JPH05244347A - 電子黒板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複写用紙の消耗量を少なくすることである。 【構成】 書込面２に記入された画像を読み取る読取手
段と、この読取手段と前記書込面２とを相対的に駆動す
る駆動手段と、前記読取手段により読み取られた画像を
印字する印字手段と、前記書込面に記入された始点１１
を認識する始点認識手段と、前記書込面に記入された終
点１３を認識する終点認識手段と、前記始点認識手段か
らの信号により前記印字手段を始動するとともに前記終
点認識手段からの信号により前記印字手段を停止させる
印字範囲制御手段とにより形成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、書込事項を印刷するこ
とができる電子黒板に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、この種の電子黒板において、画
像が書き込まれたホワイトシートを駆動して読取手段に
より画像を読み取り、その結果を印刷する型式のもの
と、書込面を固定して読取装置を移動させて画像を読み
取り、その結果を印刷する型式のものとがある。いずれ
の型式のものも、印刷指令があると、書き込まれた画像
に関係なく、ホワイトシートの全面または書込面の全面
を印刷する。ただし、ホワイトシートの場合には、表面
と裏面とが連続した形になって回転するように形成され
ているのが一般的であるので、印刷指令により半回転ま
たは一回転させて１頁または２頁の印刷が行なわれる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このように印刷指令に
基づいて印刷される範囲が画像と関係なく固定されてい
るため、書込範囲が少なくても白地部分の印刷が行なわ
れることになり、これにより、複写用紙の無駄が多いも
のである。すなわち、複写用紙は連続紙が使用されてお
り、一回の印字時にホワイトシートの１頁分が必ず消費
される。

【０００４】

【課題を解決するための手段】書込面に記入された画像
を読み取る読取手段と、この読取手段と前記書込面とを
相対的に駆動する駆動手段と、前記読取手段により読み
取られた画像を印字する印字手段と、前記書込面に記入
された始点を認識する始点認識手段と、前記書込面に記
入された終点を認識する終点認識手段と、前記始点認識
手段からの信号により前記印字手段を始動するとともに
前記終点認識手段からの信号により前記印字手段を停止
させる印字範囲制御手段とにより形成した。

【０００５】

【作用】印字範囲制御手段は、始点認識手段と終点認識
手段とからの信号を受けてそれらの間だけの印字を行な
うようにするため、書込面に始点と終点を書き込んでお
くことにより、必要な印字範囲を設定することができ、
これにより、必要最小限の複写用紙しか使用されず、そ
の複写用紙の消費量を少なくすることができるものであ
る。

【０００６】

【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。まず、矩形状の外周フレーム１の内部には、書込面
としてのホワイトシート２が横方向に移動自在に取り付
けられている。このホワイトシート２は駆動手段として
のシート駆動部３に連結されて回転するものであり、前
記外周フレーム１の前面に露出する部分と裏面に位置す
る部分とにより２頁分が存在する。そして、前記外周フ
レーム１の内部には、読取手段としてのイメージスキャ
ナ部４が固定的に設けられており、前記ホワイトシート
２の移動に伴いそのホワイトシート２に書き込まれた画
像を読み取る。

【０００７】しかして、電気的な制御部としてＣＰＵ５
が設けられ、このＣＰＵ５には、プログラム等が設定さ
れたＲＯＭ６が接続されている。また、前記ＣＰＵ５に
は、前記イメージスキャナ部４と前記シート駆動部３と
が接続されているとともに、操作キーボード７と印字手
段としてのイメージプリンタ部８と用紙カッター部９と
がそれぞれ接続されている。また、前記シート駆動部３
とともに駆動手段を形成するロータリーエンコーダ１０
も前記ＣＰＵ５に接続されている。

