一例を示すパターン図 （ｂ）は同実施例の携帯用端末装置の液晶表示パネルの
表示例のパターン図 （ｃ）は同液晶表示パネルの表示例のパターン図

【図３】（ａ）は同実施例の携帯用端末装置の交換用の
パネルシートのパターンの一例を示すパターン図 （ｂ）は同交換用のパネルシートを用いた場合の液晶表
示パネルの表示例のパターン図 （ｃ）は同液晶表示パネルの表示例のパターン図

【図４】同実施例の携帯用端末装置のマトリクスキーの
構成を示す説明図

【図５】同実施例の携帯用端末装置のパネルシートの文
字の配置を示すパターン図

【図６】従来の携帯用端末装置の外観斜視図

【符号の説明】

１１ 箱体 １２ 蓋部 １３ 制御部 １４ ＲＯＭユニット １５ ＲＡＭユニット １６ 液晶表示パネル １７ キー入力部 １８ マトリクスキー ２１ 透明シート ２２ パネルシート

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】携帯可能な箱体と、前記箱体に装備された
   入力用のマトリクスキーと、前記マトリクスキーの上面
   に配置されたパネルシートとを具備し、前記パネルシー
   トが異なるパネルシートと交換自在であるとともに、前
   記異なるパネルシートによる入力に対応した制御手段を
   有する携帯用端末装置。
2. 【請求項２】透明シートを有し、前記透明シートとマト
   リクスキーの間にパネルシートが配置された請求項１記
   載の携帯用端末装置。
3. 【請求項３】パネルシートが、プリンタにより印字され
   た記録紙よりなる請求項２記載の携帯用端末装置。