【０００８】ついで、前記ホワイトシート２には、なん
らかの画像が書き込まれるが、その書き込みに当たって
始点となる始点マーク１１が書き込まれる。この始点マ
ーク１１の位置は、前記外周フレーム１の上縁から１cm
下に位置しており、その大きさは２cm四方である。ま
た、画像を書き終わった時に、複写範囲１２を指定する
ために終点としての終点マーク１３が下方に書き込まれ
る。この終点マーク１３は前記外周フレーム１の下縁か
ら１cm上に位置しており、その大きさは２cm四方であ
る。

【０００９】このような構成において、ホワイトシート
２に必要事項を書き込んだ時に、始点マーク１１と終点
マーク１３とを同時に書き込んで複写範囲１２を指定し
ておく。この状態で印刷指令を与えると、シート駆動部
３とロータリーエンコーダ１０とによりホワイトシート
２が回転を開始する。そして、イメージスキャナ部４で
読み取られた画像を認識して始点認識手段により始点マ
ーク１１の認識が行なわれる。このとき、始点マーク１
１が認識されない場合には、ホワイトシート２が１回転
するまで継続的に駆動される。そして、１回転しても始
点マーク１１を認識しない場合には、１回転で終了す
る。

【００１０】しかして、始点マーク１１を認識すると、
印字範囲制御手段が動作してイメージプリンタ部８によ
り連続紙による複写用紙に複写が開始される。そして、
終点認識手段により終点マーク１３が認識されると、ホ
ワイトシート２の回転は終了し、印字範囲制御手段によ
りイメージプリンタ部８の動作が停止し、複写が終了す
る。このようにして複写範囲１２のみの複写が行なわ
れ、用紙カッター部９で複写用紙はカットされて必要最
小限の複写用紙のみが使用される。また、始点マーク１
１を認識して複写が開始されてから、終点マーク１３を
認識することができなかった場合には、ホワイトシート
２が１回転するまでその回転が継続し、１回転したとこ
ろでホワイトシート２の回転が終了し、複写も終了する
とともに複写用紙もカットされる。この場合、複写範囲
がホワイトシート２の表裏にわたっていても、複写用紙
に対しては必要部分のみしか印刷されないため、使用量
が最小限の状態にある。

【００１１】なお、前記実施例においては、ホワイトシ
ート２が回転する型式のものについて説明したが、読取
手段としてのイメージスキャナ部４が書込面に沿って移
動することによりその書込面の画像を読み取る型式のも
のについても同様に実施できるものである。

【００１２】

【発明の効果】本発明は上述のように、書込面に記入さ
れた画像を読み取る読取手段と、この読取手段と前記書
込面とを相対的に駆動する駆動手段と、前記読取手段に
より読み取られた画像を印字する印字手段と、前記書込
面に記入された始点を認識する始点認識手段と、前記書
込面に記入された終点を認識する終点認識手段と、前記
始点認識手段からの信号により前記印字手段を始動する
とともに前記終点認識手段からの信号により前記印字手
段を停止させる印字範囲制御手段とにより形成したの
で、印字範囲制御手段は、始点認識手段と終点認識手段
とからの信号を受けてそれらの間だけの印字を行なうよ
うにするため、書込面に始点と終点を書き込んでおくこ
とにより、必要な印字範囲を設定することができ、これ
により、必要最小限の複写用紙しか使用されず、その複
写用紙の消費量を少なくすることができると云う効果を
有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】始点マークと終点マークとが書き込まれた書込
面を表す正面図である。

【図２】各部の接続状態を示すブロック図である。

【図３】動作を示すフローチャートである。

【符号の説明】

２ 書込面 １１ 始点 １３ 終点

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 書込面に記入された画像を読み取る読取
   手段と、この読取手段と前記書込面とを相対的に駆動す
   る駆動手段と、前記読取手段により読み取られた画像を
   印字する印字手段と、前記書込面に記入された始点を認
   識する始点認識手段と、前記書込面に記入された終点を
   認識する終点認識手段と、前記始点認識手段からの信号
   により前記印字手段を始動するとともに前記終点認識手
   段からの信号により前記印字手段を停止させる印字範囲
   制御手段とよりなることを特徴とする電子黒板。